JP6814960B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は毛髪化粧料組成物に関し、特に、複数の剤からなり、互いに混合されると自己発泡して泡状とされる毛髪化粧料組成物に関する。
従来、毛髪脱色剤や染毛剤といった毛髪化粧料組成物として、液状またはクリーム状のものが普及している。しかし、現在では液状またはクリーム状の毛髪化粧料組成物と比較して、手軽に塗布でき、かつ、塗布時のムラが少ないという利点がある泡状の毛髪化粧料組成物の普及が進んでいる。泡状の毛髪化粧料組成物としては、例えば、エアゾール型とノンエアゾール型の毛髪化粧料組成物とが知られている。
エアゾール型の毛髪化粧料組成物は、噴射剤を使用して毛髪化粧料組成物を泡状とするため、特殊な容器を必要とし、耐圧容器の腐食や内圧の上昇の恐れがあると共に、使用後の容器を廃棄しづらいという問題があった。また、ノンエアゾ−ル型の毛髪化粧料組成物では、泡状の毛髪化粧料組成物を手軽に得るために毛髪化粧料組成物の混合薬剤の粘度が低く調整されており、使用時にたれ落ちが生じやすいという問題があった。
ノンエアゾール型の毛髪化粧料組成物が使用時にたれ落ちが生じやすい問題を解決するために、複数の剤のうち少なくともいずれか1つの剤の粘度を1500mPa・s〜83000mPa・sの範囲内とする増粘剤が含有され、さらに第1剤に必須成分として炭酸塩を含有し、第2剤の酸を混合させることによって炭酸塩が分解され自己発泡する泡状の毛髪化粧料組成物が開示されている(特許文献1)。また、炭酸塩で自己発泡する泡状の毛髪化粧料組成物を混合するための毛髪化粧料セットが開示されている(特許文献2)。
特開2012−106954号公報 特開2012−106953号公報
特許文献1および特許文献2の技術では、第1剤および第2剤を混合するために混合用容器および混合用器具を使用して混合攪拌を行うことで、炭酸塩による自己発泡した毛髪化粧料組成物を得ることができた。しかし、自己発泡後の毛髪化粧料組成物に消費者がさらなる混合攪拌を行った場合、毛髪化粧料組成物の泡持ちが悪くなり毛髪化粧料組成物の容積が減少しやすいという問題があった。このため、十分な量の毛髪化粧料組成物を毛髪に塗布することができなくなり、染毛性に影響を与える恐れがあった。
また、特許文献1および特許文献2の技術で混合用容器および混合用器具を使用して混合攪拌を行った場合、発泡後の泡が崩れやすい傾向があった。このため、毛髪化粧料組成物を毛髪上に均一に塗布しにくくなり、染毛性に影響を与える恐れがあった。
したがって、本発明は、アルカリ剤および炭酸塩が含有された第1剤および酸が含有された第2剤を混合用容器および混合用器具で混合により自己発泡した後の毛髪化粧料組成物にさらなる混合攪拌を行っても、毛髪化粧料組成物の泡持ちおよび塗布性に優れた毛髪化粧料組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、アルカリ剤および炭酸塩を含有する第1剤と、前記炭酸塩の一部若しくは全量を分解可能な酸を含有する第2剤とを含み、前記の剤は混合用容器および混合用器具で混合により自己発泡して、泡状の毛髪化粧料を生成する毛髪化粧料組成物であって、前記第1剤に(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤、(B)25℃で固体状である高級アルコールを含有し、前記(A)成分の平均HLB値が9未満であり、(A)/(B)の質量比が0.2〜5となるようにすることで、自己発泡後の泡状の毛髪化粧料組成物にさらなる混合攪拌を行っても泡持ちおよび塗布性に優れた毛髪化粧料組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
この毛髪化粧料組成物によれば、アルカリ剤および炭酸塩が含有された第1剤および酸が含有された第2剤を混合用容器および混合用器具で、混合により自己発泡した後の泡状の毛髪化粧料組成物にさらなる混合攪拌を行っても、毛髪化粧料組成物の泡持ちおよび塗布性に優れた効果を得ることができる。
混合用容器100を示す説明図である。 混合用器具200の詳細構成を示す説明図である。 混合用器具200の詳細構成を示す説明図である。 混合用器具200の詳細構成を示す説明図である。 混合用器具200の詳細構成を示す説明図である。 混合用器具200の詳細構成を示す説明図である。 混合用器具200の詳細構成を示す説明図である。 混合用器具200の詳細構成を示す説明図である。 混合用器具200の詳細構成を示す説明図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
アルカリ剤および炭酸塩を含有する第1剤と、前記炭酸塩の一部若しくは全量を分解可能な酸を含有する第2剤とを含み、前記の剤は混合用容器および混合用器具で混合により自己発泡して、泡状の毛髪化粧料を生成する毛髪化粧料組成物であって、前記第1剤に(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤、(B)25℃で固体状である高級アルコールを含有し、前記(A)成分の平均HLB値が9未満であり、(A)/(B)の質量比が0.2〜5であることを特徴とする毛髪化粧料組成物である。
本発明による毛髪化粧料組成物の第1剤には、発泡後の泡持ちの観点から、前記(A)成分を含有する。
本発明に用いる前記(A)ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤は、特に限定されないが、ポリオキシエチレン(以下、POEという)(2)ラウリルエーテル(HLB6.4)、POE(2)セチルエーテル(HLB5.3)、POE(2)ステアリルエーテル(HLB4.9)、POE(4)ステアリルエーテル(HLB7.9)、POE(2)オレイルエーテル(HLB4.9)、POE(5)ベヘニルエーテル(HLB8.1)、POE(10)セチルエーテル(HLB12.9)、POE(20)セチルエーテル(HLB15.7)、POE(15)ステアリルエーテル(HLB14.2)、POE(20)ステアリルエーテル(HLB15.3)、POE(20)ベヘニルエーテル(HLB14.6)等が挙げられる。なお、POEに付随する数値は付加モル数を示す。
本発明に用いられる前記(A)成分は、発泡後の泡持ちの観点から、平均HLB値が9未満であることが好ましい。前記平均HLB値が9以上の場合、発泡後の泡持ちが悪くなる恐れがある。
ここでのHLB値は、Griffinの式により求められる値であり、平均HLB値とは、前記(A)成分を1種単独で用いる場合はそのもの単独のHLB値を意味する。また、2種以上のポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤を組み合わせて用いる場合は、Griffinの式および各々の含有量を基に求められるこれら複数のポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤全体の平均HLB値を意味する。
本発明に用いられる前記(A)成分は、さらに発泡後の泡持ちを向上する観点から、前記(A)成分のHLB値がすべて9未満であることが好ましく、より好ましくは6未満である。
本発明に用いられる前記(A)成分のうち、発泡後の泡持ちの観点から、HLB9未満であるPOE(2)セチルエーテル、POE(2)ステアリルエーテル、POE(5)ベヘニルエーテルが好ましい。前記(A)成分は少なくとも1種以上を含有してよい。
本発明に用いる前記(A)成分は、毛髪化粧料組成物の第1剤に含有されていればよいが、好ましくは3〜10質量%、より好ましくは5〜8質量%がよい。前記(A)成分が3質量%未満の場合、発泡後の泡持ちを維持できない恐れがある。前記(A)成分が10質量%を超える場合、第1剤と第2剤の混合が不均一になり染毛性に影響を与える恐れがある。
本発明による毛髪化粧料組成物の第1剤には、粘度調整の観点から、前記(B)成分を含有する。
本発明に用いる前記(B)25℃で固体状である高級アルコールは、特に限定されないが、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。前記(B)成分のうち、染毛性の観点からセチルアルコール、ステアリルアルコールが好ましい。前記(B)成分の炭素数が16未満および炭素数が22を超える場合、染毛性が悪くなる恐れがある。前記(B)成分は1種以上を含有してよい。
本発明に用いる前記(B)成分は、毛髪化粧料組成物の第1剤に含有されていればよいが、好ましくは2〜14質量%、より好ましくは4〜10質量%がよい。前記(B)成分が2質量%未満の場合、泡質が粗くなる恐れがある。前記(B)成分が14質量%を超える場合、混合性が悪くなる恐れがある。
本発明による毛髪化粧料組成物の第1剤には、前記(A)成分と前記(B)成分とを含有するが、塗布性の観点から、その含有比率(A)/(B)が、好ましくは0.2〜5、より好ましくは0.8〜1.5がよい。
本発明による、毛髪化粧料組成物の第1剤には、脱色用では炭酸塩およびアルカリ剤、染毛用では炭酸塩、アルカリ剤および酸化染料が含有され、第2剤には酸が含有され、前記の剤は混合用容器および混合用器具で混合攪拌により自己発泡して泡状の状態で使用される。
本発明による毛髪化粧料組成物の第1剤には、脱色および染毛性の観点から、アルカリ剤を含有する。
本発明に用いるアルカリ剤は、特に限定されないが、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン類、モルホリン、グアニジン等の有機アミン類、アンモニア等の無機アルカリ、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸およびそれらの塩等が挙げられる。前記アルカリ剤のうち、脱色および染毛性の観点からモノエタノールアミンまたはアンモニア等の無機アルカリから選択されるアルカリ剤が好ましい。これらのアルカリ剤は少なくも1種以上を含有してよい。
本発明に用いる前記アルカリ剤は、毛髪化粧料組成物の第1剤に含有されていればよいが、好ましくは0.5〜3質量%がよい。
本発明による毛髪化粧料組成物の第1剤には、混合時における発泡性の観点から、炭酸塩を含有する。
本発明に用いる炭酸塩は、特に限定されないが、炭酸イオンのアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩、炭酸水素イオンのアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。前記炭酸塩のうち、混合時における発泡性の向上の観点から、炭酸カリウム、炭酸水素アンモニウムが好ましい。これらの炭酸塩は少なくとも1種以上を含有してよい。
本発明に用いる前記炭酸塩は、毛髪化粧料組成物の第1剤に含有されていればよいが、好ましくは10〜25質量%がよい。
本発明に用いる酸化染料は、特に限定されないが、パラフェニレンジアミン、トルエン2,5−ジアミン、オルトアミノフェノール、パラアミノフェノール、メタアミノフェノール、5−アミノオルトクレゾール、2,6−ジアミノピリジン、塩酸2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1−ナフトールおよびそれらの塩類が挙げられる。その他、「医薬部外品原料規格2006 統合版」(2013年11月発行、薬事日報社)に収載されたものも適宜用いることができる。これらの酸化染料は少なくとも1種以上を含有してよい。
本発明による毛髪化粧料組成物の第2剤には、第1剤の炭酸塩の反応を促進させる観点から酸を含有する。
本発明に用いる酸は、特に限定されないが、クエン酸、グリコール酸等の有機酸、リン酸、硫酸等の無機酸等が挙げられる。前記酸のうち、第1剤の炭酸塩の反応性を向上させる観点から、リン酸が好ましい。これらの酸は少なくとも1種以上を含有してよい。
本発明による毛髪化粧料組成物の第2剤には、毛髪に含まれるメラニンの脱色性の観点から酸化剤を含有する。
本発明に用いる酸化剤は、特に限定されないが、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、過酸化塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物、臭素酸ナトリウム等が挙げられる。前記酸化剤のうち、毛髪に含まれるメラニンの脱色性を向上する観点から、過酸化水素、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過硫酸アンモニウムが好ましい。これらの酸化剤は少なくとも1種以上を含有してよい。
本発明に用いる前記酸化剤は、毛髪化粧料組成物の第2剤に含有されていればよいが、好ましくは3〜6質量%がよい。
本発明に用いる毛髪化粧料組成物の第1剤には、前記成分の他に必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で前記成分以外の各成分、例えば、多価アルコール、低級アルコール、油性成分、界面活性剤、水溶性増粘剤、金属封鎖剤、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆タンパク、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質、酸やアルカリや酵素等により加水分解した加水分解物およびこれらを4級化した陽イオン変性蛋白質等のポリペプタイド、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ヒアルロン酸等の保湿剤、パラベン等の防腐剤、リン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等のpH調整剤、チオグリコール酸、亜硫酸塩、アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、アミノ酸、植物エキス、生薬抽出物、ビタミン類、色素、香料、顔料、紫外線吸収剤等から選ばれる少なくとも1種以上を含有してよい。
本発明に用いる混合用容器とは、特に限定されないが、樹脂(例えばポリプロピレン樹脂)により形成されている。形状は上面部が開口しており、毛髪化粧料組成物を取り出しやすくするために上面部は底面部より拡径された容器であることが好ましく、内面は攪拌を容易にするために曲面状をなす容器であることが好ましい。
本発明に用いる混合用器具とは、特に限定されないが、樹脂(例えばポリプロピレン樹脂)により形成されている。また、形状は、平板形状の平板部を備えている。さらに、平板部の先端近辺に平板部を厚さ方向に貫通する複数の孔が形成されていることが、毛髪化粧料組成物から生成された泡のつぶれを抑制するために好ましい。
図1〜9に、本発明に用いる毛髪化粧料組成物を混合するために用いられる混合用容器および混合用器具の一例を示す。
図1の混合用容器100は、第1剤と第2剤とを混合する際に収容するコップ状の容器であり、樹脂(例えばPP)により形成されている。混合用器具200は、混合用容器100に収容された第1剤および第2剤を混合するための平板状(ヘラ状)の器具であり、樹脂(例えばPP)により形成されている。
図2から図9は、混合用器具200の詳細構成を示す説明図である。図2は、混合用器具200の正面図であり、図3は、混合用器具200の右側面図であり、図4は、混合用器具200の底面図であり、図5は、混合用器具200の平面図である。なお、混合用器具200の背面図は図2と同様であり、混合用器具200の左側面図は図3と同様である。また、図6は、図2のA−Aの位置における横断面図であり、図7は、図2のB−Bの位置における横断面図である。また、図8は、図7のX部を拡大して示す拡大断面図である。また、図9は、混合用器具200の形状と混合用容器100の形状との関係を示す説明図である。
図2および図3に示すように、混合用器具200は、平板形状の平板部210を備えている。平板部210の厚さt0は全体にわたって略一定であり、例えば2mmである。平板部210の正面視外形は、しゃもじのような(ボーリングのピンの縦断面のような)形状である。すなわち、平板部210の正面視外形は、幅wtの先端部TPと幅wtより小さい幅wbの後端部BPとを、くびれた形状の中間部IPが連結するような形状である。なお、先端部TPの幅wtは例えば40mmであり、後端部BPの幅wbは例えば25mmであり、中間部IPの最も狭い部分の幅は例えば20mmである。また、混合用器具200の高さは、例えば170mmである。
図2、図7および図8に示すように、平板部210の先端部TP近辺には、平板部210を厚さ方向に貫通する複数の円形の孔240が形成されている。孔240の個数は例えば29個であり、各孔240の直径は例えば5mmである。なお、各孔240は、その直径が平板部210の正面側および背面側において異なる形状(すなわち、孔240の内部側面が傾斜している形状)であるとしてもよい。その場合に、各孔240の直径は、例えば平板部210の正面側において5mmであり、背面側において例えば4.9mmである。
また、図8に示すように、各孔240の周りには、第1の凸部242が形成されている。第1の凸部242は、平板部210の正面側および背面側の表面から厚さ方向に突出した凸型形状の部分である。各第1の凸部242の正面視形状は、各孔240を取り囲むようなリング形状である(図2参照)。
各第1の凸部242の位置における混合用器具200の厚さtcは、例えば3mmである。従って、各第1の凸部242の平板部210表面からの突出量は、例えば0.5mmである。また、各第1の凸部242の幅(図8に示す断面における横方向の長さ)は、例えば0.5mmである。なお、各第1の凸部242は、平板部210の表面から遠い位置ほど幅が小さくなるように外側の面が傾斜を有する形状であるとしてもよい。また、各第1の凸部242の先端外側角が曲面形状であるとしてもよい。
図2、図3、図4および図5に示すように、平板部210の外縁に沿って、第2の凸部220が形成されている。第2の凸部220は、平板部210の正面側および背面側の表面から厚さ方向に突出した凸型形状の部分である。第2の凸部220の正面視形状は、平板部210の外縁を一周囲むような形状である。
第2の凸部220の位置における混合用器具200の厚さは、混合用器具200の最先端部MTPと残りの部分(以下、「通常部」とも呼ぶ))とで異なっている。ここで、最先端部MTPは、先端部TPの内の最も先端側の一部である。混合用器具200の通常部の第2の凸部220の位置における厚さtb(図3,5参照)は、略一定であり、例えば3mmである。一方、混合用器具200の最先端部MTPの第2の凸部220の位置における厚さは、平板部210の先端に近い位置ほど大きい(図3参照)。すなわち、第2の凸部220は、平板部210の先端に近い位置ほど厚さ方向への突出量が大きい形状に形成されている。混合用器具200の第2の凸部220の位置における最大厚さttは、例えば10mmである。
図2および図6に示すように、平板部210の後端部BPおよび中間部IPに掛けて、第3の凸部230が形成されている。第3の凸部230は、平板部210の正面側および背面側の表面から厚さ方向に突出した凸型形状の部分である。第3の凸部230の正面視形状は、第2の凸部220と並行するような線状形状である。第3の凸部230の線幅は、例えば3mmである。また、第3の凸部230の位置における混合用器具200の厚さは、例えば3mmである。
また、図2および図6に示すように、平板部210の中間部IPの幅方向中心付近には、2つの第4の凸部250が形成されている。第4の凸部250は、平板部210の正面側および背面側の表面から厚さ方向に突出した凸型形状の部分である。2つの第4の凸部250は、互いに平行な直線状形状である。第4の凸部250の線幅は、例えば2mmである。また、第4の凸部250の位置における混合用器具200の厚さは、例えば3mmである。
図9に示すように、混合用器具200の平板部210の先端近辺の外縁の縦断面形状は、混合用容器100の内側の底面の少なくとも一部から側面の少なくとも一部までの部分の縦断面形状と同一である。すなわち、混合用容器100および混合用器具200の形状は、混合用器具200を略垂直の状態で混合用容器100内部に挿入し、混合用器具200の先端が混合用容器100の底面に密着した状態で混合用器具200を平板部210の面方向に沿って移動させると、混合用器具200の先端近辺のコーナー部分が混合用容器100内部のコーナー部分と密着するような形状である。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
本明細書に示す評価試験において、毛髪化粧料組成物に含まれる成分、およびその含有量を種々変更しながら実施した。各成分の含有量を示す単位は全て質量%であり、これを常法にて調製した。
本明細書に示す「発泡後の泡持ち」に係る評価試験においては、専門パネラー1名が表2および表3に記載の第1剤と表1に記載の第2剤を、各70gずつ500mlビーカー(IWAKI品種コード;1000BK500)内に入れ、図2の混合用器具を用い、ビーカーの壁に沿って円を描くように100回攪拌して自己発泡させた後、さらに100回攪拌した泡の状態を目視にて確認し、下記の評価基準で評価した。
本明細書に示す「塗布性」に係る評価試験においては、専門パネラー10名が表2および表3に記載の第1剤と表1に記載の第2剤を、各70gずつ図1の混合用容器に加え、図2の混合用器具で200回混合したときの泡を手にとり、ウィッグ(株式会社ビューラックス製、No.775N)へ塗布したときの塗りやすさを、非常に塗りやすい(5点)、まあ塗りやすい(4点)、どちらとも言えない(3点)、やや塗りにくい(2点)、非常に塗りにくい(1点)の5段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、下記の評価基準で評価した。
「発泡後の泡持ち」の評価基準
◎:泡の高さがビーカーの目盛の500ml以上
○:泡の高さがビーカーの目盛の400ml以上、500ml未満
△:泡の高さがビーカーの目盛の300ml以上、400ml未満
×:泡の高さがビーカーの目盛の300ml未満
「塗布性」の評価基準
◎:平均値が4点以上
○:平均値が3点以上4点未満
△:平均値が2点以上3点未満
×:平均値が2点未満
表2および表3に示す実施例1〜15から、発泡後の泡持ち、塗布性について良好な結果を得ることが確認された。
実施例16
<第1剤>
POE(2)セチルエーテル 3.00%
セチルアルコール 6.50%
POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム 2.60%
炭酸水素アンモニウム 10.00%
炭酸カリウム 10.00%
カルボキシビニルポリマー 3.00%
ポリエチレングリコール 0.50%
ツバキ油 0.10%
ヒマワリ油 0.10%
パラフェニレンジアミン 0.10%
レゾルシン 0.10%
メタアミノフェノール 0.20%
5−アミノオルトクレゾール 0.10%
香料 0.80%
エデト酸四ナトリウム四水塩 0.20%
亜硫酸ナトリウム 0.30%
L−アスコルビン酸 0.30%
大豆たん白加水分解物 0.10%
加水分解シルク液 0.10%
混合果実抽出液(※1) 0.10%
海藻エキス 0.10%
アンモニア 0.75%
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.25%
精製水 60.70%
合計 100.00%
※1:混合果実抽出液P(香栄興業株式会社製)
実施例17
POE(2)ステアリルエーテル 3.00%
セチルアルコール 6.50%
POE(20)ステアリルエーテル 1.00%
POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム 2.60%
炭酸水素アンモニウム 10.00%
炭酸カリウム 10.00%
カルボキシビニルポリマー 3.00%
ポリエチレングリコール 0.50%
ツバキ油 0.20%
ヒマワリ油 0.20%
パラフェニレンジアミン 0.10%
レゾルシン 0.10%
メタアミノフェノール 0.20%
5−アミノオルトクレゾール 0.10%
香料 0.80%
エデト酸四ナトリウム四水塩 0.20%
亜硫酸ナトリウム 0.30%
L−アスコルビン酸 0.30%
大豆たん白加水分解物 0.10%
加水分解シルク 0.10%
混合果実抽出液 0.10%
海藻エキス 0.10%
アンモニア 0.75%
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.25%
精製水 59.50%
合計 100.00%
実施例16および実施例17の第1剤と表1に記載の第2剤を使用して各種試験を行っても、発泡後の泡持ちおよび塗布性のいずれの評価も良好であった。
本発明は、アルカリ剤および炭酸塩が含有された第1剤および酸が含有された第2剤を混合用容器および混合用器具で、混合により自己発泡した後の泡状の毛髪化粧料組成物にさらなる混合攪拌を行っても、毛髪化粧料組成物の泡持ちおよび塗布性に優れた効果を得ることができる。
100…混合用容器
200…混合用器具
210…平板部
220…第2の凸部
230…第3の凸部
240…孔
242…第1の凸部
250…第4の凸部

Claims (1)

  1. アルカリ剤および炭酸塩を含有する第1剤と、前記炭酸塩の一部若しくは全量を分解可能な酸を含有する第2剤とを含み、前記の剤は混合用容器および混合用器具で混合により自己発泡して、泡状の毛髪化粧料を生成する毛髪化粧料組成物であって、
    前記第1剤に
    (A)ポリオキシエチレンセチルエーテルおよびポリオキシエチレンステアリルエーテルから選ばれる少なくとも1種のポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン性界面活性剤
    (B)25℃で固体状である高級アルコール
    を含有し、前記(A)成分のHLB値がすべて9未満であり、(A)/(B)の質量比が0.61.5であることを特徴とする毛髪化粧料組成物。
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