JP2011088867A - 二剤式染毛剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮膚に対する作用が温和であり、低温時においても起泡性が良好で、頭髪に適用されてから洗い流されるまでの間に液垂れすることのない二剤式染毛剤を提供する。
【解決手段】本発明の二剤式染毛剤は、アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤からなり、第1剤と第2剤の少なくとも一方にポリグリセリンアルキルエーテルを含有する二剤式染毛剤であって、該ポリグリセリンアルキルエーテルに含まれるモノアルキル体量が75重量%以上、ジアルキル体量が5重量%以下、ポリグリセリン量が20重量%以下であることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、起泡型の二剤式染毛剤に関する。
従来、染毛剤としては液状又はクリーム状のものが普及しているが、これらを頭髪にムラなく塗布するのは大変難しい。特に、消費者自身が、自己の頭髪の根元部分や後頭部にまでムラなく塗布するには、髪を分ける作業(ブロッキング)や、合わせ鏡等を使用して後頭部を確認しつつ塗布するなどの技術の習熟が必要であり、きれいに染まらなかったり、染まり方にムラができるなど、染毛成果に対して不満が残ることが多かった。
そこで、染毛剤を泡状に吐出して染毛操作を簡便化することが提案されており、例えば、二剤式エアゾール剤型のものや一剤式ノンエアゾール型のものが知られている。しかし、二剤式エアゾール剤型のものには第1剤と第2剤との混合比が一定にならず、脱色ムラや染色ムラが生じやすいという問題があった。また、一剤式ノンエアゾール型のものは脱色能が無いか或いは弱いため、十分な脱色又は染色効果を得るためには、施術に長時間を要したり、又は施術を繰り返す必要があった。
上記問題点を解決する方法として、二剤式染毛剤組成物をノンエアゾール型のフォーマー容器から泡状に吐出させる方法が提案されている。これは、第1剤と第2剤の混合液をフォーマー容器から泡状に吐出することにより、二剤式エアゾール型のものと比較して、混合比にばらつきが生じにくく、しかも一剤式ノンエアゾール型のものと比較して十分な脱色力又は染毛力を得ることができるものであった。しかしながら、起泡剤として検討されている界面活性剤はアニオン活性剤が主であり、敏感な頭皮に対する刺激性の点で問題があった(特許文献1〜3参照)。
一方で、起泡剤として非イオン活性剤を用いる検討もなされているが、この場合、低温条件では十分な起泡が得られず、液垂れする(垂れ落ちる)点が問題であった(特許文献4)。
特開2004−339216号公報 特開2006−124279号公報 特開2009−120601号公報 特開2009−120605号公報
従って、本発明の目的は、皮膚に対する作用が温和であり、低温時においても起泡性が良好で、頭髪に適用されてから洗い流されるまでの間に液垂れすることのない二剤式染毛剤を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、ノンエアゾール型の二剤式染毛剤における第1剤と第2剤の混合液中に、モノアルキル体(ポリグリセリンモノアルキルエーテル)含量の高いポリグリセリンアルキルエーテルを添加することにより、上記の目的を達成できることを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤からなり、第1剤と第2剤の少なくとも一方にポリグリセリンアルキルエーテルを含有する二剤式染毛剤であって、該ポリグリセリンアルキルエーテルに含まれるモノアルキル体量が75重量%以上、ジアルキル体量が5重量%以下、ポリグリセリン量が20重量%以下であることを特徴とする二剤式染毛剤を提供する。
前記モノアルキル体としては、下記式(1)
RO−(C362)n−H (1)
(式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基を示す。nはグリセリンの平均重合度を示し、2以上の数である)
で表される化合物であることが好ましい。
本発明の二剤式染毛剤は、第1剤と第2剤の少なくとも一方に特定の組成からなるポリグリセリンアルキルエーテルを界面活性剤として含有するため、冬場などに二剤式染毛剤の温度が低くなった場合にも、きめ細かい泡を形成することができる。そのため、頭髪になじみ易く、頭髪へ適用後に液垂れを起こすことがない。また、二剤式の構成により、十分な脱色力あるいは染色力を発揮することができる。更に、頭皮への作用が温和であり、頭髪に適用する際に染毛剤が飛び散ることがない。従って、消費者自身が染毛操作を行う場合にも、特別な習熟を必要とすることなく簡易に行うことができ、均一でムラの少ない脱色仕上がり又は染毛仕上がりを快適に実現することができる。
また、ノンエアゾール型フォーマー容器を用いて気液混合することにより泡状に吐出された染毛剤は、頭髪の根元まで容易に到達し、そこで液だまり等が生じることはなく、適度に薄く頭髪全体にいきわたる。従って、従来の液状やクリーム状の染毛剤のように根元部分が極端に明るくなったり、第1剤と第2剤の付着量のムラによる脱色ムラや染色ムラが生じたりすることがない。よって、本発明の染毛剤を、分け目やフェースライン等の新生した頭髪付近に適用することにより、新生部と既染部との色の段差を解消し、自然な仕上がりを得ることもできる。また、染毛剤を頭髪に適度に薄く塗布することができるので、頭髪に対するダメージを低減することもできる。
尚、本発明において、頭髪とは頭皮に生えた状態の毛髪のことをいい、かつらやトレスといった頭皮から切り離された状態の毛髪は含まない概念である。また頭髪であれば、人間や、どのような動物の頭髪であってもよいが、特に人間の頭髪が好ましい。
また、染毛剤は染料を含有する染色剤と、染料を含有しない脱色剤との両方を含む概念である。また、染毛操作とは、頭髪染色操作と頭髪脱色操作を含む概念である。
本発明の二剤式染毛剤は、アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤からなり、第1剤と第2剤の少なくとも一方にポリグリセリンアルキルエーテルを含有する二剤式染毛剤であって、該ポリグリセリンアルキルエーテルに含まれるモノアルキル体量が75重量%以上、ジアルキル体量が5重量%以下、ポリグリセリン量が20重量%以下であることを特徴とする。
本発明の二剤式染毛剤における第1剤と第2剤の配合比率(重量比)としては、例えば、80/20〜20/80程度であり、なかでも70/30〜30/70が好ましく、特に65/35〜35/65が好ましい。第1剤と第2剤の配合比率が上記範囲を外れると、染毛効果を十分に発揮することが困難となる傾向がある。
[第1剤]
第1剤には、アルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、例えば、アンモニア、エタノールアミン等のアルカノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を使用することができる。また、適宜、緩衝剤として、炭酸水素アンモニウム、塩化アンモニウム等のアンモニウム塩や、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩などを添加することができる。第1剤中の緩衝剤の使用量としては、例えば、5〜20重量%程度、好ましくは8〜15重量%である。
本発明の二剤式染毛剤における第1剤と第2剤の混合液のpHは、例えば8〜11程度、特に9〜11が好ましい。第1剤中のアルカリ剤の使用量は、第1剤と第2剤の混合液のpHが上記となる範囲内で適宜調整することができ、例えば1〜20重量%程度、なかでも1〜10重量%程度が好ましい。
[第2剤]
第2剤には、過酸化水素を含有する。第2剤中の過酸化水素の含有量としては、例えば1〜20重量%、なかでも1〜10重量%が好ましい。また、第1剤と第2剤の混合液中の過酸化水素含有量としては、例えば1〜20重量%程度、なかでも1〜10重量%が好ましく、特に1〜5重量%が好ましい。さらに、第2剤のpHとしては、過酸化水素の分解抑制のため、例えば2〜6程度、なかでも2.5〜4.0が好ましい。
[ポリグリセリンアルキルエーテル]
本発明に係る二剤式染毛剤は、第1剤と第2剤の混合液と空気が混合されることで容易に泡が形成され、且つその泡を安定して維持するため、第1剤と第2剤の少なくとも一方(第1剤と第2剤の何れか一方、又は両方)に、ポリグリセリンアルキルエーテルを含有する。
そして、本発明において使用するポリグリセリンアルキルエーテルは、モノアルキル体量を75重量%以上含有することを特徴とし、なかでも85重量%以上含有することが好ましく、特に85重量%以上、96重量%以下含有することが好ましい。
また、本発明において使用するポリグリセリンアルキルエーテルは、ジアルキル体量を5重量%以下含有することを特徴とし、なかでも3重量%以下が好ましく、特に1重量%以下が好ましい。尚、ジアルキル体量の下限は0重量%である。
さらに、本発明において使用するポリグリセリンアルキルエーテルは、ポリグリセリン量を20重量%以下含有することを特徴とし、なかでも15重量%以下が好ましく、特に0.3重量%以上、15重量%以下含有することが好ましい。
ポリグリセリンアルキルエーテル中のモノアルキル体、ジアルキル体及びポリグリセリンの含有量が上記範囲を外れると、十分な起泡性が得られず、そのため液垂れを防止することが困難となり、染毛のムラを防止することが困難となる。尚、本発明においてモノアルキル体はポリグリセリンモノアルキルエーテルを示し、ジアルキル体はポリグリセリンジアルキルエーテルを示す。
ポリグリセリンアルキルエーテル中のモノアルキル体、ジアルキル体及びポリグリセリンの含有比率は、例えば、高速液体クロマトグラフィーを使用してモノアルキル体、ジアルキル体及びポリグリセリンを分離し、示差屈折率検出器でピーク面積を算出した時の面積比や、LC−MS、GC−MSスペクトルにより同定した各成分ピークの強度比により確認することができる。
本発明におけるモノアルキル体としては、下記式(1)
RO−(C362)n−H (1)
(式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基を示す。nはグリセリンの平均重合度を示し、2以上の数である)
で表される化合物であることが好ましい。
また、上記式(1)の括弧内のC362は、下記式(2)及び(3)で示される両方の構造を有することが好ましい。
−CH2−CHOH−CH2O− (2)
−CH(CH2OH)CH2O− (3)
上記式(1)において、Rは炭素数1〜30のアルキル基を示し、なかでも炭素数8〜16のアルキル基が好ましい。Rとしては、例えば、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル(n−ラウリル)、n−トリデシル、n−テトラデシル(n−ミリスチル)、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル(n−セチル)基などの直鎖状アルキル基;イソオクチル、2−エチルヘキシル、イソノニル、イソデシル、イソウンデシル、イソドデシル(イソラウリル)、イソトリデシル、イソテトラデシル(イソミリスチル)、イソペンタデシル、イソヘキサデシル(イソセチル)基等の分岐鎖状アルキル基;n−オクテニル、n−ノネニル、n−デセニル、n−ウンデセニル、n−ドデセニル、n−トリデセニル、n−テトラデセニル、n−ペンタデセニル、n−ヘキサデセニル基等の直鎖状アルケニル基;イソオクテニル、イソノネニル、イソデセニル、イソウンデセニル、イソドデセニル、イソトリデセニル、イソテトラデセニル、イソペンタデセニル、イソヘキサデセニル基等の分岐鎖状アルケニル基などを挙げることができる。
本発明におけるRとしては、なかでも、皮膚刺激性が低く、起泡力に優れる点で、炭素数8〜16の直鎖状アルキル基が好ましく、特に、n−ラウリル、n−デシル、n−テトラデシル(n−ミリスチル)基などが好ましい。
また、この式(1)において、nはグリセリンの平均重合度を示し、2以上の数(例えば、2〜20)であり、好ましくは3〜20、特に好ましくは3〜12である。nが2を下回ると水溶性が低くなり過ぎるため好ましくない。一方、nが20を上回ると、水溶性が高くなりすぎ、水分散性が低くなる傾向がある。nの値は、反応させるアルコールとグリシドールのモル比により、容易に調整することができる。
本発明に用いられるポリグリセリンアルキルエーテルは、周知慣用の方法で製造することができる。例えば、(1)エピクロルヒドリンをアルコール類に1モル付加したのち、アルカリ条件下で脱塩化水素閉環し、次いで希硫酸を用いて開環する操作を目的の重合度に達するまで繰り返す方法、(2)グリシドールを脂肪族アルコールに付加する方法、またこれに関連して(3)水酸基を保護したグリシドールを脂肪族アルコールに付加した後、脱保護をする方法、(4)キシレンなどの無極性溶媒中で脂肪族アルコールにグリシドールを付加する方法、(5)ポリグリセリンにアルキルサルフェートを反応させてポリグリセリンアルキルエーテルを製造する方法、(6)アルキルグリシジルエーテルとグリセリンのアセタール又はケタールとを反応させて、4−(2’−ヒドロキシ−3’−アルコキシ)プロポキシメチル−1,3−ジオキソランを合成し、これを加水分解して2−ヒドロキシ−3−アルコキシプロピルグリセリルエーテルを製造する方法などが知られている。本発明においては、なかでも、モノアルキル体含有率の高いポリグリセリンアルキルエーテルを高純度に得ることができ、起泡剤として好適に用いることができる点で、上記(2)が好ましい。
ポリグリセリンアルキルエーテルは、2種以上を混合して使用してもよい。二剤式染毛剤の第1剤と第2剤の混合液中におけるポリグリセリンアルキルエーテル含有量としては、例えば0.1〜30重量%程度であり、なかでも0.1〜10重量%であることが好ましく、特に0.1〜5重量%であることが好ましい。
[他の界面活性剤]
本発明の二剤式染毛剤には、界面活性剤として、上記ポリグリセリンアルキルエーテル以外に、例えば、ポリグリセリンアルキルエーテル以外の非イオン界面剤、半極性界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤等を併用してもよい。
ポリグリセリンアルキルエーテル以外の非イオン界面活性剤としては、例えば、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
アルキルポリグルコシドとしては、例えば、アルキル基の炭素数が8〜18(なかでも8〜14、特に9〜11であるものが好ましい)のものを挙げることができる。また、アルキル基は直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよいが、なかでも直鎖状が好ましい。グルコシドの平均重合度は例えば1〜5、なかでも1〜2が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、例えば、アルキル基の炭素数が10〜22(なかでも12〜18であるものが好ましい)のものを挙げることができる。アルキル基は直鎖状であっても、分岐鎖状であってもよいが、本発明においては、なかでも直鎖状が好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、特にポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、なかでもオキシエチレン基の平均付加モル数が1〜40、特に4〜30であるものが好ましい。
アルキルグリセリルエーテルとしては、例えば、アルキル基の炭素数が8〜18(なかでも8〜12であるものが好ましい)のものを挙げることができる。また、アルキル基は直鎖状であっても、分岐鎖状であってもよいが、本発明においては、なかでも分岐鎖状が好ましい。
半極性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミンオキサイド等を挙げることができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル界面活性剤;脂肪酸塩、N−アシルアミノ酸塩(N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルグリシン塩等)、コハク酸アルキル又はコハク酸アルケニルの塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪酸アミドエーテル酢酸塩等のカルボン酸界面活性剤;アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル界面活性剤;スルホコハク酸塩、イセチオン酸塩、タウリン塩、アルキルベンゼンスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸等のスルホン酸界面活性剤等を挙げることができる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化イソステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ココイルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化γ−グルコンアミドプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ジ(ポリオキシエチレン(2))オレイルメチルアンモニウム、塩化ドデシルジメチルエチルアンモニウム、塩化オクチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化トリ(ポリオキシエチレン(5))ステアリルアンモニウム、塩化ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウム、塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム、塩化ベヘン酸アミドプロピル−N,N−ジメチル−N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)アンモニウム、タロウジメチルアンモニオプロピルトリメチルアンモニウムジクロライド、塩化ベンザルコニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系、ホスホベタイン系、イミダゾリニウム系の界面活性剤を挙げることができる。本発明においては、なかでもカルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤が好ましく、特に、ラウラミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が好ましい。
[不揮発性親水性溶剤]
本発明の二剤式染毛剤には、更に、第1剤と第2剤の少なくとも一方に不揮発性親水性溶剤を含有することが好ましい。これにより、本発明の二剤式染毛剤を頭髪に塗布した後、放置している間に、染毛剤から水分が蒸発して過酸化水素等の刺激性成分が濃縮され、頭皮に対する刺激性が増強することを抑制することができる。
不揮発性親水性溶剤としては、ポリオール類や、ポリオールの低級アルキルエーテル類などの、消泡作用を有さないものが好ましい。ポリオール類としては、炭素数2〜6のものが好ましく、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール等を挙げることができる。
ポリオールの低級アルキルエーテル類としては、前記ポリオールのモノ低級アルキルエーテルやポリ低級アルキルエーテル(例えば、ジ低級アルキルエーテル)などを挙げることができる。なかでもポリオールのモノ(炭素数1〜4アルキル)エーテル(例えば、モノメチルエーテル、モノエチルエーテル)が好ましく、具体的には、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルが挙げられる。これらは、単独で、又は2種以上を混合して使用することができる。
第1剤と第2剤の混合液中における不揮発性親水性溶剤の含有量としては、頭皮刺激を低減することができ、その上、第1剤と第2剤の混合液の液温が低い時でも泡質を良好なものとすることができる点から、例えば0.01〜5重量%程度であり、好ましくは0.1〜4重量%、特に好ましくは0.2〜3重量%である。
[染料]
本発明の二剤式染毛剤は、第1剤と第2剤の混合液に染料を含有させない場合には頭髪の脱色に用いることができ、酸化染料又は直接染料を含有させる場合には染色に用いることができる。染色に用いる場合、第1剤に酸化染料又は直接染料を含有することが好ましい。
酸化染料としては、例えば、パラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、トルエン−2,5−ジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、2−(2−ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、4−アミノ−3−メチルフェノール、6−アミノ−3−メチルフェノール、オルトアミノフェノール、1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾール等の染料前駆体;レゾルシン、2−メチルレゾルシン、メタアミノフェノール、パラアミノオルトクレゾール、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール、メタフェニレンジアミン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1−ナフトール等のカップラー等を挙げることができる。直接染料としては、例えば、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラニトロメタフェニレンジアミン、塩基性黄87、塩基性橙31、塩基性赤12、塩基性赤51、塩基性青99等を挙げることができる。
染色に用いる場合、第1剤中における酸化染料又は直接染料の含有量としては、例えば、0.1〜10重量%程度であり、好ましくは3〜7重量%、特に好ましくは4〜6重量%である。
[シリコーン類]
本発明で用いる二剤式染毛剤には、吐出させた泡を長時間維持する観点からは、第1剤と第2剤の混合液中にシリコーンを含有しないことが好ましいが、泡を頭髪に滑らかになじませるため、また頭髪に高いコンディショニング効果を付与するため、一定の範囲内でシリコーン類を含有させてもよい。
シリコーン類としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、オキサゾリン変性シリコーンエラストマー等や、これらを界面活性剤により水中に分散させたエマルション等を挙げることができる。これらのうち、増粘剤を用いることなく安定に水中に分散可能な点から、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン及びこれらのエマルションが好ましい。
ポリエーテル変性シリコーンには、例えば、末端変性のもの(例えば、両末端変性型、片末端変性型)及び側鎖変性のもの(例えばペンダント型(櫛型))などが含まれる。このような変性シリコーンとしては、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体等が挙げられる。
また、ポリエーテル変性シリコーンとしては、HLB10以上、特にHLB10〜18のものが、水との相溶性の点から好ましい。ここで、HLBは、曇数(曇数:HLBと相関のある指標でエーテル型非イオン界面活性剤に適用される)から求めた値によるものである。
アミノ変性シリコーンとしては、アミノ基又はアンモニウム基を有しているものであればよく、特にアモジメチコーンが好ましい。
第1剤と第2剤の混合液中におけるシリコーン類の含有量としては、起泡性を妨げずに、泡を頭髪に滑らかになじませるため、また頭髪に高いコンディショニング効果を付与するため、2重量%以下が好ましく、なかでも0.005〜1重量%、特に0.01〜0.5重量%が好ましい。
[その他の成分]
その他、第1剤及び第2剤は、目的に応じて、香料、紫外線吸収剤、エデト酸等の金属封鎖剤、殺菌剤、パラオキシ安息香酸メチル等の防腐剤、フェナセチン、エチドロン酸、硫酸オキシキノリン等の安定化剤、エタノール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の有機溶剤、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子化合物、保湿剤等を含有することができる。また、第1剤及び第2剤の混合液は、水を主たる媒体とすることが好ましい。
なお、本発明の二剤式染毛剤には、低温時における起泡性の観点から、高級アルコールは含まれないか、含まれるとしても少量であることが好ましい。この観点から、第1剤と第2剤の混合液中における高級アルコールの含有量は、例えば0〜0.8重量%、なかでも0.01〜0.7重量%、特に0.1〜0.6重量%であることが好ましい。また、脱色効果を高めるため、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩を第3剤として第1剤と第2剤の混合液中に含有させてもよい。
第1剤の粘度(25℃)としては、例えば1〜50mPa・s程度であり、好ましくは3〜40mPa・s、特に好ましくは5〜30mPa・sである。第2剤の粘度(25℃)としては、例えば1〜300mPa・s程度であり、好ましくは3〜200mPa・s、特に好ましくは5〜100mPa・sである。第1剤と第2剤との混合液の粘度(25℃)としては、例えば1〜300mPa・s程度であり、なかでも1〜100mPa・s、好ましくは3〜100mPa・s、より好ましくは3〜80mPa・s、より好ましくは3〜50mPa・s、さらに好ましくは5〜50mPa・s、さらに好ましくは5〜30mPa・s、特に好ましくは10〜30mPa・sである。第1剤と第2剤との混合液の粘度を上記範囲とすることにより、ノンエアゾール型のフォーマー容器で泡を吐出する際に泡を吐出しやすくなる。そして、頭髪へ適用し易く、頭髪との馴染みがよく、頭髪に適用した後の液垂れが生じにくい均質な泡を得ることができる。第1剤、第2剤の粘度は、エタノール等の有機溶剤、界面活性剤、ポリオール類等の添加量や種類を変更することにより適宜調整することができる。
本発明の二剤式染毛剤は、フォーマー容器を使用することにより、第1剤と第2剤の混合液を空気と混合して泡状に吐出させることができ、吐出の際に第1剤と第2剤の混合液が飛び散ることを防止することができる。
フォーマー容器としては、泡吐出手段を有する容器であればよく、例えば、エアゾール型フォーマー容器;ポンプフォーマー容器、スクイズフォーマー容器等のノンエアゾール型フォーマー容器等を挙げることができる。本発明においては、なかでも、安価に製造可能であり、吐出速度の調整がしやすく、一定の処理を行うことにより再利用することも可能であり、しかも高圧ガス等の噴射剤が不要であるため製品の流通において安全性に優れ、取り扱いが容易である点でノンエアゾール型フォーマー容器を使用することが好ましい。
フォーマー容器の使用形態としては、例えば、第1剤及び第2剤をフォーマー容器とは別の容器に充填し、使用時に第1剤及び第2剤をフォーマー容器に移し入れて使用する方法、第1剤と第2剤のうちの一方はフォーマー容器に充填し、他方は別の容器に充填し、使用時に、別の容器に充填した剤をフォーマー容器に移し入れる方法等を挙げることができる。この場合、第2剤は、過酸化水素の分解によって生じる酸素のために容器内の圧力が上昇することを防止するため、ガス透過性のある容器に充填することが好ましく、特に酸素透過性のある材質(例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなど)から成る容器に充填することが好ましい。一方、第1剤に酸化染料を含有する場合は、該酸化染料の酸化を防止するため、酸素が透過し難い容器に充填することが好ましい。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
製造例1
ラウリルアルコール184.3g(1.0モル)と水酸化ナトリウム8.0g(0.2モル)を4つ口フラスコに仕込み、反応系内の水分を除去する目的で90分間、80℃に加熱しながらアスピレーターで30mmHgまで減圧した。その後、反応系内を常圧にもどし、反応温度70℃、反応液の撹拌回転数120rpmの状態で、グリシドール222.2g(3.0モル)を12時間かけてゆっくり滴下した。次に、塩酸水溶液を使用して反応溶液をpH7に中和した後、再び加熱しながら反応系内を減圧にして低沸成分を留去して反応液(A−1)を得た。
得られた反応液(A−1)を下記分析条件に従い高速液体クロマトグラフィーで分離し、示差屈折率検出器でピーク面積を算出したところ、モノアルキル体量は95.1重量%、ジアルキル体量は0.05重量%以下(検出限界以下)、ポリグリセリン量は4.9重量%であった。
<高速液体クロマトグラフィー分析条件>
高速液体クロマトグラフィー本体:商品名「Waters2690」(Waters社製)
カラム:逆相分配カラムであるオクタデシルシリル基を官能基として持つカラム(商品名「Wakosil−II 5C18」、和光純薬工業(株)製)×2
展開溶媒:メタノール/H2O(=80/20)
流速:0.5ml/min
カラムオーブン温度:40℃
検出方法:示差屈折率検出器使用
試料濃度:10%(溶媒:メタノール/H2O(=80/20))
注入量:10μl
各成分のリテンションタイムは、ポリグリセリン:6分未満、ポリグリセリンモノラウリルエーテル:6分〜25分、ポリグリセリンジラウリルエーテル:25〜50分である。
製造例2
グリシドールの使用量を222.2g(3.0モル)から518.6g(7.0モル)に変更した以外は製造例1と同様にして反応液(A−2)を得た。
得られた反応液(A−2)を前記分析条件に従い高速液体クロマトグラフィーで分離し、示差屈折率検出器でピーク面積を算出したところ、モノアルキル体量は89.1重量%、ジアルキル体量は0.05重量%以下(検出限界以下)、ポリグリセリン量は10.9重量%であった。
製造例3
ラウリルアルコールの代わりにオクチルアルコールを130.2g(1.0モル)使用し、グリシドールの使用量を222.2g(3.0モル)から74.1g(1.0モル)に変更した以外は製造例1と同様にして反応液(A−3)を得た。
得られた反応液(A−3)中を下記分析条件に従いガスクロマトグラフィーで分離し、それぞれのピークに対してガス・クロマトグラフに直結した質量分析計によって各ピークの同定を行い、各ピーク強度から各成分含量を算出したところ、モノアルキル体量は99.8重量%、ジアルキル体量は0.05重量%以下(検出限界以下)、ポリグリセリン量は0.2重量%であった。
<ガスクロマトグラフィー分析条件>
ガスクロマトグラフィー本体:商品名「GC−8A」((株)島津製作所製)
カラム:商品名「OV−17」 0.5m
初期温度:60℃
初期保持時間:0min
昇温速度:10℃/min
最終温度:330℃
最終保持時間:10min
インジェクター温度:350℃
ディテクター温度:350℃
検出器:水素炎イオン検出器
キャリアガス:N2;50ml/min、Air;0.5kg/cm2、H2;0.6kg/cm2
前処理:アセチル化法
製造例4
水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウム16.8g(0.3モル)を使用し、反応温度を70℃から130℃に変更した以外は製造例1と同様にして反応液(B−1)を得た。
得られた反応液(B−1)を前記分析条件に従い高速液体クロマトグラフィーで分離し、示差屈折率検出器でピーク面積を算出したところ、モノアルキル体量は65.6重量%、ジアルキル体量は0.05重量%以下(検出限界以下)、ポリグリセリン量は34.4重量%であった。
製造例5
テトラグリセリン(商品名「PGL04」、ダイセル化学工業(株)製)314.3g(1mol)を1リットルの四つ口反応器に入れ、130℃に加熱撹拌しつつNaOH12g(0.3mol)を加えて5時間で溶解した。次いで、反応系内の水分を除去する目的で2時間、系内の圧力を30torrまで減圧し130℃で加熱した。次いで、反応系を常圧にもどし、系内を130℃に保ちながら、ラウリル硫酸エステルナトリウム塩86.5g(0.3mol)を8時間かけて添加した。さらに、7時間、180℃で加熱撹拌した。次に、リン酸水溶液を使用して反応溶液をpH7に中和して反応液(B−2)を得た。
得られた反応液(B−2)を前記分析条件に従い高速液体クロマトグラフィーで分離し、赤外線吸収検出器でピーク面積を算出したところ、モノアルキル体量は14.6重量%、ジアルキル体量は7.2重量%、ポリグリセリン量は61.6重量%であった。
製造例6
テトラグリセリン(商品名「PGL04」、ダイセル化学工業(株)製)314.3g(1mol)を1リットルの四つ口反応器に入れた後、50%水酸化ナトリウム溶液80gを加え、脱水しながら120℃まで昇温した。その後、100℃まで冷却し、1−クロロドデカン204.8g(1mol)を1.5時間かけて滴下した。次に、リン酸水溶液を使用して反応溶液をpH7に中和して反応液(B−3)を得た。
得られた反応液(B−3)を、前記分析条件に従い高速液体クロマトグラフィーで分離し、赤外線吸収検出器でピーク面積を算出したところ、モノアルキル体量は35.1重量%、ジアルキル体量は22.5重量%、ポリグリセリン量は31.2重量%であった。
製造例7
トリグリセリン(商品名「PGL03」、ダイセル化学工業(株)製)240.2g(1mol)を1リットルの四つ口反応器に入れ、130℃に加熱撹拌しつつNaOH12g(0.3mol)を加えて5時間で溶解した。次いで、反応系内の水分を除去する目的で2時間、系内の圧力を30torrまで減圧し130℃で加熱した。次いで、反応系を常圧にもどし、系内を130℃に保ちながら、ラウリルグリシジルエーテル228.4g(1.0mol)を8時間かけて添加した。さらに、7時間、130℃に保ちながら撹拌した。次に、リン酸水溶液を使用して反応溶液をpH7に中和して反応液(B−4)を得た。
得られた反応液(B−4)を、前記分析条件に従い高速液体クロマトグラフィーで分離し、赤外線吸収検出器でピーク面積を算出したところ、モノアルキル体量は48.6重量%、ジアルキル体量は12.2重量%、ポリグリセリン量は28.6重量%であった。
実施例1〜3及び比較例1〜4
下記表1に示す配合組成(重量%)の第1剤と第2剤を調製し、第2剤を水酸化ナトリウム水溶液(48重量%)でpHを3.5に調整し、それぞれを別の容器に封入して、5℃の恒温室中に24時間放置した。
評価
実施例及び比較例で得られた第1剤と第2剤について、下記方法及び基準に従って評価した。
<評価方法>
1.第1剤と第2剤を室温20℃の部屋に運び、直後に、スクイズフォーマー容器(容積:150mL、メッシュの粗さ:混合室150メッシュ、先端200メッシュ、材質:ナイロン、大和製罐(株)製)の容器本体に第2剤60gを入れ、続いて第1剤40gを入れ、第1剤と第2剤の混合液(第1剤と第2剤の混合比(重量比)=1:1.5)が泡立たないように混合してスクイズフォーマーを取り付ける。
2.手袋をし、スクイズ容器を正立させた状態で、片手でスクイズし、もう一方の手のひらに泡状の混合液を吐出する。
3.吐出により得られた泡を被験者(セミロングの20代女性)の乾いた状態の頭髪に塗布する。
4.2と3の操作を繰り返し、頭髪全体等に混合液80gを塗布する。
5.指で頭髪全体を20秒間もむようにして、塗布した混合液を再度泡立てる。
6.30分間そのまま放置する。
7.頭髪全体を温水で洗い流し、シャンプー、リンス、乾燥を順次行う。
<評価基準>
泡立ち性
◎:極めて均一できめ細かい泡を得た。
○:均一できめ細かい泡を得た。
△:不均一できめが粗い泡を得た。
×:泡になりきれず、水分が混じった。
塗布性(塗りやすさ、髪へのなじみやすさ)
◎:頭髪の上に泡を押し当てるだけで根元までしっかり剤がなじんだ。
○:手グシで簡単に剤を根元までなじませることができた。
△:毛量の多い後頭部の根元等、場所によって剤がなじみにくい場合があった。
×:なじみが悪く、根元などを塗り残した。
泡もち
◎:非常に持続性が高く、放置時まで泡が持続した。
○:十分な持続性を有し、塗布後もしばらく泡が持続した。
△:塗布する上で問題のない持続性を有したが、塗布した後すぐに泡が消えた。
×:吐出後すぐに泡が消え、塗布中に液垂れを生じた。
染色ムラ
◎:染色ムラがなく極めて均一に染色できた。
○:ほとんど染色ムラがなく均一に染色できた。
△:若干の染色ムラがあった。
×:染色ムラが大きかった。
Figure 2011088867
上記表1より、実施例で得られた第1剤と第2剤の混合液は、界面活性剤として含有するポリグリセリンアルキルエーテル中にモノアルキル体量が75重量%以上、ジアルキル体量が5重量%以下、ポリグリセリン量が20重量%以下含むため、液温が低くてもスクイズフォーマーを使用して吐出することにより、均一できめ細かく、泡もちのよい泡が得られた。得られた泡はスムーズに頭髪に塗布することができ、頭髪へのなじみも良好で、液垂れを生じることがなかった。また、皮膚に対する作用が温和なため、泡を塗布した後、放置中に頭皮に刺激を感じることが無かった。そして、脱色ムラを生じることなく頭髪全体をほぼ均一に脱色することができた。従って、本発明に係る二剤式染毛剤は、消費者自身でも特別な技術を要することなく容易に染毛を行うことができ、満足のいく染毛効果を実感することができる。
一方、比較例で得られた第1剤と第2剤の混合液には、ポリグリセリンアルキルエーテルとしてモノアルキル体、ジアルキル体、及びポリグリセリン含有率が上記範囲内にないため、得られた泡はきめが粗く、泡もちが悪いため、液垂れや染色ムラを防ぐことができなかった。

Claims (2)

  1. アルカリ剤を含有する第1剤、過酸化水素を含有する第2剤からなり、第1剤と第2剤の少なくとも一方にポリグリセリンアルキルエーテルを含有する二剤式染毛剤であって、該ポリグリセリンアルキルエーテルに含まれるモノアルキル体量が75重量%以上、ジアルキル体量が5重量%以下、ポリグリセリン量が20重量%以下であることを特徴とする二剤式染毛剤。
  2. モノアルキル体が下記式(1)
    RO−(C362)n−H (1)
    (式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基を示す。nはグリセリンの平均重合度を示し、2以上の数である)
    で表される請求項1に記載の二剤式染毛剤。
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