JP6814168B2 - さや管内で構築する管継手の解体方法 - Google Patents

さや管内で構築する管継手の解体方法 Download PDF

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Description

この発明は、さや管内に、先行する新管に後行の新管を継合わせつつ、上水道、ガス、下水道等に用いる流体輸送用管路を構築する際、その先行の新管と後行の新管とを管継手構造で接続した後、その新管の内面から管継手を解体する方法に関するものである。
ダクタイル鋳鉄管等の流体輸送用配管を埋設する工法としては、地面を開削して布設する開削工法が一般的であったが、近来は幹線道路だけではなく一般道路においても交通量が増加しているので、開削工法のために交通を遮断することは困難となっている。
このため、図8に示すように、発進立坑Aと到達立坑Bだけを開削し、その発進立坑Aから到達立坑Bまで推進工法やシールド工法等によって新設された管をさや管(鞘管)P’とし、そのさや管P’からなる管路内部に、ダクタイル鋳鉄管等の新しい管P(以下、単に「新管」という。)を配設する工法が採用される場合がある。このとき、同図のように、発進立坑Aから到達立坑Bまでを、推進工法区間E1とシールド工法区間E2に分け、その各区間E1、E2に、推進工法とシールド工法を併用したハイブリット工法によってさや管P’の管路を構築する提案もされている(特許文献1参照)。
また、既に供用されている既設管をさや管P’として、その内部に口径の小さい新管Pを挿入して管路を更新する工法(パイプインパイプ工法:PIP工法)等が採用される場合もある。
その推進工法は、掘削機と推進管の管列を元押しジャッキで押し込み、掘削と同時に推進管を圧入してさや管による管路(トンネル)を構築するものである。この工法は、比較的工期が短く、安価に施工できる反面、急傾斜や長距離施工には向いていない。
一方、シールド工法は、掘削機を内蔵したジャッキで推し進め掘削する。その掘削機後部内のスペースでセグメントをリング状に組み立ててさや管P’を構築する。その掘進とセグメントの組み立てを交互に繰り返してさや管P’による管路(トンネル)を構築する。この工法は、管路の線形が急勾配でも対応することができ、長距離施工が可能である反面、比較的工期が長く、施工費が高価になる。
このため、その推進工法とシールド工法を、施工場所に応じて適宜に選択して施工費の低減と施工工期の短縮が図られる。
これらの工法において、さや管P’には、鋼管、コンクリート管(ヒューム管)、シールド管(トンネル)などが採用され、新管Pには、コンクリート管、ダクタイル鋳鉄管などが採用される。その地中に埋設されたさや管P’内の所定の配設場所にさや管P’よりも小径の新管Pを持ち込んで新管Pを順々に接続して新管路(本管路)を構築する。
その新管Pのさや管P’内への持込には、押込工法と持込工法等が採用されている。押込工法は、発進立坑Aと到達立坑Bとの間の地中内に埋設されているさや管P’内に新管Pを順々に挿入して敷設するものであり、発進立坑Aには油圧ジャッキが設置される。この油圧ジャッキにより後行の新管Pが順々に押し込まれ、その押し込まれた新管Pは、その先端部の挿し口を先行の新管Pの後端部の受口に挿入することによって順次接合(接続)される。このとき、新管Pには挿入抵抗を小さくするため、キャスターや先導ソリ等を取り付けることができる(特許文献2、同3参照)。
持込工法は、新管を1本づつさや管P’内に台車によって持ち込んで先行の新管Pの受口に後行の新管Pの挿し口を挿し込んで接合し、その作業を繰り返して管路を構築する(配管を新設する)。例えば、図9a〜図9hに示すように、新管Pに走行用台車(運搬台車)3が取り付けられ、走行用台車3には車輪3aが設けられており、その車輪3aのレールR上の転動により、新管Pがさや管P’内を走行する。このため、電動作業車4による牽引や推進により新管Pはさや管P’内を走行して、所定の配設箇所へ運搬される(特許文献4参照)。
図中、5は走行用台車3と電動作業車4及び台車間を連結する連結装置、6は手動油圧ポンプであり、この油圧ポンプ6と台車3の油圧ジャッキ6aから管心出し装置が構成されており、油圧ポンプ6からの油圧ジャッキ6aへのオイルの給排によって挿し口11を左右上下に動かして、新管Pの心出しを行う。7aは新管Pの挿し口11の仮受台、7bは新管Pの受口12の管受台である。
図9各図においては、さや管P’が円周方向に分割された鋼製セグメントで組み立てたものからなって、その内面長さ方向所要間隔にその内面全周にフランジfを設け、その隣接するフランジf間の周方向所要間隔にリブrを設けている。
ところで、近年、管路にも耐震性が要求され、その耐震性を有する管継手(耐震管継手)構造として、例えば、図10に示すように、受口12に対し挿し口11を所要範囲Lにおいて伸縮可能(抜き差し可能)としたものがある。図示の管継手は、PN形(CP方式)の継手構造であり、管P(P1、P2)の受口12の内面にロックリング13、ゴム輪14、押輪15、ねじジャッキ16が装填され、同管Pの挿し口11の先端外周面には前記ロックリング13のかかり合い溝17が管Pの長さ方向に形成されている。
この管継手においては、管P2の挿し口11を先行する管P1の受口12に挿入して先行の新管P1と後行の新管P2がPN継手構造でもって接続しつつ(継合わせつつ)管路を新設する。その挿し口11の挿入は、先行の新管P1の受口12のロックリング溝13aにロックリング13を拡径して嵌め込んだ状態で、後行の新管P2の挿し口11をゴム輪14に当たるまで挿し込み、ねじジャッキ16によって押輪15を介しゴム輪14を圧縮させて受口12と挿し口11の間をシール状態とする。この前後、通常、ロックリング13はその拡径を開放してかかり合い溝17に嵌める。
この後、挿し口11をゆっくり挿し込み、この挿し込みによって、先行の新管P1と後行の新管P2がPN継手構造でもって接続される。
この接続状態において、ロックリング13がかかり合い溝17の一端面17aに係止してそれ以上の挿し込みが阻止され、逆に、挿し口11が引かれると、前記ロックリング13が前記かかり合い溝17の他端面17bに係止してそれ以上の抜け出しが阻止されて、挿し口11は、ロックリング13が前記かかり合い溝17の一端面17aと他端面17bに係止する間の所要長さLが移動可能である。
この管継手構造は、地震等の地盤変動時には、挿し口11の引き抜き力に対しては、ロックリング13がかかり合い溝17の一端面17aに当接する伸び代L分、挿し口11が後退して(引き抜かれて)、その力を吸収し(図10(b))、挿し口11の挿し込み力に対しては、ロックリング13がかかり合い溝17の他端面17aに当接(係止)するまで(図10(a))、挿し口11が軸方向に移動することによってそれ以上の縮みを阻止し、その地盤変動を吸収して、継手の破損を防止する。
このPN継手構造による、新管Pを図9a〜図9hに示す持込工法における先行の新管(持込管)P1と後行の新管P2との接続は、先行する新管(先行管)P1の受口12に後続(後行)の(運搬された)新管P2の挿し口11を挿入する継ぎ合わせで行われる。
すなわち、図9aに示すように、台車3によって、後行の新管P2が所定の配設場所に運搬されると、その新管P2の挿し口11を、管心出し装置の油圧ジャッキ6aにオイルを供給して先行の新管P1の受口12に対して心出しを行う。このとき、挿し口11は仮受台7aから浮いている(挿し口11と仮受台7aには隙間がある)。その状態で、挿し口11を先行の新管P1の受口12のゴム輪14に当たるまで預け入れる(図9b)。
その後、油圧ジャッキ6aへのオイルを排出して挿し口11を両レールR間に亘る長尺の仮受台7aに載置する(置く)。つづいて、図9cから同図dに示すように、新管P2の受口12を持ち上げて台車3等を引き出す。
その台車3等を引き出し後、後行の新管P2の受口12の下面に両レールR間に亘る長尺の管受台7bを設け、その新管P2の受口12を下降させて前記管受台7bで支持するとともに、新管P2の挿し口11を仮受台7aに支持させる(図9d)。
その管受台7bで支持された新管P2の預け入れ状態において、さや管P’内から反力をとって、油圧ジャッキ(図示せず)により、受口12端面を押したり、先行の新管P1内から反力をとって、レバーブロックと線状体等によって後行の新管P2をその受口12から引いて先行の新管P1の挿し口11内に引き込んだり、人手で押したりして、ロックリング13を拡径して嵌め込んだ状態で、図9eに示す、後行の新管P2をその挿し口11がゴム輪14に当たるまでゆっくりと挿し込む。この状態においては、上記のように、後行の新管P2の挿し口11の支持は、先行の新管P1のゴム輪14で行われる場合と、仮受台7aで行われる場合とがある。
挿し口11が仮受台7aに載っている(支持されている)場合(図9e)、後行の新管P2の受口12を仮受台7aが動かせる程度に持ち上げ(図9f)、その仮受台7aの回収を行う。
つぎに、図9gに示すように、後行の新管P2の受口12を下降させて管受台7bに載置する。その状態で、ねじジャッキ16により押輪15を介しゴム輪14を押して所要の弾力に設定する。その後、図9hに示すように、上記と同様に、さや管P’内から反力をとって、油圧ジャッキにより、後行の新管P2の受口12の端面を押したり等により、挿し口11をさらに挿し込んで、拡径を開放したロックリング13をかかり合い溝17に嵌めて、先行の新管P1と後行の新管P2の接続を完了する。
特開2008−57128号公報 特開2002−276284号公報 特開2011−163434号公報 特開2016−223599号公報 特開平11−104972号公報
このような、ロックリング13を使用した耐震管継手(構造)により、先行の新管P1の受口12に後行の新管P2の挿し口11を挿し込んで接続が完了した状態において、ゴム輪14の不具合等が発見された場合、その不具合等の修正・改善のため、受口12から挿し口11を引き抜いて管継手を解体する必要が生じる場合がある。しかし、図10(b)に示すように、挿し口11を引き抜こうとすると、ロックリング13がかかり合い溝17の一端面17aに係止するため、ゴム輪14を交換することが可能な位置まで挿し口11を引き抜くことは不可能である。
このため、従来では、図10(b)の状態において、まず、図11(a)に示すように、挿し口11の外面から受口12との間に薄板18を挿入し、その挿入箇所をロックリング13の内面及びかかり合い溝17を超える位置に至るようにするとともに、その挿入を周囲の所要位置に行う(同図(b)の鎖線丸bの位置)。このとき、薄板18は挿入可能箇所に挿入後、その位置から矢印円周方向にずらして所要箇所に位置させる。この作用により、ロックリング13が薄板18により拡径されてかかり合い溝17から押し出された(離脱)状態になるため、挿し口11を引き抜き(同図(c))、ロックリング13、ゴム輪14、押輪15及びねじジャッキ16を取り外して管継手の解体を完了する(同図(d)、特許文献5参照)。
管継手の解体が完了すれば、不具合の内容を検討・修理して、受口12内面に、ロックリング13、ゴム輪14、押輪15及びねじジャッキ16を取り付けて、上記の作業によって挿し口11を受口12に挿し込んで図10の状態とする。
上記薄板18の挿入作業は、管Pの外面から行うため、その作業スペースが確保される必要がある。
従来、図12(a)に示すように、さや管P’と新管Pとの間は人が作業できるスペース(間隙)Tを確保するため、例えば、呼び径:1650のさや管P’に対し、呼び径:800の新管Pを配管していた。
しかし、技術の進歩やさや管の小径化の要請などにより、今日、新管Pに対し、呼び径:3口径程度大きいさや管P’に配管がなされるように(可能に)なった。例えば、図12(b)に示すように、呼び径:800の新管Pであると、3口径大きいさや管P’は、呼び径:1100であるため、新管Pとさや管P’の間隙Tは、300mm未満となり、その間隙Tに作業者が入って上記薄板18を挿入することは不可能である。
また、施工管理の強化によって、継手部の施工不良をほぼ0(零)にすることができるようになったが、万が一、不具合が生じた場合、従来では、不具合が生じた箇所において、その上の地盤を開削してさや管P’を露出させた上で、さや管P’を部分的に撤去し、受口12を露出させて上記薄板18の挿入作業を行っていた。
この開削を伴う工事は大がかりとなり、費用がかさみ、工事期間のロスになるため、その対策が望まれている。
この発明は、上記開削を必要とせず、新管内における作業によって、先行の新管から後行の新管の引き抜き(内面継手の解体)を可能とすることを課題とする。
上記課題を達成するために、この発明は、新管の挿し口内面からボルトをねじ込み、そのボルトの先端でロックリングを押し広げてロックリングによる受口に対する挿し口の抜け止めを開放するようにしたのである。
ロックリングによる抜け止めが開放されれば、受口から挿し口を抜くことができ、管継手が解体し得る。
具体的には、この発明は、管の挿し口の先端外周面にロックリングのかかり合い溝が管の長さ方向に形成され、受口の内面には、前記かかり合い溝内に臨んで前記挿し口の長さ方向の押し込み又は引き抜きに伴って前記かかり合い溝の長さ方向の両端面に選択的に係止するロックリングが設けられ、前記管の挿し口を先行する管の受口に挿入して継合わせつつさや管内に管路を新設する前記両管の管継手において、前記受口に挿し口がゴム輪を介在して挿入され、ロックリングがかかり合い溝の一端面に係止してそれ以上の挿し込みが阻止され、逆に、挿し口が引かれると、ロックリングがかかり合い溝の他端面に係止してそれ以上の抜け出しが阻止されて、挿し口は、ロックリングがかかり合い溝の一端面と他端面に係止する間の所要長さが移動可能である、耐震管継手を対象とする。
また、この発明は、管の挿し口の先端外周面に突起が、管Pの受口の内面に前記突起が係止するロックリングがそれぞれ設けられ、前記管の挿し口を先行する管の受口に挿入して継合わせつつさや管内に管路を新設する前記両管の管継手において、前記受口に挿し口がゴム輪を介在して挿入され、その挿し口の先端が受口内面の奥端段部に突き当たってそれ以上の挿し込みが阻止され、逆に、挿し口が引かれると、前記突起がロックリングに係止してそれ以上の抜け出しが阻止されて、挿し口は、その挿し口の先端が受口内面の奥端段部に突き当る点から前記突起がロックリングに係止する点までの所要長さが移動可能である、管継手を対象とする。
このような管継手において、前者の管継手は、上記ロックリングがかかり合い溝の他端面に係止してそれ以上の抜け出しが阻止された際、ロックリングに対向する挿し口の部分の内面から外面に貫通するねじ穴を形成し、そのねじ穴にボルトをねじ込んでそのボルト先端によってロックリングを拡径してかかり合い溝の他端面との係止を解除した後、挿し口を受口から引き抜いて、解体する。
後者の管継手は、上記突起がロックリングに係止してそれ以上の抜け出しが阻止された際、ロックリングに対向する挿し口の部分の内面から外面に貫通するねじ穴を形成し、そのねじ穴にボルトをねじ込んでそのボルト先端によってロックリングを拡径して突起との係止を解除した後、挿し口を受口から引き抜いて、解体する。
以上の解体方法において、ねじ穴は、ドリルタップによって形成したり、ドリルで下穴を形成し、その下穴内面にタップによって雌ねじを形成したりする。
上記挿し口を上記受口から引き抜いた後、上記ねじ穴の挿し口内面に当て板をあてがい、その当て板の全周を挿し口内面に溶接してねじ穴を止水したり、そのねじ穴に詰め物をして止水することができる。その詰め物は、種々のものが考えられるが、例えば、ねじ穴にねじ込まれるねじとすることができる。このとき、ねじの外周全縁を挿し口の内面に溶接したり、ねじを頭付ボルト(プラグ)とし、その頭部と挿し口の内面との間の全周に止水材を介在したりして、ねじ穴を止水することが好ましい。
この発明は、以上のように構成して、新管路内において、後行の新管挿し口を後行の新管受口から引き抜いてその管継手を解体し得るようにしたので、地盤の開削の必要もなく、先後行の新管接続完了後、ゴム輪の不具合が発見された場合においても、その不具合の修正を円滑かつ安価にして行うことができる。
この発明に係る管継手の解体方法の一実施形態の作用説明図 同実施形態の作用説明図 同実施形態の作用説明図 同実施形態の作用説明図 同実施形態の作用説明図 同実施形態の作用説明図 同実施形態の作用説明図 同実施形態のねじ穴の位置説明図 同実施形態のロックリングの拡径説明図 同実施形態のねじ穴の一の止水例であり、(a)は説明用要部切断図、(b)は同要部切断図、(c)はボルトの下面図 同実施形態のねじ穴の他の止水例の説明用要部断面図 同実施形態のねじ穴のさらに他の止水例の説明用要部断面図 他の実施形態の部分切断図 さや管の一施工例を示す概略平面図 さや管内に新管を配設する一例の作用説明用概略図 同作用説明用概略図 同作用説明用概略図 同作用説明用概略図 同作用説明用概略図 同作用説明用概略図 同作用説明用概略図 同作用説明用概略図 PN形継手の作用説明図 管継手の従来の解体例を示す作用説明図 さや管内における新管の配置説明図
この発明に係る一実施形態を図1a、同1b〜図3に示し、この実施形態は、図8に示した、発進立坑Aから到達立坑Bまでを、推進工法区間E1とシールド工法区間E2に分けたものであって、その各区間E1、E2に、推進工法とシールド工法を併用したハイブリット工法によって鋼製等のセグメントやコンクリート管からなるさや管P’の管路を構築する。
このさや管P’からなる管路に、上記の図9a〜図9hに示すように、ダクタイル鋳鉄管等の新管Pをさや管P’内の所定の配設場所に運搬し、新管Pを順々に接続して新管路を構築する。その接続は、先行する新管P1の受口12に後続の(運搬された)新管P2の挿し口11を挿入して継ぎ合わせる継手構造で行われる。その挿し口11と受口12の継手構造は図1a及び図10に示す態様となる。
この継手構造において、ゴム輪14の不具合等が発見された場合、その不具合等の修正のため、先行の新管P1と後行の新管P2の間の管継手を解体する作用がこの発明に係るものである。
すなわち、この管継手は、ロックリング13がかかり合い溝17の他端面17bに係止してそれ以上の抜け出しが阻止される。このため、その図1cに示す阻止された際、図1bに示すように、そのロックリング13に対向する挿し口11の部分の内面から外面に貫通するねじ穴21を形成する。そのねじ穴21は、ドリルタップによって形成したり、ドリルで下穴を形成し、その下穴内面にタップによって雌ねじを形成したりし、通常、同図に示すように、かかり合い溝17の一端面17aに隣接する位置となる。ねじ穴21は、図2に示すように、ロックリング13の分割部を除く周囲所要数の位置に形成する。その数は任意であるが、後述のボルト22によるロックリング13の全周に亘る拡径が円滑に行われる数とし、周囲等間隔が好ましい。
なお、このねじ穴21の形成は、新管Pの内部から行うため、その新管Pはその内部に作業者が入り得る呼び径、例えば、700以上の物とする。但し、ロボット等によって、ねじ穴21の形成及び下記ボルト22のねじ込み等が可能であれば、そのロボットが入り得る呼び径の新管Pを採用することができる。
ねじ穴21を形成した後、図1cに示すように、ロックリング13がかかり合い溝17の他端面17bに係止するまで、受口12に対し、挿し口11を移動する(引き抜く)と、そのねじ穴21がロックリング13に対向する。このため、図1dに示すように、各ねじ穴21にボルト22をねじ込んでロックリング13を拡径してかかり合い溝17から退去させる。ロックリング13が全周に亘ってかかり合い溝17から退去すれば、図1eから図1fに示すように、受口12から挿し口11を引き抜き、図1gに示すように、受口12から挿し口11が抜け出れば、受口12から、ロックリング13、ゴム輪14、押輪15及びねじジャッキ16を撤去する。
このとき、図3(a)に示すように、挿し口11の引き抜き時、ボルト22の先端がロックリング溝13aに係止して干渉する場合には、同図(b)に示すように、ロックリング13がかかり合い溝17の一端面17aを超えていることを確認の後、そのボルト22をねじ外して前記干渉を無くして挿し口11を引き抜く。
ねじ穴21を形成した挿し口11はそのねじ穴21に詰め物をして止水する。その詰め物は、ゴム等の各種のシーリング材が考えられるが、例えば、図4に示すように、挿し口11内面のねじ穴21の周囲を座ぐり23によって平面に処理し、頭部付ボルト(プラグ)31をOリング32を介在してねじ穴21にねじ込んで止水する。このとき、プラグ31の頭部側面には平面カット31aして工具でもって回し得るようにする。図中、31bはボルト頭部内面のOリング溝である。
また、図5に示すように、ねじ穴21にイモねじ35をねじ込んで止水する。このとき、そのイモねじ35の周囲を挿し口11の内面に溶接aして止水性能を向上させることもできる。
さらに、図6に示すように、ねじ穴21の挿し口11内面に当て金37を当てがってねじ穴21を塞ぎ、その当て金37の周囲を挿し口11内面に溶接aして止水することもできる。このとき、ねじ穴21にはシーリング材を充填することができる。
以上の作業は、新管P内で行い得るため、地盤を開削してさや管P’を露出させた上で、さや管P’を部分的に撤去し、受口12を露出させる必要はない。
以上の実施形態は、新管P1、P2の接続をPN形継手構造によって行ったが、この発明は、他のロックリング13とかかり合い溝17とによる種々の耐震継手においても採用することができる。
また、受口12に挿し口11がゴム輪14を介在して挿入され、その挿し口11の先端が受口12内面の奥端段部に突き当たってそれ以上の挿し込みが阻止され、逆に、挿し口11が引かれると、突起がロックリング13に係止してそれ以上の抜け出しが阻止されて、挿し口11は、その挿し口11の先端が受口12内面の奥端段部に突き当る点から前記突起がロックリング13に係止する点までの所要長さが移動可能である、S形継手、NS継手等の管継手にも採用することができる。
例えば、図7に示すS形継手は、ゴム輪14をボルト締めの押輪15で受口12内面と挿し口11外面との間に押し込み、挿し口11の先端が受口12内面の奥端段部12aに突き当たってそれ以上の挿し込みが阻止され、ロックリング13が挿し口11先端の外表面の突起11aに係止して抜け止めするものであり、突起11aに隣接してねじ穴21を形成することとなる。このねじ穴21に同様にボルト22をねじ込んでロックリング13と突起11aの干渉を無くして挿し口11を引き抜くこととなる。このねじ穴21も同様にプラグ31等によって止水することができる。
上記各実施形態においては、さや管P’内に、新管Pを持込工法で設置したが、推進工法で設置する場合においても、この発明を採用できることは言うまでもない。また、さや管P’によるさや管路は、シールド工法と推進工法のどちらか一方のみによっても構築できることは勿論である。そのさや管P’には既設管も含まれる。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
P、P1、P2 新管
P’ さや管
R レール
a 溶接
f さや管のフランジ
r さや管のリブ
11 挿し口
11a 挿し口突起
12 受口
12a 受口内面の奥端段部
13 ロックリング
13a ロックリング溝
14 ゴム輪
15 押輪
16 ねじジャッキ
17 かかり合い溝
17a かかり合い溝17の一端面
17b 同他端面
18 薄板
21 ねじ穴
22 ボルト
31 頭部付ボルト(プラグ、ねじ)
32 Oリング
35 詰めイモねじ
37 当て板

Claims (7)

  1. 管(P2)の挿し口(11)の先端外周面にロックリング(13)のかかり合い溝(17)が管(P)の長さ方向に形成され、受口(12)の内面には、前記かかり合い溝(17)内に臨んで前記挿し口(11)の長さ方向の押し込み又は引き抜きに伴って前記かかり合い溝(17)の長さ方向の両端面(17a、17b)に選択的に係止するロックリング(13)が設けられ、前記管(P2)の挿し口(11)を先行する管(P1)の受口(12)に挿入して継合わせつつさや管(P’)内に管路を新設する前記両管(P1、P2)の管継手において、
    上記受口(12)に挿し口(11)がゴム輪(14)を介在して挿入され、上記ロックリング(13)が上記かかり合い溝(17)の一端面(17a)に係止してそれ以上の挿し込みが阻止され、逆に、挿し口(11)が引かれると、前記ロックリング(13)が前記かかり合い溝(17)の他端面(17b)に係止してそれ以上の抜け出しが阻止されて、挿し口(11)は、ロックリング(13)が前記かかり合い溝(17)の一端面(17a)と他端面(17b)に係止する間の所要長さ(L)が移動可能である、管継手の解体方法であって、
    上記ロックリング(13)がかかり合い溝(17)の他端面(17b)に係止してそれ以上の抜け出しが阻止された際、上記ロックリング(13)に対向する挿し口(11)の部分の内面から外面に貫通するねじ穴(21)を形成し、そのねじ穴(21)にボルト(22)をねじ込んでそのボルト先端によって前記ロックリング(13)を拡径して前記かかり合い溝(17)の他端面(17b)との係止を解除した後、前記挿し口(11)を上記受口(12)から引き抜くことを特徴とする管継手の解体方法。
  2. 管(P2)の挿し口(11)の先端外周面に突起(11a)が、管(P1)の受口(12)の内面に前記突起(11a)が係止するロックリング(13)がそれぞれ設けられ、前記管(P2)の挿し口(11)を先行する管(P1)の受口(12)に挿入して継合わせつつさや管(P’)内に管路を新設する前記両管(P1、P2)の管継手において、
    上記受口(12)に挿し口(11)がゴム輪(14)を介在して挿入され、その挿し口(11)の先端が受口(12)内面の奥端段部(12a)に突き当たってそれ以上の挿し込みが阻止され、逆に、挿し口(11)が引かれると、前記突起(11a)がロックリング(13)に係止してそれ以上の抜け出しが阻止されて、挿し口(11)は、その挿し口(11)の先端が受口(12)内面の奥端段部(12a)に突き当る点から前記突起(11a)がロックリング(13)に係止する点までの所要長さ(L)が移動可能である、管継手の解体方法であって、
    上記突起(11a)がロックリング(13)に係止してそれ以上の抜け出しが阻止された際、上記ロックリング(13)に対向する挿し口(11)の部分の内面から外面に貫通するねじ穴(21)を形成し、そのねじ穴(21)にボルト(22)をねじ込んでそのボルト(22)先端によって前記ロックリング(13)を拡径して前記突起(11a)との係止を解除した後、前記挿し口(11)を上記受口(12)から引き抜くことを特徴とする管継手の解体方法。
  3. 上記挿し口(11)を上記受口(12)から引き抜いた後、上記ねじ穴(21)の挿し口(11)内面に当て板(37)をあてがい、その当て板(37)の全周を挿し口(11)内面に溶接(a)してねじ穴(21)を止水する請求項1又は2に記載の管継手の解体方法。
  4. 上記挿し口(11)を上記受口(12)から引き抜いた後、上記ねじ穴(21)に詰め物をして止水する請求項1又は2に記載の管継手の解体方法。
  5. 上記詰め物が上記ねじ穴(21)にねじ込まれるねじ(31、35)である請求項4に記載の管継手の解体方法。
  6. 上記ねじ(31、35)の外周全縁を挿し口(11)の内面に溶接(a)する請求項5に記載の管継手の解体方法。
  7. 上記ねじ(31)を頭付ボルトとし、その頭部と挿し口(11)の内面との間の全周に止水材(32)を介在した請求項5に記載の管継手の解体方法。
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