JP6814035B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、水平方向の磁界を検知する縦型ホール素子を有する半導体装置に関する。
ホール素子は、磁気センサとして非接触での位置検知や角度検知が可能であることから様々な用途に用いられている。中でも半導体基板表面に対して垂直な磁界成分を検出する横型ホール素子を用いた磁気センサが一般的に良く知られているが、基板の表面に対して平行な磁界成分を検出する縦型ホール素子を用いた磁気センサも各種提案されている。さらに、横型ホール素子と縦型ホール素子を組み合わせて、2次元、3次元的に磁界を検出する磁気センサも提案されている。
しかし、縦型ホール素子は、横型ホール素子に比べて感度を高くするのが困難である。
そこで、特許文献1(特に、図3参照)では、P型基板に形成された磁気感受部(Nウェル)に、N型拡散層からなる電極及び隣接する電極間を分離する電極分離拡散層(Pウェル)を設け、磁気感受部が基板表面に最高濃度をもって同表面から深くなるにつれて徐々に低濃度になるような濃度分布を有するようにした構成が提案されている。かかる構成により、形成される空乏層の幅と、基板表面から深くなるにつれて狭くなる電極分離拡散層の幅とが互いに補完し合い、磁気感受部における電流の広がりが抑制され、基板に垂直な方向へ流れる電流成分を相対的に増加させることができ、感度の向上が図られるとしている。
特開2005−333103号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、以下のような問題が生じる。
すなわち、電極分離拡散層を挟む二つの電極間に電流を供給した場合、電流は、基板表面の一方の電極から基板裏面方向(下方)へ流れた後、電極分離拡散層の下部において基板と平行な方向に流れ、そこから基板表面の他方の電極(上方)へ流れる。このとき、電極分離拡散層の下部において基板と平行な方向に流れる電流は、電極分離拡散層の下部の磁気感受部のなかで最も抵抗の低い(濃度の高い)領域である電極分離拡散層の直下に特に集中して流れることとなる。そして、磁気感受部は、基板裏面側に進むにつれて高抵抗になるため、電極分離拡散層の下部の磁気感受部における基板裏面に近い領域には、電流がほとんど流れない状態となる。したがって、基板と平行な方向に流れる電流の基板の深さ方向における幅が狭くなってしまう。
ホール素子の磁気感度は、流れる電流の幅に比例して高くなることが知られているが、特許文献1の構造では、上述のとおり、基板と平行な方向に流れる電流の幅が狭いため、結果として、感度をあまり向上させることができないという問題がある。
また、電流が濃度分布を持つ領域に流れることから、電流経路のばらつきの原因となり、オフセット電圧が増大する可能性がある。
したがって、本発明は、基板と平行な方向に流れる電流による感度を向上させ、且つオフセット電圧を小さくした縦型ホール素子を有する半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の半導体装置は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた縦型ホール素子とを有する半導体装置であって、前記縦型ホール素子は、前記半導体基板上に設けられ、濃度分布が一定である第2導電型の半導体層と、前記半導体層上に設けられ、前記半導体層よりも高濃度の第2導電型の不純物拡散層と、前記不純物拡散層の表面に一直線上に設けられ、前記不純物拡散層よりも高濃度の第2導電型の不純物領域からなる複数の電極と、前記不純物拡散層の表面において、前記複数の電極の各電極間にそれぞれ設けられ、前記複数の電極をそれぞれ分離する複数の第1導電型の電極分離拡散層とを備え、前記不純物拡散層は、前記表面から前記半導体層へ進むにつれて低濃度となる濃度分布を有することを特徴とする。

本発明によれば、第2導電型の不純物拡散層において、第1導電型の電極分離拡散層各々の周囲に形成される空乏層が半導体層の方向(下方)へも広がり、半導体層の上面近傍まで広がる。
このため、二つの電極間に電流を供給した場合、電流は、一方の電極から半導体基板の裏面方向(下方)へ向かって流れた後、半導体層内の全体に亘って基板と平行な方向に流れ、そこから他方の電極(上方)へ流れる。
すなわち、電極分離拡散層の周囲に形成される空乏層の最下部が半導体層の上面近傍まで広がっていることにより、基板と平行な方向に流れる電流は、電極分離拡散層及び空乏層の存在に阻まれ、不純物拡散層内をほとんど、あるいは全く流れることができない。そのため、基板と平行な方向に流れる電流のほとんど、あるいは全てが半導体層内を流れることになる。そしてその半導体層は濃度分布が一定であることから、半導体層内に抵抗の低い部分、高い部分は無く、半導体層内の抵抗は均一であるため、電流が一部に偏って流れることなく、全体に亘って流れることになる。
したがって、半導体基板と平行な方向に流れる電流の深さ方向における幅を広くすることができ、これにより、ホール素子の磁気感度を高くすることが可能となる。
また、電流が基板と平行な方向に流れる領域は、濃度分布が一定の半導体層であるため、電流経路がばらつき難くなり、オフセット電圧を小さくすることが可能となる。
(a)は、本発明の実施形態の縦型ホール素子を有する半導体装置の平面図であり、(b)は、(a)のL−L’線に沿った断面図である。 図1(b)の拡大図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の縦型ホール素子を有する半導体装置を説明するための図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は、図1(a)のL−L’線に沿った断面図である。
図1に示すように、本実施形態の半導体装置は、第1導電型であるP型の半導体基板10と、半導体基板10上に設けられた縦型ホール素子100と、縦型ホール素子100の周囲を取り囲むように設けられたP型の素子分離拡散層80とを備えている。
縦型ホール素子100は、半導体基板10上に設けられた第2導電型であるN型の半導体層20と、N型半導体層20上に設けられたN型不純物拡散層30と、N型不純物拡散層30の表面に一直線上に設けられたN型の不純物領域からなる駆動電流供給用及びホール電圧出力用の電極となる電極51〜55と、N型不純物拡散層30の表面において、電極51〜55のそれぞれの間に設けられ、電極51〜55をそれぞれ分離するP型の電極分離拡散層61〜64とを備えて構成されている。
さらに、縦型ホール素子100においては、N型不純物拡散層30の表面の電極51〜55が設けられている領域を除く領域を覆うように、絶縁膜として、例えばSiO2膜70が設けられている。これにより、N型不純物拡散層30表面において、半導体基板10と平行に流れる電流を抑制することができる。
図1(b)の右側には、P型半導体基板10、N型半導体層20、及びN型不純物拡散層30に含まれる不純物の濃度プロファイルを示してある。
この濃度プロファイルからわかるように、N型半導体層20は、不純物の濃度分布が一定であり、N型不純物拡散層30は、その表面近傍を最高濃度とし、表面から半導体層20へ進むにつれて低濃度となる濃度分布を有している。
かかる構成は、例えば、エピタキシャル成長により、半導体基板10上にエピタキシャル層を形成した後、所定の深さまでN型不純物を拡散することにより、エピタキシャル層の上部に上述のようなN型不純物拡散層30が形成され、下部にはN型不純物が拡散されずにN型半導体層20が残ることにより形成される。
このように形成されることにより、N型半導体層20の濃度は、N型不純物拡散層30の最下部の濃度よりも低い濃度で一定となる。
ここで、N型半導体層20の厚さは、磁気感度を高くするためには厚いほど好ましく、例えば、6μm以上であることが望ましい。さらに、N型半導体層20の不純物濃度は、1×1015〜1×1017atoms/cm3程度であることが好ましい。また、N型不純物拡散層30の表面付近の不純物濃度は、1×1017〜1×1018atoms/cm3程度、N型不純物拡散層30の深さは3〜5um程度と浅いことが好ましい。
素子分離拡散層80は、N型半導体層20の底よりも深く、P型の半導体基板10に達するように形成されている。これにより、縦型ホール素子100を半導体基板10上の他の領域(図示せず)から電気的に分離している。
P型素子分離拡散層80によって縦型ホール素子100と電気的に分離された半導体基板10上の他の領域(図示せず)には、縦型ホール素子100からの出力信号を処理する、あるいは縦型ホール素子100へ信号を供給するための回路を構成するトランジスタ等の素子が設けられる。かかる素子を形成するために、当該領域の少なくとも一部には、Nウェルが形成される。
したがって、N型不純物拡散層30は、上記Nウェルと共通の工程で形成することができる。したがって、当該Nウェルは、N型不純物拡散層30と同一の深さ及び同一の濃度分布を有することとなる。
このように、本実施形態によれば、製造プロセスを増加させることなく、N型不純物拡散層30を形成することができる。
また、P型電極分離拡散層61〜64は、例えば、N型不純物拡散層30内にP型の不純物を選択的に拡散することにより形成される。
電極51〜55は、例えば、P型電極分離拡散層61〜64形成後に、P型電極分離拡散層61〜64上を覆い、電極51〜55を形成する領域を残すようにSiO2膜70を例えばLOCOS法により形成し、これをマスクとしてN型不純物を導入することにより形成される。このとき、電極51〜55の深さは、P型電極分離拡散層61〜64の深さと同等か、より浅くなるように形成される。
次に、本実施形態の半導体装置における縦型ホール素子100において、半導体基板10と平行な方向の磁界成分を検知する原理について、図2を参照して説明する。
図2は、図1(b)の断面図を拡大した図であり、電極53から電極51及び55へ電流が流れるように電極51、53及び55に駆動電流を供給したときの電流の流れる様子を模式的に示している。
磁界は、図2においてBで示すように、半導体基板10と平行な方向に、紙面の奥側から手前側へかかっているものとする。
図2に示すように、P型電極分離拡散層61〜64の周囲には、それぞれ破線で示すように空乏層D1〜D4が形成され、これら空乏層D1〜D4の最下部の位置がN型半導体層20の上面と略同じ位置となっている。
すなわち、本実施形態の縦型ホール素子100では、空乏層D1〜D4の最下部の位置がN型半導体層20の上面と略同じ位置となるよう、P型電極分離拡散層61〜64の深さ及び濃度、並びにN型不純物拡散層30の深さ及び濃度が設定されている。なお、空乏層はP型電極分離拡散層61〜64の内側にも形成されるが、図2では省略している。
かかる構成の縦型ホール素子100において、電極53から電極51及び55へ電流を流すと、電流は、まず、電極53から、矢印Iv1で示すように、半導体基板10に垂直に、半導体基板10の裏面方向(下方)へ向かってN型不純物拡散層30内を流れる。
その後、電流は、矢印Ih1及びIh2で示すように、半導体基板10と平行な方向(左右方向)に流れる。このとき、半導体基板10と平行な方向に流れる電流は、電極53の両側にP型電極分離拡散層62、63と空乏層D2、D3が存在していることにより、N型不純物拡散層30内には流れることができず、矢印Ih1及びIh2で示すように、N型半導体層20内を流れることになる。
N型半導体層20は、不純物の濃度分布が一定であることから、N型半導体層20内の抵抗は均一である。したがって、N型半導体層20内に抵抗の低い部分や高い部分は存在しないため、矢印Ih1及びIh2で示す電流は、一部に偏って流れることなく、図示のように、N型半導体層20内全体に亘って流れることになる。
電流は、その後、矢印Iv21、Iv22で示すように、半導体基板10に垂直に、N型不純物拡散層30の表面方向(上方)へ向かってN型不純物拡散層30内を流れ、電極51及び55に流れ込む。
このように流れる電流Iv1、Iv21、Iv22、Ih1、Ih2それぞれに対し、磁界の作用により、電流と磁界の双方に垂直な方向に起電力が発生する。すなわち、電流Iv1に対しては、電極53から電極52へ向かう方向(左方向)、電流Iv21に対しては、電極51から電極52へ向かう方向(右方向)、電流Iv22に対しては、電極55からP型電極分離拡散層64と反対側へ向かう方向(右方向)、電流Ih1に対しては、N型半導体層20から電極52へ向かう方向(上方向)、電流Ih2に対しては、N型半導体層20から半導体基板10へ向かう方向(下方向)にそれぞれローレンツ力が発生する。
特に、本実施形態では、半導体基板10と平行な方向に流れる電流Ih1及びIh2によって、これらと垂直な方向の磁界に対して大きなローレンツ力が発生し、これにより、電極52と電極54とに電位差が生じ、この電位差によって磁界を検知することができる。
本実施形態では、上述のとおり、N型不純物拡散層30は、その表面ほど濃度が高くなっている。そのため、N型不純物拡散層30と各P型電極分離拡散層61〜64との接合部に形成される空乏層D1〜D4は、図2に示すように、N型不純物拡散層30側へはほとんど広がらない。したがって、N型不純物拡散層30の表面近傍において、各P型電極分離拡散層61〜64の周りに形成される空乏層D1〜D4が電極51〜55の方まで広がることを抑制できる。よって、空乏層D1〜D4によって電流が制限されることがほとんどないため、電極51〜55とP型電極分離拡散層61〜64の距離を小さくすることができる。
したがって、半導体基板10と平行な方向に流れる電流Ih1及びIh2の距離を短くすることが可能となる。ホール素子の磁気感度は、流れる電流の長さに反比例することから、磁気感度を高くすることができる。さらに、電極51〜55とP型電極分離拡散層61〜64の距離を小さくできるため、チップサイズを縮小できるという効果も得られる。
また、本実施形態では、上述のとおり、半導体基板10と平行な方向に流れる電流Ih1、Ih2は、N型半導体層20内全体に亘って流れることになるため、その深さ方向における幅を広くすることができる。ホール素子の磁気感度は、流れる電流の幅に比例することから、本実施形態によれば、磁気感度をさらに向上させることが可能となる。このため、上述のとおり、N型半導体層20の厚さは、厚いほど好ましい。
さらに、本実施形態では、不純物濃度の低いN型半導体層20において半導体基板10と平行な方向に電流が流れることから、N型半導体層20における移動度が高くなる。ホール素子の磁気感度は、移動度にも比例して高くなることが知られており、したがって、本実施形態によれば、さらに磁気感度を高くすることができる。
また、N型半導体層20内は濃度分布が一定であるため、半導体基板10と平行な方向に流れる電流の経路がばらつくことが抑えられ、オフセット電圧を小さくできるという効果も得られる。
一方、半導体基板10に垂直に流れる電流Iv1、Iv21、Iv22は、表面近傍を最高濃度とし、表面から半導体層20へ進むにつれて低濃度となる濃度分布を有しているN型不純物拡散層30内を流れる。しかしながら、N型不純物拡散層30は、上述のように浅く形成されていることから、電流Iv1、Iv21、Iv22の流れる距離は短いため、濃度分布を有するN型不純物拡散層30内を流れるものの、その電流経路のばらつきは非常に小さく、オフセット電圧を増大させる要因にはほとんどならない。
このように、本実施形態によれば、高感度且つオフセット電圧の小さい縦型ホール素子を有する半導体装置を実現することができる。
本実施形態によれば、上述のとおり、オフセット電圧を小さくすることが可能である。しかしながら、オフセット電圧を完全にゼロにすることは困難である。
そのため、本実施形態の縦型ホール素子100において、スピニングカレントによりオフセット電圧を除去する方法について、以下に説明する。
図1を参照して、まず、電極51、53及び55を制御電流供給電極として、電極53から電極51及び55へ電流を流したときに、電極52及び54をホール電圧出力電極として、電極52と電極54との間の電圧を出力電圧Vout1として得る。また、電流を流す方向を逆方向にする、すなわち、電極51及び55から電極53へ電流を流した時の電極52と電極54との間の電圧を出力電圧Vout2として得る。
さらに、制御電流供給電極とホール電圧出力電極を入れ替えて、電極52から電極54へ電流を流したときに、電極53と電極51及び55との間の電圧を出力電圧Vout3として得る。また、電流を流す方向を逆方向にする、すなわち、電極54から電極52へ電流を流した時に電極53と電極51及び55との間の電圧を出力電圧Vout4として得る。
そして、これらの出力電圧Vout1〜Vout4を加減算することにより、オフセット電圧を除去することができる。
このように、一直線上に配置された複数の電極を、交互に制御電流供給電極とホール電圧出力電極として使用できるようにし、適宜、電流を流す方向を切り替え、且つ制御電流供給電極とホール電圧出力電極との役割を入れ替えるスピニングカレントにより、オフセット電圧を除去することが可能となる。かかるスピニングカレントは、電極の数は5つに限らず、5つ以上の電極があれば実施することが可能である。
一般的な縦型ホール素子においては、空乏層の変化により、電流を流す方向によって、電流が流れる経路が変わってしまう場合があり、このようになると、スピニングカレントによるオフセット電圧の除去が不完全になってしまう。
これに対し、本実施形態の縦型ホール素子100では、上述のとおり、N型拡散層30とP型電極分離拡散層61〜64との間に形成される空乏層の広がりが抑制されている。したがって、N型拡散層30及びN型半導体層20に流れる電流は、空乏層に影響されることなく安定的に流れることから、スピニングカレントにより効果的にオフセット電圧を除去することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、空乏層D1〜D4の最下部の位置がN型半導体層20の上面と略同じ位置となるようにしているが、必ずしも同じ位置である必要はない。すなわち、空乏層D1〜D4の最下部がN型半導体層20の上面近くまで広がっていれば、基板と平行な方向に流れる電流は、N型不純物拡散層30内をほとんど流れることができず、N型半導体層20内を流れることになる。あるいはN型半導体層20の上面を超えてN型半導体層20にかかるところまで広がっていれば、基板と平行な方向に流れる電流は、N型不純物拡散層30内を流れることができず、N型半導体層20内を流れることになる。したがって、これらのような場合でも、上記実施形態と程度は異なるものの、所期の効果を得ることが可能である。
また、第1導電型をP型、第2導電型をN型として説明したが、導電型を入れ替えて、第1導電型をN型、第2導電型をP型としても構わない。
また、上記実施形態では、電極の数は5つとしたが、スピニングカレントが不要な程度にオフセット電圧が小さくできる、又は許容できる場合等には、駆動電流供給用に2つと、ホール電圧出力用に1つの合計3つ以上の電極があればよい。
10 半導体基板
20 N型半導体層
30 N型不純物拡散層
51、52、53、54、55 電極
61、62、63、64 電極分離拡散層
70 SiO2
80 素子分離拡散層
100 縦型ホール素子
D1、D2、D3、D4 空乏層

Claims (6)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられた縦型ホール素子とを有する半導体装置であって、
    前記縦型ホール素子は、
    前記半導体基板上に設けられ、濃度分布が一定である第2導電型の半導体層と、
    前記半導体層上に設けられ、前記半導体層よりも高濃度の第2導電型の不純物拡散層と、
    前記不純物拡散層の表面に一直線上に設けられ、前記不純物拡散層よりも高濃度の第2導電型の不純物領域からなる複数の電極と、
    前記不純物拡散層の表面において、前記複数の電極の各電極間にそれぞれ設けられ、前記複数の電極をそれぞれ分離する複数の第1導電型の電極分離拡散層とを備え
    前記不純物拡散層は、前記表面から前記半導体層へ進むにつれて低濃度となる濃度分布を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記複数の電極分離拡散層の各々の周囲に形成される空乏層の最下部の位置が前記半導体層の上面と略同じ位置であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体層及び前記不純物拡散層は、エピタキシャル層であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の半導体装置。
  4. 前記不純物拡散層および前記電極分離拡散層の表面は、前記電極が設けられている領域を除いて絶縁膜で覆われていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記複数の電極の数は3つ以上である請求項1乃至のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記縦型ホール素子を囲み、前記縦型ホール素子を周囲から電気的に分離する第1導電型の素子分離拡散層と、
    前記素子分離拡散層の周囲に設けられ、前記縦型ホール素子からの出力信号を処理する、あるいは前記縦型ホール素子へ信号を供給するための回路を構成する素子が形成された素子形成領域とをさらに備え、
    前記素子形成領域は、第2導電型のウェルを有し、
    前記ウェルは、前記不純物拡散層と同一の深さ及び同一の濃度分布を有していることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の半導体装置。
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