JP6813725B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

この発明は主に自動車に用いられるコネクタに関する。
たとえば車載向け同軸コネクタとして、特許文献1記載の技術が開示されている。ここで示されているものはいわゆる高周波帯域で使用されるコネクタで概ね周波数3〜6ギガヘルツ対応のものである。また低周波帯域で使用されるコネクタとして特許文献2記載の技術が開示されている。ここで低周波帯域とは概ね3ギガヘルツまでの範囲である。
高周波対応のコネクタは同軸電線の端末に接続した状態で使用されるが、同軸電線の同心円状にある中心の導体と編組線との間にある絶縁体は誘電率を高めるために一般的に発泡タイプの合成樹脂が使用される。そのために編組線とコンタクトとを圧着接続する際、機械的強度が低い発泡性絶縁体を保護する目的で発泡性絶縁体と編組線との間に金属製の筒状スリーブが装着されるのが一般的である。その結果、部品点数が増加し工数も増えることとなる。
低周波対応のコネクタは、同軸電線に装着される絶縁体が充実タイプのものなので、上述したような保護目的のスリーブを用いなくてもインピーダンス整合の問題は生じない。これにより、コネクタの構造は簡素化が可能である。
特許3738388号公報 特開2007−141753号公報
高周波対応のコネクタは、一般的に低周波帯域にも使用可能であるが、低周波帯域で使用するときにはシェル構造の一部分が過剰品質となっている。すなわち、高周波対応のコネクタを低周波帯域で使用する場合、本来の性能を発揮しているのはシェル構造の一部分だけであり、その余の部分は遊んでいる状態である。これはシェル構造の一部分に不必要にコストをかけていることに他ならない。
また、低周波対応のコネクタと高周波対応のコネクタとを用途別に作り分ける場合、互いにコネクタの構造、部品点数が相違するので、部品の共通化、あるいは組み立てラインの共用化が困難である。この場合もやはりコスト高となる。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、使用する周波数帯域に応じたコネクタを電線等の仕様を考慮して容易に作り分けることができるコネクタを提供するものである。また副次的目的として使用する周波数帯域に応じたコネクタ間の部品の共通化が可能なコネクタを提供することである。
本発明のコネクタは、(1)中心の導体の周面に沿って非導電層があり前記非導電層の周面に沿って導電層があり前記導電層の周面に沿って非導電層がある電線の端部に接続する接続部を備えたコンタクトの周囲が導電性のシェルで覆われるコネクタであって、前記接続部に対応する前記シェルと一体であるシェル切換部に重ね合わされるようにして前記シェルとは別体の導電性の切換シェルが前記シェル切換部の内側に装着可能であり、前記シェルは軸状に延びる一端に前記電線に接続するための前記接続部を備え、他端に前記コンタクトの周囲を覆うシェル筒部を備え、前記シェル筒部と前記接続部との間に前記シェル切換部が備わり、前記シェル切換部は開口部が形成された切換部底壁と当該切換部底壁の端縁に連なる一対の切換部側壁を備え、前記切換シェルは前記シェル切換部に装着される際、前記開口部から挿入され、前記切換シェルは切換シェル底壁と当該切換シェル底壁の端縁に連なる一対の直立状の切換シェル側壁を備え、前記切換シェルは前記シェル切換部へ装着後は当該一対の切換シェル側壁の略上半分が内側へ概90度折り曲げられて一体の上壁を形成するところに特徴があるものである。
この発明によれば、コンタクトを覆うシェルは電線とコンタクトとの接続部に対応するシェル切換部に切換シェルが装着可能なので、切換シェルを装着しない態様と、切換シェルを装着する態様の2つのシェル構造のコネクタが選択可能である。
ここで切換シェルは電線とコンタクトとの接続部をシールドする構造なので、切換シェルのシェル切換部への装着の有無によって使用するコネクタをいわゆる高周波対応のものにするのか、あるいは低周波対応のコネクタにするのか、の作り分けが可能としてもよい。
これにより、使用する周波数帯域に応じたコネクタを電線等の仕様を考慮して容易に作り分けることができるコネクタが得られる。また使用する周波数帯域に応じたコネクタ間の部品の共通化が可能なコネクタが得られる。
切換シェルは導電体と非導電体の組み合わせであってよく、あるいは導電体単体、又は非導電体単体であってもよい。導電体は鉄系、銅系等の金属であってよく、非導電体は合成樹脂、合成ゴム等の合成物であってよく、あるいは天然ゴムであってもよい。
この発明によれば、シェル切換部はシェル筒部の後方に備わり、相手コンタクトに接続するコンタクト本体はシェル筒部で常にシールドされている状態である。これにより、切換シェルはコンタクトと電線との接続部をシールドすることとなる。その結果、シェル切換部に切換シェルが装着されない状態でもコンタクト部はシェル筒部でシールドされているので、低周波帯域での使用可能なコネクタが得られる。
この発明によれば、切換シェルはシェル切換部の底面から挿入されるので、シェルにコンタクトを組み付けたのち、切換シェルをシェル切換部に装着することができるコネクタが得られる。また、シェルにコンタクトを組み付けたのち、さらにコンタクトに電線を接続したのちに、切換シェルをシェル切換部に装着することができるコネクタが得られる。
この発明によれば、切換シェルは底壁、両側壁、及び上壁によって周囲4面が隙間なくシールドされる構造である。これにより、コンタクトと電線との接続部は、切換シェルの装着によって周囲が導電性のシェルでシールドされるので、電線等の仕様を考慮して使用する周波数帯域に応じた構造を容易に作り分けることができるコネクタが得られる。また
周波数帯域に応じたコネクタ間の部品の共通化が可能なコネクタが得られる。
好ましくは本発明のコネクタは、(2)前記切換シェルは内側に絶縁体を備え、前記切換シェルが前記シェル切換部へ装着された際、前記接続部と前記切換シェルとの間の少なくとも一部は当該絶縁体が備わるところに特徴がある(1)に記載のものである。
本発明によれば、切換シェルは内側に絶縁体を備えるので、シェル切換部に切換シェルが装着されることによって高周波帯域での使用に適したコネクタが得られる。
好ましくは本発明のコネクタは、(3)前記切換シェルは前記シェル切換部に装着されるとき、前記切換シェルの前記切換シェル側壁に備わる係止部が対応する前記シェル切換部の切換部側壁に備わる被係止部に係止して保持されるところに特徴がある(2)に記載のものである。
本発明によれば、切換シェルはシェル切換部に装着される際、係止部が被係止部に係止して保持される。
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタの外観斜視図である。 図2は、図1のII−II断面線に沿った断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るシェルの外観図であって、(1)は外観斜視図、(2)は底面図である。 図4は、同切換シェルの外観斜視図であって、(1)は側壁が直立した状態、(2)は内側に非導電性の絶縁体が装着された状態、(3)は側壁の上半分が折り曲げられた状態(絶縁体が装着されていない状態)である。 図5は、同電線の外観斜視図である。 図6は、同コンタクトの外観斜視図である。 図7は、同コンタクトに非導電性の絶縁体が装着された状態の外観斜視図である。 図8は、本発明の実施形態に係るコネクタの組み付け工程であって、(1)はスリーブ装着工程、(2)はコンタクト、シェルと電線との圧着工程、(3)は切換シェルの装着工程である。 図9は、本発明の第2実施形態に係るコネクタのシェル切換部の断面図である。 図10は、本発明の第3実施形態に係るコネクタのシェル切換部の断面図である。
本発明の実施形態のコネクタを添付図面に基づいて説明する。本発明の技術的範囲は本実施形態によって限定的に解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲を限度として合理的に解釈されるものである。すなわち構成要素の材料、特性、大きさ、形状及び備わる個数等はその範囲内で種々の態様を取りうるものとして、技術的範囲は解釈されるものである。
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタの外観斜視図である。図2は、図1のII−II断面線に沿った断面図である。図3は、本発明の実施形態に係るシェルの外観斜視図である。図4は、同切換シェルの外観斜視図であって、(1)は側壁が直立した状態、(2)は内側に非導電性の絶縁体が装着された状態、(3)は側壁の上半分が折り曲げられた状態(絶縁体が装着されていない状態)である。図5は、同軸電線の外観斜視図である。図6は、同コンタクトの外観斜視図である。図7は、同コンタクトに非導電性の絶縁体が装着された状態の外観斜視図である。
<コネクタ概観>
本実施形態に係るコネクタ1は、図1に示されるように、電線50の端部に接続する軸状に延びるコンタクト30の周面全体が導電性のシェル10で覆われる構造である。
軸状のシェル10は導電性金属の圧延材から必要な形状が切り出されそののち、穴あけ、絞り、曲げ等の塑性加工を経て最終製品形状が得られる。合金等の金属の圧延材は導電性、加工性、耐久性を考慮して銅、銅合金、あるいは鉄系の材料の中から一般的に選択される。
導電性のシェル10は図示しない回路基板あるいは図示しない筐体のグランドターミナルに接続するとともに、後方で電線50の外部導体(編組線520)に接続する。シェル構造は全体が一体となって伝送系の高周波特性の低下を抑制するものである。
軸状に延びるシェル10は、図1に示されるように、前方に軸状のコンタクト30をシールドするシェル筒部130を備え、後方に電線50に接続するシェル圧着部(シース圧着部100、編組線圧着部110)を備えている。
電線50は中心に内部導体(以下導体500という)を配する同軸電線である。コンタクト30は図示しない相手針状コンタクトを挟持するための軸方向に沿って深く入り込む切り欠きが形成された二股状の接続部310を備えている。
<シェル>
軸状に延びるシェル10は、図2、3、4に示されるように、前方にコンタクト30を収容するためのシェル筒部130を備え、後方に電線50に接続するためのシェル圧着部(シース圧着部100、編組線圧着部110)を備えている。またシェル10は、シェル筒部130の後方にシェル切換部120が備わり、シェル切換部120の後方はシェル連結部115を介してシェル圧着部(シース圧着部100、編組線圧着部110)に連なる。シェル10の底面を軸方向に延びるシェル基部15はシェル連結部115、及びシェル圧着部(シース圧着部100、編組線圧着部110)の底壁を形成している。
シェル圧着部は、図3に示されるように、前方に編組線圧着部110と後方にシース圧着部100とを備えている。前方の編組線圧着部110は、電線50の外部導体である編組線520に接続し、後方のシース圧着部100は、電線50の最も外にある保護被覆であるシース530に接続する。接続はシェル圧着部(シース圧着部100、編組線圧着部110)に備わる圧着バレル101、111による圧着接続である。
編組線圧着部110は、図3に示されるように、底面にシェル基部15、及び側面にシェル基部15の両側縁から直立状に上方へ延びる圧着バレル111を備える。圧着バレル111はこの位置に接続される電線50の編組線520を包むように内側に倒されいわゆるかしめ状態で編組線520を圧着する。
編組線圧着部110の圧着バレル111は、図3に示されるように、一方の上辺は三角形状の張り出し部が形成され、他方の上辺はこれに対応する三角形状の切り欠き部が形成されている。圧着バレル111が電線50を圧着するかしめ状態にあるとき一方の三角形状の張り出し部は他方の三角形状の切り欠き部に嵌まり込む。
シース圧着部100は、図3に示されるように、底面にシェル基部15、及び側面にシェル基部15の両側縁から直立状に上方へ延びる圧着バレル101を備える。圧着バレル101はこの位置に接続される電線50の保護被覆であるシース530を周面に沿って包むように内側に倒されいわゆるかしめ状態でシースを圧着する。
前方に備わるシェル筒部130は、図3に示されるように、平板から曲げられた軸状に延びる円筒で上面に合わせ面がある。上面後端にある突起部135は、シェルを固定する図示しない非導電性の絶縁体との係止部である。両側面に備わるコの字状の切り欠き片137は、図示しない相手シェルと電気的機械的に接続するバネ部を形成するための切欠きである。
軸状のシェル筒部130は、図1に示されるように、内部にコンタクト30を収容する。収容されるコンタクト30の接続部310は周面が非導電性の絶縁体40で覆われた状態で全体がシェル筒部130に覆われる。コンタクト30が収容されたシェル筒部130の断面形状は、中心にコンタクト接続部310、周囲に非導電性の絶縁体40、その周囲にシェル筒部130が配された入れ子構造である。
<シェル切換部>
シェル切換部120は、図3に示されるように、円筒状のシェル筒部130の後方に備わる。シェル切換部120の後方にはシェル連結部115が備わり、その後方にはシェル圧着部(編組線圧着部110、シース圧着部100)が備わる。シェル連結部115とシェル圧着部(編組線圧着部110−、シース圧着部100)はシェル基部15で底面を共通にする。シェル基部15は軸方向に直交する方向に向けて全体が円弧状の曲面で形成されているので変形に対する剛性を備えている。
シェル切換部120は、図1、図3に示されるように、軸状のコンタクト30が軸状のシェル10に組み込まれるとき、コンタクト30の導電圧着部300がシェル切換部120に位置するようにシェル筒部130後方でシェル圧着部(シース圧着部100、編組線圧着部110)の前方に形成されている。
シェル切換部120は底壁121と底壁121の両側縁より直立状に上方へ延びる側壁122、122とを備える。側壁122の前端はシェル筒部130の側面に連なり、側壁122の後端はシェル連結部115に連なる。
シェル切換部120の底壁121には、図3に示されるように、開口部125が形成されている、開口部125は底壁121全体に拡がるように形成されている。開口部125の前縁はシェル筒部130底面の後縁であり、開口部125後縁はシェル連結部115底面の前縁である。開口部125の両側縁は側壁122の位置にまで拡がっている。
シェル切換部120の側壁122の軸方向に直交する方向の高さは、図2、図3に示されるように、シェル筒部130の全高すなわちシェル筒部130の直径に比べてやや小さく形成されている。またシェル切換部120の側壁122の軸方向の長さはコンタクト接続部310の全体が収容できるだけの軸方向の距離を備えている。
シェル切換部120の平坦な側壁122には、図3に示されるように、前端よりの位置及び後端よりの位置に四角形状に開けられた非係止部123が形成されている。
シェル切換部120には、図1、図3に示されるように、切換シェル20が脱着可能に装着される。
<切換シェル>
切換シェル20はコネクタ1を高周波対応の仕様にする場合に、シェル切換部120に装着されるものである。コネクタ1を低周波対応の仕様にする場合には、切換シェル20はシェル切換部120に装着しなくてもよい。ただし切換シェル20をシェル切換部12
0に装着した状態でコネクタ1を低周波対応のコネクタ1として使用することは可能であって、このようにして使用するときに物理的、機械的に何らかの支障が生じるものではない。
このように、シェル10の本体は共通仕様とし、高周波対応のときにはシェル切換部120に切換シェル20を装着し、低周波対応のときにはシェル切換部120に切換シェル20を装着しないこととして、切換シェル20の有無によって対応周波数帯域を作り分けができるコネクタ1が得られる。
切換シェル20は導電性金属の圧延材から必要な形状が切り出されたのち、穴あけ、曲げ等の塑性加工を経て最終製品形状が得られる。金属の圧延材は導電性、加工性、耐久性を考慮して銅、銅合金、あるいは鉄系の材料が一般的に選択される。材料はシェル10と同じものであってよく、異なるものであってもよい。
切換シェル20は、図4に示されるように、平坦な底壁200と底壁200の両側縁より上方へ直立状に延びる側壁210、210とを備えている。
切換シェル20の側壁210は、図4に示されるように、略平坦であって前端よりの位置及び後端よりの位置に係止部230、230が形成されている。係止部230は側壁210より外向きに張り出す四角形状の突部である。係止部230は切換シェル20がシェル切換部120に装着されるときシェル切換部120の側壁122の被係止部123に係止することで、切換シェル20をシェル切換部120に固定することができる。
切換シェル20の側壁210は、図4に示されるように、中央部に四角形状に開けられた被係止部215が備わる。切換シェル20の内側に非導電性の絶縁体25が組み込まれるとき、被係止部215は絶縁体の係止部265と係止する。
切換シェル20がシェル切換部120に装着されるとき、側壁210は、図1、図4に示されるように、概ね上半分が曲げ代となり折り曲げられた状態で上壁220の略半分を形成する。両側壁210、210の上半分が90度内向きに曲げられるとき、上壁220の半分同士の端縁が上面で出会うことで協働して上壁220の全体を形成する。
導電性の切換シェル20の内側には、図4に示されるように、合成樹脂よりなる非導電性の絶縁体25が組み込まれる。非導電性の絶縁体25が組み込まれることによりコネクタ1の高周波特性が安定化する。非導電性の絶縁体25の材料として一般的にフッ素樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)などがある。
非導電性の絶縁体25は、図3に示されるように、正面視コの字状で、板状の底壁250と底壁250の両端縁から上方へ延びる直立状の側壁260、260とを備え、内側に受け部270を形成する。絶縁体25の側壁260外面には、中央部に四角形状に張り出す係止部265が備わる。
非導電性の絶縁体25は、図4に示されるように、受け部270の開口を上に向ける姿勢で切換シェル20に組み込まれる。絶縁体25が切換シェル20の内側に組み込まれるとき、絶縁体25の板状の底壁250全体が切換シェル20の平坦な底壁200全体に当接する。また絶縁体25の直立する側壁260は切換シェル20の直立する側壁210に当接あるいは近接する。
導電性の切換シェル20は、図3に示されるように、内側に非導電性の絶縁体25を組み込む状態で導電性のシェル切換部120の下方から底壁121の開口部125を通して
シェル切換部120の内側に装着される。
切換シェル20がシェル切換部120に装着されるとき、切換シェル20の両側壁210、210に備わる係止部230は、図1、図2に示されるように、シェル切換部120の両側壁122、に備わる被係止部123に係止する。一側面210あたり2箇所で係止する構造なので両側面合わせて計4箇所で係止する。
切換シェル20がシェル切換部120にその開口部125から挿入されるとき、切換シェル20の側壁210、210はシェル切換部120の側壁122、122に近接する状態で挿入されるか、あるいは部分的に当接する状態でシェル切換部120の側壁122、122を幾分か広げるようにして挿入される。
切換シェル20の側壁210はシェル切換部120の側壁122に比べて軸方向に直交する方向の高さが大きいので、切換シェル20がシェル切換部120に装着された状態で、切換シェル20の側壁210の下端は、シェル切換部120の側壁122の下端より下方に位置して露出する。また切換シェル20の側壁210の上端は、シェル切換部120の側壁122の上端より上方に位置して露出する。
<コンタクト>
コンタクト30は金属圧延材の加工品で、図6に示されるように、前方に二股状の接続部310、後方に電線50の導体500に接続する導体圧着部300を備え、接続部310と導体圧着部300は連結部320で連なっている。接続部310は、針状に延びる図示しない相手コンタクトに電気的機械的に接続するところで、相手コンタクトは接続部310先端の開口部311から挿入されて、二股状に割れた接続部310の割れ面間で挟持される。
接続部310の周囲は、図7に示されるように、合成樹脂製の非導電性の絶縁体40で覆われる。非導電性の絶縁体40は合成樹脂の射出成形品で中空の円筒状である。非導電性の絶縁体40の中空部に導電性の接続部310が挿入されて装着される。
<組み付け工程>
シェル10の組み付け工程を図に基づいて説明する。図8は、本発明の実施形態に係るコネクタの組み付け工程であって、(1)はスリーブ装着工程、(2)はコンタクト、シェルと電線との圧着工程、(3)は切換シェルの装着工程である。
スリーブ装着工程では、図8の(1)に示されるように、筒状の金属製スリーブ540が電線50に装着される。筒状のスリーブ540は電線50の先端から差し込まれ、編組線520の層とこの層の下にある絶縁体510の層との間に挿入される。スリーブ540は後端が略隠れるくらいの位置に装着される。スリーブ540がこの位置に装着されることによって発泡性の絶縁体510にかかる圧着時の荷重を効果的に軽減することができる。これにより、変形、亀裂、割れ等の損傷が発泡性の絶縁体510に生じる事態を回避することができる。
高周波対応の電線50は誘電率を最適化するために非導電性の絶縁体510は一般的に発泡性の合成樹脂が選択される。発泡性の合成樹脂は充実性の合成樹脂に比べて強度的に劣るので高周波対応のコネクタ1の場合には一般的に電線50にスリーブ540が装着される。
電線50は、図8の(1)に示されるように、あらかじめ端末が処理される。電線50は中心に導体500がありこれを取巻くようにして入れ子状に非導電性の絶縁体510、
導電性の編組線520、非導電性のシース530の各層がある。導体500、絶縁体510、編組線520は圧着時の圧着代として必要な接続距離が露出するように処理されている。
コンタクト30及びシェル10と電線50との圧着工程では、図8の(2)に示されるように、あらかじめコンタクト30が所定の位置に装着されたシェル10と電線50が接続される。
導体500はコンタクト30の導体圧着部300に接続される。接続方法は圧着バレル301による導体500の圧着である。圧着は圧着過程で導体500全体が変形する現象を伴いつつ圧着終了姿勢で導体500周面と圧着バレル301内面との間で原子拡散空孔拡散等の物理的現象が生じた結果、良好な接続状態が得られるものである。これにより、導体500とコンタクト30とは電気的機械的に接続される。
編組線520はシェル20の編組線圧着部110に接続される。接続方法は圧着バレル111、111による編組線520の圧着である。断面円形の編組線520外形に略沿うように編組線圧着部110は形成されている。編組線圧着部110は曲面で形成されたシェル基部15とその両端縁から上方に延びる直立状の圧着バレル101、101とを備える。曲面で形成されたシェル基部15とここに接続される断面円形の編組線520とは曲率が略近いので編組線520の周面はシェル基部15の内周面に沿う。シェル基部15に接続された編組線520は両側面から包み込むように圧着バレル101、101で圧着される。これにより編組線520はシェル10と電気的に接続される。
シース530はシェル10のシース圧着部100に接続される。接続方法は圧着バレル101、101によるシース530のかしめである。シース圧着部100は編組線520とシェル10との接続部よりも電線50側にあり、主に電線50を介して加わる外的ストレスから編組線圧着部110を保護する作用を有する。
切換シェル20の装着工程では、図8の(3)に示されるように、シェル10と電線50との接続が完了しているシェル10に対して、切換シェル20が装着される。切換シェル20は、シェル10の下方からシェル切換部120の底壁121の開口部125を通してシェル切換部120の内側に装着される。切換シェル20の内側にはあらかじめ非導電性の絶縁体25が装着されている。
シェル切換部120に装着される切換シェル20は係止部230と被係止部123との作用によりシェル切換部120に固定される。シェル切換部120に装着される切換シェル20はコンタクト30の導体圧着部300に対応する位置にある。
コンタクト30の導体圧着部300に対応する位置でシェル切換部120に係止された切換シェル20は、側壁210、210の上半分の部分が両側壁210、210より内向きに倒されて一体的に上壁220が形成される。これにより、図2に示されるように、導体500がコンタクト30の導体圧着部300で圧着されその周囲が非導電性の絶縁体25で覆われ、さらにその周囲が導電性の切換シェル20で覆われる入れ子構成が得られる。シェル切換部120は切換シェル20を側壁122、122で保持している。
高周波対応のコネクタ1は上述したシェル10の組み付け工程の(1)〜(3)の工程を経て得られる。高周波対応のコネクタ1は低周波帯域のコネクタ1としても物理的機械的には差し支えなく使用できるものではあるが、切換シェル20をシェル切換部120に装着しない構成でコネクタ1を組み付けることで低周波対応のコネクタ1として使用できる。すなわちシェル10組み付け工程の(1)、(2)のみで工程を終了とすることで低
周波対応のコネクタ1が得られる。
したがって、使用する周波数帯域に応じたコネクタ1を電線50等の仕様を考慮して容易に作り分けることができるコネクタ1を提供することができる。また使用する周波数帯域に応じたコネクタ1間の部品の共通化が可能なコネクタ1を提供することができる。
<効果>
本実施形態のコネクタ1はスリーブ540を単一の部品として形成しており、他の導電体の一部、たとえばシェル10などの一部を使用していないために、電線50の種類に応じてスリーブ540の有無を選択できるコネクタ1が得られる。
本実施形態のコネクタ1はインピーダンス整合の要部となる切換シェル20の装着を目的に応じて選択できるので、切換シェル20を装着する場合は高周波対応のコネクタ1が得られ、切換シェル20を装着しない場合は低周波対応のコネクタ1が得られる。
本実施形態のコネクタ1は切換シェル20をシェル切換部120の底壁121の開口部125から挿入するもので、電線50とシェル10及びコンタクト30との接続が完了した状態で切換シェル20の装着が可能なコネクタ1が得られる。
本実施形態のコネクタ1は、切換シェル20はシェル切換部120に装着した後、すなわち切換シェル20がコンタクト30の導体圧着部300を覆う状態で側壁210、210の上半分を折り曲げて上壁220が形成されるので、高いシールド性を有する高周波対応コネクタ1が得られる。
本実施形態のコネクタ1は切換シェル20の有無で高周波対応のコネクタ1あるいは低周波対応のコネクタ1が作り分けられるので、仕様の異なるコネクタ1間の部品の共通化が可能なコネクタ1が得られる。
<他の実施形態>
本発明の技術的範囲は本実施形態によって限定的に解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様を取りうるものである。他の実施形態について図面に基づいて説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係るコネクタの外観斜視図である。図10は、本発明の第3実施形態に係るコネクタの外観斜視図である。
第2実施形態のコネクタ1は、図9に示されるように、切換シェル1020が非導電性の絶縁体1025のみで形成されるものである。切換シェル1020がシェル切換部120に装着されるとき、切換シェル1020の側壁1260、1260に備わる係止部1265がシェル切換部120の側壁122、122に備わる被係止部123に係止する。
これにより、中央の導体圧着部300を中心にして非導電性の絶縁体1025、導電性のシェル切換部120が入れ子状に備わる。
このように構成した場合でも概ね上述した効果が得られる。
第3実施形態のコネクタ1は、図10に示されるように、切換シェル1020が非導電性の絶縁体1025のみで形成されるものであるとともに、シェル切換部1120の側壁1122、1122が上方に延びて概ね上半分が上壁1124を形成するものである。
これにより、中央の導体圧着部300を中心にして非導電性の絶縁体1025、導電性のシェル切換部120が順次形成される構造が得られる。シェル切換部1120は側壁1
122、1122の上半分が上壁1124を形成するので、導体500のシールド性は向上する。
このように構成した場合でも概ね上述した効果が得られる。
1 コネクタ
10 シェル
15 シェル基部
100 シース圧着部
101 圧着バレル
110 編組線圧着部
111 圧着バレル
115 シェル連結部
120 1120 シェル切換部
121 1121 底壁
122 1122 側壁
1124 上壁
123 1123 被係止部
125 開口部
130 シェル筒部
131 前開口部
135 突起部
137 切り欠き片
20 1020 切換シェル
200 底壁
210 側壁
215 被係止部
220 上壁
230 係止部
25 1025 絶縁体
250 1250 底壁
260 1260 側壁
265 1265 係止部
270 受け部
30 コンタクト
35 コンタクト基部
300 導体圧着部
301 圧着バレル
310 接続部
311 開口部
320 連結部
40 絶縁体
50 電線
500 導体
510 絶縁体
520 編組線
530 シース
540 スリーブ

Claims (3)

  1. 中心の導体の周面に沿って非導電層があり前記非導電層の周面に沿って導電層があり前記導電層の周面に沿って非導電層がある電線の端部に接続する接続部を備えたコンタクトの周囲が導電性のシェルで覆われたコネクタであって、
    前記接続部に対応する前記シェルと一体であるシェル切換部に重ね合わされるようにして前記シェルとは別体の導電性の切換シェルが前記シェル切換部の内側に装着可能であり、
    前記シェルは軸状に延びる一端に前記電線に接続するための前記接続部を備え、他端に前記コンタクトの周囲を覆うシェル筒部を備え、前記シェル筒部と前記接続部との間に前記シェル切換部が備わり、
    前記シェル切換部は開口部が形成された切換部底壁と当該切換部底壁の端縁に連なる一対の切換部側壁を備え、前記切換シェルは前記シェル切換部に装着される際、前記開口部から挿入され、
    前記切換シェルは切換シェル底壁と当該切換シェル底壁の端縁に連なる一対の直立状の切換シェル側壁を備え、前記切換シェルは前記シェル切換部へ装着後は当該一対の切換シェル側壁の略上半分が内側へ概90度折り曲げられて一体の上壁を形成するところに特徴があるコネクタ。
  2. 前記切換シェルは内側に絶縁体を備え、前記切換シェルが前記シェル切換部へ装着された際、前記接続部と前記切換シェルとの間の少なくとも一部は当該絶縁体が備わるところに特徴がある請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記切換シェルは前記シェル切換部に装着されるとき、前記切換シェルの前記切換シェル側壁に備わる係止部が対応する前記シェル切換部の切換部側壁に備わる被係止部に係止して保持されるところに特徴がある請求項2に記載のコネクタ。
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