JP6813048B2 - 質量分離器 - Google Patents

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Description

本発明は、イオンビーム照射装置に用いられる質量分離器に関するものである。
イオンビーム照射装置には、イオンビームから特定の質量及び価数のドーパントイオンを選別するための質量分離器が用いられている。
この質量分離器は、イオンビームの通り道であるビーム経路に磁場を発生させることで、イオンビームに含まれるイオンそれぞれが、質量及び価数の違いにより別々の半径で円軌道を描くことを利用したものである。
質量分離器の具体的な構成としては、特許文献1に示すように、所定の曲率で湾曲するビーム経路と、ビーム経路に磁場を発生させるコイルと、このコイルとともにビーム経路を取り囲む磁性体であるヨークとを備えている。
このようにビーム経路が湾曲しているので、イオン種によっては、上述した円軌道の半径が大き過ぎたり或いは小さ過ぎたりして、ビーム経路を形成する壁面に衝突して蓄積するものがある。
このことから、ビーム経路を定期的に清掃等のメンテナンスする必要があり、メンテナンス時には、ヨークを取り外してクレーンで持ち上げ、別の場所に移動させる作業が行われている。
しかしながら、このようにクレーンを用いてヨークを移動させると、作業が大掛かりになる。
特開2008−084679号公報
そこで本発明は、作業を大掛かりにすることなく、ビーム経路の清掃等のメンテナンスをできるようにすることをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る質量分離器は、イオンビームの進行方向を曲げて、該イオンビームを質量分離する質量分離器であって、前記イオンビームの進行方向に沿って湾曲したビーム経路の周囲に設けられたコイルと、前記コイルとともに前記ビーム経路を取り囲む磁性体からなるヨークと、前記ヨークの構成要素であって、前記ビーム経路の上方に位置する上部ヨーク、又は、前記ビーム経路の下方に位置する下部ヨークの少なくとも一方を、前記イオンビームの進行中における通常位置と、上下方向から視て前記通常位置の少なくとも一部と重なり合わない退避位置との間で移動させるための移動機構とを具備することを特徴とするものである。
このように構成された質量分離器であれば、上部ヨークや下部ヨークを通常位置から退避位置に移動させるための移動機構を具備しているので、ビーム経路のメンテナンス時においてクレーン等の大掛かりな装置は不要であり、作業を大掛かりにすることなく、ビーム経路のメンテナンスをすることができる。
前記移動機構が、前記通常位置にある前記上部ヨーク又は前記下部ヨークに固定される固定部材と、前記固定部材を昇降させる昇降機構と、前記固定部材を回転移動させる回転機構とを有し、前記固定部材が、前記昇降機構により昇降し、前記回転機構により回転移動することで、前記固定部材に固定された前記上部ヨーク又は前記下部ヨークが、前記通常位置と前記退避位置との間を移動するように構成されていることが好ましい。
このような構成であれば、上部ヨークや下部ヨークが、昇降移動及び回転移動により通常位置と退避位置との間を移動するので、仮に取り外した上部ヨークや下部ヨークをビーム経路の径方向に沿って移動させる場合に比べて、作業者がビーム経路に臨んで作業できるスペースを大きく確保することができる。
前記上部ヨーク又は前記下部ヨークが、前記ビーム経路に沿って少なくとも2つ設けられており、一方の前記上部ヨーク又は一方の前記下部ヨークが、前記通常位置から前記退避位置に移動する間に、他方の前記上部ヨーク又は他方の前記下部ヨークに重なり合った状態で固定され、他方の前記上部ヨーク又は他方の前記下部ヨークとともに前記退避位置に移動するように構成れていることが好ましい。
これならば、ヨークを構成する少なくとも2つの上部ヨークや下部ヨークを取り外す場合でも、これらを重ね合わせるので、作業スペースを大きく確保することができる。
前記移動機構が、湾曲した前記ビーム経路の径方向内側に配置されていることが好ましい。
このような配置であれば、省スペース化を図るとともに、ビーム経路の径方向外側のより広いスペースを作業スペースとして活用することができ、より作業性が良い。
前記ビーム経路が、所定の曲率を有し、前記回転機構により回転移動する前記固定部材の回転中心と、前記ビーム経路の曲率中心とが略一致していることが好ましい。
このような構成であれば、通常位置から取り外した上部ヨークや下部ヨークは、ビーム経路に沿って回転移動しながら退避位置に到達するので、この回転移動時や退避位置において、上部ヨークや下部ヨークを、ビーム経路の径方向内側或いは外側に可及的にはみ出さないようにすることができ、安全性や作業性の向上を図れる。
固定部材の回転中心とビーム経路の曲率中心とを略一致させるための具体的な構成としては、前記回転機構が、前記固定部材に連結された回転軸部材を有し、前記回転軸部材が、前記ビーム経路の曲率中心に設けられている構成が挙げられる。
前記昇降機構が、前記回転軸部材に沿って前記固定部材を昇降移動させることが好ましい。
このような構成であれば、移動機構をコンパクトな構成にすることができる。
前記移動機構が、前記固定部材に固定された前記上部ヨーク又は前記下部ヨークが昇降移動又は回転移動して、所定の位置に到達した状態において、前記昇降機構による前記固定部材の昇降移動、又は、前記回転機構による前記固定部材の回転移動を規制する位置決め面を有していることが好ましい。
このような構成であれば、昇降機構や回転軸部材を手動で操作する場合であっても、上部ヨークや下部ヨークを簡単且つ確実に所定の位置に位置決めすることができる。
このように構成した本発明によれば、作業を大掛かりにすることなく、ビーム経路をメンテナンスすることができる。
本実施形態に係るイオンビーム照射装置の全体構成を示す模式図。 同実施形態の質量分離マグネット及び移動機構の構成を示す模式図。 同実施形態の移動機構を用いたヨークの取り外し方を説明する模式図。 同実施形態の移動機構を用いたヨークの取り外し方を説明する模式図。 同実施形態の移動機構を用いたヨークの取り外し方を説明する模式図。 同実施形態の移動機構を用いたヨークの取り外し方を説明する模式図。 同実施形態の移動機構を用いたヨークの取り外し方を説明する模式図。 同実施形態の移動機構を用いたヨークの取り外し方を説明する模式図。 別の実施形態に係る移動機構を用いたヨークの取り外し方を説明する模式図。 別の実施形態に係る移動機構を用いたヨークの取り外し方を説明する模式図。
以下に本発明に係る質量分離器の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の質量分離器100は、図1に示すように、イオンビーム照射装置Aを構成するものである。まず、このイオンビーム照射装置Aについて簡単に説明する。
イオンビーム照射装置Aは、例えば基板WにイオンビームIBを照射してイオン注入するイオン注入装置であり、具体的には、イオンビームIBを発生させるイオン源1と、イオンビームIBから特定の質量及び価数のドーパントイオンを選別する質量分離器100とを備えている。なお、イオンビーム照射装置Aは、イオン注入装置に限定されず、例えばイオンビームエッチング装置等であっても良い。
なお、イオンビーム照射装置Aは、質量分離器100から導出されたイオンビームIBを加速又は減速する加減速管や、この加減速管2の下流側に設けられて、イオンビームIBから特定のエネルギーのイオンを選別して導出するエネルギー分離器や、基板WをイオンビームIBの進行方向と交差する方向に移動させる基板駆動装置等をさらに備えていても良い。
イオンビームIBは、例えば一方向に長く、長さ方向と直交する方向に厚みを有する帯状(リボン状、あるいはシート状とも呼ばれている)のものであり、ここでは、イオンビームIBの進行方向をZ方向とし、このZ方向に実質的に直交する面内において互いに実質的に直交する2方向をX方向及びY方向とする。例えば、X方向は、イオンビームIBの厚み方向、Y方向はイオンビームIBの長さ方向であり、X方向及びZ方向は水平方向、Y方向は鉛直方向である。なお、Y方向は一定の方向であるが、X方向及びZ方向は絶対的な方向ではなく、イオンビームIBの進行方向に沿って変化する(例えば図1、図2等参照)。
次に、質量分離器100について説明する。
質量分離器100は、図1に示すように、イオンビームIBの進行方向を曲げる質量分離マグネット10と、質量分離マグネット10の下流に設けられて、質量分離マグネット10と協働して、イオンビームIB中のドーパントイオンを通過させる分離スリット20とを備えるものである。
より詳細に説明すると、質量分離マグネット10は、図2に示すように、帯状のイオンビームIBの進行方向を、その厚み方向(X方向)に曲率を持つように曲げるものであり、具体的には、イオンビームIBの通り道であるビーム経路Lを形成する真空容器11と、ビーム経路Lの周囲に設けられたコイル12と、このコイル12とともにビーム経路Lを取り囲む強磁性体からなるヨーク13とを有している。
真空容器11は、イオンビームIBの進行中に真空雰囲気に保たれて、その内部空間がビーム経路Lとして形成された非磁性体である。この真空容器11内に形成されたビーム経路Lは、上下方向(Y方向)から視て、所定の曲率で湾曲しており、この曲率半径での部分円弧状をなす。
コイル12は、導線が巻回されてなるものであり、図3及び図4に示すように、イオンビームIBをY方向(イオンビームIBの長さ方向)から挟むようにして対向配置されている。そして、これらのコイル12に電流を流すことにより、ビーム経路LにはY方向に沿った磁場が発生し、この磁場によりイオンビームIBの進行方向が曲げられる。
ヨーク13は、真空容器11の周囲、すなわちビーム経路Lの周囲に設けられており、外部への磁場の漏れを低減するものである。
具体的にこのヨーク13は、図3及び図4に示すように、ビーム経路Lの上方に位置する上部ヨーク13a、ビーム経路Lの下方に位置する下部ヨーク13b、ビーム経路Lの径方向外側に位置する側方ヨーク13c(以下、外側ヨーク13cという)、ビーム経路Lの径方向内側に位置する側方ヨーク13d(以下、内側ヨーク13dという)とから構成されており、ビーム経路Lの少なくも一部分の全周を取り囲んでいる。
この実施形態では、少なくとも上部ヨーク13aが、ヨーク13全体から着脱可能に構成されており、ここでは複数枚(具体的には2枚)の上部ヨーク13aが、ビーム経路Lに沿って互いに隙間なく敷設されている。
然して、質量分離器100は、図2〜図7に示すように、ここでは少なくとも上部ヨーク13aを、イオンビームIBの進行中における通常位置Pと、上下方向から視て通常位置Pの少なくとも一部と重なり合わない退避位置Qとの間で移動させるための移動機構30をさらに具備している。
ここで、通常位置Pは、ヨーク13全体が組み立てられている状態における上部ヨーク13aの位置であり、言い換えれば、下部ヨーク13b、外側ヨーク13c、及び内側ヨーク13dとともに真空容器11を取り囲んでいる状態における上部ヨーク13aの位置である。
一方、退避位置Qは、真空容器11の内部空間、すなわちビーム経路Lが開放される位置であり、ビーム経路Lをメンテナンス可能な上部ヨーク13aの位置である。この実施形態では、上方から視て、上部ヨーク13aの全体が、当該上部ヨーク13aの通常位置Pと重なり合わない位置である。なお、ここではビーム経路Lをメンテナンス時に複数枚の上部ヨーク13aを通常位置Pから取り外すので、退避位置Qは、上方から視て、上部ヨーク13aの全体が、当該上部ヨーク13aの通常位置Pのみならず、別の上部ヨーク13aの通常位置Pとも重なり合わない位置である。
移動機構30について具体的に説明すると、この移動機構30は、その一部又は全体が質量分離マグネット10に対して常設されたものであり、通常位置Pにある上部ヨーク13aに固定される固定部材31と、固定部材31を昇降させる昇降機構32と、固定部材31を回転移動させる回転機構33とを有し、固定部材31が、昇降機構32によりが昇降し、回転機構33により回転移動することで、固定部材31に固定された上部ヨーク13aが、通常位置Pと退避位置Qとの間を移動するように構成されている。
ここでの移動機構30は、図2に示すように、質量分離マグネット10に対して、ビーム経路Lの径方向内側に設けられており、少なくとも一部が質量分離マグネット10と一体的に設けられている。
固定部材31は、上部ヨーク13aがふらつくことなく固定されるものであり、上部ヨーク13aの上面の少なくとも一部に接触する例えば平板状のものである。ここでは、上部ヨーク13aの複数個所に固定されるように構成されており、具体的にはボルト等の図示しない締結部材により上部ヨーク13aに締結される。なお、固定部材31と上部ヨーク13aとの固定には、必ずしも締結部材を用いる必要はなく、固定できれば種々の方法を選択して構わない。また、固定部材31は、必ずしも上部ヨーク13aに接触する必要はなく、例えば上部ヨーク13aの上面に図示しない連結部材を設けておき、この連結部材を介して固定部材31が上部ヨーク13aに固定されても良い。
昇降機構32は、固定部材31を昇降させることにより、固定部材31に固定された上部ヨーク13aを昇降移動させるものである。ここでの昇降機構32は、手動式のものであり、例えば操作ハンドルHを正回転させることで、固定部材31が上昇し、操作ハンドルHを逆回転させることで、固定部材31が下降するように構成されている。なお、昇降機構32としては、モータ等の動力源の動力により、固定部材31を昇降させるものであっても良い。
この昇降機構32は、上下方向に延びる軸部材321を有するものであり、この軸部材321に沿って固定部材31が昇降移動するように構成されている。
回転機構33は、固定部材31を平面(水平面)内で回転移動させるものであり、固定部材31に連結された回転自在な回転軸部材331を有し、ここでは回転軸部材331を手動で回転できるように構成されたものである。この回転軸部材331は、上述した軸部材321と共通した部材であり、固定部材31を共通の軸部材321、331により昇降及び回転移動させることができる。なお、モータ等の動力源の動力により固定部材31を回転移動させるものであっても良い。
この回転機構33は、固定部材31の回転中心が、ビーム経路Lの曲率中心Oと略一致するように構成されており、具体的には図2に示すように、回転軸部材331が、上方から視てビーム経路Lの曲率中心O上に設けられている。なお、回転軸部材331は、固定部材31とは別体であっても良いし、固定部材31と一体であっても良く、ここでは固定部材31とともに昇降移動する。
以下、この移動機構30を用いて、上部ヨーク13aを通常位置Pから、複数の途中位置を経て、退避位置Qへ移動させる方法について、図3〜図8を参照しながら説明する。なお、ここでは互いに隣接して配置された2枚の上部ヨーク13a(以下、一方の上部ヨーク13aを第1ヨーク131といい、他方の上部ヨーク13aを第2ヨーク132という。また図3〜図8では符号13aの記載を省略してある。)を取り外す場合について説明するが、上部ヨーク13aの枚数はこれに限らず、1枚でも良いし、3枚以上であっても良い。また、図6〜図8では、コイル12を省略してある。
まず、固定部材31を第1ヨーク131の上方に移動させ、第1ヨーク131に固定する(図3(1)、図6(1))。ここでは、昇降機構32により固定部材31を第1ヨーク131と接触する位置まで下降させ、固定部材31及び第1ヨーク131をボルト等の図示しない締結部材により締結する。
ここで、第1ヨーク131を第1ヨーク131に下降させる際に、下降させ過ぎると、固定部材31や第1ヨーク131に過度な力が加わり、これらを傷つけたり、破損させたりする恐れがある。
そこで、本実施形態の移動機構30は、図6〜図8に示すように、固定部材31を下降させて、第1ヨークに接触した状態において、固定部材31の下降を規制して位置決めする第1位置決め面a1を有している。
具体的に第1位置決め面a1は、回転軸部材331の周囲に設けられており、例えば上方を向く面である。また、昇降機構32は、固定部材31とともに昇降移動して、固定部材31が第1ヨーク131に接触した場合に、第1位置決め面a1に当接する第1当接部b1を有している。
これにより、第1当接部b1が第1位置決め面a1に当接することで、固定部材31が第1ヨーク131の上面に位置決めされる。
次に、昇降機構32により固定部材31を上昇させ、第1ヨーク131を通常位置Pから、通常位置Pにおける姿勢を維持したまま(すなわち、水平面内での位置を維持したまま)、通常位置Pの上方の第1途中位置M1に上昇させる(図3(2)、図6(2))。第1途中位置M1は、通常位置Pよりも少なくとも第2ヨーク132の厚み分上方であれば良く、第1ヨーク131の全体が第2ヨーク132の上方に位置すれば、通常位置Pから第1途中位置M1までの高さは作業の度に変わっても構わない。
続いて、回転軸部材331とともに固定部材31を回転させ、第1ヨーク131を第1途中位置M1から、途中位置M1における高さを維持したまま、第2ヨーク132の上方に設定された第2途中位置M2に回転移動させる(図3(3)、図6(3))。なお、このときの第1ヨーク131は、上述したように、回転軸部材331がビーム経路Lの曲率中心Oに設けられていることから、ビーム経路Lの曲率半径と同じ曲率半径の円軌道に沿って回転移動することになる。
ここで、第2途中位置M2は、上方から視て、第1ヨーク131の少なくとも一部が第2ヨーク132と重なり合う位置であり、後述する第3途中位置M3の真上に設定されていることが好ましい。このことから、第1途中位置M1から第2途中位置M2までの回転角度は作業の度に変わらないことが好ましい。
そこで、本実施形態の移動機構30は、図6〜図8に示すように、第1ヨーク131を第1途中位置M1から回転移動させて、第2途中位置M2に到達した状態において、固定部材31の回転移動を規制して、第1ヨーク131を第2途中位置M2に位置決めする第2位置決め面a2を有している。
具体的に第2位置決め面a2は、回転軸部材331の周囲に設けられており、例えば回転軸部材331に沿って起立した面である。また、回転機構33は、固定部材31とともに回転移動して、第1ヨーク131が第1途中位置M1にある状態から、固定部材31が所定角度回転移動した場合に、第2位置決め面a2に当接する第2当接部b2を有している。
この所定角度が、第1途中位置M1から第2途中位置M2までの回転角度にあたり、第2当接部b2が第2位置決め面a2に当接することで、第1ヨーク131が第2途中位置M2に位置決めされる。
次いで、昇降機構32により固定部材31を下降させ、第1ヨーク131を第2途中位置M2から、第2途中位置M2における姿勢を維持したまま、第3途中位置M3に下降させる(図4(4)、図7(4))。第3途中位置M3は、第1ヨーク131及び第2ヨーク132を連結可能な第1ヨーク131の位置であり、第1ヨーク131の下面が、第2ヨーク132又は第2ヨーク132に設けられた連結部材34に接触する位置である。
この実施形態では、第2ヨーク132の上面に連結部材34が設けられており、この連結部材34に第1ヨーク131をボルト等の図示しない締結部材で締結できるようにしてある。なお、連結部材34を介すことなく、第1ヨーク131及び第2ヨーク132を直接連結しても良いし、第2ヨーク132を固定部材31に連結することで、固定部材31を介して第1ヨーク131及び第2ヨーク132を連結しても良い。
ここで、第1ヨーク131を第2途中位置M2から第3途中位置M3に下降させる際に、誤って第3途中位置M3よりもさらに下降させようとすると、第2ヨーク132や連結部材34に過度な力が加わり、これらを傷つけたり、破損させたりする恐れがある。
そこで、本実施形態の移動機構30は、図6〜図8に示すように、第1ヨーク131を第2途中位置M2から下降させて、第3途中位置M3に到達した状態において、固定部材31の下降を規制して、第1ヨーク131を第3途中位置M3に位置決めする第3位置決め面a3を有している。
具体的に第3位置決め面a3は、回転軸部材331の周囲に設けられており、例えば上述した第2位置決め面a2に連続する上方を向く面である。また、昇降機構32は、固定部材31とともに昇降移動して、第1ヨーク131が第2途中位置M2にある状態から、固定部材31が所定距離下降した場合に、第3位置決め面a3に当接する第3当接部b3を有している。なお、ここでの第3当接部b3は、上述した第2当接部b2と共通の部材に形成されている。
この所定距離が、第2途中位置M2から第3途中位置M3までの移動距離にあたり、第3当接部b3が第3位置決め面a3に当接することで、第1ヨーク131が第3途中位置M3に位置決めされる。
第1ヨーク131及び第2ヨーク132を連結して、固定部材31、第1ヨーク131、及び第2ヨーク132を一体化させた後、昇降機構32により再び固定部材31を上昇させ、第1ヨーク131を第3途中位置M3から、第3途中位置M3における姿勢を維持したまま、第4途中位置M4に上昇させる(図4(5)、図7(5))。この第4途中位置M4は、一体化された固定部材31、第1ヨーク131、及び第2ヨーク132の全体が、質量分離マグネット10よりも上方、より具体的にはコイル12の上方に位置するように設定されていれば良く、第3途中位置M3から第4途中位置M4まで高さは作業の度に変わっても構わない。
そして、第4途中位置M4にある第1ヨーク131を少なくとも回転移動させて退避位置Qに移動させるわけだが、ここでは第1ヨーク131を第4途中位置M4から第5途中位置M5に移動させた後、第5途中位置M5から下降させた位置を退避位置Qとしている。なお、第4途中位置M4から回転移動させた位置を退避位置Qとしても良い。
具体的には、第1ヨーク131が第4途中位置M4にある状態において、回転軸部材331とともに固定部材31を回転移動させ、第1ヨーク131を第4途中位置M4から、第4途中位置にある高さを維持したまま、第5途中位置M5に回転移動させる(図5(6)、図8(6))。第4途中位置M4は、第1ヨーク131及び第2ヨーク132が、上方から視て、第1ヨーク131の通常位置P及び第2ヨーク132の通常位置Pの双方に重ならないように設定されている。
ここで、第4途中位置M4から第5途中位置M5までの回転角度が小さ過ぎると、第1ヨーク131及び第2ヨーク132が、上方から視て、第2ヨーク132の通常位置Pに重なってしまうし、回転角度が大き過ぎると、第1ヨーク131及び第2ヨーク132を不要に回転移動させることになる。
そこで、本実施形態の移動機構30は、図6〜図8に示すように、第1ヨーク131を第4途中位置M4から回転移動させて、第5途中位置M5に到達した状態において、固定部材31の回転移動を規制して、第1ヨーク131を第5途中位置M5に位置決めする第4位置決め面a4を有している。
具体的に第4位置決め面a4は、回転軸部材331の周囲に設けられており、例えば回転軸部材331に沿って起立した面である。また、回転機構33は、固定部材31とともに回転移動して、第1ヨーク131が第4途中位置M4から所定角度回転移動した場合に、第4位置決め面a4に当接する第4当接部b4を有している。なお、ここでの第4当接部b4は、上述した第2当接部b2や第3当接部b3と共通の部材に形成されている。
そして、この所定角度が、上方から視て、第1ヨーク131及び第2ヨーク132が第1ヨーク131の通常位置P及び第2ヨーク132の通常位置Pの双方に重ならないために必要な回転角度以上に設定されており、第4当接部b4が第4位置決め面a4に当接することで、第1ヨーク131が第5途中位置M5に位置決めされる。
このように第1ヨーク131を第5途中位置M5に到達させた状態において、第1ヨーク131及び第2ヨーク132は、上方から視て、第1ヨーク131の通常位置P及び第2ヨーク132の通常位置Pの双方に重ならず、例えば真空容器11の蓋体などを取り外すことで、ビーム経路Lを清掃等のメンテナンスすることができる。しかし、この第5途中位置M5にある第1ヨーク131は、第4途中位置M4の方向には自由に回転移動できる状態であり、メンテナンス中に干渉する等して、意図せず回転移動しまう可能性がある。
そこで、本実施形態の移動機構30は、図6〜図8に示すように、第1ヨーク131を第5途中位置M5から下降させて、退避位置Qに到達した状態において、固定部材31の下降を規制するとともに、固定部材31の回転移動を規制する位置決め溝a5を有している。
具体的に位置決め溝a5は、回転軸部材331の周囲に設けられており、例えば上述した第4位置決め面a4を利用して形成された上向きの凹部である。また、昇降機構32は、固定部材31とともに昇降移動して、第1ヨーク131が第5途中位置M5から所定距離下降した場合に、位置決め溝4aに収容される被収容部b5を有している。なお、ここでの被収容部b5は、上述した第2当接部b2、第3当接部b3、及び第4当接部b4と共通の部材に形成されている。
この所定距離が、第5途中位置M5から退避位置Qまでの移動距離にあたり、被収容部b5が位置決め溝a5に収容されることで、第1ヨーク131が退避位置Qに到達した状態において、固定部材31の回転移動及び固定部材31の下降が規制される。
このように、昇降機構32により固定部材31を下降させ、第1ヨーク131を第5途中位置M5から、第5途中位置にある姿勢を維持したまま、退避位置Qに下降させると、図8に示すように、第1ヨーク131及び第2ヨーク132が、上方から視て、第1ヨーク131の通常位置P及び第2ヨーク132の通常位置Pの双方に重なっておらず、例えば真空容器11の蓋体などを取り外すことで、ビーム経路Lを清掃等のメンテナンスすることができる。
なお、メンテナンス後、上部ヨーク13aを退避位置Qから通常位置Pに移動させる際においても、上述した移動機構30を用いることができ、この場合は、上部ヨーク13aを取り外す手順とは逆の順で複数の途中位置を辿ることで、退避位置Qから通常位置Pに移動させることができる。
このように構成された質量分離器100によれば、移動機構30を用いて上部ヨーク13aを退避位置Qに移動させることができるので、ビーム経路Lのメンテナンス時においてクレーン等の大掛かりな装置は不要であり、作業を大掛かりにすることなく、ビーム経路Lをメンテナンスすることができる。
しかも、通常位置Pから取り外した上部ヨーク13aを回転移動させながら退避位置Qに到達させるので、仮に取り外した上部ヨーク13aをビーム経路Lの径方向に沿ってスライド移動させる場合に比べて、作業者がビーム経路Lに臨んで作業できるスペースを大きく確保することができる。
また、2つの上部ヨーク13aを取り外す際に、これらを重ね合わせて固定できるので、作業スペースを大きく確保することができる。
さらに、移動機構30がビーム経路Lの径方向内側に配置されているので、省スペース化を図りつつも、ビーム経路Lの径方向外側のより広いスペースを有効に活用することができる。
加えて、回転軸部材331による固定部材31の回転中心が、ビーム経路Lの曲率中心Oと略一致しているので、通常位置Pから取り外した第1ヨーク131や第2ヨーク132は、ビーム経路Lに沿って回転移動しながら退避位置Qに到達する。これにより、この回転移動時や退避位置Qにおいて、第1ヨーク131や第2ヨーク132をビーム経路Lの径方向内側或いは径方向外側に可及的にはみ出さないようにすることができ、安全性や作業性の向上を図れる。
そのうえ、移動機構30が、第1ヨーク131を第2途中位置M2に位置決めする第2位置決め面a2や、第3途中位置M3に位置決めする第3位置決め面a3や、第5途中位置M5に位置決めする第4位置決め面a4や、退避位置Qに位置決めする位置決め溝a5を有しているので、昇降機構32や回転軸部材331を手動で操作する構成において、第1ヨーク131を簡単且つ確実に所定の第2途中位置M2や第3途中位置M3や第5途中位置M5や退避位置Qに位置決めすることができ、作業性の向上を図れる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、複数の上部ヨーク13aを重ね合わせて一体的にした状態で、退避位置Qに回転移動させていたが、図9に示すように、複数の上部ヨーク13aを重ね合わせることなく、退避位置Qに回転移動させても良い。
また、図10に示すように、互いに逆向きの円軌道に沿って回転移動させて退避位置Qに移動させても良い。
さらに、これまでは移動機構30を用いて上部ヨーク13aを取り外す場合について説明したが、この移動機構30を用いて下部ヨーク13bを取り外しても良いし、側方ヨーク13c、13dを取り外しても良い。
そのうえ、移動機構30は、質量分離マグネット10に対して必ずしも径方向内側に設ける必要はなく、径方向外側に設けても良い。
また、回転軸部材331は、必ずしもビーム経路Lの曲率中心Oに設ける必要はなく、例えば曲率中心Oの近傍や、曲率中心Oとは離れた位置に設けても良い。
さらに、移動機構30は、上部ヨーク13aや下部ヨーク13bを昇降移動及び回転移動させるものに限らず、昇降移動及び並進移動させることで上部ヨーク13aや下部ヨーク13bを通常位置Pと退避位置Qとの間で移動させるように構成されていても良い。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・質量分離器
10 ・・・質量分離マグネット
20 ・・・分離スリット
L ・・・ビーム経路
11 ・・・真空容器
12 ・・・コイル
13 ・・・ヨーク
13a・・・上部ヨーク
13b・・・下部ヨーク
30 ・・・移動機構
31 ・・・固定部材
32 ・・・昇降機構
33 ・・・回転機構
131・・・第1ヨーク
132・・・第2ヨーク
P ・・・通常位置
Q ・・・退避位置
O ・・・曲率中心

Claims (8)

  1. イオンビームの進行方向を曲げて、該イオンビームを質量分離する質量分離器であって、
    前記イオンビームの進行方向に沿って湾曲したビーム経路の周囲に設けられたコイルと、
    前記コイルとともに前記ビーム経路を取り囲む磁性体からなるヨークと、
    前記ヨークの構成要素であって、前記ビーム経路の上方、下方、又は側方に位置する上部ヨーク、下部ヨーク、又は側方ヨークの少なくとも何れかを、前記イオンビームの進行中における通常位置と、前記通常位置の少なくとも一部と重なり合わない退避位置との間で移動させるための移動機構とを具備する、質量分離器。
  2. 前記移動機構が、
    前記通常位置にある前記上部ヨーク又は前記下部ヨークに固定される固定部材と、
    前記固定部材を昇降させる昇降機構と、
    前記固定部材を回転移動させる回転機構とを有し、
    前記固定部材が、前記昇降機構により昇降し、前記回転機構により回転移動することで、前記固定部材に固定された前記上部ヨーク又は前記下部ヨークが、前記通常位置と前記退避位置との間を移動する、請求項1記載の質量分離器。
  3. 前記上部ヨーク又は前記下部ヨークが、前記ビーム経路に沿って少なくとも2つ設けられており、
    一方の前記上部ヨーク又は一方の前記下部ヨークが、前記通常位置から前記退避位置に移動する間に、他方の前記上部ヨーク又は他方の前記下部ヨークに重なり合った状態で固定され、他方の前記上部ヨーク又は他方の前記下部ヨークとともに前記退避位置に移動するように構成れている、請求項1又は2記載の質量分離器。
  4. 前記移動機構が、湾曲した前記ビーム経路の径方向内側に配置されている、請求項1乃至3のうち何れか一項に記載の質量分離器。
  5. 前記ビーム経路が、所定の曲率を有し、
    前記回転機構により回転移動する前記固定部材の回転中心と、前記ビーム経路の曲率中心とが略一致している、請求項1乃至4のうち何れか一項に記載の質量分離器。
  6. 前記回転機構が、前記固定部材に連結された回転軸部材を有し、
    前記回転軸部材が、前記ビーム経路の曲率中心に設けられている、請求項5記載の質量分離器。
  7. 前記昇降機構が、前記回転軸部材に沿って前記固定部材を昇降移動させる、請求項6記載の質量分離器。
  8. 前記移動機構が、
    前記固定部材に固定された前記上部ヨーク又は前記下部ヨークが昇降移動又は回転移動して、所定の位置に到達した状態において、前記昇降機構による前記固定部材の昇降移動、又は、前記回転機構による前記固定部材の回転移動を規制する位置決め面を有している、請求項1乃至7のうち何れか一項に記載の質量分離器。
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