JP7269276B2 - 回転電機の固定子コイル楔解体方法及びその固定子コイル楔解体装置 - Google Patents

回転電機の固定子コイル楔解体方法及びその固定子コイル楔解体装置 Download PDF

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Description

本発明は回転電機の固定子コイル楔解体方法及びその固定子コイル楔解体装置に係り、特に、回転電機の固定子鉄心の軸方向に設けられたスロット内に収納されている固定子コイルを保持するコイル楔を解体するものに好適な回転電機の固定子コイル楔解体方法及びその固定子コイル楔解体装置に関する。
一般に、回転電機の1つである発電機は、円筒状に形成される固定子鉄心に、軸方向に延びるスロットが放射状に複数形成されており、その各スロットの内部には、上コイル及び下コイルから成る固定子コイルが収納され、その各スロット内に収納された固定子コイルが絶縁体で構成されたコイル楔で保持されている。
このように構成された発電機において、固定子コイルが経年変化等により劣化した場合、その固定子コイルを交換する必要があり、そのためには、固定子コイルを保持しているコイル楔を解体してスロット内から除去する必要がある。
スロット内で発電機の固定子コイルを保持するコイル楔を解体して除去する装置の先行技術文献としては、特許文献1、2及び3を挙げることができる。
上記した特許文献1には、発電機固定子内の軸方向に設けられたスロット内に装着されたコイル楔を、自動的に効率よく除去するために、発電機固定子内の軸方向に設けられたスロット内に装着され、スロット内に装着された固定子コイルを覆うコイル楔を除去する発電機固定子のコイル楔除去装置において、発電機固定子のスロットに沿って移動する走行台車を備え、その走行台車には、発電機固定子のスロット内に装着されたコイル楔を切断する切断装置と、切断されたコイル楔をスロットから回収する回収装置とが搭載されている発電機固定子のコイル楔除去装置が記載されている。
また、特許文献2には、発電機における固定子鉄心の固定子コイルの上に位置するコイル楔を除去するために、シリンダを備えた重なり合った筒が伸び縮みする構造を両端部に有する細長いフレームを含み、重なり合った筒が伸び縮みする構造は、フレームの対向する側部に沿ったパッドを固定子鉄心の直径方向に対向したコイル楔に対して係合させ、フレームには、キャリッジを支持するリニア駆動組立体が取り付けられ、キャリッジは、リニア駆動組立体及びフレームに対し長手方向に移動し、キャリッジは、直径方向対向型ヘッドを支持し、シリンダがヘッドを半径方向外向きに移動させてコイル楔と係合させ、かつ、下にある波形スプリングを圧縮するコイル楔除去装置が記載されている。
更に、特許文献3には、コイル楔を除去する際、コイル除去装置自体に過剰な負荷をかけることなく駆動可能なコイル楔除去装置を提供するために、発電機の固定子コイル内の軸方向に設けられたスロット内に収納された固定子コイルをスロッ内に固定するコイル楔を除去するコイル楔除去装置であって、コイル楔を切るための切断刃を有する切断手段を備え、固定子コイル内の内側面を軸方向に移動可能な加工体と、固定子コイルの周方向に対してコイル楔の両端部を固定子コイルの中心から外周へ向かう方向に押え付ける浮き上がり抑止手段と、加工体を固定子コイルに対して固定する加工体固定手段とを具備するコイル楔除去装置が記載されている。
特開平11-308818号公報 特開2006-50893号公報 特開2017-34759号公報
通常、固定子コイルを収納しているスロットは、その円周方向内端部に沿ってテーパ状表面を有しており、そのスロット内に収納されている固定子コイルを保持するコイル楔もスロットに対応して、その円周方向外側面がテーパ状になっている。
ところが、円周方向外側面がテーパ状になっているコイル楔を解体して除去しようとしても、円周方向外側面がテーパ状になっている解体片をスロットの開口部から外部に抜き出す作業が難しく、コイル楔を解体し除去する作業に時間が掛かるという課題があった。
上述した特許文献1、2及び3には、固定子コイルを保持するコイル楔を解体して除去することは記載されているが、円周方向外側面がテーパ状になっているコイル楔を解体して除去することについては更なる改善の余地がある。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、コイル楔の円周方向外側面がテーパ状になっているものであっても、コイル楔の解体、除去作業が容易に行え、その作業に掛かる時間を抑制することができる回転電機の固定子コイル楔解体方法及びその固定子コイル楔解体装置を提供することにある。
本発明の回転電機の固定子コイル楔解体方法は、上記目的を達成するために、固定子鉄心の軸方向に設けられたスロット内に収納されている固定子コイルを保持するコイル楔を、コイル楔解体装置を用いて切断して解体する回転電機の固定子コイル楔解体方法であって、前記コイル楔の円周方向外側面の角度(θ1)と前記コイル楔解体装置の切断部の切り込み角度(θ2)とが同一の状態で、前記コイル楔解体装置の切断部で前記コイル楔を切断し解体することを特徴とする。
また、本発明の回転電機の固定子コイル楔解体装置は、上記目的を達成するために、固定子鉄心の軸方向に設けられたスロット内に収納されている固定子コイルを保持するコイル楔を切断して解体する回転電機の固定子コイル楔解体装置であって、前記固定子コイル楔解体装置は、切断機装置本体と、該切断機装置本体に連結され、該切断機装置本体に設置された駆動源により駆動される切断カッター刃と、前記切断機装置本体と係合し、前記切断機装置本体の上下方向移動をガイドする切断機装置本体ガイドと、前記回転子鉄心上の軸方向に配置され、前記切断機装置本体ガイドと係合し軸方向移動をガイドする軸方向ガイドとを備え、前記軸方向ガイドが前記回転子鉄心上に設置され、前記コイル楔の円周方向外側面の角度(θ1)と前記切断カッター刃の切り込み角度(θ2)とが同一の状態で、前記切断機装置本体ガイドを前記軸方向ガイド上を軸方向に移動させ、それに追従して前記切断機装置本体に連結された前記切断カッター刃が軸方向に移動しながら前記コイル楔を切断して解体することを特徴とする。
本発明によれば、コイル楔の円周方向外側面がテーパ状になっているものであっても、コイル楔の解体、除去作業が容易に行え、その作業に掛かる時間を抑制することができる。
本発明の回転電機の固定子コイル楔解体方法及びその固定子コイル楔解体装置が適用される発電機から回転子を除いた状態を一部破断して示す斜視図である。 図1において、固定子鉄心の軸方向に形成されたスロット内に収納された固定子コイルの上部をコイル楔で保持している状態を示す部分斜視図である。 本発明の回転電機の固定子コイル楔解体装置がコイル楔上に設置された状態を示す斜視図である。 図3の固定子コイル楔解体装置において、切断カッター刃の切り込み角度の切り替え状態を示す側面図である。 図3の固定子コイル楔解体装置において、切断カッター刃のコイル楔への切り込み深さの調整状態を示す側面図である。 図3の固定子コイル楔解体装置において、保護カバーでスロットの角部を覆っている状態を示す部分斜視図である。
以下、図示した実施例に基づいて本発明の回転電機の固定子コイル楔解体方法及びその固定子コイル楔解体装置を説明する。なお、各図において、同一構成部品には同符号を使用する。
図1は、本発明の回転電機の固定子コイル楔解体方法及びその固定子コイル楔解体装置が適用される発電機から回転子を除いた状態を一部破断して示し、図2は、図1において、固定子鉄心の軸方向に形成されたスロット内に収納された固定子コイルの上部をコイル楔で保持している状態を示す。
該図に示すように、回転電機の1つである発電機1は、円筒状に形成される固定子鉄心2の表面に、軸方向に延びるスロット2Aが円周方向に所定間隔をもって放射状に複数形成されており、その各スロット2Aの内部には、上コイル及び下コイルから成る固定子コイル3が収納され、その各スロット2A内に収納された固定子コイル3が絶縁体で構成されたコイル楔4で保持されている。
このように構成された発電機1において、上述したように、固定子コイル3が経年変化等により劣化した場合、その固定子コイル3を交換する必要があり、そのためには、固定子コイル3を保持しているコイル楔4を解体してスロット2A内から除去する必要がある。
本実施例の固定子コイル楔解体装置20は、固定子コイル3を保持しているコイル楔4を解体してスロット2A内から除去する際に用いられるもので、以下、その詳細を図3、図4、図5及び図6を用いて説明する。
図3は、本実施例の固定子コイル楔解体装置20がコイル楔4上に設置された状態を示し、図4は、図3の固定子コイル楔解体装置20において、切断カッター刃7の切り込み角度(θ2)の切り替え状態を示し、図5は、図3の固定子コイル楔解体装置20において、切断カッター刃7のコイル楔4への切り込み深さの調整状態を示し、図6は、図3の固定子コイル楔解体装置20において、保護カバー12でスロット2Aの角部を覆っている状態を示す。
該図に示すように、本実施例の固定子コイル楔解体装置20は、切断機装置本体5と、この切断機装置本体5に連結され、切断機装置本体5に設置された駆動源(例えば、モータ6)により駆動される切断部である切断カッター刃7と、切断機装置本体5と係合し、切断機装置本体5の上下方向移動をガイドする切断機装置本体ガイド8と、回転子鉄心2上の軸方向に配置され、切断機装置本体ガイド8と係合し軸方向移動をガイドする軸方向ガイド9とから概略構成されている。
そして、本実施例の固定子コイル楔解体装置20は、軸方向ガイド9が回転子鉄心2上に設置され、コイル楔4の円周方向外側面4aの角度(θ1)と切断カッター刃7の切り込み角度(θ2)とを同一にし、この状態で切断機装置本体ガイド8を軸方向ガイド9上を軸方向に移動させ、それに追従して切断機装置本体5に連結された切断カッター刃7が軸方向に移動しながらコイル楔4を切断して解体するものである。
従来、固定子コイル3を収納しているスロット2Aは、その円周方向内端部に沿ってテーパ状表面2aを有しており、そのスロット2A内に収納されている固定子コイル3を保持するコイル楔4もスロット2Aに対応して、その円周方向外側面4aがテーパ状になっているため、円周方向外側面4aがテーパ状になっているコイル楔4を規則性なく解体して除去しようとしても、規則性なく解体された円周方向外側面4aがテーパ状になっているコイル楔4の解体片をスロット2Aの開口部から外部に抜き出す(例えば、スロット2Aの開口部から真上に抜き出す)作業が難しく、コイル楔4を解体し除去する作業に時間が掛かっていた。
しかし、上述した本実施例の固定子コイル楔解体方法を用いることにより、コイル楔4がスロット2Aの円周方向内端部に沿ったテーパ状表面2aと同一角度で切断されることから、スロット2Aのテーパ状表面2aと平行な切断面を持つ解体片へと解体(軸方向に略同一の断面形状に解体)される。
これにより、この解体片をスロット2Aの開口部からテーパ形状に沿って斜めに外部に抜き出すことが可能となり、その作業が容易で、かつ、コイル楔4を解体し除去する作業に時間が掛かることもない。
なお、上記した切断カッター刃7の切り込み角度(θ2)は、コイル楔4の径方向表面に垂直な軸に対して切断カッター刃7が円周方向に傾斜した角度である。
また、本実施例の固定子コイル楔解体装置20における切断機装置本体5と切断機装置本体ガイド8との係合は、切断機装置本体5と切断機装置本体ガイド8の一方に凹部(図示せず)を他方に凸部(図示せず)を設け、この凹凸部が係合する構造であり、この凹凸部が係合することで切断機装置本体5は上下に移動し(図5に示すように、切断機装置本体5が実線の位置(符号5の位置)から点線の位置(符号5´の位置)まで移動する)、切断機装置本体5が上下に移動することにより、切断カッター刃7のコイル楔4への切り込み深さを調整しながら切断カッター刃7でコイル楔4を切断して解体することができる。
切断カッター刃7のコイル楔4への切り込み深さを調整することにより、コイル楔4への複数回の切り込み作業が無くなり、スロット2Aから切断されたコイル楔4を容易に除去することができる。
また、本実施例の固定子コイル楔解体装置20は、切断カッター刃7のコイル楔4への切り込み角度の調整が可変となっている。
これは、コイル楔4の円周方向外側面4aのテーパ角度、即ち、切り込み角度(θ2)が1種類ではなく、種々の円周方向外側面4aのテーパ角度(例えば、30度や45度)、即ち、切り込み角度(θ2)をもったコイル楔4があり、種々の円周方向外側面4aのテーパ角度をもったコイル楔4にも対応できるように、切断カッター刃7のコイル楔4への切り込み角度(θ2)の調整が可変となっている(図4に示すように、切断カッター刃7が実線の位置(符号7の位置)から点線の位置(符号7´の位置)に切り込み角度(θ2)が可変する)。
これにより、全てのコイル楔4の形状に対応でき、コイル楔4の除去作業が軽減できる。
なお、固定子コイル楔解体方法としては、コイル楔4の円周方向外側面の角度(θ1)と前記コイル楔解体装置の切断部の切り込み角度(θ2)とが同一の状態でコイル楔4を切断できれば良いため、必ずしも切り込み角度の調整可能な固定子コイル楔解体装置を用いる必要はない。
例えば、異なる切り込み角度を持った固定子コイル楔解体装置を複数用意しておいて、解体対象のコイル楔4の円周方向外側面4aのテーパ角度(θ1)と同一の切り込み角度(θ2)を持った固定子コイル楔解体装置を選定して用いる等の手法により、コイル楔4の円周方向外側面の角度(θ1)と前記コイル楔解体装置の切断部の切り込み角度(θ2)とが同一の状態でコイル楔4を切断することを実現しても良い。
また、本実施例の固定子コイル楔解体装置20における切断機装置本体ガイド8と軸方向ガイド9との係合は、一方(本実施例では軸方向ガイド9)に凹部9aを他方(本実施例では切断機装置本体ガイド8)に凸部8aを設け、この凹凸部(9aと8a)が係合する構造であり、更に、特に図示しないが、軸方向ガイド9に螺旋溝が切られ、この螺旋溝に係合する螺旋溝が切られたハンドル付き軸のハンドルを回すことにより、固定子コイル楔解体装置20が軸方向に移動するようになっている。
また、本実施例の固定子コイル楔解体装置20は、切断カッター刃7によるコイル楔4の切断時に発生する粉塵の飛散を防止する例えば、透明なアクリル板から成る飛散防止カバー10を備えており、この飛散防止カバー10には吸引口11が設けられ、この吸引口11からコイル楔4の切断時に発生する粉塵を、回収装置(例えば、真空掃除機)を用いて回収することができる。
また、本実施例の固定子コイル楔解体装置20は、軸方向ガイド9に例えば、アルミニウムから成る断面L字状の保護カバー12が着脱自在に連結され、軸方向ガイド9を回転子鉄心2上に設置した際には、断面L字状の保護カバー12でスロット2Aの角部を覆うように構成されている。
これは、コイル楔4の解体作業時に、切断カッター刃7の刃先により固定子鉄心、特にスロット2Aの角部を損傷する可能性があるので、断面L字状の保護カバー12でスロット2Aの角部を覆うことにより、固定子鉄心、特にスロット2Aの角部の損傷を防止することができる。
更に、断面L字状の保護カバー12が軸方向ガイド9に着脱自在に連結されているため、軸方向ガイド9を固定子鉄心2上に設置すると同時に、断面L字状の保護カバー12もスロット2Aの角部に設置できるし、作業が完了し固定子コイル楔解体装置20を取り外す際に一緒に断面L字状の保護カバー12を取り外すことができるメリットがある。
次に、上述した本実施例の固定子コイル楔解体装置20における固定子コイル楔解体方法について説明する。
本実施例の固定子コイル楔解体装置20は、上述した如く、軸方向ガイド9が回転子鉄心3上に設置され、コイル楔4の円周方向外側面4aの角度(θ1)と切断カッター刃7の切り込み角度(θ2)とを同一にし、この状態で切断機装置本体ガイド8を軸方向ガイド8上を軸方向に移動させ、それに追従して切断機装置本体5に連結された切断カッター刃7が軸方向に移動しながらコイル楔4を切断して解体するものである。
そして、切断カッター刃7によるコイル楔4の切断が所定の長さ終了したら固定子コイル楔解体装置20を軸方向に移動し、その後、コイル楔4の円周方向外側面4aの角度(θ1)と切断カッター刃7の切り込み角度(θ2)とを同一に、この状態で切断機装置本体ガイド8を軸方向ガイド9上を凹凸部(9aと8a)を介して軸方向に移動させ、それに追従して切断機装置本体5に連結された切断カッター刃7が軸方向に移動しながらコイル楔4の切断が所定の長さ終了した残りのコイル楔4を切断して解体し、この作業をコイル楔4の全長に亘って繰り返し行うものである。
このような本実施例によれば、コイル楔4の円周方向外側面がテーパ状になっているものであっても、コイル楔4の解体、除去作業が容易に行え、その作業に掛かる時間を抑制することができ、しかも、如何なる円周方向外側面のテーパ角度を有しているコイル楔4のスロット2Aからの抜き出しにも対応できる。
なお、本発明においては、コイル楔を切断する際の円周方向外側面の角度(θ1)と前記切断カッター刃の切り込み角度(θ2)は、完全同一である必要はなく、多少の誤差があっても良い。
具体的には、解体片をスロット2Aの開口部からテーパ形状に沿って斜めに外部に抜き出すことが可能な範囲であれば、コイル楔を切断する際の円周方向外側面の角度(θ1)と前記切断カッター刃の切り込み角度(θ2)は同一とみなせる。
また、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換える事が可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加える事も可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をする事が可能である。
1…発電機、2…固定子鉄心、2A…スロット、2a…スロットのテーパ状表面、3…固定子コイル、4…コイル楔、4a…コイル楔の円周方向外側面、5、5´…切断機装置本体、6…モータ、7、7´…切断カッター刃、8…切断機装置本体ガイド、8a…切断機装置本体ガイドに設けられた凸部、9…軸方向ガイド、9a…軸方向ガイドに設けられた凹部、10…飛散防止カバー、11…吸引口、12…保護カバー、20…固定子コイル楔解体装置、θ1…コイル楔の円周方向外側面の角度、θ2…切断カッター刃の切り込み角度。

Claims (14)

  1. 固定子鉄心の軸方向に設けられたスロット内に収納されている固定子コイルを保持するコイル楔を、コイル楔解体装置を用いて切断して解体する回転電機の固定子コイル楔解体方法であって、
    前記コイル楔の円周方向外側面の角度(θ1)と前記コイル楔解体装置の切断部の切り込み角度(θ2)とが同一の状態で、前記コイル楔解体装置の切断部で前記コイル楔を切断し解体することを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体方法。
  2. 請求項1に記載の回転電機の固定子コイル楔解体方法であって、
    前記コイル楔解体装置の切断部の切り込み角度(θ2)は、前記コイル楔の径方向表面に垂直な軸に対して前記コイル楔解体装置の切断部が円周方向に傾斜した角度であることを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体方法。
  3. 請求項1に記載の回転電機の固定子コイル楔解体方法であって、
    前記コイル楔解体装置は、切断機装置本体と、該切断機装置本体に連結され、該切断機装置本体に設置された駆動源により駆動される切断カッター刃と、前記切断機装置本体と係合し、前記切断機装置本体の上下方向移動をガイドする切断機装置本体ガイドと、前記回転子鉄心上の軸方向に配置され、前記切断機装置本体ガイドと係合し軸方向移動をガイドする軸方向ガイドとを備え、
    前記軸方向ガイドを前記回転子鉄心上に設置し、その後、前記コイル楔の円周方向外側面の角度(θ1)と前記切断カッター刃の切り込み角度(θ2)とが同一の状態で、前記切断機装置本体ガイドを前記軸方向ガイド上を軸方向に移動させ、それに追従して前記切断機装置本体に連結された前記切断カッター刃が軸方向に移動しながら前記コイル楔を切断して解体することを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体方法。
  4. 請求項3に記載の回転電機の固定子コイル楔解体方法であって、
    前記切断カッター刃による前記コイル楔の切断が所定の長さ終了したら前記コイル楔解体装置を軸方向に移動し、その後、前記コイル楔の円周方向外側面の角度(θ1)と前記切断カッター刃の切り込み角度(θ2)とが同一の状態で、前記切断機装置本体ガイドを前記軸方向ガイド上を軸方向に移動させ、それに追従して前記切断機装置本体に連結された前記切断カッター刃が軸方向に移動しながら前記コイル楔の切断が所定の長さ終了した残りの前記コイル楔を切断して解体し、この作業を前記コイル楔の全長に亘って繰り返し行うことを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体方法。
  5. 請求項4に記載の回転電機の固定子コイル楔解体方法であって、
    前記切断機装置本体と前記切断機装置本体ガイドとの係合は、一方に凹部を他方に凸部を設け、この凹凸部が係合することで前記切断機装置本体が上下に移動可能になっており、
    前記切断機装置本体が上下に移動することにより、前記切断カッター刃の前記コイル楔への切り込み深さを調整しながら前記切断カッター刃で前記コイル楔を切断して解体することを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体方法。
  6. 請求項4又は5に記載の回転電機の固定子コイル楔解体方法であって、
    前記切断機装置本体ガイドと前記軸方向ガイドとの係合は、一方に凹部を他方に凸部を設け、この凹凸部が係合すると共に、前記軸方向ガイドに螺旋溝が切られ、この螺旋溝に係合する螺旋溝が切られたハンドル付き軸を回すことにより、前記コイル楔解体装置が軸方向に移動することを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体方法。
  7. 請求項3乃至6のいずれか1項に記載の回転電機の固定子コイル楔解体方法であって、
    前記切断カッター刃の切り込み角度(θ2)は、前記コイル楔の径方向表面に垂直な軸に対して前記切断カッター刃が円周方向に傾斜した角度であることを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体方法。
  8. 固定子鉄心の軸方向に設けられたスロット内に収納されている固定子コイルを保持するコイル楔を切断して解体する回転電機の固定子コイル楔解体装置であって、
    前記固定子コイル楔解体装置は、
    切断機装置本体と、該切断機装置本体に連結され、該切断機装置本体に設置された駆動源により駆動される切断カッター刃と、前記切断機装置本体と係合し、前記切断機装置本体の上下方向移動をガイドする切断機装置本体ガイドと、前記回転子鉄心上の軸方向に配置され、前記切断機装置本体ガイドと係合し軸方向移動をガイドする軸方向ガイドとを備え、
    前記軸方向ガイドが前記回転子鉄心上に設置され、前記コイル楔の円周方向外側面の角度(θ1)と前記切断カッター刃の切り込み角度(θ2)とが同一の状態で、前記切断機装置本体ガイドを前記軸方向ガイド上を軸方向に移動させ、それに追従して前記切断機装置本体に連結された前記切断カッター刃が軸方向に移動しながら前記コイル楔を切断して解体することを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体装置。
  9. 請求項8に記載の回転電機の固定子コイル楔解体装置であって、
    前記切断機装置本体と前記切断機装置本体ガイドとの係合は、一方に凹部を他方に凸部を設け、この凹凸部が係合する構造であり、前記凹凸部が係合することで前記切断機装置本体は上下に移動し、前記切断機装置本体が上下に移動することにより、前記切断カッター刃の前記コイル楔への切り込み深さを調整しながら前記切断カッター刃で前記コイル楔を切断して解体することを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体装置。
  10. 請求項9に記載の回転電機の固定子コイル楔解体装置であって、
    前記切断機装置本体ガイドと前記軸方向ガイドとの係合は、一方に凹部を他方に凸部を設け、この凹凸部が係合する構造であり、更に、前記軸方向ガイドに螺旋溝が切られ、この螺旋溝に係合する螺旋溝が切られたハンドル付き軸のハンドルを回すことにより、前記固定子コイル楔解体装置が軸方向に移動することを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体装置。
  11. 請求項8乃至10のいずれか1項に記載の回転電機の固定子コイル楔解体装置であって、
    前記固定子コイル楔解体装置は、前記切断カッター刃による前記コイル楔の切断時に発生する粉塵の飛散を防止する飛散防止カバーを備えていることを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体装置。
  12. 請求項11に記載の回転電機の固定子コイル楔解体装置であって、
    前記飛散防止カバーには吸引口が設けられ、この吸引口から前記粉塵を回収装置を用いて回収することを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体装置。
  13. 請求項8乃至12のいずれか1項に記載の回転電機の固定子コイル楔解体装置であって、
    前記軸方向ガイドに断面L字状の保護カバーが着脱自在に連結され、前記軸方向ガイドを前記回転子鉄心上に設置した際には、断面L字状の前記保護カバーで前記スロットの角部を覆うように構成されていることを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体装置。
  14. 請求項8乃至13のいずれか1項に記載の回転電機の固定子コイル楔解体装置であって、
    前記切断カッター刃の切り込み角度(θ2)は、前記コイル楔の径方向表面に垂直な軸に対して前記切断カッター刃が円周方向に傾斜した角度であることを特徴とする回転電機の固定子コイル楔解体装置。
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