JP6812223B2 - 植物体の保護カバー材 - Google Patents

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本発明は、露地栽培の植物苗等の植物体を低温や風から保護するための保護カバー材に関する。
露地栽培では、植物苗の成長に対して、気温、風、天候といった気候の影響が大きく作用するため、従来より植物苗を覆うように保護カバーを設けるといった対策が講じられている。例えば、植物苗の周囲に複数の支柱を立てて支柱の周囲に透明な合成樹脂フィルムからなるカバー材で被覆することで、植物苗全体を袋状のカバー材で保護することができる。こうしたフィルムからなるカバー材で被覆することで保温性を高めるとともに風による影響を防止することができるが、通気性が悪くなるため、内部の気温が必要以上に温度上昇してしまうことが避けられない。そのため、植物苗に適切な気温となるようにカバー材の取り外し等が必要となる。また、強風により吹き飛ばされないようにカバー材の下部を土壌内に埋設するといった対策が必要となり、カバー材を取り扱う上で利便性の向上が望まれている。
こうした保護カバー材としては、例えば、特許文献1では、適度な通気性を有する不織布の両端部を重合接着して上下端を開口した筒状に形成された苗の霜除けカバーが記載されている。また、特許文献2では、プラスチックの硬質素材を用いて作成された細目の網材を使用した半球形の網部を有する苗保護あみ帽が記載されている。
実開昭58−155959号公報 実開平1−68755号公報
上述した特許文献では、不織布や網材といった通気性を有する素材からなる保護カバー材を用いているが、不織布の場合には、雨に濡れた場合などに通気性が失われるといった欠点があり、網材の場合には、所定形状の網目が多数形成されているため、通気性の調整を行うことができないといった欠点がある。また、硬質のプラスチック材料で成形されているため、柔軟性が小さくなって設置スペースの変化に柔軟に対応することが難しい。
そこで、本発明は、保温性及び通気性を調整することができるとともに設置スペースの変化に対応する柔軟性を有する保護カバー材を提供することを目的とするものである。
本発明に係る植物体の保護カバー材は、メッシュ状に編成された複数の編成体の両側端部を連結して形成された筒状編地からなる植物体の保護カバー材であって、前記編成体は、鎖編糸により経方向に編成されて所定間隔を空けて配列された複数の鎖編列を備え、経挿入糸が1つ置きに配列された前記鎖編列の編目に挿入して折り返すように掛止して緯方向に交互に掛け渡されているとともに掛け渡された前記鎖編列の間に配列された前記鎖編列の編目に挿入して通過するように編み込んでメッシュ状に編成されており、両側端部において対向配置された前記鎖編列に連結糸を編み込んで連結されている。さらに、前記経挿入糸は、白色のフラットヤーンからなる。
本発明は、メッシュ状に編成された筒状編地からなっているので、柔軟性及び伸縮性を持たせることができ、設置スペースに合わせて植物体を囲うように容易に設置することが可能となる。また、鎖編糸により経方向に編成されて所定間隔を空けて配列された複数の鎖編列に対して、経挿入糸を1つ置きに配列された前記鎖編列の編目に挿入して折り返すように掛止して緯方向に交互に掛け渡すようにしているので、掛け渡された経挿入糸が面状に形成されて風避けとして機能するとともに経挿入糸の間に多数の隙間が形成されて空気が出入りして保温性及び通気性を確保することができる。また、経挿入糸は、編地を緯方向に引張ることで隙間の大きさを調整することが可能となっており、掛け渡された鎖編列の間に配列された鎖編列の編目に挿入して通過するように編み込んでいるので、編地を緯方向に引張った場合でも通過した鎖編列部分では隙間が確保されて、通気性の調整及び確実な確保を実現することができる。
本発明に係る保護カバー材に関する外観斜視図である。 保護カバー材の使用態様の一例を示す説明図である。 編成体の一部拡大図である。 保護カバー材を作成する経編地を編成するための編組織図である。 編成体Bを緯方向に引張った状態を示す模式図である。
以下、本発明について詳しく説明する。図1は、本発明に係る植物体の保護カバー材に関する外観斜視図である。植物体の保護カバー材Aは、メッシュ状に編成したシート状の編成体Bを二重に重ね合わせるとともに両側端部の耳部Cに沿って形成された連結部Dにより連結して筒状に構成されている。この例では、経編機により編成体Bを二重に所定幅で編成するとともに経方向に沿って両側端部で編成糸により耳部C及び連結部Dを編成することで、筒状の経編地を製造することができ、得られた経編地を経方向に所定長さずつ切断することで、保護カバー材Aを作成することができる。
図2は、保護カバー材Aの使用態様の一例を示す説明図である。この例では、植物体を栽培する農地において植物体の周囲に4本の支柱Tを打ち込んで立設させ、支柱Tを囲むように筒状の保護カバー材Aを挿着して保護カバー材Aを支柱Tにより張設した状態に設定する。植物体は保護カバー材Aにより囲まれた内側空間に配置された状態となって、植物体が直接風に晒されることがなくなり、保温性が高まるとともに根元の乾燥を抑止することができる。
保護カバー材Aを設置する支柱Tは、地上に立設する部分の長さが保護カバー材Aの経方向の長さよりも長くなるように設定し、保護カバー材Aの上端よりも上に支柱Tが突き出るようにすることが好ましい。そして、保護カバー材Aの上端部分に紐等を絡めて支柱Tに紐等を巻き付けて固定することで、保護カバー材Aをずり下がることなく取り付けることができる。保護カバー材Aは、支柱Tに取り付けた状態では、経方向が上下方向となっており、上下方向に伸縮させることで、苗木の成長に合わせて保護カバー材Aの高さを調整することが可能となる。
また、保護カバー材Aは、経編地からなる編成体Bにより筒状に構成されているため、面状に形成された編成体Bにより風避けとして機能するとともに編成体Bに形成された多数の隙間から空気が出入りして十分な通気性を確保することができる。また、後述するように、編成体Bは、緯方向に引張られることで多数の隙間の大きさが変化するようになっており、隙間の大きさを調整することで、通気性を調整することが可能となる。そのため、保護カバー材Aの内側に出入りする空気の流れを調整することで、保護カバー材Aにより囲まれた内側空間の温度や湿度といった環境条件を調整することができる。
図3は、編成体Bの一部拡大図であり、図4は、保護カバー材Aを作成する経編地を編成するための編組織図である。編成体Bは、鎖編糸L1(白抜きの糸で表示)により経方向に編成されて所定間隔を空けて配列された複数の鎖編列を備えている。そして、経挿入糸L2(黒糸で表示)が1つ置きに配列された鎖編列の編目に挿入して折り返すように掛止して緯方向に交互に掛け渡されて編み込まれており、掛け渡された鎖編列の間に配列された鎖編列の編目に挿入して通過するように編み込んでメッシュ状の経編地に編成されている。そのため、鎖編列の間において緯方向に掛け渡された経挿入糸が面状に形成されて風避けとして機能して保温性が確保されるとともに経挿入糸の間に多数の隙間が形成されて通気性が確保されるようになる。
図5は、編成体Bを緯方向に引張った状態を示す模式図である。編成体Bは、鎖編糸L1が経方向に編成された鎖編列が所定間隔を空けて配列され、経挿入糸L2が1つ置きに配列された鎖編列の編目に挿入して折り返すように掛止して緯方向に交互に掛け渡され、掛け渡された鎖編列の間に配列された鎖編列の編目に挿入して通過するように編み込まれてメッシュ状に編成されている(図5(a))が、緯方向に引張られると、経挿入糸L2が鎖編列の間で緯方向に引張られて鎖編列がジグザグに変形して縮んだ状態となって緯方向に伸長した状態となる(図5(b))。そのため、編成体Bは、鎖編列の間に掛け渡された経挿入糸により面状に形成されており、全体として柔軟性を備えるとともに緯方向への伸縮性を備えている。
また、緯方向に引張った状態では、鎖編列に掛け渡されて面状に形成された経挿入糸L2の間の隙間が狭くなるが、経挿入糸L2を挿入した鎖編列部分では経挿入糸L2の間に鎖編糸L1の交絡部分が挟み込まれて空隙が確保されるようになり、通気性が確実に確保されるようになる。したがって、編成体Bを緯方向に引張る量を調整することで、経挿入糸L2の間に形成される隙間の大きさを調整して通気性を調整することができ、最大限引張った状態でも通気性を確保することが可能となる。
鎖編列を編成する鎖編糸L1は、生分解性合成樹脂材料からなるものが好ましく、例えば、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリカプロラクトン、ポリブチレンテレフタレートアジペート、ポリブチレンテレフタレートサクシネートといった脂肪族ポリエステル又は芳香脂肪族ポリエステルが挙げられる。こうした加水分解型の生分解性合成樹脂材料以外にも、酸化型の生分解性合成樹脂材料を用いてもよい。そして、モノフィラメント、マルチフィラメント、フラットヤーン、スリットヤーンといった形態の糸を使用することができる。
経挿入糸L2としては、生分解性合成樹脂材料からなるものが好ましく、例えば、ポリ乳酸、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリカプロラクトン、ポリブチレンテレフタレートアジペート、ポリブチレンテレフタレートサクシネートといった脂肪族ポリエステル又は芳香脂肪族ポリエステルが挙げられる。こうした加水分解型の生分解性合成樹脂材料以外にも、酸化型の生分解性合成樹脂材料を用いてもよい。特に、ポリブチレンサクシネート系樹脂材料(例;三菱化学株式会社製PBS系樹脂材料)や酸化促進剤を含むポリオレフィン系樹脂材料(例;ピーライフ・ジャパン・インク株式会社製生分解性プラスチック)が好ましい。
また、経挿入糸L2は、フラットヤーンのような細幅のテープ状に形成された形態のものが通気性及び保温性の点で好ましい。上述した生分解性合成樹脂材料は、テープ状に形成することで、糸長方向の引張強度が大きいが、糸長方向と直交する方向には引き裂き強度が小さくなり、経挿入糸L2も糸長方向と直交する幅方向に容易に引き裂かれて、ささくれだった状態になる。そのため、保護カバー材Aが農地に残留した場合でも分解されて農地に悪影響を及ぼすことがほとんどない。また、経挿入糸L2として白色のフラットヤーンを用いることで、保護カバー材A全体が白色となり、内側の植物体が外側から視認しにくくなるため、害獣による食害を防止することができる。
図4の編組織図に示すように、二重の編成体Bは、一枚は鎖編糸L1及び経挿入糸L2により編成され、もう一枚は鎖編糸L1’及び経挿入糸L2’により編成されて互いに重なり合うように二重に形成されていき、鎖編糸L1及び経挿入糸L2により編成される編地の両側端では編成糸L3により耳部が編成され、鎖編糸L1’及び経挿入糸L2’により編成される編地の両側端部では編成糸L3’により耳部が編成される。また、二重に編成される編成体Bには、両側端部の互いに対向配置された鎖編列に連結糸L4が交互に掛け渡すように編み込まれて連結部が形成される。こうして二重の編成体Bの両側端部が連結されて筒状の経編地が編成されるようになる。
耳部に用いる編成糸L3及びL3’としては、経挿入糸L2と同じ素材からなる糸を用いることが好ましく、連結糸L4としては、鎖編糸L1と同じ素材からなる糸を用いることが好ましい。
A・・・植物体の保護カバー材、B・・・編成体、C・・・耳部、D・・・連結部、L1、L1’・・・鎖編糸、L2、L2’・・・経挿入糸、L3、L3’・・・編成糸、L4・・・連結糸

Claims (2)

  1. メッシュ状に編成された複数の編成体の両側端部を連結して形成された筒状編地からなる植物体の保護カバー材であって、前記編成体は、鎖編糸により経方向に編成されて所定間隔を空けて配列された複数の鎖編列を備え、経挿入糸が1つ置きに配列された前記鎖編列の編目に挿入して折り返すように掛止して緯方向に交互に掛け渡されているとともに掛け渡された前記鎖編列の間に配列された前記鎖編列の編目に挿入して通過するように編み込んでメッシュ状に編成されており、両側端部において対向配置された前記鎖編列に連結糸を編み込んで連結されている植物体の保護カバー材。
  2. 前記経挿入糸は、白色のフラットヤーンからなる請求項1に記載の植物体の保護カバー材。
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