JP6811198B2 - コールセンターシステム、コールセンター及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コールセンターシステム、コールセンター及びプログラムに関する。
商業施設、オフィスビル、マンション等に多く見られる多階床の建物には、一台又は複数台の昇降機が設置されている。そして、建物及び昇降機の状態は、管理者により管理される。また、商業施設に設置された昇降機であれば、一般の利用者が利用することも多い。管理者は、昇降機の維持及び運行の安全を確保するため、昇降機の点検その他必要な整備又は補修を行っている。
しかし、管理者が昇降機の構造を熟知しているわけではない。このため、昇降機に異常が発生すると、管理者が、昇降機のメーカー又は保守作業会社に設置されるコールセンターに電話を掛けて、昇降機の保守点検の依頼、又は昇降機の不具合に対する補修依頼等を行っていた。昇降機の不具合の内容として、例えば、昇降機の扉が開かない等がある。
コールセンターは、電話対応業務を専門に行う問合せの窓口である。昇降機の不具合に遭遇した一般の利用者が、コールセンターに電話を掛けることもある。従来、管理者又は利用者がコールセンターに電話を掛けた場合、コールセンターでの業務に従事する担当者(以下、「コールセンター担当者」と呼ぶ)は、管理者又は利用者の氏名、建物の名称、所在地、又は昇降機の号機番号等の情報を聞き取り、不具合が生じた機器が設置される建物等を特定した上で、問い合わせに応じていた。しかし、コールセンター担当者が、管理者又は利用者から聞き取れる情報が少なかったり、昇降機の乗りかご内に閉じ込められた利用者からの電話であったりすると、建物及び昇降機の特定までに時間を要していた。
ここで、特許文献1には、電話回線を介して、呼出を受けたときに、呼出した相手の電話番号を取得し、その電話番号に基づいて、対応する物件に関する情報を検索する顧客サービスサーバが開示されている。また、特許文献1には、取得された電話番号に応じた地図上の広い領域を検索し、この広い領域に対応する地図を表示する技術が開示されている。
特開2004−120077号公報
ところで、特許文献1に開示されている技術では、電話番号を取得しても、建物に関する情報を検索できなければ、取得した電話番号の市外局番(例えば、「03」等)により表される比較的広い地域から建物を検索していき、徐々に検索する地域を絞り込む。しかし、絞り込んだ地域内にて、管理者が複数の建物を管理している場合には、管理者が使用する電話機の電話番号のみで該当する建物を特定することは難しい。また、一つの建物に複数の昇降機が設置されている場合、管理者であっても、不具合が起きた昇降機の号機番号をすぐに把握してコールセンター担当者に知らせることが難しい。このため、コールセンター担当者は、不具合が生じた昇降機の号機番号を特定することが困難になることがあった。
また、特許文献1に開示されている技術では、管理者又は利用者が携帯電話機を用いてコールセンターに電話を掛ける場合について考慮されていない。携帯電話機毎に割り振られる電話番号の市外局番には、多くの携帯電話機に同一の番号が割り振られることが多い(例えば、「090」等)。このため、コールセンター担当者は、携帯電話の電話番号だけでは、管理者又は利用者の所在を特定できず、不具合が生じた昇降機が設置される建物等も特定することができなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、機器の使用者から連絡された機器、及びこの機器が設置される建物を特定するまでの時間を短縮することを目的とする。
本発明に係るコールセンターシステムは、建物に設置された機器を監視する監視装置に対して設けられる建物側受発信装置と、機器の使用者からの連絡を受け付けるコールセンターと、を備える。
建物側受発信装置は、コールセンターから受信した指示に基づいて、監視装置を通じて収集した、機器の状態を示す状態情報をコールセンターに送信する。
コールセンターは、機器と、機器が設置された建物との関係を記憶する建物機器記憶装置と、複数の建物に対して設けられるそれぞれの建物側受発信装置に対して、状態情報を収集するための要求を一斉に送信し、それぞれの建物側受発信装置から状態情報を一斉に受信するコールセンター側受発信装置と、コールセンター側受発信装置を通じて状態情報を収集する状態情報収集装置と、連絡に含まれるキーワードにより建物機器記憶装置から絞込み検索した検索結果に基づいて、建物毎に状態情報を一斉に収集するための指示を状態情報収集装置に行い、指示により状態情報収集装置が、コールセンター側受発信装置を通じて建物毎に一斉に収集した状態情報に基づいて、使用者から連絡された機器、及び機器が設置された建物を特定する管制端末装置と、を備える。
本発明によれば、使用者からの連絡に含まれるキーワードにより絞り込んだ複数の建物に設置されるそれぞれの建物側受発信装置から状態情報を一斉に収集することで、機器の使用者から連絡された機器、及びこの機器が設置される建物を特定するまでの時間を短縮できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態に係るコールセンターシステムの全体構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るコールセンターシステムの各装置を構成する計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係るコールセンター側受発信装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る建物機器記憶装置を絞込み検索する処理例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係る3種類の状態情報の構成例を示す説明図である。 本発明の一実施の形態に係るコールセンターシステムの処理例を示すフローチャートである。 従来のコールセンターシステムの処理と、本発明の一実施の形態に係るコールセンターシステムの処理とを比較した例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
<コールセンターシステムの全体構成例>
まず、本実施の形態に係るコールセンターシステム10の全体構成を図1を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るコールセンターシステム10の全体構成例を示すブロック図である。
コールセンターシステム10は、顧客ビル100(建物の一例)、コールセンター300を備える。また、顧客ビル100とコールセンター300は、ネットワーク200で互いに通信可能に接続されている。
顧客ビル100は、第1昇降機110a(機器の一例)、第2昇降機110b(機器の一例)、第1監視装置120a(監視装置の一例)、第2監視装置120b(監視装置の一例)を備える。また、顧客ビル100は、建物側受発信装置130及び建物側電話機140を備える。顧客ビル100には、ビル管理者150(使用者の一例)が常駐しており、顧客ビル100の管理業務を行っている。以下の説明で、第1昇降機110a、第2昇降機110bを区別しない場合には、総称して「昇降機110」と呼ぶ。また、第1監視装置120a、第2監視装置120bを区別しない場合には、総称して「監視装置120」と呼ぶ。
コールセンター300は、コールセンター側受発信装置310、状態情報収集装置320、管制端末装置330、建物機器記憶装置340及びコールセンター側電話機350を備える。管制端末装置330は、入出力部331、絞込み検索部332(検索部の一例)及び故障機器判定部333を備える。コールセンター300には、コールセンター担当者360が常駐しており、管制端末装置330を用いて管制業務を行っている。
<顧客ビルの構成>
初めに、顧客ビル100内の構成について説明する。
顧客ビル100は、商業施設、オフィスビル、マンション等に多く見られる多階床の建物である。顧客ビル100には、例えば、一台又は複数台の昇降機110が設置されている。
昇降機110は、例えば、エレベーターである。昇降機110は、顧客ビル100の昇降路内に設けられた乗りかごと、乗りかごと昇降路内に吊り下げられた釣合い錘を連結する主ロープと、昇降路の上部の機械室に回転可能に設置され、主ロープが巻き掛けられた巻上機とを備えている。昇降機110は、不図示の制御装置から受け取った制御信号に従って巻上機を回転させることにより、乗りかごを釣合い錘に対して相対的に昇降路内を昇降させている。
監視装置120は、例えば、不図示の制御装置と共に、機械室に設けられる。監視装置120は、制御装置が昇降機110を構成する部位の故障又は不具合(以下、「昇降機110の故障」とも記載する)を検出すると、故障の内容を部位毎に表す信号を制御装置から受取る。状態情報(機器毎)400aは、例えば、第1昇降機110aを構成する部位毎に故障があるか否かの信号に基づく符号を格納するための、部位毎に設けられたフィールドにより構成される。1つの状態情報(機器毎)400aは、1台の昇降機110の状態を表す。状態情報(機器毎)400aの詳細な構成は後述する図5の上段に示す。
そして、監視装置120は、建物側受発信装置130の指示により制御装置から受け取った信号に基づいて、状態情報(機器毎)400aを作成する。
建物側受発信装置130は、ネットワーク200を介してコールセンター側受発信装置310と接続されている。建物側受発信装置130は、コールセンター側受発信装置310から受信した指示に基づいて、顧客ビル100内の監視装置120から状態情報(機器毎)400aを収集する。なお、状態情報(機器毎)400aは、監視装置120が昇降機110から制御装置を介して受け取った情報である。上述したように、状態情報(機器毎)400aは、監視装置120が監視する昇降機110ごとに作成される。このため、図1の例では、建物側受発信装置130が監視装置120から収集する状態情報(機器毎)400aは、第1昇降機110aに関するものと、第2昇降機110bに関するものの2件となる。
建物側受発信装置130は、各監視装置120から昇降機110毎に収集した複数の状態情報(機器毎)400aを一つにまとめた状態情報(建物毎)400bをコールセンター側受発信装置310に送信する。建物側受発信装置130は、例えば、顧客ビル100毎に1台ずつ設置されている。つまり、建物側受発信装置130は、状態情報(建物毎)400bを顧客ビル100毎に一つずつ作成する。状態情報(建物毎)400bの詳細な構成は後述する図5の中段に示す。
建物側電話機140は、ビル管理者150が用いる電話機である。ビル管理者150は、例えば、顧客ビル100の所有者又は管理者である。建物側電話機140は、ビル管理者150が電話を掛ける、又は電話を受ける際に、ネットワーク200を介して、コールセンター側電話機350と接続される。なお、ビル管理者150以外の者であって、昇降機110の利用者(使用者の一例)がコールセンターに連絡する際には、利用者が携帯する不図示の携帯電話機が、ネットワーク200を介して、コールセンター側電話機350と接続される。
<コールセンターの構成>
次に、コールセンター300内の構成について説明する。
コールセンター側電話機350は、コールセンター担当者360が用いる電話機である。コールセンター側電話機350は、建物側電話機140から掛かった電話をコールセンター担当者360が電話を受けた際に、ネットワーク200を介して、建物側電話機140と接続される。
コールセンター担当者360は、ビル管理者150との通話内容(連絡の一例)から、故障が発生した昇降機110、及びこの昇降機110が設置される建物等を特定するための複数のキーワードを順に聞き取り、管制端末装置330の入出力部331に入力する。キーワードとして、例えば、ビル管理者150の氏名、顧客ビル100の所在地、顧客ビル100の名称、及び建物側電話機140の電話番号等がある。
建物機器記憶装置340は、顧客ビル100に関する建物情報と、顧客ビル100に設置された昇降機110に関する機器情報とを対応づけて格納している。例えば、建物情報には、ビル管理者150の氏名、顧客番号、顧客ビル100のビル名称、所在地及び電話番号等が含まれる。例えば、機器情報には、顧客ビル100に設置される昇降機110、すなわち、第1昇降機110aと、第2昇降機110bに関する情報が含まれる。
入出力部331には、コールセンター担当者360がビル管理者150との通話から聞き出したキーワードが入力される。そして、入出力部331から入力されたキーワードに基づいて、絞込み検索部332により建物機器記憶装置340から絞込み検索された検索結果が入出力部331に出力される。ここで、検索結果とは、建物機器記憶装置340に記憶される情報から絞り込まれる建物及び機器を特定するために用いられる情報である。この情報には、キーワードに基づいて絞り込んだ地域内にある顧客ビル100、又はその顧客ビル100に設置された昇降機110を示す情報が含まれる。そして、検索結果の件数が、例えば、100件以下になるまで絞り込まれる。
また、入出力部331は、故障機器判定部333が昇降機110の状態情報(全体)400cを解析した判定結果を表示する。状態情報(全体)400cの詳細については後述する。さらに、入出力部331は、検索結果の件数が所定数(例えば、100件)を超えている場合の表示態様と、検索結果の件数が所定数以下となった場合の表示態様とを異ならせる。表示態様の詳細は図4で、後述する。
絞込み検索部332は、入出力部331から入力されたキーワードに基づいて建物機器記憶装置340から顧客ビル100を検索し、検索結果を状態情報収集装置320に送信する。このとき、絞込み検索部332により建物機器記憶装置340から検索結果として絞り込まれる顧客ビル100は、一件の場合もあれば、複数件の場合もある。また、一件の建物に複数の昇降機110が設置されている場合もあれば、複数件の顧客ビル100のそれぞれに1台ずつ昇降機110が設置されている場合がある。
絞込み検索部332は、建物機器記憶装置340から優先して検索するためのキーワードを入出力部331に出力する。そして、絞込み検索部332は、コールセンター担当者360により入出力部331から入力されたキーワードに基づいて建物機器記憶装置340を絞込み検索する。絞込み検索部332は、検索結果の件数が所定数(例えば、100件)を超えていれば、入出力部331に対して新たなキーワードの入力を促す。そして、絞込み検索部332は、検索結果の件数を所定数以下まで絞り込むと、この検索結果を状態情報収集装置320にリスト化して送信する。このリストには、絞込み検索部332によりキーワードに基づいて絞り込んだ地域内にある顧客ビル100を特定するための建物IDが含まれる。
状態情報収集装置320は、入出力部331から入力されたキーワードに基づいて、絞込み検索部332が建物機器記憶装置340から絞込み検索した検索結果に対して、機器毎に状態情報(機器毎)400aを一斉に要求する収集要求を作成する。状態情報収集装置320が収集要求を送信する宛先は、上述したように絞込み検索部332から受信したリストに格納される顧客ビル100である。収集要求には、顧客ビル100に設置される全ての昇降機110に対して、監視装置120から状態情報(機器毎)400aを収集するための要求が含まれる。そして、状態情報収集装置320は、収集要求をコールセンター側受発信装置310に送信する。
また、状態情報収集装置320は、建物側受発信装置130が収集した状態情報(建物毎)400bを、コールセンター側受発信装置310を介して受信する。ここで、コールセンター側受発信装置310は、複数の顧客ビル100に設置されたそれぞれの建物側受発信装置130に対して、状態情報(建物毎)400bを収集するための指示を一斉に送信する。また、コールセンター側受発信装置310は、複数の顧客ビル100に設置されたそれぞれの建物側受発信装置130から状態情報(建物毎)400bを一斉に受信する。そして、コールセンター側受発信装置310は、受信した状態情報(建物毎)400bを状態情報収集装置320に送信する。
そして、状態情報収集装置320は、複数の顧客ビル100から収集したそれぞれの状態情報(建物毎)400bを一つの状態情報(全体)400cとしてまとめる。その後、状態情報収集装置320は、故障機器判定部333へ状態情報(全体)400cを送信する。例えば、2つの顧客ビル100からそれぞれ状態情報(建物毎)400bを収集すると、状態情報(建物毎)400bの件数は2件となる。そして、2件の状態情報(建物毎)400bを1件にまとめたものが、状態情報(全体)400cとなる。
故障機器判定部333は、状態情報収集装置320から受信した状態情報(全体)400cに基づいて、ビル管理者150から連絡された昇降機110の故障有無を判定し、判定結果を入出力部331に出力する。例えば、故障機器判定部333は、状態情報(全体)400cの1番目のレコードから順に、昇降機110の故障の有無を判定する。そして、故障機器判定部333は、この昇降機110が故障していないと判定した場合、次のレコードに記録された昇降機110の故障を判定する。以下、故障ありの昇降機110を見つけ出すまで、故障機器判定部333は、順に判定を続ける。レコードの途中で故障ありと判定した昇降機110があれば、故障機器判定部333は、入出力部331に判定結果としての建物情報とこの建物に設置される機器、すなわち昇降機110の件数とを表示する。
その後、コールセンター担当者360は、入出力部331に表示された建物情報と機器情報を確認する。そして、コールセンター担当者360は、ビル管理者150に対して、故障ありと判定された昇降機110が設置される顧客ビル100の確認、この昇降機110の号機番号等の確認と、この昇降機110に対する修理提案等を行う。このとき、コールセンター担当者360は、ビル管理者150に代わって、故障ありと判定された昇降機110と、この昇降機110が設置された顧客ビル100に関する情報を作業保守会社に、提供し、確認及び修理を依頼してもよい。
<計算機のハードウェア構成例>
次に、コールセンターシステム10の各装置を構成する計算機20のハードウェア構成例を図2を参照して説明する。なお、コールセンター側受発信装置310を構成する計算機30については、後述する図3に示す。
図2は、コールセンターシステム10の各装置を構成する計算機20のハードウェア構成例を示すブロック図である。
計算機20は、いわゆるコンピューターとして用いられるハードウェアである。計算機20は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23を備える。さらに、計算機20は、表示装置25、入力装置26、不揮発性ストレージ装置27、通信部28を備える。計算機20の各部は、バス24を介して接続されている。
CPU21は、本実施の形態例に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM22から読み出して実行する。ROM22は、不揮発性メモリの一例として用いられ、CPU21が動作するために必要なプログラムやデータ等を記憶している。RAM23は、揮発性メモリの一例として用いられ、CPU21が行う各処理に必要な演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。
また、管制端末装置330の絞込み検索部332、故障機器判定部333は、CPU21内に構築している。
表示装置25は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、計算機20で行われる処理の結果等をコールセンター担当者360が目視による確認ができるように表示する。入力装置26には、例えば、キーボード、マウス等が用いられ、コールセンター担当者360が所定の操作入力、指示を行うことが可能である。
管制端末装置330の入出力部331は、表示装置25と入力装置26を組み合わせて構築される。なお、監視装置120、建物側受発信装置130、コールセンター側受発信装置310、状態情報収集装置320は、表示装置25と入力装置26を備えなくてもよい。
不揮発性ストレージ装置27は、例えばHDD(Hard disk drive)で構成され、CPU21が各部を制御するためのプログラム、OS、コントローラー等のプログラム、データを記憶する。不揮発性ストレージ装置27に記憶されるプログラム、データの一部は、ROM22にも記憶されている。不揮発性ストレージ装置27は、CPU21によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。このため、不揮発性ストレージ装置27には、このプログラムが永続的に格納される。なお、計算機20によって実行されるプログラムを格納したコンピューター読取可能な非一過性の記録媒体としては、HDDに限定されず、例えば、SSD(Solid State Drive)、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
建物機器記憶装置340は、不揮発性ストレージ装置27内に構築される。また、監視装置120、建物側受発信装置130、コールセンター側受発信装置310、状態情報収集装置320は、不揮発性ストレージ装置27を備えている。
通信部28は、例えば、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、通信ケーブルにより各装置間を接続し、装置間の各種データの送受信を実行する。
図3は、コールセンター側受発信装置310のハードウェア構成例を示すブロック図である。コールセンター側受発信装置310は、CPU31、ROM32、RAM33、不揮発性ストレージ装置35を備える。CPU31、ROM32、RAM33、不揮発性ストレージ装置35は、それぞれCPU21、ROM22、RAM23、不揮発性ストレージ装置27と同様の機能を有している。また、計算機30の各部は、バス34を介して接続されている。
コールセンター側受発信装置310の通信部36は複数設けられる。このため、コールセンター側受発信装置310の通信部36は、複数台の建物側受発信装置130との間で各種データの送受信を一斉に実行する機能を有している。
<建物機器記憶装置を絞込み検索する処理例>
次に、絞込み検索部332が建物機器記憶装置340を絞込み検索する処理の例について、図4を参照して説明する。
図4は、建物機器記憶装置340を絞込み検索する処理の例を示す説明図である。
絞込み検索部332は、建物機器記憶装置340に格納された膨大な件数の顧客ビル100に関する建物情報及び機器情報の中から、検索結果の件数を所定数以下まで絞り込むまで、入出力部331に入力されたキーワードに基づく絞込み検索を繰り返し行う。このとき、絞込み検索部332は、優先するキーワードを入出力部331に出力し、入出力部331から優先順に従って入力されたキーワードに基づいて絞込み検索する。そして、検索結果の件数を徐々に絞り込み、絞り込んだ検索結果を入出力部331に表示する。このため、入出力部331には、ビル管理者150からキーワードを聞き取るためのメッセージが表示される。優先されるキーワードには、検索結果の件数をより多く絞り込めるキーワードが優先される。
絞込み検索に用いるキーワードの優先順位は、例えば、「建物名」、「所在地」、「電話番号」の順に低くなる。このため、「建物名」だけの入力で検索結果の件数が所定数以下まで絞り込まれると、以降のキーワードの入力が不要となる。一方、「建物名」、「所在地」及び「電話番号」を入力しても検索結果の件数が所定数以下まで絞り込まれなければ、さらに別のキーワードが絞込み検索に用いられる。
このとき、入出力部331は、検索結果の件数に応じて表示態様を異ならせることで、コールセンター担当者360に、絞込み検索の状況をリアルタイムで通知する。この表示態様は、例えば、入出力部331の表示画面の背景を塗りつぶしてもよいし、文字のフォントの色を変えてもよい。
図4には、絞込み検索部332により建物機器記憶装置340を絞込み検索した際の入出力部331の表示例(「入出力部表示例」と記載)と、検索後の件数(「検索結果件数」と記載)が表されている。
図4中の「N件」とは、入出力部331から入力されたキーワードに基づいて絞り込まれた顧客ビル100の件数と、その顧客ビル100に設置された昇降機110の件数との合計値を示す。なお、絞込み検索の前は、建物機器記憶装置340内に記憶される建物情報及び機器情報の全件がN件と表されている。
図4の上段には、「(1)キーワード検索前:全件(赤色表示)」と記載されている。図4の上段右側は、入出力部331にキーワードが入力される前の建物機器記憶装置340の状態を表している。つまり、絞込み検索部332によるキーワードに基づいた絞込み検索前の状態であるので、検索結果の件数であるN件は全件に等しい。このとき、図4の上段左側に示す入出力部331の表示画面には、優先順位が高いキーワードである「建物名」の入力を促すために、「建物名を入力してください。」等のメッセージが表示される。また、入出力部331の表示画面は、赤色表示され、キーワードの入力を催促していることをコールセンター担当者360に示唆している。コールセンター担当者360は、入出力部331に表示されたメッセージの回答として、ビル管理者150から聞き取った建物名である「AA」を入力する。
図4の中段には、「(2)1個目〜n−1個目のキーワード検索後:100件超過(黄色表示)」と記載されている。図4の中段右側は、入出力部331へ順に入力された1個目〜n−1個目のキーワードに基づいて絞込み検索された建物機器記憶装置340の状態を表している。絞込み検索部332が、順に入力された1個目〜n−1個目までのキーワードに基づいて絞込み検索したことにより、検索結果の件数が徐々に絞り込まれる。しかし、1個目〜n−1個目までキーワードが入力されても、検索結果の件数であるN件は、未だに100件を超えている。
例えば、1個目のキーワードを入力しても検索結果の件数が100件を超えていれば、図4の中段左側に示す入出力部331の表示画面には、これまで入力されたキーワードである「建物名」が「AA」であることが表示される。そして、入出力部331の表示画面には、次に、優先順位の高いキーワードである「所在地」の入力を促すために「所在地を入力してください。」等のメッセージが表示される。このとき、入出力部331の表示画面は、黄色表示される。このように最初とは色が変わって表示画面が表示されることで、優先順位に従って入力されるキーワードにより、検索結果の件数が徐々に絞り込まれていることがコールセンター担当者360に示唆される。そして、コールセンター担当者360は、入出力部331に表示されたメッセージの回答をビル管理者150から聞き取り、「BB」と入力する。
図4の下段には、「(3)n個目のキーワード検索後:100件以下(青色表示)」と記載されている。図4の下段右側は、入出力部331に入力されたn個目のキーワードに基づいて絞込み検索された建物機器記憶装置340の状態を表している。ここでは、絞込み検索部332は、n個目のキーワードに基づいて絞込み検索したことにより、検索結果の件数が100件以下まで絞り込まれたとする。
このとき、図4の下段左側に示す入出力部331の表示画面には、「絞込み検索結果」等のタイトルと共に、絞込み検索結果として建物名及び機器件数が表示される。入出力部331の表示画面に表示される、建物名及び機器件数が状態情報収集装置320に送信されるリストに含まれる。また、入出力部331の表示画面は、青色表示されることで、検索結果の件数が100件以下になったことがコールセンター担当者360に示される。また、状態情報収集装置320により状態情報(建物毎)400bの収集要求を開始していることをコールセンター担当者360に示唆している。
<状態情報の構成例>
次に、本実施の形態に係る状態情報の構成例を図5を参照して説明する。
図5は、3種類の状態情報400a,400b,400cの構成例を示す説明図である。
図5の上段に状態情報(機器毎)400aの構成例が示され、図5の中段に状態情報(建物毎)400bの構成例が示され、図5の下段に状態情報(全体)400cが示される。
状態情報(機器毎)400a、状態情報(建物毎)400b、状態情報(全体)400cは、例えば、建物ID、機器ID、故障有無、電源、ドア、ブレーキ、及びモーター等の各フィールドを備えており、いずれも同じフォーマットである。
建物IDフィールドには、絞込み検索部332がキーワードに基づいて絞り込んだ検索結果に含まれる顧客ビル100を各々識別するための番号等が格納される。
機器IDフィールドには、絞込み検索部332がキーワードに基づいて絞り込んだ検索結果に含まれる顧客ビル100に設置された昇降機110を各々識別するための番号等が格納される。
故障有無、電源、ドア、ブレーキ、及びモーター等の部位フィールドは、昇降機110を構成する各部位の状態を表す。このため、部位フィールドには、故障しているか否かを表す信号に基づく符号が格納される。例えば、監視装置120が昇降機110の各部位から取得した信号に基づいて、故障がない部位の部位フィールドに「0」を格納し、故障がある部位の部位フィールドに「1」を格納する。
既に図1を参照して説明したように、状態情報(機器毎)400aは、監視装置120が昇降機110から受け取った信号に基づいて、部位毎の状態を示す符号を部位フィールドに格納したデータである。この状態情報(機器毎)400aの例では、建物ID「1」に対応する顧客ビル100に設置された機器ID「111000」で特定される昇降機110のドアを示す部位フィールドに「1」が格納される。このため、状態情報(機器毎)400aにより、機器ID「111000」で特定される昇降機110のドアに故障が発生したことが示される。
状態情報(建物毎)400bは、建物側受発信装置130が、監視装置120から昇降機110毎に収集した状態情報(機器毎)400aを一つにまとめたデータである。この状態情報(建物毎)400bは、建物側受発信装置130によりコールセンター側受発信装置310に送信される。この状態情報(建物毎)400bの例では、建物ID「1」に対応する顧客ビル100に設置された機器ID「111000」の昇降機110には、ドアの故障が示されている。一方、同じ建物ID「1」の顧客ビル100に設置された機器ID「112001」の昇降機110には故障がないことが示されている。
状態情報(全体)400cは、コールセンター側受発信装置310が、複数の顧客ビル100の各々に設置された建物側受発信装置130から一斉に受信した状態情報(建物毎)400bを、状態情報収集装置320が一つにまとめたデータである。そして、状態情報収集装置320は、状態情報(全体)400cを故障機器判定部333に送信する。
この状態情報(全体)400cには、建物ID「1」に対応する顧客ビル100に設置される機器ID「111000」、「112001」の昇降機110の状態情報(建物毎)400bが2件まとめられている。また、建物ID「2」に対応する顧客ビル100に設置される機器ID「211000」、「212001」、「213002」の昇降機110の状態情報(建物毎)400bが3件まとめられている。このため、状態情報(全体)400cにより、この建物ID「1」と「2」に設置された5機の昇降機110のうち、機器ID「111000」の昇降機110にのみ、ドアに故障が発生したことが示される。
<コールセンターシステムの処理例>
次に、本実施の形態に係るコールセンターシステムの処理例を図6を参照して説明する。
図6は、コールセンターシステム10の処理例を示すフローチャートである。
まず、ネットワーク200を介して建物側電話機140にてビル管理者150が、異常が発生した昇降機110に関する問合せの電話をコールセンター300に掛ける。コールセンター担当者360による管制業務が行われるコールセンター300では、コールセンター側電話機350に電話が掛かってきているか否かの判定が行われる(S1)。
コールセンター300が、コールセンター側電話機350に電話が掛かってきていないと判定した場合(S1のNO)、ステップS1に戻り、再び電話が掛かってくるまで待機する。一方、コールセンター300が、コールセンター側電話機350に電話が掛かってきたと判定した場合(S1のYES)、コールセンター側電話機350が電話を受ける(S2)。このとき、ビル管理者150とコールセンター担当者360が通話可能となる。
ここで、ステップS1〜S2での処理では、絞込み検索部332は入出力部331の表示画面を赤色表示とする。
次に、ビル管理者150との通話内容に基づいて、優先度の高い順にキーワード(例えば、「建物名」)が、管制端末装置330の入出力部331に入力される(S3)。
絞込み検索部332は、入出力部331に入力されたキーワードに基づいて建物機器記憶装置340を絞込み検索し、検索結果の件数の絞り込みを行う(S4)。
絞込み検索部332は、ステップS4で絞込み検索した結果、検索結果の件数が所定数以内(例えば、100件)になったか否かの判定を行う(S5)。
絞込み検索部332により検索結果の件数が所定数を超えると判定した場合(S5のNO)、絞込み検索部332は入出力部331に対して次に優先されるキーワードの入力を促す画面表示を行い、ステップS3に戻る。そして、再び、ステップS3〜ステップS5を繰り返す。
ここで、ステップS3〜S5の繰り返し処理の間、絞込み検索部332は入出力部331の表示画面を黄色表示とする。
絞込み検索部332は、検索結果の件数が所定数以下と判定した場合(S5のYES)、検索結果を識別可能にしたリストを状態情報収集装置320に送信する。状態情報収集装置320は、リストにある昇降機110から状態情報(機器毎)400aの取得を一斉に要求するための収集要求を作成する。そして、状態情報収集装置320は、収集要求をコールセンター側受発信装置310に送信する。そして、コールセンター側受発信装置310は、複数の顧客ビル100に設置されるそれぞれの建物側受発信装置130に対して、収集要求を一斉に送信し、それぞれの建物側受発信装置130から、顧客ビル100毎に状態情報(建物毎)400bを収集する。図5に示したように、状態情報(建物毎)400bには、状態情報(機器毎)400aが含まれる。
状態情報収集装置320は、建物側受発信装置130が収集した状態情報(建物毎)400bをコールセンター側受発信装置310を介して一斉に受信する(S6)。そして、複数の顧客ビル100から収集したそれぞれの状態情報(建物毎)400bを一つの状態情報(全体)400cとしてまとめる。その後、状態情報収集装置320は、故障機器判定部333へ状態情報(全体)400cを送信する。
ここで、ステップS5のYES以降の処理では、絞込み検索部332は入出力部331の表示画面を青色表示とする。
ステップS6の後、故障機器判定部333は、状態情報収集装置320により送信された状態情報(全体)400cに基づいて、状態情報(全体)400cの1番目のレコードから順に、昇降機110の故障の有無を判定する。そして、故障機器判定部333は、故障している昇降機110を特定できたか否かの判定を行う(S7)。
故障機器判定部333は、昇降機110が故障していないと判定した場合(S7のNO)、ステップS7に戻り、次のレコードに記録された昇降機110の故障を判定する。そして、故障機器判定部333は、故障ありの昇降機110を見つけ出すまで判定を続ける。一方、故障機器判定部333は、故障機器判定部333が故障していると判定した場合(S7のYES)、入出力部331に判定結果としての建物情報と機器情報を表す情報を表示する。
その後、コールセンター300では、入出力部331に表示された建物情報と機器情報の確認が行われる。そして、コールセンター300から、ビル管理者150に故障した昇降機110を特定できた旨の報告をする(S8)。コールセンター300は、ビル管理者150に対し、特定した昇降機110が、ビル管理者150が問い合わせた昇降機110であること、及びこの昇降機110が設置される顧客ビル100の所在地等を確認した後、修理提案等を行い、本処理を終了する。
<コールセンターシステムの処理の比較例>
次に、従来のコールセンターシステムの処理と、本実施の形態に係るコールセンターシステムの処理とを比較した例について図7を参照して説明する。
図7は、従来のコールセンターシステムの処理と、コールセンターシステム10の処理とを比較した例を示す説明である。
<従来のコールセンターシステム>
まず、従来のコールセンターシステムの処理例について説明する。図7の上段は、従来のコールセンターシステムの処理を時系列で示している。
コールセンターが、ビル管理者による問い合わせの電話を受ける(S11)。例えば、コールセンターでは、ビル管理者との通話内容に基づいて、顧客データベースを検索するための1つ目のキーワードとなる第1キーワードが聞き取られ(S12)、さらに二つ目のキーワードとなる第2キーワードが聞き取られ(S13)、入出力部にこれらのキーワードが入力される。ステップS12,S13にてビル管理者から聞き取るキーワードには特に優先順位が付いていない。このため、コールセンターによって、聞き取られるキーワードも変わる。
入力された第1キーワードと第2キーワードに基づいて、検索部は顧客データベースに記憶される情報から故障している可能性のある昇降機が設置される建物を検索する(S14)。そして、検索部は、故障している可能性のある昇降機が設置されている建物の監視装置に対して、昇降機の状態情報の収集を要求する(S15)。
監視装置は、要求に従って、昇降機の状態情報を送信する。このため、検索部は、監視装置から状態情報を収集する。ここで、検索部が、監視装置に状態情報の収集を要求し、監視装置から状態情報を収集する処理は、監視装置毎に1件ずつ順に行われる。このため、判定部が、監視装置から収集した状態情報に基づいて、故障の有無を判定する(S16)。
1件目の状態情報から昇降機が故障していないと判定すると、検索部は、2件目の監視装置に対して、昇降機の状態情報の収集を要求し(S17)、監視装置から収集した2件目の状態情報に基づいて、故障の有無を判定する(S18)。以下、故障ありの昇降機を見つけ出すまで、昇降機の状態情報の収集を要求し、監視装置から収集した2件目の状態情報に基づいて、故障の有無を判定する処理を繰り返す。そして、N件目の昇降機の状態情報の収集を要求し(S19)、監視装置から収集したN件目の状態情報に基づいて、故障の有無を判定し(S20)、故障ありと判定した場合に、本処理を終了する。
このように従来の方法では、監視装置から状態情報を1件ずつ収集するため、故障している可能性のある昇降機が設置されている建物から全ての状態情報を収集するまで時間がかかっていた。このため、コールセンターは、ビル管理者に対して、故障した昇降機の号機番号等の確認と、この昇降機に対する修理提案等を行うまでに時間を要していた。
<本実施の形態のコールセンターシステム>
次に、本実施の形態に係るコールセンターシステム10の処理例について説明する。
図7の下段には、コールセンターシステム10の処理を時系列で示している。
コールセンター300が、ビル管理者150による問い合わせの電話を受ける(S21)。例えば、コールセンター300が、ビル管理者150との通話内容から優先して聞き取ったキーワードを第1キーワードとして入出力部331に入力する。絞込み検索部332は、入出力部331から入力された第1キーワードに基づいて建物機器記憶装置340を絞込み検索する(S22)。次にコールセンター300が優先して聞き取ったキーワードを第2キーワードとして入出力部331に入力する。絞込み検索部332は、入出力部331から入力された第2キーワードに基づいて、検索結果の件数が100件以下になるまで建物機器記憶装置340を絞込み検索する(S23)。
検索結果の件数が100件以下になると、絞込み検索部332は、建物機器記憶装置340から絞込み検索した建物名及び機器名を含むリストを状態情報収集装置320に送信する。状態情報収集装置320は、リストに基づいて、機器毎に状態情報(機器毎)400aを一斉に要求する収集要求を作成し、コールセンター側受発信装置310に送信する。
コールセンター側受発信装置310は、顧客ビル100に設置されたそれぞれの建物側受発信装置130から状態情報(建物毎)400bを収集する(S24)。このとき、コールセンター側受発信装置310は、複数の顧客ビル100に設置されたそれぞれの建物側受発信装置130から複数件の状態情報(建物毎)400bを一斉に受信する(S25)。
コールセンター側受発信装置が収集した状態情報(建物毎)400bは、状態情報収集装置320に送信される。そして、状態情報収集装置320は、状態情報(建物毎)400bを一つにまとめた状態情報(全体)400cを故障機器判定部333に送信する。故障機器判定部333は、状態情報収集装置320から受信した状態情報(全体)400cに基づいて、状態情報(全体)400cの1番目のレコードから順に、昇降機110の故障の有無を判定する(S26)。そして、故障機器判定部333は、故障ありと判定した部位を含む昇降機110を特定すると、特定結果を入出力部331に表示する。
以上説明した本実施の形態に係るコールセンターシステム10では、コールセンター担当者360が、ビル管理者150から聞き取った情報から入出力部331を通じて入力されたキーワードに基づいて、絞込み検索部332が建物機器記憶装置340から所定数以下の昇降機110を絞込み検索する。キーワードには優先順位が設けられており、入出力部331には優先順位に従って、入力すべきキーワードが指示される。このため、コールセンター担当者360は、優先順位に従ってビル管理者150からキーワードを効率的に聞き出すことができる。
また、コールセンター側受発信装置310が、顧客ビル100に設置されたそれぞれの建物側受発信装置130に対して、状態情報(建物毎)400bを収集するための指示を一斉に送信し、それぞれの建物側受発信装置130から状態情報(建物毎)400bを一斉に受信する。これらの処理は並行して行うことが可能であるため、リストに載った機器に対する状態情報(建物毎)400bの収集をいち早く終了することができる。その後、故障機器判定部333が、状態情報収集装置320により送信された状態情報(全体)400cに基づいて、状態情報(全体)400cの1番目のレコードから順に、昇降機110の故障の有無を判定していく。このため、昇降機110の特定までの時間を短縮でき、昇降機110の特定間違いを防ぐことができる。
また、絞込み検索部332の検索結果の件数が、ある程度の件数であっても、この件数が所定数以下まで絞り込まれていれば、昇降機110が正常か否かに関係なく、一斉に状態情報(建物毎)400bを受信する。このため、ビル管理者150や一般利用者の居場所が特定できないような状況であっても、広い範囲で状態情報(建物毎)400bを受信した後、昇降機110の故障の有無を判定できる。
[変形例]
なお、第1監視装置120a及び第2監視装置120bは、不図示の制御装置から受け取った故障内容を含む状態情報(建物毎)400bにおいて、部品の損傷か、昇降機110の動作不良か、利用者等の操作ミスによる不具合か等を判定する機能を有していてもよい。
また、本実施の形態では、顧客ビル100に設置されている昇降機110を特定するまでを明記している。しかし、管制端末装置330は、昇降機110を構成している各部位に使用されている部品の故障まで特定する機能を有していてもよい。
また、コールセンター300の機能を有するプログラムをクラウドサーバで実行可能としてもよい。これにより、コールセンター300を建設するための場所と費用を削減できる。
また、本実施の形態では、入出力部331への入力をコールセンター担当者360が直接行っている。しかし、管制端末装置330とコールセンター側電話機350とが接続されることにより、ビル管理者150との通話内容を音声認識し、入出力部331へ自動で音声入力する機能を有していてもよい。
また、ビル管理者150から電子メール等のツールにより送信されたメッセージを管制端末装置330が受信し、このメッセージから抽出したキーワードに基づいて、絞込み検索部332が建物機器記憶装置340を絞込み検索してもよい。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、本実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10…コールセンターシステム、100…顧客ビル、200…ネットワーク、300…コールセンター、110…昇降機、110a…第1昇降機、110b…第2昇降機、120…監視装置、120a…第1監視装置、120b…第2監視装置、130…建物側受発信装置、140…建物側電話機、150…ビル管理者、310…コールセンター側受発信装置、320…状態情報収集装置、330…管制端末装置、331…入出力部、332…絞込み検索部、333…故障機器判定部、340…建物機器記憶装置、350…コールセンター側電話機、360…コールセンター担当者、400a…状態情報(機器毎)、400b…状態情報(建物毎)、400c…状態情報(全体)

Claims (7)

  1. 建物に設置された機器を監視する監視装置に対して設けられる建物側受発信装置と、前記機器の使用者からの連絡を受け付けるコールセンターと、を備えるコールセンターシステムであって、
    前記建物側受発信装置は、前記コールセンターから受信した指示に基づいて、前記監視装置を通じて収集した、前記機器の状態を示す状態情報を前記コールセンターに送信し、
    前記コールセンターは、
    前記機器と、前記機器が設置された前記建物との関係を記憶する建物機器記憶装置と、
    複数の前記建物に対して設けられるそれぞれの前記建物側受発信装置に対して、前記状態情報を収集するための要求を一斉に送信し、それぞれの前記建物側受発信装置から前記状態情報を一斉に受信するコールセンター側受発信装置と、
    前記コールセンター側受発信装置を通じて前記状態情報を収集する状態情報収集装置と、
    前記連絡に含まれるキーワードにより前記建物機器記憶装置から絞込み検索した検索結果に基づいて、前記建物毎に前記状態情報を一斉に収集するための指示を前記状態情報収集装置に行い、前記指示により前記状態情報収集装置が、前記コールセンター側受発信装置を通じて前記建物毎に一斉に収集した前記状態情報に基づいて、前記使用者から連絡された前記機器、及び前記機器が設置された前記建物を特定する管制端末装置と、を備える
    コールセンターシステム。
  2. 前記管制端末装置は、
    前記連絡に含まれる前記キーワードが入力され、かつ、前記絞込み検索された結果が出力される入出力部と、
    前記入出力部から入力された前記キーワードに基づいて前記建物機器記憶装置から該当する前記建物を検索した前記検索結果を前記状態情報収集装置に送信する検索部と、
    前記状態情報収集装置により収集された前記状態情報に基づいて、前記使用者から連絡された前記機器の故障有無を判定し、判定結果を前記入出力部に出力する故障機器判定部と、を備える
    請求項1に記載のコールセンターシステム。
  3. 前記検索部は、前記建物機器記憶装置から優先して検索するための前記キーワードを前記入出力部に出力させ、前記入出力部から入力された前記キーワードに基づいて前記建物機器記憶装置を検索する
    請求項2に記載のコールセンターシステム。
  4. 前記検索部は、前記検索結果の件数が所定数を超える間、前記入出力部に対して新たな前記キーワードの入力を促し、前記検索結果の件数が前記所定数以下となった場合に、前記検索結果を前記状態情報収集装置に送信する
    請求項3に記載のコールセンターシステム。
  5. 前記入出力部は、前記検索結果の件数が所定数を超えている場合の表示態様と、前記検索結果の件数が前記所定数以下となった場合の表示態様とを異ならせる
    請求項4に記載のコールセンターシステム。
  6. 建物に設置された機器の使用者からの連絡を受け付けるコールセンターであって、
    前記機器と、前記機器が設置された前記建物との関係を記憶する建物機器記憶装置と、
    複数の前記建物に対して設置され、前記機器を監視する監視装置に対して設けられる、それぞれの建物側受発信装置に対して、前記機器の状態を示す状態情報を収集するための要求を一斉に送信し、それぞれの前記建物側受発信装置から前記状態情報を一斉に受信するコールセンター側受発信装置と、
    前記コールセンター側受発信装置を通じて前記状態情報を収集する状態情報収集装置と、
    前記連絡に含まれるキーワードにより前記建物機器記憶装置から絞込み検索した検索結果に基づいて、前記建物毎に前記状態情報を一斉に収集するための指示を前記状態情報収集装置に行い、前記指示により前記状態情報収集装置が、前記コールセンター側受発信装置を通じて前記建物毎に一斉に収集した前記状態情報に基づいて、使用者から連絡された前記機器、及び前記機器が設置された前記建物を特定する管制端末装置と、を備える
    コールセンター。
  7. 建物に設置された機器の使用者からの連絡を受け付けるプログラムであって、
    前記連絡に含まれるキーワードにより、前記建物に設置された前記機器と、前記機器が設置された前記建物との関係を記憶する建物機器記憶装置から絞込み検索した検索結果に基づいて、複数の前記建物に対して設置され、前記機器を監視する監視装置に対して設けられる、それぞれの建物側受発信装置に対して、前記機器の状態を示す状態情報を収集するための要求を行う手順と、
    それぞれの前記建物側受発信装置から前記状態情報を一斉に収集する手順と、
    前記建物毎に一斉に収集した前記状態情報に基づいて、前記使用者から連絡された前記機器、及び前記機器が設置された前記建物を特定する手順と、を
    コンピューターに実行させるためのプログラム。
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