JP6810405B2 - ウオータージェットはつり装置 - Google Patents
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Description
一般的に、前記狭隘部においては、ウオータージェットはつり作業を行う必要のあるのは、一対のコンクリート面の内の上側の面が多く、従って後者の場合、前記反力支持台は下側のコンクリート面に載置して使用される。
そのために、ウオータージェットはつり作業を行うと、下側のコンクリート面の上や、反力支持台の上にコンクリート破片が落下して堆積し、その堆積したコンクリート破片を除去してからでないと反力支持台を移動させるのが困難で、高圧水パイプを2次元方向に移動させて広範囲にわたってウオータージェットはつり作業を行うことができなくなるという問題が生じる。
また、左右の横方向に所定間隔離して配設する一対の前後動用移動レールは、夫々、前後方向に沿っているために、例えば、横方向動用移動レールを一対前後に離間させて配設するのに比べて、狭隘部の奥まで挿入しやすく、従って、一対の前後動用移動レールを狭隘部の奥まで挿入させることで、横方向動用移動レールの移動範囲が決まると共に、高圧噴射水ノズルの移動範囲も簡単に決められる。
しかも、高圧噴射水ノズルからの水噴射反力は、前記一対の前後動用移動レール夫々の前後に一対設けた圧接支持部で受けるために、高圧水の噴射に伴いコンクリート破片が落下しても、圧接支持部や高圧水パイプの枢支部には堆積しにくく、高圧噴射水ノズルの移動の妨げにはなりにくい。
従って、高圧水パイプを2次元方向で広範囲に亘って移動させながらウオータージェットはつり作業を、容易にできるようになる。
従って、高圧噴射水ノズルを広範囲に亘って移動させながらウオータージェットはつり作業を行うことができる。
図1に示すように、橋梁の床版1とその床版1を支える橋台2との間等の隙間が170mm以上の狭隘部において、上下に相対面するコンクリート面3,4は、定期的に点検してコンクリートの劣化に伴う脱落防止や、微細なマイクロクラック発生の防止、規定される付着力の確保のために、点検して補修施工を行わなければならない。
そこで、図1〜図9に示すように、一対のコンクリート面3,4同士が所定間隔を置いて相対面する狭隘部に挿入して、劣化したコンクリート面3,4のはつり作業を行うべく、先端部に高圧噴射水ノズル5を備えた高圧水パイプ6を設け、前記一対のコンクリート面3,4の少なくとも一方の面に、高圧噴射水ノズル5からの高圧水を吹き付けてウオータージェットはつり作業が可能なウオータージェットはつり装置を設けてある。
ウオータージェットはつり装置における高圧噴射水ノズル5は、φ0.8〜φ1.0の直射ノズルであって、最高吐出圧力245Mpa、最大吐出水量約10〜26リットル/minの超高圧水発生装置(図外)に、高圧水パイプ6が直結されている。
そして、高圧水パイプ6を安定支持しながら高圧噴射水ノズル5を広範囲に亘って移動できるように、前記一対のコンクリート面3,4夫々に対して突っ張り固定自在な圧接支持部7を、前後に一対設けると共に、それらの一対の圧接支持部7同士に亘って架設する前後動用移動レール8を、狭隘部において左右横方向に所定間隔離して一対配設自在で、一対の前後動用移動レール8夫々に亘る長さの横方向動用移動レール9を、前後移動自在に前後動用移動レール8夫々に係止連結し、高圧水パイプ6の長手方向の中間部を、横軸心12周りに上下搖動自在に、且つ、横方向移動自在に横方向動用移動レール9に枢支連結してある。
つまり、高圧水パイプ6の先端の高圧噴射水ノズル5は、上下に搖動させてノズルによる噴射角度を調整できながら、少なくとも一対の前後動用移動レール8で囲まれた範囲内で自由に2次元方向に移動できる。
尚、高圧噴射水ノズル5は、高圧水パイプ6の軸心回りには回転不能に固定してあって、高圧水の噴射反力でノズルの向きがふら付かないようにして、安全性を図ってある。
また、図10に示すように、横軸心12回り(r1)及び縦軸心13回り(r2)による高圧水パイプ6の搖動は、上下(R1)及び左右(R2)に搖動自在に構成されている。
つまり、枢支連結部10に設けた係止ピン15が係止可能な被係止穴16を、横方向動用移動レール9の側面に、所定間隔置きに複数個設けてあり、高圧水の噴射時には、遠隔操作可能なロック切り換え機構14により、係止ピン15を被係止穴16に係止させて、横方向動用移動レール9に対して移動不能にロック状態にして、高圧水の噴射反力で高圧水パイプ6がふら付いたり、高圧噴射水ノズル5が不測に移動してしまう危険性を防止できるように構成してある。尚、ロック切り換え機構14を非ロック状態にすれば、左右枢支機構11は横方向動用移動レール9に対して移動可能になる。
以下に他の実施の形態を説明する。
〈2〉 前記前後動用移動レール8に対する横方向動用移動レール9の係止連結部22は、前後動用移動レール8に移動自在に係止する一対のローラ23を設けた係止本体部材24を、2本の連結ピン25で横フレーム31の両端部に取り付けるのに代えて、1本の連結ピン25で取り付けてあっても良い。この場合には、左右に配置する1対の前後動用移動レール8の相対的な設置高さが少し異なっていても狭隘部に安定して設置できる効果を発揮できる。
4 コンクリート面
5 高圧噴射水ノズル
6 高圧水パイプ
7 圧接支持部
8 前後動用移動レール
9 横方向動用移動レール
10 枢支連結部
11 左右枢支機構
14 ロック切り換え機構
Claims (6)
- 先端部に高圧噴射水ノズルを備えた高圧水パイプを設け、一対のコンクリート面同士が所定間隔を置いて相対面する狭隘部において、前記一対のコンクリート面の少なくとも一方の面に、前記高圧噴射水ノズルからの高圧水を吹き付けてウオータージェットはつり作業が可能なウオータージェットはつり装置であって、
前記一対のコンクリート面夫々に対して突っ張り固定自在な圧接支持部を、前後に一対設けると共に、それらの一対の圧接支持部同士に亘って架設する前後動用移動レールを、前記狭隘部において左右横方向に所定間隔離して一対配設自在で、
前記一対の前後動用移動レール夫々に亘る長さの横方向動用移動レールを、前後移動自在に前記前後動用移動レール夫々に係止連結し、
先端部が上下搖動自在になるように、且つ、前記高圧水パイプの長手方向の中間部を、前記横方向動用移動レールに横方向移動自在に枢支連結してあるウオータージェットはつり装置。 - 前記高圧噴射水ノズルは、その噴射方向の異なるものと取替え自在に前記高圧水パイプに取り付けてある請求項1に記載のウオータージェットはつり装置。
- 前記横方向動用移動レールに対する高圧水パイプの枢支連結部は、前記高圧水パイプの先端部を左右搖動自在にする左右枢支機構を設けてある請求項1または2に記載のウオータージェットはつり装置。
- 前記横方向動用移動レールに対する高圧水パイプの枢支連結部を、前記横方向動用移動レールに沿って移動可能な非ロック状態と、移動不能にするロック状態とに切り換え自在なロック切り換え機構を設けてある請求項1〜3のいずれか1項に記載のウオータージェットはつり装置。
- 前記ロック切り換え機構は、遠隔操作自在に構成してある請求項4に記載のウオータージェットはつり装置。
- 前記横方向動用移動レールに対する前記高圧水パイプの枢支連結部は、前記横方向動用移動レールの下側に配設して、吊下げ支持させてある請求項3〜5のいずれか1項に記載のウオータージェットはつり装置。
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