JP6808964B2 - 炊飯器 - Google Patents

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本発明は、炊飯器の技術に関する。
従来、誘導加熱を用いた炊飯器において、加熱コイルの周囲に遮蔽板を設ける技術が知られている。このような炊飯器によれば、意図しない外方向への加熱を防ぐとともに、加熱コイルから放射される電磁波を遮蔽板で吸収することができる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2010−240329号公報
上記の従来技術によれば、遮蔽板で電磁波を吸収する構成としているが、一部の電磁波が遮蔽板を透過する場合や、遮蔽板によって電磁波が反射する場合があった。このように、遮蔽板による電磁波の吸収率が低い場合は、加熱コイルからの電磁波は炊飯器の外部に電磁波ノイズとして放射されることとなる。このため、遮蔽板による電磁波の吸収率を高めることにより、炊飯器の外部に放射される電磁波ノイズを低減させることが求められていた。
本発明は、遮蔽板による電磁波の吸収率を高めることにより、炊飯器の外部に放射される電磁波ノイズを低減させることが可能となる炊飯器を提供するものである。
次に、この課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、開口部を有する炊飯器本体と、前記炊飯器本体の開口部を開閉可能に連結される蓋体と、前記炊飯器本体に収容される内鍋と、前記内鍋の周囲に配設されて前記内鍋の底部を誘導加熱する加熱コイルと、前記加熱コイルの周囲に配設される金属製の遮蔽板と、交流電源と前記加熱コイルの間に電気的に介挿される整流回路と、を備えた炊飯器であって、前記整流回路による整流後の回路に取り込んだ電磁波ノイズを吸収するフィルタ回路をさらに備え、前記遮蔽板は、前記整流回路による整流後の回路のうち低圧側部分と、前記フィルタ回路に、電気的に接続されるものである。
これにより、遮蔽板による電磁波の吸収率を高めることができるため、炊飯器の外部に放射される電磁波ノイズを低減させることが可能となる。
請求項2においては、前記加熱コイルは、前記内鍋の下方に配設されて前記内鍋の底部を誘導加熱する底部ワークコイルであり、前記遮蔽板は、前記底部ワークコイルの下方に配設される底部遮蔽板であるものである。
これにより、底部ワークコイルから放射される電磁波を遮蔽板によって吸収する効率を高めることができるため、炊飯器の外部に放射される電磁波ノイズを低減させることが可能となる。
請求項3においては、前記加熱コイルは、前記内鍋の下方に配設されて前記内鍋の底部を誘導加熱する底部ワークコイル、及び、前記内鍋の外側方に配設されて前記内鍋の側部を誘導加熱する側部ワークコイルであり、前記遮蔽板は、前記底部ワークコイルの下方に配設される底部遮蔽板、及び、前記側部ワークコイルの外側方に配設される側部遮蔽板であるものである。
これにより、底部ワークコイル及び側部ワークコイルから放射される電磁波を遮蔽板によって吸収する効率を高めることができるため、炊飯器の外部に放射される電磁波ノイズを低減させることが可能となる。
請求項4においては、前記加熱コイルはコイル保持部材に保持され、前記遮蔽板は、前記コイル保持部材に保持されるものである。
これにより、遮蔽板をケースに一体化させることができるため、炊飯器の組付けが容易となる。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係る炊飯器は、遮蔽板による電磁波の吸収率を高めることができるため、炊飯器の外部に放射される電磁波ノイズを低減させることが可能となる。
炊飯器の構成を示す断面図。 炊飯器の全体的な制御回路を示したブロック構成図。 図2における制御回路の要部の構成を示した回路図。 従来技術と本実施形態とにおいて放射される電磁波ノイズを比較した図。
[炊飯器20の構成]
まず、本発明の一実施形態に係る炊飯器20について、図1から図3を用いて説明する。図1は、炊飯器20の構成を示す断面図である。図2は、炊飯器20の各基板における接続状態を示したブロック構成図である。図3は、炊飯器20の制御回路の要部の構成を示した回路図である。
炊飯器20は、上側に開口部を有する炊飯器本体21、及び、炊飯器本体21の上部で前記開口部を開閉可能に連結される蓋体40からなる。炊飯器本体21は、鋼板ケースまたは合成樹脂製の外ケース22を有する。そして、金属鍋或いは土鍋等の内鍋23が、外ケース22の内部に着脱自在にセットされて、炊飯器本体21に収容される。また、この内鍋23の外側には内鍋23の形状に沿った保護枠である内ケース24が設けられる。この内ケース24は、例えばポリエチレンテレフタレート等、耐熱性の合成樹脂で形成されており、その底部中央にはサーミスタからなるセンターセンサ138aを内ケース24の内部に臨ませるためのセンサ挿入孔24aが設けられる。
内ケース24の上端は、外ケース22の上端と肩部材26を介して一体に結合される。内ケース24の底部外面及び底部から側部にかけての湾曲部外面には、内鍋23を誘導加熱する加熱コイルである底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28が設けられる。これら底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28は、内ケース24の底部及び湾曲部の各位置に、内ケース24の底部中央を中心として同心円状に設けられる。具体的には、底部ワークコイル27は内鍋23の下方に配設され、底部ワークコイル27への通電により、内鍋23の底部に渦電流を誘起して誘導加熱する。また、側部ワークコイル28は内鍋23の下側湾曲部の外側方に配設され、側部ワークコイル28へ高周波電流を通電させることにより、内鍋23の側部に渦電流を誘起して誘導加熱する。
これら底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28の外側には合成樹脂製のコイル保持部材であるコイル支持台29が設けられており、このコイル支持台29をネジ等で内ケース24に取付けることにより、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28は図示する所定位置に位置決めされて保持される。
これら底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28の周囲には、アルミニウム製の底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72が配設されている。具体的には、底部遮蔽板71が底部ワークコイル27の下方に配設され、側部遮蔽板72が側部ワークコイル28の外側方に配設される。底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72はコイル支持台29に保持されている。即ち、コイル保持台29には、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28からなる加熱コイルと、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72からなる遮蔽板と、が一体的に保持されているのである。なお、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72を他の金属素材で構成することも可能である。
本実施形態においては後述する如く、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72を、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28が配設される回路と電気的に接続している(図3を参照)。具体的には、出力制御基板32と、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72とを、図示しないハーネスで接続しているのである。本実施形態においては底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72をコイル支持台29で保持する構成とすることにより、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72が出力制御基板32と接続された状態で外ケース22に組付けることを可能とし、炊飯器20の組付け性を向上させている。また、本実施形態においては底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72は、回路と電気的に接続されることによって充電部となるため、他の電気部品及び外ケース22からは所定の絶縁距離を設けて配設されている。
また、本実施形態においては、コイル支持台29の外周側面から底面にかけて、底部ワークコイル27と底部遮蔽板71の間、及び、側部ワークコイル28と側部遮蔽板72との間に、図示しないフェライト(磁性体)が取り付けられている。これにより、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28に高周波電流を流したときに発生する磁力線のうち、内鍋23の外側に発生する磁力線をフェライトの内部に誘導し、磁力線の漏れを防止するとともに、内鍋23との誘導結合を高めるようにしている。
前記外ケース22の下端部には、底部材31がビス等で取付けられ、外ケース22と底部材31とで上方に開口を有する容器を形成する。外ケース22の後方の内部における肩部材26の下側には出力制御基板32が設けられる。
出力制御基板32は図2に示す如く、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28やIGBTを備えたIH回路137、IH回路137のIGBTを駆動するIGBT駆動回路142、保温ヒータH1・肩ヒータH2等を駆動制御するヒータ駆動回路133・134、電源電圧整流用のダイオードブリッジおよびCR回路よりなる整流回路135a・135bなどの各種の回路、及び、これらを制御するためのマイコン制御ユニット140を備える。
そして、出力制御基板32において、マイコン制御ユニット140から信号を出力して、IH回路137を介して底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28への通電を行うことにより、内鍋23に渦電流を誘起して加熱するのである。つまり、出力制御基板32によって、加熱手段である底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28による内鍋23の加熱を制御する構成としている。
前記の電気部品のなかには発熱するものがあるため、出力制御基板32の近傍には発熱素子等を冷却するための冷却フィン33と、冷却フィン33の熱を放熱するための冷却ファン34が設けられる。また、出力制御基板32の後方側にはコード巻取器35が設けられる。
蓋体40は、外周面を形成する樹脂製の蓋上部材41と、蓋下部材42を有する。蓋下部材42は、蓋上部材41と同様に樹脂製の部材であり、その後方部には、ヒンジ軸58及びヒンジばね59が配置される。ヒンジ軸58にはコイル状のヒンジばね59が装着されるとともに、ヒンジばね59の一端部は蓋体40に係止され、他端部は肩部材26に係止されており、蓋体40に常時開方向のばね力を付与している。
なお、蓋下部材42の中央且つ後方よりには図示しない蒸気排出筒が設けられている。そして、内鍋23内の蒸気はこの蒸気排出筒より蓋上部材41に設けられる蒸気通路を経て、蓋上部材41の上面に設けられる蒸気口より外部に放出される。蒸気通路を介して放出される蒸気は、蒸気センサ138cによりその温度が検知される。また、蓋上部材41の前方側には、押圧部材50を押圧することによって蓋体40を開閉可能とする図示しないロック機構が配設されている。
該炊飯器の上記炊飯/調理/保温の各機能に対するタイマー予約や炊飯および保温メニュー、加熱調理メニューの選択、それら各メニューに対応した加熱量、加熱パターン、保温温度、保温時間などの選択設定操作は、当該炊飯器本体の操作パネル部51に設けられた各種入力スイッチ群(操作キー群)122を介してユーザーにより行われ、その選択設定内容に応じて最終的に底部ワークコイル27、側部ワークコイル28、及び、保温ヒータH1、肩ヒータH2等が適切に制御されるようになっている(図2を参照)。
また、上記操作パネル部51の中央部には、炊飯、調理(例えばパン発酵/焼きなど)、保温の各メニュー、設定された保温温度、設定保温時間、保温経過時間、現在時刻、タイマー炊飯予約時刻、炊飯完了,調理完了までの残時間、その他の各種必要事項を表示する液晶表示部121が設けられている。
蓋体40は、蓋体40で炊飯器本体21を閉塞した際に形成される内部空間において、炊飯時における内鍋23の内部の気圧を調整する圧力調整装置を備える。詳細には、蓋下部材42の上側中央部には、下方が開口し、上方に突き出た平面視矩形状の弁カバー60が設けられ、この弁カバー60の前方側に、圧力調整装置の一部品であるソレノイド68が配置される。
圧力調整装置は、ソレノイド68、プランジャ69、及び球状弁99等を有し、加圧炊飯が選択されないソレノイド68の非作動(オフ)時には、プランジャ69は後方に押し出され、球状弁99を押して通気孔97を開放する。
そして、加圧炊飯が選択されるソレノイド68の作動(オン)時には、プランジャ69は前方に引き込まれて球状弁99から離れるため、球状弁99は自重で通気孔97の直上に移動して通気孔97を閉塞する。
その結果、球状弁99の自重に相当する圧力での炊飯が行われ、内鍋23内がそれ以上の圧力になると余分な蒸気は球状弁99を押し上げて通気孔97より排出される。球状弁99の開放圧は、所定の気圧に設定されており、蒸気圧がその圧力になると持ち上げられ、通気孔97を開放する。
このように構成された圧力調整装置において、炊飯時に内鍋23の内部の気圧を大気圧に調整する場合(圧力制御を停止する場合)は、ソレノイド68の作動を停止してプランジャ69によって球状弁99を押して、通気孔97を開放する。
次に、圧力調整手段を作動させて、炊飯時に内鍋23の内部の気圧を例えば所定の気圧に調整する場合は、ソレノイド68を作動させてプランジャ69を球状弁99から離間させ、球状弁99の自重で通気孔97を閉塞する。
[炊飯器20における制御]
次に、炊飯器20における各基板の接続状態及び各機能の制御について、図2を用いて説明する。
炊飯器20には、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28および保温ヒータH1、肩ヒータH2等の出力を制御する出力制御用の主となるマイコン制御ユニット140を中心として、交流電源130側からの電源回路部にノイズフィルタ回路132、整流回路135a・135b、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28、IGBT、チョークコイル、共振回路よりなるIH回路137、DC20V電源136、センターセンサ138a、蓋センサ138b、蒸気センサ138c、室温センサ138d、入力電圧検出回路139、マイコン電源回路141、IGBT駆動回路142、入力電流検出回路143、電源電圧のゼロクロス検出回路144、メインクロック信号発生回路145、EEPROM146、リセット回路148、保温ヒータ駆動回路133、肩ヒータ駆動回路134、液晶表示部121、炊飯スイッチ122a、保温スイッチ122b、タイマー予約スイッチ122c、取消スイッチ122d、予約時刻設定スイッチ122e・122f、白米又は玄米もしくは雑穀米、早炊き、おかゆ、すしめし、炊き込み等の炊き分け、通常モード又は省エネモード等のメニュー選択スイッチ122gなどの各機種に応じて決まる各種の炊飯又は保温機能の選択設定を行うスイッチ、炊飯、予約、保温等の表示用LED123a〜123c、冷却ファン34のファンモータFM駆動回路126、報知ブザー151、リセット回路152、EEPROM153、メインクロック信号発生回路154、サブクロック信号発生回路155、ソレノイド68を駆動させるソレノイド駆動回路168等がそれぞれ設けられており、それらが各々図示のようにマイコン制御ユニット140に対して接続されている。マイコン制御ユニット140は、図示のように本体側制御パラメータをメモリするためのメモリ手段としてのデータフラッシュ領域140aやその他の必要なデータをメモリするためのRAMを備えて構成されている。
上記の如く構成された出力制御基板32において、マイコン制御ユニット140には、センターセンサ138a等によって検出された検出結果、即ち内鍋10の温度等、各種の信号が入力される。また、マイコン制御ユニット140からは、炊飯器20における加熱手段等、各機能を制御するための各種の信号(コマンド)が出力される。例えば、マイコン制御ユニット140から出力された信号によって、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28がIH回路137を介して駆動される。IH回路137は、IGBTのようなスイッチング素子や、ダイオードや、共振用コンデンサ等を用いて構成され、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28に所定の高周波電流を供給するように構成される。このように、出力制御基板32によって、加熱手段である底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28による内鍋23の加熱を制御するのである。また、マイコン制御ユニット140から出力された信号によって、保温ヒータH1、肩ヒータH2が、保温ヒータ駆動回路133、肩ヒータ駆動回路134を介して駆動される。マイコン制御ユニット140から出力された信号によって、ソレノイド68が、それぞれソレノイド駆動回路168を介して駆動される。これにより、球状弁99による通気孔97の閉塞・開放を行うのである。このように、出力制御基板32によって、炊飯時における圧力調整装置による内鍋23の内部の圧力を制御するのである。
図2及び図3に示す如く、本実施形態に係る炊飯器20は、交流電源130と、加熱コイルである底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28との間に、整流回路135aが電気的に介挿されている。そして、本実施形態において、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72は、整流回路135aによる整流後の回路のうち低圧側部分(図3中に示す一点鎖線矢印Lで示す部分)と電気的に接続される。詳細には図3に示す如く、底部遮蔽板71と側部遮蔽板72とが接続されるとともに、底部遮蔽板71が整流回路135aによる整流後の回路におけるIGBTのエミッタ端子ライン(GNDライン)と接続されているのである。本実施形態においては図3に示す如く、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72は、他の部品への影響を小さくするために、整流後回路において整流回路135aの近傍(IGBTから離れた箇所)に接続されている。
本実施形態においては上記の如く、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28の周囲に底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72を配設するとともに、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72を、整流回路135aによる整流後の回路のうち低圧側部分と電気的に接続する構成としている。これにより、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28から放射される電磁波を底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72で吸収し、図3中の破線矢印F1及びF2に示す如く、電磁波ノイズを整流回路135aによる整流後の回路に取り込むことができる。回路に取り込んだ電磁波ノイズはノイズフィルタ回路132に吸収される。
このように本実施形態においては、底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28から放射される電磁波が、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72を透過したり、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72によって反射したりすることを抑制できる。即ち、本実施形態に係る炊飯器20によれば、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72による電磁波の吸収率を高めることができるため、炊飯器20の外部に放射される電磁波ノイズを低減させることが可能となるのである。
なお、本実施形態においては、底部遮蔽板71と側部遮蔽板72とを接続し、底部遮蔽板71を整流後の回路と接続する構成としているが、接続の態様は限定されるものではない。即ち、底部遮蔽板71と側部遮蔽板72とを接続し、側部遮蔽板72を整流後の回路と接続する構成や、底部遮蔽板71と側部遮蔽板72とのそれぞれを整流後の回路と接続する構成とすることも可能である。また、本実施形態に係る炊飯器20は底部ワークコイル27及び側部ワークコイル28の周囲に、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72をそれぞれ配設しているが、例えば側部ワークコイルが配設されず、底部ワークコイルのみを備える炊飯器の場合は、底部遮蔽板のみを配設する構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては図3に示す如く、整流回路135aによる整流後の回路にはフィルタ回路135c・135cが配設されている。これにより、整流回路135aによる整流後の回路に取り込んだ電磁波ノイズを、フィルタ回路135c・135cにおいても吸収できる構成としている。
次に、図4を用いて、炊飯器20における電磁波ノイズ低減効果に関して、出願人が行った試験結果を説明する。図4において、破線は許容値、実線は本実施形態に係る炊飯器20において測定された放射電磁波ノイズと周波数との関係を示したグラフ、一点鎖線は従来技術に係る炊飯器において測定された放射電磁波ノイズと周波数との関係を示したグラフである。
図4中の破線で囲った領域αに示す如く、従来技術に係る炊飯器においては、低周波数域において許容値を上回る結果となった。一方、本実施形態に係る炊飯器20においては、全ての周波数域において許容値を下回る結果となった。このように、本実施形態に係る炊飯器20によれば、底部遮蔽板71及び側部遮蔽板72による電磁波の吸収率を高めることによって、炊飯器20の外部に放射される電磁波ノイズを低減させることが明らかとなったのである。
20 炊飯器
21 炊飯器本体
23 内鍋
27 底部ワークコイル(加熱コイル)
28 側部ワークコイル(加熱コイル)
40 蓋体
71 底部遮蔽板(遮蔽板)
72 側部遮蔽板(遮蔽板)
130 交流電源
135a 整流回路

Claims (4)

  1. 開口部を有する炊飯器本体と、
    前記炊飯器本体の開口部を開閉可能に連結される蓋体と、
    前記炊飯器本体に収容される内鍋と、
    前記内鍋の周囲に配設されて前記内鍋の底部を誘導加熱する加熱コイルと、
    前記加熱コイルの周囲に配設される金属製の遮蔽板と、
    交流電源と前記加熱コイルの間に電気的に介挿される整流回路と、を備えた炊飯器であって、
    前記整流回路による整流後の回路に取り込んだ電磁波ノイズを吸収するフィルタ回路をさらに備え、
    前記遮蔽板は、前記整流回路による整流後の回路のうち低圧側部分と、前記フィルタ回路に、電気的に接続される、
    ことを特徴とする、炊飯器。
  2. 前記加熱コイルは、前記内鍋の下方に配設されて前記内鍋の底部を誘導加熱する底部ワークコイルであり、
    前記遮蔽板は、前記底部ワークコイルの下方に配設される底部遮蔽板である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記加熱コイルは、前記内鍋の下方に配設されて前記内鍋の底部を誘導加熱する底部ワークコイル、及び、前記内鍋の外側方に配設されて前記内鍋の側部を誘導加熱する側部ワークコイルであり、
    前記遮蔽板は、前記底部ワークコイルの下方に配設される底部遮蔽板、及び、前記側部ワークコイルの外側方に配設される側部遮蔽板である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の炊飯器。
  4. 前記加熱コイルはコイル保持部材に保持され、前記遮蔽板は、前記コイル保持部材に保持される、
    ことを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の炊飯器。
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