JP5463896B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本願発明は、炊飯器に関し、特に、電磁誘導コイルに高周波電流を流して内鍋を加熱する誘導加熱炊飯器の加熱構造に関するものである。
従来、炊飯器として、金属製の内鍋を用い、該内鍋を内ケース(保護枠)内に収納し、収納した内鍋に電磁誘導コイルにより渦電流を発生させ、発生した渦電流に起因して発生する熱で内鍋を加熱し、炊飯量に適した最適な炊飯を行うものが知られている。
また、ご飯の炊き上がりをより良好ならしめるために、内鍋として、非金属材料からなる内鍋(例えば、土鍋、セラミック鍋あるいは炭鍋等)を用い、内鍋の底部および底部近傍に誘導発熱体を設け、該誘導発熱体を電磁誘導コイルから発生する磁界により上記と同様に発熱させて内鍋を加熱するものも知られている。
ところで、交流磁界により金属に流れる電流が金属鍋等の底部の金属部分に浸透する深さは、磁界の周波数と金属の種類並びにコイルと金属間の距離により変わるため、前記金属部分で最適な加熱が行われるように制御手段のコイル共振特性並びにコイルと金属間の距離等が設定される。また、炊飯器に限らず加熱調理器等を製造するに際し、常に製造コストの低減が求められている。
A鍋を専用にするA炊飯器があった場合、その炊飯器に用いられる制御手段のコイル共振特性並びにコイルと金属間の距離等は、通常A鍋に適合したものが設定される。そのようなA炊飯器がある場合に、例えば容量或いは形状の異なるB鍋を専用にするB炊飯器を製造しようとした場合、本来ならB鍋に適合した共振特性を有する制御手段並びにコイルと金属間の距離等を新たに設定する必要がある。
上記のような場合、B鍋に適合した共振特性を有する制御手段は、例えば共振コンデンサの変更等により容易に対処可能である。しかし、コイルと金属間の距離を変更する場合、内ケース及びコイル台等を新たに製造する必要が生じ、そのような新たな変更は製造コストが高騰する。
そのような製造コストの高騰を抑えるものに図15に示すものが知られている。通常、金属鍋の内鍋は、内鍋上端のフランジ部が上枠の上端に載置され、内鍋の底部と内ケースとの間に隙間を有する。
このような内鍋の使用形態において、大きさの異なる内鍋、例えば高さが低い内鍋を用いる場合、その内鍋は、上端のフランジ部は上枠の上端に載置するが、内鍋の底部と内ケースとの間の隙間は大きくなる(即ち、内鍋の底部とコイルとの距離は大きくなる)。また、例えば高さが高い内鍋を用いようとした場合、その内鍋は、内鍋上端のフランジ部が上枠の上端に載置する前に内鍋の底部が内ケースに当接する(即ち、内鍋の底部とコイルとの距離は小さくなる)ことになり、いずれにしても内鍋の底部とコイルとの距離は変わってしまう。
上記従来例のものは、内鍋1を収納する内ケース2の内面に複数の凸状受座3を設けるとともに、内ケース2を上枠4に対して上下動自在にするものである。具体的には、内ケース2の側面に等間隔で複数のピン穴5aを有するリング状の突設部5が設けられ、上枠4には、前記ピン穴5aに対向する位置にネジ穴6aを有するボス6が形成され、前記ピン穴5aには先端にネジを有する長軸のガイドピン7が挿入され、前記ネジ穴6aに螺合される。更に、前記ガイドピン7の軸頭7aと前記突設部5との間には、圧縮バネ8が介在され、内ケース2を上枠4に対して上下動自在にしている。
そのため、高さの異なる内鍋1を内ケース2に収納すると、内鍋1の重さ(米及び水等を含む)により内ケース2は上枠4に対して上下動し、内鍋1を常時前記凸状受座3に当接し、内鍋1の底部とコイル9との距離を一定にする(特許文献1参照)。
この従来例のものは、内鍋1を内ケース2にセットすることにより、自動的に内鍋1の底部とコイル9との距離を一定にするものであり、例えば、上記したように、A鍋専用のA炊飯器に上記従来例の構造を適用しておけば、A炊飯器にB鍋を適合することも可能となる。即ち、上記従来例のものは、A鍋専用のA炊飯器でA鍋とB鍋とを使い分けることもできる。
しかしながら、B鍋専用として上記従来例の構造を採用したA炊飯器を用いようとすると、上記従来例の構造を有するA炊飯器はあまりにも製造コストが嵩むものになる。また、従来のコイルは高周波電流が流れるため、コイル自体に共振音が発生し、人によっては耳障りになるという問題も有している。
特開平9−271444号公報
本願発明は上記弊害をなくすものである。即ち、本願発明の目的は、A鍋専用のA炊飯器からB鍋専用のB炊飯器に変更する際、A炊飯器のわずかな構造的変更でB炊飯器を製造し、変更時の製造コストを低減するとともに、コイルからの共振音をも低減してなる炊飯器を提供することである。
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
請求項1に係る発明では、内鍋と、前記内鍋を支持する内ケースと、前記内ケースの下方に設けられるコイルと、前記コイルを支持するコイル台と、前記コイルを制御する制御手段を有する炊飯器であって、前記内ケースと前記コイルとの間、または前記コイルと前記コイル台との間に、前記内鍋と前記コイルとの間の距離を変更するためのスペーサーを前記コイルに接して介在させ、前記コイルの振動を押さえ、共振音を低減する構成を特徴とする。
また、前記スペーサーの幅は、前記コイルの幅より小さくてもよい
請求項に係る発明では、更に、前記コイルは、内側コイル及び外側コイルを有し、前記内ケースと前記外側コイルとの間、または前記外側コイルと前記コイル台との間に、前記内鍋と前記外側コイルとの間の距離を変更するためのスペーサーを前記外側コイルに接して介在させる構成を特徴とする。
請求項に係る発明では、前記内ケースと前記内側コイルとの間、または前記内側コイルと前記コイル台との間に、前記内鍋と前記内側コイルとの間の距離を変更するためのスペーサーを前記内側コイルに接して介在させる構成を特徴とする。
請求項1に係る発明では、内ケースとコイルとの間、またはコイルとコイル台との間に、内鍋とコイルとの間の距離を変更するためのスペーサーを前記コイルに接して介在させるとの簡単な構造により、従来使用していた炊飯器を、わずかな構造変更により利用することができるようになり、その炊飯器における内鍋、例えば金属鍋と土鍋等とのマッチング(共振条件の調整)を容易に調整することができるようになるとともに、その製造コストを低減することができる。更には、コイルにスペーサーが接して高周波電流によるコイルの振動が押さえられるため、コイル自体の共振音を低減することができる。
また、スペーサーの幅をコイルの幅より小さくすることにより、コイルにより多くの冷却風を当てることができるようになり、コイルの冷却効率を向上することができる。
請求項に係る発明では、コイルを内側コイル及び外側コイルから形成するとともに、外側コイル、或いは内側コイル及び外側コイルのそれぞれにスペーサーを介在させることにより、請求項1または2に係る発明の効果に加え、その炊飯器のコイルと内鍋とのマッチング(共振条件の調整)をより容易にすることができるとともに、その製造コストをより低減することができる。
炊飯器の全体断面図 図1の要部拡大断面図 コイル台を斜め上方からみた斜視図 内ケースを斜め下方からみた斜視図 内側スペーサーの平面図及び断面図 外側スペーサーの平面図及び断面図 外側スペーサーの変形例の平面図及び断面図 制御手段の概略図 本願発明の変形例の要部拡大断面図 本願発明の他の変形例の要部拡大断面図 本願発明の更に他の変形例の要部拡大断面図 本願発明の更に他の変形例の要部拡大断面図 本願発明の更に他の変形例の要部拡大断面図 本願発明の更に他の変形例の要部拡大断面図 従来例の要部拡大断面図
図1は炊飯器の全体断面図を示し、図2は図1の要部拡大断面図を示し、図3はコイル台を斜め上方からみた斜視図を示し、図4は内ケースを斜め下方からみた斜視図を示し、図5ないし図7にスペーサーを示す。なお、炊飯器の表示パネル側(図1の左側)を前方側、ヒンジ機構側(図1の右側)を後方側とする。
炊飯器Sは、図1に示すように大別して、内部に内鍋50を収納可能な炊飯器本体40と、該炊飯器本体40の上部開口を開閉自在な蓋体20等からなる。
蓋体20は、合成樹脂製の部材であり、上面を形成する上板21と、下面を形成する下板22を有する。そして、上板21と下板22とは、それぞれの周端部が当接する形態で形成される。
蓋体20の中央部には、調圧部材23が着脱自在に設けられる。この調圧部材23は、蒸気通路24、蒸気弁25及び蒸気口26を有し、炊飯時、内鍋50内の過剰な蒸気を蒸気口26から外部に放出する。
前記下板22の下方には、内蓋27が着脱自在に取り付けられる。この内蓋27には、後記の肩部材43に取り付けられる肩ヒータ47からの熱を受け、ふきこぼれや露付きを防止したり等する。また、この内蓋27の外周縁には、シールパッキン28が狭持され、蓋体20の閉蓋時、内鍋50の上縁部に当接し、内鍋50内の熱の逃げを防止する。
蓋体20の後方側には、ヒンジ機構30が設けられる。ヒンジ機構30は、肩部材43に取り付けられるヒンジピン31と、該ヒンジピン31に嵌合し、その一端を肩部材43に支持し、その他端を蓋体20に支持するヒンジばね32とを有し、炊飯器Sの前方側上部に設けられる蓋ロック部材33を押圧するとヒンジばね32の力により蓋体20は後方側に開放される。
炊飯器本体40は、外壁を形成する外ケース41、該外ケース41内にあり内壁を形成する保護枠でもある内ケース42、それら内外ケース41、42の上端部を形成する肩部材43、及び炊飯器Sの底部を形成する底部材44を有する。
前記外ケース41は、ステンレス等の金属製で上下開口の円筒状部材であり、炊飯器Sの胴部を形成する。前記肩部材43は、樹脂製、例えばポリプロピレン(PP)等からなり、炊飯器本体40の上部の肩部を形成する部材であり、その後方側にはヒンジ機構30及び取手45が設けられる。
炊飯器本体40の内部に設けられる前記内ケース42は、上方が開口される容器状の樹脂製部材であり、その上端部に肩部材43との間で形成される断面略矩形状で平面視環状の空間内には環状の肩ヒータ47が設けられる。そして、内ケース42の内部には、金属製の内鍋50が収納され、後記する内側コイル55及び外側コイル56により誘起される渦電流によって発熱する。
また、内ケース42の中央部には中央口42dが設けられており、該中央口42dを貫通する形態でセンターセンサー52が設けられ、そのセンターセンサー52の先端は内鍋50の底部に当接し、内鍋50の温度を検知する。前記内ケース42は、略垂直な側部42aと、略水平な底部42bと、側部42aと底部42bとの間の湾曲部42cを有し、前記側部42aの外周面には保温ヒータ53が設けられる。
また、図4に示すように、内ケース42の底部42bから湾曲部42cの外面には、複数個、例えば8個の放射状の外面リブ42e及び複数個、例えば4個のビス取付ボス42fが設けられており、内側コイル55及び外側コイル56は、この外面リブ42eに当接する形態で後記するコイル台60とで挟持される。
内鍋50の上端部には、外方に突き出たリング状のフランジ50aが設けられており、内鍋50が内ケース42内にセットされると、フランジ50aは肩部材43の上端に載置され、内鍋50の底部中央にはセンターセンサー52が当接するとともに、内鍋50の底部は内ケース42の内底面と所定の隙間を有する。
前記内側コイル55及び前記外側コイル56は、複数本のリッツ線を複数回撚ったコイルを巻回することによって形成される内側のリング状のコイルと外側のリング状のコイルとからなる直列配線構造のもので、内側コイル55は内ケース42の底部42bに対向し、外側コイル56は内ケース42の湾曲部42cに対向するとともに、外面リブ42eに当接する形態でコイル台60とで挟持され支持される。
符号60はコイル台であり、その斜視図を図3に示す。コイル台60は、本体部61及び略円弧状のフェライトコア収納部62を有する樹脂製の概略皿状(フェライトコア収納部62を除いた形状)部材である。
前記本体部61は、その中央にセンターセンサー取付部61aを有し、その内面の外周側に複数個の補強リブ61bを有し、補強リブ61bの領域に4個のビス貫通口61cを有する。また、本体部61の中央部でセンターセンサー取付部61aの周りには水平部61dを有し、更に水平部61dの上面には、前記内側コイル55を支持するための複数個、例えば4個の台底部リブ61eが設けられる。前記4個のビス貫通口61cには、ビス42gが図の紙面と反対側から挿入され、内ケース42に設けられる4個のビス取付ボス42fのビス穴に螺合される。その結果、コイル台60は内ケース42に一体に連結される。
前記フェライトコア収納部62は、本体部61から円弧状に突き出る形態で略等間隔に4個設けられる。このフェライトコア収納部62には磁束を強めるためのフェライトコアが挿入される。このフェライトコアは、例えば酸化鉄を主原料とし、高透磁率の材料を焼結したものであり、コイルの磁束を増幅させる。
このフェライトコア収納部62の内面には、外側コイル56を挟持するための台側部リブ62aが設けられ、また、このフェライトコア収納部62のそれぞれの側部には、底部材44を取り付けるためのビス取付ボス62bが形成される。
また、コイル台60の本体部61の領域Rは、冷却ファン68方向に向き、矢印(イ)のように冷却風が導入され、前記内側コイル55及び前記外側コイル56を冷却し、矢印(ロ)の方向に流れる。
炊飯器本体40の前方上部には、各種スイッチを有する表示パネル65が設けられる。また、炊飯器本体40の前方の空間には、各種素子を搭載した制御基板66が立設され、更に制御基板66の下方には、IGBT等の発熱素子を冷却する冷却フィン67、及び該冷却フィン67等に冷却風を送る冷却ファン68が設けられ、炊飯器本体40内の必要箇所を冷却する。即ち、冷却ファン68が駆動すると、冷却風は、底部材44に設けられる吸気口44aから図1で示す矢印(1)のように吸引され、その一部は矢印(2)で示すように制御基板66方向に送られ、他の一部は矢印(3)で示すように後方に向かい、その一部は前記したコイル台60の領域Rに流れ、内側コイル55及び外側コイル56を冷却した後、底部材44の後方に設けた図示しない排出口より排出される。
内容物を入れた内鍋50を内ケース42内にセットして炊飯用のスイッチを押すと、センターセンサー52がオンし、内側コイル55及び外側コイル56が通電され、渦電流に起因したジュール熱により内鍋50が加熱され、飯米等の炊飯が行われる。
前記制御基板66等に設けられる制御手段の一例を図8により説明する。図は炊飯器Sの炊飯および保温制御用のマイコン制御装置100を中心とするコイルおよび保温ヒータ、蓋ヒータ等の制御回路部の構成を示す。
図中、符号70は炊飯・保温制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット70はマイクロコンピュータを中心とし、例えば内鍋50の温度検知回路部、コイル駆動制御回路部、発振回路部、リセット回路部、保温ヒータおよび蓋ヒータ等駆動制御回路部、電源回路部、液晶およびLEDランプ等表示部、操作スイッチ部等を各々備えて構成されている。
説明すると、先ず前記内鍋50の底壁部に設けられるセンターセンサー52に対応して設けられた内鍋温度検知回路78には、センターセンサー52による内鍋検知温度信号が入力される。
また、前記コイル駆動制御回路部は、例えばパルス幅変調回路76、同期トリガー回路83、IGBT駆動回路75、IGBT80、共振コンデンサ81によって形成されている。そして、前記マイコン制御ユニット70により、前記パルス幅変調回路76を制御することにより、例えば炊飯および保温の各工程に応じて前記内側コイル55及び外側コイル56の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、同炊飯および保温の各工程における内鍋50の目標加熱温度と加熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロールし、均一な吸水作用と加熱ムラのないご飯の炊き上げ並びに良質な保温作用を実現するための適切な加熱出力制御が行われるようになっている。
尚、符号Dは前記IGBT駆動回路75のフライホイールダイオード、符号85は、家庭用AC電源87との間に挿入された前記コイル駆動用のダイオードブリッジを内蔵した電源側整流回路、82はその平滑回路である。
一方、符号53は上述の保温ヒータ、47は肩ヒータであり、保温ヒータ53は保温ヒータ駆動回路86により、肩ヒータ47は蓋ヒータ駆動回路84により、それぞれ所望の出力とデューティー比でON,OFF駆動されるようになっている。
さらに、符号71は液晶、LED等の表示部、72は炊飯スイッチ、保温スイッチ、タイマースイッチ、取消スイッチ等の各種操作スイッチ部、73はブザー等の報知部、74はリセット回路、77はクロック基準制御信号形成用の発振回路である。
本願発明のスペーサーについて説明する。図5に内側コイル55に対向させる内側スペーサー90を示す。図5(A)は平面図を、図5(B)は断面図を示す。この内側スペーサー90は、マイカ等からなる難燃性の部材で構成され、その中央にコイル台60のセンターセンサー取付部61aの外径より大きい内径の開口90a、及び内側コイル55の外径とほぼ同じ外径を有する円板状の部材である。また、その厚さは内側コイル55と内鍋50の距離が適正になるように選定される。
図1及び図2にこの内側スペーサー90を、内側コイル55と内ケース42の間に介在するものを示す。この場合、内側コイル55の下方はコイル台60の台底部リブ61eに接し、内側コイル55の上方は内側スペーサー90の下方に接し、内側スペーサー90の上方は内ケース42の外面リブ42eに接することになる。
この例のものは、例えば、内鍋50の大きさ等が変わり、内側コイル55と内鍋50の距離が短くなるようなものに対して有効であり、このように内側スペーサー90を内側コイル55と内ケース42との間に配置することにより、内側コイル55と内鍋50との距離を長くすることができる。そして内側コイル55と内鍋50との距離を適正長さ長くすることにより共振特性の調整を図ることができる。内側スペーサー90の厚さは予め計算或いは実験により確かめておくことになる。
また、上記のように、内側スペーサー90を内側コイル55のほぼ全体に接して設けることにより、コイル55からの共振音を低減することができる。なお、内側スペーサー90を難燃性のものにすることにより、内鍋50等が異常温度になった場合、他部品への影響を防ぐことができるようになる。この例の場合、外側コイル56にはスペーサーを設けていない。
図9に図1及び図2の変形例を示す。この例の内側スペーサー90は、基本的には図1及び図2の内側スペーサー90と同じもので、相違はその幅、即ち外径が小さいことである。本来、内側スペーサー90は、内側コイル55より小さくてもスペーサーとしての機能は有する。寧ろ図1及び図2のもののように、内側スペーサー90を内側コイル55と同じ大きさのものを用いると、冷却風の流れは、内側スペーサー90とコイル台60の台底部リブ61e或いは内ケース42の外面リブ42eとの間の空間を介してのもののみになり、コイルの熱が籠もり易くなり、熱的弊害が生じる恐れがあるが、内側スペーサー90の外径を小さくすると、内側コイル55と内ケース42との間に冷却風が流れるためのより多くの空間を確保することができるようになり、それだけ冷却効果が向上する。
この例のものにおいても共振特性の調整を図ることができるとともに、内側コイル55の冷却効果を向上することができるようになる。しかしながら、共振音の低減効果は短くなる分低下することになる。なお、この例の場合も外側コイル56にはスペーサーを設けていない。
図10に更なる変形例を示す。この例の内側スペーサー90は、図1及び図2の内側スペーサー90と同じもので、相違は内側スペーサー90を内側コイル55とコイル台60との間に介在する点である。この例の場合は、コイル台60の上面、例えば台底部リブ61e或いは水平部61d上に内側コイル55を接着剤で固着し、内側コイル55と内ケース42との間に隙間を有するものにおいて有効である。この場合、内側スペーサー90の下方はコイル台60の台底部リブ61e或いは水平部61dに接し、内側スペーサー90の上方は内側コイル55の下方に接し、内側コイル55と内ケース42の間には隙間を有することになる。
この例のものは、例えば、内鍋50の大きさ等が変わり、内側コイル55と内鍋50の距離が長くなるようなものに対して有効であり、このように内側スペーサー90をコイル台60と内側コイル55との間に配置することにより、内側コイル55と内鍋50との距離を短くすることができる。そして内側コイル55と内鍋50との距離を適正長さ短くすることにより共振特性の調整を図ることができる。内側スペーサー90の厚さは予め計算或いは実験により確かめておくことになる。
また、上記のように、内側スペーサー90を内側コイル55のほぼ全体に接して設けることにより、コイル55からの共振音を低減することができる。内側スペーサー90を難燃性のものにすることにより、内鍋50等が異常温度になった場合、他部品への影響を防ぐことができるようになる。特にこの例の場合、センターセンサー52への熱伝導が遮られ、センターセンサー52の温度制御の精度が向上する。なお、この例の場合も、図9のもののように内側スペーサー90の外径を短くしてもよい。この例の場合は外側コイル56にスペーサーを設けていない。
図11に更なる変形例を示す。この例の内側スペーサー90は、図1及び図2の内側スペーサー90と同じもので、相違は外側コイル56と内ケース42との間に外側スペーサー91を設ける点である。この場合、外側コイル56の下方はコイル台60の台側部リブ62aに接し、外側コイル56の上方は外側スペーサー91の下方に接し、外側スペーサー91の上方は内ケース42の外面リブ42eに接することになる。
図6に外側コイル56に対向させる外側スペーサー91を示す。図6(A)は平面図を、図6(B)は断面図を示す。この外側スペーサー91は、内側スペーサー90同様、マイカ等からなる難燃性の部材で構成され、外側コイル56の全面に当接可能な断面が若干円弧状のリング状部材であり、その厚さは外側コイル56と内鍋50の距離が適正になるものが選定される。なお、外側コイル56の断面が直線であれば外側スペーサー91の断面も直線にすればよい。
この例のものも、例えば、内鍋50の大きさ等が変わり、内側コイル55及び外側コイル56と内鍋50との距離が短くなるようなものに対して有効であり、このように内側スペーサー90を内側コイル55と内ケース42との間に配置し、外側スペーサー91を外側コイル56と内ケース42との間に配置することにより、内側コイル55及び外側コイル56と内鍋50との距離を長くすることができる。そして内側コイル55及び外側コイル56と内鍋50との距離を適正長さ長くすることにより共振特性の調整を図ることができる。内側スペーサー90及び外側コイル56の厚さは予め計算或いは実験により確かめておくことになる。
また、上記のように、内側スペーサー90を内側コイル55のほぼ全体に接して設け、外側スペーサー91を外側コイル56のほぼ全体に接して設けることにより、両コイル55、56からの共振音を低減することができる。なお、両スペーサー90、91を図9のもののように短くしてもよい。
なお、内側スペーサー90及び外側コイル56を難燃性のものにすることにより、内鍋50等が異常温度になった場合、他部品への影響をより防ぐことができるようになる。また、外側スペーサー91は、外側コイル56と内ケース42との間に介在するものとして説明したが、内鍋50の大きさ等によってはコイル台60と外側コイル56との間に介在するようにしてもよい。このように、内側スペーサー90及び外側スペーサー91の取付位置を必要に応じて設定することにより、調整の幅を広げることができる。
図12に更なる変形例を示す。この例は、図11のもので内側スペーサー90をなくしたものである。即ち、内側コイル55は、コイル台60と内ケース42とで挟持固定され、外側コイル56と内ケース42との間のみに外側スペーサー91を介在するものである。この場合、外側スペーサー91は、図11で説明したものと同じである。
この例のものは、内鍋50の底部から側部にかけての湾曲部の大きさ等が変わり、外側コイル56と内鍋50との距離が短くなるようなものに対して有効であり、このように外側スペーサー91を外側コイル56と内ケース42との間に配置することにより、外側コイル56と内鍋50との距離を長くすることができる。そして外側コイル56と内鍋50との距離を適正長さ長くすることにより共振特性の調整を図ることができる。外側スペーサー91の厚さは予め計算或いは実験により確かめておくことになる。
また、上記のように、外側スペーサー91を外側コイル56のほぼ全体に接して設けることにより、外側コイル56からの共振音を低減することができる。なお、外側コイル56を難燃性のものにすることにより、内鍋50等が異常温度になった場合、他部品への影響をより防ぐことができるようになる。また、外側スペーサー91は、外側コイル56と内ケース42との間に介在するものとして説明したが、内鍋50の大きさ等によってはコイル台60と外側コイル56との間に設けるようにしてもよい。
図13に更なる変形例を示す。この例のものは、内側スペーサー90を図10のように内側コイル55とコイル台60との間に設け、外側スペーサー91を図11のように外側コイル56と内ケース42との間に設けるものである。内側スペーサー90及び外側スペーサー91自体及びそれらの取付けは図10及び図11のもので説明したのと同様である。
この例のものも、例えば、内鍋50の大きさ等が変わり、内側コイル55と内鍋50との距離が長くなるようなもの、外側コイル56と内鍋50との距離が短くなるようなものに対して有効であり、このように内側スペーサー90を内側コイル55とコイル台60との間に設け、外側スペーサー91を外側コイル56と内ケース42との間に設けることにより、内側コイル55と内鍋50との距離を短くするとともに、外側コイル56と内鍋50との距離を長くすることができる。そして内側コイル55及び外側コイル56と内鍋50との距離を適正長さにすることにより共振特性の調整を図ることができる。内側スペーサー90及び外側スペーサー91の厚さは予め計算或いは実験により確かめておくことになる。
なお、内側スペーサー90及び外側スペーサー91を難燃性のものにすることにより、内鍋50等が異常温度になった場合、他部品への影響をより防ぐことができるようになる。特にこの例の場合、センターセンサー52への熱伝導が遮られ、その温度制御の精度が向上する。また、外側スペーサー91は、外側コイル56と内ケース42との間に設けるものとして説明したが、内鍋50の大きさ等によってはコイル台60と外側コイル56との間に設けるようにしてもよい。
図14に更なる変形例を示す。この例のものは、図11の変形例で、図11での外側スペーサー91に変えてクリップ状の外側スペーサー92を用いるものである。クリップ状の外側スペーサー92の平面図を図7(A)に示し、その断面図を図7(B)に示す。
図に示すように、外側スペーサー92は、平面視矩形状で、断面略C字状のシリコン樹脂製のクリップ状のもので、内部に外側コイル56が嵌入可能なコイル空間92aを有し、その一部に開放部92bが設けられており、該開放部92bを押し広げてそのコイル空間92a内に外側コイル56を嵌入する。嵌入した状態を図7(A)、(B)に示す。
この外側スペーサー92は、外側コイル56に対して複数個、略等間隔に設ける。そして、開放部92bがある側の厚みで外側コイル56と内鍋50との距離を調整することになる。この外側スペーサー92は、図6のものに比べその取り付けが容易であるとともに、コストを安くすることができる。そして、外側コイル56を包み込むようにするため共振音も低減することができる。
本願発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であり、例えば内鍋は金属製のもので説明したが、土鍋等のものでもよい。
S…炊飯器 20…蓋体
21…上板 22…下板
23…調圧部材 24…蒸気通路
25…蒸気弁 26…蒸気口
27…内蓋 28…シールパッキン
30…ヒンジ機構 31…ヒンジピン
32…ヒンジばね 33…蓋ロック部材
40…炊飯器本体 41…外ケース
42…内ケース 42a…側部
42b…底部 42c…湾曲部
42d…中央口 42e…外面リブ
42f…ビス取付ボス 42g…ビス
43…肩部材 44…底部材
44a…吸気口 45…取手
47…肩ヒータ 50…内鍋
50a…フランジ 52…センターセンサー
53…保温ヒータ 55…内側コイル
56…外側コイル 60…コイル台
61…本体部 61a…センターセンサー取付部
61b…補強リブ 61c…ビス貫通口
61d…水平部 61e…台底部リブ
62…フェライトコア収納部 62a…台側部リブ
62b…ビス取付ボス 65…表示パネル
66…制御基板 67…冷却フィン
68…冷却ファン 100…マイコン制御装置
70…マイコン制御ユニット 75…IGBT駆動回路
76…パルス幅変調回路 78…内鍋温度検知回路
80…IGBT 81…共振コンデンサ
83…同期トリガー回路 84…蓋ヒータ駆動回路
86…保温ヒータ駆動回路 87…家庭用AC電源
90…内側スペーサー 90a…開口
91…外側スペーサー 92…外側スペーサー
92a…コイル空間 92b…開放部

Claims (3)

  1. 内鍋と、前記内鍋を支持する内ケースと、前記内ケースの下方に設けられるコイルと、前記コイルを支持するコイル台と、前記コイルを制御する制御手段を有する炊飯器であって、
    前記内ケースと前記コイルとの間、または前記コイルと前記コイル台との間に、前記内鍋と前記コイルとの間の距離を変更するためのスペーサーを前記コイルに接して介在させ
    前記コイルの振動を押さえ、共振音を低減することを特徴とする炊飯器。
  2. 前記コイルは、内側コイル及び外側コイルを有し、
    前記内ケースと前記外側コイルとの間、または前記外側コイルと前記コイル台との間に、前記内鍋と前記外側コイルとの間の距離を変更するためのスペーサーを前記外側コイルに接して介在させることを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 更に、前記内ケースと前記内側コイルとの間、または前記内側コイルと前記コイル台との間に、前記内鍋と前記内側コイルとの間の距離を変更するためのスペーサーを前記内側コイルに接して介在させることを特徴とする請求項に記載の炊飯器。
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