JP6808812B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
したがって、室外熱交換器に霜が付着した後も暖房運転を継続した場合、その霜が成長して室外熱交換器の熱交換能力が低下し、空気調和装置の暖房能力が落ちてしまうという課題がある。
この課題を解決するために、除霜運転中に液冷媒が圧縮機に到達しないように室内膨張弁の開度を予め定めておき、室内膨張弁をこの予め定めた開度に固定するようにした空気調和装置がある。
更に、除霜運転中に液バックを避けることを優先するあまり、室内膨張弁の開度を減少させすぎてしまった場合、冷媒循環量が少なくなり過ぎ、霜を融かしきれない。
以下、空気調和装置の第1の実施形態を、図1から図5を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の空気調和装置1は、2台の第1室内機(室内機)11A,第2室内機(室内機)11Bと、室外機26と、制御部41と、を備えている。
本実施形態では、第1室内機11Aの構成と第2室内機11Bの構成とは同一である。このため、第1室内機11Aの構成は、数字に英大文字「A」を付加して示す。第2室内機11Bのうち第1室内機11Aと対応する構成は、第1室内機11Aと同一の数字に英大文字「B」を付加して示す。これにより、第2室内機11Bについての重複する説明を省略する。後述する第3室内機11Cも同様である。
例えば、後述する第1室内機11Aの室内熱交換器12Aと第2室内機11Bの室内熱交換器12Bとは、同一の構成である。なお、室内熱交換器12Aと室内熱交換器12Bとは、同一の構成でなくてもよい。後述する室内膨張弁13A,13B、室内配管14A,14B等についても、同様である。
例えば、室内熱交換器12Aはフィンチューブ式の熱交換器である。
例えば、室内膨張弁13Aは、電子膨張弁(PMV:Pulse Motor Valve)である。図2に示すように、室内膨張弁13Aは、円柱状の貫通孔17aAが形成された本体17Aと、貫通孔17aAに挿入可能なニードル18Aと、を有している。貫通孔17aAには、図示しない冷媒が流れる。ニードル18Aは、円錐状に形成されている。ニードル18Aは、貫通孔17aAの軸線C1に沿って移動可能である。
なお、例えば、冷媒としてはR410AやR32等を用いることができる。
このように、本体17Aに対してニードル18Aが軸線C1に沿って移動することで、室内膨張弁13Aの貫通孔17aAの開口の開き具合(開度)が変化する。
ニードル18Aには、ステッピングモータ等の駆動部19Aが取付けられている。室内膨張弁13Aの駆動部19Aは、制御部41に接続され、制御部41に制御される。
例えば、室内送風機15Aは遠心式のファンを有している。室内送風機15Aのファンは、室内熱交換器12Aに対向するように配置されている。室内送風機15Aは、制御部41に接続され、制御部41に制御される。
必要に応じて、室内機11A,11Bは、室内配管14A,14B内の冷媒の圧力を検出する圧力センサや、冷媒の温度を検出する温度センサを備えてもよい。
例えば、室外熱交換器27はフィンチューブ式の熱交換器である。
四方弁28は、空気調和装置1内を流れる冷媒の向きを、後述する暖房運転用の流れの向きと、冷房運転及び除霜運転用の流れの向きと、に切替えることができる。
圧縮機29は、吸入口29aから冷媒を吸入し、圧縮機29内でこの冷媒を圧縮する。圧縮機29は、圧縮した冷媒を吐出口29bから外部に吐出する。
圧縮機29の吸入口29aには、液冷媒を蓄えるためのアキュムレータ38が取付けられている。
室外配管31は、室外膨張弁30、室外熱交換器27、四方弁28、圧縮機29、及びアキュムレータ38を接続する。
室外配管31には、渡り配管61を介して第1室内機11A、及び第2室内機11Bがそれぞれ並列に接続されている。
室外送風機32は、室内送風機15Aと同様に構成されている。
吸入圧力センサ34は、圧縮機29に吸入される冷媒の圧力を検出する。この例では、吸入圧力センサ34は、圧縮機29の吸入口29aにおける冷媒の圧力を検出する。
例えば、熱交換器温度センサ35は、室外熱交換器27の配管等に取付けられている。熱交換器温度センサ35は、室外熱交換器27の温度を検出する。
例えば、外気温度センサ36は、室外機26内において室外熱交換器27の輻射熱等の影響を受けにくい場所に配置されている。外気温度センサ36は、室外機26の外気の温度を検出する。
吐出圧力センサ33及び吸入圧力センサ34は、検出した圧力を表す信号を制御部41に送信する。熱交換器温度センサ35及び外気温度センサ36は、検出した温度を表す信号を制御部41に送信する。
演算回路は、CPU(Central Processing Unit)等を備えている。
メモリは、RAM(Random Access Memory)等を備えている。メモリには、演算回路を制御するための制御プログラム、及び、予め定められた第1高圧閾値、第2高圧閾値、低圧閾値等が記憶されている。第1高圧閾値は、低圧閾値よりも大きい。第2高圧閾値は、第1高圧閾値よりも大きい。
例えば、第2高圧閾値は1.0MPaであり、低圧閾値は0.1MPaである。
入出力部は、演算回路に指示を与えるためのキーボード、ボタン、ディップスイッチ等の入力部と、演算回路が演算した結果等を表示するための液晶ディスプレイ、LEDランプ等の表示部と、を備えている。
まず、使用者は、制御部41の入力部、リモートコントローラ、又は配電盤等を操作して空気調和装置1に電源を投入することで、空気調和装置1を起動させる。
ステップS1で入力部を操作して制御部41に暖房運転開始を指示すると、制御部41は、四方弁28を暖房運転用にし、圧縮機29、室外送風機32、及び室内送風機15A,15Bの運転を開始する。室外膨張弁30、室内膨張弁13A,13Bを所定の開度にする。
冷媒は、室内膨張弁13A,13B内で膨張し、さらに室外膨張弁30内で膨張して、温度及び圧力が下がる。室外膨張弁30内で膨張した冷媒は、室外熱交換器27内を流れる。室外熱交換器27内で冷媒が蒸発することで、室外熱交換器27が蒸発器として機能する。室外送風機32から送られた空気が室外熱交換器27と熱交換することで、室外熱交換器27が外気と熱交換する。
外気の温度や湿度等の条件により、室外熱交換器27に霜が付着する。
制御部41は、所定の時間間隔ごとに、圧力センサ33,34により圧力を検出し、温度センサ35,36により温度を検出する。
ステップS3で除霜運転の開始条件が成立すると判断した場合(Yes)は、ステップS5に進み、ステップS3で除霜運転の開始条件が成立しないと判断した場合(No)は、暖房運転を継続させた状態でステップS101に進む。
なお、室内膨張弁13Aの開度と室内膨張弁13Bの開度とは、互いに異なっていてもよい。また、除霜運転開始直後の開度と、その後一定時間経過後の開度と、を異なる値にしてもよい。
空気調和装置1が除霜運転をしていることは、必ずしも室外熱交換器27が霜を融かしていることを意味しない。空気調和装置1が除霜運転をしていることは、空気調和装置1が冷房運転と同一の順で四方弁28等に冷媒を流し、基本的に室外送風機32、及び室内送風機15A,15Bが運転を停止していることを意味する。
圧縮機29で圧縮された高温かつ高圧の冷媒は、吐出口29bから吐出され、四方弁28、室外熱交換器27内を流れる。室外熱交換器27内で冷媒が凝縮することで、室外熱交換器27が凝縮器として機能する。冷媒が凝縮することで発生した熱により、室外熱交換器27に付着した霜が融ける。
室内熱交換器12A,12B内から流れ出た冷媒は、四方弁28、アキュムレータ38内を流れ、再び吸入口29aから圧縮機29内に吸入される。
ステップS7で室内熱交換器12Aの出口に液冷媒があると判断した場合(Yes)は、ステップS11の第1工程に進み、ステップS7で室内熱交換器12Aの出口に液冷媒がない(室内熱交換器12Aの出口が過熱域)と判断した場合(No)は、ステップS61の第2工程に進む。
ステップS15において、制御部41は、室内熱交換器12Bの出口に液冷媒があるか否かを判断する。ステップS15で室内熱交換器12Bの出口に液冷媒があると判断した場合(Yes)は、ステップS17に進み、ステップS15で室内熱交換器12Bの出口に液冷媒がないと判断した場合(No)は、ステップS19に進む。
なお、液冷媒が圧縮機29に流れ込まないように(以下、液バックしないようにとも言う)調整するため、PB1パルスよりもPB2パルスの方が大きい。本実施形態では、便宜上PB1パルス及びPB2パルスを固定値としているが、PB1パルス及びPB2パルスの値は、各種のセンサの検出結果に基づいて変化してもよい。
ステップS23において、制御部41は、吐出圧力センサ33が検出した圧力(以下、吐出圧力とも言う)が例えば0.8MPaである第1高圧閾値未満か否かを判断する。ステップS23で吐出圧力が第1高圧閾値未満であると判断した場合(Yes)は、圧縮機29から吐出される冷媒の飽和温度が低くて室外熱交換器27に付着した霜を融かし切れない恐れがあるため、ステップS25に進む。一方で、ステップS23で吐出圧力が第1高圧閾値以上であると判断した場合(No)は、ステップS27に進む。
ステップS25を終了すると、ステップS33に進む。
なお、ステップS21において判断した、吸入圧力が低圧閾値未満か否かに関わらず、ステップS23において吐出圧力が第1高圧閾値未満であれば、制御部41は室内膨張弁13A,13Bの開度を減少させてもよい。
ステップS27で吐出圧力が第2高圧閾値未満であると判断した場合(Yes)は、ステップS29に進む。一方で、ステップS27で吐出圧力が第2高圧閾値以上であると判断した場合(No)は、圧縮機29から吐出される冷媒の飽和温度が十分高くて室外熱交換器27に付着した霜を十分に融かし切れると考えられるため、室内膨張弁13A,13Bの開度を維持させて、ステップS33に進む。
なお、ステップS27で吐出圧力が第2高圧閾値以上であると判断した場合は、室内膨張弁13A,13Bの開度を増加させてもよい。
ステップS21において判断した、吸入圧力が低圧閾値未満か否かに関わらず、ステップS27において吐出圧力が第2高圧閾値以上であれば、制御部41は室内膨張弁13A,13Bの開度を維持又は増加させてもよい。
なお、ステップS27において吐出圧力が第2高圧閾値未満であると判断し(Yes)、ステップS29において吸入圧力が低圧閾値以上であると判断した(No)場合には、ステップS21及びステップS23の判断に関わらず、制御部41は室内膨張弁13A,13Bの開度を減少させてもよい。
なお、ステップS21において吸入圧力が低圧閾値未満であると判断し(Yes)、ステップS23において吐出圧力が第1高圧閾値以上であると判断した(No)場合には、ステップS27及びステップS29の判断に関わらず、制御部41は室内膨張弁13A,13Bの開度を増加させてもよい。
ステップS33で除霜運転の終了条件が成立すると判断した場合(Yes)は、第1工程S11を終了するとともに除霜運転を終了して、ステップS101に進む(図3参照)。一方で、ステップS33で除霜運転の終了条件が成立しないと判断した場合(No)は、ステップS23に進んで除霜運転を継続する。
なお、ステップS33で除霜運転の終了条件が成立しないと判断した場合に、ステップS7でなくステップS23に進むのは、以下の理由による。すなわち、空気調和装置1が備える室内機11A,11Bの台数が2台であり、比較的少ない。このため、室内機11A,11Bの全台数に対する室内機1台の影響度が大きくなり、例えば、第1室内機11Aの室内膨張弁13Aの開度を一度減少させた状態から開度を急激に増加させたときに、アキュムレータ38内に液冷媒が溜まり、冷媒循環量が減少するのを防止するためである。
ステップS39において、制御部41は吐出圧力が第1高圧閾値未満か否かを判断する。ステップS39で吐出圧力が第1高圧閾値未満であると判断した場合(Yes)は、圧縮機29から吐出される冷媒の飽和温度が低くて室外熱交換器27に付着した霜を融かし切れない恐れがあるため、ステップS41に進む。一方で、ステップS39で吐出圧力が第1高圧閾値以上であると判断した場合(No)は、ステップS43に進む。
ステップS43で吐出圧力が第2高圧閾値未満であると判断した場合(Yes)は、ステップS45に進む。一方で、ステップS43で吐出圧力が第2高圧閾値以上であると判断した場合(No)は、圧縮機29から吐出される冷媒の飽和温度が十分高くて室外熱交換器27に付着した霜を十分に融かし切れると考えられるため、室内膨張弁13A,13Bの開度を維持させて、ステップS49に進む。
なお、ステップS43で吐出圧力が第2高圧閾値以上であると判断した場合は、室内膨張弁13A,13Bの開度を増加させてもよい。
ステップS47では、制御部41は、室内膨張弁13AをP2パルス増加させて室内膨張弁13Aの開度を増加させて、ステップS49に進む。
このように、ステップS49で除霜運転の終了条件が成立すると判断されるまで、ステップS7からステップS47までの工程を一定の周期で繰り返す。これにより、室外熱交換器27に付着した霜を融かすのに十分な吐出圧力を維持しつつ、冷媒循環量を確保することができる。
なお、液バックしないように調整するため、PA1パルスよりもPA2パルスの方が大きい。本実施形態では、便宜上PA1パルス及びPA2パルスを固定値としているが、PA1パルス及びPA2パルスの値は、各種のセンサの検出結果に基づいて変化してもよい。
ステップS71において、制御部41は吸入圧力が低圧閾値未満か否かを判断する。ステップS71で吸入圧力が低圧閾値未満であると判断した場合(Yes)は、冷媒循環量が少ない可能性があるため、ステップS73に進む。一方で、ステップS71で吸入圧力が低圧閾値以上であると判断した場合(No)は、ステップS49に進む。
ステップS75では、制御部41は、室内膨張弁13BをP1パルス減少させて室内膨張弁13Aの開度を減少させ、ステップS83に進む。
ステップS81では、制御部41は、室内膨張弁13BをP2パルス増加させて室内膨張弁13Bの開度を増加させて、ステップS83に進む。
ステップS87では、制御部41は室内膨張弁13AをPA1パルスに設定し、ステップS21に進む。一方で、ステップS89では、制御部41は室内膨張弁13AをPA2パルスに設定し、ステップS73に進む。
一方で、ステップS101で暖房運転の停止の指示が出されていないと判断した場合(No)は、ステップS3に進む。
室内膨張弁13A,13Bの開度を増加させると、液バックする恐れがある。吐出圧力に基づいて室内膨張弁13A,13Bの開度を変化させることで、液バックするのを抑制することができる。
また、室内膨張弁13A,13Bの開度を維持させることで、液バックを抑制することができる。
制御部41は、吐出圧力が第1高圧閾値以上であり、かつ、吸入圧力が低圧閾値未満であるときに、室内膨張弁13A,13Bの開度を増加させる。吐出圧力が第1高圧閾値以上で圧縮機29から吐出される冷媒の飽和温度がある程度高いときに、室内膨張弁13A,13Bの開度を増加させて冷媒循環量を多くすることで、室外熱交換器27の霜の融け残りをより確実に抑制することができる。
以下、空気調和装置の第2の実施形態を、図1、図6から図9を参照しながら説明する。
図1及び図6に示すように、本実施形態の空気調和装置の制御部(制御装置)51は、例えば、2台の室内機11A,11Bを備えて空気調和装置2を構成するとともに、3台の室内機11A,11B,11Cを備えて空気調和装置3を構成する。
空気調和装置2は、第1の実施形態の空気調和装置1に対して、制御部41のみが異なる。空気調和装置3は、空気調和装置2に対してさらに第3室内機(室内機)11Cを備えたものである。
具体的に、空気調和装置2の場合について説明する。各室内機11A,11Bは、補助制御部をそれぞれ備える。補助制御部は、制御部51と電気的に接続されることで、制御部51との間で信号の送受信を行う。建築物の各部屋に室内機11A,11Bを設置した後で、室内機11A,11Bの補助制御部と制御部51とを配線等により電気的に接続する。制御部51は、配線を介して補助制御部と信号の送受信を行うことで、2台の補助制御部と接続されたことを認識する。これにより、制御部51は2台の室内機11A,11Bと接続されたことを認識し、メモリに、室内機の台数である「2」を記憶する。
空気調和装置3の各構成、及び、暖房運転、除霜運転時における冷媒の流れは空気調和装置1と同様なので、説明を省略する。
ステップS109で、制御部51は、空気調和装置が備える室内機の台数が3台以上か否かを判断する。制御部51は、空気調和装置2,3のいずれかが備える制御部51である。
ステップS109で空気調和装置が備える室内機の台数が3台以上であると判断した場合(Yes)は、ステップS121の多台数工程に進む。一方で、ステップS109で空気調和装置が備える室内機の台数が3台以上でないと判断した場合(No)は、ステップS111の少台数工程に進む。なお、少台数工程S111は、第1の実施形態における空気調和装置1と同一の工程なので説明を省略する。
多台数工程S121において、ステップS122で使用者が制御部51に暖房運転開始を指示すると、制御部51は、前述のステップS1のように制御する。このとき、外気の温度や湿度等の条件により、室外熱交換器27に霜が付着する。
ステップS123において、制御部51は除霜運転の開始条件が成立するか否かを判断する。ステップS123で除霜運転の開始条件が成立すると判断した場合(Yes)は、ステップS125に進み、ステップS123で除霜運転の開始条件が成立しないと判断した場合(No)は、暖房運転を継続させた状態でステップS151に進む。
なお、室内膨張弁13A,13B,13Cの除霜運転の初期開度は、第1の実施形態の除霜運転の初期開度である600パルス等でもよい。室内膨張弁13A,13B,13Cの除霜運転の初期開度は、互いに異なっていてもよい。また、除霜運転開始直後の開度と、その後一定時間経過後の開度と、を異なる値にしてもよい。
ステップS129では、制御部51は室内膨張弁13AをPA3パルス(例えば、250パルス)に設定し、ステップS133に進む。一方で、ステップS131では、制御部51は室内膨張弁13AをPA4パルス(例えば、450パルス)に設定し、ステップS133に進む。
なお、液バックしないように調整するため、PA3パルスよりもPA4パルスの方が大きい。本実施形態では、便宜上PA3パルス及びPA4パルスを固定値としているが、PA3パルス及びPA4パルスの値は、各種のセンサの検出結果に基づいて変化してもよい。
ステップS135では、制御部51は室内膨張弁13BをPB3パルス(例えば、200パルス)に設定し、ステップS139に進む。一方で、ステップS137では、制御部51は室内膨張弁13BをPB4パルス(例えば、400パルス)に設定し、ステップS139に進む。
なお、液バックしないように調整するため、PB3パルスよりもPB4パルスの方が大きい。PB3パルスとPA3パルスとは等しくてもよいし、PB3パルスはPA3パルスよりも大きくてもよい。PA4パルス及びPB4パルスについても同様である。
ステップS141では、制御部51は室内膨張弁13CをPC3パルス(例えば、150パルス)に設定し、ステップS145に進む。一方で、ステップS143では、制御部51は室内膨張弁13CをPC4パルス(例えば、350パルス)に設定し、ステップS145に進む。
なお、液バックしないように調整するため、PC3パルスよりもPC4パルスの方が大きい。
このように、ステップS145で除霜運転の終了条件が成立すると判断されるまで、ステップS127からステップS143までの工程を一定の周期で繰り返す。これにより、液バックすることなく冷媒循環量を確保した状態で、室外熱交換器27に付着した霜を融かすことができる。
一方で、ステップS151で暖房運転の停止の指示が出されていない判断した場合(No)は、ステップS123に進む。
図8に示す例では、吐出圧力と第1高圧閾値との大小関係によらず、室内機の台数が1台及び2台のときと、3台以上のときとで、室内膨張弁の変化量はそれぞれ一定である。すなわち、予め定められた台数閾値を3台として制御部51は、室内膨張弁の変化量を、台数が台数閾値未満(1台及び2台)であるときに、台数が台数閾値以上(3台以上)であるときよりも減少させる。
さらに、制御部51は、除霜運転中に、室内機の台数に基づいて室内膨張弁の開度の変化方法を変える。したがって、室内機の台数に応じたきめ細やかな制御を行うことができる。
制御部51は、室内膨張弁の変化量を、台数が少ないほど減少させる。このため、室内機の台数に応じて室内膨張弁の変化量をより細かく変化させ、さらにきめ細やかな制御を行うことができる。
制御部51は、前述の室内膨張弁の変化量を、吐出圧力及び吸入圧力の少なくとも一方に基づいて変えてもよい。
Claims (10)
- 室内熱交換器と、開度を変更可能な室内膨張弁と、を有する複数の室内機と、
室外熱交換器と、四方弁と、圧縮機と、前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力を検出する吐出圧力センサと、を有する室外機と、
前記室内膨張弁、前記四方弁、前記圧縮機を制御する制御部と、
を備え、
前記複数の室内機は、前記室外機に対してそれぞれ並列に接続され、
前記制御部は、除霜運転中に、前記吐出圧力センサの検出結果に基づいて、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を変化させ、
前記制御部は、前記吐出圧力センサが検出した圧力が、予め定められた第1高圧閾値未満であるときに、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を減少させる
空気調和装置。 - 前記制御部は、前記吐出圧力センサが検出した圧力が、前記第1高圧閾値よりも大きい予め定められた第2高圧閾値以上であるときに、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を増加させるか、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を維持させる
請求項1に記載の空気調和装置。 - 室内熱交換器と、開度を変更可能な室内膨張弁と、を有する複数の室内機と、
室外熱交換器と、四方弁と、圧縮機と、前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力を検出する吐出圧力センサと、を有する室外機と、
前記室内膨張弁、前記四方弁、前記圧縮機を制御する制御部と、
を備え、
前記複数の室内機は、前記室外機に対してそれぞれ並列に接続され、
前記制御部は、除霜運転中に、前記吐出圧力センサの検出結果に基づいて、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を変化させ、
前記室外機は、前記圧縮機に吸入される前記冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサを有し、
前記制御部は、前記除霜運転中に、前記吸入圧力センサの検出結果に基づいて、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を変化させる
空気調和装置。 - 前記制御部は、前記吐出圧力センサが検出した圧力が、予め定められた第1高圧閾値以上であり、かつ、前記吸入圧力センサが検出した圧力が、予め定められた低圧閾値未満であるときに、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を増加させる
請求項3に記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、前記吐出圧力センサが検出した圧力が、前記第1高圧閾値よりも大きい予め定められた第2高圧閾値未満であり、かつ、前記吸入圧力センサが検出した圧力が、予め定められた低圧閾値以上であるときに、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を減少させる
請求項4に記載の空気調和装置。 - 室内熱交換器と、開度を変更可能な室内膨張弁と、を有する複数の室内機と、
室外熱交換器と、四方弁と、圧縮機と、前記圧縮機から吐出される冷媒の圧力を検出する吐出圧力センサと、を有する室外機と、
前記室内膨張弁、前記四方弁、前記圧縮機を制御する制御部と、
を備え、
前記複数の室内機は、前記室外機に対してそれぞれ並列に接続され、
前記制御部は、除霜運転中に、前記吐出圧力センサの検出結果に基づいて、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を変化させ、
前記制御部は、前記除霜運転中に、前記複数の室内機の台数に基づいて、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度の変化方法を変える
空気調和装置。 - 前記室外機は、前記圧縮機に吸入される前記冷媒の圧力を検出する吸入圧力センサを有し、
前記制御部は、前記吐出圧力センサの検出結果、及び前記吸入圧力センサの検出結果に基づいて、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度の変化方法を変える
請求項6に記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を一度に変化させる変化量を、前記台数が予め定められた台数閾値未満であるときに、前記台数が前記台数閾値以上であるときよりも減少させる
請求項6又は7に記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を一度に変化させる変化量を、前記台数が少ないほど減少させる
請求項6又は7に記載の空気調和装置。 - 前記制御部は、前記吐出圧力センサの検出結果に基づいて、前記複数の室内膨張弁のうちの少なくとも1つの開度を一度に変化させる変化量を変える
請求項6から9のいずれか一項に記載の空気調和装置。
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