JP6805673B2 - 耐火物の溶射補修方法 - Google Patents

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本発明は、耐火物の溶射補修方法に関し、特に、熱風炉やコークス炉の炉壁などに使用される珪石レンガ耐火物の溶射補修方法に関する。
高炉に供給する空気を加熱する熱風炉の炉壁や石炭を乾留してコークスを製造するコークス炉の炉壁などには珪石レンガ耐火物が使用されている。熱風炉やコークス炉の炉壁などを構成する珪石レンガ耐火物は長年の使用によって損傷するため、適宜、補修される。
上記補修方法の一つとして溶射補修方法がある。この方法は、燃焼熱又は金属酸化熱により溶融させた補修材を珪石レンガの損傷した部位に吹き付け、硬化した補修材で当該部位を充填する補修方法であり、燃焼熱による補修方法を火炎溶射法、金属酸化熱による補修方法をテルミット溶射法と呼んでいる。
例えば、特許文献1には、被補修部(損傷部)に緻密質の第1の溶射施工体を施した後、第1層と同質の緻密質溶射材に低溶融点の粉末を混合して多孔質の溶射材とした第2の溶射施工体を第1の溶射施工体上に施す技術が開示されている。
また、特許文献2には、溶射補修材中の易被酸化性金属粒子の配合率の増加、溶融補修直前の基体炉壁温度を溶射補修材中に配合する易被酸化性金属の融点より高くすること、炉壁側近傍の溶射補修層形成時の火炎温度を高めることなどにより、炉壁面と溶射補修層の間に溶融固化層を存在させ、炉壁への溶射補修層の接着性を向上させる技術が開示されている。
特開昭59−225286号公報 特開2007−33023号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術の場合、第2層の溶融点が低く多孔質であるため、耐スケール性や接着強度が低く、短命となる。また、第2層を低溶融点化するため、溶射材の厚さ確保が困難となる。なお、特許文献1には第1層の溶射材に関する記載が無く、第1層が損傷部から剥離しやすいと推察される。
また、特許文献2記載の技術の場合、寿命延長効果はあると考えられるが、燃焼熱(壁面温度)が一定となるように管理することが難しいため、溶射補修材を均一に溶融させることが困難である。また、第1層の温度が高いほど、第2層の溶射補修材の厚さ確保、即ち断熱性確保が難しくなる。さらにまた、炉壁温度を上昇させるまでに時間が掛かることに加えて、炉壁温度及び火炎温度を上昇させるため可燃性ガス及び支燃性ガスが必要となり、溶射機器の構造が複雑となる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、耐火物の損傷部から補修耐火物が剥離しないようにして補修耐火物の長寿命化を図ると共に、鉄皮温度の急激な上昇を防止することが可能な耐火物の溶射補修方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、珪石レンガ耐火物の損傷部に、溶射前組成としてSiOを50質量%以上含有する(金属Siを含む場合はSiOに換算する)第1の補修耐火物を溶射施工する耐火物の溶射補修方法であって、
前記第1の補修耐火物を溶射する前に、溶射前組成としてSiOを50質量%以上含有し(金属Siを含む場合はSiOに換算する)、前記第1の補修耐火物に対する、下記(1)〜(5)の手順で測定される溶融点降下代が10℃〜100℃である第2の補修耐火物を溶射施工することを特徴としている。
(1)補修耐火物を500g取り出し、大気雰囲気の電気炉内で、炉温1000℃未満は6℃/min、1000℃以上は4℃/minで昇温し、1200℃を4時間維持する。
(2)炉冷して外気温度まで補修耐火物を低下させた後、補修耐火物の粒径が1mm以下となるまで粉砕する。
(3)上記(1)、(2)の工程を3回繰り返す。
(4)粉砕した補修耐火物を直径10mm×高さ10mmの円筒容器に投入した後、当該円筒容器を反転し、直径10mm×高さ10mmの補修材成形物を作製する。
(5)大気雰囲気の電気炉内で、炉温1000℃未満は6℃/min、1000℃以上は4℃/minで昇温し、補修材成形物の状態を目視観察し、補修材成形物の角が溶け始めた温度をその補修耐火物の溶融点とする。
本発明では、溶融点(溶融温度)の異なる2種類の補修耐火物を準備する。そして、1層目に溶融点の低い第2の補修耐火物を溶射施工することにより、珪石レンガ耐火物の損傷部の凹凸や亀裂に第2の補修耐火物が浸透し、損傷部に第2の補修耐火物が強固に接着する。次いで、溶融点の高い第1の補修耐火物を、第2の補修耐火物の表面を溶融させながら溶射施工し、補修耐火物の厚さを確保する。
また、本発明に係る耐火物の溶射補修方法では、前記第2の補修耐火物の溶射前組成におけるSiO含有量には、SiO換算した金属Siを10質量%〜40質量%(金属SiをSiOに換算したうえで前記第2の補修耐火物の溶射前組成全体を100質量%とする)含み、
前記第2の補修耐火物の溶射に酸素ガス又は酸素含有ガスを使用し、前記金属Siを酸化発熱させて前記第2の補修耐火物を溶融させるようにしてもよい。

当該構成は、第2の補修耐火物に含まれる金属Siを用いたテルミット溶射法による耐火物の補修方法について規定する。テルミット溶射法では、溶射施工した後も酸化発熱が続くので、第2の補修耐火物が施工面になじみやすく、第1の補修耐火物と第2の補修耐火物間の接着強度が高くなる。
本発明に係る耐火物の溶射補修方法では、1層目に溶融点の低い第2の補修耐火物を溶射施工することにより、珪石レンガ耐火物の損傷部の凹凸や亀裂に第2の補修耐火物が浸透し、損傷部の界面から補修耐火物が剥離するのを防止して補修耐火物の長寿命化を図ることができる。また、第2の補修耐火物の溶射施工後に、第1の補修耐火物を、第2の補修耐火物の表面を溶融させながら溶射施工するので、第1の補修耐火物と第2の補修耐火物間の接着強度が高くなる。仮に第1の補修耐火物が剥離した場合でも、接着強度の高い第2の補修耐火物が剥離せずに残存し、補修耐火物の脱落による鉄皮温度の急激な温度上昇を防止することができる。その結果、施工前に炉壁温度を上昇させる必要がなく、補修時間が短縮されると共に、溶射機器の構造を簡略化することができる。
(A)〜(C)は本発明の第1の実施の形態に係る耐火物の溶射補修方法の手順を説明するための模式図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
[第1の実施の形態]
図1を用いて、本発明の第1の実施の形態に係る耐火物の溶射補修方法の手順について説明する。
本実施の形態が対象とする耐火物は、熱風炉やコークス炉の炉壁などに使用される珪石レンガ耐火物10である。珪石レンガ耐火物10の組成はSiOが85質量%以上であり、SiOが93質量%以上のものが一般に使用されている。熱風炉やコークス炉の炉壁などを構成する珪石レンガ耐火物10は長年の使用によって、図1(A)に示すように、凹凸状の損傷部11が発生する。
本実施の形態では、溶融点の高い第1の補修耐火物13と溶融点の低い第2の補修耐火物12を準備し、珪石レンガ耐火物10の損傷部11に、第1の補修耐火物13よりも溶融点が10℃〜100℃低い第2の補修耐火物12を溶射施工した(図1(B)参照)後、第1の補修耐火物13を、第2の補修耐火物12の表面12aを溶融させながら溶射施工する(図1(C)参照)。
なお、溶射方法は、燃焼熱による火炎溶射法、金属酸化熱によるテルミット溶射法のいずれでもよい。
第1の補修耐火物13及び第2の補修耐火物12は、溶射前組成としてSiOを50質量%以上含有する。ただし、第1の補修耐火物13及び第2の補修耐火物12が金属Siを含む場合は、金属SiをSiOに換算する。
第2の補修耐火物12の溶射前組成としてSiOを50質量%以上含有していると、SiO組成の多い珪石レンガ耐火物10との接着性が良い。また、第1の補修耐火物13の溶射前組成としてSiOを50質量%以上含有していると、SiO組成の多い第2の補修耐火物12との接着性が良い。
第1の補修耐火物13の溶融点は一般に1500℃〜2000℃である。
また、第2の補修耐火物12に融点調整用酸化物を添加することにより、第1の補修耐火物13に対する第2の補修耐火物12の溶融点降下代を10℃〜100℃に調整する。融点調整用酸化物には、MgO、NaO、KO、Fe、Alなどが用いられる。
なお、第1の補修耐火物13に対する第2の補修耐火物12の溶融点降下代が10℃〜100℃の範囲外である場合、以下のような課題がある。
第2の補修耐火物12の溶融点降下代が10℃未満である場合、第1の補修耐火物13とほぼ同じ溶融点を第2の補修耐火物12が有するため、損傷部11の凹凸や亀裂への第2の補修耐火物12の浸透効果に関して、第1の補修耐火物13よりも高い効果を得ることができない。また、第1の補修耐火物13の溶射施工時に、十分に溶融した第2の補修耐火物12の表面12aを形成することができず、第1の補修耐火物13と第2の補修耐火物13の接着性が低下する。
一方、第2の補修耐火物12の溶融点降下代が100℃超である場合、第1の補修耐火物13溶射時に第2の補修耐火物12の溶融が著しく進み、第1の補修耐火物13の粒子が損傷部11に衝突した際に、溶融した第2の補修耐火物12を排除し、第2の補修耐火物12の施工部が薄肉化あるいは無くなる場合がある。その結果、第1の補修耐火物13と損傷部11が直接接触する場合があり、補修後の稼働時に第1の補修耐火物13が損傷部11の界面から剥離する場合がある。
なお、第1の補修耐火物13及び第2の補修耐火物12の溶融点は以下の方法により測定する。
(1)補修耐火物を500g取り出し、大気雰囲気の電気炉内で、炉温1000℃未満は6℃/min、1000℃以上は4℃/minで昇温し、1200℃を4時間維持する。
(2)炉冷して外気温度まで補修耐火物を低下させた後、補修耐火物の粒径が1mm以下となるまで粉砕する。
(3)上記(1)、(2)の工程を3回繰り返す。これにより、補修耐火物中の金属Siは酸化して全てSiOとなる。
(4)粉砕した補修耐火物を直径10mm×高さ10mmの円筒容器に投入した後、当該円筒容器を反転し、直径10mm×高さ10mmの補修材成形物を作製する。
(5)大気雰囲気の電気炉内で、炉温1000℃未満は6℃/min、1000℃以上は4℃/minで昇温し、補修材成形物の状態を目視観察し、補修材成形物の角が溶け始めた温度をその補修耐火物の溶融点とする。
[第2の実施の形態]
本実施の形態は、基本的な補修手順は第1の実施の形態と同様であるが、溶射方法をテルミット溶射法に特定している。
第2の補修耐火物12の溶射時に、第2の補修耐火物12に含まれる金属Siの酸化発熱を用いて第2の補修耐火物12の温度を上昇させ、第2の補修耐火物12を溶融する。本実施の形態では、損傷部11に第2の補修耐火物12が付着した後も金属Siの酸化発熱が続くため、損傷部11の凹凸や亀裂への第2の補修耐火物12の浸透効果がより得やすくなる。
第2の補修耐火物12の溶射前組成におけるSiO含有量には、SiO換算した金属Siを10質量%〜40質量%含んでいる。ただし、第2の補修耐火物12の溶射前組成全体を100質量%とする。
また、テルミット溶射では金属Siが酸化発熱反応を起こすため、キャリアガスには酸素ガス又は酸素含有ガスを使用する。
なお、第2の補修耐火物12の溶射前組成に含まれる金属Siの含有量が10質量%〜40質量%の範囲外である場合、以下のような課題がある。
金属Siの含有量が10質量%未満である場合、溶射後の酸化発熱量が少ないため、溶射後において第2の補修耐火物12の温度低下が起こる。その結果、第2の補修耐火物12の亀裂への侵入が十分ではなく、補修部位の寿命向上効果は得られるものの十分とはいえない。
一方、金属Siの含有量が40質量%超である場合、溶射後の酸化発熱量が多いため、第2の補修耐火物12の溶融が過剰となり、溶射材の厚さを確保することができない。第2の補修耐火物12の溶射材厚さが確保ができないと、第1の補修耐火物13の溶射時に第2の補修耐火物12の溶融が著しく進み、第1の補修耐火物13の粒子が損傷部11に衝突した際に、溶融した第2の補修耐火物12が流下して無くなったり、第2の補修耐火物12の施工部が薄肉化することがある。その結果、損傷部11へ第2の補修耐火物12が十分浸透することができない、第1の補修耐火物13を損傷部11に接合するバインダーとしての機能を第2の補修耐火物12が十分に発揮することができない等の問題が生じ、補修部位の寿命向上効果は得られるものの十分ではない。
また、第1の補修耐火物13の溶射時にテルミット溶射を用いて、第2の補修耐火物12に第1の補修耐火物13を溶射すると、十分に溶融した第2の補修耐火物12の表面12aを形成することができる。その後も第1の補修耐火物13の溶射を続けると、第1の補修耐火物13が付着した後も金属Siの酸化発熱が続き、第2の補修耐火物12の再溶融が促進され、第1の補修耐火物13と第2の補修耐火物12の接着性が向上する。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
本発明の効果を検証するために実施した検証試験について説明する。
検証試験では、第2の補修耐火物の溶射前SiOの含有量(金属Siを含む場合はSiOに換算する。)、溶射前SiO中の金属Siの含有量(ただし、金属SiをSiOに換算したうえで第2の補修耐火物の溶射前組成全体を100質量%とする。)、及び第1の補修耐火物に対する第2の補修耐火物の溶融点降下代、並びに、キャリアガスの種類、第1の補修耐火物の溶射前SiOの含有量(金属Siを含む場合はSiOに換算する。)をパラメータとして本発明の効果について検証した。補修対象は熱風炉の炉壁とした。試験結果の一覧を表1に示す。
Figure 0006805673
実施例3を除く全ての実施例と全ての比較例はテルミット溶射法により、実施例3は火炎溶射法により損傷部の補修を行った。従来例1及び2は、第1の補修耐火物に対する第2の補修耐火物の溶融点降下代をゼロとし、特許文献2記載の方法に従って火炎溶射法により損傷部の補修を行った。
なお、比較例5は、第2の補修耐火物がなく第1の補修耐火物のみとした。
第1の補修耐火物の溶射前SiO中の金属Siの含有量は、従来例1を除いて、第2の補修耐火物の溶射前SiO中の金属Siの含有量と同じである。
第1の補修耐火物の溶融点は1675℃である。また、第2の補修耐火物の溶融点は補修材中にMgOを添加して調整した。
従来例1では、第1の補修耐火物の溶射前SiO中の金属Siの含有量は15質量%とし、従来例2では、第1の補修耐火物に比べて第2の補修耐火物の溶射火炎温度を250℃上昇させた。
耐用性の評価については、補修部位中の1mの領域について補修耐火物が剥離するまでの期間を調査し、補修耐火物が剥離するまでの期間が1.5年を超える場合を◎、1.0年以上1.5年以下の場合を〇、1.0年未満の場合を×とした。
同表より以下のことがわかる。
・全ての実施例は、補修耐火物が剥離するまでの期間が1.0年以上であった。特に、溶射前SiO中の金属Siの含有量が10質量%〜40質量%であると、補修耐火物が剥離するまでの期間は1.5年超であった。
・全ての比較例は、補修耐火物が剥離するまでの期間が1.0年未満であった。
・従来例1及び2では、第2の補修耐火物の溶融性は上がるが、第1の補修耐火物と第2の補修耐火物の溶融点が同じであるため、第2の補修耐火物の溶融点を低下させることによる亀裂浸透効果が発揮できず耐用性が悪くなると共に、第1の補修耐火物溶射時に第2の補修耐火物の表面を十分に溶融させることができず、第1の補修耐火物と第2の補修耐火物との間で剥離が生じ耐用性が悪くなる。
10:珪石レンガ耐火物、11:損傷部、12:第2の補修耐火物、12a:表面、13:第1の補修耐火物

Claims (2)

  1. 珪石レンガ耐火物の損傷部に、溶射前組成としてSiOを50質量%以上含有する(金属Siを含む場合はSiOに換算する)第1の補修耐火物を溶射施工する耐火物の溶射補修方法であって、
    前記第1の補修耐火物を溶射する前に、溶射前組成としてSiOを50質量%以上含有し(金属Siを含む場合はSiOに換算する)、前記第1の補修耐火物に対する、下記(1)〜(5)の手順で測定される溶融点降下代が10℃〜100℃である第2の補修耐火物を溶射施工することを特徴とする耐火物の溶射補修方法。
    (1)補修耐火物を500g取り出し、大気雰囲気の電気炉内で、炉温1000℃未満は6℃/min、1000℃以上は4℃/minで昇温し、1200℃を4時間維持する。
    (2)炉冷して外気温度まで補修耐火物を低下させた後、補修耐火物の粒径が1mm以下となるまで粉砕する。
    (3)上記(1)、(2)の工程を3回繰り返す。
    (4)粉砕した補修耐火物を直径10mm×高さ10mmの円筒容器に投入した後、当該円筒容器を反転し、直径10mm×高さ10mmの補修材成形物を作製する。
    (5)大気雰囲気の電気炉内で、炉温1000℃未満は6℃/min、1000℃以上は4℃/minで昇温し、補修材成形物の状態を目視観察し、補修材成形物の角が溶け始めた温度をその補修耐火物の溶融点とする。
  2. 請求項1記載の耐火物の溶射補修方法において、前記第2の補修耐火物の溶射前組成におけるSiO含有量には、SiO換算した金属Siを10質量%〜40質量%(金属SiをSiOに換算したうえで前記第2の補修耐火物の溶射前組成全体を100質量%とする)含み、
    前記第2の補修耐火物の溶射に酸素ガス又は酸素含有ガスを使用し、前記金属Siを酸化発熱させて前記第2の補修耐火物を溶融させることを特徴とする耐火物の溶射補修方法。
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