JP6805570B2 - 蓄電池の製造方法及び蓄電池 - Google Patents

蓄電池の製造方法及び蓄電池 Download PDF

Info

Publication number
JP6805570B2
JP6805570B2 JP2016122839A JP2016122839A JP6805570B2 JP 6805570 B2 JP6805570 B2 JP 6805570B2 JP 2016122839 A JP2016122839 A JP 2016122839A JP 2016122839 A JP2016122839 A JP 2016122839A JP 6805570 B2 JP6805570 B2 JP 6805570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
electrode layer
current collector
storage battery
porous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016122839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017228399A (ja
Inventor
悠人 成澤
悠人 成澤
透 小瀬村
透 小瀬村
義貴 上原
義貴 上原
伊藤 仁
仁 伊藤
小川 止
止 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2016122839A priority Critical patent/JP6805570B2/ja
Publication of JP2017228399A publication Critical patent/JP2017228399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6805570B2 publication Critical patent/JP6805570B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

この発明は、蓄電池の製造方法及び蓄電池に関する。
特許文献1には三次元の電極構造を有する蓄電池が開示されている。
特開2014−130813号公報
上述のような蓄電池においては、電極層に集電層を積層した後は集電層のプレスを行えないことから、電極層と集電層との密着性を高めるために電極層を乾燥させる前に電極層の上に集電層が塗布されることが多い。
しかしながら、蓄電池の集電層は一般に箔によって形成されることから、電極層へ集電層を塗布した後に電極層を乾燥させようとすると、電極層に含まれる、スラリー粘度調整用の揮発溶媒が電極層と集電層との境界に溜まってしまう。その結果、電極層と集電層との密着性が低下し、電極層と集電層との間の電気抵抗が大きくなって蓄電池の性能(特にサイクル耐久性)が低下するという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、蓄電池の性能が低下するのを抑制する蓄電池の製造方法及び蓄電池を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、蓄電池の製造方法は、蓄電池を構成する正極層及び負極層のうち一方の電極層を第1の集電層に形成する第1電極形成工程と、前記一方の電極層に電解質層を形成する電解質層形成工程とを含む。さらに蓄電池の製造方法は、前記電解質層に他方の電極層を形成する第2電極形成工程と、前記他方の電極層に多孔質の材料で構成される第2の集電層を積層し、前記第2の集電層と前記他方の電極層との境界部分において前記第2の集電層の多孔質の網目が前記他方の電極層の一部に埋め込まれる第2集電層形成工程と、前記蓄電池のうち少なくとも前記他方の電極層を乾燥させる乾燥工程とを含み、前記第2集電層の多孔質の網目の格子の幅が、前記他方の電極層に含まれる活物質の粒子径よりも小さいことを特徴とする。
この態様によれば、蓄電池の性能が低下するのを抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態における蓄電池の構造を示す概念図である。 図2は、本実施形態における蓄電池の製造方法のうち電極層の塗布工程から絶縁イオン透過層の塗布工程までの手順を説明する図である。 図3は、蓄電池の製造方法のうち絶縁イオン透過層の乾燥工程から多孔質集電層の積層工程までの手順を説明する図である。 図4は、蓄電池の製造方法のうち多孔質膜集電層の乾燥工程から蓄電池の完成までの手順を説明する図である。 図5は、本実施形態における蓄電池の製造方法の工程の一例を示すフローチャートである。 図6は、集電層を多孔質の材料により形成した蓄電池における集電層と電極層との密着性を説明する図である。 図7は、電極層と多孔質集電層との接触面積と剥離強度との関係を説明する図である。 図8は、図7に示した金属粒子集電層の剥離強度に関する説明図である。 図9は、蓄電池の基板である集電層を多孔質の材料で形成した蓄電池の構造を示す概念図である。 図10は、本発明の第2実施形態における蓄電池の構造を示す概念図である。 図11は、本実施形態における蓄電池の製造方法のうち集電層の配置工程から電極層の形成工程までの一連の工程を説明する図である。 図12は、蓄電池の製造方法のうち電解質層の塗布工程から対極電極層の塗布工程までの一連の工程を説明する図である。 図13は、蓄電池の製造方法のうち多孔質集電層の積層工程から蓄電池の完成までの一連の工程を説明する図である。 図14は、本実施形態における蓄電池の製造方法に関する工程を示すフローチャートである。 図15は、本実施形態における蓄電池の製造方法に関する工程の他の例を示すフローチャートである。 図16は、電極層を構成する粒子径と、その電極層に積層される多孔質集電層におけるメッシュ幅との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における蓄電池10の構造を示す断面図である。
蓄電池10は、充電及び放電を交互に繰り返し行うことが可能な電池である。例えば、蓄電池10は、電動車両に搭載され、電動車両の電動モータ等に電力を供給したり、電動モータによる回生電力を蓄えたりする。
蓄電池10は、本実施形態ではリチウムイオン電池により実現される。蓄電池10は、集電層11、電極層12、電解質層13、対極電極層14、及び多孔質集電層15を有する。
集電層11の表面には電極層12が形成され、電極層12の表面には電解質層13が形成され、電解質層13の表面には対極電極層14が形成され、対極電極層14には多孔質集電層15が形成される。
集電層11は、電池10の基板であり、電子を通す第1集電層である。本実施形態の集電層11は、電子を通しつつイオンを遮断するイオン隔壁である。集電層11は、正極集電層及び負極集電層のうちの一方の集電層を構成する。正極集電層は、例えばアルミニウムなどにより形成され、負極集電層は、例えば銅などにより形成される。
電極層12は、正極層及び負極層のうちの一方の電極層を構成する。正極層は、正極活物質の材料、例えばLiCoO2(LCO)により形成される。負極層は、負極活物質の材料、例えばLi4Ti512(LTO)により形成される。
電解質層13は、正極層及び負極層の間でイオンを透過させるものの、正極層と負極層とを電気的に絶縁する絶縁性イオン透過層である。例えば、電解質層13は、複数の固体電解質を連続して形成した薄膜であり、ポリエチレンオキサイド及びポリスチレンにより形成される。例えば、電解質層13は、いわゆるセパレータにより実現される。
対極電極層14は、電極層12の極性に対して反対の極性を有する電極層であり、正極層及び負極層のうちの他方の電極層を構成する。例えば、電極層12が正極層である場合は、対極電極層14が負極層となる。
多孔質集電層15は、多数の孔を有する多孔質の材料により形成される集電層である。多孔質集電層15は、集電層11と同様の機能を有する。多孔質集電層15は、正極集電層及び負極集電層のうちの他方の集電層を構成する。
本実施形態の多孔質集電層15は、対極電極層14の一部に多孔質集電層15の格子状の網目(メッシュ)が埋め込まれるように形成される。
このように、蓄電池10における一対の集電層のうち少なくとも一方の集電層を多孔質の材料で形成することにより、対極電極層14に含まれるスラリー粘度調整用の揮発溶媒が多孔質集電層15を介して蓄電池10の外部に排出しやすくなる。このため、集電層を金属箔で形成する蓄電池に比べて対極電極層14と多孔質集電層15との境界に揮発溶媒が溜まって多孔質集電層15が対極電極層14から剥離するという事態を回避することができる。
さらに、多孔質集電層15の網目が対極電極層14の一部に埋め込まれていることから、金属箔の集電層に比べて多孔質集電層15と対極電極層14との密着性が高くなり、電子の移動量が増加するので、蓄電池10の性能を向上させることができる。このような蓄電池10を電動車両に搭載することにより、蓄電池10から電動モータに電力を安定して供給することが可能となる。
次に本実施形態における蓄電池10の製造方法の工程について図2乃至図4を参照して説明する。
図2は、蓄電池10の製造方法における電極層12の塗布工程から電解質層13の塗布工程までの一連の工程を説明する図である。図2(a)は電極層12の塗布工程を示し、図2(b)は電極層12の乾燥工程を示し、図2(c)は電極層12のプレス工程を示し、図2(a)は電解質層13の塗布工程を示す。
まず、図2(a)に示すように、塗工装置のスリットダイヘッド901から集電層11の表面(上)に対して揮発溶媒を含むスラリー状の電極材を塗布することにより、粘性の高い電極層12が形成される。
続いて、図2(b)に示すように、電極層12の溶媒が揮発するように不図示の加温器を用いて電極層12が加熱される。加温器は、例えば集電層11の裏面(下)に配置される。
そして、図2(c)に示すように、プレス装置902を用いて電極層12がプレスされる。これにより、集電層11及び電極層12の密着性を確保すると共に電極層12の密度を高めることができる。
その後、図2(d)に示すように、塗工装置のスプレー手段903を用いて電解質層13が電極層12の表面に塗布される。
次に、蓄電池10の製造方法のうち電解質層13の塗布工程後に行われる工程について図3を参照して説明する。
図3は、蓄電池10の製造方法のうち電解質層13の乾燥工程から多孔質集電層15の積層工程までの一連の工程を説明する図である。図3(e)は電解質層13の乾燥工程の一例を示し、図3(f)は電解質層13のプレス工程を示し、図3(g)は電極層12のプレス工程を示し、図3(h)は電解質層13の塗布工程を示す。
図2(d)に示した電解質層13の塗布工程が終了した後、図3(e)に示すように、不図示の加温器を用いて電解質層13の溶媒が揮発するよう電解質層13が加熱される。加温器は、例えば集電層11の裏面に配置される。
続いて、図3(f)に示すように、プレス装置904を用いて電解質層13がプレスされる。これにより、電解質層13と電極層12との密着性を確保すると共に電解質層13の密度を高めることができる。
次に、図3(g)に示すように、塗工装置のスリットダイヘッド905から電解質層13の表面に対してスラリー状の電極材を塗布することにより、揮発溶媒を含む対極電極層14が形成される。対極電極層14は揮発溶媒を含んでいることから、対極電極層14の粘度は高い。
その後、図3(h)に示すように、粘度の高い対極電極層14の表面に多孔質集電層15が積層される。これにより、多孔質集電層15と対極電極層14との境界部分において多孔質集電層15の網目が対極電極層14の一部に埋め込まれる。
次に多孔質集電層15の積層工程後に行われる蓄電池10の製造方法の工程について図4を参照して説明する。
図4は、蓄電池10の製造方法のうち多孔質集電層15の乾燥工程から蓄電池10の完成までの手順を説明する図である。図4(i)は多孔質集電層15の乾燥工程を示し、図4(j)は蓄電池10が完成した状態を示す。
図3(h)に示した多孔質集電層15の積層工程が終了した後、図4(i)に示すように、多孔質集電層15の網目が対極電極層14の一部に埋め込まれた状態で、対極電極層14の揮発溶媒が乾燥するよう不図示の加温器を用いて対極電極層14が加熱される。加温器は、例えば集電層11の裏面に配置される。
多孔質集電層15の乾燥工程においては、対極電極層14の揮発溶媒が多孔質集電層15の網目を通過していくので、金属箔の集電層を対極電極層14に積層した蓄電池のように多孔質集電層15と対極電極層14との境界に揮発溶媒が溜まることはない。
したがって、多孔質集電層15と対極電極層14との間に揮発溶媒が溜まることなく、多孔質集電層15の網目が対極電極層14の一部に埋め込まれた状態で対極電極層14が乾燥する。
そして、図4(j)に示すように、多孔質集電層15の網目が対極電極層14の一部に埋め込まれた状態で対極電極層14が固まるので、多孔質集電層15をプレスすることなく、多孔質集電層15と対極電極層14の密着性を向上させることができる。
図5は、本実施形態における蓄電池10の製造方法に関する工程を示すフローチャートである。以下では、塗工装置のスリットダイヘッド901及び903、プレス装置902及び904などを電池10の製造装置という。
ステップS101において蓄電池10の製造装置は、集電層11の表面に対して揮発溶媒を含む電極層12を形成する。
ステップS102において蓄電池10の製造装置は、電極層12の揮発溶媒を除去するために電極層12を乾燥させる。
ステップS103において蓄電池10の製造装置は、集電層11と電極層12との密着性を高めるために電極層12をプレスする。
ステップS104において蓄電池10の製造装置は、電極層12の表面に電解質層13を形成する。
ステップS105において蓄電池10の製造装置は、電解質層13の揮発溶媒を除去するために電解質層13を乾燥させる。
ステップS106において蓄電池10の製造装置は、集電層11、電極層12及び電解質層13を互いに密着させるために電解質層13をプレスする。
ステップS107において蓄電池10の製造装置は、電解質層13の表面に対して揮発溶媒を含む対極電極層14を形成する。
ステップS108において蓄電池10の製造装置は、スラリー状態の対極電極層14の表面に多孔質集電層15を積層する。これにより、多孔質集電層15の網目が対極電極層14の一部に埋め込まれることになる。
ステップS109において蓄電池10の製造装置は、対極電極層14の揮発溶媒を除去するために対極電極層14を乾燥させる。これにより、多孔質集電層15の網目が対極電極層14の一部に埋め込まれた状態で対極電極層14が固化するので、多孔質集電層15と対極電極層14との剥離強度を高めるこができ、多孔質集電層15と対極電極層14との電気抵抗を低減することができる。
ステップS109の対極電極層14の乾燥工程が終了すると、蓄電池10が完成して蓄電池10の製造方法が終了する。
図6は、対極電極層14及び多孔質集電層15の接触面積と極電極層14及び多孔質集電層15の剥離強度との関係を説明する図である。
図6に示すように、対極電極層14と多孔質集電層15との接触面積が大きくなるほど、対極電極層14と多孔質集電層15との剥離強度は大きくなる。このため、多孔質集電層15の網目を細かくするほど、対極電極層14と多孔質集電層15との接触面積が大きくなるので、対極電極層14と多孔質集電層15との剥離強度が大きくなる。
本実施形態の蓄電池10においては、集電層が多孔質の材料で形成されていることから、金属箔で形成した集電層に比べて対極電極層14と多孔質集電層15との剥離強度を高めることができる。
図7は、対極電極層14及び多孔質集電層15の剥離強度と多孔質集電層15のメッシュ幅との関係を説明する図である。ここにいうメッシュ幅とは、格子状に形成された多孔質集電層15における網目の幅のことである。
図7には、対極電極層14に対して、多孔質集電層15との剥離強度特性が実線により示され、集電層を金属箔で形成した集電箔との剥離強度特性が点線により示され、金属粒子で形成した金属粒子集電層との剥離強度特性が破線により示されている。
図7に示すように、メッシュ幅が0.8mm(ミリメートル)以下においては、金属箔の集電層と対極電極層との剥離強度に比べて、多孔質集電層15と対極電極層14との剥離強度を高くすることができる。
破線により示された剥離強度特性は、金属粒子を最密充填構造で配置した金属粒子集電層と対極電極層14との剥離強度を表わす。金属粒子集電層の構造については次図を参照して簡単に説明する。
図8は、金属粒子集電層95を対極電極層94に埋め込んだ理想的な蓄電池の構造を示す観念図である。図8(a)は、金属粒子を最密充填構造で配置した金属粒子集電層95を示す俯瞰図である。図8(b)は、図8(a)に示した金属粒子集電層95と対極電極層94との境界部分を示す断面図である。
図8(b)には、金属粒子集電層95を構成する金属粒子の半分が対極電極層94に埋め込まれた状態で固化した蓄電池の一部が示されている。このような蓄電池については、金属箔の集電層を対極電極層に形成した蓄電池に比べて金属粒子集電層95と対極電極層94との密着性が、いわゆるアンカー効果により高くなる。
これに対し、図7に示したように、メッシュ幅が約0.4mmよりも狭くなるよう多孔質集電層15を形成することにより、金属粒子集電層95と対極電極層94との剥離強度に比べて多孔質集電層15と対極電極層14との剥離強度を高くすることができる。
このように、スラリー状態の対極電極層14に対して、標準的な多孔質の材料で形成した多孔質集電層15を積層した後に対極電極層14を乾燥させることにより、多孔質集電層15の網目が対極電極層14に埋め込まれた蓄電池10を製造することができる。
したがって、多孔質集電層15と対極電極層14との密着性を高めるために多孔質集電層15をプレスすることなく、多孔質集電層15と対極電極層14との乖離強度を高めることができる。このため、多孔質集電層15が対極電極層14から乖離するという事態を抑制することができる。
第1実施形態によれば、蓄電池10の製造方法において、蓄電池10を構成する正極層及び負極層のうち一方の電極層12を第1の集電層11に形成する第1電極形成工程としてステップS101乃至S103の工程が行われる。そして、一方の電極層12に電解質層13を形成する電解質層形成工程としてステップS104乃至S106の工程が行われ、電解質層13に他方の電極層14を形成する第2電極形成工程としてステップS107の工程が行われる。さらに、他方の電極層14に多孔質の材料で構成される第2の集電層15を形成する第2集電層形成工程としてステップS108の工程が行われ、その後に他方の電極層14を乾燥させる乾燥工程としてステップS109の工程が行われる。
このように、第2の集電層15の積層後に他方の電極層14を乾燥させることにより、多孔質の材料が埋め込まれた状態で、他方の電極層14内の揮発溶媒が第2の集電層15の多孔質の材料を通過するので、他方の電極層14を固化させることができる。
したがって、第2の集電層を金属箔により形成した蓄電池に比べて、第2の集電層15と他方の電極層14との剥離強度を高めることができると共に、他方の電極層14と第2の集電層15との境界部分に溶媒が溜まって両者が剥離するという事態を回避できる。すなわち、蓄電池10のサイクル耐久性が低下するのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、蓄電池10は、第1の集電層11と、第1の集電層11に形成された電極層12と、電極層12に形成された電解質層13と、電解質層13に形成された他の電極層14と、多孔質の材料により形成された第2の集電層15とを有する。そして第2の集電層15は、他の電極層14に多孔質の材料が埋め込まれている。
このように、多孔質の材料で形成された第2の集電層15の一部が他の電極層14に埋め込まれているので、集電箔を積層した蓄電池に比べて第2の集電層15と他の電極層14との剥離強度が高くなる。これに加えて、第2の集電層15と他の電極層14との境界に揮発溶媒が溜まり難くなるので、第2の集電層15と他の電極層14との密着性が低下するのを抑制することができる。
したがって、第2の集電層15と他の電極層14との間の電気抵抗が大きくなり難くなるので、蓄電池10の充放電性能の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態では第1の集電層11を金属箔によって形成する例について説明したが、第2の集電層15と同様、第1の集電層11についても多孔質の材料により形成するようにしてもよい。
図9は、金属箔の集電層11に代えて多孔質集電層11aを形成した蓄電池10の積層構造を示す断面図である。
図9に示すように、金属箔の集電層11の代わりに多孔質集電層11aを形成することにより、多孔質集電層15だけでなく多孔質集電層11aについても網目が電極層12に埋め込まれる。このため、多孔質集電層11aと電極層12との密着性についても向上するので、蓄電池10における電子の移動量がさらに増加して電池性能がより一層向上する。
また、本実施形態では蓄電池10は二次元の電極構造を有するものであったが、単位体積あたりの放電容量を向上させるために電極構造を複雑にした蓄電池であっても同様の作用効果が得られる。
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態における蓄電池20の構造を示す断面図である。
蓄電池20は、図1に示した蓄電池10と同様のものであり、集電層21、電極層22、電解質層23、対極電極層24、及び多孔質集電層25を有する。
集電層21の表面には電極層22が形成され、電極層22の表面には電解質層23が形成され、電解質層23の表面には対極電極層14が形成され、対極電極層14には多孔質集電層25が形成される。
集電層21は、図1に示した集電層11と同じ構成である。一方、電極層22、電解質層23及び対極電極層24における電極構造は、電極層12、電解質層13及び対極電極層14の二次元的な構造とは異なり、三次元の立体構造を有する。
本実施形態においては、電極層22は断面形状が所定の間隔で凸状となるよう形成され、電解質層23は電極層22の形状に沿って形成され、対極電極層24は電解質層23の隙間を埋めるように形成される。なお、電極層22の断面形状は、凸状に限られず、例えば三角形状や、台形状、波形状(山状)であってもよい。
多孔質集電層25は、多孔質集電層15と同様の機能を有し、多数の孔を有する多孔質の材料で形成される集電層である。多孔質集電層25は、対極電極層24の一部に多孔質集電層25の網目が埋め込まれるように形成される。
このように、蓄電池20の電極構造は三次元の構造であることから、対極電極層24をプレスしてしまうと、電極層22や対極電極層24が損傷するおそれがある。そのような理由から、対極電極層24に積層される集電層をプレスする工程は省略されることが多い。
本実施形態では、対極電極層24に多孔質集電層25を形成ことにより、対極電極層24の一部に多孔質集電層25の網目が埋め込まれるので、多孔質集電層25をプレスすることなく、多孔質集電層15と対極電極層14との剥離強度を向上させることができる。さらに、対極電極層24に集電箔を形成した蓄電池とは異なり、対極電極層24と多孔質集電層25との境界に揮発溶媒が溜まって多孔質集電層25と対極電極層24との密着性が低下するという事態を回避することができる。
次に本実施形態における蓄電池20の製造方法の工程例について図11乃至図13を参照して説明する。
図11は、蓄電池20の製造方法における集電層21の配置工程から電極層22の形成工程までの一連の工程を説明する図である。図11(a)は集電層21の配置工程を示し、図11(b)は電極層22の形成工程を示し、図11(c)は電極層22の断面図を示す。
図11(a)に示すように、吸着プレート911に蓄電池20の基板である集電層21が吸引される。集電層21は、例えば銅箔により形成される。吸着プレート911は、多孔質の材料により構成される。吸着プレート911としては、吸引痕が箔に残ることの無いような材料が用いられ、例えば焼結金属体や、樹脂焼結体、パンチングプレートなどが挙げられる。
図11(b)に示すように、塗工装置912を用いて集電層21の表面に揮発溶媒を含む電極層22が形成される。ここでは電極層22は正極電極層である。塗工装置912の塗工方式としては、例えば、スリットダイコータ方式や、ディスペンサー方式、インクジェット方式などが挙げられる。
本実施形態の塗工装置912は、スラリー状の電極材を蓄えるタンク912aと、集電層21へ電極材を吐出するスリットダイヘッド912bと、タンク912aに蓄えられた電極材をスリットダイヘッド912bに供給するポンプ912cとを備える。さらに塗工装置912は、吸着プレート911を一方向に案内するガイド912dと、吸着プレート911が一方向に移動するようにガイド912dを駆動するモータ912eとを備える。
塗工装置912は、吸着プレート911を一方向に移動させながらタンク912aからの電極材を集電層21の表面に塗布することによりスラリー状態の電極層22を形成する。なお、塗工装置912としては、吸着プレート911を固定してスリットダイヘッド912bを駆動する方式を採用した塗工装置が用いられてもよい。
図11(c)に示すように、電極層22の断面形状は、塗工装置912により所定の間隔で突起部を有する形状、すなわち凹凸形状に形成される。すなわち、電極層22の断面形状は櫛型形状である。その後、電極層22の乾燥工程において、電極層22が乾燥するよう、不図示の加温器を用いて電極層22が加熱される。これにより、電極層22に含まれる揮発溶媒が取り除かれる。
図12は、蓄電池20の製造方法のうち電解質層23の配置工程から電解質層23の形成工程までの一連の工程を説明する図である。図12(d)は電解質層23の形成工程を示し、図12(e)は対極電極層24の形成工程を示す。
図12(d)に示すように、塗工装置913を用いて電極層22の表面に電解質層23が形成される。塗工装置913の塗工方式としては、例えば、スプレー方式やインクジェット方式などが挙げられる。ここではセパレータ材料により電解質層23が形成される。
本実施形態の塗工装置913は、セパレータ材料を蓄えるタンク913aと、櫛型形状の電極層22へセパレータ材料を吐出するスプレー手段913bと、タンク912aに蓄えられたセパレータ材料をスプレー手段913bに供給するポンプ913cとを備える。さらに塗工装置913は、スプレー手段913bを一方向に案内するガイド913dと、スプレー手段913bが一方向に移動するようにガイド913dを駆動するモータ913eとを備える。
塗工装置913は、櫛型形状の電極層22の表面を被覆するよう、スプレー手段913bを一方向に移動させながら電極層22の表面にセパレータ材料を塗布する。これにより、櫛型形状の電極層22の表面に、薄膜の電解質層23がピンホール無く均一に、かつ、櫛型形状が残るように成膜される。
その後、電解質層23の乾燥工程において、電解質層23が乾燥するように不図示の加温器を用いて電解質層23が加熱される。これにより、電解質層23に含まれる揮発溶媒が取り除かれる。
次に、図12(e)に示すように、塗工装置914を用いて電解質層23の表面に対して、揮発溶媒を含む対極電極層24が形成される。ここでは対極電極層24は負極電極層である。塗工装置914の塗工方式としては、例えば、スリットダイコータ方式や、ディスペンサー方式、インクジェット方式、カーテンコート方式などが挙げられる。
本実施形態の塗工装置914は、スラリー状の電極材を蓄えるタンク914aと、電解質層23へ電極材を吐出するスリットダイヘッド914bと、タンク914aに蓄えられた電極材をスリットダイヘッド914bに供給するポンプ914cとを備える。さらに塗工装置914は、吸着プレート911を一方向に案内するガイド914dと、吸着プレート911が一方向に移動するようにガイド914dを駆動するモータ914eとを備える。
塗工装置914は、櫛型形状の電解質層23の各溝にスラリー状の電極材を埋め込み、かつ、塗工表面が平坦になるよう、吸着プレート911を一方向に移動させながらタンク914aから供給される電極材を電解質層23の表面に塗布する。これにより、スラリー状態の対極電極層24が形成される。
図13は、蓄電池20の製造方法のうち多孔質集電層25の積層工程から蓄電池20の完成までの一連の工程を説明する図である。図13(f)は多孔質集電層25の積層工程を示し、図13(g)は多孔質集電層25の乾燥工程を示し、図13(h)は蓄電池20の完成した状態を示す。
図12(e)に示した対極電極層24の形成工程が終了した後は、図13(f)に示すように、スラリー状態の対極電極層24の表面に多孔質集電層25が接合される。すなわち、多孔質集電層25の網目に対極電極層24が埋め込まれる。
ここではアルミニウムにより多孔質集電層25が形成される。多孔質集電層25を形成する多孔質の材料は、空孔が上面から下面まで貫通している貫通孔を多数有する。多孔質の材料としては、例えば、金網(メッシュ)や、パンチング箔、焼結体などが挙げられる。
なお、多孔質集電層25を対極電極層24に積層した状態において多孔質集電層25の上からスラリー状の電極材を塗工するようにしてもよい。あるいは、多孔質集電層25を積層する前において多孔質集電層25の接合面にスラリー状の電極材を塗工してもよい。このような電極材については、対極電極層24を形成する電極材よりも固形分比を下げておくことが望ましい。これにより、多孔質集電層25と対極電極層24との剥離強度をより一層高めることができる。
次に、図13(g)に示すように、多孔質集電層25を対極電極層24に積層した状態において、対極電極層24が乾燥するよう加温器915を用いて対極電極層24が他の層とともに加熱される。これにより、多孔質集電層25における多数の空孔を介して対極電極層24の揮発溶媒を除去することができる。これと共に集電層21、電極層22、及び電解質層23に残留している揮発溶媒を除去することもできる。
このため、多孔質集電層25の網目に対極電極層24が埋め込まれた状態で対極電極層24が固化するので、多孔質集電層25と対極電極層24との剥離強度が高まり、多孔質集電層25が対極電極層24から剥がれ難くなる。
そして、図13(f)に示すように3次元の電極構造を有する蓄電池20が形成される。このような蓄電池20に関しては、多孔質集電層25をプレスすると電極層22又は対極電極層24の一部が崩れるおそれがある。この対策として、対極電極層24を乾燥させる前において多孔質集電層25を対極電極層24に接合することにより、多孔質集電層25をプレスすることなく、多孔質集電層25と対極電極層24との密着性を確保することができる。
なお、本実施形態では銅箔の集電層21に負極の電極層22を形成し、負極の電極層22に電解質層23を形成し、電解質層23に正極の電極層24を形成し、正極の電極層24にアルミの多孔質集電層25を積層したが、これに限られるものではない。
例えば、アルミ箔の集電層21に正極の電極層22を形成し、正極の電極層22に電解質層23を形成し、電解質層23に負極の電極層24を形成し、負極の電極層24に銅の多孔質集電層25を積層するようにしてもよい。
図14は、本実施形態における蓄電池20の製造方法に関する工程の一例を示すフローチャートである。図14では、図11乃至図13に示した塗工装置912乃至914及び加温器915のことを蓄電池20の製造装置という。
ステップS201において蓄電池20の製造装置は、集電層21の表面に対して櫛型形状の電極層22を形成する。
ステップS202において蓄電池20の製造装置は、電極層22の揮発溶媒を除去するために電極層22を乾燥させる。
ステップS203において蓄電池20の製造装置は、電極層22の表面に薄膜の電解質層13を形成する。
ステップS204において蓄電池20の製造装置は、電解質層23の揮発溶媒を除去するために電解質層23を乾燥させる。
ステップS205において蓄電池20の製造装置は、電解質層23の表面に対して櫛型形状の対極電極層24を形成する。
ステップS206において蓄電池20の製造装置は、スラリー状態の対極電極層24に多孔質集電層25を結合する。これにより、多孔質集電層25の網目が対極電極層24の一部に埋め込まれることになる。
ステップS207において蓄電池20の製造装置は、対極電極層24に含まれる揮発溶媒を除去するために対極電極層24を乾燥させる。これにより、多孔質集電層25の網目が対極電極層24の一部に埋め込まれた状態で対極電極層24が固化するので、多孔質集電層25をプレスすることなく、多孔質集電層25と対極電極層24との剥離強度を高めるこができる。
ステップS207における対極電極層14の乾燥工程が終了すると、蓄電池20が完成して、蓄電池20の製造方法についての一連の工程が終了する。
第2実施形態によれば、蓄電池20の製造方法において、蓄電池20を構成する正極層及び負極層のうち一方の電極層22を第1の集電層21に形成する第1電極形成工程としてステップS201及びS202の工程が行われる。そして、一方の電極層22に電解質層23を形成する電解質層形成工程としてステップS203及びS204の工程が行われ、電解質層23に他方の電極層24を形成する第2電極形成工程としてステップS205の工程が行われる。さらに、他方の電極層24に多孔質の材料で構成される第2の集電層25を形成する第2集電層形成工程としてステップS206の工程が行われ、その後に他方の電極層14を乾燥させる乾燥工程としてステップS207の工程が行われる。
これにより、第1実施形態と同様、対極電極層24と多孔質集電層25との境界において揮発溶媒が溜まってその境界部分の剥離強度が低下することを回避することができる。さらに多孔質集電層25の網目が対極電極層24に埋め込まれるので、対極電極層24と多孔質集電層25との密着性が向上して電子の移動量が多くなり、蓄電池20の効率を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、蓄電池20において、一方の電極層22が所定の間隔で凸部を有するように形成され、他方の電極層24が薄膜の電解質層23を介して一方の電極層22に埋め込まれるように形成される。
これにより、蓄電池20における一方の電極層22及び他方の電極層24の表面積が大きくなるので、単位体積あたりの充電容量を向上させることができる。
また、立体的な電極構造を有する蓄電池20に関しては、一方の電極層22又は他方の電極層24の凸部が崩れるおそれがあるため、多孔質集電層25のプレス工程が省略される場合がある。そのような場合であっても、多孔質集電層25の網目が対極電極層24に埋め込まれることから、プレス工程を省略したとしても対極電極層24と多孔質集電層25との剥離強度を確保することができる。このため、対極電極層24及び多孔質集電層25間の電気抵抗の増加を抑制することができる。
したがって、本実施形態によれば、蓄電池20の充放電効率の低下を抑制しつつ、蓄電池20の充電容量を向上させることができる。すなわち、蓄電池20の性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では電極層22及び対極電極層24の断面形状が櫛型形状であったが、波型形状や、三角形状、台形状などの凸形状であってもよい。すなわち、蓄電池20は、電極層22が蓄電池20の厚さ方向とは異なる方向に対しても対極電極層24と対向するものであってもよい。
このような複雑な構造の蓄電池20においては第2の集電層25のプレス工程が行えないことが多いため、プレス工程を行わなかったとしても第2の集電層25と他方の電極層24との剥離強度を上げることができる。したがって、蓄電池20の充放電効率の低下を抑制しつつ単位体積あたりの充電容量を増大させることができる。
また、本実施形態の製造方法において複数の乾燥工程が行われたが、一部の乾燥工程を省略してもよい。一部の乾燥工程を省略した蓄電池20の製造方法について次図を参照して説明する。
図15は、本実施形態における蓄電池20の製造方法に関する工程の他の例を示すフローチャートである。
この例では、図14に示したステップS202及びS204の乾燥工程が省略されている。他の工程については、ステップS207aの工程を除き、図14に示した製造方法の工程と同じであるため、同一符号を付して説明を省略する。
ステップS207aにおいて蓄電池20の製造装置は、図13(g)に示した加温器915を用いて蓄電池20を加熱する。これにより、電極層22、電解質層23、及び対極電極層24の各層に含まれる揮発溶媒を一度に除去することができる。
このように、ひとつの乾燥工程で蓄電池20を乾燥させることにより、対極電極層24と多孔質集電層25との密着性を確保しつつ、蓄電池20の製造方法を簡略化して蓄電池20の製造時間を短縮することができる。
なお、多孔質集電層15及び25については、メッシュ幅を大きくし過ぎると、多孔質集電層が対極電極層に埋まりすぎてしまう。この対策について次図を参照して簡単に説明する。
図16は、対極電極層14に含まれる活物質の粒子径と多孔質集電層15のメッシュ幅との関係の一例を示す図である。
対極電極層14には、一般に、活物質やバインダ、導電助剤などが含まれている。図16に示すように、多孔質集電層15は、多孔質集電層15のメッシュ幅が対極電極層14に含まれる活物質の粒子径よりも狭い多孔質の材料によって形成される。これにより、多孔質集電層15が対極電極層14に埋まり過ぎたり、対極電極層14から多孔質集電層15を通して活物質の粒子が離脱したりするという事態を回避することができる。すなわち、蓄電池10の性能低下を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
なお、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
11、21 集電層(第1の集電層)
12、22 電極層(一方の電極層)
13、23 電解質層
14、24 対極電極層(他方の電極層)
15、25 多孔質集電層(第2の集電層)
S101〜S103、S201〜S202(第1電極形成工程)
S104〜S106、S203〜S204(電解質層形成工程)
S107、S205(第2電極形成工程)
S108、S206(第2集電層形成工程)
S109、S207(乾燥工程)

Claims (4)

  1. 蓄電池を構成する正極層及び負極層のうち一方の電極層を第1の集電層に形成する第1電極形成工程と、
    前記一方の電極層に電解質層を形成する電解質層形成工程と、
    前記電解質層に他方の電極層を形成する第2電極形成工程と、
    前記他方の電極層に多孔質の材料で構成される第2の集電層を積層し、前記第2の集電層と前記他方の電極層との境界部分において前記第2の集電層の多孔質の網目が前記他方の電極層の一部に埋め込まれる第2集電層形成工程と、
    前記蓄電池のうち少なくとも前記他方の電極層を乾燥させる乾燥工程と、
    を含み、
    前記第2の集電層の多孔質の網目の格子の幅が、前記他方の電極層に含まれる活物質の粒子径よりも小さいことを特徴とする蓄電池の製造方法。
  2. 請求項1に記載の蓄電池の製造方法であって、
    前記一方の電極層は、多孔質の材料により形成される、
    蓄電池の製造方法。
  3. 蓄電池を構成する正極層及び負極層のうち一方の電極層を第1の集電層に形成する第1電極形成工程と、
    前記一方の電極層に電解質層を形成する電解質層形成工程と、
    前記電解質層に他方の電極層を形成する第2電極形成工程と、
    前記他方の電極層に多孔質の材料で構成される第2の集電層を積層し、前記第2の集電層と前記他方の電極層との境界部分において前記第2の集電層の多孔質の網目が前記他方の電極層の一部に埋め込まれる第2集電層形成工程と、
    前記蓄電池のうち少なくとも前記他方の電極層を乾燥させる乾燥工程と、
    を含み、
    前記一方の電極層は、所定の間隔で凸部を有するように形成され、
    前記他方の電極層は、前記電解質層を介して前記一方の電極層に埋め込まれるように形成されることを特徴とする蓄電池の製造方法。
  4. 蓄電池を構成する第1の集電層と、
    前記第1の集電層に形成される電極層と、
    前記電極層に形成される電解質層と、
    前記電解質層に形成される他の電極層と、
    多孔質の材料により形成され、前記他の電極層の一部に前記多孔質の網目が埋め込まれた第2の集電層と、
    を含み、
    前記多孔質の網目の格子の幅が、前記他の電極層に含まれる活物質の粒子径よりも小さいことを特徴とする蓄電池。
JP2016122839A 2016-06-21 2016-06-21 蓄電池の製造方法及び蓄電池 Active JP6805570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016122839A JP6805570B2 (ja) 2016-06-21 2016-06-21 蓄電池の製造方法及び蓄電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016122839A JP6805570B2 (ja) 2016-06-21 2016-06-21 蓄電池の製造方法及び蓄電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017228399A JP2017228399A (ja) 2017-12-28
JP6805570B2 true JP6805570B2 (ja) 2020-12-23

Family

ID=60889380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016122839A Active JP6805570B2 (ja) 2016-06-21 2016-06-21 蓄電池の製造方法及び蓄電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6805570B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7084728B2 (ja) * 2018-01-16 2022-06-15 東京応化工業株式会社 非水電解質二次電池、及び非水電解質二次電池の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5989579B2 (ja) * 2013-03-15 2016-09-07 株式会社Screenホールディングス 全固体電池の製造方法および製造装置
JP2016192380A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 株式会社Nbcメッシュテック リチウムイオン二次電池用の集電体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017228399A (ja) 2017-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7289321B2 (ja) 半固体電極および電池製造の連続的および半連続的方法
JP4427629B2 (ja) エネルギー蓄積デバイス、その製造方法及びそれを搭載した装置
JP6249493B2 (ja) 非水電解液二次電池
KR101224275B1 (ko) 적층형 이차 전지 및 그 제조 방법
JP6625059B2 (ja) 高アスペクト比構造を製造するデバイスおよび方法
CN107210494B (zh) 二次电池
JP2013507732A (ja) 電池用電極組立体及びその製造方法
JP6538023B2 (ja) 折曲げ電極を含む電気化学電池、その構成成分、該電気化学電池を含むバッテリー、および当該電池等を形成する方法
US9318748B2 (en) Bipolar electrochemical Li-ion battery having increased capacity
TWI430496B (zh) 電池、車輛、電子機器及電池之製造方法
JP2013016800A (ja) リチウム板、電極のリチウム化方法及びエネルギー貯蔵装置
JP2011096620A (ja) 二次電池、その製造方法及び切断金型
JP7046185B2 (ja) 固体電池用正極、固体電池用正極の製造方法、および固体電池
KR101320737B1 (ko) 리튬이온 이차전지, 차량, 전자기기 및 리튬이온 이차전지의 제조 방법
WO2018079817A1 (ja) 電気化学デバイス用の電極と、電気化学デバイスと、それらの製造方法
JP2009503840A (ja) 多層電気化学エネルギー貯蔵装置およびその製造方法
JP7018576B2 (ja) 電池、および、電池製造方法、および、電池製造装置
JP2017517131A (ja) 鉛酸蓄電池およびかかる蓄電池を製造するための方法
KR20120002914A (ko) 전지의 제조 방법, 그 방법을 이용하여 제조된 전지, 차량 및 전자 기기
WO2016168715A1 (en) Coated stacks for batteries and related manufacturing methods
WO1999031751A1 (fr) Batterie auxiliaire au lithium et sa fabrication
JP6805570B2 (ja) 蓄電池の製造方法及び蓄電池
US20100239913A1 (en) External stabilization of carbon foam
JP5492686B2 (ja) 電池用電極の製造方法、電池の製造方法、電池、車両および電子機器
JP2018014249A (ja) 電極の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200825

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201117

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6805570

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151