JP6804964B2 - 溶接トーチ及び全姿勢溶接装置 - Google Patents

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Description

本発明は、チューブの突合せ溶接を行う全姿勢溶接装置に好適な溶接トーチ、及びこの溶接トーチを備えた全姿勢溶接装置に関する。
従来、チューブ同士の突合せ溶接を自動的に行う全姿勢溶接装置が知られている。このような全姿勢溶接装置は、例えば、ボイラパネルなどの、複数のチューブが狭いピッチで配列される装置の製造に用いられることがある。特許文献1では、上記のような狭隘な間隙を通過できる溶接トーチとそれを備えた全姿勢溶接装置が開示されている。
特許文献1の溶接トーチは、非消耗電極と、非消耗電極が挿入されるコレットと、トーチ本体と、高剛性の多孔質リングとを備えている。トーチ本体は、コレットに貫通される天井壁と、その天井壁及びコレットに面するシールドガス流路を取り囲む胴部とを有している。多孔質リングは、シールドガス流路を閉塞するようにトーチ本体の胴部に接合されており、コレットの先端と当接するテーパ状の内周面を有している。この溶接トーチでは、非消耗電極が挿入されたコレットの先端が多孔質リングの内周面によって縮径されることによって、非消耗電極がコレットに保持されている。
特開2015−174141号公報
ところで、溶接ビード痕を美しく仕上げるために、溶接中に溶融凝固したビードに不活性ガス(アウターガス)を吹き付けることがある。特許文献1に記載の溶接トーチでは、アウターガスを吹き付けるノズルは備えられていない。
そこで、本発明は、アウターガスノズルを備える溶接トーチであって、更なる小型化を実現しうるものを提案することを目的とする。
本発明の一態様に係る溶接トーチは、
非消耗電極と、
前記非消耗電極が挿入されるコレットと、
不活性ガスが流入するシールドガス流路、及び、前記シールドガス流路と連通するアウターガス流路を形成する流路形成部と、前記シールドガス流路の前記不活性ガスを整流して吹き出す第1のガスレンズと、前記アウターガス流路の前記不活性ガスを整流して吹き出す第2のガスレンズと、前記コレットを保持するスリーブと、前記非消耗電極の前記コレットから延出した先端部の周囲にシールドガス案内空間を形成するシールドガスノズルと、前記シールドガスノズルの周囲にアウターガス案内空間を形成するアウターガスノズルとを有するトーチ本体を備え
前記流路形成部は前記スリーブの周囲に前記シールドガス流路を形成しており、前記第1のガスレンズは前記シールドガス流路と前記シールドガス案内空間とを隔てるように配置され、前記第2のガスレンズは前記アウターガス流路と前記アウターガス案内空間とを隔てるように配置されていることを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る全姿勢溶接装置は、チューブ同士の突合せ溶接を行う全姿勢溶接装置であって、前記溶接トーチと、前記溶接トーチを前記チューブの回りに回転させる回転機構とを、備えることを特徴としている。
上記溶接トーチ及び全姿勢溶接装置では、シールドガス流路とアウターガス流路とが連通されており、溶接トーチにシールドガスとして供給された不活性ガスの一部をアウターガスとして利用している。つまり、溶接トーチに供給された不活性ガスは、シールドガス流路の一部又は全部を利用して、アウターガス流路まで運ばれる。このように、シールドガス流路とアウターガス流路とが独立していないので、流路を共用する分、ガス流路を短縮し、更に、アウターガスのためにホースと接続される継手部を省略することができる。よって、アウターガスノズルを備えた溶接トーチの小型化を図ることができる。
本発明によれば、アウターガスノズルを備え、更なる小型化を実現しうる溶接トーチ及び全姿勢溶接装置を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る溶接トーチが装備された全姿勢溶接装置の正面図である。 図2は、図1に示す全姿勢溶接装置の側面図である。 図3は、溶接トーチの平面図である。 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図4のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、ガスレンズの平面図である。 図8は、ガスレンズの部分的な拡大平面図である。 図9は、図8のIX−IX線に沿った断面図である。 図10は、ガスレンズの斜視図である。 図11は、変形例1に係る溶接トーチの平面図である。 図12は、図11のXII−XII線に沿った断面図である。 図13は、図12のXIII−XIII線に沿った断面図である。 図14は、図12のXIV−XIV線に沿った断面図である。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。先ず、本発明の一実施形態に係る全姿勢溶接装置1の概略構成から説明する。
〔全姿勢溶接装置1〕
図1及び図2に示された全姿勢溶接装置1は、チューブ10同士の突合せ溶接を自動的に行うものである。溶接方法は、例えば、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接であってよい。
溶接装置1は、溶接トーチ3と、溶接トーチ3をチューブ10の回りに回転させる回転機構2と、溶接トーチ3を三次元的に移動させる3つの直動機構(第一直動機構12、第二直動機構14、及び第三直動機構16)とを備えている。
第一直動機構12は溶接トーチ3をチューブ10の軸方向(例えば、水平方向)に移動し、第二直動機構14及び第三直動機構16は溶接トーチ3をチューブ10の軸方向と直交する面上の互いに直交する方向(例えば、水平方向及び鉛直方向)に移動する。但し、溶接トーチ3を三次元的に移動させるには、必ずしも3つの直動機構を用いる必要はない。例えば、第二直動機構14及び第三直動機構16に代えて、後述する回転部材21に対して溶接トーチ3をチューブ10の半径方向に移動する半径方向移動機構が採用されてもよい。あるいは、溶接トーチ3は、必ずしも三次元的に移動させられる必要はなく、チューブ10の軸方向と直交する面上で二次元的に移動させられてもよい。
第一直動機構12は、チューブ10の軸方向と平行なベースプレート11に取り付けられている。ベースプレート11には、チューブ10をクランプするクランプ機構18が設けられている。第二直動機構14は、取付座13を介して第一直動機構12の可動部に固定され、第三直動機構16は、取付座15を介して第二直動機構14の可動部に固定されている。なお、第一乃至第三直動機構12,14,16の位置が相互に入れ替え可能であることは言うまでもない。
回転機構2は、チューブ10の軸方向と直交する板状のテーブル20を含む。テーブル20は、取付座17を介して第三直動機構16の可動部に固定されている。テーブル20には、チューブ10が嵌まり込み可能な略U字状の回転部材21が回転可能に支持されている。また、テーブル20にも、チューブ10が嵌まり込み可能な切欠き20aが形成されている。
回転部材21は、チューブ10の軸方向から見たときに円弧状の外周面を有しており、この外周面には外歯が形成されている。テーブル20には、モータ26が取り付けられているとともに、ギア列が支持されている。ギア列は、モータ26の出力軸に固定された駆動ギア25から回転部材21へトルクを伝達する。なお、図2では、図面の簡略化のためにギア列及びモータ26が省略されている。
上記のギア列は、駆動ギア25と噛み合う大径の第一従動ギア24と、第一従動ギア24と噛み合う一対の第二従動ギア23と、第二従動ギア23及び回転部材21と噛み合う一対の第三従動ギア22とを含む。このような構成により、回転部材21の開口部が一方の第三従動ギア22に差し掛かったとしても、他方の第三従動ギア22により回転部材21にトルクが伝達される。
溶接トーチ3は、例えば、回転部材21の中央に、チューブ10の軸方向に突出するように固定される。溶接トーチ3は、チューブ10の半径方向と直交する板状のトーチ本体4と、コレット7を介してトーチ本体4に支持された非消耗電極5とを含む。
非消耗電極5は、チューブ10における溶接部位との間にアークを発生させるためのものである。ここで、溶接部位とは、例えば、チューブ10同士の接合部に開先が取られていて何層も溶接層を形成する場合には、一層目では開先の底部であり、二層目以降では、前回の層のことである。そして、非消耗電極5と溶接部位との間には、図略のワイヤ供給装置から溶接ワイヤ(図示略)が供給される。
以上の構成の溶接装置1では、溶接トーチ3が、回転機構2によりチューブ10の回りに回転させられながら、第一乃至第三直動機構12,14,16により所定の軌道に沿って移動させられる。このとき、溶接トーチ3の位置は、非消耗電極5から溶接部位までの距離が所定値となるように第一乃至第三直動機構12,14,16により微調整される。
回転部材21は導電性を有し、トーチ本体4及びそれに保持された非消耗電極5を備える溶接トーチ3は導電性を有し、その溶接トーチ3を支持している回転部材21も導電性を有する。回転部材21を回転可能にしているテーブル20には、適宜位置にチューブ挿入用の切欠きが形成されている。そして、回転部材21とテーブル20との間には、回転部材21が1回転する間に、当該回転部材の裏面と接続し続ける給電ブラシ(図示略)が設けられている。このようにして、溶接トーチ3へは、給電ブラシから回転部材21を介して電力が供給される。そのため、溶接トーチ3に接続されるライン類を削減することができ、トーチ周辺構成の総厚を薄くすることができる。
〔溶接トーチ3の構成〕
ここで、溶接トーチ3の構成を詳細に説明する。図3は溶接トーチ3の平面図、図4は図3のIV−IV線に沿った断面図、図5は図4のV−V線に沿った断面図、図6は図4のVI−VI線に沿った断面図である。
図3〜図6に示すように、溶接トーチ3は、非消耗電極5と、コレット7と、トーチ本体4とを備えている。非消耗電極5の軸方向は、チューブ10の半径方向と平行である。非消耗電極5はコレット7に挿入され、コレット7はトーチ本体4に形成されたスリーブ44に挿入されている。以下、説明の便宜上、図3及び図4に示すように、非消耗電極5の軸方向を上(U)下(D)方向(先端側を下方、その反対側を上方)、チューブ10の軸方向を前(F)後(B)方向、それらの二方向と直交する方向を左(L)右(R)方向ということがある。
コレット7は、非消耗電極5の軸方向と直交する六角形板状の頭部71と、頭部71から下向きに延びる筒状部72とを含み、絶縁体で形成されている。筒状部72内には、非消耗電極5が挿入される。コレット7に挿入された非消耗電極5は、その先端部がコレット7から延出している。筒状部72の外周面には、ネジ山73が形成されている。また、筒状部72の先端部には、縮径を許容するためのスリット(図示略)が形成されている。
トーチ本体4は、チューブ10の半径方向から見たときに概ね矩形状を呈している基部40と、基部40の右側部から右側方へ向けて突出する継手部48とを一体的に有している。継手部48には図略のホースが接続され、このホースを通じて基部40内に形成された不活性ガス流路(シールドガス流路51,52とアウターガス流路61)へ不活性ガスが供給される。
基部40には、コレット7を保持するスリーブ44、スリーブ44の周囲にシールドガス流路51,52を形成するとともに、シールドガス流路51,52と連通するアウターガス流路61を形成する流路形成部41、非消耗電極5のコレット7から延出した先端部の周囲にシールドガス案内空間53を形成するシールドガスノズル42、シールドガス流路51とシールドガス案内空間53とを隔てる第1のガスレンズ9、アウターガス案内空間62を形成するアウターガスノズル63、及び、アウターガス流路61とアウターガス案内空間62とを隔てる第2のガスレンズ64とが、一体的に形成されている。
スリーブ44は、チューブ10の半径方向(即ち、非消耗電極5の軸方向)と平行に延びている。スリーブ44の内周面には、ネジ溝46が形成されている。このネジ溝46は、スリーブ44に螺入されるコレット7のネジ山73と螺合する。スリーブ44の先端部(下端部)は、下方へ向かって窄まるテーパ形状を有している。このスリーブ44のテーパ形状により、コレット7に非消耗電極5が挿入された状態でコレット7がスリーブ44の内周のネジ溝46にねじ込まれると、コレット7はスリーブ44の先端部から縮径する方向に加圧され、非消耗電極5がコレット7に保持される。
流路形成部41は、スリーブ44の周囲にシールドガス流路51,52を形成している。本実施形態に係るシールドガス流路51,52は、内周流路51と外周流路52とを含んでいる。内周流路51は、スリーブ44の周囲に形成された環状の流路であって、第1のガスレンズ9に臨んでいる。外周流路52は、内周流路51の周囲に形成された環状の通路である。外周流路52は継手部48の流路55と接続流路56によって接続されている。
内周流路51と外周流路52との間は、隔壁47によって隔たれている。隔壁47には、内周流路51と外周流路52とを連通し、外周流路52から内周流路51への不活性ガスの流入を許容する連通口50が形成されている。本実施形態では、複数の連通口50が隔壁47に周方向に分散して設けられており、内周流路51の全周囲からその内部へ不活性ガスが流入する。
各連通口50は、隔壁47の上部であって、より内周流路51の天井により近い位置、換言すれば、第1のガスレンズ9からより離れた位置に設けられている。なお、接続流路56は、連通口50よりも下方において、外周流路52と接続されている。よって、接続流路56より外周流路52へ流入する不活性ガスの流れは、隔壁47に当接する。これにより、不活性ガスが連通口50を通じて直接に内周流路51へ流入することが防がれている。
内周流路51の天井は、スリーブ44の基端部と滑らかに連続しており、スリーブ44の基端部と内周流路51の天井との境界部分は曲面で接続されている。このように内周流路51を形成している壁に形成された曲面部分は、外周流路52から内周流路51へ流入した不活性ガスの流れを第1のガスレンズ9へ向けて偏向させる案内部54として機能する。
外周流路52を、不活性ガスの流入部を含む第1部分と、余の第2部分とに周方向に2分割したときに、第1部分の隔壁47の開口率よりも、第2部分の隔壁47の開口率が大きい。なお、外周流路52における不活性ガスの流入部とは、外周流路52と接続流路56との接続部のことである。
本実施形態に係る溶接トーチ3では、第1部分の隔壁47に設けられた連通口50の開口面積(流路面積)の合計よりも、第2部分の隔壁47に設けられた連通口50の開口面積(流路面積)の合計を大きくすることで、第1部分の隔壁47の開口率よりも、第2部分の隔壁47の開口率を大きくしている。但し、各連通口50の開口面積(流路面積)が同じであって、第1部分の隔壁47に設けられた連通口50の数よりも、第2部分の隔壁47に設けられた連通口50の数が多くなるようにしてもよい。
シールドガスノズル42は、流路形成部41の下方に設けられている。本実施形態においては、シールドガスノズル42の内周壁と、隔壁47とが、非消耗電極5の軸方向に連続している。シールドガスノズル42の先端部(下端部)は、非消耗電極5の先端部よりも上方、且つ、スリーブ44の先端部よりも下方に位置している。シールドガスノズル42の先端部は、対向するチューブ10の外周面に沿うように、湾曲している。
シールドガスノズル42によって、その内周側にシールドガス案内空間53が形成されている。シールドガス案内空間53では、第1のガスレンズ9から流出したシールドガスとしての不活性ガスが、拡散しないで、シールドガスノズル42の延伸方向、即ち、非消耗電極5の軸方向と平行な層流状に流れるように整流される。
第1のガスレンズ9は、不活性ガスを層流に整流するものであって、内周流路51とシールドガス案内空間53との間を隔てている。第1のガスレンズ9は非消耗電極5を中心とする中空円盤形状を呈している。第1のガスレンズ9の内周部は、スリーブ44の先端部の外周面と接続され、第1のガスレンズ9の外周部はシールドガスノズル42の内周面(又は、隔壁47の内周面)と接続されている。
流路形成部41は、また、シールドガス流路51,52と連通するアウターガス流路61を形成している。本実施形態において、アウターガス流路61は、内外二重のシールドガス流路51,52のうち外周流路52と接続されている。
外周流路52を、不活性ガスの流入部を含む第1部分と、余の第2部分とに周方向に2分割したときに、外周流路52の第2部分にアウターガス流路61が接続されている。なお、外周流路52における不活性ガスの流入部とは、外周流路52と接続流路56との接続部のことである。換言すれば、外周流路52において、接続流路56が接続されている部分と、アウターガス流路61が接続されている部分とが非消耗電極5を介して反対側にある。これにより、外部からシールドガス流路51,52へ流入してきた不活性ガスが、直ちにアウターガス案内空間62へ流れることを防止できる。
アウターガス流路61と外周流路52とは連通口65を通じて連通されている。連通口65の流路面積は、アウターガス流路61の流路面積よりも小さい。なお、アウターガス流路61の流路面積は、図3において第2のガスレンズ64と実質的に等しい前後方向寸法を有し、図4において外周流路52実質的に等しい上下方向寸法を有する。このように、外周流路52からアウターガス流路61へ不活性ガスが流入する入口である連通口65が絞られていることで、外周流路52からアウターガス流路61へ流入しようとする不活性ガスに流動抵抗を与えることができる。これにより、外周流路52にある不活性ガスは、アウターガス流路61によりもシールドガス流路51に優先して流入することとなる。
アウターガスノズル63は、シールドガスノズル42に対し、溶接トーチ3の進行方向の下流側に設けられている。シールドガスノズル42は、溶融池に不活性ガスを吹き付けるように非消耗電極5の周囲に設けられているのに対し、アウターガスノズル63は、溶接中に溶融池が溶融凝固した(又は、凝固している途中の)ビードに不活性ガスを吹き付けるように、シールドガスノズル42に隣接して設けられている。
アウターガスノズル63はチューブ10の半径方向に延伸している。アウターガスノズル63によって、その内周側にアウターガス案内空間62が形成されている。アウターガス案内空間62では、第2のガスレンズ64から流出したアウターガス(アウターシールドガス)としての不活性ガスが、拡散しないで、アウターガス案内空間62の延伸方向、即ち、チューブ10の半径方向と平行な層流状に流れるように整流される。なお、本実施形態において、シールドガスノズル42の吹き出し口は円形であるが、アウターガスノズル63の吹き出し口は矩形状である。また、シールドガスノズル42の内径は実質的に一定であるが、アウターガスノズル63は先端側に向かって拡径している。
第2のガスレンズ64は、不活性ガスを層流に整流するものであって、アウターガス流路61とアウターガス案内空間62との間を隔てている。第2のガスレンズ64は矩形ブロック状を呈している。
なお、本実施形態に係るトーチ本体4は、導電性の金属から成り、金属3Dプリンタで製作されている。但し、継手部48は、必ずしもトーチ本体4に一体的に形成されている必要はなく、溶接または螺合構造によりトーチ本体4に接合されていてもよい。金属3Dプリンタでトーチ本体4を製作する際には、例えば、原料としての金属粉末に、レーザー光を照射する。レーザー光の照射により、個々の金属粉末が溶融し、溶融した金属粉末同士が融合してソリッド構造が生み出される。金属粉末の材質は、例えば、銅及び銅合金、鋼、ステンレス、アルミニウム、チタン、ニッケル合金などである。
上記構成の溶接トーチ3では、継手部48の流路55を通じて導入された不活性ガスは、接続流路56を通じて、先ず、外周流路52へ流入する。外周流路52に拡散した不活性ガスは、連通口50を通じて、内周流路51へ流入する。内周流路51へ流入する不活性ガスの流れは、連通口50からスリーブ44へ向かい、内周流路51の天井とスリーブ44との境界部に位置する案内部54に当接し、当該案内部54の曲面に案内されて向きを変え、第1のガスレンズ9へと向かう。不活性ガスは、第1のガスレンズ9を通過するうちに整流されて層流となってシールドガス案内空間53へ流出し、シールドガスとして、シールドガスノズル42の先端からチューブ10の溶融池及びその付近へ向けて噴出する。また、外周流路52に拡散した不活性ガスは、連通口65を通じて、アウターガス流路61へ流入する。アウターガス流路61へ流入した不活性ガスは、第2のガスレンズ64を通過するうちに整流されて層流となってアウターガス案内空間62へ流出し、アウターガスとしてアウターガスノズル63の先端からチューブ10のビードに向けて噴出する。
〔第1のガスレンズ9及び第2のガスレンズ64の構成〕
ここで、第1のガスレンズ9及び第2のガスレンズ64の構成について詳細に説明する。図7は第1のガスレンズ9の平面図、図8は第1のガスレンズ9の部分的な拡大平面図、図9は図8のIX−IX線に沿った断面図、図10はガスレンズの斜視図である。
図7〜図10に示すように、第1のガスレンズ9はラティス構造を有している。換言すれば、第1のガスレンズ9は、細長い梁90,92が三次元状に繋ぎ合わされた立体的網目状格子である。なお、金属3Dプリンタで製造可能なように、ラティス構造を形成している細長い梁90,92の直径Φは最小で0.2mm程度である。
本実施形態に係る第1のガスレンズ9は、横梁90を平面状に繋ぎ合わされて成るメッシュシート91が、位相を違えて、非消耗電極5の軸方向に積み重ねられ、更に、上下に積層されたメッシュシート91の格子点同士が縦梁92で繋ぎ合わされた構造を有している。このようなラティス構造を有する第1のガスレンズ9には、梁90,92によって規則的な空隙が形成されている。なお、図8では、メッシュシート91のうち4セルの格子が示されており、複数のメッシュシート91が位相を違えて厚み方向に積み重ねられた様子が示されている。また、図9では、メッシュシート91の格子点同士が斜めの縦梁92で繋ぎ合わされた、立体的網目状格子が明らかとなっている。
上記構成の第1のガスレンズ9において、スリーブ44の先端部と接続されている第1のガスレンズ9の内周部は、スリーブ44にねじ込まれるコレット7からの圧力に抗するために、第1のガスレンズ9の余の部分と比較して高い剛性が要求される。そこで、第1のガスレンズ9の内周部の、とりわけ、スリーブ44との結合部の空隙率は、ガスレンズ9の余の部分と比較して低い値(例えば、10%以下)にとどめられている。空隙率は、見掛け体積及びガスレンズ9の構成材料の真密度から求めることができる。
第2のガスレンズ64は、第1のガスレンズ9と同様のラティス構造を有している。即ち、第2のガスレンズ64は、細長い梁が三次元状に繋ぎ合わされた立体的網目状格子である。なお、金属3Dプリンタで製造可能なように、ラティス構造を形成している細長い梁の直径Φは最小で0.2mm程度である。
また、本実施形態に係る第2のガスレンズ64は、第1のガスレンズ9と同様に、横梁を平面状に繋ぎ合わされて成るメッシュシートが、位相を違えて、チューブ10の半径方向に積み重ねられ、更に、上下に積層されたメッシュシートの格子点同士が縦梁で繋ぎ合わされた構造を有している。
第2のガスレンズ64の空隙率は、第1のガスレンズ9の空隙率と同じであるか、第1のガスレンズ9の空隙率よりも低い値である。第2のガスレンズ64の空隙率が、第1のガスレンズ9の空隙率よりも低いと、第1のガスレンズ9よりも第2のガスレンズ64の方が不活性ガスの流動抵抗が高く、不活性ガスが第2のガスレンズ64よりも第1のガスレンズ9へ優先して流れることとなる。
以上に説明したように、本実施形態に係る溶接トーチ3は、不活性ガスが流入するシールドガス流路51,52、及び、シールドガス流路51,52と連通するアウターガス流路61を形成する流路形成部41と、シールドガス流路51の不活性ガスを整流してシールドガスとして吹き出す第1のガスレンズ9と、アウターガス流路61の不活性ガスを整流してアウターガスとして吹き出す第2のガスレンズ64とを有する、トーチ本体4を備えていることを特徴としている。
また、本実施形態の全姿勢溶接装置1は、溶接トーチ3と、溶接トーチ3をチューブ10の回りに回転させる回転機構2とを、備えている。
上記溶接トーチ3及び全姿勢溶接装置1では、シールドガス流路51,52とアウターガス流路61とが連通されており、溶接トーチ3にシールドガスとして供給された不活性ガスの一部をアウターガスとして利用している。つまり、溶接トーチ3に供給された不活性ガスは、シールドガス流路51,52の一部又は全部を利用して、アウターガス流路61まで運ばれる。このように、シールドガス流路51,52とアウターガス流路61とが独立していないので、流路を共用する分、ガス流路を短縮し、更に、アウターガスのためにホースと接続される継手部を省略することができるので、アウターガスノズル63を備えた溶接トーチ3の小型化を図ることができる。
また、本実施形態の溶接トーチ3において、シールドガス流路51,52は環状を呈しており、シールドガス流路51,52を、不活性ガスの流入部を含む第1部分と、余の第2部分とに周方向に2分割したときに、シールドガス流路51,52の第2部分にアウターガス流路61が接続されている。
このように、シールドガス流路51,52において、不活性ガスの流入部(即ち、接続流路56が接続されている部分)と、アウターガス流路61が接続されている部分とが非消耗電極5を介して反対側にある。これにより、外部からシールドガス流路51,52へ流入してきた不活性ガスが、直ちにアウターガス案内空間62へ流れることを防止できる。
また、本実施形態の溶接トーチ3は、非消耗電極5と、非消耗電極5が挿入されるコレット7とを、更に備えている。また、トーチ本体4は、コレット7を保持するスリーブ44と、非消耗電極5のコレット7から延出した先端部の周囲にシールドガス案内空間53を形成するシールドガスノズル42と、シールドガスノズル42の周囲にアウターガス案内空間62を形成するアウターガスノズル63とを有している。そして、トーチ本体4の流路形成部41はスリーブ44の周囲にシールドガス流路51,52を形成しており、第1のガスレンズ9はシールドガス流路51とシールドガス案内空間53とを隔てるように配置され、第2のガスレンズ64はアウターガス流路61とアウターガス案内空間62とを隔てるように配置されている。
更に、上記溶接トーチ3において、シールドガス流路51,52とアウターガス流路61とが、アウターガス流路61の流路面積よりも小さい流路面積を有する連通口65を通じて連通されている。
このように、アウターガス流路61へ不活性ガスが流入する入口である連通口65が絞られていることで、シールドガス流路51,52からアウターガス流路61へ流入しようとする不活性ガスに流動抵抗を与えることができる。これにより、シールドガス流路51,52にある不活性ガスは、アウターガス案内空間62よりもシールドガス案内空間53へ優先して流れることとなる。つまり、アウターガスに優先して、シールドガスが噴出する。よって、アウターガスとシールドガスが流路を共用していても、シールドガスの安定的な噴出は妨げられない。
また、本実施形態の溶接トーチ3では、シールドガス流路51,52が、スリーブ44の周囲に形成され、第1のガスレンズ9に臨む内周流路51と、内周流路51の周囲に形成され、連通口50が設けられた隔壁47により隔たれた外周流路52とを含み、アウターガス流路61が、外周流路52と連通されている。
このように、シールドガス流路51,52を、内周流路51とその外周側に設けられた外周流路52との内外二重構造とすることで、トーチ本体4の非消耗電極5の軸方向と平行な方向の寸法(即ち、厚さ)を抑えても、十分に不活性ガスを層流化することができる。この結果、シールドガス流路が一つの空間である場合と比較して、溶接トーチ3を扁平化、即ち、厚さを薄くすることができる。
また、本実施形態の溶接トーチ3では、外周流路52を、不活性ガスの流入部を含む第1部分と、余の第2部分とに周方向に2分割したときに、第1部分の隔壁47の開口率よりも、第2部分の隔壁47の開口率が大きい。ここで、外周流路52における不活性ガスの流入部とは、外周流路52と接続流路56との接続部のことである。
上記のように、外周流路52の第1部分の隔壁47の開口率よりも、第2部分の隔壁47の開口率を大きくすることで、外周流路52の第1部分に流入した不活性ガスが第2部分まで回り込みやすくなり、不活性ガスを外周流路52で拡散させることができる。
また、本実施形態の溶接トーチ3において、第2のガスレンズ64は、ラティス構造を有している。
このように、第2のガスレンズ64をラティス構造とすることにより、3Dプリンタを用いて造形された第2のガスレンズ64には規則的な空隙が形成されている。そのため、第2のガスレンズ64が多孔質体である場合と比較して、第2のガスレンズ64の空隙率が安定する。これにより、このような第2のガスレンズ64を備えた溶接トーチ3の歩留まりの向上が期待される。
なお、本実施形態の溶接トーチ3は、複数の梁が平面状に繋ぎ合わされて成るメッシュシートが、位相を違えて重ねられた構造を有している。積層されたメッシュシートの格子点同士が縦梁で繋ぎ合わされている。
上記実施形態では、溶接トーチ3の第2のガスレンズ64は横梁と縦梁とが繋ぎ合わされた三次元立体的網目状格子構造を有しているが、これに限定されず、第2のガスレンズ64は、3Dプリンタを用いて規則的な空隙を造形しうるラティス構造を有していればよい。例えば、第2のガスレンズ64は、複数の梁が平面状に繋ぎ合わされて成るメッシュシートが、位相を違えて幾重に重ね合わされた構造ものであってもよい。但し、本実施形態のように、メッシュシートの層間に、格子点同士を繋ぐ縦梁が設けられることで、第2のガスレンズ64を通過する不活性ガスは、ラティス構造の横梁だけでなく、縦梁によっても整流される。これにより、縦梁が設けられない場合と比較して、メッシュシートの積層枚数が減っても、同等の整流効果が得られる。換言すれば、縦梁が設けられない場合と比較して、メッシュシートの積層枚数を減らすことができ、第2のガスレンズ64の厚さ(即ち、チューブ10の半径方向と平行な寸法)を抑えることができる。
また、本実施形態に係る溶接トーチ3において、第2のガスレンズ64が、トーチ本体4に一体的に形成されている。本実施形態では、トーチ本体4は、金属3Dプリンタで造形されていてよい。
このように、金属3Dプリンタによる造形技術を用いて、ソリッドなメタル部と、それよりも空隙率の高い第2のガスレンズ64とを、一つのトーチ本体4に組み合わせた溶接トーチ3を安価に製造することができる。
〔変形例〕
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明の精神を逸脱しない範囲で、上記実施形態の具体的な構造及び/又は機能の詳細を変更したものも本発明に含まれ得る。上記の構成は、例えば、以下のように変更することができる。
例えば、上記実施形態において、シールドガス流路51,52は内外二重構造を有しているが、一重構造であってもよい。シールドガス流路51,52が一重構造の場合は、シールドガス流路51,52に流入した不活性ガスが直接的に第1のガスレンズ9(シールドガス案内空間53)へ流れないように、不活性ガスの流路に障害物を設けることが望ましい。
また、例えば、上記実施形態では、連通口65の流路面積を絞ることにより、アウターガス案内空間62よりもシールドガス案内空間53へ優先的に不活性ガスが流れるようにしているが、それとは別の手法でアウターガス案内空間62へ流れようとする不活性ガスに流動抵抗を与えてもよい。図11は変形例1に係る溶接トーチ3Aの平面図、図12は図11のXII−XII線に沿った断面図、図13は図12のXIII−XIII線に沿った断面図、図14は図12のXIV−XIV線に沿った断面図である。
図11〜14に示す変形例1に係る溶接トーチ3Aでは、シールドガス流路51,52のうち外周流路52とアウターガス流路61とが接続流路66接続されている。接続流路66の流路面積はアウターガス流路61の流路面積よりも小さいものの、外周流路52とアウターガス流路61との間は絞られてはいない。溶接トーチ3Aでは、第2のガスレンズ64の空隙率が、第1のガスレンズ9の空隙率に対し、不活性ガスを通過可能な範囲内(例えば、30〜60%)で十分に小さくなるように構成されている。これにより、第2のガスレンズ64を通過する不活性ガスの流動抵抗は、第1のガスレンズ9を通過する不活性ガスの流動抵抗よりも大きく、溶接トーチ3に供給された不活性ガスは、アウターガス案内空間62よりもシールドガス案内空間53へ優先的に流れる。よって、シールドガスの安定的な噴出は妨げられない。
また、例えば、上記実施形態において、シールドガス流路51,52とアウターガス流路61とを連通している連通口65は流路面積が絞られた孔であるが、連通口65の態様はこれに限定されない。連通口65は、1又は複数のスリットであってもよい。また、例えば、連通口65に旋回羽根67などの障害物が設けられてもよい。
1 :全姿勢溶接装置
2 :回転機構
3,3A :溶接トーチ
4 :トーチ本体
5 :非消耗電極
7 :コレット
9 :第1のガスレンズ
10 :チューブ
11 :ベースプレート
12,14,16 :直動機構
18 :クランプ機構
20 :テーブル
21 :回転部材
22〜24 :従動ギア
25 :駆動ギア
26 :モータ
40 :基部
41 :流路形成部
42 :シールドガスノズル
44 :スリーブ
46 :ネジ溝
47 :隔壁
48 :継手部
50 :連通口
51 :内周流路(シールドガス流路)
52 :外周流路(シールドガス流路)
53 :シールドガス案内空間
54 :案内部
55 :流路
56 :接続流路
61 :アウターガス流路
62 :アウターガス案内空間
63 :アウターガスノズル
64 :第2のガスレンズ
65 :連通口
66 :接続流路
67 :旋回羽根
71 :頭部
72 :筒状部
73 :ネジ山
90,92 :梁
91 :メッシュシート

Claims (5)

  1. 非消耗電極と、
    前記非消耗電極が挿入されるコレットと、
    不活性ガスが流入するシールドガス流路、及び、前記シールドガス流路と連通するアウターガス流路を形成する流路形成部と、前記シールドガス流路の前記不活性ガスを整流してシールドガスとして吹き出す第1のガスレンズと、前記アウターガス流路の前記不活性ガスを整流してアウターガスとして吹き出す第2のガスレンズと、前記コレットを保持するスリーブと、前記非消耗電極の前記コレットから延出した先端部の周囲にシールドガス案内空間を形成するシールドガスノズルと、前記シールドガスノズルの周囲にアウターガス案内空間を形成するアウターガスノズルとを有するトーチ本体を備え
    前記流路形成部は前記スリーブの周囲に前記シールドガス流路を形成しており、前記第1のガスレンズは前記シールドガス流路と前記シールドガス案内空間とを隔てるように配置され、前記第2のガスレンズは前記アウターガス流路と前記アウターガス案内空間とを隔てるように配置されている、
    溶接トーチ。
  2. 前記シールドガス流路は環状を呈しており、前記シールドガス流路を、前記不活性ガスの流入部を含む第1部分と、余の第2部分とに周方向に2分割したときに、前記シールドガス流路の前記第2部分に前記アウターガス流路が接続されている、
    請求項1に記載の溶接トーチ。
  3. 前記シールドガス流路と前記アウターガス流路とが、前記アウターガス流路の流路面積よりも小さい流路面積を有する連通口を通じて連通されている、
    請求項1又は2に記載の溶接トーチ。
  4. 前記シールドガス流路が、前記スリーブの周囲に形成され、前記第1のガスレンズに臨む内周流路と、前記内周流路の周囲に形成され、連通口が設けられた隔壁により隔たれた外周流路とを含み、
    前記アウターガス流路が、前記外周流路と連通されている、
    請求項に記載の溶接トーチ。
  5. チューブ同士の突合せ溶接を行う全姿勢溶接装置であって、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の溶接トーチと、
    前記溶接トーチを前記チューブの回りに回転させる回転機構とを、備える、
    全姿勢溶接装置。
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