JP2015174141A - 溶接トーチおよび全姿勢溶接装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】厚さを薄くすることができる溶接トーチを提供する。【解決手段】溶接トーチ3は、非消耗電極5と、非消耗電極5を保持するコレット7と、コレット7が取り付けられたトーチ本体4を含む。コレット7の先端には、スリットが形成されている。トーチ本体4は、コレット7に貫通される天井壁42、ならびに天井壁42およびコレット7に面するシールドガス空間44を取り囲む胴部41、を有する。コレットの外周面にはネジ山73が形成されており、天井壁42にはネジ山73と螺合するネジ穴43が形成されている。胴部41には、シールドガス空間44を閉塞するように、単一の金属ブロックからなる多孔質リング6が接合されている。多孔質リング6は、コレット7の先端と当接するテーパー状の内周面を有している。【選択図】図4
Description
本発明は、チューブ同士の突合せ溶接を行う全姿勢溶接装置に好適な溶接トーチ、およびこの溶接トーチを備えた全姿勢溶接装置に関する。
従来より、チューブ同士の突合せ溶接を自動的に行う全姿勢溶接装置が知られている。このような全姿勢溶接装置は、例えば、ボイラパネルなどの、チューブが狭いピッチで配列される装置の製造に用いられる。
例えば、特許文献1には、図8(a)および(b)に示すような、全姿勢溶接装置に用いられる溶接トーチ100が開示されている。この溶接トーチ100は、非消耗電極120を支持する板状のトーチ本体110と、トーチ本体110のワーク(チューブ)側の表面に重ね合わされたセラミック板130を含む。
具体的に、トーチ本体110は、非消耗電極120に挿通される筒状の支持部111を有しており、この支持部111の周囲にシールドガス空間112が形成されている。シールドガス空間112は非消耗電極120の軸方向の一方(先端側)に開口しており、この開口を覆うように金網板150が配置されている。金網板150の周縁部は、トーチ本体110とセラミック板130とに挟持されている。
また、トーチ本体110には、当該トーチ本体110の端面に開口するネジ穴113が設けられている。ネジ穴113には、非消耗電極120を固定するための止めネジ140が螺合しており、非消耗電極120が止めネジ140によって支持部111の内周面に押し付けられている。
しかしながら、図8(a)および(b)に示す溶接トーチ100では、トーチ本体110の厚さが、止めネジ140と螺合するネジ穴113の直径よりも十分に厚い必要がある。従って、溶接トーチ100の厚さを薄くすることが困難である。
そこで、本発明は、厚さを薄くすることができる溶接トーチ、およびこの溶接トーチを備えた全姿勢溶接装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の溶接トーチは、非消耗電極と、前記非消耗電極が挿入される、先端にスリットが形成されたコレットと、前記コレットに貫通される天井壁、ならびに前記天井壁および前記コレットに面するシールドガス空間を取り囲む胴部、を含むトーチ本体と、前記シールドガス空間を閉塞するように前記トーチ本体の胴部に接合された、単一の金属ブロックからなる多孔質リングであって、前記コレットの先端と当接するテーパー状の内周面を有する多孔質リングと、を備え、前記コレットの外周面にはネジ山が形成されており、前記天井壁には前記ネジ山と螺合するネジ穴が形成されている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、コレットに非消耗電極を挿入した状態でコレットをネジ穴にねじ込めば、コレットの先端が多孔質リングの内周面によって縮径されて非消耗電極がコレットに保持される。すなわち、単一の金属ブロックからなる高剛性の多孔質リングを利用してコレットの先端を縮径することができる。しかも、非消耗電極を固定するための螺合構造の軸方向が非消耗電極の軸方向と同じであるため、トーチ本体の厚さはシールドガス空間の形成に必要な程度であればよい。これにより、溶接トーチの厚さを薄くすることができる。さらには、多孔質リングはシールドガス空間から排出されるシールドガスを層流化する作用がある。従って、非消耗電極の軸方向におけるシールドガス空間に必要な高さが小さくなり、溶接トーチの厚さをよりいっそう薄くすることができる。
前記多孔質リングは、3Dプリンタにより前記トーチ本体に一体的に形成されていてもよい。この構成によれば、トーチ本体と多孔質リングの間から層流化されていないシールドガスが漏れ出すことがないため、シールドガスの安定した供給が可能になる。
前記多孔質リングは、前記非消耗電極の先端側に曲率中心を有するように二次元的または三次元的に湾曲していてもよい。この構成によれば、多孔質リングを通過した後のシールドガスを非消耗電極の先端に向けて集約することができる。
例えば、前記多孔質リングの空隙率は30〜60%であり、厚さは2〜6mmであってもよい。
また、本発明の全姿勢溶接装置は、チューブ同士の突合せ溶接を行う全姿勢溶接装置であって、上記の溶接トーチと、前記溶接トーチを前記チューブの回りに回転させる回転機構と、を備える、ことを特徴とする。
ここで、「全姿勢」とは、チューブの軸方向が水平方向であって、溶接姿勢が下向き、横向き、上向きと変化しながら溶接位置が周回する場合だけでなく、チューブの軸方向が鉛直方向であって、溶接姿勢が横向きのままで溶接位置が周回する場合を含む概念である。
本発明によれば、溶接トーチの厚さを薄くすることができる。従って、本発明の溶接トーチを用いれば、チューブ同士の隙間がいっそう狭い場合でも全姿勢溶接装置を使用してチューブ同士の突合せ溶接を自動的かつ高品質に行うことができる。
図1および図2に、本発明の一実施形態に係る溶接トーチ3が装備された全姿勢溶接装置1を示す。この溶接装置1は、チューブ10同士の突合せ溶接を自動的に行うものである。溶接は、例えば、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接である。
具体的に、溶接装置1は、溶接トーチ3と、溶接トーチ3をチューブ10の回りに回転させる回転機構2を含む。また、溶接装置1は、溶接トーチ3を三次元的に移動させる3つの直動機構(第一直動機構12、第二直動機構14および第三直動機構16)を含む。第一直動機構12は溶接トーチ3をチューブ10の軸方向(例えば、水平方向)に移動し、第二直動機構14および第三直動機構16は溶接トーチ3をチューブ10の軸方向と直交する面上の互いに直交する方向(例えば、水平方向および鉛直方向)に移動する。
ただし、溶接トーチ3を三次元的に移動させるには、必ずしも3つの直動機構を用いる必要はない。例えば、第二直動機構14および第三直動機構16に代えて、溶接トーチ3と共に回転する後述する回転部材21に対して溶接トーチ3をチューブ10の径方向に移動する径方向移動機構が採用されてもよい。あるいは、溶接トーチ3は、必ずしも三次元的に移動させられる必要はなく、チューブ10の軸方向と直交する面上で二次元的に移動させられてもよい。
第一直動機構12は、チューブ10の軸方向と平行なベースプレート11に取り付けられている。ベースプレート11には、チューブ10をクランプするクランプ機構18が設けられている。第二直動機構14は、取付座13を介して第一直動機構12の可動部に固定され、第三直動機構16は、取付座15を介して第二直動機構14の可動部に固定されている。なお、第一乃至第三直動機構12,14,16の位置が相互に入れ替え可能であることは言うまでもない。
回転機構2は、チューブ10の軸方向と直交する板状のテーブル20を含む。テーブル20は、取付座17を介して第三直動機構16の可動部に固定されている。テーブル20には、チューブ10が嵌まり込み可能な略U字状の回転部材21が回転可能に支持されている。また、テーブル20にも、チューブ10が嵌まり込み可能な切欠き20aが形成されている。
回転部材21は、チューブ10の軸方向から見たときに円弧状の外周面を有しており、この外周面には、外歯が形成されている。テーブル20には、モータ26が取り付けられているとともに、ギア列が支持されている。ギア列は、モータ26の出力軸に固定された駆動ギア25から回転部材21へトルクを伝達する。なお、図2では、図面の簡略化のためにギア列およびモータ26の作図を省略している。
上記のギア列は、駆動ギア25と噛み合う大径の第一従動ギア24と、第一従動ギア24と噛み合う一対の第二従動ギア23と、第二従動ギア23および回転部材21と噛み合う一対の第三従動ギア22を含む。このような構成により、回転部材21の開口部が一方の第三従動ギア22に差し掛かったとしても、他方の第三従動ギア22により回転部材21にトルクが伝達される。
溶接トーチ3は、例えば、回転部材21の中央に、チューブ10の軸方向に突出するように固定される。溶接トーチ3は、チューブ10の径方向と直交する板状のトーチ本体4と、コレット7を介してトーチ本体4に支持された非消耗電極5を含む。非消耗電極5は、トーチ本体4からチューブ10に向かって突出している。
非消耗電極5は、チューブ10における溶接部位との間にアークを発生させるためのものである。ここで、溶接部位とは、例えば、チューブ10同士の接合部に開先が取られていて何層も溶接層を形成する場合には、一層目では開先の底部であり、二層目以降では、前回の層のことである。そして、非消耗電極5と溶接部位との間には、図略のワイヤ供給装置から溶接ワイヤ(図示せず)が供給される。
溶接トーチ3は、回転機構2によりチューブ10の回りに回転させられながら、上述した第一乃至第三直動機構12,14,16により所定の軌道に沿って移動させられる。このとき、溶接トーチ3の位置は、非消耗電極5から溶接部位までの距離が所定値となるように第一乃至第三直動機構12,14,16により微調整される。
次に、図3および図4を参照して、溶接トーチ3の構成を詳細に説明する。
本実施形態では、トーチ本体4が、チューブ10の径方向から見たときに矩形状をなしており、その中心に非消耗電極5が配置されている。非消耗電極5は、コレット7に保持されており、コレット7は、トーチ本体4に取り付けられている。非消耗電極5は、チューブ10の径方向に延びており、トーチ本体4は、非消耗電極5の軸方向と直交している。以下、説明の便宜上、図3および図4に示すように、非消耗電極5の軸方向を上下方向(先端側を下方、その反対側を上方)、チューブ10の軸方向を前後方向、それらの二方向と直交する方向を左右方向という。
トーチ本体4は、チューブ10に対向する第1主面4aと、第1主面4aと反対側を向く第2主面4bを有している。本実施形態では、第1主面4aの全体が、チューブ10の外周面に沿って湾曲している。一方、第2主面4bは、左右方向の中央部がフラットであり、左右方向の両端部のみが第1主面4aと平行に湾曲している。また、本実施形態では、トーチ本体4の右側端面は下方から上方に向かって右方に傾斜しているが、その他の端面(前側、後側および右側端面)は上下方向に平行である。
より詳しくは、トーチ本体4は、第1主面4aから上方に窪む円形状の凹部を形成する胴部41および天井壁42を含む。胴部41の上部は天井壁42の周縁部と連続している。すなわち、トーチ本体4の第2主面4bは胴部42の上面および天井壁41の上面で構成され、トーチ本体4の第1主面4aは胴部42の下面で構成されている。
天井壁42は、その中心でコレット7に貫通されている。胴部41は、天井壁42の下面およびコレット7の外周面に面する環状のシールドガス空間44を取り囲んでいる。シールドガス空間44は、下方に開口している。
また、トーチ本体4(正確には、胴部41)には、シールドガス空間44から右側端面に延びる流路45が形成されている。さらに、トーチ本体4の右側端面には、流路45と連通するように継手8が接合されている。継手8には図略のホースが接続され、このホースを通じてシールドガス空間44内にシールドガスが供給される。
本実施形態では、継手8が3Dプリンタによりトーチ本体4に一体的に形成されている。ただし、継手8が削り出しによりトーチ本体4に一体的に形成されていてもよい。あるいは、継手8は、必ずしもトーチ本体4に一体的に形成されている必要はなく、溶接または螺合構造によりトーチ本体4に接合されていてもよい。
また、本実施形態では、トーチ本体4が導電性の金属からなる。導電性の金属からなるトーチ本体4を3Dプリンタにより製作する場合には、原料として金属粉末を使用し、その金属粉末にレーザー光を照射すればよい。レーザー光の照射により、個々の金属粉末が溶融し、溶融した金属粉末同士が融合してソリッド構造が生み出される。金属粉末の材質は、例えば、銅および銅合金、鋼、ステンレス、アルミニウム、チタン、ニッケル合金などである。
コレット7は、非消耗電極5の軸方向と直交する六角形板状の頭部71と、頭部71から下向きに延びる筒状部72を含む。筒状部72内には、非消耗電極5が挿入される。筒状部72の外周面には、ネジ山73が形成されている。一方、トーチ本体4の天井壁42の中心には、ネジ山73と螺合するネジ穴43が形成されている。なお、天井壁42の中央部は、ネジ穴43の長さを確保するために、下向きに膨らんでいて周縁部よりも厚くなっている。
また、筒状部72の先端には、図5に示すように、スリット75が形成されている。そして、コレット7は、筒状部72内に非消耗電極5が挿入された状態で筒状部72の先端が縮径されることによって、非消耗電極5を保持する。
さらに、本実施形態では、コレット7の先端とトーチ本体4の胴部41の内周面との間に多孔質リング6が配置されている。多孔質リング6は、天井壁42と対向するフラットな円盤状をなしており、シールドガス貯留室42を閉塞している。多孔質リング6は、単一の金属ブロックからなり、トーチ本体4の胴部41に接合されている。
本実施形態では、多孔質リング6が、3Dプリンタによりトーチ本体4に一体的に形成されている。ただし、多孔質リング6は、必ずしもトーチ本体4に一体的に形成されている必要はなく、例えば溶接によりトーチ本体4に接合されていてもよい。
多孔質リング6を3Dプリンタによりトーチ本体4に一体的に形成するには、例えば、原料として使用する金属粉末へのレーザー光の照射をパルス的に行えばよい。このようにすれば、金属粉末の全てが溶融せずに、個々の粉末が形状を維持したまま隣接する粉末と結合されるため、粉末同士の隙間によって多孔質を実現できる。あるいは、レーザー光の出力を変更して意図的にポロシティを形成してもよいし、成形が可能な最小ピッチのハニカム構造を用いてもよい。
多孔質リング6の空隙率は、30〜60%であることが好ましい。多孔質リング6の空隙率が30%未満だと、シールドガスが多孔質リング6を通過するときの圧力損失が大きくなり過ぎ、60%を超えると、多孔質リング6を通過した後のシールドガスの流れが層流になり難いからである。なお、空隙率は、見掛け体積および多孔質リング6の構成材料の真密度から求めることができる。多孔質リング6の空隙率は、より好ましくは36〜48%であり、さらに好ましくは40〜44%である。
また、多孔質リング6の厚さは、2〜6mmであることが望ましい。多孔質リング6の厚さが2mm未満だと、多孔質リング6の強度が不十分となるおそれがあるとともに、シールドガスが層流になり難いからである。また、6mmを超えると、多孔質リング6を収容するトーチ本体4の厚さが厚くなるとともに、圧力損失によりシールドガスが噴出し難くなる。多孔質リング6の厚さは、より好ましくは2〜4mmであり、さらに好ましくは2〜3mmである。
多孔質リング6は、図5に示すように、上向きに拡径するテーパー状の内周面61を有している。そして、この内周面61に、コレット7の筒状部72の先端が当接している。なお、コレット7の筒状部72の先端にも、内周面61に面接触するように、テーパー面74が形成されている。
以上説明したように、本実施形態の溶接トーチ3では、コレット7に非消耗電極5を挿入した状態でコレット7をネジ穴43にねじ込めば、コレット7の先端が多孔質リング6の内周面61によって縮径されて非消耗電極5がコレット7に保持される。すなわち、単一の金属ブロックからなる高剛性の多孔質リング6を利用してコレット7の先端を縮径することができる。しかも、非消耗電極5を固定するための螺合構造の軸方向が非消耗電極5の軸方向と同じであるため、トーチ本体4の厚さはシールドガス空間44の形成に必要な程度であればよい。これにより、溶接トーチ3の厚さを薄くすることができる。さらには、多孔質リング6はシールドガス空間44から排出されるシールドガスを層流化する作用がある。従って、非消耗電極5の軸方向におけるシールドガス空間44に必要な高さが小さくなり、溶接トーチ1の厚さをよりいっそう薄くすることができる。
また、本実施形態では、多孔質リング6が、3Dプリンタによりトーチ本体4に一体的に形成されている。このため、トーチ本体4と多孔質リング6の間から層流化されていないシールドガスが漏れ出すことがないため、シールドガスの安定した供給が可能となり、高品質な溶接継手が得られる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、コレット7は頭部71を有さず、筒状部72のみを有していてもよい。この場合、筒状部72の外周面の上部に、例えば、スパナ係合用の一対の平行面が形成されてもよい。
また、例えば、トーチ本体4の胴部41の高さが天井壁42の上面から多孔質リングの上面までと薄く設定せれていてもよい。この場合、多孔質リング6の周囲に、当該多孔質リング6と一体的に枠が形成されており、この枠が胴部41に皿ビスなどで固定されてもよい。
また、多孔質リング6は、必ずしもフラットな円盤状をなしている必要はなく、非消耗電極5の先端側に曲率中心を有するように湾曲していてもよい。例えば、多孔質リング6は、図6に示すように二次元的に湾曲していてもよいし、図7に示すように三次元的に湾曲していてもよい。これらの構成であれば、多孔質リング6を通過した後のシールドガスを非消耗電極5の先端に向けて集約することができる。多孔質リング6からは、多孔質リング6におけるチューブ10側の表面の垂線方向にシールドガスが放出されるからである。
具体的に、図6に示す構成では、多孔質リング6が、トーチ本体4の第1主面4aと連続面を構成するように左右方向に湾曲している。また、図7に示す構成では、多孔質リング6が球面状に湾曲している。
本発明の溶接トーチは、チューブが狭いピッチで配列される装置を製造する際に、特に有用である。
1 全姿勢溶接装置
2 回転機構
3 溶接トーチ
4 トーチ本体
41 胴部
42 天井壁
43 ネジ穴
44 シールドガス空間
5 非消耗電極
6 多孔質リング
61 内周面
7 コレット
73 ネジ山
75 スリット
10 チューブ
2 回転機構
3 溶接トーチ
4 トーチ本体
41 胴部
42 天井壁
43 ネジ穴
44 シールドガス空間
5 非消耗電極
6 多孔質リング
61 内周面
7 コレット
73 ネジ山
75 スリット
10 チューブ
Claims (5)
- 非消耗電極と、
前記非消耗電極が挿入される、先端にスリットが形成されたコレットと、
前記コレットに貫通される天井壁、ならびに前記天井壁および前記コレットに面するシールドガス空間を取り囲む胴部、を含むトーチ本体と、
前記シールドガス空間を閉塞するように前記トーチ本体の胴部に接合された、単一の金属ブロックからなる多孔質リングであって、前記コレットの先端と当接するテーパー状の内周面を有する多孔質リングと、を備え、
前記コレットの外周面にはネジ山が形成されており、前記天井壁には前記ネジ山と螺合するネジ穴が形成されている、溶接トーチ。 - 前記多孔質リングは、3Dプリンタにより前記トーチ本体に一体的に形成されている、請求項1に記載の溶接トーチ。
- 前記多孔質リングは、前記非消耗電極の先端側に曲率中心を有するように二次元的または三次元的に湾曲している、請求項1または2に記載の溶接トーチ。
- 前記多孔質リングの空隙率は30〜60%であり、厚さは2〜6mmである、請求項1〜3の何れか一項に記載の溶接トーチ。
- チューブ同士の突合せ溶接を行う全姿勢溶接装置であって、
請求項1〜4の何れか一項に記載の溶接トーチと、
前記溶接トーチを前記チューブの回りに回転させる回転機構と、を備える、全姿勢溶接装置。
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