JP6804139B2 - ケーブルガイド - Google Patents

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Description

本発明は、シミュレータのように各種操作により移動可能に設けられた装置のトップテーブルから、床に向けて吊り下げられているケーブルの布線経路及び可動範囲を制限するためのケーブルガイドに関する。
従来、例えば、自動車の運転技術や航空機の操作技術の取得、向上のため、またはアミューズメント施設等にて使用するためのシミュレータが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2等参照。)。このシミュレータは、各種操作を行うとその操作に従ってトップテーブルが移動可能に設けられているものであり、例えば、図6に示すシミュレータ100のような構成になっている。このシミュレータ100は、主として、トップテーブル101と、トップテーブル下部102と、脚部103と、ケーブル104と、制御部105とを備えている。
トップテーブル101は、シミュレータ100の操作部が設置される箇所であり、例えばシミュレータ100がドライビングシミュレータの場合、自動車の運転席を模した装置や、運転している時の情景を表示するためのスクリーン等が載置され、この運転席で運転操作を行うとその操作に合わせて傾斜するように移動する箇所である。トップテーブル下部102は、トップテーブル101の床下部分であり、各種装置の配線等が敷設されている箇所である。脚部103は、トップテーブル101を移動させるための装置であり、例えば、電動シリンダや油圧シリンダ等が配設され、トップテーブル101における各種操作から制御部105の制御に基づいて上下動するように設けられている。この脚部103は、トップテーブル下部102に、例えば6本接続されて配設されている。ケーブル104は、シミュレータ100に電源を供給するための電源ケーブルや、トップテーブル101における各種操作情報の信号を制御部105へ送信するための信号ケーブルであり、トップテーブル下部102から延びて制御部105へ接続されている。制御部105は、トップテーブル101における各種操作情報に基づいて脚部103を駆動させる装置である。このような構成により、トップテーブル101における操作により脚部103が上下動してトップテーブル101が傾斜するように移動する。
特開2008−261997号公報 特開2008−185798号公報
ところで、このようなシミュレータ100のケーブル104は、トップテーブル101が移動可能に設けられているため、この移動に追従して移動する。そのため、ケーブル104は、トップテーブル101の移動により切断するのを防止するため、余長が必要になる。しかしながら、ケーブル104の余長が必要以上にあると、トップテーブル101の移動により大きく振動して、トップテーブル下部102や脚部103に衝突するおそれがあり、これによりシミュレータ100が破損する危険性がある。
そこで本発明は、トップテーブルから床に向けて吊り下げられているケーブルについて、適切な余長を保ちながら該ケーブルの布線経路及び可動範囲を制限することで、ケーブルが切断するのを防ぐと共に、トップテーブルの移動によるケーブルの振動を抑止して、ケーブルがトップテーブル下部や脚部に衝突してこれらを破損することを防止するケーブルガイドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、可動機構と、前記可動機構の3次元姿勢を制御する制御部と、を接続する信号または電源のケーブルについて、該ケーブルの布線経路及び可動範囲を制限するケーブルガイドであって、前記ケーブルを挿通させて、前記ケーブルの一部区間における前記可動機構側一端部分の可動範囲を制限する第1開口部と、前記ケーブルの一部区間の任意の個所を係止する係止部を備えて、該係止部の上部を支持して該係止部を斜め上下方向に摺動可能な摺動機構と、を有し、前記第1開口部は、前記摺動機構の係止部の位置よりも前記可動機構側で、且つ前記摺動機構の摺動方向の延長線上近傍に配置されることを特徴とする。
請求項2の発明は、可動機構と、前記可動機構の3次元姿勢を制御する制御部と、を接続する信号または電源のケーブルについて、該ケーブルの布線経路及び可動範囲を制限するケーブルガイドであって、前記ケーブルを挿通させて、前記ケーブルの一部区間における前記可動機構側一端部分の可動範囲を制限する第1開口部と、前記ケーブルの一部区間の任意の個所を係止する係止部を備えて、該係止部を所定角度方向に摺動可能な摺動機構と、を有し、前記第1開口部は、前記摺動機構の係止部の位置よりも前記可動機構側で、且つ前記摺動機構の摺動方向の延長線上近傍に配置され、複数本の棒状部材を概略三角形状のやぐら状に組むことで当該ケーブルガイドが構成され、前記第1開口部は、前記やぐらの最上部近傍に配され、前記摺動機構は、並行して配される複数本の棒状部材で形成されるガイドレールと、前記係止部を付属して前記ガイドレール上を摺動する摺動部と、を有する、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、可動機構と、前記可動機構の3次元姿勢を制御する制御部と、を接続する信号または電源のケーブルについて、該ケーブルの布線経路及び可動範囲を制限するケーブルガイドであって、前記ケーブルを挿通させて、前記ケーブルの一部区間における前記可動機構側一端部分の可動範囲を制限する第1開口部と、前記ケーブルの一部区間の任意の個所を係止する係止部を備えて、該係止部を所定角度方向に摺動可能な摺動機構と、を有し、前記第1開口部は、前記摺動機構の係止部の位置よりも前記可動機構側で、且つ前記摺動機構の摺動方向の延長線上近傍に配置され、複数本の棒状部材を概略角錐形状のやぐら状に組むことで当該ケーブルガイドが構成され、前記第1開口部は、前記やぐらの最上部近傍に配され、前記摺動機構は、1本の円柱形状の棒状部材で形成されるボールガイドと、前記係止部を付属して前記ボールガイド上を摺動するボールスプラインと、を有する、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のケーブルガイドにおいて、前記摺動機構の摺動可能な距離は、前記可動機構の3次元姿勢制御によって前記ケーブルが前記第1開口部を通過して移動する伸長方向の最大距離よりも長く設定される、ことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のケーブルガイドにおいて、前記ケーブルを挿通させて、前記ケーブルの一部区間における前記制御部側他端部分の可動範囲を制限する第2開口部、を有する、ことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のケーブルガイドにおいて、前記可動機構は、3次元姿勢が変化するトップテーブルと、前記トップテーブルを支え、当該脚部の形状変化によって前記トップテーブルの3次元姿勢を変化させる脚部と、前記トップテーブルの外枠筐体に設置され、前記ケーブルを挿通・係止して、前記トップテーブルの外枠筐体から外部に出る前記ケーブルの伸長方向を制限するリング部材と、を有する、ことを特徴とする。
請求項7の発明は、複数本の棒状部材を組んで構成される保護枠組を有し、該保護枠組が形成する内側空間内に請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のケーブルガイドが設置されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1開口部を摺動機構の係止部の位置よりも可動機構側で、且つ摺動機構の摺動方向の延長線上近傍に配置し、第1開口部にケーブルを挿通させて、ケーブルの一部区間における可動機構側一端部分の可動範囲を制限し、摺動機構の係止部でケーブルの一部区間の任意の個所を係止して所定角度方向に摺動可能な構造としたので、ケーブルの余長部分の可動範囲を、主要構成部分が形成する内側空間内にほぼ収めることができる。またこのようにケーブルの布線経路及び可動範囲を制限することで、ケーブルが切断するのを防ぐと共に、ケーブルの振動を抑止して、ケーブルが他の可動機構の構成要素に衝突してこれらを破損することを防止することができる。
請求項2の発明によれば、複数本の棒状部材を概略三角形状のやぐら状に組むことで当該ケーブルガイドの主要構成部分を構成することとしたので、ケーブルの余長部分の可動範囲を、概略三角形状の内側空間内にほぼ収めることができる。またこのように、ケーブルの布線経路及び可動範囲を制限することで、ケーブルが切断するのを防ぐと共に、ケーブルの振動を抑止して、ケーブルが他の可動機構の構成要素に衝突してこれらを破損することを防止することができる
請求項3の発明によれば、複数本の棒状部材を概略角錐形状のやぐら状に組むことで当該ケーブルガイドの主要構成部分を構成することとしたので、ケーブルの余長部分の可動範囲を、概略角錐形状の内側空間内にほぼ収めることができる。またこのように、ケーブルの布線経路及び可動範囲を制限することで、ケーブルが切断するのを防ぐと共に、ケーブルの振動を抑止して、ケーブルが他の可動機構の構成要素に衝突してこれらを破損することを防止することができる
請求項4の発明によれば、第1開口部よりも可動機構側のケーブル一部区間でのケーブルの撓みを低減することができ、第1開口部において横方向に振れようとする力を低減させてケーブルへのダメージを抑制することができる
請求項5の発明によれば、例えば第2開口部によるケーブルの可動範囲の制限をより密(タイト)なものとすることにより、ケーブルの横方向への動きを確実に制限することができ、ケーブルの余長部分の可動範囲を、主要構成部分が形成する内側空間内にほぼ収めることができる
請求項6の発明によれば、3次元姿勢が変化するトップテーブルと、形状変化によってトップテーブルの3次元姿勢を変化させる脚部とを備えた可動機構に適用することができ、また、リング部材にケーブルを挿通・係止してケーブルの伸長方向を制限することにより、他のケーブルとの干渉を無くすことができる
請求項7の発明によれば、複数本の棒状部材を組んで構成される保護枠組が形成する内側空間内にケーブルガイドを設置するので、ケーブルの余長部分の可動範囲を、(主要構成部分が形成する内側空間内を含む)保護枠組の内側空間内にほぼ収めることができる。
この発明の実施の形態1に係るケーブルガイドの主要構成部3の概観を示す斜視図である。 実施の形態1のケーブルガイド1の概観と具体的適用を例示する説明図である。 図3(a)は実施の形態1の摺動機構32の構造を例示する説明図、図3(b)はリング部材の斜視図である。 この発明の実施の形態2に係るケーブルガイドの主要構成部3Bの概観を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係るケーブルガイド1Cの概観と、主要構成部3Cの概観を示す斜視図である。 シミュレータ100において、ケーブル104の従来の布線経路を例示する説明図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
〔実施の形態1〕
まず、図1はこの発明の実施の形態1に係るケーブルガイド1の主要構成部3の概観を示す斜視図であり、また図2に、実施の形態1のケーブルガイド1の全体構造の概観と具体的適用を例示する。また、図3(a)は実施の形態1の摺動機構32のより細部の構造を例示する説明図であり、図3(b)はトップテーブル下部102に取り付けられるリング部材110Aの斜視図である。
実施の形態1のケーブルガイド1は、図2に示すように、特許請求の範囲にいう可動機構の具体的適用として、本発明の解決課題を説明するために参照した図6のシミュレータ100に適用されるものであり、可動機構(シミュレータ100)は、3次元姿勢が変化するトップテーブル101と、該トップテーブル101を支え、当該脚部103の形状変化によってトップテーブル101の3次元姿勢を変化させる脚部103と、を備える。すなわち、図2のシミュレータ100は図6と同等であり、同一構成要素には同一の参照符号を附して具体的な説明を省略する。
また、図1に示すように、トップテーブル下部102には、トップテーブル101の外枠筐体に設置され、ケーブル104を挿通・係止して、トップテーブル101の外枠筐体から外部に出るケーブル104の伸長方向を制限するリング部材110Aを備えている。ケーブルガイド1は、リング部材110Aの下方位置に設置されており、複数本の棒状部材を概略三角形状のやぐら状に組んで構成されたケーブルガイド1の主要構成部3が配されている。
また、ケーブル104は、可動機構(シミュレータ100)と制御部105とを接続する信号または電源のケーブルである。図2において、ケーブル104の布線経路は次のような経路を辿っている。すなわち、リング部材110Aに挿通された後に下方に向けて伸長し、ケーブルガイド1の主要構成部3の第1開口部を経て、該主要構成部3が形成する内側空間内に入り、そして主要構成部3の第2開口部を経て該内側空間内から出でて、制御部105に至る経路である。実施の形態1では、このような布線経路に限定することで、ケーブル104の余長部分の可動範囲を、主要構成部3が形成する内側空間内にほぼ収めることができる。
実施の形態1のケーブルガイド1の主要構成部3は、複数本の棒状部材を概略三角形状のやぐら状に組むことで構成したものである。具体的には図1に示すように、L字棒状部材33,34,36,37,38を用いて骨組みを形成し、これらL字棒状部材33,34,36,37により概略三角形状の内側空間が形成されている。また、L字棒状部材33,34によって摺動機構32のガイドレールが形成され、L字棒状部材36,37,38によって第1開口部及び第2開口部を設置する枠組みが形成されている。
摺動機構32は、ケーブル104の一部区間の任意の個所を係止する係止部31を備えて、該係止部31を所定角度方向(ガイドレールの傾き方向)に摺動可能にする機構である。このように摺動機構32を斜め方向に設置することで、より少ない設置面積で係止部31のストロークを稼ぐことができる。なお、摺動機構32の摺動可能な距離は、可動機構(シミュレータ100)の3次元姿勢制御によってケーブル104が第1開口部を通過して移動する伸長方向の最大距離よりも長く設定されるのが望ましい。こうすることで、第1開口部よりも可動機構(シミュレータ100)側のケーブル区間でのケーブル104の撓みを低減することができ、第1開口部において横方向に振れようとする力を低減させてケーブル104へのダメージを抑制することができる。
より具体的には、図3(a)に示すように、ガイドレールは、並行して配される4本のL字棒状部材33A,33B,34A,34Bで形成されている。なお、L字棒状部材33A,33BはL字の内角が対向して内側を向くように並行して配され、L字棒状部材34A,34BはL字棒状部材33A,33Bの直ぐ上方にL字の内角が外側を向くように並行して配されている。また、4本のL字棒状部材33A,33B,34A,34Bの斜め上方端部は、2本のL字棒状部材36を横渡して構成される斜め上方側のL字棒状部材38に固定され、2本のL字棒状部材33A,33Bの斜め下方端部は、2個の固定具材39の一方及び他方にそれぞれ固定され、2本のL字棒状部材34A,34Bの斜め下方端部は、2個の固定具材39間を横渡して構成される板状部材44に固定されている。
また係止部31は、ケーブル104を挿通させて係止するための開口部31aと、ガイドレール上を摺動するための一対の横付きローラ31b,31cと、ガイドレールの幅方向でのブレを抑えるための上付きローラ31dと、を備えている。ここで、横付きローラ31bはL字棒状部材33A及び34Aで形成される空間を、横付きローラ31cはL字棒状部材33B及び34Bで形成される空間を、上付きローラ31dはL字棒状部材34A及び34Bで形成される空間を、それぞれ移動することになる。
また、係止部31の斜め下方側の面と板状部材44との間に、ばね45が設置されている。このような構成により、ケーブル104が伸長方向で移動しない定常状態においては、ケーブル104の自重によって斜め下方に向く力とばね45で付勢される力とが均衡した位置に、係止部31が留まることになる。なお、ケーブル104が伸長方向で急激に移動し、係止部31も連れられてガイドレールの斜め上方に移動した際には、ばね45の復元力が係止部31を元の定常状態位置に戻すように働くことになる。また、ばね45には、このように定常状態で係止部31を所定位置に留める機能のほかに、ケーブル104の伸長方向での急激な移動によって係止部31に加わる力を吸収する緩衝材としての機能もある。
次に、第1開口部及び第2開口部について説明する。第1開口部は、ケーブル104を挿通させて、ケーブル104の一部区間における可動機構(シミュレータ100)側一端部分の可動範囲を制限するためのものである。図1に示すように、4本の棒状ローラ42,43で囲まれる空間がこの第1開口部に該当する。ここで、棒状ローラ43は、2本のL字棒状部材36間を横渡して構成され、棒状ローラ42は、2本のL字棒状部材36間を横渡しに取り付けられる2本の角棒(棒状部材)38(斜め上方側と斜め下方側)間を縦渡して構成されている。
例えば、可動機構(シミュレータ100)の3次元姿勢に急激な変動があり、トップテーブル下部102が急に下方に下がった場合には、リング部材110Aと第1開口部の区間のケーブル104は、トップテーブル下部102の下方の空間で撓むことになる。このような場合でも、第1開口部によってケーブル104の横方向への動きが制限されるので、主要構成部3が形成する内側空間(ケーブル104の一部区間)に対して、横方向への動きを伝搬させることなく、ほぼケーブル104の伸長方向の動きのみが伝搬することになる。
また、第1開口部は、摺動機構32の係止部31の位置よりも可動機構(シミュレータ100)側で、且つ摺動機構32の摺動方向の延長線上近傍に配置されている。このような配置関係により、ケーブル104の第1開口部から係止部31までの区間では、ほぼケーブル104の伸長方向の動きのみが伝搬することになって、ケーブル104に横方向への力が働いてケーブル104が撓むことがほぼ無くなる。また、係止部31の位置が斜め上方の位置に達して以降は、ケーブル104の伸長方向(斜め下方)への移動によって生じるケーブルの余長部分は、係止部31と第2開口部の区間、即ち主要構成部3が形成する内側空間内でケーブル104が撓むことになる。
また、第2開口部は、ケーブル104を挿通させて、ケーブル104の一部区間における制御部105側他端部分の可動範囲を制限するためのものである。具体的には、図1に示すように、2本のL字棒状部材36間を横渡しに取り付けられる斜め下方側の角棒(棒状部材)38の一端に設置されるリング部材41によって具現される。すなわち、リング部材41の開口部がこの第2開口部に該当する。またリング部材41は、第1開口部とずらした位置に配置されており、制御部105方向に伸長するケーブル104と、リング部材110A方向に伸長するケーブル104とが互いに干渉しない構造となっている。
このように、第2開口部は第1開口部よりも狭い空間となるように設定され、第2開口部によるケーブル104の可動範囲の制限は、第1開口部に比べてより密(タイト)なものとなっている。これは、第2開口部におけるケーブル104の伸長方向の変動が第1開口部における変動に比べてより少なく、また、第1開口部においてはケーブル104の横方向の変動(横方向に振れようとする力)が想定されるのに対して、第2開口部においては横方向の変動(横方向に振れようとする力)が殆ど無くなっているからである。換言すれば、第2開口部によるケーブル104の可動範囲の制限をより密(タイト)なものとすることにより、ケーブル104の横方向への動きを確実に制限することができる。
なお、摺動機構32の摺動可能な距離は、可動機構(シミュレータ100)の3次元姿勢制御によってケーブル104が第1開口部を通過して移動する伸長方向の最大距離よりも長くなるように設定することが望ましいとしたが、これは必須要件ではない。摺動機構32の摺動可能な距離を上記最大距離より短くした場合、トップテーブル下部102が急に下方に下がったときに、瞬時的にはリング部材110Aと第1開口部の区間のケーブル104がトップテーブル下部102の下方の空間で撓むことになるが、このケーブル104の撓みは、程無く主要構成部3が形成する内側空間内でのケーブル104の撓みに移行させることができるからである。また、このとき係止部31に加わる力も、ばね45によって吸収することが可能である。
次に、図3(b)を参照して、リング部材110Aについて説明する。リング部材110Aは、トップテーブル下部102に設置され、リング部材110Aの開口部110Aaにケーブル104を挿通・係止して、トップテーブル101の外枠筐体から外部に出るケーブル104の伸長方向を制限する。また、他のケーブルも他のリング部材110Bに挿通・係止され、伸長方向が制限されるので、ケーブル104が他のケーブルと干渉することが無くなる。
以上説明したように、実施の形態1のケーブルガイド1では、主要構成部3において、第1開口部を摺動機構32の係止部31の位置よりも可動機構(シミュレータ100)側で、且つ摺動機構32の摺動方向の延長線上近傍に配置し、第1開口部にケーブル104を挿通させて、ケーブル104の一部区間における可動機構(シミュレータ100)側一端部分の可動範囲を制限し、摺動機構32の係止部31でケーブル104の一部区間の任意の個所を係止して所定角度方向に摺動可能な構造としたので、ケーブル104の余長部分の可動範囲を、主要構成部3が形成する内側空間内にほぼ収めることができる。またこのように、ケーブル104の布線経路及び可動範囲を制限することで、ケーブル104が切断するのを防ぐと共に、ケーブル104の振動を抑止して、ケーブル104が他の可動機構(シミュレータ100)構成要素に衝突してこれらを破損することを防止することができる。
〔実施の形態2〕
次に、図4は、この発明の実施の形態2に係るケーブルガイドの主要構成部3Bの概観を示す斜視図である。実施の形態2のケーブルガイドの主要構成部3Bは、摺動機構32Bのガイドレールを1本の円柱形状の棒状部材で形成されるボールガイド33BBで具現し、ボールガイド33BB上を摺動するボールスプライン31Bbと該ボールスプライン31Bbに付属する開口部31Baとによって係止部31Bを具現したものである。
なお、ボールガイド33BBの斜め上方端部は、2本のL字棒状部材36を横渡して構成される斜め上方側の角棒(棒状部材)38に固定され、ボールガイド33BBの斜め下方端部は、2個の固定具材39間を横渡して構成される板状部材44に固定されている。
この実施の形態2のケーブルガイドの主要構成部3Bによっても、実施の形態1のケーブルガイド1の主要構成部3と同等の効果を奏することができる。
〔実施の形態3〕
次に、図5は、この発明の実施の形態3に係るケーブルガイド1Cの概観と、主要構成部3Cの概観を示す斜視図である。このケーブルガイド1Cは、実施の形態1のケーブルガイド1と同様に、シミュレータ100(図2参照)のトップテーブル101下方に設置されるものであり、複数本の棒状部材を組んで構成された保護枠組2の内側空間内に主要構成部3Cが配されている。図中、21は支柱、22は4本の隣接する支柱21間を横渡される棒状ローラ、23は設置部材、24は支柱21間を横渡される補強部材である。
実施の形態3のケーブルガイド1Cの主要構成部3Cは、4本の棒状部材を概略4角錐形状のやぐら状に組むことで構成したものである。具体的には、4本の棒状部材33C,3Cbを用いて骨組みを形成し、これら4本の棒状部材33C,33Cbにより概略4角錐形状の内側空間が形成されている。
また、第1開口部30は、やぐらの最上部近傍に配され、第1開口部30によって、ケーブル104の一部区間における可動機構(シミュレータ100)側一端部分の可動範囲が制限される。また、保護枠組2の内側空間内に第2開口部が設置されていないが、支柱21に付設されている保持部25を第2開口部とみなして良い。
また、摺動機構32Cは、実施の形態2と同様に、ガイドレールが1本の円柱形状の棒状部材で形成されるボールガイド33Cで具現され、ボールガイド33C上を摺動するボールスプラインと該ボールスプラインに付属する開口部とによって係止部31Cが具現されている。
このような構造によっても、ケーブル104の余長部分の可動範囲を、主要構成部3Cが形成する概略4角錐形状の内側空間内にほぼ収めることができる。またこのように、ケーブル104の布線経路及び可動範囲を制限することで、ケーブル104が切断するのを防ぐと共に、ケーブル104の振動を抑止して、ケーブル104が他の可動機構(シミュレータ100)構成要素に衝突してこれらを破損することを防止することができる。また、実施の形態3では、複数本の棒状部材を組んで構成される保護枠組2が形成する内側空間内にケーブルガイド1Cを設置するので、ケーブル104の余長部分の可動範囲を、(主要構成部3Cが形成する内側空間内を含む)保護枠組の内側空間2内にほぼ収めることができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記各実施の形態では、1本のケーブル104を布線経路及び可動範囲の制限対象としたが、例えば、信号及び電源の2本のケーブルを制限対象として構成することも可能である。実施の形態1及び実施の形態2では、主要構成部を構成する摺動機構、第1開口部及び第2開口部をそれぞれ2個並列に設置して構成すれば良く、また実施の形態3では、2本のケーブルが挿通可能となるように第1開口部を形成し、例えば棒状部材33Cに対向する棒状部材33Cbに別の摺動機構を形成して構成すれば良い。
1,1C ケーブルガイド
2 保護枠組
21 支柱
22 棒状ローラ
23 設置部材
24 補強部材
3,3B,3C 主要構成部
31,31B,31C 係止部
31a,31Ba 開口部
31Bb ボールスプライン
31b,31c,31d ローラ
32 摺動機構
33,34,36,37,38 L字棒状部材
33A,33B,34A,34B L字棒状部材
33C 棒状部材(ボールガイド)
33Cb 棒状部材
33BB ボールガイド
39 固定具材
41 リング部材
42,43 棒状ローラ
44 板状部材
45 ばね
100 シミュレータ(可動機構)
101 トップテーブル
103 脚部
104 ケーブル
105 制御部
110A,110B リング部材

Claims (7)

  1. 可動機構と、前記可動機構の3次元姿勢を制御する制御部と、を接続する信号または電源のケーブルについて、該ケーブルの布線経路及び可動範囲を制限するケーブルガイドであって、
    前記ケーブルを挿通させて、前記ケーブルの一部区間における前記可動機構側一端部分の可動範囲を制限する第1開口部と、
    前記ケーブルの一部区間の任意の個所を係止する係止部を備えて、該係止部の上部を支持して該係止部を斜め上下方向に摺動可能な摺動機構と、を有し、
    前記第1開口部は、前記摺動機構の係止部の位置よりも前記可動機構側で、且つ前記摺動機構の摺動方向の延長線上近傍に配置される
    ことを特徴とするケーブルガイド。
  2. 可動機構と、前記可動機構の3次元姿勢を制御する制御部と、を接続する信号または電源のケーブルについて、該ケーブルの布線経路及び可動範囲を制限するケーブルガイドであって、
    前記ケーブルを挿通させて、前記ケーブルの一部区間における前記可動機構側一端部分の可動範囲を制限する第1開口部と、
    前記ケーブルの一部区間の任意の個所を係止する係止部を備えて、該係止部を所定角度方向に摺動可能な摺動機構と、を有し、
    前記第1開口部は、前記摺動機構の係止部の位置よりも前記可動機構側で、且つ前記摺動機構の摺動方向の延長線上近傍に配置され、
    複数本の棒状部材を概略三角形状のやぐら状に組むことで当該ケーブルガイドが構成され、
    前記第1開口部は、前記やぐらの最上部近傍に配され、
    前記摺動機構は、
    並行して配される複数本の棒状部材で形成されるガイドレールと、
    前記係止部を付属して前記ガイドレール上を摺動する摺動部と、を有する
    ことを特徴とするケーブルガイド。
  3. 可動機構と、前記可動機構の3次元姿勢を制御する制御部と、を接続する信号または電源のケーブルについて、該ケーブルの布線経路及び可動範囲を制限するケーブルガイドであって、
    前記ケーブルを挿通させて、前記ケーブルの一部区間における前記可動機構側一端部分の可動範囲を制限する第1開口部と、
    前記ケーブルの一部区間の任意の個所を係止する係止部を備えて、該係止部を所定角度方向に摺動可能な摺動機構と、を有し、
    前記第1開口部は、前記摺動機構の係止部の位置よりも前記可動機構側で、且つ前記摺動機構の摺動方向の延長線上近傍に配置され、
    複数本の棒状部材を概略角錐形状のやぐら状に組むことで当該ケーブルガイドが構成され、
    前記第1開口部は、前記やぐらの最上部近傍に配され、
    前記摺動機構は、
    1本の円柱形状の棒状部材で形成されるボールガイドと、
    前記係止部を付属して前記ボールガイド上を摺動するボールスプラインと、を有する
    ことを特徴とするケーブルガイド。
  4. 前記摺動機構の摺動可能な距離は、前記可動機構の3次元姿勢制御によって前記ケーブルが前記第1開口部を通過して移動する伸長方向の最大距離よりも長く設定される
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のケーブルガイド。
  5. 前記ケーブルを挿通させて、前記ケーブルの一部区間における前記制御部側他端部分の可動範囲を制限する第2開口部、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のケーブルガイド。
  6. 前記可動機構は、
    3次元姿勢が変化するトップテーブルと、
    前記トップテーブルを支え、当該脚部の形状変化によって前記トップテーブルの3次元姿勢を変化させる脚部と、
    前記トップテーブルの外枠筐体に設置され、前記ケーブルを挿通・係止して、前記トップテーブルの外枠筐体から外部に出る前記ケーブルの伸長方向を制限するリング部材と、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のケーブルガイド。
  7. 複数本の棒状部材を組んで構成される保護枠組を有し、
    該保護枠組が形成する内側空間内に請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のケーブルガイドが設置されることを特徴とするケーブルガイド。
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