JP6803785B2 - 搬送システム - Google Patents

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本発明は、把持されながら搬送路を搬送される複数の物品から特定の物品を選別して搬送路から排除できる搬送システムに関する。
点滴液等の液体用の容器として、樹脂バッグが用いられている。この樹脂バッグは、軟質樹脂フィルムから形成された袋状のバッグ本体と、バッグ本体の開口部に装着されたポートと、から構成される。ポートは、バッグ本体の液体を出し入れするための口部として機能するものであり、硬質樹脂からなる。
樹脂バッグは、例えば、ガイドレール上を搬送されるキャリアに把持されたバッグからなるワークにポートを挿入する工程と、ワークに流動体を充填する工程と、ワークをシールする工程と、を有する製造−充填ラインを経て製造される。この製造−充填ラインは、検査により不良と判定されたワークを搬送路から排除する排出装置を備える。
特許文献1は、検査により不良と判定されたワークを搬送路から排除する物品振り分け装置を提案する。特許文献1の装置は、物品を搬送する正規の物品搬送コンベヤと、物品搬送コンベヤの側方に配置されたリジェクトコンベヤと、物品搬送コンベヤ上の物品をリジェクトコンベヤへと進路を変更させるリンク機構と、を備える。
特開2014−133609号公報
搬送対象物を搬送するには、特許文献1が対象とするコンベヤ搬送の他に、グリッパと称される器具で物品を個別に保持しながら搬送する手段がある。コンベヤ搬送を前提とする特許文献1の物品振り分け装置は、搬送コンベヤの上に載せられただけの搬送対象物をリンク機構の要素であるアームがリジェクトコンベヤに押し出すものである。したがって、特許文献1の物品振り分け装置は、例えばグリッパで個別に保持される搬送対象物に適用することはできない。
そこで本発明は、個別に保持される複数の搬送対象物から、特定の搬送対象物を搬送路から容易に排除できる搬送システムを提供することを目的とする。
把持搬送は、通常、把持される複数の物品は均等な間隔で搬送される。また、把持搬送において、上流側の搬送部から下流側の搬送部に移送装置を用いて移送されることがあり、移送の前後においても、複数の物品は均等な間隔が維持される。本発明は、この均等間隔による移送を特定の物品について適用しないことにより特定の物品を他の物品と選別することを主旨とする。
すなわち本発明の搬送システムは、複数の搬送対象物を、複数の上流保持要素で個別に保持しながら搬送する上流搬送装置と、上流搬送装置から移送される複数の搬送対象物を、複数の下流保持要素で個別に保持しながら下流に向けて搬送する下流搬送装置と、を備える。
本発明における上流搬送装置、及び、下流搬送装置は、複数の上流保持要素と複数の下流保持要素が、上流保持要素に保持される搬送対象物を下流保持要素に受け渡す正規位置と、複数の上流保持要素の少なくとも一つ、又は、複数の下流保持要素の少なくとも一つ、が正規位置からずれる排除位置と、のいずれかに配置される、ことを特徴とする。
本発明の搬送システムは、上流搬送装置と下流搬送装置における搬送対象物の移送が、所定数のグループの単位で間欠的に行われるものに適用し、グループを構成する単数又は複数の搬送対象物を正規位置からずらす、ことができる。
この搬送システムにおいて、上流搬送装置は、グループを構成する複数の搬送対象物を一列に並べて保持し、下流搬送装置は、一列に並べられた複数の搬送対象物を、上流搬送装置から受け取る、ことができる。
本発明の搬送システムは、上流搬送装置と下流搬送装置における搬送対象物の移送が連続的に行われるものに適用できる。
この搬送システムには、上流搬送装置が、円弧状の上流搬送領域を備え、下流搬送装置が、上流搬送領域と対向する円弧状の下流搬送領域を備え、搬送対象物の連続的な移送が、上流搬送領域と下流搬送領域の間で行わせることができる。
本発明の搬送システムにおいて、上流保持要素又は下流保持要素が正規位置からずれる動作をリニアモータにより行うことができる。
本発明の搬送システムにおいて、上流保持要素及び下流保持要素を、搬送対象物を把持するグリッパにすることができる。
この搬送システムにおいて、上流保持要素を、自発的な開閉動作を行うグリッパとし、下流保持要素を、弾性力により開閉動作を行うグリッパとすることができる。
本発明の搬送システムにおいて、上流搬送装置から下流搬送装置に受け渡される際に排除されるべき搬送対象物を特定する制御装置を備え、上流保持要素又は下流保持要素が正規位置からずれる動作を、制御装置の指示に従って行わせることができる。
本発明の搬送システムによれば、特定の搬送対象物の受け渡しの位置又は受け取りの位置をずらすことにより、受け渡し又は受け取りを不調にすることにより、把持搬送においても特定の物品を他の物品から選別することができる。しかも、本発明の搬送システムは、搬送対象物の受け渡しの位置又は受け取りの位置をずらすだけで搬送対象物の選別ができる。
第1実施形態の処理システムの全体図を簡略化して示すものである。 第1実施形態の処理システムが、排除すべき要因が検知されていないバッグを受け渡す動作を示す平面図である。(a)、(b)、(c)は、経過時間に従っている。 第1実施形態の処理システムが、排除すべき要因が検知されていないバッグを受け渡す動作を示す平面図である。(a)、(b)、(c)は、経過時間に従っている。 第1実施形態の処理システムが、排除すべき要因が検知されたバッグを排除する動作を示す平面図である。(a)、(b)、(c)は、経過時間に従っている。 第1実施形態の第1変形例において、排除すべき要因が検知されたバッグを排除する動作を示す平面図である。(a)、(b)、(c)は、経過時間に従っている。 第1実施形態の第2変形例において、排除すべき要因が検知されたバッグを排除する動作を示す平面図である。(a)、(b)、(c)は、経過時間に従っている。 第1実施形態の第3変形例において、排除すべき要因が検知されたバッグを排除する動作を示す平面図である。(a)、(b)、(c)は、経過時間に従っている。 第2実施形態の処理システムにおいて、排除すべき要因が検知されたバッグを排除する動作を示す平面図である。(a)、(b)、(c)は、経過時間に従っている。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る処理システム1について説明する。第1実施形態は、本発明の搬送システムを処理システム1に適用したものである。
第1実施形態に係る処理システム1は、図1に示すように、上流側に設けられる第一処理装置10と、下流側に設けられる第二処理装置30と、第一処理装置10で処理された処理対象物Bを第二処理装置30に移送する移送装置50と、を備える。処理システム1は、第一処理装置10及び第二処理装置30の動作を制御する制御装置70を備える。処理システム1は、移送装置50から第二処理装置30に処理対象物Bを移送する際に、制御装置70で不合格と判定された処理対象物Bを第二処理装置30が受け取らずに搬送路から排除する。なお、移送装置50が本発明の上流搬送装置に対応し、第二処理装置30が本発明の下流搬送装置に対応する。また、処理対象物Bが本発明の搬送対象物に対応する。
処理システム1は、第二処理装置30において処理対象物Bを把持するグリッパ38の位置を正規位置P1から処理対象物Bの移送を回避する排除位置P2にずらすことによって、処理対象物Bを搬送路から排除する。
以下、処理システム1の各要素について説明した後に、処理対象物Bを排除する手順を説明する。
なお、本実施形態において、図1に示すように、処理対象物Bが搬送される方向を基準にして上流α及び下流βが定義されるものとする。また、本実施形態において、図1に示すように、第一処理装置10及び第二処理装置30が延在する方向を長手方向L、長手方向Lに直交する方向を幅方向Wとする。
[第一処理装置10]
第一処理装置10は、上流から連続的に搬送される複数の処理対象物Bを受け取ってから、移送装置50に受け渡す間に所定の処理を施す。第一処理装置10は、図1に示すように、処理対象物Bに所定の処理を施す第一処理部11と、処理対象物Bを搬送する第一搬送部13と、を備える。
第一処理部11は、施す処理の内容は任意であるが、例えば処理対象物Bが点滴を封入するバッグであれば、バッグの内部に点滴液を充填する等ができる。処理システム1は、第一処理部11の処理を経た処理対象物Bが適切な処理が施されたか否かを検知する手段を備え、この検知結果、つまり合格又は不合格に関する情報が制御装置70に送られる。
第一搬送部13は、複数の処理対象物Bをグリッパ18にて個別に把持しながら上流αから下流βに向けて搬送する。
第一搬送部13は、所定の間隔を空けて配置される駆動プーリ14及び従動プーリ15と、駆動プーリ14及び従動プーリ15に掛け回されている無端状の作動ベルト16と、を備える。図示を省略するアクチュエータにより駆動プーリ14を回転させることで、作動ベルト16を走行させることができる。
作動ベルト16は、処理対象物Bを把持する複数のグリッパ18を備える。複数のグリッパ18は、一定の間隔を空けて、処理対象物Bを把持する部分が掛け回されている作動ベルト16の外側を向くように、作動ベルト16に固定されている。グリッパ18は、駆動力が与えられることで自発的な開閉動作が行われ、処理対象物Bを把持するときに閉じ、それ以外のときには開く。なお、グリッパ18は作動ベルト16の全周にわたって均等な間隔で設けられるが、図1には一部のグリッパ18のみを示している。
第一搬送部13は、処理対象物Bを移送装置50に受け渡す受渡し位置X1を備える。受渡し位置X1は、第一搬送部13における往路O1の下流側にある。複数のグリッパ18は処理対象物Bを把持しながら均等な間隔を保ちつつ、作動ベルト16に追従して走行及び停止を繰り返す。作動ベルト16が停止すると、処理対象物Bを把持する三つのグリッパ18が受渡し位置X1に至る。受渡し位置X1において、処理対象物Bがグリッパ18から移送装置50に受け渡されると、作動ベルト16が走行を再開して、次に処理対象物Bの受け渡しを担うグリッパ18が受渡し位置X1まで移動してから停止する。
以上の動作を繰り返すことにより、グリッパ18は受け取った処理対象物Bを受渡し位置X1まで間欠的に搬送する。
[第二処理装置30]
第二処理装置30は、第一処理装置10から複数の処理対象物Bを受け取ってから、さらに下流の工程に受け渡す間に所定の処理を施す。第二処理装置30は、図1に示すように、処理対象物Bに所定の処理を施す第二処理部31と、処理対象物Bを搬送する第二搬送部33と、を備える。
第二処理部31は、第一処理部11と同様に、施す処理の内容は任意であるが、例えば処理対象物Bが点滴を封入するバッグであれば、バッグの内部に点滴液を充填する等ができる。
第二搬送部33は、複数の処理対象物Bをグリッパ38にて個別に把持しながら上流αから下流βに向けて搬送する点で第一搬送部13と同じ動作をする。しかし、第二搬送部33は、駆動原をリニアモータとする点で第一搬送部13と異なる。
第二搬送部33は、図1に示すように、無端状の循環経路をなすガイドレール34と、このガイドレール34に沿ってそれぞれが独立して走行する複数の移動子35と、を備える。それぞれの移動子35に永久磁石36が設けられるとともに、ガイドレール34に沿って電磁コイル37が設けられることにより、第二搬送部33はリニアモータを備える。
それぞれの移動子35は処理対象物Bを把持する複数のグリッパ38を備える。複数のグリッパ38は、ガイドレール34の外側を向くように、移動子35に固定されている。グリッパ38も、グリッパ18と同様に自発的な開閉動作が行われ、閉じたときに処理対象物Bを把持する。なお、グリッパ38も移動子35とともにガイドレール34の全周にわたって設けられるが、図1は一部のグリッパ38のみを示している。
第二搬送部33は、制御装置70の指示により、それぞれの移動子35の移動と停止が独立して制御される。したがって、第二搬送部33は、それぞれの移動子35の位置、つまりそれぞれのグリッパ38の位置を任意に変えることができる。
第二搬送部33は、処理対象物Bを移送装置50から受け取る受取り位置X2を備える。受取り位置X2は、第二搬送部33における往路O2の上流側にある。複数のグリッパ38は受け取った処理対象物Bを把持しながら均等な間隔を保ちつつ、リニアモータに追従して走行及び停止を繰り返す。ただし、移送装置50から処理対象物Bを受け取る三つのグリッパ38は受取り位置X2において停止する。この受取り位置X2においても、図2(c)に示すように、三つのグリッパ38の均等間隔は維持される。受取り位置X2において均等間隔にある三つのグリッパ38の位置を正規位置P1と称する。
受取り位置X2において、グリッパ38が処理対象物Bを受け取ると、移動子35が走行を再開して、次に処理対象物Bの受け取りを担うグリッパ38が受取り位置X2まで移動してから停止する。
以上の動作を繰り返すことにより、グリッパ38は受け取った処理対象物Bを受取り位置X2からさらに下流に向けて間欠的に搬送する。
ここで、第二搬送部33は、受取り位置X2において、三つのグリッパ38の少なくとも一つが正規位置P1からずれることがある。この動作は、移送装置50が搬送してきた処理対象物Bを第二搬送部33が受け取らずに、処理システム1に形成される一連の搬送経路から当該処理対象物Bを排除する際に行われる。この点について詳しくは後述する。
[移送装置50]
移送装置50は、第一処理装置10の第一搬送部13から受け取った処理対象物Bを、第二処理装置30まで搬送して第二搬送部33に受け渡す。つまり、移送装置50は、図2(a)に示すように第一処理装置10に対向する位置で処理対象物Bを受け取ったのちに、図2(b)に示すように第二処理装置30に向けて移動し、次いで、図2(c)に示すように、第二処理装置30に対向する位置で処理対象物Bを受け渡す。移送装置50は、この一連の動作を行うために以下の構成を備える。
移送装置50は、図1に示すように、基部51と、基部51から延びるアーム53と、アーム53の先端に取り付けられる三つのグリッパ58と、を備えている。
基部51は、第一搬送部13の受渡し位置X1に対応する位置(図2(a))と第二搬送部33の受取り位置X2に対応する位置(図2(c))の間を往復移動する。
アーム53は、幅方向Wに沿って伸縮が可能に構成されている。アーム53は、受渡し位置X1に対応する位置において処理対象物Bを受け取るとき、及び、受取り位置X2に対応する位置において処理対象物Bを受け渡すときに伸び、それ以外には縮む。
グリッパ58は、第一処理装置10から受け取った処理対象物Bを第二処理装置30に受け渡すまで把持する。グリッパ58も、グリッパ18、38と同様に自発的な開閉動作が行われ、閉じたときに処理対象物Bを把持する。
移送装置50は、図1に示すように、三つのグリッパ58を備え、一度に三つの処理対象物Bを把持する。つまり、処理システム1は、移送装置50による処理対象物Bの受け取り及び受け渡しをグループの単位で行う。なお、ここではグループとして三つの処理対象物Bの例を示しているが、その数は任意である。
三つのグリッパ58の間隔は、第一処理装置10からの処理対象物Bの受け取りから第二処理装置30への受け渡しの過程において、均等を維持する。また、三つのグリッパ58の間隔は、第一処理装置10におけるグリッパ18の間隔と、第二処理装置30におけるグリッパ38の間隔と同じである。したがって、第一処理装置10、移送装置50及び第二処理装置30を通じて、処理対象物Bは均等な間隔を保って搬送される。ただし、搬送経路から排除される処理対象物Bはこの例外に該当する。
グリッパ58は、移送装置50が第一処理装置10に対応する位置において、受取り待機位置Y1と、受取り待機位置Y1よりも第一処理装置10に近い受取り位置Z1の間を移動する。つまり、移送装置50が第一処理装置10に対応する位置に達した時点までは、グリッパ58は受取り待機位置Y1にあるが、その後、実際に処理対象物Bを受け取るために受取り位置Z1まで前進する。グリッパ58は、処理対象物Bを受け取ると、受取り待機位置Y1まで後退する。このグリッパ58の前進及び後退の運動は、アーム53の伸縮により行われる。
グリッパ58は、移送装置50が第二処理装置30に対応する位置においても、受渡し待機位置Y2と、受渡し待機位置Y2よりも第一処理装置10に近い受渡し位置Z2の間を移動する。
[制御装置70]
制御装置70は、第一処理装置10及び第二処理装置30の動作を制御する。この制御の中で特徴的なのが、処理対象物Bを搬送経路から排除するための制御であり、以下、この処理対象物Bを排除する制御について説明する。
制御装置70は、第一処理装置10、移送装置50及び第二処理装置30で搬送されている処理対象物Bのそれぞれの位置情報を継続的に取得する。また、制御装置70は、第一処理部11の処理を経た処理対象物Bのそれぞれの合格又は不合格に関する合否情報を継続的に取得する。制御装置70は、取得した位置情報と合否情報に基づいて、不合格の判定がなされた処理対象物Bの位置を特定する。不合格の判定がなされた処理対象物Bが、搬送経路から排除される処理対象物Bである。
制御装置70は、排除すべき処理対象物Bを特定したならば、特定された処理対象物Bが第二処理装置30の受け渡される予定のグリッパ38を、図4(a−1)に示すように、正規位置P1から排除位置P2に位置が移動するように指示する。この指示により、当該グリッパ38は、グリッパ58から処理対象物Bを受け取ることができない位置にずれる。
[処理システム1の動作]
次に、処理システム1の動作について説明する。
この動作は、第一処理装置10から移送装置50が処理対象物Bを受け取る第一行程と、移送装置50から第二処理装置30に処理対象物Bを受け渡す第二行程と、を含んでいる。本実施形態における特徴的な動作、つまり不合格と判定された処理対象物Bを搬送経路から排除することで、合格品と選別する動作は、第二行程にて行われる。なお、第一行程及び第二行程は、三つの処理対象物Bを一つのグループとして行われる。
[第一行程]
第一行程は、図2(a)に示すように、第一処理装置10のグリッパ18が位置X1で停止しているとともに、移送装置50のグリッパ58は受取り待機位置Y1を経由して受取り位置Z1に達している。対応するグリッパ18とグリッパ58とは、上下に間隔をあけて対向する。この時点で、グリッパ18は処理対象物Bを把持する一方、開いているグリッパ58は処理対象物Bの把持する部分を取り囲んでいる。つまり、グリッパ18とグリッパ58は、上下に間隔があいているため干渉していない。
次に、グリッパ58が閉じてから第一処理装置10のグリッパ18を開いて、グリッパ18による処理対象物Bの把持を解除すると、移送装置50が第一処理装置10から処理対象物Bを受け取る。処理対象物Bの受け取りが終わると、図2(b)に示すように、移送装置50は第二処理装置30に向けて移動してから第二行程が行われる。
[第二行程]
第二行程は、全ての処理対象物Bが移送装置50から第二処理装置30に受け渡される正規モードと、一部の処理対象物Bが移送装置50から第二処理装置30に受け渡されない排除モードという、二つの動作モードを備えている。以下、正規モード、排除モードの順に説明する。
第二行程(正規モード)は、図2(c)に示すように、第二処理装置30のグリッパ38が受取り位置X2で停止しているとともに、移送装置50のグリッパ58は受渡し待機位置Y2を経由して受渡し位置Z2に達している。対応するグリッパ38とグリッパ58とは、上下に間隔をあけて対向する。この時点で、図3(b−1),(b−2)に示すように、グリッパ58A,58B,58Cは処理対象物Bを把持し、開いているグリッパ38A,38B,38Cは処理対象物Bの把持する部分を取り囲んでいる。つまり、グリッパ58とグリッパ38は、上下に間隔があいているため干渉していない。
次に、図3(c−1),(c−2)に示すように、グリッパ38A,38B,38Cが閉じてから移送装置50のグリッパ58A,58B,58Cを開いて、グリッパ58による処理対象物Bの把持を解除すると、第二処理装置30が移送装置50から処理対象物Bを受け取る。処理対象物Bの受け取りが終わると、移送装置50は第一処理装置10に向けて移動するとともに、第二処理装置30のグリッパ38A,38B,38Cは下流に向けて移動する。
正規モードは以上の通りである。
次に、排除モードを説明する。なお、移送装置50の動作は正規モードと同じであるから、以下では第二処理装置30の動作を中心に説明する。
制御装置70は、不合格と判定された処理対象物Bを受け取る予定のグリッパ38Cに受け取る予定のタイミングで排除位置P2に移動するように指示する。この指示は、第二搬送部33を構成するリニアモータへの指示を介して、移動子35の移動により実行され、その結果、図3(a−1),(a−2)に示す正規モードのときとは異なり、図4(a−1),(a−2)に示すように、グリッパ38A、38Bは正規位置P1にいるが、グリッパ38Cは排除位置P2に移動する。
このグリッパ38Cの移動は、グリッパ38Cがグリッパ38A、38Bとともに受取り位置X2に移動する過程で行える。つまり、グリッパ38A,38B,38Cが受取り位置X2に移動する際に、グリッパ38Cだけ正規位置P1からずれた排除位置P2まで移動するのに、グリッパ38Cに対応する移動子35の走行速度を上げれば、グリッパ38A、38Bが正規位置P1に達するのと同時に排除位置P2に達することができる。仮にグリッパ38Cの速度がグリッパ38A、38Bと同じだとしても、グリッパ38Cが余分に移動する距離は短いので、グリッパ38Cが移動する余分な時間は短い。つまり、処理対象物Bの排除のために格別の動作及び時間を要さない。
移送装置50のグリッパ58A,58B,58Cが受渡し位置Z2に前進する。ところが、グリッパ38A、38Bは正規位置P1に、また、グリッパ38Cは排除位置P2にいるので、図4(b−1),(b−2)に示すように、グリッパ38A、38Bは処理対象物Bを受け取り把持できるが、グリッパ38Cは処理対象物Bを受け取ることができない。したがって、この処理対象物Bは、図4(c−1),(c−2)に示すように、グリッパ58Cが把持を解くと、落下して搬送経路から排除される。こうして、移送装置50と第二処理装置30の間で、合格品と不合格品の選別が行われる。
[処理システム1の効果]
以下、処理システム1が奏する効果について説明する。
処理システム1は、上流搬送装置である移送装置50の上流保持要素であるグリッパ58と、下流搬送装置である第二処理装置30の下流保持要素であるグリッパ38で複数の処理対象物Bを個別に把持しながら受け渡し及び受け取りを行う。処理システム1は、受け取り側のグリッパ38の位置をずらすという簡易な操作により、対応するグリッパ58で把持していた処理対象物Bをグリッパ38に受け渡さずに、搬送経路から排除できる。つまり、第二処理装置30への処理対象物Bの移送を回避できる。
また、処理システム1は、正規位置P1から排除位置P2へのグリッパ38の移動をリニアモータで行うので、高い精度で排除位置に止めることができる。したがって、処理システム1によれば、処理対象物Bの排除を確実に行うことができる。
また、処理システム1は、処理対象物Bの排除のために格別の動作及び時間を要さないので、処理対象物Bを排除する機能を有しつつ、高い効率で処理対象物Bに必要な処理を施すことができる。
〔第1実施形態の変形例〕
次に、第1実施形態の変形例について、図5〜図7を参照して説明する。
第1実施形態は、移送装置50と第二処理装置30の間で処理対象物Bを移送する際に、処理対象物Bを受け取る側である第二処理装置30のグリッパ38を移動したが、本発明はこれに限定されない。つまり、図5に示すように、本発明は、第一処理装置10と移送装置50の間で、処理対象物Bを受け渡す側である第一処理装置10のグリッパ18を移動することによっても、処理対象物Bを搬送経路から排除できる。以下、図5に示す形態を第1変形例という。なお、第1変形例において、第一処理装置10が本発明における上流搬送装置に対応し、移送装置50が本発明における下流搬送装置に対応する。また、図5において、第1実施形態と同様の構成要素には、第1実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。
前提として、第1変形例(図5)における複数のグリッパ18は、例えば第1実施形態と同様にリニアモータにより独立して移動と停止が行われるものとする。その他、グリッパ18、グリッパ38の開閉を含む動作は第1実施形態と同じである。また、以下では、第1実施形態における第二行程における排除モードに相当する部分を中心に、第1実施形態との相違点を説明する。
第1変形例は、図5(a−1),(a−2)に示すように、不合格と判定された処理対象物Bを受け渡す予定のグリッパ18Cに、受け渡す予定のタイミングで排除位置に移動するように、制御装置70が指示する。この指示に基づき、グリッパ18A、18Bは正規位置P3にいるが、グリッパ18Cは排除位置P4に移動する。
次いで、移送装置50のグリッパ58A,58B,58Cが受渡し位置Z1に前進する。ところが、グリッパ18A、18Bは正規位置P3に、また、グリッパ18Cは排除位置P4にいるので、図5(b−1),(b−2)に示すように、グリッパ18A、18Bは処理対象物Bを受け取り把持できるが、グリッパ18Cは処理対象物Bを受け取ることができない。したがって、この処理対象物Bは、図5(c−1),(c−2)に示すように、グリッパ18Cが把持を解くと、落下して搬送経路から排除される。こうして、第1変形例は、第一処理装置10と移送装置50の間で、合格品と不合格品の選別が行われる。
次に、第1実施形態の第2変形例、第3変形例について、図6、図7を参照して説明する。第2変形例、第3変形例は、移送装置50のグリッパ58を例えばリニアモータにより移動させる点で、第1実施形態及び第1変形例と異なる。第2変形例は、移送装置50と第二処理装置30の間で処理対象物Bの排除を行い、第3変形例は、第一処理装置10と移送装置50の間で処理対象物Bの排除を行う。以下、第1変形例と同様に、第1実施形態における第二行程における排除モードに相当する部分を中心に、第1実施形態との相違点を説明する。
第2変形例は、不合格と判定された処理対象物Bを受け渡す予定のグリッパ58Cに、受け渡す予定のタイミングで排除位置に移動するように、制御装置70が指示する。この指示に基づき、図6(a−1),(a−2)に示すように、グリッパ58A、58Bは正規位置P5にいるが、グリッパ58Cは排除位置P6に移動する。
次いで、移送装置50のグリッパ58A,58B,58Cが受渡し位置Z2に前進する。ところが、グリッパ58A、58Bは正規位置P5に、また、グリッパ58Cは排除位置P6にいるので、図6(b−1),(b−2)に示すように、グリッパ38A、38Bは処理対象物Bを受け取り把持できるが、グリッパ38Cは処理対象物Bを受け取ることができない。したがって、この処理対象物Bは、図6(c−1),(c−2)に示すように、グリッパ58Cが把持を解くと、落下して搬送経路から排除される。こうして、第2変形例は、移送装置50と第二処理装置30の間で、合格品と不合格品の選別が行われる。
第3変形例は、不合格と判定された処理対象物Bを受け取る予定のグリッパ58Cに、受け取る予定のタイミングで排除位置に移動するように制御装置70が指示する。この指示に基づき、図7(a−1),(a−2)に示すように、グリッパ58A、58Bは正規位置P5にいるが、グリッパ58Cは排除位置P6に移動する。
次いで、移送装置50のグリッパ58A,58B,58Cが受渡し位置Z1に前進する。ところが、グリッパ58A、58Bは正規位置P5に、また、グリッパ58Cは排除位置P6にいるので、図7(b−1),(b−2)に示すように、グリッパ58A、58Bは処理対象物Bを受け取り把持できるが、グリッパ58Cは処理対象物Bを受け取ることができない。したがって、この処理対象物Bは、図7(c−1),(c−2)に示すように、グリッパ18Cが把持を解くと、落下して搬送経路から排除される。こうして、第2変形例は、第一処理装置10と移送装置50の間で、合格品と不合格品の選別が行われる。
第1実施形態及び第1変形例〜第3変形例を参照することにより、位置ずれをさせるグリッパは処理対象物Bの受け渡し側(第1変形例、第2変形例)の場合もあれば、処理対象物Bの受け取り側(第1実施形態、第3変形例)の場合もあることがわかる。
次に、第1実施形態及び第1変形例〜第3変形例は、受け渡す側のグリッパと受け取る側のグリッパの両方を自発的な開閉動作が行われるものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。つまり、受け渡す側のグリッパは自発的な開閉動作が行われることが必要であるが、受け取る側は例えば弾性力によって処理対象物Bを把持するグリッパであってもよい。
例えば、第1実施形態に照らしてみると、受け渡す側となる移送装置50のグリッパ58は自発的な開閉動作が行われることが必要であるのに対して、受け取る側となる第二処理装置30のグリッパ38は弾性力によって処理対象物Bを把持するもグリッパであってもよい。また、第3変形例に照らしてみると、受け渡す側となる第一処理装置10のグリッパ18は自発的な開閉動作が行われることが必要であるのに対して、受け取る側となる移送装置50のグリッパ58は弾性力によって処理対象物Bを把持するもグリッパであってもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。
第1実施形態は、それぞれが直線状の搬送経路を有する第一処理装置10から第二処理装置30への処理対象物Bの移送が移送装置50を介して行われるが、本発明は、円弧状の搬送経路を有する搬送装置を用いて、処理対象物Bを直接的に移送する形態にも適用できる。第2実施形態は、この例に関するものである。
第2実施形態に係る処理システム2は、上流側に設けられる第一搬送装置(スターホイール)80と、下流側に設けられる第二搬送装置90と、を備える。第二搬送装置90は、スターホイール80と同様に円弧状の搬送経路を有している。
処理システム2は、受渡し位置X3に移動したスターホイール80のグリッパ88から、受取り位置X4に移動した第二搬送装置90のグリッパ98に、処理対象物Bが直接的に移送される。しかも、スターホイール80から第二搬送装置90に処理対象物Bが連続的に搬送される。
以下、処理システム2の各要素について説明した後に、処理対象物Bを排除する手順を説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
また前提として、図8は、処理システム2の一部を示したものである。また、スターホイール80のグリッパ88の開閉を含む動作はグリッパ18と同じであり、第二搬送装置90のグリッパ98の開閉を含む動作はグリッパ38と同じである。
[スターホイール80]
スターホイール80は、処理対象物Bを保持して回転する。
スターホイール80は、図8(a)に示すように、回転軸Cを中心にして自転するように保持されている円板81と、円板81の側面に固定された複数のグリッパ88と、を備えている。
複数のグリッパ88は、周方向に一定の間隔を空けて、処理対象物Bを把持する部分が、円板81の径方向外側を向くように固定されている。円板81は、図示を省略するアクチュエータにより例えば反時計回りに回転する。この回転により、グリッパ88に把持された処理対象物Bが反時計回りに搬送される。制御装置70は、スターホイール80で搬送されている排除対象の処理対象物Bの位置を特定する。なお、回転方向は矢印で示されている。
スターホイール80は、グリッパ88が移動する経路である円状の上流搬送領域R1を備える。上流搬送領域R1は、スターホイール80と隣り合う第二搬送装置90が備えている下流搬送領域R2と一部が重複しており、この重複部分で処理対象物Bの移送が行われる。
さらに、スターホイール80は、処理対象物Bを第二搬送装置90に受け渡す受渡し位置X3を備える。受渡し位置X3は、上流搬送領域R1と下流搬送領域R2の重複部分に設けられている。
複数のグリッパ88は、図8(a)に示すように、処理対象物Bを把持しながら反時計方向に移動する。処理対象物Bを把持する一つのグリッパ88が受渡し位置X3に至る。受渡し位置X3において、処理対象物Bがグリッパ88から第二搬送装置90に受け渡される。処理対象物Bを第二搬送装置90に受け渡したグリッパ88は、受渡し位置X3から反時計方向に離脱する。そして、次に処理対象物Bの受け渡しを担うグリッパ88が受渡し位置X3まで移動する。
以上の動作を繰り返すことにより、スターホイール80は処理対象物Bを受渡し位置X3まで連続的に搬送する。
[第二搬送装置90]
第二搬送装置90は、スターホイール80から受け取った複数の処理対象物Bを、さらに下流の工程に受け渡す。
第二搬送装置90は、処理対象物Bを搬送する搬送部91を備える。搬送部91は、第二処理装置30の第二搬送部33と同じ構成であり、駆動原をリニアモータとする。
つまり、無端状の循環経路をなすガイドレール94と、このガイドレール94に沿ってそれぞれが独立して走行する複数の移動子95と、を備える。それぞれの移動子95に永久磁石96が設けられるとともに、ガイドレール94に沿って電磁コイル97が設けられることにより、搬送部91はリニアモータを備える。
それぞれの移動子95は処理対象物Bを把持する複数のグリッパ98を備える。複数のグリッパ98は、ガイドレール94の外側を向くように、移動子95に固定されている。制御装置70の指示により、複数のグリッパ98がリニアモータにより独立して移動と停止が行われる。
第二搬送装置90は、図8(a)に示すように、グリッパ98が移動する経路として、上流搬送領域R1と対向する円弧状の下流搬送領域R2を備えている。そして、処理対象物Bをスターホイール80から受け取る受取り位置X4が、下流搬送領域R2内において、受渡し位置X3と重なる状態で備えられている。
下流搬送領域R2において、複数のグリッパ98は、グリッパ88の移動速度と等しい速度で、均等な間隔を保ちつつ時計回りに移動する。そして、一つのグリッパ98が受取り位置X4に至る。受取り位置X4において、処理対象物Bがグリッパ98に受け渡される。処理対象物Bを受け取ったグリッパ98は、受取り位置X4から時計方向に離脱する。そして、次に処理対象物Bの受け渡しを担うグリッパ98が受渡し位置X4まで移動する。このようにして、スターホイール80から第二搬送装置90への処理対象物Bの移送が連続的に行われる。
なお、本実施形態においても、図8(b)に示すように、グリッパ98は、処理対象物Bを受け取るタイミングで正規位置P7から排除位置P8にずれることがある。
[処理システム2の動作]
次に、処理システム2の動作について説明する。
本実施形態は、図8(a)に示すように、スターホイール80から第二搬送装置90への処理対象物Bの移送が連続的に行われる。しかし、図8(b)に示すように、不合格と判定された処理対象物Bを受け取る予定のグリッパ98Dに、受け取る予定のタイミングで正規位置P7から排除位置P8に移動するように、制御装置70が指示する。この指示に基づき、グリッパ98Dは排除位置P8に移動する。
これにより、排除位置P8に移動したグリッパ98Dは、処理対象物Bを受け取ることができない。したがって、この処理対象物Bは、グリッパ88が把持を解くと、落下して、処理システム2に形成される一連の搬送経路から排除される。
そして、図8(c)に示すように、グリッパ98Dが受取り位置X4を通過すると、次のグリッパ98が、受取り位置X4で処理対象物Bを受け取り、再び連続的な移動が行われる。排除位置P8に移動したグリッパ98Dは、前後のグリッパ98との間隔が均等になるように移動する。
[処理システム2の効果]
処理システム2も、処理システム1と同様に、以下の効果を奏する。
はじめに、処理システム2は、受け取り側のグリッパ98の位置をずらすという簡易な操作により、対応するグリッパ88で把持していた処理対象物Bをグリッパ98に受け渡さずに、搬送経路から排除できる。
また、処理システム2は、正規位置P7から排除位置P8へのグリッパ98の移動をリニアモータで行うので、高い精度で排除位置に移動することができる。したがって、処理システム2によれば、処理対象物Bの排除を確実に行うことができる。
さらに、処理システム2は、処理対象物Bの排除のために格別の動作及び時間を要さないので、処理対象物Bを排除する機能を有しつつ、高い効率で処理対象物Bに必要な処理を施すことができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
以上の実施形態は処理対象物Bの保持手段としてグリッパ(把持手段)を用いているが、本発明における保持手段は任意であり、例えば処理対象物Bを吊り下げて搬送するなどの手段を採用できる。ただし、いずれの保持手段においても、複数の処理対象物Bのそれぞれを個別に保持しながら搬送することを前提にする。
また、以上の実施形態は位置をずらすグリッパ18、38、58、98の移動にリニアモータを用いているが、本発明はリニアモータと同様に複数の移動子を個別に移動できる搬送装置に広く適用できる。
また、第1実施形態は互いに直線状の搬送経路を有する上流搬送装置と下流搬送装置の組合せの例を、第2実施形態は互いに円弧状の搬送経路を有する上流搬送装置と下流搬送装置の組合せの例を示したが、本発明は他の組合せについて適用できる。例えば、本発明は円弧状の上流搬送装置と直線状の下流搬送装置の組合せに適用できる。
また、以上の第1実施形態、第2実施形態は、処理対象物Bに所定の処理を施すことを前提としているが、所定の処理は本発明の任意の要素であり、本発明は、単純に搬送対象物を搬送する上流搬送装置と下流搬送装置の間にも成立する。
1 処理システム
10 第一処理装置
11 第一処理部
13 第一搬送部
14 駆動プーリ
15 従動プーリ
16 作動ベルト
18 グリッパ
18A グリッパ
18B グリッパ
18C グリッパ
30 第二処理装置
31 第二処理部
33 第二搬送部
34 ガイドレール
35 移動子
36 永久磁石
37 電磁コイル
38 グリッパ
38A グリッパ
38B グリッパ
38C グリッパ
50 移送装置
51 基部
53 アーム
58 グリッパ
58A グリッパ
58B グリッパ
58C グリッパ
70 制御装置
80 スターホイール
81 円板
88 グリッパ
90 第二搬送装置
91 搬送部
94 ガイドレール
95 移動子
96 永久磁石
97 電磁コイル
98 グリッパ
B 処理対象物
L 長手方向
W 幅方向
X1 受渡し位置
X2 受取り位置
X3 受渡し位置
X4 受取り位置
Y1 受取り待機位置
Y2 受渡し待機位置
Z1 受取り位置
Z2 受渡し位置
P1 第二処理装置のグリッパの正規位置
P2 第二処理装置の排除位置
P3 第一処理システムの正規位置
P4 第一処理システムの排除位置
P5 移送装置の正規位置
P6 移送装置の排除位置
P7 第二搬送装置の正規位置
P8 第二搬送装置の排除位置
R1 上流搬送領域
R2 下流搬送領域
α 上流
β 下流

Claims (9)

  1. 複数の搬送対象物を、複数の上流保持要素で個別に保持しながら搬送する上流搬送装置と、
    前記上流搬送装置から移送される複数の前記搬送対象物を、複数の下流保持要素で個別に保持しながら下流に向けて搬送する下流搬送装置と、を備え、
    前記上流搬送装置、及び、前記下流搬送装置は、
    複数の前記上流保持要素と複数の前記下流保持要素が、前記上流保持要素に保持される前記搬送対象物を前記下流保持要素に受け渡す正規位置と、
    複数の前記上流保持要素の少なくとも一つ、又は、複数の前記下流保持要素の少なくとも一つ、が前記正規位置からずれる排除位置と、のいずれかに配置される、
    ことを特徴とする搬送システム。
  2. 前記上流搬送装置と前記下流搬送装置における前記搬送対象物の移送が、所定数のグループの単位で間欠的に行われ、
    前記グループを構成する単数又は複数の前記搬送対象物が前記正規位置からずれる、
    請求項1に記載の搬送システム。
  3. 前記上流搬送装置は、前記グループを構成する複数の前記搬送対象物を一列に並べて保持し、
    前記下流搬送装置は、一列に並べられた複数の前記搬送対象物を、前記上流搬送装置から受け取る、
    請求項2に記載の搬送システム。
  4. 前記上流搬送装置と前記下流搬送装置における前記搬送対象物の移送が連続的に行われる、
    請求項1に記載の搬送システム。
  5. 前記上流搬送装置は、円弧状の上流搬送領域を備え、
    前記下流搬送装置は、前記上流搬送領域と対向する円弧状の下流搬送領域を備え、
    前記搬送対象物の連続的な移送が、前記上流搬送領域と前記下流搬送領域の間で行われる、
    請求項4に記載の搬送システム。
  6. 前記上流保持要素又は前記下流保持要素が前記正規位置からずれる動作がリニアモータによる、
    請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の搬送システム。
  7. 前記上流保持要素及び前記下流保持要素は、前記搬送対象物を把持するグリッパである、
    請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の搬送システム。
  8. 前記上流保持要素は、自発的な開閉動作を行う前記グリッパからなり、
    前記下流保持要素は、弾性力により開閉動作を行う前記グリッパからなる、
    請求項7に記載の搬送システム。
  9. 前記上流搬送装置から前記下流搬送装置に受け渡される際に排除されるべき前記搬送対象物を特定する制御装置を備え、
    前記上流保持要素又は前記下流保持要素が前記正規位置からずれる動作は、前記制御装置の指示に従って行われる、
    請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の搬送システム。
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