JP6802523B2 - 湯水混合水栓装置、及びその製造方法 - Google Patents

湯水混合水栓装置、及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、湯水混合水栓装置、及びその製造方法に関し、特に、温度調整用ハンドルを備えた湯水混合水栓装置及びその製造方法に関する。
特開2008−138734号公報(特許文献1)には、湯水混合水栓に取り付けて使用される回転ハンドル装置が記載されている。図7に示すように、この回転ハンドル装置100は、湯水混合水栓本体102に取り付けて使用され、回動操作することにより吐出される湯水の温度が調節できるように構成されている。また、この湯水混合水栓は、高温の湯水が不意に吐出されるのを防止するために、回転ハンドル装置100の高温領域への回動が規制されている。40℃以上の湯水を吐出させる場合には、回転ハンドル装置100の側面に設けられた安全ボタン104を押して規制を解除しながら、回転ハンドル装置100を高温領域に回動させる。回転ハンドル装置100を回動させることにより、湯水混合水栓本体102に内蔵された湯水混合ユニットのスピンドル(図示せず)が回動され、吐出される湯水の温度が調節される。
特開2008−138734号公報
しかしながら、回転ハンドル装置100の把持部106を金属で形成した場合、湯水混合ユニットのスピンドル(図示せず)の熱が把持部106に伝わり、把持部106が高温になる虞がある。このため、特許文献1記載の回転ハンドル装置100では、把持部106の内側に樹脂製の断熱部品108が嵌め込まれており、スピンドル(図示せず)をこの断熱部品108に結合することにより、スピンドルの熱が把持部106に直接伝わらないようにしている。一方、安全ボタン104は断熱部品108の内側に取り付けられており、その頂面は、概ね円筒形の把持部106の側面から突出するように延びている。即ち、安全ボタン104は、断熱部品108の内部から、断熱部品108の外側に取り付けられた把持部106の外側まで半径方向に延びている。
従って、安全ボタン104を把持部106の側面から突出するように設けるには、図7に示すように、把持部106の側面に切欠110を設けておき、この切欠110から断熱部品108の一部を露出させ、断熱部品108の露出部分から安全ボタン104を突出させる必要がある。このように、把持部106が金属で形成された回転ハンドル装置100に安全ボタン104を設けるには、金属の把持部に大きな切欠110を設ける必要がある。このため、高級感を与えるべく、把持部106を金属で形成した場合でも、大きな切欠110が回転ハンドル装置100のデザイン上の制約となり、回転ハンドルの高級感を損なう原因となっていた。
従って、本発明は、側面に安全ボタンを設けながら、デザイン性を損なうことのない温度調整用ハンドルを備えた湯水混合水栓装置、及びその製造方法を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、温度調整用ハンドルを備えた湯水混合水栓装置であって、湯水混合水栓本体と、この湯水混合水栓本体内に収容され、吐出される湯水の温度を調整するための回動可能な温調操作部を備えた湯水混合ユニットと、を有し、温度調整用ハンドルは、温調操作部を回動操作するために温調操作部に取り付けられると共に、高温領域への回動が規制されており、さらに、温度調整用ハンドルは、温調操作部の周囲に配置される側面、及び端面を備えた金属製の外装部材と、この外装部材の側面に配置され、温度調整用ハンドルの高温領域への回動の規制を解除する安全ボタンと、温調操作部と結合される結合部、及び安全ボタンを外部に露出させるために外装部材の側面に設けられた安全ボタン開口の内側に突出する側面突出部を備え、外装部材の内側に取り付けられる樹脂製の内側機構部材と、を有し、外装部材の内周面と、内側機構部材の外周面との間には、少なくとも安全ボタンの反対側の領域において、断熱用の隙間が設けられていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、湯水混合水栓本体に収容された湯水混合ユニットの温調操作部に温度調整用ハンドルが取り付けられている。温度調整用ハンドルは、金属製の外装部材と、この外装部材の内側に取り付けられる樹脂製の内側機構部材と、を有しており、外装部材の側面に温度調整用ハンドルの高温領域への回動の規制を解除する安全ボタンが配置されている。また、内側機構部材には、湯水混合ユニットの温調操作部と結合するための結合部が備えられている。さらに、外装部材の側面には、安全ボタンを外部に露出させるための安全ボタン開口が設けられており、この安全ボタン開口の内側に内側機構部材の側面突出部が突出する。一方、外装部材の内周面と、内側機構部材の外周面との間には、少なくとも安全ボタンの反対側の領域において、断熱用の隙間が設けられている。
このように構成された本発明によれば、温度調整用ハンドルの外装部材の内側に、樹脂製の内側機構部材が取り付けられ、この内側機構部材に湯水混合ユニットの温調操作部が結合されるので、温調操作部の熱が金属製の外装部材に直接伝わることがなく、外装部材の温度上昇を抑制することができる。これにより、温度調整用ハンドルを把持する使用者に、外装部材の過熱による不快感を与えることがなく、使い勝手の良い湯水混合水栓装置を提供することができる。また、外装部材の内周面と、内側機構部材の外周面との間の、安全ボタンの反対側の領域に断熱用の隙間が設けられている。即ち、温度調整用ハンドルの組み立て時において、内側機構部材を外装部材の中に挿入した後、断熱用の隙間が形成されるように、内側機構部材を外装部材側面の安全ボタン開口の方に移動させ、安全ボタン開口の内側に内側機構部材の側面突出部を突出させる。これにより、外装部材には安全ボタン開口を設けるだけで、安全ボタン開口の内側に内側機構部材の側面突出部を突出させることができ、外装部材に大きな切欠を設けることなく温度調整用ハンドルの側面に安全ボタンを設けることが可能になる。この結果、側面に安全ボタンを設けながら、デザイン性を損なうことのない温度調整用ハンドルを備えた湯水混合水栓装置を提供することができる。
本発明において、好ましくは、外装部材及び内側機構部材は略円筒形に構成され、外装部材は内側機構部材に、それらの中心軸線がずれた状態で固定され、これにより断熱用の隙間が形成される。
このように構成された本発明によれば、外装部材と内側機構部材は、それらの中心軸線がずれた状態で固定されるので、外装部材及び内側機構部材を略円筒形の単純な構造に形成しながら、外装部材と内側機構部材の間に断熱用の隙間を形成することができる。
本発明において、好ましくは、外装部材は外側回転規制部を備え、内側機構部材は内側回転規制部を備え、外側回転規制部と内側回転規制部が互いに係合することにより、外装部材の内側機構部材に対する回転が規制される。
このように構成された本発明によれば、外側回転規制部と内側回転規制部の係合により、外装部材の内側機構部材に対する回転が規制されるので、外装部材が内側機構部材に対して空回りして、温調操作部が回動操作できなくなるのを防止することができる。
本発明において、好ましくは、内側回転規制部は中空の突起から構成され、外側回転規制部は中空の突起を受け入れる受入開口により構成され、中空の突起の内部には、安全ボタンを付勢するための板ばねが収容されている。
このように構成された本発明によれば、内側回転規制部が中空の突起から構成され、その内部には、安全ボタンを付勢するための板ばねが収容されるので、安全ボタン付勢用の板ばねをコンパクトに収容することができ、十分な大きさの板ばねを採用しながら、温度調整用ハンドルを小型化することができる。
本発明において、好ましくは、湯水混合水栓本体は、壁面に埋め込まれている。
このように構成された本発明によれば、湯水混合水栓本体が壁面に埋め込まれているので、湯水混合水栓本体表面の温度上昇を防止するために、湯水混合水栓本体の外周側に断熱用の通水路を設ける必要がなく、また、壁面から突出した湯水混合ユニットの温調操作部に断熱性のある温度調整用ハンドルが取り付けられているので、使い勝手の良いコンパクトな湯水混合水栓装置を提供することができる。
本発明において、好ましくは、内側機構部材の側面突出部は、安全ボタンを取り囲み、安全ボタンをガイドするように構成され、外装部材の安全ボタン開口と安全ボタンとの間に介在する。
このように構成された本発明によれば、内側機構部材の側面突出部が安全ボタンを取り囲み、安全ボタンをガイドしているので、安全ボタンの動きが円滑になり、操作性の良い湯水混合水栓装置を提供することができる。また、外装部材の安全ボタン開口と、安全ボタンとの間に側面突出部が介在するので、金属製の外装部材が部分的に酸化され、粒状の酸化物が生成された場合でも、酸化物が外装部材と安全ボタンとの間に挟まり、安全ボタンの操作性が悪化するのを防止することができる。
また、本発明は、湯水混合水栓装置の製造方法であって、湯水混合水栓装置は、吐出される湯水の温度を調整するための回動可能な温調操作部を備えた湯水混合ユニットと、温調操作部に取り付けられると共に、高温領域への回動が規制された温度調整用ハンドルと、を有し、温度調整用ハンドルは、金属製の外装部材と、温度調整用ハンドルの高温領域への回動の規制を解除する安全ボタンと、外装部材の内側に取り付けられる樹脂製の内側機構部材と、を有し、製造方法は、内側機構部材を、温度調整用ハンドルの回動軸線方向に移動させ、外装部材の中に挿入するステップと、内側機構部材を回動軸線に直交する方向に移動させ、内側機構部材の側面突出部を、外装部材の側面に設けられた安全ボタン開口の中に挿入し、これにより、外装部材と内側機構部材の間の、安全ボタンの反対側の領域に断熱用の隙間を設けるステップと、安全ボタンを、安全ボタン開口から露出するように、内側機構部材に取り付けるステップと、組み立てられた温度調整用ハンドルを、湯水混合ユニットの温調操作部に取り付けるステップと、を有することを特徴としている。
本発明によれば、側面に安全ボタンを設けながら、デザイン性を損なうことのない温度調整用ハンドルを備えた湯水混合水栓装置、及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態による湯水混合水栓装置全体を示す斜視図である。 本発明の実施形態による湯水混合水栓装置に備えられている温度調整用ハンドルの全断面図である。 本発明の実施形態による湯水混合水栓装置に備えられている温度調整用ハンドルの外装部材の斜視図である。 本発明の実施形態による湯水混合水栓装置に備えられている温度調整用ハンドルの内側機構部材の斜視図である。 本発明の実施形態による湯水混合水栓装置に備えられている温度調整用ハンドルの組み立て手順を示す図である。 本発明の実施形態による湯水混合水栓装置に備えられている温度調整用ハンドルの組み立て手順を示す図である。 本発明の実施形態による湯水混合水栓装置に備えられている温度調整用ハンドルの組み立て手順を示す図である。 本発明の実施形態による湯水混合水栓装置に備えられている温度調整用ハンドルの背面図である。 特許文献1に記載されている回転ハンドル装置を示す図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態による湯水混合水栓装置を説明する。
図1は、本発明の実施形態による湯水混合水栓装置全体を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の湯水混合水栓装置1は、湯水混合水栓本体2と、この湯水混合水栓本体2内に収容された湯水混合ユニット4と、湯水混合水栓本体2内に収容された開閉バルブ6と、シャワー吐水を行うシャワーヘッド8aと、開閉バルブ6の下方に設けられたスパウト8bと、吐出される湯水の温度を調整するための温度調整用ハンドル10と、シャワーヘッド8a及びスパウト8bからの吐水、停止を切り換えるための吐出/停止ハンドル12と、を有する。
図1に示すように、本実施形態の湯水混合水栓装置1は、その湯水混合水栓本体2が壁面Wの背面側に埋め込まれており、埋め込まれた湯水混合水栓本体2の内部に湯水混合ユニット4及び開閉バルブ6が収容されている。
湯水混合ユニット4は、供給された湯及び水を所定の割合で混合し、吐出される湯水の温度を調整するように構成されている。また、湯水混合ユニット4は、回動可能な温調操作部であるスピンドル4aを備えており、このスピンドル4aを回動操作することにより、吐出される湯水の温度を所望の温度に設定することができる。なお、本実施形態においては、湯水混合ユニット4として、形状記憶合金製のコイルバネを使用したサーモ水栓を使用している。
開閉バルブ6は、湯水混合ユニット4において温度調整された湯水の、シャワーヘッド8aからの吐出、スパウト8bからの吐出、及び停止を切り換えるように構成されている。なお、本実施形態においては、開閉バルブ6として、円筒形の弁体(図示せず)をシリンダー(図示せず)の内部で回動させるロータリー式の切り換えバルブを使用している。
このように構成された本実施形態の湯水混合水栓装置1では、まず、温度調整用ハンドル10を回動させることにより、温度調整用ハンドル10に接続されている湯水混合ユニット4のスピンドル4aを回動させ、吐出される湯水の温度を設定する。次に、吐出/停止ハンドル12を回動させることにより、吐出/停止ハンドル12に接続されている開閉バルブ6の弁体(図示せず)を開弁させ、湯水混合ユニット4において温度調整された湯水を、シャワーヘッド8a又はスパウト8bから吐出させることができる。なお、本実施形態においては、吐出/停止ハンドル12を右側に回動させることによりシャワーヘッド8aからの吐水を、左側に回動させることによりスパウト8bからの吐水を行うことができる。また、本実施形態においては、温度調整用ハンドル10には安全ボタン14が設けられており、この安全ボタン14により、温度調整用ハンドル10の高温領域への回動が規制されている。即ち、温度調整用ハンドル10を40℃以上の温度設定領域まで回動させるには、安全ボタン14を押すことにより回動の規制を解除し、安全ボタン14を押した状態で温度調整用ハンドル10を高温領域まで回動させる。
次に、図2乃至図6を参照して、本実施形態の湯水混合水栓装置1に備えられている温度調整用ハンドルの構成を説明する。
図2は、温度調整用ハンドルの全断面図である。図3は、温度調整用ハンドルの外装部材の斜視図である。図4は、温度調整用ハンドルの内側機構部材の斜視図である。図5A〜5Cは、温度調整用ハンドルの組み立て手順を示す図である。図6は、外装部材と内側機構部材の位置関係を示す、温度調整用ハンドルの背面図である。
図2に示すように、温度調整用ハンドル10は、外装部材16と、この外装部材16の内側に取り付けられた内側機構部材18と、外装部材16の側面から突出するように設けられた安全ボタン14と、安全ボタン14を付勢する板ばね20と、内側機構部材18に外装部材16を固定する3本のビス22と、を有する。上述したように、温度調整用ハンドル10は、湯水混合ユニット4のスピンドル4aに取り付けられ、スピンドル4aを回動させることにより、温度設定を行うように構成されている。
外装部材16は、図2及び図3に示すように、概ね円筒形の金属製の部材であり、温度調整用ハンドル10の外観を構成している。円筒形の外装部材16は、湯水混合ユニット4のスピンドル4aの周囲に配置される側面16aと、スピンドル4aに直交する方向に向けられた端面16bと、を有する。さらに、外装部材16の側面16aには、半径方向に突出する円柱形の把持突起16cが設けられており、使用者が把持しやすいようになっている。また、外装部材16の端面16b中央には中央円形穴16dが形成され、この中央円形穴16dの上方には、外側回転規制部である概ね矩形の受入開口16eが設けられている。さらに、外装部材16の側面16aの、把持突起16cの反対側には、安全ボタン14を突出させるための、概ね円形の安全ボタン開口16fが設けられている。
内側機構部材18は、図2及び図4に示すように、概ね円筒形の外筒部18a(図4)及び内筒部18b(図2)を備えた2重の筒状に形成された樹脂製の部材であり、外装部材16の内壁面に沿うように、外装部材16の内側に取り付けられる。即ち、内側機構部材18は、外装部材16の内側に、外装部材16の中央円形穴16dと、内側機構部材18の内筒部18bが整合するように取り付けられる(図2)。なお、内筒部18bの中心軸線A1は、内側機構部材18全体の中心軸線A0(外筒部18aの中心軸線と一致)に対して僅かに偏心するように構成されている(図5A)。
また、内側機構部材18の先端面には軸線方向に突出する、内側回転規制部である中空の突起18c(図4)が設けられている。この中空の突起18cは概ね矩形断面の突起であり、この突起が外装部材16の受入開口16eに受け入れられることにより、外装部材16に対する内側機構部材18の回転が規制される。即ち、使用者が温度調整用ハンドル10の外装部材16を把持して回動させたとき、外装部材16の中で内側機構部材18が空回りしないようになっている。
さらに、内側機構部材18の先端面には3つの雌ねじ穴18fが設けられている。これらの雌ねじ穴18fは、外装部材16に設けられた3つの丸穴16g(図3)と整合する位置に設けられており、これらの丸穴16gを通して3本のビス22を各雌ねじ穴18fにねじ込むことにより(図2)、外装部材16が内側機構部材18に固定される。
さらに、図2に示すように、内側機構部材18の内筒部18bの後端には、湯水混合ユニット4のスピンドル4aと結合される結合部18dが設けられている。また、この結合部18dの中心軸線は、内筒部18bの中心軸線A1と一致している。本実施形態においては、スピンドル4aの先端部及び結合部18dは、夫々、スプライン軸及びスプライン軸受けに加工されている。このため、結合部18dがスピンドル4aの先端部を受け入れることにより、内側機構部材18が湯水混合ユニット4のスピンドル4aに結合され、内側機構部材18の回動に伴ってスピンドル4aが回動される。この際、温度調整用ハンドル10は、スピンドル4aの回動軸線と一致している内筒部18b(結合部18d)の中心軸線A1を中心に回動される。また、湯水混合ユニット4のスピンドル4aと金属製の外装部材16が、樹脂製の内側機構部材18を介して結合されているので、スピンドル4aの熱が金属製の外装部材16に直接伝わることがなく、使用者によって把持される外装部材16の温度上昇を抑制することができる。
また、内側機構部材18の外筒部18aの外周側面には、外方に突出した円環状の側面突出部18e(図4)が形成されており、この側面突出部18e内側の円形の開口を通して安全ボタン14が外方に突出する。この側面突出部18eは、内側機構部材18が外装部材16の内側に組み付けられたとき、外装部材16の側面16aに形成された安全ボタン開口16fの内側に挿入されるように形成されている(図2)。このように、側面突出部18eが外装部材16の安全ボタン開口16fの中に挿入された状態では、図2に示すように、側面突出部18eの先端と外装部材16の外周面はほぼ面一となる。また、図4に示すように、側面突出部18eは、内側機構部材18の外周面上の、中空の突起18cと整合する位置に位置決めされている。
安全ボタン14は、外装部材16の側面16aから突出するように配置された押しボタンである。図2に示すように、安全ボタン14は、概ね円柱形の押圧部14aと、この押圧部14aの基端に設けられた板状のベース部14bとを有する。押圧部14aは、内側機構部材18の外筒部18aの内側から外装部材16の外側へ、半径方向外方に延びるように配置される。即ち、押圧部14aは、内側機構部材18の側面突出部18e内側に設けられた円形の開口を通って外装部材16の外側へ延びる。換言すれば、側面突出部18eは、安全ボタン14の押圧部14aを取り囲み、安全ボタン14の半径方向の摺動をガイドする。また、側面突出部18eは、外装部材16の安全ボタン開口16fの内側に挿入されているので、安全ボタン開口16fの縁と安全ボタン14の押圧部14aとの間には、側面突出部18eが介在することとなる。
また、ベース部14bは、押圧部14aの基端に設けられ、内側機構部材18の外筒部18aの内壁面に沿って配置される。一方、内側機構部材18の中空の突起18cの内部には、概ねL字型に折り曲げられた金属製の薄板からなる板ばね20が配置されている(図2)。この板ばね20は、内側機構部材18の外筒部18aの内側に配置されたベース部14bを、温度調整用ハンドル10の半径方向外方に付勢する。即ち、安全ボタン14のベース部14bは、板ばね20の付勢力によって、内側機構部材18の外筒部18aの内壁面に押し付けられている。これにより、使用者が押圧部14aを押圧操作すると、安全ボタン14は、板ばね20の付勢力に抗して、温度調整用ハンドル10の半径方向内方に移動される。
次に、図5A乃至図5C、及び図6を新たに参照して、本発明の実施形態による湯水混合水栓装置1の製造方法を、これに備えられている温度調整用ハンドル10の組み立て手順を中心に説明する。
まず、図5Aに示すように、内側機構部材18を温度調整用ハンドル10が回動される回動軸線の方向(中心軸線A0、A1と平行な方向:図5Aにおける右方向)に移動させ、内側機構部材18を円筒形の外装部材16の中に挿入する。これにより、図5Bに示すように、内側機構部材18先端の中空の突起18cが、外装部材16の端面16bの受入開口16eの中に挿入される。なお、内側機構部材18の外筒部18aには外方に突出する側面突出部18eが設けられているので、内側機構部材18は、側面突出部18eが外装部材16の内壁面と干渉しない位置で挿入される。このため、この位置においては、内側機構部材18の中心軸線A0と外装部材16の中心軸線A2(中央円形穴16dの中心軸線と一致している)が概ね整合しており、結合部18dの中心軸線A1と外装部材16の中心軸線A2は整合していない。即ち、温度調整用ハンドル10の組み立て完了後においては、結合部18dの中心軸線A1及び外装部材16の中心軸線A2は、両方とも温度調整用ハンドル10が回動する中心軸線と一致するが、図5Bの状態においては、中心軸線A1とA2は整合していない。
次いで、図5Bに示す状態から、内側機構部材18を、回動軸線に直交する方向B(図5Bにおける上方向)に移動させる。これにより、図5Cに示すように、内側機構部材18の側面突出部18eが、外装部材16の安全ボタン開口16fの中に挿入されると共に、結合部18dの中心軸線A1と外装部材16の中心軸線A2が整合する。また、この移動により、外装部材16の内壁面と、内側機構部材18の外周面との間の、安全ボタン14とは反対側の領域(図5Cにおける下側)に断熱用の隙間24(図5C)が形成される。この状態で、外装部材16の各丸穴16gを介して、3本のビス22を内側機構部材18の雌ねじ穴18fにねじ込むことにより、外装部材16を内側機構部材18に固定する。
次に、図2に示すように、安全ボタン14を、その押圧部14aが内側機構部材18の側面突出部18eから突出するように、内側機構部材18の中に配置する。さらに、安全ボタン14のベース部14bが、温度調整用ハンドル10の半径方向外方に付勢されるように、板ばね20を内側機構部材18の中空の突起18c中の所定の箇所に配置する。
図6に示すように、温度調整用ハンドル10が組み立てられた状態では、内側機構部材18の結合部18dの中心軸線A1と、外装部材16の中心軸線A2が一致し、内側機構部材18の中心軸線A0は、外装部材16の中心軸線A2からずれた位置にある。これにより、外装部材16の側面16aの内壁面と、内側機構部材18の外筒部18aの外壁面の間には、少なくとも安全ボタン14の反対側の領域で、断熱用の隙間24が形成される。
最後に、このようにして組み立てられた温度調整用ハンドル10を、壁面Wに埋め込まれた湯水混合水栓本体2から突出する、湯水混合ユニット4のスピンドル4aの先端に取り付けることにより、湯水混合水栓装置1が完成される。
本発明の実施形態の湯水混合水栓装置1によれば、温度調整用ハンドル10の外装部材16の内側に、樹脂製の内側機構部材18が取り付けられ、この内側機構部材18に湯水混合ユニット4のスピンドル4aが結合されるので(図2)、スピンドル4aの熱が金属製の外装部材16に直接伝わることがなく、外装部材16の温度上昇を抑制することができる。これにより、温度調整用ハンドル10を把持する使用者に、外装部材16の過熱による不快感を与えることがなく、使い勝手の良い湯水混合水栓装置1を提供することができる。また、外装部材16の内周面と、内側機構部材18の外周面との間の、安全ボタン14の反対側の領域に断熱用の隙間24が設けられている(図2)。即ち、温度調整用ハンドル10の組み立て時において、内側機構部材18を外装部材16の中に挿入(図5A→図5B)した後、断熱用の隙間24が形成されるように、内側機構部材18を外装部材側面16の安全ボタン開口16fの方に移動(図5C)させ、安全ボタン開口16fの内側に内側機構部材18の側面突出部18eを突出させる。これにより、外装部材16には安全ボタン開口16fを設けるだけで、安全ボタン開口16fの内側に内側機構部材18の側面突出部18eを突出させることができ、外装部材16に大きな切欠を設けることなく温度調整用ハンドル10の側面に安全ボタン14を設けることが可能になる。この結果、側面に安全ボタン14を設けながら、デザイン性を損なうことのない温度調整用ハンドル10を備えた湯水混合水栓装置1を提供することができる。
また、本実施形態の湯水混合水栓装置1によれば、外装部材16と内側機構部材18は、それらの中心軸線(A2、A0)がずれた状態で固定されるので(図6)、外装部材16及び内側機構部材18を略円筒形の単純な構造に形成しながら、外装部材16と内側機構部材18の間に断熱用の隙間24を形成することができる。
さらに、本実施形態の湯水混合水栓装置1によれば、外側回転規制部である受入開口16eと内側回転規制部である中空の突起18cの係合により、外装部材16の内側機構部材18に対する回転が規制されるので、外装部材16が内側機構部材18に対して空回りして、スピンドル4aが回動操作できなくなるのを防止することができる。
また、本実施形態の湯水混合水栓装置1によれば、内側回転規制部である中空の突起18cの内部には、安全ボタン14を付勢するための板ばね20が収容されるので、安全ボタン付勢用の板ばね20をコンパクトに収容することができ、十分な大きさの板ばね20を採用しながら、温度調整用ハンドル10を小型化することができる。
さらに、本実施形態の湯水混合水栓装置1によれば、湯水混合水栓本体2が壁面Wに埋め込まれているので、湯水混合水栓本体2表面の温度上昇を防止するために、湯水混合水栓本体の外周側に断熱用の通水路を設ける必要がなく、また、壁面Wから突出した湯水混合ユニット4のスピンドル4aに断熱性のある温度調整用ハンドル10が取り付けられているので、使い勝手の良いコンパクトな湯水混合水栓装置1を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、吐水部としてシャワーヘッド8a及びスパウト8bを備えた湯水混合水栓装置に本発明を適用していたが、任意の吐水部を備えた湯水混合水栓装置に本発明を適用することができる。さらに、上述した実施形態においては、湯水混合ユニット4として、感温バネを使用したサーモバルブを使用していたが、湯と水を所定割合で混合する任意の装置を湯水混合ユニットとして使用することができる。また、上述した実施形態においては、安全ボタン14は、温度調整用ハンドル10の側面から半径方向外方に突出していたが、安全ボタン14は温度調整用ハンドル10の側面から露出していれば良く、安全ボタン14の先端が外装部材の外壁面と面一、或いは外壁面よりも奥まっていても良い。
1 本発明の実施形態による湯水混合水栓装置
2 湯水混合水栓本体
4 湯水混合ユニット
4a スピンドル(温調操作部)
6 開閉バルブ
8a シャワーヘッド
8b スパウト
10 温度調整用ハンドル
12 吐出/停止ハンドル
14 安全ボタン
14a 押圧部
14b ベース部
16 外装部材
16a 側面
16b 端面
16c 把持突起
16d 中央円形穴
16e 受入開口(外側回転規制部)
16f 安全ボタン開口
16g 丸穴
18 内側機構部材
18a 外筒部
18b 内筒部
18c 中空の突起(内側回転規制部)
18d 結合部
18e 側面突出部
18f 雌ねじ穴
20 板ばね
22 ビス
24 断熱用の隙間
100 回転ハンドル装置
102 湯水混合水栓本体
104 安全ボタン
106 把持部
108 断熱部品
110 切欠

Claims (7)

  1. 温度調整用ハンドルを備えた湯水混合水栓装置であって、
    湯水混合水栓本体と、
    この湯水混合水栓本体内に収容され、吐出される湯水の温度を調整するための回動可能な温調操作部を備えた湯水混合ユニットと、を有し、
    上記温度調整用ハンドルは、上記温調操作部を回動操作するために上記温調操作部に取り付けられると共に、高温領域への回動が規制されており、
    さらに、上記温度調整用ハンドルは、
    上記温調操作部の周囲に配置される側面、及び端面を備えた金属製の外装部材と、
    この外装部材の側面に配置され、上記温度調整用ハンドルの高温領域への回動の規制を解除する安全ボタンと、
    上記温調操作部と結合される結合部、及び上記安全ボタンを外部に露出させるために上記外装部材の上記側面に設けられた安全ボタン開口の内側に突出する側面突出部を備え、上記外装部材の内側に取り付けられる樹脂製の内側機構部材と、を有し、
    上記外装部材の内周面と、上記内側機構部材の外周面との間には、少なくとも上記安全ボタンの反対側の領域において、断熱用の隙間が設けられていることを特徴とする湯水混合水栓装置。
  2. 上記外装部材及び上記内側機構部材は略円筒形に構成され、上記外装部材は上記内側機構部材に、それらの中心軸線がずれた状態で固定され、これにより上記断熱用の隙間が形成される請求項1記載の湯水混合水栓装置。
  3. 上記外装部材は外側回転規制部を備え、上記内側機構部材は内側回転規制部を備え、上記外側回転規制部と上記内側回転規制部が互いに係合することにより、上記外装部材の上記内側機構部材に対する回転が規制される請求項1記載の湯水混合水栓装置。
  4. 上記内側回転規制部は中空の突起から構成され、上記外側回転規制部は上記中空の突起を受け入れる受入開口により構成され、上記中空の突起の内部には、上記安全ボタンを付勢するための板ばねが収容されている請求項3記載の湯水混合水栓装置。
  5. 上記湯水混合水栓本体は、壁面に埋め込まれている請求項1記載の湯水混合水栓装置。
  6. 上記内側機構部材の上記側面突出部は、上記安全ボタンを取り囲み、上記安全ボタンをガイドするように構成され、上記外装部材の上記安全ボタン開口と上記安全ボタンとの間に介在する請求項1記載の湯水混合水栓装置。
  7. 湯水混合水栓装置の製造方法であって、
    上記湯水混合水栓装置は、吐出される湯水の温度を調整するための回動可能な温調操作部を備えた湯水混合ユニットと、上記温調操作部に取り付けられると共に、高温領域への回動が規制された温度調整用ハンドルと、を有し、
    上記温度調整用ハンドルは、金属製の外装部材と、上記温度調整用ハンドルの高温領域への回動の規制を解除する安全ボタンと、上記外装部材の内側に取り付けられる樹脂製の内側機構部材と、を有し、
    上記製造方法は、
    上記内側機構部材を、上記温度調整用ハンドルの回動軸線方向に移動させ、上記外装部材の中に挿入するステップと、
    上記内側機構部材を上記回動軸線に直交する方向に移動させ、上記内側機構部材の側面突出部を、上記外装部材の側面に設けられた安全ボタン開口の中に挿入し、これにより、上記外装部材と上記内側機構部材の間の、上記安全ボタンの反対側の領域に断熱用の隙間を設けるステップと、
    上記安全ボタンを、上記安全ボタン開口から露出するように、上記内側機構部材に取り付けるステップと、
    組み立てられた上記温度調整用ハンドルを、上記湯水混合ユニットの上記温調操作部に取り付けるステップと、
    を有することを特徴とする湯水混合水栓装置の製造方法。
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