JP6802201B2 - ヘッドレストトリム及びヘッドレスト - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シート等に設けられるヘッドレスト、及びヘッドレストのヘッドレストパッドに被せられるヘッドレストトリムに関する。
下記特許文献1には、ヘッドレストのクッションパッド(ヘッドレストパッド)に被せられる袋状の表皮カバー(ヘッドレストトリム)が記載されている。このヘッドレストトリムの底面のまち部分は、ヘッドレストトリム内にヘッドレストパッドを挿入するための開口部とされている。この開口部は、ヘッドレストの左右方向を長手とする略長尺矩形状をなしている。開口部の前後の端末部(底面マチ片)は、ホットメルト接着剤を用いて互いに接合される。また、開口部の左右の端末部(底面マチ片)は、上記前後の底面マチ片とヘッドレストパッドの下面との間に挟まれて保持される。これにより、ヘッドレストの底面の左右両端部からヘッドレストパッドが露出することを防止するようにしている。
特開平8−112464号公報
上記の先行技術では、ヘッドレストトリムの左右の底面マチ片が、上記のように単に挟まれて保持される構成になっている。このため、何等かのきっかけで左右の底面マチ片がヘッドレストの左右方向外側へ引っ張られた場合、左右の底面マチ片が捲れて(前後の底面マチ片とヘッドレストパッドの底面との間から左右の底面マチ片が抜け出して)しまい、ヘッドレストパッドが露出してしまう。
本発明は上記事実を考慮し、トリム本体の開口部に設けられる左右の底面マチ片が捲れることを防止できるヘッドレストトリム及びヘッドレストを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るヘッドレストトリムは、下端に開口部を有する袋状に形成され、前記開口部を通してヘッドレストパッドに被せられるトリム本体と、前記開口部におけるヘッドレスト前後方向の両端部からそれぞれ延出され、互いに結合される前後の底面マチ片と、前記開口部におけるヘッドレスト左右方向の両端部からそれぞれ延出され、前記ヘッドレストパッドの下面と前記前後の底面マチ片との間に挟まれる左右の底面マチ片と、前記左右の底面マチ片からそれぞれ延出される左右の捲れ防止部と、左右の捲れ防止部が引っ掛けられることにより、ヘッドレスト左右方向の外側への前記左右の底面マチ片の変位を規制する規制部と、前記前後の底面マチ片にそれぞれ取り付けられ、互いに係合することで前記前後の底面マチ片同士を結合する一対の係合部材と、を備え、前記規制部は、前記一対の係合部材のうちの一方とされ、前記左右の捲れ防止部は、前記左右の捲れ防止部の延出方向に延びる長孔を有し、当該長孔に前記一方が挿入されて前記一方に引っ掛けられる。
請求項1に記載のヘッドレストトリムでは、下端に開口部を有する袋状に形成されたトリム本体が、上記開口部を通してヘッドレストパッドに被せられる。そして、トリム本体の開口部におけるヘッドレスト前後方向の両端部からそれぞれ延出された前後の底面マチ片が互いに結合され、開口部におけるヘッドレスト左右方向の両端部からそれぞれ延出された左右の底面マチ片がヘッドレストパッドの下面と前後の底面マチ片との間に挟まれる。左右の底面マチ片からは、それぞれ左右の捲れ防止部が延出されており、これらの捲れ防止部が規制部と係合することにより、ヘッドレスト左右方向の外側への左右の底面マチ片の変位が規制される。これにより、何等かのきっかけで左右の底面マチ片がヘッドレスト左右方向の外側へ引っ張られた場合でも、左右の底面マチ片が捲れることを防止できる。
しかも、このヘッドレストトリムでは、前後の底面マチ片にそれぞれ取り付けられた一対の係合部材が、互いに係合することで前後の底面マチ片同士が結合される。一対の係合部材のうちの一方は、規制部とされており、左右の捲れ防止部に設けられた長孔に挿入される。これにより、左右の捲れ防止部が一方の係合部材に引っ掛けられ、左右の底面マチ片がヘッドレスト左右方向の外側への変位を規制される。このように、前後の底面マチ片同士を結合するための係合部材のうちの一方が規制部とされるので、特別な部材を規制部として追加する必要がなく、構成を簡素化できる。
請求項に記載の発明に係るヘッドレストトリムは、請求項に記載のヘッドレストトリムにおいて、前記一方は、ヘッドレスト左右方向を長手とする長尺状に形成され、前記一方には、前記左右の捲れ防止部を引っ掛けるための少なくとも1つのスリットが形成されている。
請求項に記載のヘッドレストトリムでは、ヘッドレスト左右方向を長手とする長尺状に形成された一方の係合部材に少なくとも1つのスリットが形成されており、当該スリットに左右の捲れ防止部が引っ掛けられる。これにより、左右の捲れ防止部の長さを短く設定できるので、低コスト化に寄与する。また、左右の捲れ防止部を、一方の係合部材に対して弛み無く引っ掛けるための調整が容易になる。
請求項に記載の発明に係るヘッドレストトリムは、請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストトリムにおいて、前記左右の捲れ防止部は、前記左右の底面マチ片と一体に構成されている。
請求項に記載のヘッドレストトリムでは、左右の捲れ防止部が、左右の底面マチ片と一体に構成されているので、部品点数が少なくなると共に、左右の捲れ防止部と左右の底面マチ片とを縫製するための工数を省くことができる。
請求項に記載の発明に係るヘッドレストトリムは、請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストトリムにおいて、前記左右の捲れ防止部は、前記左右の底面マチ片とは別体に構成されて前記左右の底面マチ片に取り付けられている。
請求項に記載のヘッドレストトリムでは、左右の捲れ防止部が、左右の底面マチ片とは別体に構成されて左右の底面マチ片に取り付けられるので、左右の底面マチ片やトリム本体を構成する材料が高価な場合(例えば皮革等である場合)でも、左右の捲れ防止部を安価な材料で構成することができる。また、既存のヘッドレストトリムに左右の捲れ防止部を追加することもできる。
請求項に記載の発明に係るヘッドレストは、シートバックの上端部に連結されるヘッドレストステーと、前記ヘッドレストステーに支持されるヘッドレストパッドと、前記ヘッドレストパッドに前記トリム本体が被せられた請求項1〜請求項の何れか1項に記載のヘッドレストトリムと、を備えている。
請求項に記載のヘッドレストでは、ヘッドレストパッドを支持するヘッドレストステーがシートバックの上端部に連結され、上記のヘッドレストパッドにヘッドレストトリムのトリム本体が被せられる。このヘッドレストトリムは、請求項1〜請求項の何れか1項に記載のものであるため、前述した作用効果が得られる。
以上説明したように、本発明に係るヘッドレストトリム及びヘッドレストでは、トリム本体の開口部に設けられる左右の底面マチ片が捲れることを防止できる。
本発明の実施形態に係るヘッドレストの断面図である。 本発明の実施形態に係るヘッドレストトリムの斜視図である。 ヘッドレストトリムのトリム本体がヘッドレストパッドに被せられる前の状態を示す斜視図である。 ヘッドレストトリムのトリム本体がヘッドレストパッドに被せられると共に、ヘッドレストステーの左右の脚部のうちの一方が、左右の捲れ防止部のうちの一方に形成された長孔に挿入された状態を示す斜視図である。 ヘッドレストステーの左右の脚部のうちの他方が、左右の捲れ防止部のうちの他方に形成された長孔に挿入された状態を示す斜視図である。 一方の係合部材であるJフックに、左右の捲れ防止部が引っ掛けられた状態を示す斜視図である。 他方の係合部材であるアローがJフックに係合される途中の状態を示す斜視図である。 アローがJフックに係合された状態を示す斜視図である。 Jフックの変形例を示す斜視図である。
以下、図1〜図9を用いて本発明の実施形態に係るヘッドレスト10及びヘッドレストトリム16について説明する。なお、各図中に適宜示される矢印FR、UP、LHは、ヘッドレスト10の前方、上方、左方をそれぞれ示している。以下、単に前後左右上下の方向を用いて説明する場合、特に断りのない限り、ヘッドレスト10に対する方向を示すものとする。また、各図においては、図面を見易くする関係から、一部の符号を省略している場合がある。
(構成)
図1に示されるように、本実施形態に係るヘッドレスト10は、骨格部材であるヘッドレストステー12と、パッド材であるヘッドレストパッド14と、表皮であるヘッドレストトリム16とを備えている。ヘッドレストステー12は、例えば金属製のパイプ材が略逆U字状に曲げられたものであり、ヘッドレスト上下方向に延びる左右一対の脚部12L、12R(図3〜図8参照)と、左右一対の脚部12L、12Rの上端部をヘッドレスト左右方向に繋いだ連結部12U(図1参照)と備えている。
ヘッドレストパッド14は、例えばウレタンフォーム等の発泡体によって構成されている。このヘッドレストパッド14には、ヘッドレストステー12の上部側が埋設されている。左右の脚部12L、12Rの下部側は、ヘッドレストパッド14からヘッドレスト下方側へ延びており、図示しないシートバックの上端部に連結される。このヘッドレストステー12によってヘッドレストパッド14が支持される。
ヘッドレストトリム16は、図1〜図6に示されるように、下端に開口部20を有する袋状に形成され、開口部20を通してヘッドレストパッド14に被せられるトリム本体18と、開口部20におけるヘッドレスト前後方向の両端部からそれぞれ延出された前後の底面マチ片22、24と、開口部20におけるヘッドレスト左右方向の両端部からそれぞれ延出された左右の底面マチ片26、28と、左右の底面マチ片26、28からそれぞれ延出された左右の捲れ防止部(引掛部)30、32と、前後の底面マチ片22、24に取り付けられた一対の係合部材としてのJフック34及びアロー36とを備えている。
Jフック34及びアロー36は、本発明における「一対の係合部材」に相当し、Jフック34は、本発明における「一方の係合部材」に相当する。以下、ヘッドレストトリム16に関して記載する前後左右上下の方向は、ヘッドレストトリム16がヘッドレストパッド14に被せられた状態でのヘッドレスト10に対する方向を示すものとする。
トリム本体18は、布材、皮革又は合成皮革等からなる複数枚の表皮材が縫製されて形成されたものである。具体的には、トリム本体18は、ヘッドレスト10の前面を形成する前面表皮材38と、ヘッドレスト10の背面を形成する背面表皮材40と、ヘッドレスト10の上面及び左右の側面を形成するマチ面表皮材42とが、縫製部S1及び縫製部S2(図1参照)において縫製されて形成されている。このトリム本体18の下端に形成された開口部20は、ヘッドレスト左右方向を長手とする略長尺矩形状をなしている。前面表皮材38及び背面表皮材40の下縁部は、開口部20の前後の縁部(長辺縁部)を構成しており、マチ面表皮材42の左右の下端部は、開口部20の左右の縁部(短辺縁部)を構成している。
前面表皮材38及び背面表皮材40の下縁部には、前後の底面マチ片22、24が縫製部S3、S4において縫製されており、マチ面表皮材42の左右の下縁部には、左右の底面マチ片26、28が縫製部S5、S6において縫製されている。前後の底面マチ片22、24及び左右の底面マチ片26、28は、前面表皮材38、背面表皮材40及びマチ面表皮材42と同じ材料で構成されている。前側の底面マチ片22におけるヘッドレスト左右方向の両端部は、マチ面表皮材42の左右の下縁部とも縫製されている。前後の底面マチ片22、24は、ヘッドレスト左右方向を長手とする長尺状に形成されており、縫製部S3、S4とは反対側の端部へ向かうほどヘッドレスト左右方向の寸法が縮小するように形成されている。
図1に示されるように、前側の底面マチ片22における縫製部S3とは反対側の端部には、アロー36が取り付けられており、後側の底面マチ片24における縫製部S4とは反対側の端部には、Jフック34が取り付けられている。アロー36及びJフック34は、ここでは軟質の樹脂によって形成されている。アロー36は、ヘッドレスト左右方向を長手とする板状に形成されており、長手方向から見た断面が矢印状をなしている。このアロー36の幅方向一端部には、アロー36の厚さ方向一方側へ突出した矢尻部36Aが形成されている。アロー36の幅方向他端側は、縫製部S7において前側の底面マチ片22と縫製されている。
Jフック34は、ヘッドレスト左右方向を長手とする略板状に形成されており、長手方向から見た断面がJ字状をなしている。このJフック34の幅方向一端部には、断面U字状に曲がったU字状部34Aが形成されている。Jフック34の幅方向他端部は、縫製部S8において後側の底面マチ片24と縫製されている。このJフック34には、前述したアロー36が係合される。具体的には、Jフック34のU字状部34A内にアロー36が嵌合されて係止される。これにより、前後の底面マチ片22、24がヘッドレストパッド14の下側で互いに結合される。
左右の底面マチ片26、28は、略矩形状をなしており、上記のように前後の底面マチ片22、24がヘッドレストパッド14の下側で互いに結合されることで、ヘッドレストパッド14の下面と前後の底面マチ片22、24との間に挟まれる。これら前後の底面マチ片22、24及び左右の底面マチ片26、28によって、トリム本体18の開口部20が塞がれて、ヘッドレストパッド14の下面が覆われる構成になっている。具体的には、開口部20におけるヘッドレスト左右方向の中間部が前後の底面マチ片22、24によって塞がれ、開口部20におけるヘッドレスト左右方向の両端部が左右の底面マチ片26、28によって塞がれる。左右の底面マチ片26、28は、ヘッドレスト10の下面の左右両端部からヘッドレストパッド14が露出することを防止する機能を有している。
左右の底面マチ片26、28からは、前述したように、左右の捲れ防止部30、32が一体に延出されている。つまり、本実施形態では、左右の底面マチ片26、28と、左右の捲れ防止部30、32とが一体に構成されている。左右の捲れ防止部30、32は、ヘッドレスト10の完成状態でヘッドレスト10の左右方向中央側へ延びるように形成されており、ヘッドレスト10の左右方向を長手とする略長尺矩形状をなしている。左右の捲れ防止部30、32には、それぞれ左右の捲れ防止部30、32の長手方向(延出方向)を長手とする長孔30A、32Aが形成されている。長孔30A、32Aの長手方向両端部には、それぞれ円形状の解れ防止部30A1、32A1が形成されている。
左側の捲れ防止部30の長孔30Aには、ヘッドレストステー12の左側の脚部12Lが挿入されており、右側の捲れ防止部32の長孔32Aには、ヘッドレストステー12の右側の脚部12Rが挿入されている。また、左右の捲れ防止部30、32の長孔30A、32Aには、前述したアロー36がJフック34に係合される前に、Jフック34のU字状部34Aが挿入されており、左右の捲れ防止部30、32がJフック34に引っ掛けられている。これにより、左右の捲れ防止部30、32及び左右の底面マチ片26、28が、ヘッドレスト左右方向の外側への変位を規制されている。
上記構成のヘッドレストトリム16がヘッドレストパッド14に取り付けられる際には、先ず図3に矢印Cで示されるように、トリム本体18が開口部20を通してヘッドレストパッド14に被せられる。次いで、図4に示されるように、左右の捲れ防止部30、32の長孔30A、32Aのうちの一方(図4に示される例では捲れ防止部30の長孔30A)に、ヘッドレストステー12の左右の脚部12L、12Rのうちの一方(図4に示される例では左側の脚部12L)が挿入される。次いで、図5に示されるように、左右の捲れ防止部30、32の長孔30A、32Aのうちの他方(図5に示される例では捲れ防止部32の長孔32A)に、ヘッドレストステー12の左右の脚部12L、12Rのうちの他方(図5に示される例では右側の脚部12R)が挿入される。
次いで、図6に示されるように、左右の捲れ防止部30、32の長孔30A、32Aに、Jフック34のU字状部34Aが挿入され、左右の捲れ防止部30、32がJフック34に引っ掛けられる。次いで、図7に示されるように、アロー36がJフック34のU字状部34A内に嵌合される。なお、図7には、Jフック34に対するアロー36の嵌合途中の状態が図示されており、図8には、Jフック34に対するアロー36の嵌合完了状態が図示されている。この嵌合完了状態では、図1に示されるように、Jフック34及びアロー36が前後の底面マチ片22、24によってヘッドレスト下方側から覆われる構成になっている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、下端に開口部20を有する袋状に形成されたトリム本体18が、開口部20を通してヘッドレストパッド14に被せられる。そして、トリム本体18の開口部におけるヘッドレスト前後方向の両端部からそれぞれ延出された前後の底面マチ片22、24が、Jフック34及びアロー36を用いて互いに結合され、開口部20におけるヘッドレスト左右方向の両端部からそれぞれ延出された左右の底面マチ片26、28がヘッドレストパッド14の下面と前後の底面マチ片22、24との間に挟まれる。
左右の底面マチ片26、28からは、それぞれ左右の捲れ防止部30、32が延出されており、これらの捲れ防止部30、32がJフック34(規制部)に引っ掛けられることにより、ヘッドレスト左右方向の外側への左右の底面マチ片26、28の変位が規制される。これにより、何等かのきっかけで左右の底面マチ片26、28がヘッドレスト左右方向の外側へ引っ張られた場合でも、左右の底面マチ片26、28が捲れることを防止できる。
しかも、本実施形態では、前後の底面マチ片22、24同士を結合するためのJフック34が規制部とされているので、特別な部材を規制部として追加する必要がなく、構成を簡素化できる。
また、本実施形態では、左右の捲れ防止部30、32が、左右の底面マチ片26、28と一体に構成されているので、部品点数が少なくなると共に、左右の捲れ防止部30、32と左右の底面マチ片26、28とを縫製するための工数を省くことができる。
また、本実施形態は、シートバックと分離可能なヘッドレストであって且つヘッドレストパッドにヘッドレストトリムが被せられるタイプのヘッドレストであれば、特別な形状をしたヘッドレストに限ることなく、ほぼどの種類のヘッドレストに対しても適用可能である。
なお、上記実施形態では、左右の捲れ防止部30、32が、左右の底面マチ片26、28と一体に構成された構成にしたが、これに限るものではない。すなわち、左右の捲れ防止部30、32が、左右の底面マチ片26、28とは別体に構成され、縫製等の手段で左右の底面マチ片26、28に取り付けられる構成にしてもよい。それにより、例えば左右の底面マチ片26、28やトリム本体18を構成する材料が高価な場合(例えば皮革等である場合)でも、左右の捲れ防止部30、32を安価な紐状の材料などで構成することができるので、低コスト化を図ることができる。また、既存のヘッドレストトリムに左右の捲れ防止部を追加することもできる。
また、上記実施形態では、左右の捲れ防止部30、32が、Jフック34に引っ掛けられる構成にしたが、これに限るものではない。例えば左右の捲れ防止部30、32同士がステープル等の係止具によって互いに結合される構成にしてもよい。また例えば、ゴム紐によって輪状に構成されて左右の底面マチ片に取り付けられた左右の捲れ防止部が、ヘッドレストステーの左右の脚部に引っ掛けられる構成にしてもよい。その場合、例えば左側の底面マチ片に取り付けられた左側の捲れ防止部が右側の脚部に引っ掛けられ、右側の底面マチ片に取り付けられた右側の捲れ防止部が左側の脚部に引っ掛けられる構成となる。またその場合、ヘッドレストステーの左右の脚部が規制部とされた構成になる。
また、上記実施形態において、Jフック34のU字状部34Aにおける長手方向中間部にスリット44(図9参照)を形成し、当該スリット44に左右の捲れ防止部30、32を引っ掛ける構成にしてもよい。それにより、例えば左右の捲れ防止部の長さを短く設定できるので、低コスト化に寄与する。また、左右の捲れ防止部(引掛部)30、32を、Jフック34に対して弛み無く引っ掛けるための調整が容易になる。
具体的には、例えばリヤシート等においてヘッドレストステー12の左右の脚部12L、12Rが長く設定される場合、左右の捲れ防止部30、32の長孔30A、32Aに左右の脚部12L、12Rを挿通させるために、左右の捲れ防止部30、32の長さが長くなる。その結果、左右の捲れ防止部30、32の長さがJフック34(係合部材)の長さよりも大幅に長くなった場合でも、Jフック34のU字状部34Aに左右の捲れ防止部30、32を複数回巻き付けつつ、スリット44に引っ掛けることが可能となるので、左右の捲れ防止部30、32を弛み無く引っ掛けるための調整が容易になる。なお図9においては、Jフック34にスリット44が1つだけ形成された例を示しているが、スリット44の数を2つとし、左右の捲れ防止部30、32を各スリット44にそれぞれ引っ掛ける構成にしてもよい。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 ヘッドレスト
12 ヘッドレストステー
14 ヘッドレストパッド
16 ヘッドレストトリム
18 トリム本体
20 開口部
22、24 前後の底面マチ片
26、28 左右の底面マチ片
30、32 左右の捲れ防止部
30A、32A 長孔
34 Jフック(一方の係合部材)
36 アロー(他方の係合部材)
44 スリット

Claims (5)

  1. 下端に開口部を有する袋状に形成され、前記開口部を通してヘッドレストパッドに被せられるトリム本体と、
    前記開口部におけるヘッドレスト前後方向の両端部からそれぞれ延出され、互いに結合される前後の底面マチ片と、
    前記開口部におけるヘッドレスト左右方向の両端部からそれぞれ延出され、前記ヘッドレストパッドの下面と前記前後の底面マチ片との間に挟まれる左右の底面マチ片と、
    前記左右の底面マチ片からそれぞれ延出される左右の捲れ防止部と、
    左右の捲れ防止部が引っ掛けられることにより、ヘッドレスト左右方向の外側への前記左右の底面マチ片の変位を規制する規制部と、
    前記前後の底面マチ片にそれぞれ取り付けられ、互いに係合することで前記前後の底面マチ片同士を結合する一対の係合部材と、
    を備え
    前記規制部は、前記一対の係合部材のうちの一方とされ、
    前記左右の捲れ防止部は、前記左右の捲れ防止部の延出方向に延びる長孔を有し、当該長孔に前記一方が挿入されて前記一方に引っ掛けられるヘッドレストトリム。
  2. 前記一方は、ヘッドレスト左右方向を長手とする長尺状に形成され、前記一方には、前記左右の捲れ防止部を引っ掛けるための少なくとも1つのスリットが形成されている請求項1に記載のヘッドレストトリム。
  3. 前記左右の捲れ防止部は、前記左右の底面マチ片と一体に構成されている請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストトリム。
  4. 前記左右の捲れ防止部は、前記左右の底面マチ片とは別体に構成されて前記左右の底面マチ片に取り付けられている請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストトリム。
  5. シートバックの上端部に連結されるヘッドレストステーと、
    前記ヘッドレストステーに支持されるヘッドレストパッドと、
    前記ヘッドレストパッドに前記トリム本体が被せられた請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のヘッドレストトリムと、
    を備えたヘッドレスト。
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