JP6802090B2 - 作業車両、作業機を有する作業車両を制御するためにコンピュータに実装される方法および制御方法 - Google Patents

作業車両、作業機を有する作業車両を制御するためにコンピュータに実装される方法および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、作業車両、作業機を有する作業車両を制御するためにコンピュータに実装される方法および作業車両の制御方法に関する。
従来、操作レバーの位置に応じた信号を出力する操作装置を備えた作業車両が知られている。
このような作業車両として、特許文献1にはモータグレーダが開示されている。
特開2000−120099号公報
上記のような操作装置では、操作レバーは中立位置に復元する方向に復元力を作用させるようにバネによって付勢されている。このような操作装置において、オペレータが中立位置以外の位置にある操作レバーから手を放した場合、操作レバーは中立位置付近において往復運動する。なお、この往復運動は時間の経過とともに減衰し、その後、操作レバーは中立位置で停止する。
コントローラには、操作装置から上記往復運動に伴う信号が入力される。このため、コントローラは、往復運動に応じた指令信号を、メインバルブのスプールを駆動する電磁比例制御弁に出力する。その結果、オペレータの意図に反して作業機が動作する。また、この作業機の動作に伴い運転室も振動する。このような現象は「停止ショック」とも呼ばれている。
本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、操作レバーの往復運動が発生したときに乗り心地を向上させることが可能な作業車両、作業機を有する作業車両を制御するためにコンピュータに実装される方法および作業車両の制御方法を提供することにある。
本発明のある局面に従うと、作業車両は、アクチュエータと、中立位置と、第1の方向と、中立位置に対して第1の方向とは反対の第2の方向とに移動可能な操作レバーを有し、かつ操作レバーの操作量に応じた操作信号を出力する操作装置と、操作信号を受信し、操作信号に応じた指令信号を出力するコントローラと、指令信号に基づきアクチュエータを動作させる作動油の流量を調整する油圧制御部と、を備える。コントローラは、第1の期間において操作レバーが中立位置に対して第1の方向側の第1の領域に位置し、かつ第1の期間において操作信号が予め定められた値以上変動した場合、第1の期間に続く第2の期間において操作レバーが中立位置に対して第2の方向側の第2の領域に移動したことを表す操作信号を受信したことを条件に、中立位置に応じた指令信号を出力する制御を行う。
上記の構成によれば、操作レバーの往復運動が発生したときに、乗り心地を向上させることが可能となる。
モータグレーダの構成を概略的に示す斜視図である。 運転室の詳細を説明するための図である。 モータグレーダのハードウェア構成の一部を表した図である。 メインコントローラにおける自動制御の概要を説明するための図である。 メインコントローラにおける自動制御の概要を説明するための図である。 メインコントローラの機能的構成を表した機能ブロック図である。 メインコントローラの処理の流れを説明するためのフロー図である。
以下、実施の形態に係る作業車両について説明する。以下の説明では、同一部品には、同一の符号を付している。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
実施形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
また、以下では、作業車両としてモータグレーダを例に挙げて説明する。しかしながら、作業車両は、モータグレーダに限定されるものではなく、油圧ショベル、ホイールローダ、ブルドーザ、ダンプトラック、クローラダンプ等であってもよい。
以下、モータグレーダについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図の説明において、モータグレーダが直進走行する方向を、モータグレーダの前後方向という。モータグレーダの前後方向において、作業機に対して前輪が配置されている側を、前方向とする。モータグレーダの前後方向において、作業機に対して後輪が配置されている側を、後方向とする。モータグレーダの左右方向とは、平面視において前後方向と直交する方向である。前方向を見て左右方向の右側、左側が、それぞれ右方向、左方向である。モータグレーダの上下方向とは、前後方向および左右方向によって定められる平面に直交する方向である。上下方向において地面のある側が下側、空のある側が上側である。
<A.外観>
図1は、本発明の一実施形態におけるモータグレーダ1の構成を概略的に示す斜視図である。
図1に示されるように、本実施形態のモータグレーダ1は、走行輪11,12と、車体フレーム2と、運転室3と、作業機4とを主に備えている。また、モータグレーダ1は、エンジン室6に配置されたエンジンなどの構成部品を備えている。作業機4は、ブレード42を含んでいる。モータグレーダ1は、ブレード42で整地作業、路面切削作業、掘削作業、除雪作業、材料混合などの作業を行なうことができる。
走行輪11,12は、前輪11と後輪12とを含んでいる。図1においては、片側1輪ずつの2つの前輪11と片側2輪ずつの4つの後輪12とからなる走行輪を示しているが、前輪および後輪の数および配置はこれに限られない。
車体フレーム2は、リアフレーム21と、フロントフレーム22とを含んでいる。リアフレーム21は、エンジン室6に配置されたエンジンなどの構成部品を支持している。リアフレーム21には、上記のたとえば4つの後輪12の各々がエンジンからの駆動力によって回転駆動可能に取付けられている。フロントフレーム22は、リアフレーム21の前方に取り付けられている。フロントフレーム22の前端部には、上記のたとえば2つの前輪11が回転可能に取り付けられている。
運転室3はフロントフレーム22に載置されている。運転室3の内部には、ハンドル、変速レバー、作業機4の操作レバー、ブレーキ、アクセルペダル、インチングペダルなどの操作部(図示せず)が設けられている。なお、運転室3は、リアフレーム21に載置されていてもよい。
作業機4は、ドローバ40と、サークル41と、ブレード42と、油圧モータ49と、各種の油圧シリンダ44〜47と、スカリファイア(図示せず)と、フロントブレード(図示せず)と、リッパ(図示せず)とを主に有している。
ドローバ40の前端部は、フロントフレーム22の前端部に揺動可能に取付けられている。ドローバ40の後端部は、一対のリフトシリンダ44,45によってフロントフレーム22に支持されている。この一対のリフトシリンダ44,45の同期した伸縮によって、ドローバ40の後端部がフロントフレーム22に対して上下に昇降可能である。また、ドローバ40は、リフトシリンダ44,45の異なった伸縮によって車両進行方向に沿った軸を中心に上下に揺動可能である。
フロントフレーム22とドローバ40の側端部とには、ドローバシフトシリンダ46が取り付けられている。このドローバシフトシリンダ46の伸縮によって、ドローバ40は、フロントフレーム22に対して左右に移動可能である。
サークル41は、ドローバ40の後端部に回転可能に取付けられている。サークル41は、油圧モータ49によって、ドローバ40に対し車両上方から見て時計方向または反時計方向に回転駆動可能である。
ブレード42は、サークル41に対して左右方向に滑動可能、かつ左右方向に平行な軸を中心に上下に揺動可能に支持されている。ブレードシフトシリンダ47が、サークル41およびブレード42に取り付けられており、ブレード42の長手方向に沿って配置されている。このブレードシフトシリンダ47によって、ブレード42はサークル41に対して左右方向に移動可能である。
また、チルトシリンダ(図示せず)が、サークル41およびブレード42に取り付けられている。このチルトシリンダを伸縮させることによって、ブレード42はサークル41に対して左右方向に平行な軸を中心に揺動して上下方向に向きを変更することができる。これにより、チルトシリンダは、ブレード42の進行方向に対する傾斜角度を変更することができる。
以上のように、ブレード42は、ドローバ40とサークル41とを介して、車両に対する上下の昇降、進行方向に対する傾きの変更、横方向に対する傾きの変更、回転、左右方向のシフトを行なうことが可能に構成されている。
<B.運転室>
図2は、運転室3の詳細を説明するための図である。
図2に示されるように、運転室3は、運転席320と、コンソール340とを備える。
コンソール340には、作業機4を操作する操作レバー390が配置されている。
<C.ハードウェア構成>
図3は、モータグレーダ1のハードウェア構成の一部を表した図である。
図3に示されるように、モータグレーダ1は、操作装置399と、メインコントローラ110と、第1の油圧ポンプ121と、第2の油圧ポンプ122と、油圧制御部160と、アクチュエータ150とを備える。
操作装置399は、操作レバー390と、操作検出器391と、バネ392とを有する。
操作レバー390は、中立位置と、正の方向の領域(以下、「正の領域」とも称する)と、中立位置に対して正の方向の領域とは反対の負の方向の領域(以下、「負の領域」とも称する)とに操作することによって移動可能である。
操作装置399は、操作レバー390を中立位置に復元させる方向に復元力を作用させる復元機構を有する。操作レバー390は、操作装置399に内蔵されたバネ392によって中立位置方向に付勢されている。オペレータが操作レバー390から手を放すと、操作装置399は、バネ392の弾性力によって、操作レバー390を中立位置に戻す。なお、バネ392以外の弾性部材によって操作レバー390を付勢することも可能である。
操作検出器391は、操作レバー390の操作量に応じた操作信号を出力する。操作検出器391は、中立位置からの操作量に応じた電圧を出力する。一例として、操作レバー390を中立位置に対して正の領域に移動させるほど、出力される電圧は高くなる。また、操作レバー390を中立位置に対して負の領域に移動させるほど、出力される電圧は低くなる。
メインコントローラ110は、操作検出器391から出力された操作信号を受信する。メインコントローラ110は、操作検出器391から出力された操作信号を受信すると、当該操作信号に応じた指令信号を油圧制御部160に出力する。操作検出器391から出力された電圧を受信し、当該電圧値に応じた指令電流を油圧制御部160に出力する。
油圧制御部160は、メインコントローラ110から出力された指令信号を受信する。油圧制御部160は、メインコントローラ110から出力された指令信号を受信すると、当該指令信号に応じて作動油の流量を調整する。
油圧制御部160は電磁比例制御弁131,132を備える。電磁比例制御弁131,132は、メインコントローラ110からの指令電流に応じたパイロット圧を生成する。
油圧制御部160はメインバルブ140をさらに備える。メインバルブ140は、第1の油圧ポンプ121から吐出された作動油をアクチュエータ150に供給する。メインバルブ140は、パイロット圧に基づきスプールを移動させることによって、アクチュエータ150を動作させるための作動油の流量を調整する。
アクチュエータ150は、油圧制御部160によって調整された作動油の流量に応じて作業機4を動作させる。アクチュエータ150は、本例では、図1の油圧シリンダ44〜47である。
なお、操作検出器391から出力された操作レバー390の操作量に応じた電圧、メインコントローラ110から出力された指令電流は、それぞれ、本発明における、「操作信号」、「指令信号」、の一例である。
アクチュエータ150、操作レバー390、操作装置399、メインコントローラ110、油圧制御部160、電磁比例制御弁131,132、メインバルブ140は、それぞれ、本発明における、「アクチュエータ」、「操作レバー」、「操作装置」、「コントローラ」、「油圧制御部」、「制御バルブ」、「メインバルブ」の一例である。
操作レバー390の操作方向に関し、正の方向は、本発明における「第1の方向」および「第2の方向」の一方の一例である。負の方向は、本発明における「第1の方向」および「第2の方向」の他方の一例である。正の領域は、本発明における「第1の領域」および「第2の領域」の一方の一例である。負の領域は、本発明における「第1の領域」および「第2の領域」の他方の一例である。
<D.自動制御>
上述したように、操作装置399は、操作レバー390を中立位置に復元するように復元機構によって付勢されている。それゆえ、オペレータが中立位置以外の位置にある操作レバー390から手を放した場合、操作レバー390は復元機構の復元力によって中立位置に戻ろうとする。しかしながら、操作レバー390は、慣性力によって中立位置で瞬時に停止することなく、中立位置付近において往復運動が繰り返される。
この場合、メインコントローラ110には、操作装置399の操作検出器391から上記操作レバー390の往復運動に伴う操作信号が入力される。このため、メインコントローラ110は、往復運動に応じた指令信号を、油圧制御部160に出力する。油圧制御部160は、指令信号に応じてアクチュエータ150を動作させるための作動油の流量を調整するため、作業機4に振動が生じる。その結果、運転室3も振動する。このように、オペレータが中立位置以外の位置にある操作レバーから手を放した場合、何らの制御も行わないと、いわゆる「停止ショック」が発生する。
モータグレーダ1では、メインコントローラ110が後述する自動制御を行うことにより、停止ショックを緩和することができる。以下、この自動制御について具体的に説明する。
図4および図5は、メインコントローラ110における自動制御の概要を説明するための図である。
図4の(1)のグラフは、オペレータが操作レバー390を中立位置から正の方向に最大限操作させ、その後、操作レバー390から手を放した場合に、操作検出器391からメインコントローラ110に入力される操作信号(波形W)を示している。図4の(2)のグラフは、メインコントローラ110によってフィルタ処理がなされた後の処理信号を示している。図4の(3)のグラフは、処理信号に応じてメインコントローラ110が出力する指令信号を示している。
なお、以下では、説明の便宜上、操作レバー390の操作と、操作検出器391からメインコントローラ110への操作信号の入力との間のタイムラグを無視して説明する。
時刻t0から時刻t1の間は、操作レバー390は中立位置にある状態である。この間は、操作検出器391から、操作信号V1がメインコントローラ110に出力される。
時刻t1から時刻t2の間は、操作レバー390が中立位置から正の方向に操作された状態を表している。
時刻t2から時刻t3の間は、操作レバー390が正の方向に最大限操作された状態を表している。この間は、操作検出器391から、操作信号Vmaxがメインコントローラ110に出力される。
時刻t3以降は、オペレータが操作レバー390から手を放した状態を表している。時刻t3以降は、操作レバー390は、復元機構の復元力によって正の領域から中立位置に戻ろうとする。しかしながら、操作レバー390は、慣性力によって中立位置で停止することなく、時刻t5と時刻t6との間において負の領域に移動してしまう。その後、操作レバー390は、負の領域から中立位置に戻ろうとするが、時刻t7と時刻t8との間において正の領域に移動してしまう。以後、数回にわたり、このような往復運動が繰り返される。
図4の(1)のグラフに示されるように、時刻t3における操作信号はVmaxであり、時刻t4における操作信号は予め定められた閾値Vthである。
時刻t6から時刻t7の間では、操作レバー390が負の領域に移動しているため、操作検出器391から、操作信号V1からVminの間の信号がメインコントローラ110に出力される。
時刻t7から時刻t8の間では、操作レバー390が再び正の領域に移動しているため、操作検出器391から、操作信号VmaxからV1の間の信号がメインコントローラ110に出力される。
閾値Vthは、中立位置から正の方向への操作レバー390の操作量が予め定められた操作量となる値である。閾値Vthは、操作レバー390の中立位置から正の方向への最大操作量の80%以上となる値である。一例として、閾値Vthは、操作レバー390の操作量が上記最大操作量の80%となったときに操作検出器391から出力される操作信号に設定されている。
閾値Vthの値を規定しているのは、オペレータが操作レバー390を中立位置から正の方向にある程度移動させ、その後、操作レバー390から手を放した場合に生じる、操作レバー390の往復運動に対処するためである。
(d1.自動制御の開始条件)
メインコントローラ110は、以下の3つの条件A〜Cが全て成立すると、自動制御を開始する。詳細については後述するが、「自動制御」とは、油圧制御部160に対して出力する指令信号を制御することによってアクチュエータ150を作動させる作動油の流量をカットする制御である。この自動制御は、フィルタを用いた信号処理を含む。
(1)条件A
第1の期間(Δt)において操作レバー390が正の領域および負の領域のうちの一方の領域に位置しており、かつ、第1の期間の開始時における操作レバー390の中立位置からの操作量が上記最大操作量の80%以上である。なお、Δtは、メインコントローラ110における最短演算周期である。Δtは、一例として、10msecである。
(2)条件B
上記第1の期間(Δt)において、復元機構によって操作信号が予め定められた閾値Vd(たとえば、Vd=(Vmax−V1)/2)以上変動した。
(3)条件C
上記第1の期間(Δt)に続く第2の期間において、操作レバー390が正の領域および負の領域のうちの他方の領域に移動(反転)したことを表す操作信号をメインコントローラ110が検出した。
(d2.自動制御の停止条件)
メインコントローラ110は、以下の条件Dおよび条件Eの少なくともいずれか一方が成立すると、実行中の自動制御を停止する。
(1)条件D
上記第2の期間が経過した。
(2)条件E
操作レバー390が上記一方の領域に再度移動(再度反転)したことを表す操作信号をメインコントローラ110が検出した。
(d3.波形Wの場合への適用)
このような観点に基づけば、図4の(1)のグラフの波形Wにおいては、期間T1(時刻t3〜t5)が第1の期間に当てはまり、期間T2(時刻t5〜t7)が第2の期間に当てはまる。なお、一例として、期間T2は5Δtとすることができる。
期間T1(=Δt)において操作レバー390が正の領域に位置しており、かつ、期間T1の開始時(時刻t3)における操作信号が閾値Vth以上であるため、操作レバー390の中立位置からの操作量が上記最大操作量の80%以上である(条件A)。また、期間T1において、操作信号が閾値Vd以上変動している(条件B)。さらに、期間T1に続く期間T2において操作レバー390が負の領域に移動したことを表す操作信号をメインコントローラ110が検出している(条件C)。このように、自動制御の開始条件を満たしている。
さらに、時刻t8において、期間T2(第2の期間)が経過している(条件D)。なお、時刻t7は、期間T2内である。さらには、時刻t8においては、メインコントローラ110は、操作レバー390が正の領域に移動したことを表す操作信号を検出している(条件E)。それゆえ、時刻t8において、自動制御の停止条件を満たしている。
このように、自動制御の開始条件である条件Aと条件Bと条件Cとが成立すると、自動制御の停止条件である条件Dまたは条件Eが成立するまで、メインコントローラ110は、検出した操作信号を無視し、この間、操作レバー390が中立位置にあることを示す操作信号V1を検出したものとみなす。
図4の(2)のグラフに示すように、メインコントローラ110は、フィルタ処理によって、期間T2において検出した、操作レバー390が負の領域に位置しているときの操作検出器391からの操作信号を無視する。さらに、この間(期間T2)においては、操作レバー390が中立位置にあることを示す操作信号V1を検出したものとみなす。
このため、期間T2においては、メインコントローラ110は、操作信号V1に応じた指令信号を油圧制御部160に出力する。なお、停止条件が成立した直後の時刻t8以降は、メインコントローラ110は、検出した操作信号に応じた指令信号を油圧制御部160に出力する。
上記のように、メインコントローラ110は、期間T2において、操作レバー390が中立位置にあることを示す操作信号V1を検出したものとみなすことによって、反対方向(図4の場合には負の領域)への操作レバー390の移動を無視する。それゆえ、メインコントローラ110によれば、期間T2において作業機4がオペレータの意図しない方向に駆動してしまうことを防止できる。
たとえば、図4の波形Wがブレード右リフト用の操作レバー349(図2)の操作に基づくものである場合、操作レバー349が正の領域に位置する場合(時刻t1から時刻t6の間)には、リフトシリンダ45(図1)のストローク長は、操作レバー349が中間位置のときの長さよりも短くなる。これにより、ブレード42の右側が上昇する。
時刻t6から時刻t7では、操作レバー349が負の領域に位置するため、上記自動制御を実行しなければ、リフトシリンダ45のストローク長は操作レバー349が中間位置のときの長さよりも長くなる。これにより、ブレード42の右側が下降し始める。
しかしながら、上記の自動制御を実行することにより、ブレード42の右側が下降し始めることはない。それゆえ、期間T2においてブレード42が下降することを防止できる。
以上のように、上述した自動制御によれば、このような自動制御を行なわないモータグレーダに比べて、停止ショックを緩和できるため、モータグレーダ1の乗り心地を向上させることができる。
ところで、上記においては、フィルタ処理を利用した自動制御を実行するのは、波形Wにおける1回目のオーバーシュート分(時刻t6から時刻t8までに検知した操作信号)のみとしている。時刻t8以降の2回目以降のオーバーシュートに対しては、自動制御を実行しない。
この理由は、上記の自動制御は、操作レバー390の操作に対する作業機の動作の応答性と背反するものだからである。また、以下の理由も挙げられる。
操作信号V1に対するオーバーシュートの大きさは、操作レバー390の往復運動の減衰によって、回を追うごとに小さくなる。このため、2回目以降のオーバーシュートによる作業機4の振動は、自動制御を行なわない場合における1回目のオーバーシュートによる作業機4の振動に比べて小さい。したがって、2回目以降のオーバーシュート分に対して自動制御を実行しなくても、1回目以降のオーバーシュート分に対して自動制御しない場合に比べ、乗り心地は低下しない。
このように、応答性と乗り心地との両方の観点から、1回目のオーバーシュート分に対してのみ自動制御を実行する。ただし、2回目以降のオーバーシュート分に対する自動制御の実行を排除するものではない。
(d4.逆向きのレバー操作の場合)
図5の(1)のグラフは、オペレータが操作レバー390を中立位置から負の方向に最大限操作させ、その後、操作レバー390から手を放した場合に、操作検出器391からメインコントローラ110に入力される操作信号(波形W’)を示している。図5の(2)のグラフは、メインコントローラ110によってフィルタ処理がなされた後の処理信号を示している。図5の(3)のグラフは、処理信号に応じてメインコントローラ110が出力する指令信号示す。
図5の(1)のグラフに示すように、オペレータが操作レバー390を中立位置から負の方向に最大限操作させ、その後、操作レバー390から手を放した場合は、図5の(1)のグラフに示すように、図4の(1)のグラフに示した波形Wと対称となる波形W’が得られる。
波形W’は、時刻t1までは操作信号V1である。また、波形W’は、時刻t2から時刻t3までは操作信号Vminとなる。なお、Vmax−V1=V1−Vminの関係がある。また、この場合、|V1−Vth’|=|Vth−V1|の関係がある。
このような波形W’が得られるときも、波形Wが得られたときと同様に、上述した自動制御が実行される。このため、ここでは繰り返し説明を行わない。
<E.機能的構成>
図6は、メインコントローラ110の機能的構成を表した機能ブロック図である。
図6に示されるように、メインコントローラ110は、指令信号生成部111を備える。指令信号生成部111は、操作検出器391から出力された操作信号を受信し、油圧制御部160に対して出力する指令信号を生成する。操作検出器391から出力された電圧を受信し、電磁比例制御弁131,132に対して出力する指令電流を生成する。
指令信号生成部111は、記憶部112と、操作信号変動検出部113と、自動制御要否判断部114とを有する。
記憶部112は、閾値Vth,Vth’と、閾値Vdと、電圧値Vmax,V1,Vminと、判断期間T2と、停止タイミングts(=T2+Δt)とを記憶している。
操作信号変動検出部113は、最短演算周期Δtにおける操作信号が閾値Vdとなったか否かを検出する。操作信号変動検出部113は、検出結果を、自動制御要否判断部114に通知する。
自動制御要否判断部114は、自動制御の要否を判断する。自動制御要否判断部114は、上述した3つの条件A,B,Cが全て成立した場合に、自動制御が必要と判断する。自動制御要否判断部114が自動制御が必要と判断すると、指令信号生成部111は、操作レバー390が中立位置にあることを示す操作信号に応じた指令信号を油圧制御部160に出力する。
自動制御要否判断部114は、自動制御が必要と判断した後に、上述した条件DまたはEが成立した場合に、自動制御が不要と判断する。自動制御要否判断部114が自動制御が不要と判断すると、実行中の自動制御を停止する。この場合、指令信号生成部111は、操作検出器391から出力された操作信号に応じた指令信号を油圧制御部160に出力する。
<F.制御構造>
図7は、メインコントローラ110の処理の流れを説明するためのフロー図である。
図7に示されるように、ステップS1において、メインコントローラ110は、期間T1において、操作レバー390が中立位置から正の領域に位置しているか否かを判断する。
操作レバー390が正の領域に位置していると判断された場合(ステップS1においてYES)、ステップS2において、メインコントローラ110は、期間T1において、操作信号が閾値Vd以上変動したか否かを判断する。操作レバー390が正の領域に位置していないと判断された場合(ステップS1においてNO)、メインコントローラ110は、処理をステップS7に進める。
操作信号が閾値Vd以上変動したと判断された場合(ステップS2においてYES)、ステップS3において、メインコントローラ110は、期間T1に続く期間T2において、操作レバー390が中立位置に対して負の領域に移動したか否かを判断する。操作信号が閾値Vd以上変動していないと判断された場合(ステップS2においてNO)、処理をステップS6に進める。
操作レバー390が負の領域に移動したと判断された場合(ステップS3においてYES)、ステップS4において、メインコントローラ110は、指令電流を制御して、メインバルブ140のスプールの位置を中立位置とする自動制御を実行する。操作レバー390が負の領域に移動していないと判断された場合(ステップS3においてNO)、メインコントローラ110は、処理をステップS6に進める。
ステップS5において、メインコントローラ110は、上述した期間T1(第1の期間)に続く期間T2(第2の期間)が経過したか否か判断する。図4の場合では、メインコントローラ110は、現在時刻が、期間T1に続く期間T2が経過したときの時刻t8になった否かを判断する。
期間T2が経過した判断された場合(ステップS5においてYES)、ステップS6において、メインコントローラ110は、自動制御を停止し、操作検出器391から出力された操作信号に応じた指令信号を、油圧制御部160に対して出力する。期間T2が経過していないと判断された場合(ステップS5においてNO)、処理をステップS4に戻す。
ステップS7において、メインコントローラ110は、期間T1において、操作レバー390が中立位置から負の領域に位置しているか否かを判断する。
操作レバー390が負の領域に位置していると判断された場合(ステップS7においてYES)、ステップS8において、メインコントローラ110は、期間T1において、操作信号が閾値Vd以上変動したか否かを判断する。操作レバー390が負の領域に位置していないと判断された場合(ステップS7においてNO)、メインコントローラ110は、処理をステップS1に戻す。
操作信号が閾値Vd以上変動したと判断された場合(ステップS8においてYES)、ステップS9において、メインコントローラ110は、期間T2において、操作レバー390が中立位置に対して正の領域に移動したか否かを判断する。操作信号が閾値Vd以上変動していないと判断された場合(ステップS8においてNO)、処理をステップS6に進める。
操作レバー390が正の領域に移動したと判断された場合(ステップS9においてYES)、メインコントローラ110は、処理をステップS4に進める。操作レバー390が正の領域に移動していないと判断された場合(ステップS9においてNO)、メインコントローラ110は、処理をステップS6に進める。
<G.まとめ>
(g1.前方領域に位置する操作レバー390から手を放した場合)
(1)メインコントローラ110は、第1の期間において操作レバー390が中立位置に対して正の領域に位置し、かつ当該第1の期間において復元機構によって操作信号が予め定められた値以上変動した場合、以下の処理を行なう。メインコントローラ110は、当該第1の期間に続く第2の期間において操作レバー390が中立位置に対して負の領域に移動したことを表す操作信号を検出したことを条件に、中立位置に応じた指令信号を制御することによって自動制御を行う。
このような構成によれば、メインコントローラ110は、第2の期間において、作業機4をオペレータの意図しない方向に駆動させない。それゆえ、上述した自動制御によれば、このような自動制御を行なわないモータグレーダに比べて、運転室3の振動を抑制できるため、モータグレーダ1の乗り心地を向上させることができる。
(2)メインコントローラ110は、上記第1の期間の開始時における操作レバー390の中立位置からの操作量(正の方向への操作量)が予め定められた操作量以上であることを条件に、自動制御を行う。
操作レバー390の中立位置からの操作量が予め定められた操作量以上の場合には、予め定められた操作量未満の場合に比べて、オーバーシュートの大きさ(電圧差)が大きい。このため、自動制御を行わないと仮定すると、操作レバー390の中立位置からの操作量が予め定められた操作量以上の場合には、予め定められた操作量未満の場合に比べて、操作レバー390の往復運動に起因する乗り心地の悪化の度合いが大きい。
それゆえ、操作レバー390の中立位置からの操作量が予め定められた操作量以上の場合にはメインコントローラ110が自動制御を行うことによって、作業機4の動作の応答性よりも乗り心地の向上を図ることができる。その一方、操作レバー390の中立位置からの操作量が予め定められた操作量未満の場合にはメインコントローラ110が自動制御を行わないことによって、作業機4の動作の応答性を乗り心地の向上よりも優先させることができる。
(3)上記予め定められた操作量は、操作レバー390の中立位置から正の方向への最大操作量の80%以上である。
このような構成によれば、操作レバー390の中立位置からの操作量が正の方向への最大操作量の80%以上の場合には、乗り心地の向上を作業機4の動作の応答性よりも優先させることができる。その一方、操作レバー390の中立位置からの操作量が正の方向への最大可操作量の80%未満の場合には、作業機4の動作の応答性を乗り心地の向上よりも優先させることができる。
(4)メインコントローラ110は、上記自動制御を行った場合、上記第2の期間が経過したことを条件(条件D)に、当該自動制御を中止して、操作信号に応じた指令信号を出力する。
操作レバー390の往復運動の振幅は、時間の経過とともに小さくなる。したがって、第2の期間が経過すると、第2の期間が経過する前よりも、操作レバー390の往復運動による作業機4への影響は小さくなる。このため、当該往復運動による乗り心地の悪化の程度は、第2の期間が経過する前よりも小さくなる。
それゆえ、第2の期間が経過した場合には、メインコントローラ110が自動制御を停止することにより、作業機4の動作の応答性を乗り心地の向上よりも優先させることができる。
(5)メインコントローラ110は、上記自動制御を行った場合、操作レバー390が正の領域に移動したことを表す操作信号を検出したことを条件(条件E)に、自動制御を中止して、操作信号に応じた指令信号を出力する。
操作レバー390が再度反転して正の領域に移動したときの運転室3の振動は、操作レバー390の振動が時間とともに減衰するため、操作レバー390が最初の反転によって負の領域に移動したときの運転室3の振動よりも小さい。
それゆえ、操作レバー390が再度反転して正の領域に移動した場合には、メインコントローラ110が自動制御を停止することにより、作業機4の動作の応答性を乗り心地の向上よりも優先させることができる。
(6)上記第1の期間は、メインコントローラ110における最短演算周期である。このような構成によれば、メインコントローラ110は、第1の期間が最短演算周期よりも長い場合比べて、精度の高い自動制御を実行可能となる。
(g2.後方領域に位置する操作レバー390から手を放した場合)
(1)メインコントローラ110は、第1の期間において操作レバー390が中立位置に対して負の領域に位置し、かつ当該第1の期間において復元機構によって操作信号が予め定められた値以上変動した場合、以下の処理を行なう。メインコントローラ110は、当該第1の期間に続く第2の期間において操作レバー390が中立位置に対して正の領域に移動したことを表す操作信号を検出したことを条件に、指令信号を制御することによって自動制御を行う。
このような構成によれば、上記自動制御を行なわないモータグレーダに比べて、運転室3の振動を抑制できるため、モータグレーダ1の乗り心地を向上させることができる。
(2)メインコントローラ110は、上記第1の期間の開始時における操作レバー390の中立位置からの操作量(負の方向への操作量)が予め定められた操作量以上であることを条件に、自動制御を行う。
このような構成によれば、操作レバー390の中立位置からの操作量が予め定められた操作量以上の場合にはメインコントローラ110が自動制御を行うことによって、作業機4の動作の応答性よりも乗り心地の向上を図ることができる。その一方、操作レバー390の中立位置からの操作量が予め定められた操作量未満の場合にはメインコントローラ110が自動制御を行わないことによって、作業機4の動作の応答性を乗り心地の向上よりも優先させることができる。
(3)上記予め定められた操作量は、操作レバー390の中立位置から負の方向への最大操作量の80%以上である。
このような構成によれば、操作レバー390の中立位置からの操作量が負の方向への最大操作量の80%以上の場合には、乗り心地の向上を作業機4の動作の応答性よりも優先させることができる。その一方、操作レバー390の中立位置からの操作量が負の方向への最大操作量の80%未満の場合には、作業機4の動作の応答性を乗り心地の向上よりも優先させることができる。
(4)メインコントローラ110は、上記自動制御を行った場合、操作レバー390が負の領域に移動したことを表す操作信号を検出したことを条件に、自動制御を中止して、操作信号に応じた指令信号を出力する。
このような構成によれば、操作レバー390が再度反転して負の領域に移動した場合には、メインコントローラ110が自動制御を停止することにより、作業機4の動作の応答性を乗り心地の向上よりも優先させることができる。
なお、メインコントローラ110は、上記自動制御を行った場合、上記第2の期間が経過したことを条件(条件D)に、当該自動制御を中止して、操作信号に応じた指令信号を出力する。また、上記第1の期間は、メインコントローラ110における最短演算周期である。この点は、「(g1.正の領域に位置する操作レバー390から手を放した場合)」で述べた場合と同じであるため、その説明を繰り返さない。
<H.変形例>
上記の実施の形態においては、メインコントローラ110は、上述した条件Dおよび条件Eの少なくともいずれか一方が成立すると、実行中の自動制御を停止する。
しかしながら、これに限定されず、条件Dまたは条件Eの代わりに、「上記第2の期間よりも長い第3の期間が経過したこと」を条件としてもよい。この場合、メインコントローラ110は、第3の期間が経過したことを条件に、自動制御を中止して、操作信号に応じた指令信号を出力する。なお、第3の期間は、メインコントローラ110の記憶部112において、予め定められている。
上述したように、操作レバー390の往復運動の振幅は、時間の経過とともに小さくなる。したがって、第2の期間よりも長い第3の期間が経過すると、第2の期間が経過した直後よりも、操作レバー390の往復運動による作業機4への影響は小さくなる。このため、当該往復運動による乗り心地の悪化の程度は、第2の期間が経過した直後よりも小さくなる。
それゆえ、第2の期間よりも長い第3の期間が経過した場合には、メインコントローラ110が自動制御を停止することにより、作業機4の動作の応答性を乗り心地の向上よりも優先させることができる。
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 モータグレーダ、2 車体フレーム、3 運転室、4 作業機、6 エンジン室、11 前輪、12 後輪、21 リアフレーム、22 フロントフレーム、40 ドローバ、41 サークル、42 ブレード、44,45 リフトシリンダ、46 ドローバシフトシリンダ、47 ブレードシフトシリンダ、49 油圧モータ、110 メインコントローラ、111 指令電流生成部、112 記憶部、113 操作信号変動検出部、114 要否判断部、121 第1の油圧ポンプ、122 第2の油圧ポンプ、131,132 電磁比例制御弁、140 メインバルブ、160 油圧制御部、320 運転席、330 パーキングスイッチ、340 コンソール、390 操作レバー、391 操作検出器、392 バネ、399 操作装置。

Claims (11)

  1. アクチュエータと、
    中立位置と、第1の方向と、前記中立位置に対して前記第1の方向とは反対の第2の方向とに移動可能な操作レバーを有し、かつ前記操作レバーの操作量に応じた操作信号を出力する操作装置と、
    前記操作信号を受信し、前記操作信号に応じた指令信号を出力するコントローラと、
    前記指令信号に基づき前記アクチュエータを動作させる作動油の流量を調整する油圧制御部と、を備え、
    前記コントローラは、第1の期間において前記操作レバーが前記中立位置に対して前記第1の方向側の第1の領域に位置し、かつ前記第1の期間において前記操作信号が予め定められた値以上変動した場合、前記第1の期間に続く第2の期間において前記操作レバーが前記中立位置に対して前記第2の方向側の第2の領域に移動したことを表す前記操作信号を受信したことを条件に、前記中立位置に応じた指令信号を出力する制御を行う、作業車両。
  2. 前記操作装置は、前記操作レバーを前記中立位置に復元させる復元機構をさらに有する、請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記コントローラは、前記第1の期間の開始時における前記操作レバーの操作量が予め定められた操作量以上であることを条件に、前記制御を行う、請求項1または2に記載の作業車両。
  4. 前記予め定められた操作量は、前記操作レバーの前記中立位置から前記第1の方向への最大操作量の80%以上である、請求項3に記載の作業車両。
  5. 前記コントローラは、前記制御を行った場合、前記第2の期間が経過したことを条件に、前記制御を中止して、前記操作信号に応じた指令信号を出力する、請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両。
  6. 前記コントローラは、前記制御を行った場合、前記操作レバーが前記第1の領域に移動したことを表す前記操作信号を検出したことを条件に、前記制御を中止して、前記操作信号に応じた指令信号を出力する、請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両。
  7. 前記コントローラは、前記制御を行った場合、前記第1の期間が経過した後に前記第2の期間よりも長い第3の期間が経過したことを条件に、前記制御を中止して、前記操作信号に応じた指令信号を出力する、請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両。
  8. 前記第1の期間は、前記コントローラにおける最短演算周期である、請求項1から7のいずれか1項に記載の作業車両。
  9. 前記油圧制御部は、
    前記指令信号に応じた指令パイロット圧を生成する電磁比例制御弁と、
    スプールを有し、かつ前記指令パイロット圧に基づき前記スプールを移動させることによって、前記アクチュエータを動作させる作動油の流量を調整するバルブとを備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の作業車両。
  10. 中立位置と、第1の方向と、前記中立位置に対して前記第1の方向とは反対の第2の方向とに移動可能な、作業機を操作するための操作レバーが、第1の期間において前記第1の方向側の第1の領域に位置し、かつ前記第1の期間において前記操作レバーの操作量に応じた操作信号が予め定められた値以上変動したことを表す第1の操作信号を受信するステップと、
    前記第1の期間に続く第2の期間において前記操作レバーが前記第2の方向側の第2の領域に移動したことを表す第2の操作信号を受信するステップと、
    前記第1の操作信号と前記第2の操作信号に基づいて、前記操作レバーが前記中立位置にあることを示す前記操作信号に応じた前記作業機を作動させる指令信号を生成するステップと、を備える、作業機を有する作業車両を制御するためにコンピュータに実装される方法。
  11. 中立位置に復元する作業機用の操作レバーを前記中立位置から所定の方向に最大量移動させるオペレータ操作を受け付けるステップと、
    前記オペレータ操作の後に復元が行われ、かつ前記操作レバーが前記中立位置を通過すると、前記作業機用のアクチュエータを動作させる作動油の流量を前記操作レバーの中立位置相当の流量とするステップとを備える、制御方法。
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