JP6801792B2 - セパレータ付き電極の製造装置、及びセパレータ付き電極の製造方法 - Google Patents

セパレータ付き電極の製造装置、及びセパレータ付き電極の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の一側面は、セパレータ付き電極の製造装置、及びセパレータ付き電極の製造方法に関する。
特許文献1には、正極及び負極がセパレータを間に挟んで交互に積層された電極積層体を製造する電極積層装置が記載されている。この電極積層装置は、第1のセパレータシートと第2のセパレータシートとを溶着するロール対と、第1のセパレータシート及び第2のセパレータシートの間に正極を供給する正極供給装置と、を備える。ロール対は、第1のセパレータシート及び第2のセパレータシート同士を溶着させ、正極の下部を支持する溶着領域を形成する。正極供給装置は、溶着領域が形成されるタイミングで溶着領域に向けて正極を落下させる。
特開2012−199210号公報
このような電極積層装置において、電極(正極)の送出速度とセパレータシートの搬送速度とが同じであり、セパレータシート間への電極の送出タイミングに遅れが生じた場合、電極が溶着領域に当接する位置まで到達できないおそれがある。この場合、電極と溶着領域との距離が一定以上大きくなってしまうと、上記ロール対(又は他のロール対)によって他の溶着領域を形成する際に、電極が当該ロール対に噛み込まれるおそれがある。一方、このような問題に対処するために、単純に電極の送出速度をセパレータシートの搬送速度よりも大きくした場合、以下のような別の問題が生じ得る。すなわち、電極の送出タイミングに遅れが生じていない場合、電極が本来よりも強い力で溶着領域に突き当てられ、電極に対して電極の搬送方向に沿った荷重がかかることにより、電極が損傷するおそれがある。
本発明の一側面は、セパレータ部材の溶着時における電極の噛み込みを防止しつつ電極の損傷を抑制することが可能なセパレータ付き電極の製造装置、及びセパレータ付き電極の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るセパレータ付き電極の製造装置は、セパレータ間に電極が収容されたセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造装置であって、セパレータを構成する長尺シート状の一対のセパレータ部材を搬送する搬送部と、搬送部により搬送される一対のセパレータ部材を互いに溶着することにより、セパレータ部材の搬送方向に交差する方向に延びる溶着領域を形成する溶着部と、電極を挟み込んで回転することにより、電極を一対のセパレータ部材の間に向けて送出する一対の送りローラと、電極がセパレータ部材の搬送速度よりも大きい速度で送出され、かつ電極が一対の送りローラに挟まれた状態で溶着領域に当接するように、一対の送りローラの回転動作を制御する制御部と、溶着部よりも搬送方向の上流において、電極の移動経路に沿った位置に配置され、一方のセパレータ部材をガイドする第1ガイドローラと、を備え、溶着部よりも搬送方向の上流において、他方のセパレータ部材の搬送経路は、上記移動経路から離間するように設定されている。
本発明の一側面に係るセパレータ付き電極の製造方法は、セパレータ間に電極が収容されたセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造方法であって、セパレータを構成する長尺シート状の一対のセパレータ部材を搬送する搬送ステップと、搬送ステップにおいて搬送される一対のセパレータ部材を互いに溶着することにより、セパレータ部材の搬送方向に交差する方向に延びる溶着領域を形成する溶着ステップと、電極を挟み込んで回転する一対の送りローラにより、電極がセパレータ部材の搬送速度よりも大きい速度で送出され、かつ電極が一対の送りローラに挟まれた状態で溶着領域に当接するように、電極を一対のセパレータ部材の間に向けて送出する送出ステップと、を含み、溶着ステップにおける溶着位置よりも搬送方向の上流において、電極の移動経路に沿った位置に配置され、一方のセパレータ部材をガイドする第1ガイドローラが設けられており、溶着位置よりも搬送方向の上流において、他方のセパレータ部材の搬送経路は、上記移動経路から離間するように設定されている。
これらの製造装置及び製造方法において、電極は、セパレータ部材の搬送速度よりも大きい速度で、一対の送りローラに挟まれた状態で溶着領域に当接するように、一対のセパレータ部材の間に送出される。これにより、確実に電極を溶着領域に当接させることができる。その結果、電極が溶着領域に当接する位置まで到達しないことに起因する電極の噛み込み(すなわち、他の溶着領域を形成する際における電極の噛み込み)を防止することができる。また、一方のセパレータ部材をガイドする第1ガイドローラが、電極の移動経路に沿った位置に配置されており、他方のセパレータ部材の搬送経路が、上記移動経路から離間するように設定されている。このため、電極が溶着領域に突き当たり、電極に対して電極の送出方向に沿った荷重が加わった場合に、電極を他方のセパレータ部材の搬送経路側に凸向きに撓ませることが可能となっている。その結果、上記荷重を適切に逃がすことができ、電極の損傷を抑制することができる。以上により、上記の製造装置及び製造方法によれば、セパレータ部材の溶着時における電極の噛み込みを防止しつつ電極の損傷を抑制することができる。
上記セパレータ付き電極の製造装置は、溶着部よりも搬送方向の上流において、上記移動経路から離間した位置に配置され、他方のセパレータ部材をガイドする第2ガイドローラを更に備えてもよい。この構成によれば、他方のセパレータ部材の搬送経路が上記移動経路から離間するように、他方のセパレータ部材を適切にガイドすることができる。
上記セパレータ付き電極の製造装置は、一対の送りローラと溶着部との間に位置する電極の撓み量を検出する検出部を更に備え、制御部は、検出部により検出された撓み量に基づいて、一対の送りローラの回転速度を制御してもよい。この構成によれば、電極の撓み量に基づいて、電極の噛み込み防止又は電極の損傷抑制の観点から適切な速度で電極を送出するための制御が可能となる。
制御部は、検出部により検出された撓み量が予め定められた第1閾値以上である場合に、一対の送りローラの回転速度を小さくしてもよい。この構成によれば、例えば撓み量が非常に大きい場合(すなわち、電極を溶着領域に押し込む力が大き過ぎる場合)に、電極の送出速度を小さくすることができ、電極の撓み量の増大を抑制することができる。これにより、電極の損傷をより効果的に抑制することができる。
制御部は、検出部により検出された撓み量が予め定められた第2閾値以下である場合に、一対の送りローラの回転速度を大きくしてもよい。この構成によれば、例えば撓み量が非常に小さい場合(すなわち、電極が溶着領域に当接していない可能性がある場合)に、電極の送出速度を大きくすることができ、より確実に電極を溶着領域に当接させることができる。これにより、セパレータ部材の溶着時における電極の噛み込みを適切に防止することができる。
上記セパレータ付き電極の製造装置は、一対の送りローラに電極を供給する供給部を更に備え、制御部は、供給部から一対の送りローラへの電極の供給タイミングに基づいて、一対の送りローラの回転速度を制御してもよい。この構成によれば、供給部から一対の送りローラへの電極の供給タイミングに応じて、電極の送出速度を適切に制御することが可能となる。例えば、電極の供給タイミングが遅れている場合にはその分送りローラの回転速度を大きくし、電極の供給タイミングが早過ぎる場合にはその分送りローラの回転速度を小さくするといった制御が可能となる。
本発明の一側面によれば、セパレータ部材の溶着時における電極の噛み込みを防止しつつ電極の損傷を抑制することができる。
セパレータ付き正極を備える蓄電装置の断面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 セパレータ付き正極を模式的に示す図である。 実施形態に係る製造装置を示す概略図である。 正極がセパレータ部材の間に投入される様子を示す図である。 正極の撓み量に基づく制御を模式的に示す図である。 送りローラの回転速度の制御の一例を示すフローチャートである。 送りローラの回転速度の制御の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一又は同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、セパレータ付き正極を備える蓄電装置の断面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図1及び図2に示される蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池といった車載用の非水電解質二次電池として構成されている。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。ケース2の内部には、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。また、電極組立体3とケース2の内側の側面及び底面との間には絶縁フィルムFが配置されており、絶縁フィルムFによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。電極組立体3の下端は、絶縁フィルムFを介してケース2の内側の底面に接触している。また、電極組立体3とケース2との間にスペーサSを配置することにより、電極組立体3とケース2との間の隙間が生じないようにされている。スペーサSは、例えば複数枚の樹脂シートからなる。当該樹脂シートの枚数は、電極組立体3の厚みに応じて、適宜調整される。
電極組立体3は、複数の正極8(電極)と複数の負極9とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極11として構成されている。従って、電極組立体3は、複数のセパレータ付き正極11と複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の両端に位置する電極は、負極9である。
図3は、セパレータ付き正極を模式的に示す図である。図1〜3に示されるように、正極8は、例えばアルミニウム箔からなる正極集電体である金属箔14と、金属箔14の両面に形成された正極活物質層15と、を有している。正極8の金属箔14は、平面視矩形状の箔本体部14aと、箔本体部14aと一体化されたタブ14bとを有する。箔本体部14aは、下端部14x、下端部14xの反対側の上端部14y、及び、下端部14xと上端部14yとを接続する一対の側端部14r,14pを含む。側端部14r,14pは、下端部14x及び上端部14yに交差する。タブ14bは、矩形状である。タブ14bは、正極端子4の位置に対してオフセットされた位置に配置されるように箔本体部14aの上端部14yから突出している。そして、タブ14bは、セパレータ10を突き抜けている。複数の正極8より延びる複数のタブ14bは、集箔された状態で導電部材12に接続(溶接)され、導電部材12を介して正極端子4に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ14bを省略している。
正極活物質層15は、箔本体部14aの表裏両面に形成されている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質層15は、箔本体部14aの両面において、少なくとも下端部14x及び上端部14yの間の中央部分に正極活物質が担持されて形成されている。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれる。
負極9は、例えば銅箔からなる負極集電体である金属箔16と、金属箔16の両面に形成された負極活物質層17と、を有している。負極9の金属箔16は、平面視矩形状の箔本体部16aと、箔本体部16aと一体化されたタブ16bとを有する。箔本体部16aは、下端部、下端部の反対側の上端部、及び、下端部と上端部とを互いに接続する一対の側端部を含む。タブ16bは、矩形状である。タブ16bは、負極端子5の位置に対してオフセットされた位置に配置されるように箔本体部16aの一端部から突出している。タブ16bは、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ16bを省略している。
負極活物質層17は、箔本体部16aの表裏両面に形成されている。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成されている多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物、又はホウ素添加炭素等が挙げられる。
セパレータ10は、一例として、正極8を内部に収容している。セパレータ10は、平面視矩形状を呈している。セパレータ10は、一対のシート状のセパレータ部材を有する。当該一対のシート状のセパレータ部材は、互いに溶着され、袋状に形成されている。具体的には、セパレータ10は、セパレータ部材を互いに溶着して形成される第1溶着領域W1、第2溶着領域W2、第3溶着領域W3、及び第4溶着領域W4によって外縁が規定される袋状である。なお、図3においては、説明のために第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4に網掛けを施している。
第1溶着領域W1は、箔本体部14aの側端部14rに対向すると共に側端部14rに沿って延びる領域である。第3溶着領域W3は、箔本体部14aの側端部14pに対向すると共に側端部14pに沿って延びる領域である。第2溶着領域W2は、箔本体部14aの下端部14xに対向すると共に下端部14xに沿って延びる領域である。第4溶着領域W4は、箔本体部14aの上端部14yに対向すると共に上端部14yに沿って延びる領域である。第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4は、矩形環状となるように互いに接続されている。第4溶着領域W4には、非溶着領域W5が介在されている。
つまり、セパレータ10は、非溶着領域W5において閉じられていない。セパレータ10においては、非溶着領域W5を介して、タブ14bが突出している。セパレータ10の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。なお、セパレータ10内で正極8のずれが生じない範囲において、第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4が間欠的に形成されてもよい。
次に、蓄電装置1の製造方法の主な工程について説明する。まず、混練工程が実施される。混練工程においては、活物質層の主成分である活物質粒子と、バインダ及び導電助剤等の粒子とを混練機内の溶媒中で混練し、各粒子の分散性がよい電極合剤を製造する。バインダは、例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、フッ素ゴム等の含フッ素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド等のイミド系樹脂、又はアルコキシシリル基含有樹脂であってもよい。溶媒は、例えばNMP(N−メチルピロリドン)、メタノール、メチルイソブチルケトン等の有機溶媒であってもよく、水であってもよい。導電助剤は例えば、アセチレンブラック、又はカーボンブラック及びグラファイト等の炭素系材料である。
続いて、塗工工程が実施される。塗工工程では、ロール状に巻かれた帯状の金属箔を繰り出し、その金属箔の表面に、電極合剤を間欠的又は連続的に塗布する。電極合剤が塗布された金属箔は、電極合剤の塗布の直後に乾燥炉内を通過する。これにより、電極合剤に含まれる溶媒が乾燥されて除去されると共に、樹脂からなるバインダが活物質粒子同士を結合する。これにより、活物質粒子の間に微細な間隙(空孔)を有する活物質層が形成される。
続いて、プレス工程が実施される。プレス工程では、帯状の金属箔の表面に形成された活物質層をロールにより所定の圧力でプレスする。これにより、活物質層が圧縮され、活物質の密度が適切な値に高められる。
続いて、減圧乾燥工程が実施される。ここでは、活物質層が形成された帯状の金属箔を、真空乾燥炉内に収容して減圧高温化にて乾燥する。これにより、活物質層に残留するわずかな溶媒を除去する。続いて、打ち抜き工程が実施される。打ち抜き工程では、打ち抜き機を用いて、活物質層が形成された金属箔を所定の形状に打ち抜くことで、上記の正極8及び負極9を形成する。
続いて、正極8について、電極収容工程が実施される。電極収容工程では、一対の長尺シート状のセパレータ部材から矩形袋状のセパレータ10を形成しつつ、当該セパレータ10に正極8を収容することで、セパレータ付き正極11を製造する。電極収容工程の詳細は後述する。
続いて、積層工程が実施される。積層工程では、セパレータ付き正極11及び負極9を交互に順次積層する。続いて、組み立て工程が実施される。組み立て工程では、セパレータ10を介して正極8と負極9とが積層された積層体を、外周にテープを貼り付けることで一体化する。これにより、電極組立体3が得られる。また、予め、正極端子4と負極端子5とを、各々導電部材12,13と溶接し、一体化する。そして、正極8のタブ14b及び負極9のタブ16bに、導電部材12及び導電部材13をそれぞれ溶接する。その後、正極端子4と負極端子5とをケース2の蓋に固定した後、電極組立体3をケース2本体内に収容する。最後にケース2の蓋と、ケース2本体とを、溶接により一体化することで、蓄電装置1の形状となる。その後、電解液の注液工程及び活性化工程等を経て、蓄電装置1が完成する。
なお、上記製造工程は一例であり、部分的な手順の入れ替え及び変更等が行われてもよい。例えば、電極合剤の塗布後の乾燥時間を長く取り、以降の工程をドライルーム内で行う場合には、減圧乾燥工程を省略してもよい。また、打ち抜き工程を、プレス工程前に実施してもよい。
ここで、セパレータ付き正極11と負極9とは、互いに略等しい形状及び大きさを有している。すなわち、負極9の幅及び高さとセパレータ付き正極11の幅及び高さとは、互いに略等しい。したがって、正極8の箔本体部14aの幅及び高さは、負極9の箔本体部16aの幅及び高さより若干小さくなっている。
次に、図4〜図8を参照して、セパレータ付き電極の製造装置、及び上記の電極収容工程について説明する。図4には、直交座標系CSが示されている。直交座標系CSのX方向及びY方向は水平方向を示し、Z方向は鉛直方向を示す。本実施形態の電極収容工程は、正極8を袋状のセパレータ10に収容することによりセパレータ付き正極11を製造するセパレータ付き電極の製造方法である。この製造方法は、製造装置20により実施される。つまり、製造装置20は、袋状のセパレータ10に正極8を収容することによりセパレータ付き正極11を製造するセパレータ付き電極の製造装置である。
製造装置20は、互いに対向する一対の送りローラ21と、互いに対向する一対のガイドローラ22と、第1ヒータローラ23(溶着部)と、第2ヒータローラ24と、互いに対向する一対の搬送ローラ(搬送部)25と、切断部26と、送りローラ21の回転動作を制御する制御部27と、センサ28(検出部)と、センサ29と、供給部30と、を備える。供給部30、送りローラ21、ガイドローラ22、第1ヒータローラ23、第2ヒータローラ24、搬送ローラ25、及び、切断部26は、X方向に沿って順に配列されている。また、送りローラ21、ガイドローラ22、第1ヒータローラ23、第2ヒータローラ24、及び、搬送ローラ25の回転軸は、Y方向に沿っている。
ここでは、袋状のセパレータ10を構成する(セパレータ10の元になる)長尺シート状の一対のセパレータ部材10a,10bが用意される。セパレータ部材10a,10bは、それぞれ、図示しない原反ロールから繰り出されると共に搬送ローラ25によって、その長手方向に沿って搬送される。
下方のセパレータ部材10a(一方のセパレータ部材)は、円柱状のガイドローラ22a(第1ガイドローラ)によりガイドされる。ガイドローラ22aは、セパレータ部材10aが正極8の下面8aに沿うように、正極8の移動経路に沿った位置に配置されている。このため、セパレータ部材10aは、ガイドローラ22aよりも下流において、水平面(X方向)に沿って搬送される。すなわち、ガイドローラ22aよりも下流において、セパレータ部材10aの搬送方向はX方向に沿っている。
上方のセパレータ部材10b(他方のセパレータ部材)は、円柱状のガイドローラ22b(第2ガイドローラ)によりガイドされる。本実施形態では、ガイドローラ22bの大きさ(ローラ径)は、ガイドローラ22aよりも大きくされているが、ガイドローラ22bの大きさは、ガイドローラ22aと同じであってもよいし、ガイドローラ22aよりも小さくてもよい。ガイドローラ22bは、ガイドローラ22bに沿ったセパレータ部材10bが正極8の上面8bから離間するように、正極8の移動経路から所定の距離d1だけ離間した位置に配置されている。距離d1は、予め定められた正極8の撓み量(図6参照)を許容可能な程度の距離であればよい。このようなガイドローラ22bの配置により、セパレータ部材10bの搬送経路は、正極8の移動経路から離間するように設定されている。本実施形態では、当該搬送経路は、水平面に対して傾斜する方向に沿っている。このため、セパレータ部材10bは、ガイドローラ22bから第1ヒータローラ23までの区間において、水平面に対して傾斜する方向に沿って搬送される。具体的には、当該区間において、セパレータ部材10bは、下流に向かうにつれて正極8の上面8bに近づくように、下方に傾斜している。そして、セパレータ部材10bは、第1ヒータローラ23よりも下流において、正極8の上面8bに沿うように、水平面(X方向)に沿って搬送される。すなわち、第1ヒータローラ23よりも下流において、セパレータ部材10bの搬送方向はX方向に沿っている。
以上のように、セパレータ部材10a,10bは、第1ヒータローラ23よりも上流においては、下流に向かうにつれて互いの間隔が徐々に小さくなるように搬送され、第1ヒータローラ23よりも下流においては、X方向に沿うように互いに略平行に搬送される。このように略平行に搬送される区間においては、セパレータ部材10a,10bの搬送方向は水平方向(X方向)に沿っている。このとき、セパレータ部材10a,10bの長手方向がX方向に沿っており、短手方向がY方向に沿っており、厚さ方向がZ方向に沿っている。
搬送ローラ25は、円柱状であり、第2ヒータローラ24と切断部26との間に配置されている。搬送ローラ25は、上述したように、一対のセパレータ部材10a,10bを長手方向に沿ったX方向に搬送する。より具体的には、搬送ローラ25は、図示しない駆動源によって、セパレータ部材10a,10bを挟み込みながら矢印方向に回転することにより、セパレータ部材10a,10bを搬送方向(ここではX方向)に搬送する。
供給部30は、正極8をX方向に沿って移動させることによって、送りローラ21に正極8を供給する。供給部30は、例えばベルトコンベア及びローラコンベア等によって構成され得る。なお、正極8は、前工程で製造され、供給部30に供給される。供給部30によって供給される正極8の上側の面が上述した上面8bに相当し、上面8bの反対側の面が上述した下面8aに相当する。
送りローラ21は、供給部30から正極8を受け取り、当該正極8を挟み込んで回転することにより、当該正極8をセパレータ部材10a,10bの間に向けて送出する円柱状のニップローラである。一対の送りローラ21は、正極8が一対の送りローラ21に挟まれた状態で後述する第1溶着領域W1(溶着領域)に当接することが可能な範囲で、第1ヒータローラ23からX方向に離間した位置に配置されている。具体的には、一対の送りローラ21の中心位置P1(正極8が一対の送りローラ21によって上下から挟み込まれて保持される位置)と第1ヒータローラ23によって形成された直後の第1溶着領域W1の下流側の端部位置P2との距離d2は、少なくとも正極8の幅(側端部14pと側端部14rとの距離)よりも小さくなるように調整されている。
送りローラ21の回転速度は、制御部27により制御される。具体的には、送りローラ21の回転速度は、送りローラ21によってX方向に送出される正極8の送出速度が搬送ローラ25によってX方向に搬送されるセパレータ部材10a,10bの搬送速度よりも大きくなるように、制御部27によって制御される。
第1ヒータローラ23は、上述したガイドローラ22と第2ヒータローラ24との間に配置されている。第1ヒータローラ23は、互いに対向する一対の円柱状のローラ23a,23bを含む。ローラ23a,23bは、搬送ローラ25とは独立した駆動源によって回転駆動される。この場合、ローラ23a,23bの回転速度は、基本的に、搬送ローラ25によるセパレータ部材10a,10bの搬送速度に合わせられる。また、この場合には、ローラ23aの回転数を制御することによって、その溶着位置を調整することも可能となる。また、ローラ23bは、セパレータ部材10a,10bが搬送ローラ25によって搬送されるのに伴って回転してもよい。
第1ヒータローラ23は、搬送ローラ25により搬送されているセパレータ部材10a,10bを、セパレータ部材10a,10bの短手方向(Y方向)に沿って互いに溶着する。これにより、第1ヒータローラ23は、セパレータ部材10a,10bの短手方向(搬送方向に交差する方向)に延びる第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3を形成する。
第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3は、一例として、次のように形成される。すなわち、例えば、ローラ23aは、その回転軸方向に延びる凸部23cと、ローラ23aの内部のヒータと、を有する。そして、ヒータにより熱せられたローラ23aの凸部23cの頂面とローラ23bの外周面との間にセパレータ部材10a,10bを挟みながら、ローラ23a,23bが矢印方向に回転する。これにより、ローラ23aの外周の長さに応じた間隔でセパレータ部材10aとセパレータ部材10bとが溶着される。
これにより、セパレータ部材10a,10bの長手方向に互いに離間して交互に配列された複数の第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3が形成される。なお、ここでは、便宜的に、セパレータ部材10a,10bに対して特定の正極8が供給された場合に、その特定の正極8の側端部14r側に位置する溶着領域を第1溶着領域W1と称し、側端部14p側に位置する溶着領域を第3溶着領域W3と称する。したがって、ここでは、第1溶着領域W1と第3溶着領域W3とは同一の領域となる場合があり、着目する正極8との位置関係に応じて呼称が変更される。
第2ヒータローラ24は、第1ヒータローラ23よりも搬送方向の下流に配置され、第1ヒータローラ23と搬送ローラ25との間に配置されている。第2ヒータローラ24は、互いに対向する一対の円柱状のローラ24a,24bを含む。ローラ24a,24bは、搬送ローラ25とは独立した駆動源によって回転駆動される。ただし、ローラ24a,24bは、セパレータ部材10a,10bが搬送ローラ25によって搬送されるのに伴って回転してもよい。
第2ヒータローラ24は、搬送ローラ25により搬送されているセパレータ部材10a,10bを、その短手方向(Y方向)における(搬送方向に沿った)一方の縁部E2において互いに溶着することにより、第2溶着領域W2を形成する。また、第2ヒータローラ24は、搬送ローラ25により搬送されているセパレータ部材10a,10bを、その短手方向(Y方向)における(搬送方向に沿った)他方の縁部E4において互いに溶着することにより、第4溶着領域W4を形成する。第2溶着領域W2及び第4溶着領域W4は、セパレータ部材10a,10bの長手方向(X方向)に沿って延びている。第2溶着領域W2及び第4溶着領域W4は、一例として、次のように形成される。
すなわち、例えば、ローラ24aは、ローラ24aの周方向に沿って延びる第1凸部を有する。この第1凸部は、ローラ24aの周方向の全体にわたって延び、円環状となっている。すなわち、この第1凸部の始端と終端とは一致している。一方、ローラ24aは、ローラ24aの周方向に沿って延びる第2凸部を有する。この第2凸部は、ローラ24aの回転軸に沿って第1凸部から離間すると共に、第1凸部と略平行となっている。また、この第2凸部は、ローラ24aの周方向の全体にわたっていない。すなわち、第2凸部の始端と終端とは一致しておらず、それらの間に欠落部分が設けられる。さらに、ローラ24aは、ローラ24aの内部にヒータを有する。そして、ヒータにより熱せられたローラ24aの第1凸部及び第2凸部の頂面とローラ24bの外周面との間にセパレータ部材10a,10bを挟みながら、ローラ24a,24bが矢印方向に回転する。
これにより、セパレータ部材10aとセパレータ部材10bとが、縁部E2,E4において溶着され、第2溶着領域W2及び第4溶着領域W4が形成される。また、第2凸部の欠落部分においてはセパレータ部材10aとセパレータ部材10bとが溶着されず、非溶着領域W5が形成される。非溶着領域W5からは、正極8のタブ14bが突出させられる。すなわち、第2凸部の欠落部分は、正極8のタブ14bに対応する位置に非溶着領域W5を形成するように設定される。なお、ローラ24bも、ローラ24bの内部にヒータを含んでもよく、ローラ24aとローラ24bとの両方がセパレータ部材10a,10bを加熱してもよい。
切断部26は、セパレータ部材10a,10bの搬送方向において、搬送ローラ25よりも下流に配置されている。切断部26は、固定刃26aと回転刃26bとを含む。切断部26は、搬送ローラ25により搬送されるセパレータ部材10a,10bを、固定刃26aと回転刃26bとにより挟むようにして切断する。切断部26は、第1溶着領域W1と第3溶着領域W3とのそれぞれにおいて、セパレータ部材10a,10bを切断する。これにより、個片化されたセパレータ付き正極11が得られる。なお、切断部26は、固定刃と回転刃とを用いた構成に限定されない。例えば、切断部26は、上下の軸のまわりにそれぞれ回転する一対のロータリー刃を用いたロータリーカッターであってもよく、熱による溶断を利用した構成であってもよい。
制御部27は、正極8がセパレータ部材10a,10bの搬送速度よりも大きい速度で送出され、かつ正極8が一対の送りローラ21に挟まれた状態で第1溶着領域W1に当接するように、一対の送りローラ21の回転動作を制御する。制御部27は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、メモリ、ストレージ、及び通信デバイス等を含むコンピュータ装置として構成される。プロセッサが、メモリ等に読み込まれた所定のソフトウェア(プログラム)を実行し、メモリ及びストレージにおけるデータの読み出し及び書き込み、並びに通信デバイスによる通信(例えば後述するセンサ28,29との通信)を制御することによって、送りローラ21の回転動作の制御(詳しくは後述)が実現される。
センサ28は、一対の送りローラ21と第1ヒータローラ23との間に位置する正極8の撓み量を検出する。撓み量とは、正極8がどの程度撓んでいるかを示す情報であり、例えば数値等によって表される。図4に示されるように、センサ28は、例えば、正極8の移動経路(ここでは、水平面(X方向)に沿った経路)の上方に配置され、一対の送りローラ21と第1ヒータローラ23との間に位置する正極8の上面8bとの距離を計測する距離センサとして構成される。この場合、正極8がガイドローラ22b側に凸向きに撓んだ状態であるときには、正極8が撓んでいない状態であるときと比較して、センサ28と正極8の上面8bとの距離が小さくなる。したがって、センサ28は、計測距離に基づいて、撓み量を算出することができる。ここで、上述した正極8の撓みは、一対の送りローラ21に挟み込まれた状態の正極8の側端部14rが第1溶着領域W1に突き当たり、正極8に対してX方向両側からの荷重が加わった場合に生じ得る。
なお、センサ28は、上述した距離センサに限られない。例えば、センサ28は、一対の送りローラ21と第1ヒータローラ23との間に位置する正極8を側方(Y方向)から撮像するカメラであってもよい。この場合、カメラであるセンサ28によって撮像された画像に対する画像処理により、正極8の撓み量が算出される。また、上述した計測距離又は画像処理の結果に基づいて撓み量を算出する処理は、センサ28によって実行されてもよいし、センサ28と通信可能に接続された制御部27によって実行されてもよい。この場合、制御部27及びセンサ28が、正極8の撓み量を検出する検出部として機能する。また、この場合、本明細書における「センサ28により検出された撓み量」は、「センサ28が取得した情報(例えば上述した計測距離及び撮像画像等)に基づいて制御部27により算出された撓み量」と読み替えられる。
センサ29は、供給部30の所定位置(本実施形態では、出口付近)の上方に設けられ、正極8の有無を検知するセンサである。センサ29は、正極8の有無を示す検知信号を定期的に制御部27に送信する。制御部27は、当該検知信号に基づいて、供給部30の所定位置に正極8が到達した到達時点(時刻等)を把握する。制御部27は、このような到達時点の情報、並びに、供給部30による正極8の供給速度及び上記所定位置から一対の送りローラ21の受け渡し位置までの距離等に基づいて、供給部30から一対の送りローラ21に正極8が受け渡される供給時点(供給部30から一対の送りローラ21への正極8の供給タイミング)を予測することができる。
次に、図5を参照して、送りローラ21によって正極8がセパレータ部材10a,10bの間に投入される際の動作について説明する。
まず、比較例について説明する。特許文献1に記載されているような溶着領域への電極の突き当てを行わない場合、正極8の送出速度とセパレータ部材10a,10bの搬送速度とは等しくされる。そのため、供給部30から送りローラ21への正極8の供給タイミングは、送りローラ21によって送出された正極8の側端部14rの位置が第1ヒータローラ23により形成された直後の第1溶着領域W1の下流側の端部Waの位置とほぼ一致するように制御される。ここで、正極8の供給タイミングは、例えば、前工程から供給部30に正極8を受け渡すタイミング、及び供給部30による正極8の搬送速度(コンベア速度等)等によって制御される。しかし、例えば前工程から供給部30に正極8を受け渡すタイミング等にはばらつきが生じ得る。そして、このようなばらつきによって正極8の供給タイミングに遅れが生じた場合、正極8の側端部14rは、第1溶着領域W1の端部Waに近接する位置まで追いつくことができない。このため、正極8の側端部14rと第1溶着領域W1の端部Waとの距離が大きくなってしまい、第1ヒータローラ23による次の溶着タイミング(当該正極8についての第3溶着領域W3が形成されるタイミング)において、当該正極8が第1ヒータローラ23に噛み込まれてしまうおそれがある。
なお、前述の前工程から供給部30に正極8を受け渡すタイミング等のばらつきの一例について説明する。前工程から供給部30に正極8を受け渡す場合、正極8は、複数の搬送装置(例えばベルトコンベア、ローラコンベア等)を乗り移る。このような搬送装置自体の速度制御は可能であるが、乗り移り時に生じる10mm以下の位置ずれを回避することは困難である。一方で、例えば車両用の蓄電装置の正極8の幅は、数cm〜20cm前後である。このような蓄電装置では、溶着領域に対する正極8の位置に許容されるばらつき(位置ずれ)は2〜3mm程度となり、高い精度が求められる場合には1mm以下となる。つまり、上流で搬送装置の速度を制御したとしても、個々の正極8の位置のばらつきを完全に吸収することは難しい。
一方、本実施形態では、図5の上段に示されるように、供給部30から送りローラ21への正極8の供給タイミングは、第1ヒータローラ23により形成された直後の第1溶着領域W1の下流側の端部Waに正極8の側端部14rが当接しないように制御される。すなわち、正極8の供給タイミングは、上述した従来の動作例において適切な供給タイミングよりも遅れたタイミングとなるように調整される。また、制御部27は、正極8の送出速度Vwがセパレータ部材10a,10bの搬送速度Vsよりも大きくなり、かつ正極8が一対の送りローラ21に挟まれた状態で第1溶着領域W1の端部Waに追いつく(当接する)ように、送りローラ21の回転速度を制御する。これにより、図5の中段に示されるように、正極8が一対の送りローラ21に挟まれた状態で、正極8の側端部14rが第1溶着領域W1の端部Waに突き当てられる。その結果、図5の下段に示されるように、第1ヒータローラ23による次の溶着タイミング(当該正極8についての第3溶着領域W3が形成されるタイミング)において、第1ヒータローラ23は、当該正極8を噛み込むことなく第3溶着領域W3を形成することができる。
次に、図6を参照して、正極8の撓み量に基づく送りローラ21の回転速度の制御について説明する。
上述したように、供給部30から送りローラ21への正極8の供給タイミングには、ばらつきが生じ得る。図6の上段は、正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも早くなってしまった場合の様子を示している。ここで、「予定されたタイミング」とは、正極8の撓み量が一定以下に収まり、かつ正極8が一対の送りローラ21に挟まれた状態で第1溶着領域W1に当接するように予め定められた正極8の供給タイミングである。このような供給タイミングは、ある程度の時間幅を有し得る。
この場合、正極8の側端部14rが予定された位置よりも上流の位置で第1溶着領域W1に当接することになる。また、送りローラ21による正極8の送出速度Vw1がセパレータ部材10a,10bの搬送速度Vsよりも大きいため、正極8が第1溶着領域W1に対して強く押し込まれる。その結果、正極8に対して正極8の送出方向(X方向)の両側から荷重が加えられる。ここで、ガイドローラ22aは正極8の移動経路に沿った位置に配置されているため、正極8の下面8aは、当該下面8aに当接するセパレータ部材10aによって支えられる。一方、ガイドローラ22bは正極8の移動経路から所定の距離d1(図3参照)だけ離間している。すなわち、セパレータ部材10bの搬送経路は、正極8の移動経路から離間するように設定されている。これにより、正極8の上面8bとセパレータ部材10bとの間には、正極8が入り込むことが可能な隙間が設けられている。
このため、図6の上段に示されるように、一対の送りローラ21と第1溶着領域W1との間でX方向両側からの荷重が加えられた正極8は、ガイドローラ22b側(ここでは上側)に凸向きに撓むことになる。これにより、上記荷重を適切に逃がすことができ、正極8の損傷を抑制することができる。
一方、許容可能な撓み量には限界がある。例えば、撓み量が大きくなり過ぎると、正極8が折れてしまったり、正極活物質層15の一部が剥離してしまったりするおそれがある。そこで、制御部27は、センサ28により検出された正極8の撓み量に基づいて、一対の送りローラ21の回転速度を制御してもよい。例えば、制御部27は、センサ28により検出された撓み量が予め定められた第1閾値以上である場合に、一対の送りローラ21の回転速度を小さくしてもよい。図6の下段は、このような制御により、正極8の送出速度が、Vw1からVw1よりも小さいVw2(Vw2<Vw1)に変更された後の状態を示している。例えば、送出速度Vw2をセパレータ部材10a,10bの搬送速度Vsと同じにした場合、単位時間当たりに送りローラ21によって正極8が送出される距離と第1溶着領域W1がX方向に沿って移動する距離とが等しくなる。これにより、正極8の撓み量が増大することを抑制することができる。また、図6の下段に示されるように、一時的に送出速度Vw2をセパレータ部材10a,10bの搬送速度Vsよりも小さくしてもよい。この場合、単位時間当たりに送りローラ21によって正極8が送出される距離よりも第1溶着領域W1がX方向に沿って移動する距離の方が大きくなるため、正極8の撓み量を低減することができる。
一方、図6に示した状況(正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも早い場合)とは逆に、正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも遅い場合も考えられる。この場合、正極8が第1溶着領域W1に突き当たることによって一定の撓み量が検出されることが予想されている時点において、当該一定の撓み量が検出されないことになる。また、この場合、正極8の送出速度を大きくしなければ、送りローラ21により送出された正極8が第1溶着領域W1に当接することなく、セパレータ部材10a,10bと共に搬送方向(X方向)に沿って下流に流れるおそれがある。そこで、制御部27は、センサ28により検出された正極8の撓み量が予め定められた第2閾値以下である場合に、一対の送りローラ21の回転速度を大きくしてもよい。ここで、第2閾値は第1閾値よりも小さい。これにより、正極8の送出速度を大きくし、より確実に正極8を第1溶着領域W1に当接させることができる。その結果、第1ヒータローラ23による正極8の噛み込みを適切に防止することができる。
図7は、上述した撓み量に基づく送りローラ21の回転速度の制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、センサ28が、一対の送りローラ21と第1ヒータローラ23との間に位置する正極8の撓み量を検出する(ステップS1)。続いて、制御部27が、正極8の撓み量が第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS2)。正極8の撓み量が第1閾値以上である場合(ステップS2:YES)、制御部27は、正極8の送出速度を下げるために、送りローラ21の回転速度を小さくする(ステップS3)。これにより、正極8の送出速度を小さくし、正極8の撓み量の増大を抑制することができる。
一方、正極8の撓み量が第1閾値以上ではない場合(ステップS2:NO)、制御部27は、正極8の撓み量が第2閾値以下であるか否かを判定する(ステップS4)。正極8の撓み量が第2閾値以下である場合(ステップS4:YES)、制御部27は、正極8の送出速度を上げるために、送りローラ21の回転速度を大きくする(ステップS5)。これにより、正極8の送出速度を大きくし、より確実に正極8を第1溶着領域W1に当接させることができる。
一方、正極8の撓み量が第2閾値以下ではない場合(ステップS4:NO)、すなわち正極8の撓み量が適切な範囲にある場合、制御部27は、現状の正極8の送出速度を維持する。すなわち、制御部27は、送りローラ21の回転速度を変更しない。
また、制御部27は、上記のような正極8の撓み量に基づく制御を行う代わりに、供給部30から送りローラ21への正極8の供給タイミングに基づく制御を行ってもよい。
例えば、制御部27は、センサ29から受信した検知信号(例えば供給部30の所定位置に到達した正極8の検出時刻を示す情報)と第1ヒータローラ23の凸部23cの位置との比較に基づいて、正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも早いか遅いかを把握する。例えば、制御部27は、検知信号に示される供給部30の所定位置での正極8の検出時刻が予定されたタイミングに対応する予定時刻よりも早い(又は遅い)場合、正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも早い(又は遅い)ことを把握できる。また、制御部27は、検出時刻と予定時刻との時間差から、正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりもどの程度早いか(又は遅いか)を定量的に把握することもできる。ここで、「予定されたタイミングに対応する予定時刻」とは、正極8が予定されたタイミングで供給された場合に、当該正極8が供給部30の所定位置で検出されることが予想される時刻である。このような予定時刻は、供給部30の速度(コンベア速度等)等に基づいて予め把握されている。
図8は、上述した正極8の供給タイミングに基づく送りローラ21の回転速度の制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、センサ29が、供給部30の所定位置に到達した正極8の検出時刻を取得する(ステップS11)。続いて、制御部27が、当該検出時刻に基づいて、正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも早いか否かを判定する(ステップS12)。例えば、制御部27は、上記検出時刻と第1ヒータローラ23の凸部23cの位置との比較に基づいて、上記判定を行う。正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも早い場合(ステップS12:YES)、制御部27は、正極8の送出速度を下げるために、送りローラ21の回転速度を小さくする(ステップS13)。ここで、制御部27は、例えば検出時刻と上記予定時刻との時間差に応じた大きさだけ回転速度を小さくする。これにより、正極8の送出速度を小さくし、正極8の撓み量の増大を抑制することができる。
一方、正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも早くない場合(ステップS12:NO)、制御部27は、正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも遅いか否かを判定する(ステップS14)。正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも遅い場合(ステップS14:YES)、制御部27は、正極8の送出速度を上げるために、送りローラ21の回転速度を大きくする(ステップS15)。ここで、制御部27は、例えば検出時刻と上記予定時刻との時間差に応じた大きさだけ回転速度を大きくする。これにより、正極8の送出速度を大きくし、より確実に正極8を第1溶着領域W1に当接させることができる。
一方、正極8の供給タイミングが予定されたタイミングよりも遅くない場合(ステップS14:NO)、すなわち正極8の供給タイミングが予定されたタイミングと一致する場合、制御部27は、現状の正極8の送出速度を維持する。すなわち、制御部27は、送りローラ21の回転速度を変更しない。
以上述べた撓み量に基づく制御の手順(図6)及び供給タイミングに基づく制御の手順(図7)は、上記例に限られない。例えば、図6のステップS2及びS4の判定は、逆の順序で実施されてもよいし、同時に実施されてもよい。同様に、図7のステップS12及びS14の判定は、逆の順序で実施されてもよいし、同時に実施されてもよい。また、撓み量に基づく制御又は供給タイミングに基づく制御は、定期的に繰り返し実行されてもよい。このような繰り返し制御によれば、送りローラ21によって第1溶着領域W1に向けて送出される正極8の撓み量が適切な範囲に収まるように、送りローラ21の回転速度が制御される。また、撓み量が検出されてから(又は正極8の供給タイミングが把握されてから)送りローラ21の回転速度を変更するまでに時間がかかり、送りローラ21によって現在送出されている正極8の送出が完了するまでに送りローラ21の回転速度を変更できない場合もあり得る。このような場合には、上述した制御により、現在送出されている正極8よりも後に送りローラ21によって送出される正極8の送出速度が変更されることになる。つまり、この場合には、1つ前の正極8の送出速度が適切であったか否かに基づいて、次に送出される正極8の送出速度が調整されることになる。
次に、電極収容工程(セパレータ付き電極の製造方法)の一例について説明する。この製造方法においては、まず、搬送ローラ25が、セパレータ部材10a,10bをX方向に搬送する(搬送ステップ)。続いて、第1ヒータローラ23が、搬送されるセパレータ部材10a,10bを互いに溶着することにより、セパレータ部材10a,10bの搬送方向に交差する短手方向(Y方向)に延びる第1溶着領域W1を形成する(溶着ステップ)。続いて、一対の送りローラ21が、正極8がセパレータ部材10a,10bの搬送速度Vsよりも大きい送出速度Vwで送出され、かつ正極8が一対の送りローラ21に挟まれた状態で第1溶着領域W1に当接するように、正極8をセパレータ部材10a,10bの間に向けて送出する(送出ステップ)。
以上説明したように、製造装置20では、正極8は、セパレータ部材10a,10bの搬送速度Vsよりも大きい送出速度Vwで、一対の送りローラ21に挟まれた状態で第1溶着領域W1に当接するように、セパレータ部材10a,10bの間に送出される。これにより、確実に正極8を第1溶着領域W1に当接させることができる。その結果、正極8が第1溶着領域W1に当接する位置まで到達しないことに起因する他の溶着領域(例えば第3溶着領域W3)を形成する際における正極8の噛み込み(例えば、第1ヒータローラ23による噛み込み)を防止することができる。また、一方のセパレータ部材10aをガイドするガイドローラ22aが、正極8の移動経路に沿った位置に配置されており、他方のセパレータ部材10bの搬送経路が、上記移動経路から離間するように設定されている。このため、正極8が第1溶着領域W1に突き当たり、正極8に対して正極8の送出方向(X方向)に沿った荷重が加わった場合に、正極8を上記搬送経路側に凸向きに撓ませることが可能となっている(図6参照)。その結果、上記荷重を適切に逃がすことができ、正極8の損傷を抑制することができる。以上により、製造装置20及び上記のセパレータ付き電極の製造方法によれば、セパレータ部材10a,10bの溶着時における正極8の噛み込みを防止しつつ正極8の損傷を抑制することができる。
また、製造装置20は、第1ヒータローラ23よりも搬送方向の上流において、上記移動経路から離間した位置に配置され、他方のセパレータ部材10bをガイドするガイドローラ22bを備えている。これにより、セパレータ部材10bの搬送経路が上記移動経路から離間するように、セパレータ部材10bを適切にガイドすることができる。また、ガイドローラ22bがセパレータ部材10bをガイドすることにより、セパレータ部材10bは、ガイドローラ22bとローラ23bとの間で弛みなく張った状態となる。これにより、正極8がセパレータ部材10bを介してローラ23bの表面に衝突することを防ぐことができる。その結果、正極8の溶着位置への侵入タイミングのずれ(上記衝突に起因するずれ)が生じることを抑制できる。
また、製造装置20は、一対の送りローラ21と第1ヒータローラ23との間に位置する正極8の撓み量を検出する検出部を備えており、制御部27は、検出部により検出された撓み量に基づいて、一対の送りローラ21の回転速度を制御する。これにより、正極8の撓み量に基づいて、正極8の噛み込み防止又は正極8の損傷抑制の観点から適切な速度で正極8を送出するための制御が可能となる。上述した通り、検出部は、センサ28単体で構成されてもよいし、センサ28及び制御部27が検出部として機能してもよい。
また、制御部27は、検出部により検出された撓み量が予め定められた第1閾値以上である場合に、一対の送りローラ21の回転速度を小さくする。これにより、例えば撓み量が非常に大きい場合(すなわち、正極8を第1溶着領域W1に押し込む力が大き過ぎる場合)に、正極8の送出速度を小さくすることができ、正極8の撓み量の増大を抑制することができる。これにより、正極8の損傷をより効果的に抑制することができる。
また、制御部27は、検出部により検出された撓み量が予め定められた第2閾値以下である場合に、一対の送りローラ21の回転速度を大きくしてもよい。これにより、例えば撓み量が非常に小さい場合(すなわち、正極8が第1溶着領域W1に当接していない可能性がある場合)に、正極8の送出速度を大きくすることができ、より確実に正極8を第1溶着領域W1に当接させることができる。これにより、セパレータ部材10a,10bの溶着時における正極8の噛み込みを適切に防止することができる。
また、製造装置20は、一対の送りローラ21に正極8を供給する供給部30を備えており、制御部27は、供給部30から一対の送りローラ21への正極8の供給タイミングに基づいて、一対の送りローラ21の回転速度を制御することができる。これにより、供給部30から一対の送りローラ21への正極8の供給タイミングに応じて、正極8の送出速度を適切に制御することが可能となる。例えば、上述したように、正極8の供給タイミングが遅れている場合にはその分送りローラ21の回転速度を大きくし、正極8の供給タイミングが早過ぎる場合にはその分送りローラ21の回転速度を小さくするといった制御が可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、上記実施形態では、正極8がセパレータ10に収容される場合について説明したが、負極9がセパレータ10に収容されてもよい。すなわち、正極8及び負極9のうちの少なくとも一方が、製造装置20によってセパレータ10に収容されて、セパレータ付き電極が製造されればよい。
また、上記実施形態では、正極8及びセパレータ部材10a,10bを水平方向(X方向)に沿って搬送する形態について説明したが、正極8及びセパレータ部材10a,10bの搬送方向は、水平方向以外の方向(例えば鉛直方向)に沿っていてもよい。
また、上記実施形態では、第1溶着領域W1及び第3溶着領域W3を形成するための第1ヒータローラ23と第2溶着領域W2及び第4溶着領域W4を形成するための第2ヒータローラ24とを別にした構成について説明したが、第1ヒータローラ23と第2ヒータローラ24とは単一のヒータローラとして構成されてもよい。例えば、上述した第2ヒータローラ24の第1凸部及び第2凸部を第1ヒータローラ23に設けることで、第1ヒータローラ23が第1溶着領域W1〜第4溶着領域W4を形成するように構成されてもよい。
また、上記実施形態では、制御部27は、正極8の撓み量に基づいて送りローラ21の回転速度を制御したが、制御部27は、当該制御に代えて(あるいは当該制御とともに)、例えばベルトコンベア等である供給部30の搬送速度を制御してもよい。これにより、正極8の撓み量が適切な範囲となるように、正極8が送りローラ21に供給されるタイミングを変更することが可能となる。
また、ガイドローラ22bは省略されてもよい。この場合、セパレータ部材10bは、例えばローラ23bに沿って垂直上方に延びるように配置され得る。
8…正極(電極)、9…負極、10…セパレータ、10a…一方のセパレータ部材、10b…他方のセパレータ部材、11…セパレータ付き正極(セパレータ付き電極)、20…製造装置、21…送りローラ、22…ガイドローラ、22a…ガイドローラ(第1ガイドローラ)、22b…ガイドローラ(第2ガイドローラ)、23…第1ヒータローラ(溶着部)、24…第2ヒータローラ、25…搬送ローラ(搬送部)、26…切断部、27…制御部、28…センサ(検出部)、29…センサ、30…供給部、W1…第1溶着領域、W3…第3溶着領域。

Claims (7)

  1. セパレータ間に電極が収容されたセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造装置であって、
    前記セパレータを構成する長尺シート状の一対のセパレータ部材を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される一対の前記セパレータ部材を互いに溶着することにより、前記セパレータ部材の搬送方向に交差する方向に延びる溶着領域を形成する溶着部と、
    前記電極を挟み込んで回転することにより、前記電極を一対の前記セパレータ部材の間に向けて送出する一対の送りローラと、
    前記電極が前記セパレータ部材の搬送速度よりも大きい速度で送出され、かつ前記電極が一対の前記送りローラに挟まれた状態で前記溶着領域に当接するように、一対の前記送りローラの回転動作を制御する制御部と、
    前記溶着部よりも前記搬送方向の上流において、前記電極の移動経路に沿った位置に配置され、一方の前記セパレータ部材をガイドする第1ガイドローラと、
    を備え、
    前記溶着部よりも前記搬送方向の上流において、他方の前記セパレータ部材の搬送経路は、前記移動経路から離間するように設定されている、
    セパレータ付き電極の製造装置。
  2. 前記溶着部よりも前記搬送方向の上流において、前記移動経路から離間した位置に配置され、前記他方の前記セパレータ部材をガイドする第2ガイドローラを更に備える、
    請求項1に記載のセパレータ付き電極の製造装置。
  3. 一対の前記送りローラと前記溶着部との間に位置する前記電極の撓み量を検出する検出部を更に備え、
    前記制御部は、前記検出部により検出された前記撓み量に基づいて、一対の前記送りローラの回転速度を制御する、
    請求項1又は2に記載のセパレータ付き電極の製造装置。
  4. 前記制御部は、前記検出部により検出された前記撓み量が予め定められた第1閾値以上である場合に、一対の前記送りローラの回転速度を小さくする、
    請求項3に記載のセパレータ付き電極の製造装置。
  5. 前記制御部は、前記検出部により検出された前記撓み量が予め定められた第2閾値以下である場合に、一対の前記送りローラの回転速度を大きくする、
    請求項3又は4に記載のセパレータ付き電極の製造装置。
  6. 一対の前記送りローラに前記電極を供給する供給部を更に備え、
    前記制御部は、前記供給部から一対の前記送りローラへの前記電極の供給タイミングに基づいて、一対の前記送りローラの回転速度を制御する、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のセパレータ付き電極の製造装置。
  7. セパレータ間に電極が収容されたセパレータ付き電極を製造するセパレータ付き電極の製造方法であって、
    前記セパレータを構成する長尺シート状の一対のセパレータ部材を搬送する搬送ステップと、
    前記搬送ステップにおいて搬送される一対の前記セパレータ部材を互いに溶着することにより、前記セパレータ部材の搬送方向に交差する方向に延びる溶着領域を形成する溶着ステップと、
    前記電極を挟み込んで回転する一対の送りローラにより、前記電極が前記セパレータ部材の搬送速度よりも大きい速度で送出され、かつ前記電極が一対の前記送りローラに挟まれた状態で前記溶着領域に当接するように、前記電極を一対の前記セパレータ部材の間に向けて送出する送出ステップと、
    を含み、
    前記溶着ステップにおける溶着位置よりも前記搬送方向の上流において、前記電極の移動経路に沿った位置に配置され、一方の前記セパレータ部材をガイドする第1ガイドローラが設けられており、
    前記溶着位置よりも前記搬送方向の上流において、他方の前記セパレータ部材の搬送経路は、前記移動経路から離間するように設定されている、
    セパレータ付き電極の製造方法。
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