JP6799999B2 - 椅子用荷重支持部材、椅子 - Google Patents

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本発明は、椅子用荷重支持部材、椅子に関する。
座面の後部より起立する背凭れを備え、この背凭れが、ネット状の張材と、張材の外周部を保持する背枠と、を備えた構成の椅子が知られている。
このような椅子の背凭れにおいては、ネット状の張材の表面形状、すなわち背凭れの荷重支持面の形状は、張材の外周部を保持する背枠の形状によって決まる。このため、ネット状の張材を用いた背凭れにおいては、例えば荷重支持面の一部を後方に窪ませる等が困難であり、荷重支持面の形状の自由度が低い。
これに対し、例えば特許文献1には、荷重支持面を、複数枚のネット状の張材を互いに縫い合わせることで形成した構成が開示されている。この構成においては、張材同士を縫い合わせるシーム部によって、シーム部が連続する方向の張力を付与することで、荷重支持面の形状を立体的なものとしている。
また、特許文献2には、荷重支持面を形成するネット状の張材の一部を、背枠に設けた形状保持部材で後方に引っ張るように保持することによって、荷重支持面の形状を立体的なものとする構成が開示されている。
国際公開第2005−112704号 特開2011−24791号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成においては、複数枚の張材を互いに縫い合わせなければならず、手間が掛かる。
また、特許文献2に開示された構成においては、背凭れの組立時に、背枠に設けた形状保持部材に張材の一部を固定しなければならず、手間が掛かる。
そこでなされた本発明の目的は、背凭れ等の椅子用荷重支持部材の荷重支持面の形状の自由度を高め、立体的な形状の荷重支持面を容易に形成することのできる椅子用荷重支持部材、椅子を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明に係る椅子用荷重支持部材は、着座者の荷重を受ける荷重支持面を形成する張材と、前記張材の外周端部を支持する枠材と、を備える。前記枠材は、前記張材の荷重支持面に沿った第一の方向に延び、前記第一の方向に交差する第二の方向に離間して設けられた一対の第一の枠杆と、一対の前記第一の枠杆の一端部同士を連結する第二の枠杆と、を備える。前記第一の枠杆は、前記第一の枠杆の前記一端部と他端部との間の中間部に、前記荷重支持面に直交する第三の方向で着座者側に突出する突出部を有している。前記第二の枠杆は、前記第二の方向の両端部に対し、前記第二の方向の中央部が、前記第三の方向で着座者と反対側に突出するように形成される。前記第二の枠杆は、前記第二の枠杆の前記中央部と前記両端部との間に、それぞれ前記第三の方向で着座者と反対側に凸となる角部が形成されている。前記張材は、前記第二の枠杆において前記中央部、前記両端部、および前記角部に沿うよう支持されている。
このような構成によれば、張材には、第一の枠杆の突出部よりも第一の枠杆の他端部側に位置する部位に、第二の方向に沿った張力が作用する。また、第二の枠杆は、第二の方向の両端部に対し、第二の方向の中央部が、第三の方向で着座者と反対側に突出しているので、張材は、第二の枠杆の中央部で、第三の方向で着座者側に向かって窪んだ形状となる。さらに、張材は、第二の枠杆において中央部、両端部、および角部に沿うよう支持されている。これにより、荷重支持面が立体的な形状となる。
また、この発明に係る椅子用荷重支持部材は、上記椅子用荷重支持部材において、前記第二の枠杆は、前記第二の方向の中央部に形成され、前記第二の方向に沿って延びる直線状部と、前記直線状部に対して前記第二の方向の両側に連続して形成され、前記両端部に向かって前記第三の方向で着座者側に傾斜して直線状に延びる斜行部と、を一体に備えるようにしてもよい。
このように構成することで、第二の枠杆の中央部側で、張材を効率良く窪んだ形状とすることができる。
前記張材は、一対の前記第一の枠杆の間において、前記第二の方向に沿った張力が付与された状態で固定された第一の部位と、前記第二の枠杆側に引っ張る張力が付与された状態で、前記第二の枠杆の前記第二の方向の中央部に固定された第二の部位と、前記第二の枠杆において、前記第二の方向の両端部に固定された一対の第三の部位と、を備える。
このように、一対の第一の枠杆の間の第一の部位において、一対の第一の枠杆が対向する方向である第二の方向に沿った張力を付与し、第二の方向の中央部において第二の枠杆に固定された第二の部位に、第二の枠杆側に引っ張る方向の張力を付与した。このような構成によって、単に張材の外周部を枠材に固定した場合に比較すると、張材によって形成される荷重支持面は、第二の部位において、荷重支持面の第二の方向の中央部が第三の方向で着座者側に窪んだ形状となる。このようにして、荷重支持面を、より立体的な形状とすることができる。
また、この発明に係る椅子用荷重支持部材は、上記椅子用荷重支持部材において、前記第二の部位は、前記第一の部位、及び前記第三の部位よりも高い張力が付与されているようにしてもよい。
このように構成することで、張材は、第二の部位において、より大きく窪む。
この発明に係る椅子は、床面に設置される脚部と、前記脚部に支持された座体と、前記脚部に支持された、上記したような椅子用荷重支持部材からなる背凭れと、を備える。
このように構成することで、張材によって形成される背凭れの荷重支持面の第二の枠杆側を、窪んだ形状とすることができる。このようにして、荷重支持面を、より立体的な形状とすることができる。
この発明に係る椅子用荷重支持部材、椅子によれば、背凭れ等の椅子用荷重支持部材の荷重支持面の形状の自由度を高め、立体的な形状の荷重支持面を、容易に形成することが可能となる。
この発明の一実施形態に係る椅子を斜め前方から見た斜視図である。 上記椅子を斜め後方から見た斜視図である。 上記椅子を左方から見た側面図である。 上記椅子の背凭れ部の構成を示す斜視展開図である。 上記背凭れ部を構成する背枠を示す斜視図である。 上記背凭れ部の下杆の構成を示す平断面図である。 上記背凭れ部の張材によって形成される荷重支持面の形状を示すグリッド図である。 上記背凭れ部の左右方向中心部の側断面図である。 上記張材を背枠に装着する前の状態における張材の形状を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による椅子用荷重支持部材、椅子を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
なお、以下の説明においては、椅子の背凭れ部に背中を向けて正規姿勢で着座した人の正面を向く向きを「前」と呼び、それと逆側の向きを「後」と呼ぶものとする。また、椅子に正規姿勢で着座した人の上方を向く向きを「上」、それと逆側の向きを「下」と呼び、椅子1に正規姿勢で着座した人の左方を「左」、右方を「右」と呼ぶものとする。
図1は、この発明の一実施形態に係る椅子を斜め前方から見た斜視図である。図2は、上記椅子を斜め後方から見た斜視図である。図3は、上記椅子を左方から見た側面図である。図4は、上記椅子の背凭れ部の構成を示す斜視展開図である。図5は、上記背凭れ部を構成する背枠を示す斜視図である。図6は、上記背凭れ部の下杆の構成を示す平断面図である。図7は、上記背凭れ部の張材によって形成される荷重支持面の形状を示すグリッド図である。図8は、上記背凭れ部の左右方向中心部の側断面図である。図9は、上記張材を背枠に装着する前の状態における張材の形状を示す図である。
図1〜図3に示すように、この実施形態の椅子1は、床面F上に載置される脚部2と、脚部2の上端に設置されるボックス状の支基3と、着座者が着座する座体4と、支基3の上面に取り付けられ座体4を支持する座受部材5と、支基3から後部上方側に延出して座体4に着座した着座者の背中を支持する背凭れ部6と、を備えている。
脚部2は、キャスタ7a付きの多岐脚7と、多岐脚7の中央部より起立し昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱8と、を備えている。
支基3は、脚柱8の上端部に、水平方向に回転可能に取り付けられている。支基3には、脚柱8の昇降調整機構と背凭れ部6の傾動調整機構が内蔵されている。
座体4は、骨格部を成す基板13と、基板13の上部に取り付けられるウレタン等から成るクッション材14と、クッション材14の外側面から基板13の外周縁部に掛けてを覆う張材15と、を備えている。
基板13は、弾性を有する合成樹脂によって形成され、上面視では四隅が丸みを帯びた略長方形状とされている。基板13は、支基3上に固定された座受部材5に前後スライド可能に保持されている。
背凭れ部6は、座体4に着座した着座者の背中からの荷重を支持する。この背凭れ部6は、背枠(枠材)60と、背枠60に張設された張材65と、を有している。張材65の前面は、着座者の荷重を受ける荷重支持面65fとされている。
背枠60は、その基部61が、支基3内の傾動調整機構に連結されている。支基3には、操作ノブ12が設けられており、この操作ノブ12を操作することで、背枠を前後方向に傾動させるときの反力を調整することができる。
図1〜図5に示すように、背枠60は、一対の縦杆(第一の枠杆)62と、上杆63と、下杆(第二の枠杆)64と、を備えている。これら縦杆62、上杆63、及び下杆64は、例えば樹脂、アルミ合金等により環状に連続して形成されている。
一対の縦杆62は、張材65の荷重支持面65fに沿った上下方向に延び、左右方向に離間して設けられている。縦杆62は、上端部(他端部)62aと下端部(一端部)62bとの間の中間部に、張材65の荷重支持面65fへの荷重入力方向P(図3参照)と反対側(荷重支持面に直交する第三の方向で着座者側)である前方に突出する突出部67を有している。
上杆63は、左右方向に延び、一対の縦杆62の上端部62a同士を連結する。上杆63は、左右方向の両端部63a,63aに対し、左右方向の中央部63bが、荷重支持面65fに対する荷重入力方向Pである後方(第三の方向で着座者と反対側)に突出するように形成されている。
下杆64は、上杆63に対して上下方向に離間して設けられ、一対の縦杆62の下端部62b同士を連結する。下杆64は、左右方向の両端部64a,64aに対し、左右方向の中央部64bが、荷重支持面65fに対する荷重入力方向Pである後方に突出するように形成されている。
ここで、図6に示すように、下杆64は、前方を向き、張材65が張設される側に、直線状部64pと、斜行部64sとを備えている。直線状部64pは、下杆64の左右方向の中央部64bに形成され、左右方向に沿って延びている。斜行部64sは、直線状部64pに対して左右方向の両側にそれぞれ連続して形成されている。これら斜行部64s,64sは、直線状部64pの両端から左右方向外側の両端部64a,64aに向かって、荷重入力方向Pとは反対方向の前方に傾斜して直線状に延びるよう形成されている。また、下杆64は、直線状部64pと、斜行部64sとの間に、それぞれ、後方(第三の方向で着座者と反対側)に凸となる角部64tが形成されている。
このような下杆64は、両端部64a,64aに対し、中央部64bの直線状部64pにおける後方への突出寸法S1が、上杆63の両端部63a,63aに対する中央部63bの後方への突出寸法S2(図3参照)よりも大きくなるよう形成されている。
このような背枠60の一対の縦杆62,62、および上杆63の外周縁部には、背凭れ部6の内方に向かって凹む溝66が周方向に連続して形成されている。
張材65は、多数の孔が形成されたメッシュ状であり、その外周端部65eが、背枠60に形成された溝66、66m(図8参照)に巻き込まれ、縁材68によって固定されている。
図1、図7に示すように、この張材65は、第一の部位A1と、上杆固定部A2と、第二の部位A3と、第三の部位A4,A4と、を備える。
張材65の第一の部位A1は、一対の縦杆62、62の間において、左右方向に沿った張力T1が付与された状態で固定されている。
図1、図8に示すように、張材65の上杆固定部A2は、第一の部位A1の上方において、上杆63に固定されている。
張材65の第二の部位A3は、下杆64の左右方向の中央部64bに形成された直線状部64pに向かって引っ張る張力T2が付与された状態で固定されている。ここで、第二の部位A3は、第一の部位A1、及び第三の部位A4よりも高い張力が付与されているのが好ましい。
張材65の第三の部位A4,A4は、第二の部位A3の左右方向両側に形成され、下杆64の左右方向の両端部64a,64aに形成された斜行部64s,64sに、特に張力を付与することなく固定されている。
ここで、第二の部位A3は、下杆64の直線状部64pに対し、下杆64の方向へ強く引っ張られた状態で固定されている。この実施形態では、図6に示すように、第二の部位A3は、下杆64の直線状部64pの両端部間の全長にわたって固定されている。
また、張材65は、下杆64においては、直線状部64pと、斜行部64s,64sと、直線状部64pの左右方向両側の角部64t,64tと、に沿って固定されている。詳しくは、図8に示すように、下杆64には、その前面に沿って固定部材69が設けられている。この固定部材69は、下杆64の前面に形成された凹部64uに固定される基部69aと、下杆64の前面との間に前後方向に間隔をあけて下方に延びる延出部69bと、を備えている。張材65は、下杆64の前面と、固定部材69の延出部69bとの間に形成される下向きの溝66mに間に巻き込んで縁材68(図4参照)によって固定されている。
このように構成することで、縦杆62の突出部67よりも上杆63側の領域である第一の部位A1に、左右方向に沿った張力T1が作用する。張材65に付与された左右方向の張力T1は、一対の縦杆62の突出部67同士を直線状に結ぶように作用する。このように、縦杆62に突出部67を設けることで、縦杆62の突出部67よりも下杆64側には左右方向に沿った張力T1が作用しにくくなる。
これに対し、縦杆62の突出部67よりも下杆64側の領域に形成された第二の部位A3は、図8に示すように、張材65を下杆64の直線状部64pに向けて引っ張ることによって、下方を向く成分Tdおよび荷重入力方向Pの成分Tpを含む張力T2が付与される。図1に示すように、この張力T2は、張材65において、下杆64の左右方向中央部の直線状部64p(図6参照)と、一対の縦杆62の突出部67同士とを直線状に結ぶ、略台形の領域Dに集中的に作用する。したがって、第二の部位A3において、張材65の荷重支持面65fは、後方に窪む。
さらに、張材65を下杆64の直線状部64pの両端部の少なくとも二点の角部64t,64tで固定することで、張材65には、直線状部64pの左右方向両端部から、上方の縦杆62の突出部67,67に向かって漸次広がるように延びる稜線Lが形成される。ここで、張材65は、第三の部位A4に張力が付与されておらず、また、張材65の下部には、左右方向の張力T1が作用していない。これによって張材65の下部は、第二の部位A3および第三の部位A4が、下杆64から浮き上がりにくくなる。したがって、第二の部位A3における窪みが、視覚的により顕著となる。
上記したような背凭れ部6の組立を行うには、まず、一対の縦杆62の間において、左右方向に沿った張力T1を付与した状態で、張材65の第一の部位A1を固定するとともに、上杆63に上杆固定部A2を固定する。
次いで、張材65の左右方向の中央部に、下杆64側に引っ張る張力T2を付与した状態で第二の部位A3を下杆64の直線状部64pに固定する。
しかる後、張材65を、下杆64の左右方向の両側の斜行部64s,64sに、一対の第三の部位A4をそれぞれ固定する。
このように構成することで、上記したような背凭れ部6を組み立てることができる。
ところで、図9に示すように、背凭れ部6を構成する張材65は、背枠60に張設しない状態で、全体として背枠60の外形形状に沿った形状を有している。すなわち、張材65は、一対の縦杆62の間において、左右方向に沿った張力T1が付与された状態で一対の縦杆62に固定される第一の周縁部65a,65aと、上杆63に固定される上部縁部65bと、下杆64側に引っ張る張力T2が付与された状態で、下杆64の左右方向の中央部の直線状部64pに固定される第二の周縁部65cと、下杆64において左右方向の両端部の斜行部64s,64sに固定される一対の第三の周縁部65d,65dと、を備える。
ここで、第二の周縁部65cには、その左右方向両側の第三の周縁部65d,65dよりも下方に突出した帯状部65xが形成されている。上記したような背凭れ部6の組立方法によって張材65を背枠60に装着するときには、この帯状部65xを下方に引っ張って張力T2を付与した状態で、第二の周縁部65cを下杆64の直線状部64pに固定する。
また、この帯状部65xの左右方向両側の根元部分65n,65nは、上方に向かって凹状とされている。これにより、帯状部65xに張力T2を付与したときに、その左右方向両側の第三の周縁部65d,65d(第三の部位A4,A4)に、張力T2が及びにくくなっている。
さらに、第三の周縁部65d,65dは、下方に向けて凸をなす曲線形状に形成されている。第二の周縁部65cを下方に向けて強く引っ張って下杆64に固定する一方で、第三の周縁部65d,65dは、強く引っ張らずに下杆64の斜行部64s,64sの溝66に巻き込むことで、第三の部位A4が張力を発生しないようにしている。
上述したように、縦杆62は、上端部62aと下端部62bとの間の中間部に、荷重入力方向Pと反対側の前方に突出する突出部67を有している。このように構成することで、縦杆62の突出部67よりも上杆63側の第一の部位A1に、左右方向に沿った張力T1が作用する一方、縦杆62の突出部67よりも下杆64側には、左右方向に沿った張力T1が作用しにくくなる。このように、縦杆62に突出部67を設けることで、左右方向に沿った張力T1が作用する領域を、明確に形成することができる。
また、下杆64は、両端部64a,64aに対して中央部64bが後方に突出するよう形成されている。さらに、下杆64は、直線状部64pと、斜行部64sとの間に、それぞれ、後方(第三の方向で着座者と反対側)に凸となる角部64tが形成されている。張材65は、下杆64において、直線状部64pと、斜行部64s,64sと、直線状部64pの左右方向両側の角部64t,64tとに沿って固定されている。これにより、第二の部位A3に張力T2が付与され、張材65の第二の部位A3が、後方に窪んだ形状となる。
また、下杆64は、直線状部64pと、直線状部64pに対して左右方向の両側に連続して形成された斜行部64s,64sと、を一体に備える。このように構成することで、張材65の第二の部位A3を、効率良く後方に窪んだ形状とすることができる。
また、張材65に付与された左右方向の張力T1は、一対の縦杆62の突出部67同士を直線状に結ぶように作用する。これに対し、第二の部位A3において、張材65に付与される張力T2は、下杆64の直線状部64pと、一対の縦杆62の突出部67同士とを結ぶ台形状の領域Dに集中的に作用する。したがって、張材65による荷重支持面65fは、下杆64と、一対の縦杆62の突出部67同士とを結ぶ領域に位置する第二の部位A3で、効果的に窪む。
また、一対の縦杆62の間の第一の部位A1において、張材65に、一対の縦杆62が対向する方向である左右方向に沿った張力T1を付与し、左右方向の中央部において下杆64に固定された第二の部位A3に、下杆64側に引っ張る張力T2を付与した。このような構成によって、張材65によって形成される荷重支持面65fは、単に張材65の外周部を背枠60に固定した場合に比較すると、第二の部位A3によって荷重支持面65fの左右方向の中央部が後方に窪んだ形状となる。このようにして、荷重支持面65fを、より立体的な形状とすることができる。しかも、張力T1、T2を順次付与しながら張材65を背枠60に固定すればよいので、背凭れ部6の組立作業を容易に行うことができる。
また、第二の部位A3に下杆64側に引っ張る張力T2を付与することで、荷重支持面65fは、左右方向の中央部が後方に窪んだ形状となるので、荷重支持面65fが使用者の背中のホールド性に優れた形状となる。
これにより、背凭れ部6の荷重支持面65fの形状の自由度を高め、立体的な形状の荷重支持面を、容易に形成することが可能となる。
また、第二の部位A3は、第一の部位A1、及び第二の部位A3よりも高い張力が付与されているようにした。このように構成することで、張材65は、第二の部位A3において、より大きく窪む。
また、張材65の第二の部位A3において、下杆64に対して左右方向に間隔をあけた二点以上で固定することで、第二の部位A3に付与された下杆64側に引っ張る張力T2は、張材65を下杆64に固定した点から上杆63側に向かって線状に明確に作用する。これによって張材65に稜線Lを形成することができ、第二の部位A3における窪みが、視覚的により顕著となる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態は、荷重支持体が背凭れ部である実施形態であるが、同様の構造を座体に採用することも可能である。
例えば、下杆64は、直線状部64pと、直線状部64pに対して左右方向の両側に連続して形成された斜行部64s,64sと、を一体に備えるようにしたが、これに限らない。例えば、下杆64の、直線状部64pと、斜行部64sのいずれか一方を、第三の方向において着座者と反対側に向かって凸となる曲線状としてもよい。また、下杆64を、第三の方向において着座者と反対側に向かって凸となる湾曲形状とし、第二の方向の中央部と、中央部に対して第二の方向の両端部とで、湾曲形状の曲率を異ならせるようにしても良い。
また、張材65を下杆64の直線状部64pと、斜行部64s,64sと、直線状部64pの左右方向両側の角部64t,64tと、に沿って固定するには、張材65を溝66に巻き込んで縁材68で固定する他、前方から押し付ける保持部材で固定してもよいし、タッカー等によって固定してもよい。
また、例えば、張材65は、第二の周縁部65cと第三の周縁部65d,65dとで上下方向(第一の方向)の位置に差があることで、第二の部位A3に作用した張力T2が第三の部位A4,A4に及ばないようになっていれば、どのような形状としてもよい。例えば、第三の周縁部65d,65dが第二の周縁部65cよりも下方に大きく突出していても良いし、第二の周縁部65cが第三の周縁部65d,65dよりも下方に突出するようにしてもよい。
また、下杆64の直線状部64pの両端部間の全長にわたって、張材65の第二の周縁部65cを固定することで第二の部位A3を形成するようにしたが、稜線Lを形成することができるのであれば、第二の部位A3は、下杆64に対し、左右方向に間隔を空けた二点以上で固定されていればよい。
また、上記実施形態では、張材65を上杆63に固定するようにしたが、張材65を上杆63には固定しない構成とすることもできる。
また、背枠60は、上杆63を備えず、一対の縦杆62,62、および下杆64のみを備える構成とすることもできる。
1 椅子
2 脚部
4 座体
6 背凭れ部
60 背枠(枠材)
62 縦杆(第一の枠杆)
62a 上端部(他端部)
62b 下端部(一端部)
63 上杆
63a 端部
63b 中央部
64 下杆(第二の枠杆)
64a 端部
64b 中央部
64p 直線状部
64s 斜行部
64t 角部
65 張材
65e 外周端部
65f 荷重支持面
67 突出部
A1 第一の部位
A2 上杆固定部
A3 第二の部位
A4 第三の部位
D 領域
F 床面
L 稜線
P 荷重入力方向
S1、S2 突出寸法
T1 左右方向の張力
T2 下杆側に引っ張る張力

Claims (5)

  1. 着座者の荷重を受ける荷重支持面を形成する張材と、
    前記張材の外周端部を支持する枠材と、
    を備え、
    前記枠材は、
    前記張材の荷重支持面に沿った第一の方向に延び、前記第一の方向に交差する第二の方向に離間して設けられた一対の第一の枠杆と、
    一対の前記第一の枠杆の一端部同士を連結する第二の枠杆と、
    を備え、
    前記第一の枠杆は、前記第一の枠杆の前記一端部と他端部との間の中間部に、前記荷重支持面に直交する第三の方向で着座者側に突出する突出部を有し、
    前記第二の枠杆は、前記第二の方向の両端部に対し、前記第二の方向の中央部が、前記第三の方向で着座者と反対側に突出するように形成されるとともに、
    前記第二の枠杆の前記中央部と前記両端部との間に、それぞれ前記第三の方向で着座者と反対側に凸となる角部が形成され、前記張材は、前記第二の枠杆において前記中央部、前記両端部、および前記角部に沿うよう支持されている、椅子用荷重支持部材。
  2. 前記第二の枠杆は、
    前記第二の方向の中央部に形成され、前記第二の方向に沿って延びる直線状部と、
    前記直線状部に対して前記第二の方向の両側に連続して形成され、前記両端部に向かって前記第三の方向で着座者側に傾斜して直線状に延びる斜行部と、を一体に備える、請求項1に記載の椅子用荷重支持部材。
  3. 前記張材は、
    一対の前記第一の枠杆の間で前記突出部よりも前記他端部側の領域であり、前記第二の方向に沿った張力が付与された状態で固定された第一の部位と、
    前記第二の枠杆側に引っ張る張力が付与された状態で、前記第二の枠杆の前記第二の方向の中央部に固定された第二の部位と、
    前記第二の枠杆において、前記第二の方向の両端部に固定された一対の第三の部位と、を備える請求項1または2に記載の椅子用荷重支持部材。
  4. 前記第二の部位は、前記第一の部位、及び前記第三の部位よりも高い張力が付与されている、請求項3に記載の椅子用荷重支持部材。
  5. 床面に設置される脚部と、
    前記脚部に支持された座体と、
    前記脚部に支持された、請求項1から4のいずれか一項に記載の椅子用荷重支持部材からなる背凭れと、
    を備える椅子。
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