JP6798842B2 - ラベル付き容器キャップ - Google Patents
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Description
また、本発明のラベル付き容器キャップの他の態様は、容器キャップと、前記容器キャップの外面に貼り付けられるセキュリティーラベルとを備えたラベル付き容器キャップであって、前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップに粘着されるラベル粘着部を有し、前記ラベル粘着部は、表面フィルム層と、前記表面フィルム層の裏面に所定パターンで形成された剥離層と、前記表面フィルム層および前記剥離層の裏面を覆うように形成された印刷層と、前記印刷層の裏面に形成された粘着クッション層とをラベル層方向に重ねた構造を有し、前記ラベル粘着部には、ラベル平面に沿って延びる破断開始弱化線と、前記破断開始弱化線の一端から前記破断開始弱化線に対して角度を成すようにラベル平面に沿って延びる誘導弱化線とが形成され、前記セキュリティーラベルは、前記破断開始弱化線および前記誘導弱化線が前記容器キャップの開封に伴って破断する位置に貼り付けられ、前記容器キャップは、容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋とを有し、前記セキュリティーラベルは、前記キャップ本体と前記上蓋との間の境界線に跨って貼り付けられ、前記破断開始弱化線は、前記境界線に平行に配置され、前記容器キャップは、前記キャップ本体および前記上蓋を連結するヒンジ部を有し、前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップの周方向に前記ヒンジ部から90°ずれた位置を跨ぐように配置されていることにより、前記課題を解決するものである。
また、本請求項1、3に係る発明によれば、破断開始弱化線が、キャップ本体と上蓋との間の境界線に平行に配置されていることにより、セキュリティーラベルが貼り付けられたままの状態で上蓋を無理に開けようとした場合に、破断開始弱化線以外の箇所からセキュリティーラベルの破断が開始してしまうことを抑制できる。
また、本請求項1に係る発明によれば、上蓋の摘み部側に位置する破断開始弱化線の摘み側端部から、誘導弱化線が延びていることにより、上蓋を開ける際に、上蓋と容器キャップとの離間間隔が大きくなる摘み部側に誘導弱化線を配置することで、セキュリティーラベルが貼り付けられたままの状態で上蓋を無理に開けようとした場合に、誘導弱化線を確実に破断させて、セキュリティーラベルにラベル層方向への力を作用させることができる。
また、本請求項2、3に係る発明によれば、セキュリティーラベルは、容器キャップの周方向にヒンジ部から90°ずれた位置を跨ぐように配置されていることにより、セキュリティーラベルが貼り付けられたままの状態で上蓋を無理に開けようとした場合に、誘導弱化線を確実に破断させることができる。
また、本請求項6に係る発明によれば、破断開始弱化線と誘導弱化線との間の角度が、90°以上に設定されていることにより、破断開始弱化線を起点に開始したセキュリティーラベルの破断を、誘導弱化線に確実に誘導することができる。
キャップ本体21と上蓋22とは、ヒンジ部23によって連結され、また、上蓋22には、ヒンジ部23から容器キャップ20の周方向に(本実施形態では180°)ずれた位置に形成された摘み部24が形成されている。
セキュリティーラベル30は、容器キャップ20の周方向に、ヒンジ部23(正確には、周方向におけるヒンジ部23の中央)から90°ずれた位置を跨ぐように配置されている。
剥離層42は、剥離性を有し、UV(紫外線硬化型)シリコン樹脂、シリコン系、テフロン(登録商標)系、マット粒子系、ステアリルアクリレート等高級アルコールのアクリル酸エステルに代表される油脂系、ニトロセルロースに代表されるセルロースエステル、エーテル系等から形成されている。剥離層42は、「開封済」等の所定パターンで、所定間隔で複数、凸版印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等によって形成される。
印刷層43、53は、セキュリティーラベル30を剥がした際に現れる印刷を施したものである。
粘着クッション層44は、クッション性と皮膜性と粘着性を有し、不可逆的に弾性変化する特性を有している。
また、破断開始弱化線60は、図2に示すように、ヒンジ部23側(ラベル非粘着部50側)に位置するヒンジ側端部61と、摘み部24側(ラベル粘着部40側)に位置する摘み側端部62とを有している。
誘導弱化線70は、破断開始弱化線60の摘み側端部62から延びている。
また、この際、誘導弱化線70が、ラベル粘着部40の外縁よりも内側に形成されている(言い換えると、ラベル粘着部40の外縁に達していない)ことにより、誘導弱化線70が破断する時に、表面フィルム層41がより引っ張られる(すなわち、ラベル粘着部40の外縁と破断開始弱化線60側の誘導弱化線70の端部との間の領域が、開栓時における上蓋22の旋回によって引っ張られる)ことになるため、セキュリティーラベル30にラベル層方向への力がより作用し易くなり、上述した効果がより促進されることになる。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60の一端から1本の誘導弱化線70が延びているが、図6に示す変形例のように、破断開始弱化線60と誘導弱化線70とでT字状を成すように、破断開始弱化線60の一端から複数(2本)の誘導弱化線70が延びていてもよい。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60の摘み側端部62から誘導弱化線70が延びているものとして説明したが、反対に、破断開始弱化線60のヒンジ側端部61から誘導弱化線70が延びていてもよい。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60および誘導弱化線70は、ラベル粘着部40の外縁よりも内側に形成されているが、破断開始弱化線60または誘導弱化線70の少なくとも一方が、ラベル粘着部40の外縁に達していてもよい。なお、セキュリティーラベル30の不測の破断を防止する観点から、破断開始弱化線60および誘導弱化線70は、ラベル粘着部40の外縁よりも内側に形成されているのが、好ましい。
また、破断開始弱化線60または誘導弱化線70の少なくとも一方が、ラベル非粘着部50の内側まで延びていてもよい。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60が境界線B上に配置されているものとして説明したが、破断開始弱化線60の位置が境界線Bからずれていてもよく、また、破断開始弱化線60が境界線Bに対して非平行に配置されていてもよい。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60および誘導弱化線70の両方が、直線状に形成されているが、破断開始弱化線60および誘導弱化線70の少なくとも一方が、曲線状に形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、セキュリティーラベルが、容器キャップに粘着されるラベル粘着部と、容器キャップに粘着されないラベル非粘着部とを有しているものとして説明したが、ラベル非粘着部を形成せず、言い換えると、セキュリティーラベル全体をラベル粘着部として構成してもよい。
また、上述した実施形態では、粘着クッション層を1層構造で形成するものとして説明したが、粘着クッション層の具体的態様はこれに限定されず、例えば、図7に示す従来例のように、粘着クッション層を、印刷層の裏面に形成されてクッション性および皮膜性を有したクッション層と、クッション層の裏面に形成されて粘着性を有した粘着層との2層構造で構成してもよい。
また、上述した実施形態では、キャップ本体と上蓋とをヒンジ部によって連結しているものとして説明したが、容器キャップの具体的態様はこれに限定されず、例えば、キャップ本体と上蓋とをネジ式で連結するものであってもよい。
20 ・・・ 容器キャップ
21 ・・・ キャップ本体
22 ・・・ 上蓋
23 ・・・ ヒンジ部
24 ・・・ 摘み部
30 ・・・ セキュリティーラベル
40 ・・・ ラベル粘着部
41 ・・・ 表面フィルム層
42 ・・・ 剥離層
43 ・・・ 印刷層
44 ・・・ 粘着クッション層
50 ・・・ ラベル非粘着部
51 ・・・ 表面フィルム層
53 ・・・ 印刷層
60 ・・・ 破断開始弱化線
61 ・・・ ヒンジ側端部
62 ・・・ 摘み側端部
70 ・・・ 誘導弱化線
B ・・・ キャップ本体と上蓋との間の境界線
Claims (6)
- 容器キャップと、前記容器キャップの外面に貼り付けられるセキュリティーラベルとを備えたラベル付き容器キャップであって、
前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップに粘着されるラベル粘着部を有し、
前記ラベル粘着部は、表面フィルム層と、前記表面フィルム層の裏面に所定パターンで形成された剥離層と、前記表面フィルム層および前記剥離層の裏面を覆うように形成された印刷層と、前記印刷層の裏面に形成された粘着クッション層とをラベル層方向に重ねた構造を有し、
前記ラベル粘着部には、ラベル平面に沿って延びる破断開始弱化線と、前記破断開始弱化線の一端から前記破断開始弱化線に対して角度を成すようにラベル平面に沿って延びる誘導弱化線とが形成され、
前記セキュリティーラベルは、前記破断開始弱化線および前記誘導弱化線が前記容器キャップの開封に伴って破断する位置に貼り付けられ、
前記容器キャップは、容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋とを有し、
前記セキュリティーラベルは、前記キャップ本体と前記上蓋との間の境界線に跨って貼り付けられ、
前記破断開始弱化線は、前記境界線に平行に配置され、
前記容器キャップは、前記キャップ本体および前記上蓋を連結するヒンジ部を有し、
前記上蓋は、前記ヒンジ部から前記容器キャップの周方向にずれた位置に形成された摘み部を有し、
前記破断開始弱化線は、前記ヒンジ部側に位置するヒンジ側端部と、前記摘み部側に位置する摘み側端部とを有し、
前記誘導弱化線は、前記破断開始弱化線の前記摘み側端部から延びていることを特徴とするラベル付き容器キャップ。 - 前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップの周方向に前記ヒンジ部から90°ずれた位置を跨ぐように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のラベル付き容器キャップ。
- 容器キャップと、前記容器キャップの外面に貼り付けられるセキュリティーラベルとを備えたラベル付き容器キャップであって、
前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップに粘着されるラベル粘着部を有し、
前記ラベル粘着部は、表面フィルム層と、前記表面フィルム層の裏面に所定パターンで形成された剥離層と、前記表面フィルム層および前記剥離層の裏面を覆うように形成された印刷層と、前記印刷層の裏面に形成された粘着クッション層とをラベル層方向に重ねた構造を有し、
前記ラベル粘着部には、ラベル平面に沿って延びる破断開始弱化線と、前記破断開始弱化線の一端から前記破断開始弱化線に対して角度を成すようにラベル平面に沿って延びる誘導弱化線とが形成され、
前記セキュリティーラベルは、前記破断開始弱化線および前記誘導弱化線が前記容器キャップの開封に伴って破断する位置に貼り付けられ、
前記容器キャップは、容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋とを有し、
前記セキュリティーラベルは、前記キャップ本体と前記上蓋との間の境界線に跨って貼り付けられ、
前記破断開始弱化線は、前記境界線に平行に配置され、
前記容器キャップは、前記キャップ本体および前記上蓋を連結するヒンジ部を有し、
前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップの周方向に前記ヒンジ部から90°ずれた位置を跨ぐように配置されていることを特徴とするラベル付き容器キャップ。 - 前記セキュリティーラベルは、ラベル平面において前記ラベル粘着部に隣接して形成されるラベル非粘着部を更に有し、
前記破断開始弱化線は、前記誘導弱化線に接続された前記一端から、前記ラベル非粘着部側に向けて延びていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のラベル付き容器キャップ。 - 前記破断開始弱化線は、前記境界線上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のラベル付き容器キャップ。
- 前記破断開始弱化線と前記誘導弱化線との間の角度は、90°以上に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のラベル付き容器キャップ。
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