JP6798842B2 - ラベル付き容器キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器キャップの開封履歴を証明するセキュリティーラベルが貼り付けられたラベル付き容器キャップに関する。
近年、流通過程等において容器が不正に開封されることを防止するために、開封履歴を証明する所謂タンパーエビデント機能を有した容器が、飲料用容器等の幅広い分野で採用されている。
このようなタンパーエビデント機能を有した容器としては、容器キャップおよび容器口筒部を纏めてシュリンクラベルで覆ったもの(例えば特許文献1を参照)や、容器キャップの上蓋に形成された開封用鍔部を覆うように、キャップ本体のスカート壁にTE(タンパーエビデント)カバーを設けたもの(例えば特許文献2を参照)等が知られている。
ところが、このようなシュリンクラベルやTEカバーを設けた場合、外観から一目で開封履歴を認識することが可能になるものの、シュリンクラベルを貼るためには、専用の設備や当該設備を設置するための設置スペースが必要になり、また、TEカバーには、その開封方法が分かり難いという問題や、搬送性やチャッキング性に難があるという問題があった。
そこで、上記の問題を回避する一つの方法として、容器キャップの開封履歴を証明可能なセキュリティーラベルを容器キャップに貼り付けることが知られている。このようなセキュリティーラベルとしては、容器等の被着体からセキュリティーラベルを剥がすと、被着体側に印刷層の一部及び粘着層が残留し、セキュリティーラベルおよび被着体の両方にセキュリティーラベルを剥した痕跡が残るものが広く普及している。このようなセキュリティーラベルは、転移タイプと一般的に呼ばれている。
しかしながら、このようなセキュリティーラベルを使用した場合には、被着体側に残った粘着剤の残留片が容器内に混入する恐れがあり、特に飲料、食品、医薬品、化粧品等の容器に用いるには好適でないという問題があり、また、容器側に粘着した残留片が容器の外観を害し、残留片の粘着性がゴミ等を粘着させるという問題もある。
そこで、セキュリティーラベルを剥がしたことを認識できつつも、被着体に粘着剤が残ることを回避可能なセキュリティーラベルとして、特許文献3に記載されるセキュリティーラベル(改ざん防止ラベル)が提案されている。
この特許文献3に記載のセキュリティーラベル130は、図7に示すように、透明な表面フィルム層141と、表面フィルム層141の裏面に所定パターンで形成された剥離層142と、表面フィルム層141および剥離層142の裏面を覆うように形成された印刷層143と、印刷層143の裏面に形成されたクッション層144と、クッション層144の裏面に形成された粘着層145とをラベル層方向に重ねた構造を有している。
この特許文献3に記載のセキュリティーラベル130では、図7に示すように、容器等の被着体120からセキュリティーラベル130を剥がした時に、表面フィルム層141から剥離層142が剥離して、剥離層142の裏面に形成された印刷層143Bが表面フィルム層141の裏面に形成された印刷層143Aから浮き剥がれ、表面フィルム層141と剥離層142との間に隙間Sが形成される。そして、この隙間Sが形成されることにより、剥離層142が設けられた印刷層143Bが半透明となり、外部から視認可能な文字等の所定パターンがセキュリティーラベル130に表示される。このようなセキュリティーラベルは、非転移タイプと一般的に呼ばれている。
特開2012−176760号公報 特開2007−261606号公報 特開2003−345255号公報
上述したように、特許文献3に記載のセキュリティーラベル130では、セキュリティーラベル130にラベル層方向(ラベル表裏方向)への力、すなわち、表面フィルム層141から剥離層142を剥離させる力が作用した場合に、文字等の所定パターンがセキュリティーラベル130に表示される。
しかしながら、このようなラベル付き容器キャップでは、図8に一例を示すように、容器キャップ120にセキュリティーラベル130が貼り付けられたままの状態で、上蓋122を無理に開いてしまうような使用態様も想定され、この場合、セキュリティーラベル130がその中央付近でラベル平面方向に引き裂かれてしまう。そして、このような場合には、セキュリティーラベル130にラベル層方向への力が作用しないため、容器キャップ120が開封されているものにも関わらず、セキュリティーラベル130に文字等の所定パターンが表示されないことになる、という問題があった。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、容器キャップの開封時に、文字等の所定パターンをセキュリティーラベルに確実に表示させるラベル付き容器キャップを提供することを目的とするものである。
本発明のラベル付き容器キャップは、容器キャップと、前記容器キャップの外面に貼り付けられるセキュリティーラベルとを備えたラベル付き容器キャップであって、前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップに粘着されるラベル粘着部を有し、前記ラベル粘着部は、表面フィルム層と、前記表面フィルム層の裏面に所定パターンで形成された剥離層と、前記表面フィルム層および前記剥離層の裏面を覆うように形成された印刷層と、前記印刷層の裏面に形成された粘着クッション層とをラベル層方向に重ねた構造を有し、前記ラベル粘着部には、ラベル平面に沿って延びる破断開始弱化線と、前記破断開始弱化線の一端から前記破断開始弱化線に対して角度を成すようにラベル平面に沿って延びる誘導弱化線とが形成され、前記セキュリティーラベルは、前記破断開始弱化線および前記誘導弱化線が前記容器キャップの開封に伴って破断する位置に貼り付けられ、前記容器キャップは、容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋とを有し、前記セキュリティーラベルは、前記キャップ本体と前記上蓋との間の境界線に跨って貼り付けられ、前記破断開始弱化線は、前記境界線に平行に配置され、前記容器キャップは、前記キャップ本体および前記上蓋を連結するヒンジ部を有し、前記上蓋は、前記ヒンジ部から前記容器キャップの周方向にずれた位置に形成された摘み部を有し、前記破断開始弱化線は、前記ヒンジ部側に位置するヒンジ側端部と、前記摘み部側に位置する摘み側端部とを有し、前記誘導弱化線は、前記破断開始弱化線の前記摘み側端部から延びていることにより、前記課題を解決するものである。
また、本発明のラベル付き容器キャップの他の態様は、容器キャップと、前記容器キャップの外面に貼り付けられるセキュリティーラベルとを備えたラベル付き容器キャップであって、前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップに粘着されるラベル粘着部を有し、前記ラベル粘着部は、表面フィルム層と、前記表面フィルム層の裏面に所定パターンで形成された剥離層と、前記表面フィルム層および前記剥離層の裏面を覆うように形成された印刷層と、前記印刷層の裏面に形成された粘着クッション層とをラベル層方向に重ねた構造を有し、前記ラベル粘着部には、ラベル平面に沿って延びる破断開始弱化線と、前記破断開始弱化線の一端から前記破断開始弱化線に対して角度を成すようにラベル平面に沿って延びる誘導弱化線とが形成され、前記セキュリティーラベルは、前記破断開始弱化線および前記誘導弱化線が前記容器キャップの開封に伴って破断する位置に貼り付けられ、前記容器キャップは、容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋とを有し、前記セキュリティーラベルは、前記キャップ本体と前記上蓋との間の境界線に跨って貼り付けられ、前記破断開始弱化線は、前記境界線に平行に配置され、前記容器キャップは、前記キャップ本体および前記上蓋を連結するヒンジ部を有し、前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップの周方向に前記ヒンジ部から90°ずれた位置を跨ぐように配置されていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1、に係る発明によれば、セキュリティーラベルのラベル粘着部が、表面フィルム層と、表面フィルム層の裏面に所定パターンで形成された剥離層と、表面フィルム層および剥離層の裏面を覆うように形成された印刷層と、印刷層の裏面に形成された粘着クッション層とをラベル層方向に重ねた構造を有していることにより、セキュリティーラベルを剥がした際に、表面フィルム層から剥離層を剥離させて、表面フィルム層から剥離層との間に隙間を形成し、この隙間の形成によって文字等の所定パターンをセキュリティーラベルに表示させ、これにより、容器キャップに粘着剤を残留させることなく、容器キャップの開封履歴を証明できるばかりでなく、以下の効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1、に係る発明によれば、破断開始の起点となる破断開始弱化線に加えて、破断開始弱化線に対して角度を成すようにラベル平面方向に延びる誘導弱化線を形成することにより、容器キャップにセキュリティーラベルが貼り付けられたままの状態で容器キャップを無理に開封した場合等、セキュリティーラベルがラベル平面方向に引き裂かれるような場合であっても、破断開始弱化線を起点に開始したセキュリティーラベルの破断が、破断開始弱化線に角度を成すように延びる誘導弱化線によって誘導される時に、セキュリティーラベルにラベル層方向への力が作用することになるため、表面フィルム層から剥離層を剥離させ、文字等の所定パターンをセキュリティーラベルに確実に表示させることができる。
また、本請求項に係る発明によれば、破断開始弱化線が、誘導弱化線に接続された一端から、ラベル非粘着部側に向けて延びている、言い換えると、セキュリティーラベルを剥がす方向に沿って延びていることにより、使用者がラベル非粘着部を掴んでセキュリティーラベルを剥がす時に、破断開始弱化線でセキュリティーラベルが破断してしまうことを抑制できる。
また、本請求項1、3に係る発明によれば、破断開始弱化線が、キャップ本体と上蓋との間の境界線に平行に配置されていることにより、セキュリティーラベルが貼り付けられたままの状態で上蓋を無理に開けようとした場合に、破断開始弱化線以外の箇所からセキュリティーラベルの破断が開始してしまうことを抑制できる。
また、本請求項に係る発明によれば、上蓋の摘み部側に位置する破断開始弱化線の摘み側端部から、誘導弱化線が延びていることにより、上蓋を開ける際に、上蓋と容器キャップとの離間間隔が大きくなる摘み部側に誘導弱化線を配置することで、セキュリティーラベルが貼り付けられたままの状態で上蓋を無理に開けようとした場合に、誘導弱化線を確実に破断させて、セキュリティーラベルにラベル層方向への力を作用させることができる。
また、本請求項2、3に係る発明によれば、セキュリティーラベルは、容器キャップの周方向にヒンジ部から90°ずれた位置を跨ぐように配置されていることにより、セキュリティーラベルが貼り付けられたままの状態で上蓋を無理に開けようとした場合に、誘導弱化線を確実に破断させることができる。
また、本請求項に係る発明によれば、破断開始弱化線と誘導弱化線との間の角度が、90°以上に設定されていることにより、破断開始弱化線を起点に開始したセキュリティーラベルの破断を、誘導弱化線に確実に誘導することができる。
本発明の一実施形態であるラベル付き容器キャップを示す説明図。 セキュリティーラベルを示す説明図。 ラベル付き容器キャップを示す断面図。 セキュリティーラベルを剥がす際の様子を示す断面図。 上蓋を無理に開いた場合にセキュリティーラベルが引き裂かれる様子を示す説明図。 セキュリティーラベルの変形例を示す説明図。 従来のセキュリティーラベルを剥がす際の様子を示す断面図。 上蓋を無理に開いた場合にセキュリティーラベルが引き裂かれる様子を示す説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係るラベル付き容器キャップ10について、図面に基づいて説明する。
ラベル付き容器キャップ10は、図1に示すように、容器(図示しない)の容器口筒部に装着される合成樹脂製のヒンジ付きキャップとして構成された容器キャップ20と、容器キャップ20の側部の外面に貼り付けられるセキュリティーラベル30とから構成されている。
容器キャップ20は、図1に示すように、容器口筒部に装着されるキャップ本体21と、キャップ本体21に取り付けられる上蓋22とを有している。
キャップ本体21と上蓋22とは、ヒンジ部23によって連結され、また、上蓋22には、ヒンジ部23から容器キャップ20の周方向に(本実施形態では180°)ずれた位置に形成された摘み部24が形成されている。
セキュリティーラベル30は、図1に示すように、キャップ本体21と上蓋22との間の境界線Bに跨って貼り付けられ、図1や図3に示すように、容器キャップ20に粘着されるラベル粘着部40と、ラベル平面方向においてラベル粘着部40に隣接して形成され、容器キャップ20に粘着されないラベル非粘着部50とを有している。
セキュリティーラベル30は、図1に示すように、ラベル粘着部40およびラベル非粘着部50の境界線がキャップ本体21と上蓋22との間の境界線Bに直交するように配置されている。ラベル粘着部40は、摘み部24側に配置され、また、ラベル非粘着部50は、ヒンジ部23側に配置されている。
セキュリティーラベル30は、容器キャップ20の周方向に、ヒンジ部23(正確には、周方向におけるヒンジ部23の中央)から90°ずれた位置を跨ぐように配置されている。
ラベル粘着部40は、図3に示すように、表面フィルム層41と、表面フィルム層41の裏面に所定パターンで形成された剥離層42と、表面フィルム層41および剥離層42の裏面を覆うように形成された印刷層43と、印刷層43の裏面に形成された粘着クッション層44とをラベル層方向に重ねた構造を有している。
また、ラベル非粘着部50は、図3に示すように、表面フィルム層51と、表面フィルム層51の裏面を覆うように形成された印刷層53とをラベル層方向に重ねた構造を有している。
図3に示すように、ラベル粘着部40の表面フィルム層41とラベル非粘着部50の表面フィルム層51とは、ラベル平面方向に連続し、また、ラベル粘着部40の印刷層43とラベル非粘着部50の印刷層53とは、ラベル平面方向に連続している。
表面フィルム層41、51は、ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン等の透明な高分子フィルムから形成されている。
剥離層42は、剥離性を有し、UV(紫外線硬化型)シリコン樹脂、シリコン系、テフロン(登録商標)系、マット粒子系、ステアリルアクリレート等高級アルコールのアクリル酸エステルに代表される油脂系、ニトロセルロースに代表されるセルロースエステル、エーテル系等から形成されている。剥離層42は、「開封済」等の所定パターンで、所定間隔で複数、凸版印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等によって形成される。
印刷層43、53は、セキュリティーラベル30を剥がした際に現れる印刷を施したものである。
粘着クッション層44は、クッション性と皮膜性と粘着性を有し、不可逆的に弾性変化する特性を有している。
ラベル粘着部40には、図1や図2に示すように、ラベル平面に沿って延びる破断開始弱化線60と、破断開始弱化線60の一端から破断開始弱化線60に対して角度(本実施形態では約150°の角度)を成すようにラベル平面に沿って延びる誘導弱化線70とが形成されている。
本実施形態では、破断開始弱化線60および誘導弱化線70が、ラベル平面方向に断続的に連続する複数のスリットから構成されているが、破断開始弱化線60および誘導弱化線70の具体的態様は、これら破断開始弱化線60および誘導弱化線70以外の周辺部分よりも破断し易くなっていればよく、例えば、周辺部分よりも肉薄に形成されていることにより、破断し易くなっていてもよい。
破断開始弱化線60は、図1や図2に示すように、キャップ本体21および上蓋22の間の境界線Bに平行になるように、更に具体的には、境界線B上に位置するように、誘導弱化線70に接続された一端(摘み側端部62)から、ラベル非粘着部50側に向けて延びている。
また、破断開始弱化線60は、図2に示すように、ヒンジ部23側(ラベル非粘着部50側)に位置するヒンジ側端部61と、摘み部24側(ラベル粘着部40側)に位置する摘み側端部62とを有している。
誘導弱化線70は、破断開始弱化線60の摘み側端部62から延びている。
つぎに、本実施形態のラベル付き容器キャップ10において、容器キャップ20からセキュリティーラベル30を剥がした場合の各部の様子について、図4に基いて説明する。
まず、使用者がラベル非粘着部50を掴んでセキュリティーラベル30を剥がす時には、図4に示すように、容器キャップ20の表面からラベル非粘着部50側が浮き上がるように、セキュリティーラベル30が曲げられる。
この際、セキュリティーラベル30が曲げられたことに起因して、図4に示すように、表面フィルム層41から剥離層42が剥離して、剥離層42の裏面に形成された印刷層43Bが表面フィルム層41の裏面に形成された印刷層43Aから浮き剥がれ(切断され)、表面フィルム層41と剥離層42との間に隙間Sが形成される。
この際、剥離した剥離層42および印刷層43Bは、粘着クッション層44の皮膜性とクッション性によって粘着クッション層44に食い込み、そして、粘着クッション層44の不可逆的な弾性変形によって、剥離層42および印刷層43Bが粘着クッション層44に食い込んだ状態が維持される。
そして、表面フィルム層41と剥離層42との間に隙間Sが形成されることにより、剥離層42を設けた印刷層43Bが半透明となり、外部(表面フィルム層41側)から視認可能な文字等の所定パターンがセキュリティーラベル30に表示される。本実施形態のセキュリティーラベル30は、いわゆる非転移タイプとなっている。
つぎに、本実施形態のラベル付き容器キャップ10において、容器キャップ20にセキュリティーラベル30が貼り付けられたままの状態で、上蓋22を無理に開いた場合の各部の様子について、図5に基いて説明する。
まず、容器キャップ20にセキュリティーラベル30が貼り付けられたままの状態で、上蓋22を無理に開いた場合、破断開始弱化線60からセキュリティーラベル30の破断が開始し、このセキュリティーラベル30の破断は、破断開始弱化線60のヒンジ側端部61からヒンジ部23側に延びるとともに、破断開始弱化線60の摘み側端部62から誘導弱化線70によって誘導されて摘み部24側に延びることになる。
そして、誘導弱化線70は、破断開始弱化線60に対して角度を成すように延びていることから、セキュリティーラベル30の破断が誘導弱化線70によって誘導される時に、セキュリティーラベル30にラベル層方向への力が作用し、すなわち、表面フィルム層41から剥離層42を剥離させる力が生じ、その結果、セキュリティーラベル30に文字等の所定パターンが表示される。
また、この際、誘導弱化線70が、ラベル粘着部40の外縁よりも内側に形成されている(言い換えると、ラベル粘着部40の外縁に達していない)ことにより、誘導弱化線70が破断する時に、表面フィルム層41がより引っ張られる(すなわち、ラベル粘着部40の外縁と破断開始弱化線60側の誘導弱化線70の端部との間の領域が、開栓時における上蓋22の旋回によって引っ張られる)ことになるため、セキュリティーラベル30にラベル層方向への力がより作用し易くなり、上述した効果がより促進されることになる。
なお、破断開始弱化線60および誘導弱化線70の具体的態様は、図2に示す例に限定されず、種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、破断開始弱化線60および誘導弱化線70の間の角度は、如何なるものでもよく、図6に示す変形例のように、破断開始弱化線60および誘導弱化線70の間の角度が90°になるように設定してもよい。なお、破断開始弱化線60および誘導弱化線70の間の角度が90°以上になるように設定することが、破断開始弱化線60を起点に開始したセキュリティーラベル30の破断を、誘導弱化線70に円滑に誘導することができるので好ましい。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60の一端から1本の誘導弱化線70が延びているが、図6に示す変形例のように、破断開始弱化線60と誘導弱化線70とでT字状を成すように、破断開始弱化線60の一端から複数(2本)の誘導弱化線70が延びていてもよい。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60の摘み側端部62から誘導弱化線70が延びているものとして説明したが、反対に、破断開始弱化線60のヒンジ側端部61から誘導弱化線70が延びていてもよい。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60および誘導弱化線70は、ラベル粘着部40の外縁よりも内側に形成されているが、破断開始弱化線60または誘導弱化線70の少なくとも一方が、ラベル粘着部40の外縁に達していてもよい。なお、セキュリティーラベル30の不測の破断を防止する観点から、破断開始弱化線60および誘導弱化線70は、ラベル粘着部40の外縁よりも内側に形成されているのが、好ましい。
また、破断開始弱化線60または誘導弱化線70の少なくとも一方が、ラベル非粘着部50の内側まで延びていてもよい。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60が境界線B上に配置されているものとして説明したが、破断開始弱化線60の位置が境界線Bからずれていてもよく、また、破断開始弱化線60が境界線Bに対して非平行に配置されていてもよい。
また、図2に示す例では、破断開始弱化線60および誘導弱化線70の両方が、直線状に形成されているが、破断開始弱化線60および誘導弱化線70の少なくとも一方が、曲線状に形成されていてもよい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、上述した実施形態では、セキュリティーラベルが、キャップ本体と上蓋との間の境界線に跨って貼り付けられるものとして説明したが、セキュリティーラベルの貼り付け位置はこれに限定されず、例えば、容器と容器キャップとの間の境界線に跨って貼り付けられていてもよい。なお、この場合、容器キャップは、キャップ本体と上蓋とに分離されていない単一部品として構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、セキュリティーラベルが、容器キャップに粘着されるラベル粘着部と、容器キャップに粘着されないラベル非粘着部とを有しているものとして説明したが、ラベル非粘着部を形成せず、言い換えると、セキュリティーラベル全体をラベル粘着部として構成してもよい。
また、上述した実施形態では、粘着クッション層を1層構造で形成するものとして説明したが、粘着クッション層の具体的態様はこれに限定されず、例えば、図7に示す従来例のように、粘着クッション層を、印刷層の裏面に形成されてクッション性および皮膜性を有したクッション層と、クッション層の裏面に形成されて粘着性を有した粘着層との2層構造で構成してもよい。
また、上述した実施形態では、キャップ本体と上蓋とをヒンジ部によって連結しているものとして説明したが、容器キャップの具体的態様はこれに限定されず、例えば、キャップ本体と上蓋とをネジ式で連結するものであってもよい。
10 ・・・ ラベル付き容器キャップ
20 ・・・ 容器キャップ
21 ・・・ キャップ本体
22 ・・・ 上蓋
23 ・・・ ヒンジ部
24 ・・・ 摘み部
30 ・・・ セキュリティーラベル
40 ・・・ ラベル粘着部
41 ・・・ 表面フィルム層
42 ・・・ 剥離層
43 ・・・ 印刷層
44 ・・・ 粘着クッション層
50 ・・・ ラベル非粘着部
51 ・・・ 表面フィルム層
53 ・・・ 印刷層
60 ・・・ 破断開始弱化線
61 ・・・ ヒンジ側端部
62 ・・・ 摘み側端部
70 ・・・ 誘導弱化線
B ・・・ キャップ本体と上蓋との間の境界線

Claims (6)

  1. 容器キャップと、前記容器キャップの外面に貼り付けられるセキュリティーラベルとを備えたラベル付き容器キャップであって、
    前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップに粘着されるラベル粘着部を有し、
    前記ラベル粘着部は、表面フィルム層と、前記表面フィルム層の裏面に所定パターンで形成された剥離層と、前記表面フィルム層および前記剥離層の裏面を覆うように形成された印刷層と、前記印刷層の裏面に形成された粘着クッション層とをラベル層方向に重ねた構造を有し、
    前記ラベル粘着部には、ラベル平面に沿って延びる破断開始弱化線と、前記破断開始弱化線の一端から前記破断開始弱化線に対して角度を成すようにラベル平面に沿って延びる誘導弱化線とが形成され、
    前記セキュリティーラベルは、前記破断開始弱化線および前記誘導弱化線が前記容器キャップの開封に伴って破断する位置に貼り付けられ
    前記容器キャップは、容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋とを有し、
    前記セキュリティーラベルは、前記キャップ本体と前記上蓋との間の境界線に跨って貼り付けられ、
    前記破断開始弱化線は、前記境界線に平行に配置され、
    前記容器キャップは、前記キャップ本体および前記上蓋を連結するヒンジ部を有し、
    前記上蓋は、前記ヒンジ部から前記容器キャップの周方向にずれた位置に形成された摘み部を有し、
    前記破断開始弱化線は、前記ヒンジ部側に位置するヒンジ側端部と、前記摘み部側に位置する摘み側端部とを有し、
    前記誘導弱化線は、前記破断開始弱化線の前記摘み側端部から延びていることを特徴とするラベル付き容器キャップ。
  2. 前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップの周方向に前記ヒンジ部から90°ずれた位置を跨ぐように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のラベル付き容器キャップ。
  3. 容器キャップと、前記容器キャップの外面に貼り付けられるセキュリティーラベルとを備えたラベル付き容器キャップであって、
    前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップに粘着されるラベル粘着部を有し、
    前記ラベル粘着部は、表面フィルム層と、前記表面フィルム層の裏面に所定パターンで形成された剥離層と、前記表面フィルム層および前記剥離層の裏面を覆うように形成された印刷層と、前記印刷層の裏面に形成された粘着クッション層とをラベル層方向に重ねた構造を有し、
    前記ラベル粘着部には、ラベル平面に沿って延びる破断開始弱化線と、前記破断開始弱化線の一端から前記破断開始弱化線に対して角度を成すようにラベル平面に沿って延びる誘導弱化線とが形成され、
    前記セキュリティーラベルは、前記破断開始弱化線および前記誘導弱化線が前記容器キャップの開封に伴って破断する位置に貼り付けられ、
    前記容器キャップは、容器口筒部に装着されるキャップ本体と、前記キャップ本体に取り付けられる上蓋とを有し、
    前記セキュリティーラベルは、前記キャップ本体と前記上蓋との間の境界線に跨って貼り付けられ、
    前記破断開始弱化線は、前記境界線に平行に配置され、
    前記容器キャップは、前記キャップ本体および前記上蓋を連結するヒンジ部を有し、
    前記セキュリティーラベルは、前記容器キャップの周方向に前記ヒンジ部から90°ずれた位置を跨ぐように配置されていることを特徴とするラベル付き容器キャップ。
  4. 前記セキュリティーラベルは、ラベル平面において前記ラベル粘着部に隣接して形成されるラベル非粘着部を更に有し、
    前記破断開始弱化線は、前記誘導弱化線に接続された前記一端から、前記ラベル非粘着部側に向けて延びていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のラベル付き容器キャップ。
  5. 前記破断開始弱化線は、前記境界線上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のラベル付き容器キャップ。
  6. 前記破断開始弱化線と前記誘導弱化線との間の角度は、90°以上に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のラベル付き容器キャップ。
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