JP6794755B2 - 光ファイバ - Google Patents

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本発明は、光ファイバに関するものである。
エルビウム(Er)を含むシリカガラスからなるコアを有する光ファイバは、Erを励起し得る波長の励起光が供給されることで、CバンドまたはLバンドの信号光を増幅することができる。このような光ファイバはEDF(Erbium-Doped Fiber)と呼ばれる。
特許文献1にはEDFの製造方法が記載されている。この文献に記載された製造方法は、シリカガラスのパイプの内壁面上にガラス微粒子を堆積させて透明化する工程などを含むMCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法により光ファイバ母材を製造し、この光ファイバ母材を線引してEDFを製造するものである。
特許文献2には、コアがアルカリ金属元素またはアルカリ土類元素を含むEDFの発明が開示されている。この文献には、コアにおけるアルカリ金属元素の濃度を0.1wt%〜3wt%とすることで発光効率が向上した旨の記載がある。
特開2005−343731号公報 特開平5−279066号公報
本発明者は、特許文献1に記載されているようにMCVD法によりEDFを製造した場合に以下のような問題が生じることを見出した。
すなわち、EDFのファイバ軸からの径方向の距離に対してEr濃度分布を測定してみると、コア内におけるEr濃度分布の均一性が悪く、コア中央領域(ファイバ軸を中心とする領域)においてEr濃度が低いディップが存在する。MCVD法における縮径工程やコラプス工程の際にガラスパイプが1800〜2000℃程度に加熱され、その加熱時にガラスパイプの内表面近傍のErが揮発することにより、このようなディップが生じると考えられる。
コア内においてEr濃度分布の均一性が優れる場合と比べると、コア中央領域においてEr濃度が低いディップが存在する場合には、Er濃度分布に対する励起光および信号光のパワー分布の重なり積分が小さく、その結果、信号光の増幅の効率が低い。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、信号光を高効率に増幅することができる光ファイバを提供することを目的とする。
本発明の光ファイバは、シリカガラスからなるコアと、該コアを取り囲み前記コアより屈折率が低いシリカガラスからなるクラッドとを備え、前記コアは、エルビウム、アルミニウムおよびカルシウムを含み、前記クラッドは、純シリカガラスまたはフッ素を含むシリカガラスであり、前記コアにおけるカルシウムの濃度は、前記コアの中心に近いほど大きい傾向を有し、前記コアにおけるエルビウムの最大濃度をMaxErとし、前記コアの半径の1/3の半径のコア中央領域におけるエルビウムの最小濃度をMinErとしたときに、比MinEr/MaxErが0.5以上である。
本発明の光ファイバは、コア中央領域におけるEr濃度のディップが抑制されたものとなり、信号光を高効率に増幅することができる。
図1は、光ファイバ1の断面図である。 図2は、光ファイバ製造方法におけるガラス堆積工程を説明する図である。 図3は、光ファイバ製造方法におけるCa添加工程を説明する図である。 図4は、実施例1のEr濃度分布およびCa濃度分布ならびに比較例1のEr濃度分布を示す図である。 図5は、実施例1のEr濃度分布およびAl濃度分布を示す図である。
本発明の光ファイバは、シリカガラスからなるコアと、該コアを取り囲み前記コアより屈折率が低いシリカガラスからなるクラッドとを備え、前記コアは、エルビウム、アルミニウムおよびカルシウムを含み、前記クラッドは、純シリカガラスまたはフッ素を含むシリカガラスであり、前記コアにおけるエルビウムの最大濃度をMaxErとし、前記コアの半径の1/3の半径のコア中央領域におけるエルビウムの最小濃度をMinErとしたときに、比MinEr/MaxErが0.5以上である。
前記コアは、平均濃度50wt ppm以上5000wt ppm以下のカルシウムを含むのが好ましく、平均濃度50wt ppm以上1000wt ppm以下のカルシウムを含むのが更に好ましい。前記コアは、平均濃度50wt ppm以上2000wt ppm以下のエルビウムを含むのが好ましい。前記コアは、平均濃度0.5wt%以上7wt%以下のアルミニウムを含むのが好ましい。前記比MinEr/MaxErが0.8以上であるのが好ましい。ここで、「wt ppm」とは、添加されたすべてのドーパントを含めたシリカガラス1000g中に0.001gのCa原子が含まれることを表す。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、光ファイバ1の断面図である。本実施形態の光ファイバ1は、コア11と、このコア11を取り囲むクラッド12とを備える。コア11は、エルビウム(Er)を含むシリカガラスである。コア11は、屈折率上昇のためにGeOを含んでいてもよい。クラッド12は、純シリカガラスまたはフッ素を含むシリカガラスである。クラッド12の屈折率はコア11の屈折率より低い。この光ファイバ1は、Erを励起し得る波長(980μm帯または1480μm帯)の励起光が供給されることで、Cバンド(1530μm〜1565μm)またはLバンド(1565μm〜1625μm)の信号光を増幅することができる。
コア11におけるEr平均濃度は50wt ppm以上2000wt ppm以下であるのが好ましい。コア11は、Erに加えてアルミニウム(Al)をも含む。コア11におけるAl平均濃度は0.5wt%以上7wt%以下であるのが好ましい。コア11がAlを含むことで、利得スペクトルが平坦化される。
コア11は、更にカルシウム(Ca)をも含む。本発明者が行った実験に基づく知見によれば、揮発性が低いCaをコア11が含むことで、コア中央領域におけるEr濃度のディップが抑制されたものとなる。これは、MCVD法における縮径工程やコラプス工程の際にガラスパイプが高温にさらされても、Caが揮発し難く、このCaがErの揮発を妨げていることによると考えられる。
コア11におけるCa平均濃度は、50wt ppm以上5000wt ppm以下であるのが好ましく、50wt ppm以上1000wt ppm以下であるのが更に好ましい。なお、コア11におけるCa平均濃度が5000wt ppmを超えると、ガラスが結晶化し易くなり、光ファイバの製造が困難となる。
コア11がCaを微量でも含んでいればコア中央領域におけるEr濃度のディップが小さくなるが、光ファイバ1の増幅の高効率化の為にはコア11におけるCa平均濃度は50wt ppm以上であるのが好ましい。
コア11におけるEr最大濃度をMaxErとする。また、コア11の半径の1/3の半径のコア中央領域(コア11の中心と同じ中心を有する領域)におけるEr最小濃度をMinErとする。このとき、本実施形態の光ファイバ1においては、比MinEr/MaxErは0.5以上である。また、比MinEr/MaxErは0.8以上であるのが好ましい。比MinEr/MaxErが大きいほど、コア中央領域におけるEr濃度のディップが小さく、Er濃度分布に対する励起光および信号光のパワー分布の重なり積分が大きくなり、信号光の増幅の効率が高くなる。
次に、本実施形態の光ファイバ1を製造する方法について説明する。図2および図3は、光ファイバ製造方法における一工程を説明する図である。
MCVD法によるガラス堆積工程では、図2に示されるように、シリカガラスのパイプ31の一端から内部に原料ガスを導入するとともに、ガラスパイプ31をバーナ34により加熱する。このとき、ガラスパイプ31の一端から他端へ向けてバーナ34を移動させる。ガラスパイプ31は、純シリカガラスであってもよいし、F元素を含むシリカガラスであってもよい。この加熱により原料ガスからガラス微粒子が生成され、そのガラス微粒子がガラスパイプ31の内壁に堆積されて多孔質ガラス層32となる。バーナ34の移動によって多孔質ガラス層32が更に加熱されて脱水・焼結され透明ガラス33とされる。ガラスパイプ31の内部に導入される原料ガスには、例えば、SiClガス、GeClガス、AlClガス、Er有機原料ガス(Er(C1119ガス)およびOガス等が含まれる。
このガラス堆積工程に続くCa添加工程では、図3に示されるように、ガラス堆積工程後のガラスパイプ51の一端から内部に、熱源(電気炉やバーナなど)52により加熱されたCa原料53のガスを導入するとともに、キャリアガス(Oガス、Arガス、Heガスなど)を導入する。これと共に、ガラスパイプ51を外部熱源(熱プラズマや酸水素火炎など)54により加熱する。これにより、ガラスパイプ51の内表面からガラスパイプ51内にCaを拡散添加する。
このCa添加工程に続いて、ガラスパイプを縮径しコラプスして、コアガラスロッドを作製する。このコアガラスロッドの周囲に、コアの一部となるべきガラスを更に設けてもよい。コアガラスロッドの周囲に、公知の方法で光ファイバのクラッドとなるべきガラスを設けることで、光ファイバ母材を製造することができる。そして、この光ファイバ母材を線引することで、光ファイバを製造することができる。
次に、本発明者が行った実験(実施例1、比較例1)の条件および結果について説明する。実施例1では、ガラス堆積工程において、原料ガスとしてSiCl、GeCl、AlCl、Er有機原料およびOをガラスパイプの内部に導入した。実施例1では、ガラス堆積工程に続くCa添加工程においてガラスパイプ内にCaを拡散添加した。比較例1では、実施例1と同様のガラス堆積工程を行い、その後のCa添加工程を行わなかった。
図4は、実施例1のEr濃度分布およびCa濃度分布ならびに比較例1のEr濃度分布を示す図である。図5は、実施例1のEr濃度分布およびAl濃度分布を示す図である。これらの図において、横軸はファイバの中心を原点として径方向の相対的位置を表す。
比較例1では、コア中央領域においてEr濃度が低いディップが存在した。Er添加領域は径方向位置0.7以下の範囲であるのに対して、Er濃度分布のディップは径方向位置0.2以下の範囲(すなわち、コアの半径の1/3の半径のコア中央領域)で生じた。MaxErは800wt ppm超であり、MinErは400wtppm未満であり、比MinEr/MaxErは0.5未満であった。なお、Ca添加工程を行わない他の比較例として、ガラス堆積工程において径方向位置0.2以下の範囲のガラスを堆積する際にEr原料の導入量を増やす等の対策を試みたが、比MinEr/MaxErが0.5以上となることはなかった。
これに対して、実施例1では、コア中央領域におけるEr濃度分布のディップは抑制された。MaxErは、コア中心において約850wt ppmであった。MinErはMaxErと等しく、比MinEr/MaxErは1.0であった。実施例1では、Er添加領域におけるEr平均濃度は650wt ppmであり、Ca平均濃度は300wt ppmであり、Al平均濃度は3.8wt ppmであった。
1…光ファイバ、11…コア、12…クラッド。

Claims (6)

  1. シリカガラスからなるコアと、該コアを取り囲み前記コアより屈折率が低いシリカガラスからなるクラッドとを備え、
    前記コアは、エルビウム、アルミニウムおよびカルシウムを含み、
    前記クラッドは、純シリカガラスまたはフッ素を含むシリカガラスであり、
    前記コアにおけるカルシウムの濃度は、前記コアの中心に近いほど大きい傾向を有し、
    前記コアにおけるエルビウムの最大濃度をMaxErとし、前記コアの半径の1/3の半径のコア中央領域におけるエルビウムの最小濃度をMinErとしたときに、比MinEr/MaxErが0.5以上である、
    光ファイバ。
  2. 前記コアは、平均濃度50wt ppm以上5000wt ppm以下のカルシウムを含む、
    請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 前記コアは、平均濃度50wt ppm以上1000wt ppm以下のカルシウムを含む、
    請求項1に記載の光ファイバ。
  4. 前記コアは、平均濃度50wt ppm以上2000wt ppm以下のエルビウムを含む、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の光ファイバ。
  5. 前記コアは、平均濃度0.5wt%以上7wt%以下のアルミニウムを含む、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の光ファイバ。
  6. 前記比MinEr/MaxErが0.8以上である、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の光ファイバ。
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