JP5758517B2 - 光ファイバ母材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コアに少なくとも希土類元素、リン及びアルミニウムを共添加した光ファイバの製造に好適な光ファイバ母材の製造方法に関する。
ファイバアンプやファイバレーザの性能を阻害する要因として、非線形光学効果と呼ばれる現象が知られている。これは、光ファイバのコアを伝搬する光のパワーが大きい場合に発生する現象であり、光の波長変換が生じるなどの問題点がある。例えば、出力光パワーが数十Wを超えるような高出力ファイバレーザの場合、非線形光学効果の一種である誘導ラマン散乱の発生により、出力光の波長よりもやや長い波長の光が発生し、これが増幅されることで、出力光のスペクトル幅が広がってしまうという問題点がある。したがって、誘導ラマン散乱に代表される非線形光学効果の発生を抑制するように、光ファイバを設計することが重要となる。
一般に、光ファイバの非線形定数γは、下記式(1)によって与えられる。
γ=(2π/λ)×(n/Aeff) ・・・(1)
式(1)中、λは波長、nは非線形屈折率、Aeffは有効断面積である。式(1)から明らかなように、非線形光学効果の発生を抑制するためには、Aeffを大きくすることが有効である。
一方、光ファイバの比屈折率差の分布とAeffとの関係については、以下のことが知られている。図6〜8は、光ファイバのコアの径方向断面における比屈折率差の分布形状を例示する図である。図中、横軸は半径位置、縦軸は比屈折率差(%)を示す。Aeffの大きさは、コア径と比屈折率差が同じであれば、「図6の光ファイバ>図7の光ファイバ>図8の光ファイバ」となる(非特許文献1参照)。図6や図7に示すように、比屈折率差の分布形状が矩形に近いほど、光ファイバのコアを伝搬する光の電解分布が広がり、Aeffが大きくなる。一方、図8に示すように、比屈折率差の分布形状が釣鐘状になると、反対にAeffが小さくなる。なお、ここで「比屈折率差(Δ)」は、下記式(2)で表される。式(2)中、ncoreはコアの屈折率を、ncladはクラッドの屈折率をそれぞれ示す。
Δ=(ncore−nclad)/ncore×100(%) ・・・(2)
例えば、希土類元素としてイッテルビウム(Yb)を添加して光ファイバ母材を製造する方法としては、MCVD法により、石英管内に二酸化ケイ素(SiO)からなるガラス微粒子を堆積させ、Ybとアルミニウム(Al)を含む水溶液を使用して、液浸法によりYbとAlを添加する方法が知られている。この方法で作製した光ファイバ母材の比屈折率差の分布形状は、通常、図8に示す釣鐘状となる。これは、MCVD法で堆積させたガラス微粒子のかさ密度に、径方向において分布が生じるからである。MCVD法では、石英管をその外壁面上から加熱するため、石英管の内壁面に近い位置ほど温度が高く、ガラス微粒子はかさ密度が高くなるが、石英管の中心に近い位置ほど温度が低く、かさ密度が低くなる。そして、液浸法によるドーパントの添加量は、ガラス微粒子のかさ密度が小さいほど(すなわち、空孔率が高いほど)ドーパントの添加量が多くなる。したがって、液浸法でYbとAlを添加すると、比屈折率差の分布形状は図8に示す釣鐘状となるのである。
上記のように、希土類添加光ファイバ母材の製造方法としては、MCVD法により、石英管内にガラス微粒子を堆積させ、このガラス微粒子に液浸法により、希土類元素を添加する方法が知られている。そして、この時、希土類イオンの凝集(クラスタリング)を抑制するために、Alを共添加する方法が知られている。Alを添加する方法としては、液浸法により添加する方法(特許文献1参照)、MCVD法により石英管内にガラス微粒子を堆積させる際に、AlClガスを石英管内に流入させる方法(特許文献2参照)が開示されている。
一方、リン(P)の添加方法としては、MCVD法により石英管内にガラス微粒子を堆積させる際に、POClガスを石英管内に流入させる方法(特許文献3参照)が開示されている。
特許第2931026号公報 特開2003−137542号公報 特公平04−059254号公報
Proceeding of the SPIE,Vol.5335,pp.132−139(2004)
このように、光ファイバ母材の製造時に、希土類元素、Al及びPを添加する方法については、すでに開示されている。そして、光ファイバ母材は、上記のようにMCVD法と液浸法を併用した後、石英管を加熱してガラス微粒子を焼結させることが必要となる。しかし、希土類元素、Al及びPを共添加する際の、各ドーパントを添加する工程の違いと、光ファイバ母材や光ファイバの特性との関係の詳細については、これまで知られておらず、ファイバアンプやファイバレーザにおいて、非線形光学効果の発生を抑制できる光ファイバの最適な製造方法は、これまでに開示されていないのが実情である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、希土類元素の濃度の制御が容易で、有効断面積(Aeff)が大きく、ファイバアンプやファイバレーザにおいて、非線形光学効果の発生を効果的に抑制できる光ファイバの製造に好適な光ファイバ母材の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、
本発明は、コアに希土類元素が添加された光ファイバ母材の製造方法であって、MCVD法により、ドーパントの添加は行わずに、二酸化ケイ素からなガラス微粒子を石英管内に堆積させる工程と、液浸法により、希土類元素とアルミニウムを、前記石英管内のガラス微粒子に添加する工程と、前記石英管内にリンを含むガスを流入させながら、該石英管を加熱して、リンを添加しながら該石英管内のガラス微粒子を焼結させる工程と、希土類元素、アルミニウム及びリンを添加した前記石英管を加熱してコラップスする工程と、を有することを特徴とする光ファイバ母材の製造方法を提供する。
本発明の光ファイバ母材の製造方法は、前記液浸法において、三塩化イッテルビウム及び三塩化アルミニウム、又は三塩化イッテルビウム及び三塩化アルミニウム六水和物の水溶液を使用して、イッテルビウム及びアルミニウムを前記ガラス微粒子に添加することが好ましい。
本発明の光ファイバ母材の製造方法は、前記リンを含むガスがオキシ塩化リンガスであることが好ましい。
本発明によれば、希土類元素の濃度の制御が容易で、有効断面積(Aeff)が大きく、ファイバアンプやファイバレーザにおいて、非線形光学効果の発生を効果的に抑制できる光ファイバの製造に好適な光ファイバ母材が得られる。
実施例1で作製した光ファイバ母材の径方向断面における比屈折率差の測定結果を示すグラフである。 実施例1で作製した光ファイバ母材の径方向断面におけるAlとPの濃度分布の分析結果を示すグラフである。 Ybを添加せず、Alを液浸法で、Pを焼結でそれぞれ添加して作製した光ファイバ母材の比屈折率差の分布形状を例示するグラフである。 比較例1で作製した光ファイバ母材の比屈折率差の測定結果を示すグラフである。 比較例1で作製した光ファイバ母材の径方向断面における、EPMAによるAlとPの濃度分布の分析結果を示すグラフである。 有効断面積(Aeff)が大きい光ファイバについて、コアの径方向断面における比屈折率差の分布形状を例示する図である。 有効断面積(Aeff)が大きい光ファイバについて、コアの径方向断面における比屈折率差の分布形状の他の例を示す図である。 有効断面積(Aeff)が小さい光ファイバについて、コアの径方向断面における比屈折率差の分布形状を例示する図である。
以下、本発明について詳しく説明する。
なお、以下に示す光ファイバ母材又は光ファイバの、ドーパントの濃度及び比屈折率差の値は、特に断りのない限り、径方向断面において、中心から等距離にある部位(10箇所)の平均値である。
<光ファイバ母材の製造方法>
本発明の光ファイバ母材の製造方法は、コアに希土類元素が添加された光ファイバ母材の製造方法であって、MCVD(modified chemical vapor deposition)法により、主に二酸化ケイ素からなるガラス微粒子(スート)を石英管内に堆積させる工程(以下、スート堆積工程と略記する)と、液浸法により、希土類元素とアルミニウムを、前記石英管内のガラス微粒子に添加する工程(以下、液浸工程と略記する)と、前記石英管内にリンを含むガスを流入させながら、該石英管を加熱して、リンを添加しながら該石英管内のガラス微粒子を焼結させる工程(以下、焼結工程と略記する)と、希土類元素、アルミニウム及びリンを添加した前記石英管を加熱してコラップスする工程(以下、コラップス工程と略記する)と、を有することを特徴とする。
(スート堆積工程)
スート堆積工程では、MCVD法により、主に二酸化ケイ素(SiO)からなるガラス微粒子(スート)を石英管内に堆積させる。MCVD法は、通常の手法で行えば良い。
また、「主に二酸化ケイ素からなるガラス」とは、「シリカガラス」のことである。さらに、「石英管内に堆積させる」とは、「石英管の内表面上に堆積させる」ことを指す。
通常、スート堆積工程では、例えば、同時にアルミニウム(Al)やリン(P)を気相でガラス微粒子に添加することも可能である。この時、Alを添加する場合には三塩化アルミニウム(AlCl)ガスを、Pを添加する場合にはオキシ塩化リン(POCl)ガスを、それぞれ使用するのが一般的である。しかし、このようにAlやPも添加しようとすると、これらの添加量を制御するために、原料ガスであるAlClガスやPOClガスの流量を調整する必要がある。すると、ガスの流量が変化することで、堆積させたガラス微粒子のかさ密度が大きく変化してしまい、液浸工程で添加される希土類元素の濃度が変動し、コア中の希土類元素の濃度を所望の値に制御することが困難となってしまう。さらに、原料ガスからの結晶の析出を防止するために、ガス搬送ライン内において、AlClガスが凝結するのを防止するために、ガス搬送ラインを加熱して高温に維持する必要があり、製造装置が複雑になってしまい、製造コストが上昇してしまう。
そこで、本発明では、スート堆積工程でAlやPなどのドーパントの添加は行わずに、ガラス微粒子を堆積させる。
(液浸工程)
液浸工程では、液浸法により、希土類元素とAlを、石英管内に堆積させたガラス微粒子に添加する。
前記希土類元素は、目的に応じて適宜選択すれば良いが、イッテルビウム(Yb)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イットリウム(Y)、ホルミウム(Ho)、サマリウム(Sm)、プラセオジム(Pr)及びネオジム(Nd)等が例示できる。これら希土類元素は一種を単独で使用しても良いし、二種以上を併用しても良い。本発明においては、作製した光ファイバ母材を光ファイバとし、これからファイバアンプやファイバレーザを構成することを考慮すると、Ybが特に好ましい。
液浸法は、通常の手法で行えば良い。例えば、希土類元素やAlを含有する原料化合物の水溶液を調製し、この水溶液に、ガラス微粒子を堆積させた石英管を所定時間浸漬すれば良い。希土類元素の原料化合物は、希土類の塩化物が好ましく、例えば、希土類元素がYbである場合には、三塩化イッテルビウム(YbCl)が好ましい。また、Alの原料化合物としては、AlCl又は三塩化アルミニウム六水和物(AlCl・6HO)が好ましい。
希土類元素の原料化合物は、通常、蒸気圧が低いため、石英管内に気相で添加することは極めて困難であり、コア中の希土類元素の濃度を所望の値に制御することは極めて困難である。そこで、本発明においては、希土類元素を液浸法で添加する。
また、Alの原料化合物は、ガス化する温度が比較的低く、例えば、AlClは200℃程度で加熱すれば、気相で容易に石英管内に流入させることができる。しかし、コア中のAlの濃度を所望の値に制御するためには、スート堆積工程で述べたように、ガス搬送ラインを加熱して高温に維持する必要がある。これは、後述する焼結工程でも同様である。そこで、本発明においては、Alの濃度を制御するために、Alは気相で添加するのではなく、液浸法で添加する。
石英管内のガラス微粒子に添加する希土類元素とAlの量は、液浸法で使用する、これらの原料化合物の溶液における濃度を調整することで調整できる。
液浸工程では、使用する原料化合物の溶液中において、希土類元素の原料化合物又はAlの原料化合物と相互作用して沈殿を生じる化合物は、併用できない。したがって、このような沈殿を生じる化合物を原料化合物とするドーパントは、液浸工程では添加できない。例えば、リン酸(HPO)は、Pの原料化合物として使用できるが、水溶液中でAlClと常温で難溶性(高融点)であるリン酸アルミニウム(AlPO)などの沈殿を生じる。また、POClも水溶液中では分解されてHPOとなる。したがって、本発明において、Pは、液浸法では添加しない。
浸漬後は、石英管を取り出し、石英管内のガラス微粒子を乾燥させることが好ましい。
そして、乾燥は、石英管内に酸素ガス等のガスを継続して流入させることにより行うことが好ましい。
(焼結工程)
焼結工程では、ガラス微粒子に希土類元素とAlを添加した石英管内に、リンを含むガスを流入させながら、該石英管を加熱して、リンを添加しながら該石英管内のガラス微粒子を焼結させる。
焼結は、リンを含むガスを流入させること以外は、通常の手法で行えば良い。
リンを含むガスとしては、POClが好ましい。POClは、ガス化する温度が低く、気相で容易に石英管内に流入させることができる。
また、焼結工程では、スート堆積工程とは異なり、リンを含むガスの流量を調整しても、希土類元素の濃度制御が困難になることも無い。
このように、リンは気相での添加に適しており、液浸工程での添加に適さないので、本発明においては、焼結工程で添加する。
(コラップス工程)
コラップス工程では、希土類元素、Al及びPを添加した前記石英管を加熱してコラップスする。コラップスは、前記石英管を使用すること以外は、通常の手法で行えば良い。
そして、コラップス工程を行うことで、光ファイバ母材が得られる。
以上のように、本発明においては、希土類元素とAlを液浸工程で、Pを焼結工程でそれぞれ添加することで、光ファイバ母材中のAlの濃度分布と、Pの濃度分布とを制御できる。例えば、Alの濃度分布は酸化アルミニウム(Al)の濃度分布で、Pの濃度分布は五酸化二リン(P)の濃度分布でそれぞれ確認できる。
本発明により製造された光ファイバ母材においては、コアの径方向断面において、Alの濃度がPの濃度よりも高い領域(以下、Al高濃度領域と略記する)が無いか、又はAl高濃度領域がある場合には、Al高濃度領域よりも、Pの濃度がAlの濃度よりも高い領域(以下、P高濃度領域と略記する)の方が広いことが好ましい。さらに、コアの径方向断面のうち、Pの濃度及びAlの濃度の少なくともいずれかが0.5モル%以上である領域においては、Pの濃度とAlの濃度との差が0.5モル%よりも小さい径方向内側の領域を第一領域とし、Pの濃度とAlの濃度との差が0.5モル%以上である、前記第一領域よりも径方向外側の領域を第二領域とした時、第一領域と第二領域との合計に対する第二領域の比率は50%以上であることが好ましく、60%以上であることがより好ましい。このようにすることで、比屈折率差の分布形状が矩形に近づき、良好な特性となる。
さらに、コアの径方向断面のうち、前記第一領域においては、Pの濃度とAlの濃度との差が小さい方が好ましく、Pの濃度及びAlの濃度が略同等であることがより好ましい。このような領域では、PとAlが互いに屈折率上昇を打ち消し合い、SiOの比屈折率差に近いものとなる。
本発明により製造された光ファイバ母材は、上記のようなドーパントの濃度分布を有することにより、径方向断面におけるコアの比屈折率差の分布形状が、図6又は図7に示すように、矩形に近くなり、良好な特性を有する。
<光ファイバ>
本発明の光ファイバは、上記本発明の方法で製造された光ファイバ母材を紡糸して得られた光ファイバであって、コアの径方向断面において、Al高濃度領域が無いか、又はAl高濃度領域がある場合には、Al高濃度領域よりもP高濃度領域の方が広いことを特徴とする。
光ファイバ母材の紡糸は、通常の手法で行えば良い。
本発明の光ファイバは、コア直径が20〜35μmであることが好ましく、25〜30μmであることがより好ましい。
ファイバレーザにおいては、出力光のビーム品質を良好なものとするために、出力光をコア中でシングルモード伝搬又は少数モード伝搬させることが好ましい。そのためには、前記式(2)で表される比屈折率差を小さくして、上記のようにコア直径を大きくすることで、シングルモード伝搬又は少数モード伝搬と、非線形光学効果の抑制とを両立できる。
本発明の光ファイバは、前記光ファイバ母材と同様の、径方向断面におけるドーパントの濃度分布及び比屈折率差の分布形状を有するものとなる。
すなわち、光ファイバは、比屈折率差の分布形状が、図6又は図7に示すように矩形に近くなり、光ファイバのコアを伝搬する光の電解分布が広がり、Aeffが大きくなる。
したがって、誘導ラマン散乱等の非線形光学効果の発生が効果的に抑制されたファイバアンプやファイバレーザを作製できる。また、希土類元素の濃度の制御も容易である。
以下、具体的実施例により、本発明についてさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
表1は、下記実施例及び比較例での光ファイバ母材の製造時における各ドーパントの添加工程と、得られた光ファイバ母材の光特性を示したものである。詳細については、以下、順次説明する。
Figure 0005758517
なお、表1中、「Yb濃度の制御性」の評価基準は、以下の通りである。
○・・・再現性が良く、容易に制御できる
△・・・再現性が悪く、制御が困難である
×・・・再現性が極めて悪く、制御できない
<光ファイバ母材の製造>
[実施例1]
MCVD法により、石英管内にSiOガラス微粒子(スート)を堆積させた。
次いで、液浸法により、前記SiOガラス微粒子にYb及びAlを添加した。具体的には、YbClとAlCl・6HOを純水に溶解させた溶液に、SiOガラス微粒子を堆積させた石英管を3時間浸漬し、前記溶液を除去した後、石英管内に酸素ガスを継続して流入させることにより、SiOガラス微粒子を6時間乾燥させた。
次いで、POClを酸素ガスでバブリングして石英管内に流入させながら、石英管を酸水素バーナで加熱し、Pを添加しながらSiOガラス微粒子を焼結させた。
次いで、石英管内の内圧を調整しながら、石英管を酸水素バーナでさらに高温で加熱してコラップスを行い、中実な光ファイバ母材を作製した。
プリフォームアナライザを使用して、得られた光ファイバ母材の径方向断面における比屈折率差の分布形状を測定した。測定結果を図1に示す。また、光ファイバ母材を、その径方向で輪切りにし、EPMAにより、その断面の径方向におけるAlとPの濃度分布を線分析した。分析結果を図2に示す。なお、図1及び2では、コアの半径部分に相当するグラフのみを示している。そして、横軸は半径を示し、「0」はコアの中心を示す。これらは、以降の図においても同様である。
その結果、図1に示すように、比屈折率差の分布形状は、図7と類似しており、矩形に近く、良好であった。また、図2に示すように、Alの濃度分布とPの濃度分布が異なっており、Al高濃度領域よりもP高濃度領域の方が広くなっていた。そして、Pの濃度が0.5モル%以上である領域(半径がおよそ0〜0.08の領域)において、Pの濃度とAlの濃度との差が0.5モル%よりも小さい径方向内側の第一領域は、半径がおよそ0〜0.05の領域であり、Pの濃度とAlの濃度との差が0.5モル%以上である前記第一領域よりも径方向外側の第二領域は、半径がおよそ0.05〜0.08の領域である。そして、第一領域と第二領域との合計に対する第二領域の比率は、およそ61%となっている。ここに示すように第一領域においては、Pの濃度とAlの濃度との差が小さく、Pの濃度及びAlの濃度が略同等となっている。
AlとPが等モル量添加されていると、互いに屈折率上昇を打ち消し合い、SiOの屈折率に近付く。また、P高濃度領域においては、過剰なPが屈折率上昇に寄与する。図3は、Ybを添加せず、Alの濃度分布とPの濃度分布が、実施例1(図2)と同じになるように、Alを液浸法で、Pを焼結でそれぞれ添加して作製した光ファイバ母材の比屈折率差の分布形状を示すグラフである。AlやPを含有する領域の中央付近では、AlとPの含有量が等モルになっているので、SiOと略同等の比屈折率差になっている。AlやPを含有する領域の外側では、前記理由から、過剰なPが寄与して比屈折率差が上昇している。
一方、Ybの濃度が実施例1と同じになるように、Ybを液浸法で添加して作製した光ファイバ母材では、Ybの濃度分布は、実施例1でのAlの濃度分布とパターンが類似し、釣鐘状となる。Ybは、SiOガラスの屈折率を上昇させるドーパントであるため、比屈折率差の分布は図8に示すような釣鐘状となる。そして、Ybの屈折率上昇分と、図3における屈折率上昇分とを足し合わせると、図1に示すような、矩形に近い比屈折率差の分布となる。
[比較例1]
実施例1と同様の方法で、MCVD法により、石英管内にSiOガラス微粒子を堆積させた。
次いで、AlCl・6HOを使用しなかったこと以外は、実施例1と同様の方法で、液浸法により、前記SiOガラス微粒子にYbを添加し、SiOガラス微粒子を乾燥させた。
次いで、POClを酸素ガスでバブリングして石英管内に流入させ、この時同時に、AlClガスも石英管内に流入させながら、石英管を酸水素バーナで加熱し、PとAlを添加しながらSiOガラス微粒子を焼結させた。
次いで、実施例1と同様の方法でコラップスを行い、光ファイバ母材を作製した。
そして、得られた光ファイバ母材について、実施例1と同様に、比屈折率差の分布を測定し、AlとPの濃度分布を線分析した。比屈折率差の分布の測定結果を図4に、濃度分布の分析結果を図5にそれぞれ示す。
その結果、比屈折率差の分布は、図8に示すプロファイルに類似しており、釣鐘状に近く、良好ではなかった。また、Alの濃度分布とPの濃度分布は、径方向断面においてほぼ同じになっており、径方向のいずれの位置においても、屈折率上昇を打ち消し合うものであった。また、Ybは液浸法で添加しているので、Ybの濃度分布は、実施例1の光ファイバ母材におけるAlの濃度分布とパターンが似ており、釣鐘状であった。Ybは、SiOガラスの屈折率を上昇させるドーパントであるため、比屈折率差の分布形状は図4に示すように釣鐘状になったと考えられる。
このように、得られた光ファイバ母材は特性が良好ではなく、加えて、この製造方法では、Alを気相で添加するので、ガス搬送ラインを高温に維持する必要があり、製造装置が複雑になってしまい、製造コストが上昇してしまうという問題点があった。
[比較例2]
MCVD法により、石英管内に、Alを添加したSiOガラス微粒子を堆積させた。
Alは、特開2003−137542に記載の方法で、気相で添加した。すなわち、AlClガスを石英管内に流入させながら、SiOガラス微粒子を堆積させた。
次いで、比較例1と同様の方法で、液浸法により、前記SiOガラス微粒子にYbを添加し、SiOガラス微粒子を乾燥させた。
次いで、実施例1と同様の方法で、Pを添加しながらSiOガラス微粒子を焼結させ、実施例1と同様の方法でコラップスを行い、光ファイバ母材を作製した。
そして、得られた光ファイバ母材について、実施例1と同様に、比屈折率差の分布を測定し、AlとPの濃度分布を線分析した。
その結果、比屈折率差の分布形状は、比較例1の場合と同様に釣鐘状に近く、良好ではなかった。また、Alの濃度分布とPの濃度分布も比較例1の場合と同様であり、比較例1の場合と同様の理由で、比屈折率差の分布形状が釣鐘状になってしまったと考えられる。
さらに、この製造方法では、光ファイバ母材のYb濃度の制御が困難であった。この製造方法では、スート堆積時にAlを添加しているが、この時、Alの添加量を制御するために、AlClガスの流量を変化させたため、SiOガラス微粒子のかさ密度が大きく変化し、液浸法で添加されるYbの濃度が変動してしまったことが原因と考えられる。このように、Yb濃度を再現性良く制御できないという問題点が発生してしまった。
加えて、この製造方法でも、比較例1の場合と同様に、Alを気相で添加するので、ガス搬送ラインを高温に維持する必要があり、製造装置が複雑になってしまい、製造コストが上昇してしまうという問題点があった。
[比較例3]
MCVD法により、石英管内に、Pを添加したSiOガラス微粒子を堆積させた。Pは、POClを酸素ガスでバブリングして石英管内に流しながら、SiOガラス微粒子を合成することで添加した。
次いで、実施例1と同様の方法で、液浸法により、前記SiOガラス微粒子にYbとAlを添加し、SiOガラス微粒子を乾燥させた。
次いで、POClやAlClガスを流入させずに、石英管を酸水素バーナで加熱し、SiOガラス微粒子を焼結させた。
次いで、実施例1と同様の方法でコラップスを行い、光ファイバ母材を作製した。
そして、得られた光ファイバ母材について、実施例1と同様に、比屈折率差の分布を測定し、AlとPの濃度分布を線分析した。
その結果、比屈折率差の分布形状は、矩形に近く、良好であった。AlとPの濃度分布は、実施例1の場合と同様であった。
しかし、この製造方法でも、光ファイバ母材のYb濃度の制御が困難であった。これは、スート合成時にPを添加しており、Pの添加量を制御するために、POClガスの流量を変化させたことで、SiOガラス微粒子のかさ密度が大きく変化し、比較例2の場合と同様に、液浸法で添加されるYbの濃度が変動してしまったことが原因と考えられる。このように、Yb濃度を再現性良く制御できないという問題点が発生してしまった。
[比較例4]
MCVD法により、石英管内に、PとAlを添加したSiOガラス微粒子を堆積させた。この時、POClを酸素ガスでバブリングして石英管内に流入させ、同時に、AlClガスも石英管内に流入させながら、SiOガラス微粒子を堆積させることで、PとAlを添加した。
次いで、比較例1と同様の方法で、液浸法により、前記SiOガラス微粒子にYbを添加し、SiOガラス微粒子を乾燥させた。
次いで、比較例3と同様の方法で、POClガスやAlClガスを流入させずに、石英管を酸水素バーナで加熱し、SiOガラス微粒子を焼結させた。
次いで、実施例1と同様の方法でコラップスを行い、光ファイバ母材を作製した。
そして、得られた光ファイバ母材について、実施例1と同様に、比屈折率差の分布を測定し、AlとPの濃度分布を線分析した。
その結果、比屈折率差の分布形状は、比較例1の場合と同様に釣鐘状に近く、良好ではなかった。AlとPの濃度分布も比較例1の場合と同様であった。
また、この製造方法でも、光ファイバ母材のYb濃度の制御が困難であった。これは、比較例2又は3の場合と同様に、スート堆積時にPとAlを添加しており、Pの添加量を制御するためにPOClガスの流量を、Alの添加量を制御するためにAlClガスの流量をそれぞれ変化させたことが原因と考えられる。さらに、この製造方法では、スート堆積時にPとAlの両方を添加しているため、比較例2及び3の場合よりも、一層、Yb濃度の制御が困難であった。このように、Yb添加濃度を再現性良く制御できないという問題点が発生してしまった。
加えて、この製造方法でも、比較例1及び2の場合と同様に、Alを気相で添加するので、ガス搬送ラインを高温に維持する必要があり、製造装置が複雑になってしまい、製造コストが上昇してしまうという問題点があった。
[比較例5]
比較例3と同様の方法で、MCVD法により、石英管内に、Pを添加したSiOガラス微粒子を堆積させた。
次いで、比較例1と同様の方法で、液浸法により、前記SiOガラス微粒子にYbを添加し、SiOガラス微粒子を乾燥させた。
次いで、AlClガスを石英管内に流入させながら、石英管を酸水素バーナで加熱し、Alを添加しながらSiOガラス微粒子を焼結させた。
次いで、実施例1と同様の方法でコラップスを行い、光ファイバ母材を作製した。
そして、得られた光ファイバ母材について、実施例1と同様に、比屈折率差の分布を測定し、AlとPの濃度分布を線分析した。
その結果、比屈折率差の分布形状は、比較例1の場合と同様に釣鐘状に近く、良好ではなかった。AlとPの濃度分布も比較例1の場合と同様であった。
また、この製造方法でも、比較例3の場合と同様に、光ファイバ母材のYb濃度の制御が困難であり、Yb濃度を再現性良く制御できないという問題点が発生してしまった。
加えて、この製造方法でも、Alを気相で添加するので、ガス搬送ラインを高温に維持する必要があり、製造装置が複雑になってしまい、製造コストが上昇してしまうという問題点があった。
[比較例6]
石英管内に堆積させたSiOガラス微粒子に、液浸法でYb、Al及びPを添加するため、液浸溶液の調製を試みた。しかし、YbCl、AlCl・6HO及びHPOを純水に添加して撹拌したところ、白色沈殿が生じ、液浸溶液を調製できなかった。
白色沈殿は、リン酸アルミニウム(AlPO)であると考えられる。
[比較例7]
比較例2と同様の方法で、MCVD法により、石英管内に、Alを添加したSiOガラス微粒子を堆積させた。
次いで、液浸法により、前記SiOガラス微粒子にYb及びPを添加するため、YbCl及びHPOを純水に溶解させた溶液に石英管を浸漬し、乾燥させた後、SiOガラス微粒子の焼結、コラップスを行ったが、Pを所望の十分な濃度で添加できなかった。理由は明らかではないが、液浸法は、高濃度のPの添加に適していなかった。
また、この製造方法でも、Alを気相で添加するので、ガス搬送ラインを高温に維持する必要があり、製造装置が複雑になってしまい、製造コストが上昇してしまうという問題点があった。
[比較例8]
実施例1と同様の方法で、MCVD法により、石英管内にSiOガラス微粒子を堆積させた。
次いで、比較例7と同様の方法で、液浸法により、前記SiOガラス微粒子にYb及びPを添加し、乾燥させた後、SiOガラス微粒子の焼結、コラップスを行ったが、比較例7の場合と同様に、Pを所望の十分な濃度で添加できなかった。
また、この製造方法でも、Alを気相で添加するので、ガス搬送ラインを高温に維持する必要があり、製造装置が複雑になってしまい、製造コストが上昇してしまうという問題点があった。
<光ファイバの製造>
[実施例2]
実施例1で作製した光ファイバ母材を使用して、コアにYb、P及びAlを共添加した光ファイバを作製した。具体的には、以下の通りである。
光ファイバ母材を使用して外付け法によりクラッド部を形成させた後、機械研磨によって、クラッド部の径方向における断面形状が正七角形となるように加工した。
次いで、紡糸を行い、NA(Numerical Aperture)が0.46となる低屈折率の樹脂で外周上を被覆し、さらにその上を、通常の高屈折率紫外線硬化性樹脂で被覆して、ダブルクラッド光ファイバとした。
得られた光ファイバは、径方向断面が正七角形状のものであり、コア径(直径)が26μmであり、クラッドの径方向断面である正七角形の内接円の直径が約400nmであった。また、カットオフ波長は1.69μm、有効断面積(Aeff)は393μmであり、直径150mmに曲げて使用した時の曲げ損失は、実用上問題ないレベルであった。
[比較例9]
比較例1で作製した光ファイバ母材を使用し、実施例2と同様の方法で、同様の形状及びサイズの光ファイバを作製した。この時、カットオフ波長が1.69μmとなるように調整した。
得られた光ファイバは、Aeffは288μmであり、直径150mmに曲げて使用した時の曲げ損失は、実用上問題ないレベルであった。
上記のように、実施例2及び比較例9の光ファイバは、いずれもカットオフ波長が同じであるにも関わらず、Aeffが大きく異なっており、約1.4倍の違いがあった。これは、実施例1の光ファイバ母材の方が、比屈折率差の分布形状が矩形に近く、光ファイバのコアを伝搬する光の電解分布が広がったためである。
<誘導ラマン散乱の抑制効果の評価>
[試験例1]
実施例2で作製した光ファイバの誘導ラマン散乱の抑制効果を確認するために、ファイバレーザを構成して、レーザ発振実験を行った。具体的には、以下の通りである。
光ファイバのコアに、波長1060nmで平均出力1Wのパルス状の種光を入射させ、クラッドに波長915nmで出力50Wの励起光を入射させて、波長1060nmの光を増幅した。増幅用光ファイバの出射口側には、波長1100nm以上の光をカットするフィルタを配置した。波長1060nm付近の出力光を増幅する場合、一次の誘導ラマン散乱光は、波長1110nm付近に発生する。さらに、二次の誘導ラマン散乱光は、波長1160nm付近に発生する。そこで、前記フィルタを配置することで、出力光から誘導ラマン散乱光をカットし、波長1060nm付近の出力光を選択的に取り出すことにより、出力光の波長の広がりを抑制した。所望の波長以外の光が含まれると、出力光をレンズで集光する場合に色収差の問題が生じるが、これにより、この問題を解決できる。このような、フィルタの使用による波長の広がりの抑制は、一般的に適用される手段である。上記のようにフィルタを通して得られた出力光のパワーを測定したところ、32Wであった。
[試験例2]
比較例9で作製した光ファイバを使用し、試験例1と同様の方法で、フィルタを通して得られた出力光のパワーを測定したところ、27Wであった。
比較例1の光ファイバ母材を使用して作製した比較例9の光ファイバでは、Aeffが小さいため、誘導ラマン散乱が多く発生して出力光の波長幅が広くなっており、長波長の光をフィルタでカットしたことで、出力光のパワーが低下した。
一方、実施例1の光ファイバ母材は、比屈折率差の分布形状が矩形に近いため、この母材を使用して作製した実施例2の光ファイバは、誘導ラマン散乱の発生が抑制されたものであった。そのため、波長幅の広がりが抑制され、且つエネルギー変換効率が高いファイバレーザが作製できた。

Claims (3)

  1. コアに希土類元素が添加された光ファイバ母材の製造方法であって、
    MCVD法により、ドーパントの添加は行わずに、二酸化ケイ素からなガラス微粒子を石英管内に堆積させる工程と、
    液浸法により、希土類元素とアルミニウムを、前記石英管内のガラス微粒子に添加する工程と、
    前記石英管内にリンを含むガスを流入させながら、該石英管を加熱して、リンを添加しながら該石英管内のガラス微粒子を焼結させる工程と、
    希土類元素、アルミニウム及びリンを添加した前記石英管を加熱してコラップスする工程と、
    を有することを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  2. 前記液浸法において、三塩化イッテルビウム及び三塩化アルミニウム、又は三塩化イッテルビウム及び三塩化アルミニウム六水和物の水溶液を使用して、イッテルビウム及びアルミニウムを前記ガラス微粒子に添加することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  3. 前記リンを含むガスがオキシ塩化リンガスであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
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