JP6793582B2 - 圧延機及び圧延方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧延機及び圧延方法に関する。
ロールクロス式ではない一般的な圧延機では、スラスト力抑制のためにロールスキューが無い状態で圧延することが望ましい。しかしながら、現実にはロールチョック(軸箱)の側面とハウジングの内側側面との摩耗、変形、腐食等により微小なロールスキューが生じる場合がある。
ワークロールとバックアップロールとの間にロールスキューが発生した場合、回転時にロール軸方向の相対すべりによるスラスト力が発生することで、ワークロールの駆動側と作業側で板厚差が生じ、板厚精度(目標板厚と実板厚の誤差)が悪化する。
また、上ワークロールと下ワークロールとの間でロールスキューが発生すると、ロール胴長方向にロールギャップ差が生じ、同様に板厚精度が悪化し、鋼板が幅方向に不均等な板厚プロフィールとなるおそれがある。
特許文献1にはロールスキュー量自体を計測可能な圧延機が開示されている。しかし、計測機器を圧延機に組み込んで高精度で圧延ロール間の相対交差角度を計測することは、特に幅広厚板圧延機等の大型の圧延機においては、現実的に困難である。また、特に熱間圧延においては、圧延機内は各種冷却水、水蒸気、振動、被圧延材の輻射熱等により、計測精度及び計測機自体の性能の維持が困難である。
設備保護または異常監視を目的として、ワークロールシフトを動作させるための油圧シリンダにおける差圧により、過大なスラスト力を検知する仕組みは存在する(特許文献2,3参照)。しかしながら、ワークロールを移動させるため、及びロール交換時にワークロールシフト機構とロールチョックを着脱するために、ロール軸方向に設備クリアランスが必要で、そのクリアランスを超えてロールが移動した場合のスラスト力しか検知することができず、微小なスラスト力については把握することができない。
以上のように、従来の技術では、簡易な構成でロールスキュー量を高精度で検出することは実現されておらず、ロールスキュー量の適切な調整による板厚精度向上も実現されていない。
特開2014−4599号公報 特開2007−50420号公報 特開平2−121711号公報
本発明は、圧延機及び圧延方法において、簡易な構成によりロールスキュー量を高精度で検出し、検出したロールスキュー量に基づいてロールスキュー量を調整することで、良好な板厚精度を得ることを課題とする。
本発明の第1の態様は、直接又は圧延材を介して互いに当接する第1ロール及び第2ロールと、前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方の圧延中のスラスト量を、離れた位置から光学的に計測するセンサ部と、前記センサ部で計測したスラスト量からロールスキュー量を求める算出部を含む演算部と、前記計測したスラスト量から求めた前記ロールスキュー量に基づいて、前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方の軸芯の傾きを調整するロールスキュー量調整部とを備え、前記演算部は、前記スラスト量と前記ロールスキュー量の関係を記憶した記憶部をさらに備え、前記算出部は、前記記憶部を参照して前記計測したスラスト量から前記ロールスキュー量を求める、圧延機を提供する。
センサ部は離れた位置から光学的にスラスト量を計測する。そのため、圧延機内の距離センサを用いたロール位置計測によるロールスキュー量検出とは異なり、圧延機内の環境、すなわち水、水蒸気、振動、高熱等の影響を受けることなく、高精度でスラスト量を計測でき、計測精度とセンサ部自体の性能を維持できる。
センサ部は離れた位置から光学的にスラスト量を計測するので、ロールチョックの荷重又は変形の計測によるスラスト力の計測とは異なり、圧延機本体にロードセル、歪みゲージ等の計測機器を装備する必要がない。また、ワークロールシフト用油圧シリンダの差圧によるスラスト力の計測とは異なり、設備クリアランスに起因する検出精度の制約がない。
高精度で検出したロールスキュー量に基づいて、ロールスキュー量調整部によってロールスキュー量を調整することで、良好な板厚精度が得られる。
以上のように、センサ部は離れた位置から光学的にスラスト量を計測し、計測したスラスト量からロールスキュー量を求め、このロールスキュー量に基づいて第1ロール及び第2ロールのうちの少なくとも一方の軸芯の傾きを調整することで、簡易な構成によりロールスキュー量を高精度で検出できる、良好な板厚精度が得られる。
前記センサ部はステレオカメラ装置を備えてもよい。
代案としては、前記センサ部は前記第1ロール及び前記第2ロールの少なくとも一方自体又はそのロールチョックの位置を計測するレーザ距離計を備えてもよい。
例えば、前記スラスト量と前記ロールスキュー量との前記関係は、圧延時間、又は圧延荷重と圧延時間との積によって前記スラスト量を規格化することによって求めたものである。
前記演算部は、前記ロールスキュー量が予め定められた閾値を上回ると警報を発する警報部をさらに備えてもよい。
前記ロールスキュー量調整部は手動式であってもよい。
前記ロールスキュー量調整部は、前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方を、軸芯の傾きが変化するように姿勢を調節するアクチュエータを備え、
前記演算部は、前記ロールスキュー量が予め定められた閾値を上回ると前記ロールスキュー量が前記閾値を下回るように前記アクチュエータを作動させるアクチュエータ制御部を備えてもよい。
本発明の第2の態様は、圧延機が備えている、直接又は圧延材を介して互いに当接する第1ロール及び第2ロールのうちの少なくとも一方の圧延中のスラスト量を、離れた位置から光学的に計測し、計測した前記スラスト量からロールスキュー量を求め、前記計測したスラスト量から求めた前記ロールスキュー量に基づいて、前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方の軸芯の傾きを調整前記スラスト量と前記ロールスキュー量の関係を予め求め、前記関係を参照して前記計測したスラスト量から前記ロールスキュー量を求める、圧延方法を提供する。
本発明に係る圧延機及び圧延方法によれば、簡易な構成によりロールスキュー量を高精度で検出できる。また、検出したロールスキュー量に基づいて第1ロール及び第2ロールのうちの少なくとも一方の軸芯の傾きを調整することで、良好な板厚精度を得ることができる。
下ワークロールと下バックアップロールの模式的な平面図。 本発明の第1実施形態に係る圧延機の概略図。 図2の圧延機における圧延ロール群の模式的な斜視図。 図2の線IV−IVに沿った断面図。 図2の圧延機における演算装置のブロック図。 図2の圧延機の動作の概要を示すフローチャート。 圧延荷重と圧延時間の積(規格値)とスラスト量の関係の一例を示すグラフ。 ロールスキュー量とスラスト量の関係の一例を示すグラフ。 ロールスキュー量と板厚精度の関係の一例を示すグラフ。 第1実施形態の変形例を示す模式的な斜視図。 本発明の第2実施形態に係る圧延機の概略図。 図11の線XII−XIIに沿った断面図。 図11の圧延機における演算装置のブロック図。 図11の圧延機の動作の概要を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態に係る圧延機の概略図。 図15の圧延機の動作の概要を示すフローチャート。
(用語の説明)
図1を参照して、ロールスキュー量、スラスト力、及びスラスト量等の用語を説明する。以下では、下ワークロールと下バックアップロールを例にこれらの用語を説明する。しかし、これらの用語は、下ワークロールと下バックアップロールに限らず、直接又は圧延材を介して当接する一対の圧延ロールに関して使用される。例えば、これらの用語は、上ワークロールと下ワークロールとの組み合わせならびに、中間ロールとワークロール又はバックアップロールとの組み合わせについても使用される。
図1は、ロールクロス式でない一般的な圧延機であり、符号7は下ワークロールを示し、符号9は下バックアップロールを示す。下ワークロール7及び下バックアップロール9のうち、一方が第1ロールの一例であり、他方が第2ロールの一例である。下ワークロール7は駆動側のロールチョック12Aと作業側のロールチョック12Bにより回転可能に支持されている。下バックアップロール9のロールチョックの図示は省略している。符号AXlwは下ワークロール7の軸芯を示し、符号AXlbは下バックアップロール9の軸芯を示す。通常ないし理想的な状態では、下ワークロール7の軸芯AXlwと下バックアップロール9の軸芯AXlbは、いずれも圧延機自体の軸芯AXlmと一致している。
下ワークロール7(軸芯AXlw)と下バックアップロール9(軸芯AXlb)の交差(ロールスキュー)が生じたときの、下ワークロール7(軸芯AXlw)と下バックアップロール9(軸芯AXlb)がなす交差角度を、ロールスキュー量θという。正転時(矢印Rnで示す)には、矢印dで示すように下ワークロール7が水平面内で駆動側から作業側へ動いてロールスキューが発生し、下ワークロール7がスラスト力を受けて軸芯方向に移動する傾向がある。逆転時(矢印Rrで示す)には、下ワークロール7は矢印dとは反対の向き、つまり作業側から駆動側に動いてロールスキューが発生し、下ワークロール7がスラスト力を受けて軸芯方向(正転時とは逆の向き)に移動する傾向がある。以下の説明では、図1において矢印dの向きのロールスキュー量θの符号を正とし、矢印dとは反対向きのロールスキュー量θの符号を負とする。
ロールクロス式でない一般的な圧延機において、通常ないし理想的な状態では、ロールスキュー量θはゼロである。
スラスト力は、ロールスキューが生じたときに圧延ロールに使用する軸芯方向の力である。図1では、正転時に下ワークロール7に作用するスラスト力を符号Fthnで示す、逆転等に下ワークロール7に作用するスラスト力を符号Fthrで示す。
スラスト量は、スラスト力による圧延ロールの軸芯方向の移動量ないし変位量である。図1では、正転時には、スラスト力Fthnと同じ向きのスラスト量Dthnが下ワークロール7に生じ得るし、逆転時には、スラスト力Fthrと同方向のスラスト量Dthrが下ワークロール7に生じ得る。
ロールクロス式の圧延機では、圧延ロール対の軸芯を意図的に任意量交差させる。この場合の圧延ロール対がなす角度を、ロールスキュー量θと区別するために、ロール交差角度γという。
(第1実施形態)
図1から図5に示す本発明の第1実施形態に係る圧延機1は、圧延機本体2、ステレオカメラ装置(センサ部)3、及び演算装置(演算部)4を備える。
本実施形態の圧延機本体2は、鋼板を製造するための4段圧延機である。また、圧延機本体2は、ロールクロス式ではなく、後述する圧延ロール6〜9の軸芯間の通常ないしは理想的な交差角度は0度である。
圧延機本体2は、図3に模式的に図示する駆動源5によって回転駆動される、上ワークロール6と下ワークロール7とを備える。また、圧延機1は、上バックアップロール8と下バックアップロール9とを備える。上ワークロール6と下ワークロール7とは圧延材Wを介して当接する。上ワークロール6と上バックアップロール8は直接当接し、下ワークロール7と下バックアップロール9も直接当接している。
圧延機本体2は、上ワークロール6と下ワークロール7とをそれらの胴長方向に移動させるワークロールシフト装置(図示せず)を備えていてもよい。各圧延ロール6〜9のスラスト量は2mm以下に抑制する機能を備えることが好ましい。
圧延機本体2のハウジング10には、上ワークロール6のロールチョック11A,11Bと、下ワークロール7のロールチョック12A,12Bが支持されている。また、ハウジング10には、上バックアップロール8のロールチョック13A,13Bと、下バックアップロール9のロールチョック14A,14Bが支持されている。
図2及び図4を参照すると、圧延機本体2には、手動ないしオフラインで下ワークロール7と下バックアップロール9との間のロールスキュー量θを調整するためのロールスキュー量調整部16が設けられている。本実施形態のロールスキュー量調整部16は、ロールチョック12A,12Bの位置を調整することにより、オフラインないし手動で下ワークロール7の軸芯AXlwの傾きを手動で調節するものである。ロールスキュー量調整部16は、下ワークロール7のロールチョック12A,12Bとハウジング10のライナ17A〜17Dとの間に介在する交換可能なシム18A〜18Dを備える。ロールスキュー量調整部16によるロールスキュー量θの調整については、後述する。
圧延機1のハウジング10には、圧延ロール6〜9以外に、ギャップ調整用のスクリュー19と、油圧式圧下ユニット20が備えられている。
本実施形態におけるステレオカメラ装置3は、圧延機本体2の作業側(駆動原5と反対側)に配置された2台のカメラ22L,22Rを備える。これらのカメラ22L,22Rは、互いに異なる視野角で、圧延機本体2(特に、下ワークロール7及び/又はロールチョック12B)を撮影する。ステレオカメラ装置3の2台のカメラ22L,22Rは、圧延機本体2から例えば10m程度離れた位置に配置されている。カメラ22L,22Rは動画を撮影するものでも、静止画像を撮影するものでもよい。また、ステレオカメラ装置3は、3台以上のカメラを備えていてもよい。さらに、ステレオカメラ装置3は、複数台のカメラを1つのユニットに統合したものでもよい。
図5を参照すると、本実施形態における演算装置4は、算出部4a、記憶部4b、及び警報部4cを備える。
算出部4aには、ステレオカメラ装置3のカメラ22L,22Rで撮影した画像が入力される。算出部4aは、カメラ22L,22Rで撮影した画像を画像解析することで、圧延中の下ワークロール7のスラスト量Dth(図1のスラスト量Dthn又はDthr)を計測する(図6のステップS1)。ステレオカメラ装置3を使用したスラスト量Dthの計測は、例えば測定誤差が1mm以下の高精度であることが好ましい。
下ワークロール7のスラスト量Dthの計測は、下ワークロール7の1箇所について行っても良い。また、下ワークロール7の複数箇所についてスラスト量Dthの計測を実行し、それらから後述するロールスキュー量θの推定に使用するスラスト量Dthを求めても良い。また、下ワークロール7の作業側のロールチョック12Bの1箇所又は複数箇所までの距離を計測し、それに基づいてロールスキュー量θの推定に使用する下ワークロール7のスラスト量Dthを決定してもよい。
記憶部4bには、下ワークロール7のスラスト量Dthと、下ワークロール7と下バックアップロール9との間のロールスキュー量θとの関係が予め記憶されている。算出部4aは、記憶部4bに記憶された関係に基づいて、計測されたスラスト量Dthから下ワークロール7と下バックアップロール9との間のロールスキュー量θを推定する(図6のステップS2)。さらに、算出部4aは、推定したロールスキュー量θと記憶部4bに予め記憶されたロールスキュー量の閾値θthとを比較し(図6のステップS3)、推定したロールスキュー量θが閾値θthを上回ると警報部4cに警報発生を指示する。警報発生の指示を受けた警報部4cは警報を発生する(図6のステップS4)。警報の一例としては、警報部4cは、推定したロールスキュー量θが閾値θthを上回ったことの表示と、推定したロールスキュー量θの向きと大きさをディスプレイ23に視覚的に表示する。また、警報部4cは、ディスプレイ23上の警報表示と併せて、圧延動作の状況に応じた適切なタイミングにて駆動源5を停止させて圧延機本体2の圧延動作を中断させることができる。
圧延動作の停止後、作業者は、ディスプレイ23に表示されたロールスキュー量θの向きと大きさを参照しつつ、手作業により下ワークロール7の水平面内での姿勢(軸芯AXlwの傾き)を調整する。作業者は、ロールスキュー量θが閾値θthを下回って0度に近づくように、下ワークロール7の軸芯AXlwの傾きを調整する。具体的には、前述したロールスキュー量調整部16(図4参照)が備えるシム18A〜18Dの交換及び/又は移動により下ワークロール7の姿勢を調整できる。例えば、下ワークロール7と下バックアップロール9のロールスキューが図1に示す状態である場合、以下のうちの少なくともいずれか1つを実行することで、ロールスキュー量θを0度に近づけることができる。
・シム18Aのより厚みの大きいものへの交換
・シム18Bの矢印M1で概念的に示す移動
・シム18Dのより厚みの大きいものへの交換
・シム18Cの矢印M2で概念的に示す移動
ロールスキュー量調整部16は、ロールスキュー量θを0.1度以下、好ましくは0.01度以下の精度で調整できることが好ましい。
前述のように、演算装置4の記憶部4bは、下ワークロール7のスラスト量Dthと、下ワークロール7と下バックアップロール9との間のロールスキュー量θとの関係を予め記憶している。以下、この関係を特定の圧延機本体2について求める手法の一例を説明する。
まず、複数のロールスキュー量θについて、種々の圧延荷重と圧延時間(圧延材Wが上下のワークロール6,7間に実際にかみ込まれている時間)で圧延を実行したときの下ワークロールのスラスト量Dthを計測する。図7は、あるロールスキュー量θのときの、圧延荷重の圧延時間の積を規格化した値と、スラスト量Dthの関係を示す。圧延荷重の圧延時間の積の規格化は、例えば、規準となる圧延荷重の圧延時間の積の値によって、圧延荷重の圧延時間の積の値を除算することで行うことができる。図7において、スラスト量Dthの符号は、図1の正転時のスラスト量Dthnの向きを正とし、同図の逆転時のスラスト量Dthrの向きを負としている。
図7において、圧延荷重の圧延時間の積を規格化した値が例えば5.0のときのスラスト量Dthを、対応するロールスキュー量θについてのスラスト量Dthの代表値とする。この代表値としては、正転時のスラスト量Dthnの絶対値、逆転時のスラスト量Dthrの絶対値、又は正逆転時のスラスト量Dthn,Dthrの絶対値の相加平均を使用できる。図7のものを含む複数のロールスキュー量θ(ここでは3つのロールスキュー量θ)について、スラスト量Dthの代表値を得ることができれば、図8において直線Lで示すように、スラスト量Dthとロールスキュー量θとの関係が得られる。)。
演算装置4の記憶部4bは、スラスト量Dthとロールスキュー量θの関係(図8の直線L)を表の形態で記憶していてもよいし、関数として記憶していてもよい。また、記憶部4bは、圧延時間によってスラスト量を規格化することによって求めた、スラスト量Dthとロールスキュー量θの関係を記憶していてもよい。
本実施形態に係る圧延機1は、以下の利点を有する。
ステレオカメラ装置3は圧延機本体2から離れた位置(前述のように例えば10m離れた位置)から、下ワークロール7のスラスト量計測のための圧延機本体2の撮影を実行する。そのため、圧縮機本体内の距離センサを用いたロール位置計測によるロールスキュー量検出とは異なり、圧延機本体内の環境、すなわち水、水蒸気、振動、高熱等の影響を受けることなく、高精度でスラスト量を計測でき、計測精度とステレオカメラ装置の性能を維持できる。
ステレオカメラ装置3は圧延機本体2から離れた位置から、下ワークロール7のスラスト量計測のために圧延機本体2を撮影するので、ロールチョックの荷重又は変形の計測によるスラスト力の計測とは異なり、圧縮機本体にロードセル、歪みゲージ等の計測機器を装備する必要がない。従って、初期費用とランニングコストを低減できる。また、ワークロールシフト用油圧シリンダの差圧によるスラスト力の計測とは異なり、設備クリアランスに起因する検出精度の制約がない。
以上のように、ステレオカメラ装置3で圧延機本体2を撮影し、撮影画像からスラスト量Dthを計測し、計測したスラスト量Dthからロールスキュー量θを推定することで、簡易な構成によりロールスキュー量θを高精度で検出できる。
また、高精度で検出したロールスキュー量θに基づいて、ロールスキュー量調整部16におけるシム18A〜18Bの交換及び/又は移動でロールスキュー量θを調整することで、良好な板厚精度が得られる。例えば、図9に示すように、ロールスキュー量θを5.0×10−2度に抑制することで、板厚精度(標準偏差)を1.2未満に抑制できる。
図10は第1実施形態の変形例を示す。この変形例では、ステレオカメラ装置3に代わるセンサ部として、圧延機本体2の作業側の離れた位置にレーザ距離計24が設けられている。例えば、レーザ距離計24は圧延機本体2から10m離れた位置に配置される。このレーザ距離計24は、圧延中の下ワークロール7及び/又は下ワークロール7の作業側のロールチョック12Bまでの距離を計測する。レーザ距離計24の計測した距離は、演算装置4の算出部4aに入力され、算出部4aはレーザ距離計24からの入力から、圧延中の下ワークロール7のスラスト量Dthを求める。レーザ距離計24を使用したスラスト量Dthの計測は、例えば測定誤差が1mm以下の高精度であることが好ましい。
ステレオカメラ装置3の場合と同様に、レーザ距離計24は圧延機本体2から離れた位置から下ワークロール7のスラスト量Dthを計測するので、ロールチョックの荷重又は変形の計測によるスラスト力の計測とは異なり、圧縮機本体にロードセル、歪みゲージ等の計測機器を装備する必要がない。従って、初期費用とランニングコストを低減できる。また、ワークロールシフト用油圧シリンダの差圧によるスラスト力の計測とは異なり、設備クリアランスに起因する検出精度の制約がない。
スラスト量Dthの計測精度を向上するため、ステレオカメラ装置3とレーザ距離計24の両方を設け、演算装置4の算出部4aがステレオカメラ装置3の撮影画像の画像処理の結果と、レーザ距離計24からの入力との両方を使用して下ワークロール7のスラスト量Dthを求めてもよい。
以下、本発明の第2及び第3実施形態を説明する。これらの実施形態に関する図面において、第1実施形態と同一又は同一の要素には同一の符号を付している。また、これらの実施形態に関し、特に言及しない点は第1実施形態と同様である。特に、前述した第1実施形態の変形例と同様の構成(図10に示すレーザ距離計24)は、第2及び第3実施形態にも適用できる。
(第2実施形態)
図11から図13に示す本発明の第2実施形態に係る圧延機1のロールスキュー量調整部16は、第1実施形態における交換及び/又は移動可能なシム18A〜18Dを含む機構(図4参照)に代えて、4個の油圧アクチュエータ26A〜26Dを備える。これらの油圧アクチュエータ26A〜26Dで、ロールチョック12A,12Bの位置を調整することにより、オンラインないし自動で下ワークロール7の水平面内での姿勢(軸芯AXlwの傾き)を調整できる。各油圧アクチュエータ26A〜26Dは、油圧供給回路27から油圧が供給されるシリンダ28と、シリンダ28内の油圧によって進退するピストン29とを備える。油圧アクチュエータ26A〜26Dのシリンダ28は、それぞれハウジング10に固定されている。油圧アクチュエータ26A,26Bのピストン29の進退により、駆動側のロールチョック12Aが、下ワークロール7の軸芯AXlwと直交する方向に移動ないし変位する。また、油圧アクチュエータ26C,26Dのピストン29の進退により、作業側のロールチョック12Bが、下ワークロール7の軸芯AXlwと直交する方向に移動ないし変位する。
各油圧アクチュエータ26A〜26Bのピストン29の進退、より具体的には油圧供給回路27から各油圧アクチュエータ26A〜26Bのシリンダ28に供給される油圧は、演算装置4の油圧アクチュエータ制御部4dによって制御される。
演算装置4の算出部4aは、ステレオカメラ装置3のカメラ22L,22Rで撮影した画像を画像解析することで、下ワークロール7のスラスト量Dthを計測する(図14のステップS11)。算出部4aは、記憶部4bに予め記憶されている、下ワークロール7のスラスト量Dthと、下ワークロール7と下バックアップロール9との間のロールスキュー量θとの関係に基づいて、計測されたスラスト量Dthから下ワークロール7と下バックアップロール9との間のロールスキュー量θを推定する(図14のステップS12)。さらに、算出部4aは、推定したロールスキュー量θと記憶部4bに予め記憶されたロールスキュー量の閾値θthとを比較し(図14のステップS13)、推定したロールスキュー量θが閾値θthを上回ると警報部4cに警報発生を指示する。警報発生の指示を受けた警報部4cは警報を発生する(図6のステップS14)。また、警報部4cは推定したロールスキュー量θが閾値θthを上回ると、圧延動作の状況に応じた適切なタイミングにて駆動源5を停止して圧延機本体2の圧延動作を中断させることができる。
算出部4aは、推定したロールスキュー量θが閾値θthを上回ると、油圧アクチュエータ制御部4dで油圧アクチュエータ26A〜26Bを制御し、ロールスキュー量θが閾値θthを下回って0度に近づくように、下ワークロール7の軸芯AXlwの傾きを調整する(図14のステップS15)。例えば、下ワークロール7と下バックアップロール9のロールスキューが図1に示す状態である場合、以下のうちの少なくともいずれか一方を実行することで、ロールスキュー量θを0度に近づけることができる。
・油圧アクチュエータ26Aのピストン29の突出量を増加させると共に、油圧アクチュエータ26Bのピストン29の突出量を減少させる。
・油圧アクチュエータ26Cのピストン29の突出量を減少させると共に、油圧アクチュエータ26Dのピストン29の突出量を増加させる。
ロールスキュー量調整部16は、油圧アクチュエータ26A〜26Bのピストン29の進退により、ロールスキュー量θを0.1度以下、好ましくは0.01度以下の精度で調整できることが好ましい。
油圧アクチュエータ26A〜26Bのピストン29の突出量による下ワークロール7の軸芯AXlwの傾きの調整中、演算装置4はステレオカメラ装置3で計測したスラスト量Dthに基づくロールスキュー量θの推定を連続的又は断続的に継続してもよい。この連続的又は断続的に継続される推定により得られるロールスキュー量θを参照しつつ、油圧アクチュエータ26A〜26Bのピストン29の突出量を調整することで、より高精度でロールスキュー量θを0度に近づけることができる。
以上のように、本実施形態では、第1実施形態と同様、ステレオカメラ装置3の撮影画像から計測したスラスト量Dthからロールスキュー量θを推定することで、簡易な構成によりロールスキュー量θを高精度で検出できる。
また、高精度で検出したロールスキュー量θに基づいて、ロールスキュー量調整部16が備える油圧アクチュエータ26A〜26Bのピストン29の突出量を調整して自動的にロールスキュー量θを調整することで、良好な板厚精度が得られる。
(第3実施形態)
図15に示す本発明の第3実施形態に係る圧延機1は、ロールクロス式の一例であるワークロールクロス式である。
本実施形態の圧延機1のロールスキュー量調整部16は、第2実施形態と同様に、下ワークロール7の軸芯AXlwの傾きを調整するための4個の油圧アクチュエータ26A〜26Dを備える(図12を併せて参照)。これらの油圧アクチュエータ26A〜26Dは、下ワークロール7の下バックアップロール9に対するロール交差角度γの調整機構を兼ねている。また、本実施形態の圧延機1は上ワークロール6の上バックアップロール8に対するロール交差角度γの調整機構として、上ワークロール6の軸芯AXlwの傾きを調整するための4個の31A〜31Dを備える。
本実施形態における演算装置4の構成は、第2実施形態と同様である(図13参照)。
演算装置4の算出部4aは、ステレオカメラ装置3のカメラ22L,22Rで撮影した画像を画像解析することで、下ワークロール7のスラスト量Dthを計測する(図16のステップS21)。算出部4aは、記憶部4bに予め記憶されている、下ワークロール7のスラスト量Dthと、下ワークロール7と下バックアップロール9との間のロールスキュー量θとの関係に基づいて、計測されたスラスト量Dthから下ワークロール7と下バックアップロール9との間のロールスキュー量θを推定する(図16のステップS22)。さらに、算出部4aは、下ワークロール7の下バックアップロール9に対するロール交差角度γ(設定値)と推定したロールスキュー量θとの差の絶対値を求める。算出部4aは、ロール交差角度γと推定したロールスキュー量θとの差の絶対値が予め定めた閾値Δγとを比較し(図16のステップS23)、ロール交差角度γとロールスキュー量θとの差の絶対値が閾値Δγを上回ると警報部4cに警報発生を指示する。警報発生の指示を受けた警報部4cは警報を発生する(図16のステップS24)。また、警報部4cはロール交差角度γとロールスキュー量θとの差の絶対値が閾値Δγを上回ると、圧延動作の状況に応じた適切なタイミングにて駆動源5を停止して圧延機本体2の圧延動作を中断させることができる。
算出部4aは、算出部4aはロール交差角度γとロールスキュー量θとの差の絶対値が閾値Δγを上回ると、油圧アクチュエータ制御部4dで油圧アクチュエータ26A〜26Dを制御し、ロール交差角度γとロールスキュー量θとの差の絶対値が閾値Δγを下回って0度に近づくように、下ワークロール7の軸芯AXlwの傾きを調整する(図16のステップS25)。例えば、下ワークロール7と下バックアップロール9のロールスキューが図1に示す状態である場合、以下のうちの少なくともいずれか一方を実行することで、ロール交差角度γとロールスキュー量θとの差の絶対値を0度に近づけることができる。
・油圧アクチュエータ26Aのピストン29の突出量を増加させると共に、油圧アクチュエータ26Bのピストン29の突出量を減少させる。
・油圧アクチュエータ26Cのピストン29の突出量を減少させると共に、油圧アクチュエータ26Dのピストン29の突出量を増加させる。
以上のように、本実施形態の圧延機1では、ステレオカメラ装置3の撮影画像から計測したスラスト量Dthからロールスキュー量θを推定することで、簡易な構成によりロールスキュー量θを高精度で検出できる。
また、高精度で検出したロールスキュー量θに基づいて、ロールスキュー量調整部16が備える油圧アクチュエータ26A〜26Dのピストン29の突出量を調整し、自動的にロール交差角度γとロールスキュー量θとの差の絶対値を0度に近づけることで、良好な板厚精度が得られる。
本発明は前記実施形態に限定されず、以下に列挙するように、種々の変形が可能である。
センサ部は、圧縮機本体から離れた位置から圧延ロールのスラスト量を計測できれば、ステレオカメラ装置又はレーザ距離計以外の手段であってもよい。
第2及び第3実施形態の圧縮機は、油圧アクチュエータに代えて、例えばボールねじ機構とモータとを含む電動アクチュエータを備えていてもよい。
第1から第3実施形態において、下ワークロールの軸芯の傾きの調整に代えて、又はそれに加えて、下バックアップロールの軸芯AXlbの傾きを調整し、それによってロールスキュー量を調整してもよい。
第1から第3実施形態において、下ワークロールのスラスト量に代えて、下バックアップロールのスラスト量を計測し、計測したスラスト量から推定した下ワークロールと下バックアップロールのロールスキュー量に応じて、下ワークロール及び/又は下バックアップロールの軸線の傾きを調整し、それによってロールスキュー量を調整してもよい。
第1から第3実施形態において、下ワークロールのスラスト量に加えて、下バックアップロールのスラスト量を計測し、これらの計測したスラスト量から推定した下ワークロールと下バックアップロールのロールスキュー量に応じて、下ワークロール及び/又は下バックアップロールの軸線の傾きを調整し、それによってロールスキュー量を調整してもよい。
上ワークロール及び/又は上バックアップロールのスラスト量の計測値から推定した上ワークロールと上バックアップロールとのロールスキュー量に応じて、上ワークロール及び/又は上バックアップロールの姿勢を調整し、それによってロールスキュー量を調整してもよい。
上ワークロール及び/又は下ワークロールのスラスト量の計測値から推定した上ワークロールと下ワークロールとのロールスキュー量に応じて、上ワークロール及び/又は下ワークロールの軸芯の傾きを調整し、それによって上ワークロールと下ワークロールとの間のロールスキュー量を調整してもよい。これにより、板厚精度を向上できると共に、圧延材幅方向の板厚プロファイルの均一性を向上できる。
本発明は、上下のワークロールと上下のバックアップロールとの間に中間ロールをそれぞれ供える6段以上の圧延機にも適用できる。この場合、ワークロール、バックアップロール、及び中間ロールの少なくとも1つのスラスト量の計測値から推定した、ワークロール又はバックアップロールと中間ロールとの間のロールスキュー量に応じて、ワークロール、バックアップロール、又は中間ロールの軸芯の傾きを調整し、それによってロールスキュー量を調整してもよい。
本発明は、ワークロールクロス式以外のロールクロス式の圧延機、つまりバックアップロールクロス式及びペアクロスロール式の圧延機にも適用できる。
1 圧延機
2 圧延機本体
3 ステレオカメラ装置
4 演算装置
4a 算出部
4b 記憶部
4c 警報部
4d 油圧アクチュエータ制御部
5 駆動源
6 上ワークロール
7 下ワークロール
8 上バックアップロール
9 下バックアップロール
10 ハウジング
11A,11B ロールチョック(上ワークロール)
12A,12B ロールチョック(下ワークロール)
13A,13B ロールチョック(上バックアップロール)
14A,14B ロールチョック(下バックアップロール)
16 ロールスキュー量調整部
17A〜17D ライナ
18A〜18D シム
19 スクリュー
20 油圧式圧下ユニット
22L,22R カメラ
23 ディスプレイ
24 レーザ距離計
26A〜26D 油圧アクチュエータ
27 油圧供給回路
28 シリンダ
29 ピストン
31A〜31D 油圧アクチュエータ
AXlw 下ワークロールの軸芯
AXlb 下バックアップロールの軸芯
AXlm 圧延機自体の軸芯
Rn 正転
Rr 逆転
d 下ワークロールの傾きの向き
θ ロールスキュー
Fthn スラスト力(正転時)
Fthr スラスト力(逆転時)
Dthn スラスト量(正転時)
Dthr スラスト量(逆転時)
W 圧延材
M1,M2 シムの移動

Claims (12)

  1. 直接又は圧延材を介して互いに当接する第1ロール及び第2ロールと、
    前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方の圧延中のスラスト量を、離れた位置から光学的に計測するセンサ部と、
    前記センサ部で計測したスラスト量からロールスキュー量を求める算出部を含む演算部と、
    前記計測したスラスト量から求めた前記ロールスキュー量に基づいて、前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方の軸芯の傾きを調整するロールスキュー量調整部とを備え
    前記演算部は、前記スラスト量と前記ロールスキュー量の関係を記憶した記憶部をさらに備え、
    前記算出部は、前記記憶部を参照して前記計測したスラスト量から前記ロールスキュー量を求める、圧延機。
  2. 前記センサ部はステレオカメラ装置を備える、請求項1に記載の圧延機。
  3. 前記センサ部は前記第1ロール及び前記第2ロールの少なくとも一方自体又はそのロールチョックの位置を計測するレーザ距離計を備える、請求項1に記載の圧延機。
  4. 前記スラスト量と前記ロールスキュー量との前記関係は、圧延時間、又は圧延荷重と圧延時間との積によって前記スラスト量を規格化することによって求めたものである、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧延機。
  5. 前記演算部は、前記ロールスキュー量が予め定められた閾値を上回ると警報を発する警報部をさらに備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の圧延機。
  6. 前記ロールスキュー量調整部は手動式である請求項1から請求項のいずれか1項に記載の圧延機。
  7. 前記ロールスキュー量調整部は、前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方を、軸芯の傾きが変化するように姿勢を調節するアクチュエータを備え、
    前記演算部は、前記ロールスキュー量が予め定められた閾値を上回ると前記ロールスキュー量が前記閾値を下回るように前記アクチュエータを作動させるアクチュエータ制御部を備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の圧延機。
  8. 圧延機が備えている、直接又は圧延材を介して互いに当接する第1ロール及び第2ロールのうちの少なくとも一方の圧延中のスラスト量を、離れた位置から光学的に計測し、
    計測した前記スラスト量からロールスキュー量を求め、
    前記計測したスラスト量から求めた前記ロールスキュー量に基づいて、前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方の軸芯の傾きを調整
    前記スラスト量と前記ロールスキュー量の関係を予め求め、
    前記関係を参照して前記計測したスラスト量から前記ロールスキュー量を求める、圧延方法。
  9. 前記スラスト量と前記ロールスキュー量との前記関係は、圧延時間、又は圧延荷重と圧延時間との積によって前記スラスト量を規格化することによって求めたものである、請求項に記載の圧延方法。
  10. 前記ロールスキュー量が予め定められた閾値を上回ると警報を発する、請求項8又は請求項9に記載の圧延方法。
  11. 前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方の軸芯の傾きの調整は、手動操作により行うものである、請求項から請求項10のいずれか1項に記載の圧延方法。
  12. 前記圧延機は前記第1ロール及び前記第2ロールのうちの少なくとも一方を、軸芯の傾きが変化するように姿勢を調節するアクチュエータを備え、
    前記ロールスキュー量が予め定められた閾値を上回ると前記ロールスキュー量が前記閾値を下回るように前記アクチュエータを作動させる、請求項から請求項10のいずれか1項に記載の圧延方法。
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