JP2001300611A - スリッパメタル状態監視方法およびこれを適用した圧延方法 - Google Patents

スリッパメタル状態監視方法およびこれを適用した圧延方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、モータに接続した可変長スピンド
ルと、圧延機のロール軸とを接続してモータから圧延機
に回転駆動を伝達する、スリッパメタル方式ジョイント
のスリッパメタル状態監視方法に関する。 【解決手段】 可変長スピンドルのスピンドル長さとロ
ール軸のロールレベルとから求まる可変長スピンドルの
水平面に対する傾斜角θと、前記モータの回転数N、電
流I、電圧E、から、スリッパメタルの接触面圧Pと摺
動速度Vを算出し、それらの積であるPV値を積分し、
更に、積分したPV値を圧延時間で除した値を基にして
スリッパメタルの状態を監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに接続した
スピンドルと、圧延機のロール軸とを接続してモータか
ら圧延機に回転駆動を伝達する、スリッパメタル方式ジ
ョイントのスリッパメタルの状態、特に、焼付きの有無
を監視するスリッパメタル状態監視方法、および、その
スリッパメタル状態監視方法を適用した圧延方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】スリッパメタル方式のジョイントは、伝
達トルクが大きく、耐衝撃荷重にも優れ、傾斜角度を大
きくとれる特徴があり、分塊圧延機、厚板圧延機等の大
型圧延機から線材圧延機等の小型圧延機まで幅広く採用
されている。図2に、スリッパメタル方式のジョイント
を適用した圧延機の一例を示す。
【0003】圧延材料9(ここでは、H型鋼を例示す
る。)は、圧延機の上下のロール1に挟持されて圧延さ
れる。上下のロール1は、圧延機の軸受15に担持され、
ロール側ジョイント2を介してスピンドル4に接続され
ている。そして、スピンドル4の他端は、モータ側ジョ
イント12を介して図示しないモータに繋がるモータ軸と
接続されている。ここで、スピンドル4は、通常、可変
長構造とされており、サイズ替え等で圧延機の大きさや
ロールレベル等が変わった場合にも対応できるようにさ
れている。
【0004】また、通常、スピンドル4は、モータ側ジ
ョイント12の軸方向の移動が固定されて接続され、固定
ジョイントとされている。そして、スピンドルの傾斜に
ともなう軸方向の支点間長さの変動に対しては、ロール
側ジョイント2を軸方向に摺動可能として、ここにスリ
ッパメタルが適用されている。スリッパメタルを適用し
たロール側ジョイント2のロール軸側のカップリングを
フォークカップリング21と称し、スピンドル側をスピン
ドルカップリング22と称する。
【0005】図3に示すように、一対のスリッパメタル
23はスリッパピン24の両端に係合され、スピンドルカッ
プリング22に組み込まれる。そして、フォークカップリ
ング21をスピンドルカップリング22に挿入して両者を接
続する。このように接続することで、スピンドルに自由
に傾斜をもたせることを可能とする。スピンドル4の傾
斜角は、最大10゜程度まで傾斜可能として設計される
が、傾斜角が大きいほど1回転ごとのスリッパメタルの
摺動量と摺動速度が大きくなり、スリッパメタルの摩耗
量が大きくなり、寿命が短くなることから、傾斜角はで
きるだけ小さくすることが好ましい。
【0006】スリッパメタルの材質としては、耐摩耗
性、耐衝撃性、耐疲労性、低摩擦性等が要求されること
から、一般に、アルミニウム青銅鋳物、高力黄銅鋳物等
が使用されている。なお、小型圧延機等では、メタルで
はなく、フェノール樹脂系、ナイロン樹脂系等の合成樹
脂製のスリッパが使用される場合もある。スリッパメタ
ルの温度は、圧延機駆動に伴うスピンドルの負荷が上昇
するにしたがって高くなり、ついには焼付き等のトラブ
ルに進展する。そのため、スリッパメタルの温度を監視
して焼付き等を防止することが重要である。
【0007】例えば、特開平1-245906号公報では、スリ
ッパメタルに熱電対を埋設し、その熱電対で測温した温
度データをスピンドルに取り付けた発信器を介して発信
し、機側に設けた受信器で受信してスリッパメタルの温
度を監視するミルスピンドルスリッパメタルの測温方法
が開示されている。また、特開平8-57507 号公報では、
温度センサからの出力信号を変調する送信器と送信アン
テナよりなる送信手段を、両カップリングと、カップリ
ングに連結されるスピンドルその他回転駆動体の適所に
設けるとしており、具体的には、モータ軸に取り付けた
例を開示している。
【0008】また、温度センサとして放射温度計を用
い、非接触でスリッパメタルの温度を監視することも行
われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スリッ
パメタルに熱電対を埋設し、スピンドル等の回転体に発
信器を取り付けるには設備改造が必要となる。また、回
転体に取り付けるため、メンテナンスの負荷が大きく、
安定した測定を行うことも困難であった。一方、放射温
度計での測温にも以下の問題がある。
【0010】すなわち、圧延材料の厚みやロールの種類
によってスリッパメタルの位置が異なるため、放射温度
計での測温を自動化するためには、放射温度計を固定式
とすることはできない。自動化のためには、複数のセン
サでスリッパメタルの移動範囲をカバーするか、スリッ
パメタルの位置を検出して放射温度計を自動追尾させる
ことが必要となり、設備規模が大きくなる。一方、人手
によって放射温度計をスリッパメタルに向けて追尾させ
ることは運転要員の大きな負荷となる。また、放射温度
計での測定では、圧延機周辺に発生する蒸気の影響によ
って誤測定する場合があることも問題であった。
【0011】本発明は、温度センサの設置等の設備改造
が不要であり、簡便、かつ、精度の高いスリッパメタル
の状態監視を可能とするスリッパメタル状態監視方法を
提供することを目的とする。また、その監視方法を適用
して圧延を行う圧延方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】スリッパメタルへの負荷
は、スリッパメタルの接触面圧Pと摺動速度Vの積であ
るPV値を利用して監視できることが知られている。ま
た、PV値を一定時間保持すれば、スリッパメタルの温
度と相関があることも既によく知られている。ここで、
スリッパメタルの接触面圧Pと摺動速度Vは、スピンド
ルの水平面に対する傾斜角θと、駆動用のモータの回転
数Nと伝達トルクによって決定される。さらに、伝達ト
ルクは、モータの電流Iと電圧Eと回転数Nから算出可
能である。
【0013】ただし、圧延速度と圧延時間は、各パス毎
に変化するため、単にPV値を監視するだけでは正確な
スリッパメタルの状態監視を行うことはできない。ま
た、瞬間的に上昇したPV値を誤判定する場合も発生す
る。本発明者等は、PV値そのものを監視するのではな
く、PV値を積分し、更に、積分したPV値を圧延時間
で除した値を基にして監視することで正確な監視を行え
ることを見出した。
【0014】すなわち、本発明は、モータに接続して水
平面に対して傾斜した可変長スピンドルと、圧延機のロ
ール軸とを接続してモータから圧延機に回転駆動を伝達
する、スリッパメタル方式ジョイントのスリッパメタル
状態監視方法であって、前記スリッパメタルの接触面圧
Pと摺動速度Vの積であるPV値を積分し、更に、積分
したPV値を圧延時間で除した値を基にして前記スリッ
パメタルの状態を監視することを特徴とするスリッパメ
タル状態監視方法によって上記課題を解決したのであ
る。
【0015】また、本発明は、各圧延材料毎に複数パス
の圧延を行うリバース圧延機に適用する上記記載のスリ
ッパメタル状態監視方法であって、前記PV値の積分を
各パス毎に行い、得られた各パス毎の積分値を積算して
各圧延材料毎の総和を求め、該総和を前記圧延材料毎の
圧延時間で除した値を基にして前記スリッパメタルの状
態を監視することを特徴とするスリッパメタル状態監視
方法によって上記課題を解決したのである。さらに、前
記PV値の積分を各パス毎に行い、得られた各パス毎の
積分値を該パスの圧延時間で除した値を積算して各圧延
材料毎の総和を求め、該総和を基にして前記スリッパメ
タルの状態を監視するようにしてもよいことを見出し
た。
【0016】なお、上記いずれかのスリッパメタル状態
監視方法において、前記圧延機近傍の雰囲気温度を測定
し、該雰囲気温度を加味して前記スリッパメタルの状態
を監視することを好適とする。さらに、本発明は、上記
いずれかのスリッパメタル状態監視方法を適用して圧延
を行う圧延方法であって、前記スリッパメタルの状態を
異常と判定した際に、圧延の一時停止、圧延速度の低
減、圧延間隔の延伸のいずれかひとつ以上の対策をとる
ことを特徴とする圧延方法によって上記課題を解決した
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のスリッパメタル状態監視
方法を、図1の例に基づき説明する。まず、PV値の演
算について説明する。PV値は、スピンドル4の水平面
に対する傾斜角θと、駆動用のモータ5の回転数Nと伝
達トルクによって決定される。さらに、伝達トルクは、
モータの電流Iと電圧Eと回転数Nから算出される。
【0018】ここで、スピンドル4の水平面に対する傾
斜角θは次のように求められる。圧延ロール1の大きさ
と位置は被圧延材料9のサイズ等によって異なる。その
ため、スピンドル4は伸縮自在の可変長スピンドルとさ
れており、その長さは、スピンドル長測定手段6によっ
て計測される。一方、圧延ロール1のロールレベルもサ
イズによって異なるため、そのレベルはロールレベル測
定手段3で測定される。そして、スピンドル長測定手段
6で測長したスピンドル長さと、ロールレベル測定手段
3で測定したロールレベルとが演算装置10に入力され、
スピンドル4の水平面に対する傾斜角θの演算が行われ
る。なお、スピンドル長測定手段とロールレベル測定手
段としては、特にその測定手段を限定するものではな
く、スピンドル、あるいは、ロールチョックに組み込ん
だ組込み式の測長器を用いてもよく、また、外部に設置
する接触式、非接触式の測長器としてもよい。さらに、
ロール組み替えを行う作業者がメジャー等で手で測定
し、演算装置10に入力するようにしてもよい。
【0019】一方、スピンドル4を介してそれぞれの圧
延ロール1を駆動しているモータ5の回転数N、電流
I、電圧Eも演算装置に取り込まれる。また、スリッパ
メタル寸法から定まる定数(α、β)8については、あ
らかじめ演算装置10に設定しておくようにする。演算装
置10では、以上の入力を基に、スリッパメタルの接触面
圧Pと摺動速度Vを式、 P=α×I×E/N、 V=β×N×θ、 から算出し、接触面圧Pと摺動速度Vの積であるPV値
を求める。
【0020】このPV値は、スリッパメタルの負荷を表
す指標であり、スリッパメタルの監視に用いられてき
た。しかしながら、瞬間的な変動が大きく、このままで
は有効な監視を行うための指標として用いることができ
ないのが現状であった。そこで、本発明においては、こ
の求めたPV値を積分し、更に、積分したPV値を圧延
時間で除した値を基にして前記スリッパメタルの状態を
監視するようにしたのである。こうすることで、パス毎
に異なる圧延速度や圧延時間に影響されることなく、安
定した指標を得ることができるようになった。なお、圧
延時間は、例えば、ロールチョック等に設けたロードセ
ル等の信号を基にして得られる圧延中信号を演算装置10
に取り込み、圧延中の時間を計時することで、容易に算
出することができる。
【0021】なお、前記PV値の積分を各パス毎に行
い、得られた各パス毎の積分値を積算して各圧延材料毎
の総和を求め、該総和を前記圧延材料毎の圧延時間Tz
で除した値、すなわち、K1 =Σ(∫(PV)dt)/T
z 、を基にして前記スリッパメタルの状態を監視するよ
うにしてもよい。
【0022】更に、前記PV値の積分を各パス毎に行
い、得られた各パス毎の積分値を該パスの圧延時間Tp
で除した値を積算して各圧延材料毎の総和、すなわち、
K2 =Σ(∫(PV)dt/Tp )、を基にして前記スリ
ッパメタルの状態を監視することも可能である。スリッ
パメタルの実際の温度上昇は、上記の負荷がスリッパメ
タルに与えられてから数十秒〜数分後となる。本発明
は、この温度上昇をあらかじめ正確に捉えることを可能
とするものでもある。
【0023】なお、スリッパメタルの状態監視において
は、演算装置10に別途設定を行う限界温度7を参照して
監視を行うことを好適とする。ここで、限界温度7とは
スリッパメタルの焼付きが発生しない限界の温度であ
る。ここで、PV値の積分を行うことを特徴とする上記
の方法は、直接温度をモニタする方式ではないため、圧
延機周辺の雰囲気温度が異なる場合、その雰囲気温度に
応じた補正を行うようにすることが好ましい。
【0024】例えば、あらかじめスリッパメタルの焼付
きが70℃程度で発生することがわかっている場合におい
て、スリッパメタルの状態監視の限界温度を60℃と設定
した場合を想定する。このとき、上記のK値(K1 、も
しくは、K2 の値)として、温度上昇換算で30℃に相当
する値が得られたとすると、雰囲気温度25℃では55℃相
当となり、限界温度まで未だ5℃の温度余裕があるのに
対し、雰囲気温度が30℃の夏場などの場合は、K値相当
分のみで直ちに60℃の限界温度に到達してしまうことに
なる。
【0025】そのため、図1に示すように、圧延機近傍
の雰囲気温度を雰囲気温度計16で測定し、該雰囲気温度
を加味して前記スリッパメタルの状態を監視することを
好適とする。以上の方法によって、スリッパメタルの状
態が異常と判断された場合は、例えば図1に示すよう
に、警報出力11を行い作業者への注意喚起を行う。
【0026】ところで、上記のスリッパメタルの状態監
視方法を圧延時に適用することが好適である。すなわ
ち、上記のスリッパメタルの状態監視方法を適用した圧
延方法として、前記スリッパメタルの状態を異常と判定
した際には、圧延の一時停止、圧延速度の低減、圧延間
隔の延伸のいずれかひとつ以上の対策をとることで圧延
操業を円滑に行うことが可能である。特に本圧延方法
は、自動化ライン等における圧延ライン制御に適用する
のに好適である。
【0027】なお、本発明は、H型鋼や厚板のリバース
圧延に好適に実施可能であるが、その他、スリッパメタ
ルを適用したジョイントを用いて回転駆動を伝達する機
械設備一般に適用できるものであることは言うまでもな
い。
【0028】
【実施例】本発明のスリッパメタル状態監視方法を、H
型鋼圧延に適用した実施例について説明する。本実施例
では、各材料毎に5パスのリバース圧延を行うものとし
た。図4のグラフに、圧延時のPV値の時間変化を示
す。図4は、横軸を時間tとし、縦軸に演算したPV値
(Pa・m/min )を示している。また、各材料毎の圧延
時間(5パス分)をTz とし、パス毎の圧延時間をTp
とする。
【0029】各パスは、圧延材料の先端噛み込み時(0.
2 〜0.3 秒程度)にPV値が大きく振れ、その後2〜3
秒間の圧延が継続するパターンとなり、そのパターンが
繰り返される。ここで、図4に示したパターンに基づく
圧延に表1のケース1〜4それぞれのスリッパメタル状
態監視方法を適用し、スリッパメタルの焼付き有無の調
査を行った。
【0030】
【表1】
【0031】ここで、ケース1は、放射温度計でスリッ
パメタルの測温を行う従来の方式である。この場合、圧
延機周辺にたちこめる蒸気の影響で温度を誤検出する事
態が発生し、結果的にスリッパメタルの焼付きを発生さ
せた。一方、ケース2は、本発明の方式であって、K1
=Σ(∫(PV)dt)/Tzの式に基づきスリッパメタ
ルの状態を監視するものである。また、ケース3は、K
2 =Σ(∫(PV)dt/Tp )の式を基にして前記スリ
ッパメタルの状態を監視するものである。ケース2、ケ
ース3いずれの場合もスリッパメタルの焼付きは一切発
生せず、スリッパメタルの良好な監視を行えることが確
認できた。
【0032】また、ケース4は、ケース2のK1 =Σ
(∫(PV)dt)/Tz の式に基づいてスリッパメタル
の状態を監視する方式に、さらに、圧延機周辺の雰囲気
温度を加味した場合を示すものである。本ケース4でも
スリッパメタルの焼付きは一切発生せず、しかも、焼付
き発生の限界温度を更に厳密に管理可能であることを確
認することができた。
【0033】
【発明の効果】本発明によって、温度センサの設置等の
設備改造を行うことなく、既存の設備のみで、精度の高
いスリッパメタルの状態監視を可能とすることができ
た。また、本発明を適用した圧延方法によって、異常発
生前に、圧延中のオンラインで的確なアクションをとる
ことが可能となり、圧延操業の稼働率向上を実現するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスリッパメタル状態監視方法を説明す
る模式図である。
【図2】本発明のスリッパメタル状態監視方法を適用す
る圧延機の模式図である。
【図3】スリッパメタルの構造を説明する斜視図であ
る。
【図4】圧延時の各パスでのPV値の推移を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 圧延ロール 2 ロール側ジョイント 3 ロールレベル測定手段 4 (可変長)スピンドル 5 モータ 6 スピンドル長測定手段 7 限界温度設定器 8 定数設定器 9 圧延材料(H型鋼) 10 演算装置 11 警報出力器 12 モータ側ジョイント 13 モータ軸 15 (圧延機)軸受 16 雰囲気温度計 21 フォークカップリング 22 スピンドルカップリング 23 スリッパメタル 24 スリッパピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 倫夫 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 田中 伸治 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 稲村 信二 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータに接続して水平面に対して傾斜し
    た可変長スピンドルと、圧延機のロール軸とを接続して
    モータから圧延機に回転駆動を伝達する、スリッパメタ
    ル方式ジョイントのスリッパメタル状態監視方法であっ
    て、前記スリッパメタルの接触面圧Pと摺動速度Vの積
    であるPV値を積分し、更に、積分したPV値を圧延時
    間で除した値を基にして前記スリッパメタルの状態を監
    視することを特徴とするスリッパメタル状態監視方法。
  2. 【請求項2】 各圧延材料毎に複数パスの圧延を行うリ
    バース圧延機に適用する請求項1に記載のスリッパメタ
    ル状態監視方法であって、前記PV値の積分を各パス毎
    に行い、得られた各パス毎の積分値を積算して各圧延材
    料毎の総和を求め、該総和を前記圧延材料毎の圧延時間
    で除した値を基にして前記スリッパメタルの状態を監視
    することを特徴とするスリッパメタル状態監視方法。
  3. 【請求項3】 各圧延材料毎に複数パスの圧延を行うリ
    バース圧延機に適用する請求項1に記載のスリッパメタ
    ル状態監視方法であって、前記PV値の積分を各パス毎
    に行い、得られた各パス毎の積分値を該パスの圧延時間
    で除した値を積算して各圧延材料毎の総和を求め、該総
    和を基にして前記スリッパメタルの状態を監視すること
    を特徴とするスリッパメタル状態監視方法。
  4. 【請求項4】 前記圧延機近傍の雰囲気温度を測定し、
    測定した該雰囲気温度を加味して前記スリッパメタルの
    状態を監視することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載のスリッパメタル状態監視方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のスリッ
    パメタル状態監視方法を適用して圧延を行う圧延方法で
    あって、前記スリッパメタルの状態を異常と判定した際
    に、圧延の一時停止、圧延速度の低減、圧延間隔の延伸
    のいずれかひとつ以上の対策をとることを特徴とする圧
    延方法。
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