JP6792957B2 - ポリエチレン組成物及びフィルム - Google Patents
ポリエチレン組成物及びフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6792957B2 JP6792957B2 JP2016085448A JP2016085448A JP6792957B2 JP 6792957 B2 JP6792957 B2 JP 6792957B2 JP 2016085448 A JP2016085448 A JP 2016085448A JP 2016085448 A JP2016085448 A JP 2016085448A JP 6792957 B2 JP6792957 B2 JP 6792957B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- low
- temperature
- less
- peak
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
〔1〕
下記要件(1)〜(5)を満たすポリエチレン組成物;
要件(1):JIS K7112における密度が、940kg/m3以上975kg/m3以下であること、
要件(2):クロス分別クロマトグラフィー測定により得られる溶出温度−溶出量曲線において2つ以上のピークを有すること、
要件(3):前記2つ以上のピークのうち、最も低温側のピークをピークPlowとしたとき、該ピークPlowのピークトップ温度Tlowで溶出する成分の重量平均分子量Mwlowが、50,000以上300,000以下であること、
要件(4):フーリエ変換型赤外分光法で500μm2以上4000μm2未満の面積についての測定を前記ポリエチレン組成物表面の任意の10点について実施したとき、1378cm-1に観測されるスペクトル強度r1,i(i=1〜10)と、1369cm-1に観測されるスペクトル強度r2,i(i=1〜10)との比Wi=r1,i/r2,i(i=1〜10)の標準偏差sが、0.2以下であること、
要件(5):前記ピークP low のピークトップ温度T low が、71℃以上84℃以下であること。
〔2〕
前記ピークPlowにおいて溶出する成分の割合wlowが、0.5%以上20%以下である、〔1〕に記載のポリエチレン組成物。
〔3〕
前記ピークPlowのピークトップ温度Tlowで溶出する成分の重量平均分子量Mwlowと数平均分子量Mnlowの比Mwlow/Mnlowが、3.0以上9.0以下である、〔1〕又は〔2〕に記載のポリエチレン組成物。
〔4〕
〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載のポリエチレン組成物を含む、フィルム。
〔5〕
保護フィルム用途である、〔4〕に記載のフィルム。
本実施形態のポリエチレン組成物は、下記要件(1)〜(3)を満たす。
要件(1):JIS K7112における密度が、940kg/m3以上975kg/m3以下であること、
要件(2):クロス分別クロマトグラフィー(以下、「CFC」ともいう。)測定により得られる溶出温度−溶出量曲線において2つ以上のピークを有すること、
要件(3):前記2つ以上のピークのうち、最も低温側のピークをピークPlowとしたとき、該ピークPlowのピークトップ温度Tlowで溶出する成分の重量平均分子量Mwlowが、50,000以上300,000以下であること、
要件(4):フーリエ変換型赤外分光法で500μm2以上4000μm2未満の面積についての測定を前記ポリエチレン組成物表面の任意の10点について実施したとき、1378cm-1に観測されるスペクトル強度r1,i(i=1〜10)と、1369cm-1に観測されるスペクトル強度r2,i(i=1〜10)との比Wi=r1,i/r2,i(i=1〜10)の標準偏差sが、0.2以下であること。
以下、上記要件について説明する。
本実施形態のポリエチレン組成物において、ポリエチレン組成物の密度は、940kg/m3以上975kg/m3以下であり、好ましくは945kg/m3以上975kg/m3以下であり、より好ましくは950kg/m3以上974kg/m3以下であり、さらに好ましくは954kg/m3以上973kg/m3以下である。密度が940kg/m3以上であることにより、フィルムにしたときのコシがより向上する。
本実施形態のポリエチレン組成物は、CFC測定により得られる溶出温度−溶出量曲線において2つ以上のピークを有する。
CFC測定により得られる溶出温度−溶出量曲線における2つ以上のピークのうち、最も低温側のピークを「ピークPlow」とし、該ピークPlowのピークトップ温度を「ピークトップ温度Tlow」とする。このとき、ピークトップ温度Tlowで溶出する成分の重量平均分子量Mwlowは、50,000以上300,000以下であり、好ましくは100,000以上295,000以下であり、より好ましくは120,000以上290,000以下である。上記Mwlowが300,000以下であることにより、FEがより減少する。また、上記Mwlowが50,000以上であることによっても、FEがより減少する。
上記ピークトップ温度Tlowは、好ましくは71℃以上84℃以下であり、より好ましくは72℃以上83℃以下であり、さらに好ましくは73℃以上82℃以下であり、特に好ましくは74℃以上81℃以下である。ピークトップ温度Tlowが71℃以上であることにより、FEがより減少する傾向にある。ピークトップ温度Tlowが84℃以下であることによっても、FEがより減少する傾向にある。なお、ピークPlowは、最も低結晶度側の成分に由来するピークであり、ピークトップ温度Tlowは、最も低結晶度側の成分の溶出温度である。
ピークPlowにおいて溶出する成分の割合を「割合wlow」とする。このとき、割合wlowは、好ましくは0.5%以上20%以下であり、より好ましくは1%以上18%以下であり、さらに好ましくは3%以上15%以下であり、よりさらに好ましくは4%以上14%以下であり、特に好ましくは5%以上13%以下である。溶出温度−溶出量曲線におけるピークPlowにおいて溶出する成分(低温側成分)とは、実質的にブレンド原料の低密度成分の量を表している。したがって、割合wlowが上記範囲よりも多いということは、実質的に混合させるブレンド原料の低密度成分の量が多いということを意味する。少量のブレンドであれば、高密度ポリエチレンを造粒する際の押出機に高圧法低密度ポリエチレンを添加することで容易に添加できるため、好ましい。割合wlowが20%以下であることにより、工業的にはブレンド原料を混合させるために専用の設備を省くことができるため好ましい。また、割合wlowが0.5%以上であることにより、FEがより減少する傾向にある。
ピークPlowのピークトップ温度Tlowで溶出する成分の重量平均分子量Mwlowと数平均分子量Mnlowの比を「比Mwlow/Mnlow」とする。比Mwlow/Mnlowは、好ましくは3.0以上9.0以下であり、より好ましくは3.0以上8.8以下であり、さらに好ましくは3.0以上8.5以下であり、特に好ましくは3.0以上8.1以下である。比Mwlow/Mnlowが大きいということは、実質的に混合させるブレンド原料の分子量分布が広いことを意味する。比Mwlow/Mnlowが9.0以下でああることによいr、FEの原因となり得る高分子量成分がより少なくなり、FEがより減少する傾向にある。
フーリエ変換型赤外分光法(FT−IR)により、本実施形態のポリエチレン組成物の表面を任意の10点を測定したとき、1378cm-1に観測されるスペクトル強度をスペクトル強度r1,i(i=1〜10)とし、1369cm-1に観測されるスペクトル強度をスペクトル強度r2,i(i=1〜10)とする。このとき、比Wi=r1,i/r2,i(i=1〜10)の標準偏差sは、0.2以下であり、好ましくは0.18以下であり、より好ましくは0.15以下である。標準偏差sが0.2以下であることにより、組成物に局所的な組成の偏りが十分に少なく、物性が一様であり、フィルムにした際のFEも低減されたものとなる。
本実施形態のポリエチレン組成物は、例えば以下の方法で溶融混練をすることで得られる。混練としては、1次混練と2次混練の2回の溶融混練を行うことが好ましい。
本実施形態のフィルムは、上記ポリエチレン組成物を含む。上記ポリエチレン組成物を用いて得られるフィルムは、比較的に小さなFEの数が非常に低減され、フィルムのコシも兼ね備えており、さらに断面に毛羽立ちの発生も少ないものとなる。当該フィルムの用途は、特に限定されないが、例えば、保護フィルム用途において好適に用いることができる。
本実施形態のポリエチレン組成物を種々の方法でフィルム成形することによってフィルムを得ることが出来る。成型方法としては、例えば、空冷インフレーション法、水冷インフレーション法、Tダイ法などが適している。
本実施形態のポリエチレン組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、アンチブロッキング剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、紫外線吸収剤、有機あるいは無機フィラー、有機系あるいは無機系顔料、造核剤、架橋剤などの公知の添加剤を添加することができる。
実施例及び比較例に用いた組成物の諸物性は、下記の方法により測定した。
密度は、JIS K 7112に準拠して、密度勾配管法により測定した。
Polymer ChAR社製Automated 3D analyzer CFC−2を用いてCFC測定を実施した。カラムはステンレススチールマイクロボールカラム(3/8”o.d x 150mm)を用い、溶離液はo−ジクロロベンゼン(高速液体クロマトグラフ用)を用いた。
山口製作所製Tダイ成膜機を用い、シリンダー温度200℃、ダイス温度200℃、押出し量5kg/hとし、厚さ40μmのフィルムを成形した。
上記Tダイを用いて成形したフィルムの0.3mm以上のFEの数を目視評価した。FEとしては、組成物以外の異物に由来するものや、酸化により生じた着色物は計測対象から除外した。なお、実施例のポリエチレン組成物を構成する各成分(高密度ポリエチレン(A)及び低密度ポリエチレン(B))を単独で成膜し、当該膜に認められる0.3mm以上のFEの数をカウントした。そして、高密度ポリエチレン(A)単独膜又は低密度ポリエチレン(B)単独膜のうち、FEの数が最も多い方を基準(1)とした。次いで、実施例のポリエチレン組成物により得られた膜中の0.3mm以上のFEの数をカウントし、上記基準に対するFEの数の割合を求め、下記の様に評価した。
◎:0.5以下
○:0.5超過0.7以下
△:0.7超過1.0以下
×:1.0超過
上記Tダイを用いて成形したフィルムの0.1mm以上0.3mm未満のFEの数を目視評価した。FEとしては、組成物以外の異物に由来するものや、酸化により生じた着色したものは計測対象から除外した。なお、実施例のポリエチレン組成物を構成する各成分(高密度ポリエチレン(A)及び低密度ポリエチレン(B))を単独で成膜し、当該膜に認められる0.1mm以上0.3mm未満のFEの数をカウントした。そして、高密度ポリエチレン(A)単独膜又は低密度ポリエチレン(B)単独膜のうち、FEの数が最も多い方を基準(1)とした。次いで、実施例のポリエチレン組成物により得られた膜中の0.1mm以上0.3mm未満のFEの数をカウントし、上記基準に対するFEの数の割合を求め、下記の様に評価した。
◎:0.5以下
○:0.5超過0.7以下
△:0.7超過1.0以下
×:1.0超過
上記Tダイ成形フィルムを用いて、JIS K 7127に準拠して引張割線弾性率(規定ひずみ2%)を測定した。縦方向、横方向の引張割線弾性率の平均値をコシの指標とし、以下の評価基準で評価した。
◎:400MPa以上:
○:300以上400MPa未満
△:200以上300MPa未満
×:200MPa未満
上記Tダイ成形フィルムの耳のトリム面を目視観察し、切断面がカット良好で毛羽立ちが無い場合には○とし、毛羽がやや認められる場合は△、毛羽が多量に認められる場合は×とした。
日本分光製フーリエ変換赤外分光光度計FT/IR−4000及びその付属機赤外顕微鏡IRT−3000を用いて、上記Tダイ成形フィルムの顕微FT−IR測定を行った。測定面積は3600μm2とした。それぞれのサンプルについて任意の10カ所の測定を行い、1378cm-1に観測されるスペクトル強度r1,i(i=1〜10)と1369cm-1に観測されるスペクトル強度r2,i(i=1〜10)の比Wi=r1,i/r2,i(i=1〜10)の標準偏差sを求めた。
・高密度ポリエチレン(A)
<チーグラーナッタ触媒(a)の調製>
充分に窒素置換された200mLのステンレス製オートクレーブに式:AlMg6(C4H9)12(OC3H7)3で表される有機マグネシウム化合物のヘキサン溶液40mL(アルミニウムとマグネシウムの総量として37.8mmol相当)を仕込み、25℃で攪拌しながらメチルヒドロポリシロキサン2.27g(37.8mmol)を含有するヘキサン40mLを30分かけて滴下した。滴下後、80℃に昇温し、3時間攪拌しながら反応させることにより、チタン化合物と接触させる有機マグネシウム化合物を得た。
容積230Lの重合器で重合反応をおこなった。重合温度は86℃、重合圧力は1.0MPaとした。この重合器に合成したチーグラーナッタ触媒(a)を0.3g/hrの速度で、トリイソブチルアルミニウムを24mmol/hr、ノルマルヘキサンは48L/hrの速度で導入した。これにエチレン、水素、及び4mol%のブテン−1の混合ガスを導入して重合した。
ブテン−1を使用しない以外はA−1と同様に重合を行い、高密度ポリエチレン樹脂(A−2)を得た。得られた樹脂の物性を表1に示す。
重合温度を83℃とし、ブテン−1の使用量を7.5mol%とした以外は高密度ポリエチレン樹脂(A−1)と同様に重合を行い、高密度ポリエチレン樹脂(A−3)を得た。得られた樹脂の物性を表1に示す。
シリカP−10[富士シリシア社(日本国)製](商標)を、窒素雰囲気下、400℃で5時間焼成し、脱水した。エトキシジエチルアルミニウムを表面水酸基と反応させてエタンガスを発生させ、ガスビュレットを用いて、発生したエタンガスの量を測定した。発生したエタンガスの量に基づいて脱水シリカの表面水酸基の初期量を求めたところ、1.3mmol/g−SiO2であった。容量1.8Lのオートクレーブにおいて、この脱水シリカ40gをヘキサン800cc中に分散させ、スラリーを得た。得られたスラリーを攪拌下50℃に保ちながら、トリエチルアルミニウムのヘキサン溶液(濃度1mol/L)を60cc加え、その後2時間攪拌し、トリエチルアルミニウムとシリカの表面水酸基とを反応させ、トリエチルアルミニウム処理されたシリカと上澄み液とを含み、該トリエチルアルミニウム処理されたシリカの全ての表面水酸基がつぶされている成分(c)を得た。その後、得られた反応混合物中の上澄み液をデカンテーションによって除去することにより、上澄み液中の未反応のトリエチルアルミニウムを除去した。その後、ヘキサンを適量加え、トリエチルアルミニウム処理されたシリカのヘキサンスラリー800ccを得た。
有機マグネシウム化合物として、AlMg6(C2H5)3(n−C4H9)12で示される有機マグネシウム化合物を使用した。これと反応させるシロキサン化合物として、メチルヒドロポリシロキサン(25℃における粘度20センチストークス)を使用した。200ccのフラスコに、ヘキサン40ccとAlMg6(C2H5)3(n−C4H9)12を、MgとAlの総量として37.8mmolを攪拌しながら添加し、25℃でメチルヒドロポリシロキサン2.27g(37.8mmol)を含有するヘキサン40ccを攪拌しながら添加し、その後80℃に温度を上げて3時間、攪拌下に反応させることにより、液体助触媒成分(e)を調製した。
上記により得られたメタロセン担持触媒(b)と液体助触媒成分(e)を、触媒移送ラインに連鎖移動剤として必要量の水素を供給することで水素を接触させて重合反応器に導入し、溶媒として精製したヘキサン、モノマーとしてエチレンを用いた。全圧1.0MPa、反応温度は80℃として、エチレン、水素の混合ガス(ガス組成は、水素とエチレン+水素のモル比を0.5%で調節)に重合反応を行い、高密度ポリエチレン樹脂を得た。重合により得られた高密度ポリエチレン樹脂パウダーは、日本製鋼株式会社製押出機(スクリュー径65mm、L/D=28)を用い、200℃にて押出して造粒することで高密度ポリエチレン樹脂(A−4)を得た。得られた樹脂の物性を表1に示す。
水素のモル比を、エチレンと水素の合計100mol%に対して、0.6mol%とし、コモノマーとしてブテン−1を0.06モル%加えた以外は高密度ポリエチレン樹脂(A−4)と同様に重合を行い、高密度ポリエチレン樹脂(A−5)を得た。得られた樹脂の物性を表1に示す。
<低密度ポリエチレン樹脂(B−1)〜(B−10)の調製>
表2に示す条件で、開始剤に過酸化物を用い高圧法低密度ポリエチレン樹脂(B−1)〜(B−10)を重合した。得られた樹脂の物性を表2に示す。
高密度ポリエチレン(A)と低密度ポリエチレン(B)を表3に示す割合で混合し、日本製鋼株式会社製押出機を用い、溶融混練を行い、ペレタイズを行った。初期の温度設定は170℃とし、予備運転をしながら徐々に温度を下げ、150℃で1次混練を実施した。
高密度ポリエチレン(A)と低密度ポリエチレン(B)を表4に示す割合で混合し、実施例1〜9と同様に1次、2次混練を実施しポリエチレン組成物(D−1)〜(D−3)のペレットを得た。評価結果を表4に示す。
高密度ポリエチレン(A)と低密度ポリエチレン(B)を表4に示す割合で混合し、日本製鋼株式会社製押出機を用い200℃で溶融混練を行い、ペレタイズを行った。得られたポリエチレン組成物(D−4)、(D−5)のペレットを得た。評価結果を表4に示す。
Claims (5)
- 下記要件(1)〜(5)を満たすポリエチレン組成物;
要件(1):JIS K7112における密度が、940kg/m3以上975kg/m3以下であること、
要件(2):クロス分別クロマトグラフィー測定により得られる溶出温度−溶出量曲線において2つ以上のピークを有すること、
要件(3):前記2つ以上のピークのうち、最も低温側のピークをピークPlowとしたとき、該ピークPlowのピークトップ温度Tlowで溶出する成分の重量平均分子量Mwlowが、50,000以上300,000以下であること、
要件(4):フーリエ変換型赤外分光法で500μm2以上4000μm2未満の面積についての測定を前記ポリエチレン組成物表面の任意の10点について実施したとき、1378cm-1に観測されるスペクトル強度r1,i(i=1〜10)と、1369cm-1に観測されるスペクトル強度r2,i(i=1〜10)との比Wi=r1,i/r2,i(i=1〜10)の標準偏差sが、0.2以下であること、
要件(5):前記ピークP low のピークトップ温度T low が、71℃以上75℃以下であること。 - 前記ピークPlowにおいて溶出する成分の割合wlowが、0.5%以上20%以下である、請求項1に記載のポリエチレン組成物。
- 前記ピークPlowのピークトップ温度Tlowで溶出する成分の重量平均分子量Mwlowと数平均分子量Mnlowの比Mwlow/Mnlowが、3.0以上9.0以下である、請求項1又は2に記載のポリエチレン組成物。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリエチレン組成物を含む、フィルム。
- 保護フィルム用途である、請求項4に記載のフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016085448A JP6792957B2 (ja) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | ポリエチレン組成物及びフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016085448A JP6792957B2 (ja) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | ポリエチレン組成物及びフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017193661A JP2017193661A (ja) | 2017-10-26 |
JP6792957B2 true JP6792957B2 (ja) | 2020-12-02 |
Family
ID=60155873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016085448A Active JP6792957B2 (ja) | 2016-04-21 | 2016-04-21 | ポリエチレン組成物及びフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6792957B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7392088B2 (ja) * | 2021-11-25 | 2023-12-05 | 旭化成株式会社 | エチレン系樹脂組成物及び成形体 |
JP7393505B2 (ja) * | 2021-11-25 | 2023-12-06 | 旭化成株式会社 | エチレン系樹脂組成物及び成形体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4931187B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2012-05-16 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | Tダイ成形用ポリエチレン系樹脂組成物およびその組成物からなるtダイ成形フィルム |
JP6243195B2 (ja) * | 2013-11-07 | 2017-12-06 | 旭化成株式会社 | 表面保護フィルム用ポリエチレン樹脂組成物及びフィルム |
-
2016
- 2016-04-21 JP JP2016085448A patent/JP6792957B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017193661A (ja) | 2017-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101367688B1 (ko) | 폴리올레핀 분말 | |
WO2013101767A2 (en) | Biomodal high-density polyethylene resins and compositions with improved properties and methods of making and using the same | |
JP6243195B2 (ja) | 表面保護フィルム用ポリエチレン樹脂組成物及びフィルム | |
EP2970529B1 (en) | Radically coupled resins and methods of making and using same | |
JP6998766B2 (ja) | 低ヘイズポリエチレンポリマー組成物 | |
EP3778668B1 (en) | Polyolefin resin composition and production method of same | |
JP7417517B2 (ja) | ゲル押出物品を製造するためのポリマー組成物及びそれから製造されるポリマー物品 | |
JP7001382B2 (ja) | ポリエチレンパウダー | |
US11384226B2 (en) | Ethylene-based polymer compositions with improved processability | |
JP6352178B2 (ja) | エチレン系ポリマー組成物 | |
JP6792957B2 (ja) | ポリエチレン組成物及びフィルム | |
JP2005146160A (ja) | プロピレン系重合体、その重合体を含むポリプロピレン系樹脂組成物、および、その組成物からなる射出成形体 | |
EP3390524B1 (en) | Polyolefin compositions | |
HUE030644T2 (en) | A method for producing a polyethylene mixture comprising a metallocene-made resin and a chromium-based resin. | |
CN110540710A (zh) | 一种耐热老化聚丙烯纳米复合材料及其制备方法 | |
JP2013511596A (ja) | 組成物、フィルム及びこれらの調製方法 | |
JP7130819B2 (ja) | 二次電池セパレータ用ポリエチレン樹脂、その製造方法、及びそれを適用したセパレータ | |
KR20200035271A (ko) | 저속 압출 코팅 작업용 저밀도 에틸렌계 폴리머 | |
JP7392088B2 (ja) | エチレン系樹脂組成物及び成形体 | |
JP7393505B2 (ja) | エチレン系樹脂組成物及び成形体 | |
EP4067390A1 (en) | Polyolefin resin and preparation method thereof | |
JP7032953B2 (ja) | エチレン系樹脂組成物、マスターバッチ、成形体、及び架橋体 | |
JP3544872B2 (ja) | 液体添加剤含浸グラニュラー状エチレン−α−オレフィン共重合体組成物、及びこれを用いた樹脂組成物並びにこれら組成物からなる成形物 | |
JP2013071963A (ja) | 鉛筆外装軸用ポリプロピレン樹脂組成物および鉛筆型化粧品 | |
KR20180137002A (ko) | 나노입자를 포함하는 폴리올레핀 조성물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200528 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201026 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201109 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6792957 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |