JP6791748B2 - 側引戸搬出入作業車 - Google Patents

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本発明は、鉄道車両の側面に配置された側引戸の取り付け及び取り外し作業に用いる側引戸搬出入作業車に関する。
鉄道車両の側引戸は、メンテナンス作業を行うにあたって取り外し、或いは取り付け作業を必要とすることがある。しかしながら、従来は作業員が手作業で着脱作業を行っていた。これは、クレーン等を用いて吊り上げて作業することが困難であるためである。ただし、この作業は狭いリフトスペースで行わなければならず、作業面及び安全面で改善が求められていた。
例えば、特許文献1に示されるような技術を応用することが考えられる。特許文献1には、内装工事装置に関する技術が開示されている。床面上を自在に移動する台車と、台車に立設されたマストと、マストの上端部に取り付けられた上下動アームと、上下動アームの先端部に取り付けられた水平アームと、水平アームの先端部に反転アームを介して取り付けられた取付板とから構成された移動式マニピュレータの取り付け板に天井下地ボード取り付け用アタッチメントを着脱自在に取り付ける構造である。こうすることで、天井下地ボードの取り替え作業を補助することができる。
特開平5−321454号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術を応用して、天井下地ボード取り付け用アタッチメントに例えば吸着用のパットを用い、側引戸を吸着して搬送することを考えた場合、アームの操作性及び作業スペースが問題になると考えられる。まず、アームの操作性については、特許文献1の構造では、作業者が床面にて側引戸を鉄道車両に取り付ける高さに保持して位置調整することが困難だと考えられる。次に、作業スペースについては、床面近くに置かれた側引戸を鉄道車両の高さまで持ち上げるためには相応のアームの長さが必要となるが、結果的に可動範囲が広くなり、作業半径も大きくなると考えられる。工場内で確保できる作業スペースは限りがあるため、この点も問題になると考えられる。
そこで、本発明はこの様な課題を解決する為に、コンパクトに運用できる側引戸の搬出入が可能な側引戸搬出入作業車を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一態様による側引戸搬出入作業車は、以下のような特徴を有する。
(1)側引戸を搭載して搬送する駆動装置を備えた側引戸搬出入作業車において、側引戸を吸着して保持する吸着保持手段と、前記吸着保持手段を先端に有するアームと、前記アームを保持するベースと、前記ベースに備えられた昇降機能と、を有し、前記アームは、前記側引戸を前記吸着保持手段にて吸着して持ち上げた状態で保持姿勢を変更する為の、前記側引戸吸着面に対して直交する第1軸を中心に回転する第1軸回転機構と、前記第1軸に直交する第2軸を中心に前記側引戸吸着面を回転させる第2軸回転機構と、前記ベースに直交して前記アームを回転移動させる第3軸を中心に回転させる第3軸回転機構と、前記側引戸を吸着保持した状態で作業者が小さな力で前記側引戸を昇降するためのバランサー機構を備え、前記ベースは、作業者が搭乗して前記アームを操作できる搭乗場所と、前記吸着保持手段の吸着・離脱、及び前記昇降機能を操作する操作手段と、を備え、前記第2軸回転機構には、モータが用いられていること、を特徴とする。
上記(1)に記載の態様により、作業者が搭乗してアームを操作し、側引戸を小さな力で移動できるため、細かい位置調整作業が行う事ができる。アームは、バランサー機構によって側引戸の重量を軽減することができるので、吸着手段にて側引戸を吸着保持した状態で、小さな力で任意の位置に移動させることができる。鉄道車両に設けられた側引戸取り付け開口部は、側引戸に対して余裕のある大きさに作られていないため、側引戸を取り付けの際には一旦、鉄道車両内に引き込む必要がある。が、その際には正確な位置決めが必要となるため、これを作業員の手で行えることは望ましい。また、アームが昇降可能なベースの上に備えられることで、アームの長さが最小限で済み、コンパクト化を図ることが可能となる。
また、アームに設けられた第1軸回転機構、第2軸回転機構、及び第3軸回転機構のうち、第2軸回転機構にはモータが用いられていることで、第1軸に直交する第2軸を中心に側引戸吸着面をモータの動力によって回転させることが可能である。第1軸は側引戸吸着面に直交する軸であるので、第2軸回転機構により側引戸を斜めに倒した状態にして側引戸を取り付ける車体の開口部分から挿入することができる。この側引戸を倒す作業をモータによって行う事ができるので、倒す角度の調整や姿勢の維持などが容易になるというメリットが得られる。
(2)(1)に記載の側引戸搬出入作業車において、外部エア源よりエアを供給する為のエアホースと、外部電源より電力を供給する電源ケーブルと、前記モータを動作させるためのバックアップ電源と、を備えること、が好ましい。
上記(2)に記載の態様により、モータへの電力供給やエア供給が安定して行われる。側引戸搬出入作業車は、アームの駆動や側引戸の吸着にエアと電力を使用する。このため、外部から安定して供給することが好ましく、外部エア源と接続するためのエアホースと、外部電源と接続するための電源ケーブルを備える事で、より安定した作業が行うことが可能となる。また、停電時に備えてバックアップ電源を備えていることで、リスクに備える事が可能となる点もメリットとして挙げられる。
(3)(1)または(2)に記載の側引戸搬出入作業車において、車両構体に備えられる扉開口部に対して、前記第2軸回転機構を回転させて前記側引戸を前記扉開口部の対角線に沿う姿勢として、前記側引戸を前記車両構体内部に搬入すること、が好ましい。
上記(3)に記載の態様により、例えば、鉄道車両の車いすに対応した側引戸など、通常の側引戸より大きなものを取り付ける必要があった場合にも、側引戸搬出入作業車による作業が可能となる。
本実施形態の、側引戸搬入の様子を示す側面図である。 本実施形態の、側引戸搬入の様子を示す平面図である。 本実施形態の、アームの先端部分を示す斜視図である。 本実施形態の、側引戸を吸着する際の様子を示す平面図である。 本実施形態の、側引戸を回転させた状態を示す平面図である。 本実施形態の、側引戸を回転させた状態を示す側面図である。 本実施形態の、側引戸を搬出入する状態を示す平面図である。 本実施形態の、大型の側引戸搬入の様子を示す側面図である。
まず、本発明の実施形態について図面を用いて説明を行う。図1に、本実施形態の、側引戸搬入の様子を側面図に示す。図2に、側引戸搬入の様子を平面図に示す。側引戸搬出入作業車100は、搬送台車150と、昇降機構160とリフトベース180と、アーム機構部200とを備えている。搬送台車150は電動の駆動機構を備えていて、第1作業車A1が乗った状態で移動することができる。
搬送台車150には、昇降機構160が備えられ、リフトベース180を昇降することができる。この昇降機構160によって、鉄道車両50の高さにまで側引戸10を持ち上げることができる。また、リフトベース180には、アーム機構部200が備えられている。図3に、アームの先端部分の斜視図を示す。アーム機構部200は、側引戸10を吸着する吸着部202と、第1アーム211と、第2アーム212、第3アーム213よりなる。
第1アーム211は、その先端に吸着部202が取り付けられている。吸着部202には、吸着パット203が設けられ、吸着パット203に繋がる配管内に負圧を発生させて側引戸10を吸着することができる。吸着部202は中央部で第1アーム211に回転可能に支持される。これを実現するのが先端回転機構205である。回転可能角度θは概ね60度程度に設定されている。便宜上、この回転軸を第1回転軸AR1とする。
第1アーム211は、その一端が第2アーム212に回転可能に支持され(図3)、回転機構としてモータ216が内蔵されて電動で第1アーム211の回転を行う事ができる構造となっている。この操作は後述するアーム操作パネル220に配置されたスイッチによって行われる。回転角度は概ね90度程度に設定されている。便宜上、この回転軸を第2回転軸AR2とする。
第2アーム212はその一端が第3アーム213に回転可能に支持されている。便宜上、この回転軸を第3回転軸AR3とする。第3アーム213はその一端が支柱201に回転可能に支持されている。便宜上、この回転軸を第4回転軸AR4とする。また、第3アーム213は重量軽減が可能となるようにバランサー機構215が備えられている。このバランサー機構215はエアシリンダーを用いたエアバランサ方式であり、エア圧を調整することで、吸着部202に保持された側引戸10の重量に応じた調整を行う事ができる。このバランサー機構215にて側引戸10の重量を相殺することができる構成となっている。ただし、バランサー機構215の駆動力は、エア以外の動力、例えば電力や油圧を用いてもよい。
第2アーム212には、アーム操作パネル220が備えられており、両側に突き出して設けられたハンドル221を持ちながら操作可能な構成となっている。アーム操作パネル220には、吸着パット203の吸着開始や真空破壊などの操作ができるスイッチが備えられる他、前述した第1アーム211の回転及び停止を行う事ができるスイッチが備えられている。
搬送台車150には、コードリール171とホースリール172がそれぞれ備えられている。コードリール171には電源ケーブルが巻かれており、外部電源と接続してアーム機構部200に電源を供給する。供給される電力は第2回転軸AR2を回転させるモータ216を駆動するために用いられる。なお、電力は補助バッテリー175にも供給され、停電時に対応できる構成となっている。ホースリール172にはエアホースが巻かれており、外部エア源と接続してアーム機構部200にエアを供給する。アーム機構部200には、吸着パット203などエアを用いて駆動する機構を備え、外部より供給されるエアはこうしたエアを用いて駆動される機構に供給される。
次に、本実施形態の側引戸搬出入作業車100を用いた側引戸10の搬入の手順について図を用いて説明をする。
まず、側引戸搬出入作業車100を鉄道車両50の付近にまで移動させる。移動は側引戸搬出入作業車100に備えられた操作装置によって行う。図示しないアクセルやブレーキ、ステアリングが備えられて、搭乗する第1作業者A1が任意の場所に移動させることができる。移動時にはリフトベース180は下げ定位にある。そして、目的の場所に到着した後、エア源にエアホースをホースリール172から引き出して接続し、電力源に電源ケーブルをコードリール171から引き出して接続する。こうして側引戸搬出入作業車100は外部電源と外部エア源とに接続される。そして、図2に示されるように、アーム機構部200を操作して台車20に置かれた側引戸10の上に吸着部202を移動させる。この際にはバランサー機構215の運転スイッチを起動しておく。
図4に、側引戸10を吸着する際の平面図を示す。図4に示すように、吸着部202によって側引戸10を吸着する。アーム操作パネル220には、吸着パット203の吸着スイッチが備えられているので、側引戸10の表面に吸着パット203を押し付けた状態で、吸着スイッチを押すと、吸着部202によって側引戸10を吸着保持することが可能となる。なおこの吸着部202を側引戸10に押し付ける作業は、台車20付近にいる第2作業者A2が行う事が好ましい。
図5に、側引戸10を回転させた状態の平面図を示す。図6に、側引戸10を回転させた状態の側面図を示す。次に、吸着パット203に接続される配管内の圧力を確認しながら吸着部202による側引戸10の吸着保持を確認してから、第3アーム213により、吸着部202の高さを側引戸10の回転に支障の無い高さにまで持ち上げる。この作業は第1作業者A1がアーム操作パネル220に備えられたハンドルを利用して行う。この際には第3アーム213に設けられたバランサー機構215によって、側引戸10の重量は相殺されている。そして、図5に示すように第1アーム211を、第2回転軸AR2を中心に回転させる。これにより側引戸10を立った状態で保持する。この状態は、側引戸10の長手方向の中心を中心軸Caとすると、中心軸Caが床面に対して直交するような姿勢である。
次に、昇降機構160を操作してリフトベース180を上昇させる。上昇する前に第1作業者A1は、安全帯などを用いてリフトベース180の柵などに身体を繋いでおくことが好ましい。リフトベース180には、アーム機構部200を支持する支柱201が固定されているので、側引戸10も同時に上昇する。そして、図1に示されるような状態とする。鉄道車両50は、図示しない鉄道台車やレールなどの関係で高さx程高い位置にある。このxは概ね1500mm程の高さである。よって、第1作業者A1は高い位置での作業となるために安全帯の使用が好ましい。
リフトベース180を上昇させた後に、側引戸10を鉄道車両50の取り付け位置に運ぶ。運ぶ際には、アーム操作パネル220に設けられるハンドルを利用して移動させる。鉄道車両50に取り付けられる側引戸10は複数種類あるが、種類によっては傾けて扉を挿入しないと取り付けが困難なものもある。特に、車いすなどが通れるように大きく作られた側引戸の取り付けは問題となる。図8に、鉄道車両50の側引戸10の搬入の様子を側面図に示す。図8の状態では、鉄道車両50の扉開口部51から側引戸10を挿入することは困難である。このため、図1のように扉開口部51に対して側引戸10をナナメに倒して側引戸10を鉄道車両50内部に搬入する。第2回転軸AR2を中心に第1アーム211を回転させることで、側引戸10を傾ける。
この結果、図1の状態に側引戸10の姿勢が変化し、鉄道車両50内部に搬入し、取り付けすることが可能となる。側引戸10の姿勢は、中心軸Caが床面に対して吸着部202が角度θだけ傾いた状況であり、側引戸10の受け取りは第3作業者A3が鉄道車両50の内部にいて行う。
本実施形態の側引戸搬出入作業車100は上記構成であるので、以下に説明するような作用及び効果を奏する。
まず、本実施形態の側引戸搬出入作業車100を用いることで、側引戸10の細かい位置調整作業ができる点が挙げられる。これは、本実施形態の側引戸搬出入作業車100が、側引戸10を搭載して搬送する駆動装置を備えた側引戸搬出入作業車100において、側引戸10を吸着して保持する吸着保持手段としての吸着部202と、吸着部202を先端に有するアーム210と、アーム210を保持するベースに相当するリフトベース180と、リフトベース180に備えられた昇降機構160と、を有している。
そして、アーム210は、側引戸10を吸着部202にて吸着して持ち上げた状態で保持姿勢を変更する為の、側引戸吸着面に対して直交する第1回転軸AR1を中心に回転する第1軸回転機構と、第1回転軸AR1に直交する第2回転軸AR2を中心に側引戸吸着面を回転させる第2軸回転機構と、リフトベース180に直交してアームを回転移動させる第3回転軸AR3を中心に回転させる第3軸回転機構と、側引戸10を吸着保持した状態で第1作業者A1が小さな力で側引戸10を昇降するためのバランサー機構215を備え、リフトベース180は、第1作業者A1が搭乗してアーム210を操作できる搭乗場所と、吸着部202の吸着・離脱、及び昇降機構160を操作する操作手段であるアーム操作パネル220と、を備える。
本実施形態の側引戸搬出入作業車100はこのような構成なので、第1作業者A1が鉄道車両50に対して側引戸10の位置決めを行う事ができ、側引戸10の取り付け・取り外し作業を補助することが可能となる。側引戸10は、種類にもよるが55kg近い重量があり、従来のように作業者が手作業で側引戸10を持ち上げて作業するには、作業面でも安全面でも改善の余地がある。また、鉄道車両50を製造・整備、或いは整備するにあたって、側引戸10の取り付けなどを行う必要がある。しかし、側引戸10の重量をバランサー機構215でキャンセルし、第1作業者A1が任意に位置調整する事ができるため、作業性の向上はメンテナンス時間の短縮や怪我などの発生を抑えることに貢献することができる。
図7に、側引戸を搬出入する状態を平面図に示す。側引戸搬出入作業車100には昇降機構160が備えられて、リフトベース180を下げ定位から高さxの鉄道車両50の側引戸10取り付け位置まで、第1作業者A1を持ち上げることが可能である。このため、アーム210の長さを最小限に抑えることができ、可動範囲を小さくすることができるため、省スペース化を図ることができる。また、可動範囲が小さいことは側引戸10をアーム210で保持した際に、モーメントを小さくすることに繋がる。図7は、リフトベース180を上昇させたままでアーム210を伸ばした状態を示しているが、この状態でも側引戸搬出入作業車100が転倒しないように設計されている。
また、側引戸搬出入作業車100がバッテリーと駆動機構を備えて、任意の場所に移動できることと、昇降機能を備えたリフトベース180を備えていることで、異なる種類の鉄道車両50に対応することも容易となる。鉄道車両50に取り付けられる側引戸10は、1つの鉄道車両50でも複数の種類を用意する必要があり、側引戸10同士の間は距離がある。このため、アームを天井からぶら下げるような構成や、床に固定するような構成を採ることは好ましくない。また、鉄道車両50の種類によっても、側引戸10の取り付け位置、高さは異なるので、細かく対応できる事は望ましい。
また、アーム210は、先端回転機構205や軸支持回転機構206など回転機構を複数備え、第1回転軸AR1、第2回転軸AR2、第3回転軸AR3、及び第4回転軸AR4などを備えることで、側引戸10の長手方向中心を貫く中心軸Caと、中心軸Caを含み側引戸10のパネル面と平行な平面を取付平面F1(図2に示す)とした場合、側引戸10を、中心軸Caが床面と直交する線に対して所定の角度で傾き、取付平面F1が床面と直交する搬入姿勢とすることができる。
これは、鉄道車両50が例えば新幹線のような形状である場合、側引戸10は車いすなどが通過できるように大きなものを用いる車両があり、鉄道車両50の開口部もそれに合わせた大きさとなっている。しかしこの場合、側引戸10の横幅が広く設定されることで、第1回転軸AR1を回転させて搬出入しようとすると側引戸10が鉄道車両50の扉開口部51と干渉しやすくなる。このため、第2回転軸AR2を回転させることで、吸着部202を回転可能角度θまで傾けることが可能となり、図1に示すような形で扉開口部51から側引戸10を挿入しやすくすることができる。これによって鉄道車両50のメンテナンスの作業性が向上する。
また、第2回転軸AR2の回転は、電動のモータ216を用いて行う事ができるため、インチング操作で作業が可能となり作業性が高くなる。これは、第2回転軸AR2を中心に側引戸10を回転する際に、扉開口部51にあわせて適切に傾けられるような配慮である。例えば、エアシリンダーなどを用いて2位置で停止するような機構を用いても良いが、モータ216を用いた方が回転速度などを制御できるので、より安全面にも配慮できる。また、作業性が高くなるので短時間での側引戸10の取り付けが実現出来る。
以上、本発明に係る側引戸搬出入作業車100の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、アーム210の関節は第1アーム211、第2アーム212、第3アーム213をそれぞれ繋ぐ箇所だけであったが、側引戸10の搬出入の作業性を向上させるために、関節を増やし、自由度を上げることを妨げない。また、エア圧や電圧を監視して、エア圧や電圧の低下を警報で警告するなどの方法を採用する、或いはエア回路にチェック弁などを備えることで、更に作業の安全性を高めることができるため、効果的である。
10 側引戸
50 鉄道車両
100 側引戸搬出入作業車
150 搬送台車
160 昇降機構
180 リフトベース
A1 第1作業者
A2 第2作業者
200 アーム機構部
202 吸着部
203 吸着パット
205 先端回転機構
206 軸支持回転機構
210 アーム
215 バランサー機構
220 アーム操作パネル

Claims (2)

  1. 側引戸を搭載して搬送する駆動装置を備えた側引戸搬出入作業車において、
    側引戸を吸着して保持する吸着保持手段と、
    前記吸着保持手段を先端に有するアームと、
    前記アームを保持するベースと、
    前記ベースに備えられた昇降機能と、を有し、
    前記アームは、
    前記側引戸を前記吸着保持手段にて吸着して持ち上げた状態で保持姿勢を変更する為の、前記側引戸吸着面に対して直交する第1軸を中心に回転する第1軸回転機構と、前記第1軸に直交する第2軸を中心に前記側引戸吸着面を回転させる第2軸回転機構と、前記ベースに直交して前記アームを回転移動させる第3軸を中心に回転させる第3軸回転機構と、
    前記側引戸を吸着保持した状態で作業者が小さな力で前記側引戸を昇降するためのバランサー機構を備え、
    前記ベースは、
    作業者が搭乗して前記アームを操作できる搭乗場所と、
    前記吸着保持手段の吸着・離脱、及び前記昇降機能を操作する操作手段と、を備え、
    前記第2軸回転機構には、モータが用いられ
    車両構体に備えられる扉開口部に対して、前記第2軸回転機構を回転させて前記側扉開口部の対角線に沿う姿勢として、前記側引戸を前記車両構体内部に搬入すること、
    を特徴とする側引戸搬出入作業車。
  2. 請求項1に記載の側引戸搬出入作業車において、
    外部エア源よりエアを供給する為のエアホースと、外部電源より電力を供給する電源ケーブルと、前記モータを動作させるためのバックアップ電源と、を備えること、
    を特徴とする側引戸搬出入作業車。
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