JP6791656B2 - 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

Description

本発明は、認証に必要な付加情報を画像データに保存することで、画像データの印刷時、ユーザーによる認証に必要な操作の手間を省いて印刷を実行することのできる画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。

近年、ネットワーク経由で写真をアップロードし、コンビニエンスストア（以下、単にコンビニと称する）に設置されているマルチコピー機から写真をダウンロードしてプリントすることが可能になっている。そのため、最近では、コンビニに設置されているマルチコピー機を利用して、遠くの親戚等に写真をプレゼントし、その親戚等が近くのコンビニのマルチコピー機から写真を印刷するといった使い方のサービスが普及し始めている。

このサービスを利用する場合、写真をプレゼントされる親戚等の利用者は、写真をプレゼントする利用者からユーザー番号や、メールアドレス及びパスワード等の情報をメールや電話等によって事前に受け取り、近くのコンビニに設置されているマルチコピー機の前まで行って、受け取ったユーザー番号かメールアドレス＋パスワードのどちらかを入力して認証を行う必要があった。なお、認証を行う一つの手法として、例えば特許文献１に開示の技術がある。特許文献１には、取り込んだマルチメディアデータが改竄されていないこと、及び対象物が本物であることの証明を行うことを目的として、デジタルカメラで被写体（ポスター）を読み取ると、被写体（ポスター）に貼られた無線ＩＤタグのＩＤをその画像データのメーカーノートに保存し、サーバー装置はメーカーノートに記憶されているＩＤとサーバー装置に保存しているＩＤとを比較して、その画像データが本物かどうかを検証する技術が開示されている。

特開２００６−８６６６１号公報

ところで、写真をプレゼントされる親戚等の利用者がおじいちゃんやおばあちゃん等の高齢者であった場合、マルチコピー機にユーザー番号やメールアドレス＋パスワード等の情報を入力する操作は難しい場合が多く、仮に入力操作が可能であったとしても、手間のかかる煩雑な操作であるといった問題があった。また、印刷するときの課金については、親戚等の利用者がプリントする際に支払うことになるため、本当の意味でのプレゼントにはならないといった問題もあった。

本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、ユーザー番号やパスワード等といった認証に必要な情報を直接入力することなく、簡単な操作のみで写真等の画像データをプレゼント等して印刷することのできる画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することにある。

上記課題を解決するため、本発明の画像処理装置は、記憶媒体から読み込んだ画像データ、またはコンテンツサーバーからダウンロードした画像データ、または無線通信で利用者の端末から読み込んだ画像データに、認証に必要な付加情報を保存し、この付加情報を保存した前記画像データを前記記憶媒体に保存し、または前記コンテンツサーバーにアップロードし、または無線通信で前記端末に返信する画像処理部を備えたことを特徴としている。

また、本発明の画像処理装置によれば、前記付加情報は、ユーザー番号、メールアドレス、パスワード、及びプリペイドカード等の情報で構成されている。

また、本発明の画像処理装置によれば、前記付加情報の保存は、専用ホームページ及び／または専用アプリケーションからも可能である構成としてもよい。

また、本発明の画像処理装置によれば、前記付加情報を保存した前記画像データを、第三者の端末に送信する送信部をさらに備えた構成としてもよい。

また、本発明の画像処理装置によれば、前記画像処理部は、前記付加情報が保存された前記画像データが読み込まれると、前記付加情報からユーザー番号、メールアドレス、パスワード、及びプリペイドカード等の情報を読み込み、読み込んだ情報に基づいて認証サーバーやプリペイドカードサーバーと通信することにより、認証処理や前記コンテンツサーバーに保存された前記画像データのダウンロード及び画像印刷代の支払処理を行う構成としてもよい。

また、本発明の画像処理装置によれば、前記画像処理部は、送信した前記プリペイドカードのコード番号に基づいて前記プリペイドカードサーバーで行われた照合の結果を受信して、前記コンテンツサーバーからダウンロードした前記画像データの印刷許可の可否を判断し、許可すると判断した場合に印刷を実行する構成としてもよい。

また、本発明の画像処理装置によれば、前記照合の結果は、前記プリペイドカードサーバーでの預け入れ金額及び設定枚数により、印刷を許可する枚数を含んでおり、前記画像処理部は、印刷した金額を前記プリペイドカードサーバーに返信する構成としてもよい。

また、本発明の画像処理装置によれば、前記コンテンツサーバーに保存された前記画像データは、ユーザー番号や、メールアドレス及びパスワードに関連付けられた複数の画像データを含み、前記画像処理部は、これら複数の画像データをダウンロードして表示部に表示する構成としてもよい。

また、本発明の画像処理装置によれば、前記付加情報は、前記画像データ以外のＰＤＦファイルフォーマットやＯｆｆｉｃｅ（登録商標）ファイルフォーマットのデータとして、ファイル名もしくはプロパティの詳細設定部に保存可能である構成としてもよい。

また、本発明の画像処理システムは、上記構成の画像処理装置と、コンテンツサーバーと、プリペイドカードサーバーとを備えた画像処理システムであって、前記画像処理装置は、前記付加情報が保存された前記画像データが読み込まれると、前記付加情報からユーザー番号、メールアドレス、パスワード、及びプリペイドカード等の情報を読み込み、読み込んだ前記ユーザー番号、メールアドレス及びパスワード等のログイン情報に基づいて前記コンテンツサーバーにログインして画像データの送信を要求するとともに、前記プリペイドカードのコード番号を前記プリペイドカードサーバーに送信して照合を要求し、前記コンテンツサーバーは、前記ログイン情報に基づき、対応して保存している画像データを前記画像処理装置に送信し、前記プリペイドカードサーバーは、送信されてきた前記プリペイドカードのコード番号に基づいて照合を行い、その照合結果を前記画像処理装置に送信し、前記画像処理装置は、送信されてきた前記画像データを表示部に表示するとともに、送信されてきた前記照合結果から前記画像データの印刷許可の可否を判断し、許可すると判断した場合に印刷を実行する構成としてもよい。

また、本発明の画像処理方法は、上記構成の画像処理装置によって実行される画像処理方法であって、前記付加情報が保存された前記画像データを前記画像処理装置に読み込むステップと、前記付加情報からユーザー番号、メールアドレス、パスワード、及びプリペイドカード等の情報を読み込むステップと、読み込んだ前記ユーザー番号、メールアドレス及びパスワード等のログイン情報に基づいて前記コンテンツサーバーにログインして保存されている画像データの送信を要求するステップと、読み込んだ前記プリペイドカードのコード番号を前記プリペイドカードサーバーに送信して照合を要求するステップと、前記コンテンツサーバーから送信されてきた前記ログイン情報に関連付けて保存している画像データを受信するステップと、前記プリペイドカードサーバーから送信されてきた前記プリペイドカードのコード番号に基づく照合結果を受信するステップと、送信されてきた前記画像データを表示部に表示するステップと、前記表示部の表示内容に従って印刷が指示されると、前記照合結果から前記画像データの印刷許可の可否を判断するステップと、許可すると判断した場合に印刷を実行するステップと、を含むことを特徴としている。

また、本発明の画像処理方法によれば、前記照合結果は、前記プリペイドカードサーバーでの預け入れ金額及び設定枚数により、印刷を許可する枚数の情報を含んでおり、前記画像処理装置は、印刷した金額及び印刷枚数を前記プリペイドカードサーバーに送信するステップをさらに含む構成としてもよい。

また、本発明の画像処理プログラムは、上記各構成の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。

本発明の画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法及び画像処理プログラムによれば、記憶媒体から読み込んだ画像データ、またはコンテンツサーバーからダウンロードした画像データ、または無線通信で利用者の端末から読み込んだ画像データを印刷するに際し、認証のためのユーザー番号や、メールアドレス、パスワード等の情報を利用者が直接入力しなくても、自動的に認証を済ませて画像データを簡単に印刷することができる。

本発明の実施形態に係る画像処理装置を含む画像処理システムの概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 画像データをネットワークプリントサーバーに登録する実施例１の処理手順を示すフローチャートである。 画像データをネットワークプリントサーバーに登録する実施例２の処理手順を示すフローチャートである。 ネットワークプリントサーバーに保存された画像データを別の利用者が印刷する実施例３の処理手順を示すフローチャートである。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。

図１は、本発明の実施形態に係る画像処理装置１０を含む画像処理システム１の概略構成図である。

この画像処理システム１は、例えばコンビニ等の公共の場所に設置された本実施形態に係る画像処理装置１０と、ネットワークプリントサーバー（コンテンツサーバー）１００と、プリペイドカードサーバー２００とが、ネットワークＮを介して双方向通信可能に接続された構成となっている。

図２は、本発明の実施形態に係る画像処理装置１０の機能ブロック図である。

本実施形態に係る画像処理装置１０は、例えば複写機能、ファクシミリ機能、及びプリンタ機能等を有する装置であり、制御部１１、表示部１２、記憶部１３、操作入力部１４、印刷部１５、画像読取部１６、記憶媒体読取部１７、データ通信部１８、無線通信部１９、及びファクシミリ通信部２０等を備えている。また、画像処理装置１０は、プリント枚数等の使用料を課金する課金装置２１を備えている。

記憶部１３は、制御部１１により実行されるプログラムのワークエリアとして機能するＲＡＭ、及び各種の制御プログラム、アプリケーションプログラム、画像データ等が格納されているＨＤＤ等からなる。制御部１１は、記憶部１３から必要なプログラム等を読み出して実行し、画像処理装置１０全体を制御するものである。

画像読取部１６は、原稿の画像を読取るものである。印刷部１５は、例えば電子写真方式により画像を記録用紙に印刷して記録するものである。

表示部１２は、液晶表示装置、ＣＲＴ、ＥＬ表示装置等、如何なる種類のものであってもよく、また画像処理装置１０に一体化された小型のものであっても、また画像処理装置１０に接続された大型のものであってもよい。

操作入力部１４は、複数の操作キー及び表示部１２の画面に重ねられたタッチパネルを有し、操作キーやタッチパネルの操作に応じた入力指示を制御部１１に出力する。例えば、制御部１１は、操作入力部１４からの入力指示に応答して画像読取部１６を制御して、画像読取部１６により原稿の画像を読み取らせ、印刷部１５を制御して、印刷部１５により原稿の画像を記録用紙に印刷させる。

記憶媒体読取部１７は、ＵＳＢメモリ、ＩＣカード、ＳＤカード、スマートメディア（登録商標）等の携帯型の記憶媒体ＭＣに記憶されている画像データの情報を読み取るものである。

データ通信部１８は、ＬＡＮ等からなるネットワークＮを通じて、ネットワークプリントサーバー１００やプリペイドカードサーバー２００との間でデータ通信を行うものである。

無線通信部１９は、Ｗｉ−Ｆｉ、ＬＴＥ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の無線回線ｎ１を通じて利用者の携帯端末４０と通信を行うものである。

ファクシミリ通信部２０は、公衆回線等からなる回線ｎ２を通じて、他のファクシミリ端末等との間でファクシミリ通信を行うものである。

（ネットワークプリントサーバー１００に画像データを登録する処理の説明）
＜実施例１＞
次に、上記構成の画像処理システム１において、画像データをネットワークプリントサーバー１００に登録する実施例１の処理について、図３に示すフローチャートを参照して説明する。

すなわち、実施例１では、コンビニ等に設置されている画像処理装置１０を用いて画像データをネットワークプリントサーバー１００に登録する。

利用者Ａは、例えば最寄りのコンビニ等に設置されている画像処理装置１０の前まで行き、画像処理装置１０の操作入力部１４を操作してプリント登録モードに設定し、撮影した１または複数枚の画像データを画像処理装置１０に読み込ませて保存する（ステップＳ１）。読み込み方法としては、例えばＷｉ−Ｆｉ機能の付いたデジタルカメラや携帯電話端末、スマートフォン等から無線通信部１９を介して画像処理装置１０に１または複数枚の画像データを読み込ませる、または、デジタルカメラや自宅のパソコン等から記憶媒体ＭＣを抜き取り、この記憶媒体ＭＣを記憶媒体読取部１７に装着して、画像処理装置１０に１または複数枚の画像データを読み込ませる。読み込ませた１または複数枚の画像データは、一旦、記憶部１３の所定の領域に記憶（保存）される。このとき、複数枚の画像データは相互に紐付けされて保存される。

次に、画像処理装置１０は、読み込んだ１または複数枚の画像データをネットワークプリントサーバー１００に送信（アップロード）する（ステップＳ２）。

ネットワークプリントサーバー１００は、送信されてきた１または複数枚の画像データを所定の領域に紐付けされた状態で登録（保存）する（ステップＳ１１）。この後、ネットワークプリントサーバー１００は、登録した１または複数枚の画像データに付与するユーザー番号、メールアドレス、パスワードの情報を画像処理装置１０に送信する（ステップＳ１２）。

画像処理装置１０は、送信されてきたユーザー番号、メールアドレス、パスワード等のログイン用の情報を表示部１２に表示して、利用者Ａにこれらの情報（付加情報）を登録するか否かを判断させる（ステップＳ３）。

その結果、利用者Ａがこれら付加情報の登録を行わない場合（ステップＳ４でＮｏと判断した場合）には、記憶部１３に保存した１または複数枚の画像データを消去して（ステップＳ５）、処理を終了する。

一方、ログイン用の付加情報の登録が選択された場合（ステップＳ４でＹｅｓと判断された場合）には、次に、画像データの決済に関する付加情報を登録するか否かを利用者Ａに判断させる（ステップＳ６）。

その結果、利用者Ａが決済に関する付加情報の登録を行わない場合（ステップＳ６でＮｏと判断された場合）には、記憶部１３の所定の領域に保存した１または複数枚の画像データにログイン用の付加情報（すなわち、ユーザー番号、メールアドレス、パスワードの情報）を書き込んで保存する（ステップＳ７）。ここで、例えば画像データファイのフォーマット形式としてＥｘｉｆ（Exchangeable image file format）を用いている場合には、ヘッダー情報内のいわゆるメーカーノート部に付加情報を書き込むことができる。

すなわち、ステップＳ７では、画像データのメーカーノート部にユーザー番号、メールアドレス、パスワードの情報を書き込む。

この後、記憶部１３の所定の領域に保存している付加情報が書き込まれた１または複数枚の画像データを、利用者Ａのデジタルカメラや携帯電話端末、スマートフォン等に返信して上書きし、若しくは記憶媒体ＭＣが装着されている場合には、その記憶媒体ＭＣに上書きし、最後に記憶部１３に保存した１または複数枚の画像データを消去して（ステップＳ８）、処理を終了する。

一方、決済に関する付加情報の登録が選択された場合（ステップＳ６でＹｅｓと判断された場合）には、記憶部１３の所定の領域に保存した１または複数枚の画像データのメーカーノート部に、付加情報としてユーザー番号、メールアドレス、パスワード、及びプリペイドカードのコード番号の情報を書き込んで保存する（ステップＳ９）。

この後、記憶部１３の所定の領域に保存している付加情報が書き込まれた１または複数枚の画像データを、利用者Ａのデジタルカメラや携帯電話端末、スマートフォン等に返信して上書きし、若しくは記憶媒体ＭＣが装着されている場合には、その記憶媒体ＭＣに上書きし、最後に記憶部１３に保存した１または複数枚の画像データを消去して（ステップＳ８）、処理を終了する。

＜実施例２＞
次に、画像データをパソコンや携帯端末４０からネットワークプリントサーバー１００に登録する実施例２の処理について、図４に示すフローチャートを参照して説明する。

利用者Ａは、パソコンからネットワークプリントサーバー１００の専用ホームページにアクセスして、または携帯端末４０のネットワークプリントアプリケーションを起動して（ステップＳ２１）、パソコンや携帯端末４０（以下、携帯端末等という。）の記憶部に保存している１または複数枚の画像データをネットワークプリントサーバー１００に送信（アップロード）する（ステップＳ２２）。このとき、複数枚の画像データは相互に紐付けされて送信される。

ネットワークプリントサーバー１００は、送信されてきた１または複数枚の画像データを所定の領域に登録（保存）する（ステップＳ１１）。この後、ネットワークプリントサーバー１００は、登録した１または複数枚の画像データに付与するユーザー番号、メールアドレス、パスワードの情報を利用者Ａの携帯端末等に送信する（ステップＳ１２）。

携帯端末等は、送信されてきたユーザー番号、メールアドレス、パスワード等のログイン用の情報を表示して（ステップＳ２３）、利用者Ａにこれら情報（付加情報）を登録するか否かを判断させる（ステップＳ２４）。

その結果、利用者Ａがこれら付加情報の登録を行わない場合（ステップＳ２４でＮｏと判断した場合）には、そのまま処理を終了する。

一方、ログイン用の付加情報の登録が選択された場合（ステップＳ２４でＹｅｓと判断された場合）には、次に、画像データの決済に関する付加情報を登録するか否かを利用者Ａに判断させる（ステップＳ２５）。

その結果、利用者Ａが決済に関する付加情報の登録を行わない場合（ステップＳ２５でＮｏと判断された場合）には、携帯端末等の記憶部の所定の領域に保存した１または複数枚の画像データのメーカーノート部にログイン用の付加情報（すなわち、ユーザー番号、メールアドレス、パスワードの情報）を書き込んで（ステップＳ２６）、処理を終了する。

一方、決済に関する付加情報の登録が選択された場合（ステップＳ２５でＹｅｓと判断された場合）には、携帯端末等の記憶部の所定の領域に保存した１または複数枚の画像データのメーカーノート部に、付加情報としてユーザー番号、メールアドレス、パスワード、及びプリペイドカードのコード番号の情報を書き込んで（ステップＳ２７）、処理を終了する。

（ネットワークプリントサーバー１００に保存された画像データを印刷する処理の説明）
＜実施例３＞
次に、上記のようにしてネットワークプリントサーバー１００に保存された画像データを別の利用者Ｂが印刷する実施例３の処理について、図５に示すフローチャートを参照して説明する。

例えば、利用者Ａは、携帯端末等に保存している付加情報が書き込まれた複数枚の画像データの中から選んだ１枚の画像データを、利用者Ｂの携帯端末等にメール送信する。若しくは、利用者Ａは、付加情報が書き込まれた１枚の画像データを記憶媒体ＭＣに保存して、利用者Ｂに郵送等によって送付する。さらに、画像処理装置１０がメール送信機能を有している場合において、利用者Ａが図３に示す処理手順を実行した場合には、記憶部１３に保存した１または複数枚の画像データを消去する前に、引き続いて、記憶部１３に記憶されている複数枚の画像データの中から１枚の画像データを選択して、利用者Ｂの携帯端末等にメール送信するようにしてもよい。ここで、送信する画像データは、代表的な１枚の画像データであってもよいし、複数枚の画像データを一覧にしたサムネイル画像であってもよい。

利用者Ｂは、受け取った画像データを保存している携帯端末等、若しくは郵送にて受け取った画像データを保存している記憶媒体ＭＣを持って、最寄りのコンビニ等に行き、設
置されている画像処理装置１０の操作入力部１４を操作してプリントモードを選択し、携帯端末等若しくは記憶媒体ＭＣに保存している１枚の画像データを画像処理装置１０に読み込ませて保存する（ステップＳ３１）。読み込み方法としては、無線通信部１９を介して携帯端末等から画像処理装置１０に画像データを直接読み込ませる、または、持参した記憶媒体ＭＣを記憶媒体読取部１７に装着して、画像処理装置１０に画像データを読み込ませる。読み込ませた１枚の画像データは、一旦、記憶部１３の所定の領域に保存される。

次に、画像処理装置１０は、読み込んだ１枚の画像データに付加情報が書き込まれているか否かを確認する（ステップＳ３２）。

その結果、付加情報が書き込まれている場合（ステップＳ３２でＹｅｓと判断された場合）には、その付加情報を読み込み（ステップＳ３３）、読み込んだ付加情報の中にログイン情報（ユーザー番号、メールアドレス、パスワード等）があるか否かを確認する（ステップＳ３４）。

その結果、ログイン情報がある場合（ステップＳ３４でＹｅｓと判断された場合）には、そのログイン情報を用いてネットワークプリントサーバー１００にログインし（ステップＳ３５）、保存されている画像データの送信を要求する（ステップＳ３６）。

ネットワークプリントサーバー１００は、画像処理装置１０からの送信要求により、内部に保存しているログイン情報の一致する１または複数枚の画像データを画像処理装置１０に送信（ダウンロード）する（ステップＳ５１）。

画像処理装置１０は、受信した１または複数枚の画像データを表示部１２に表示し、それを見た利用者Ｂの操作によってプリント設定を完了する（ステップＳ３７）。

次に、画像処理装置１０は、付加情報の中にプリペイドカードの決済情報（すなわち、コード番号）があるか否かを確認する（ステップＳ３８）。

その結果、コード番号がある場合（ステップＳ３８でＹｅｓと判断された場合）には、そのコード番号をプリペイドカードサーバー２００に送信する（ステップＳ３９）。

プリペイドカードサーバー２００は、送信されてきたコード番号を検証することで、そのコード番号が有効であるか否かを確認し（ステップＳ６１）、有効である場合には、そのコード番号のプリペイドカードの利用可能な金額（基本的にはカード残高）の情報を画像処理装置１０に送信する（ステップＳ６２）。なお、コード番号が無効である場合、若しくはコード番号は有効であっても、カード残高が０円である場合には、使用不可の情報を画像処理装置１０に送信する。

画像処理装置１０は、プリペイドカードサーバー２００からカードが有効である旨の通知、及びカード残高の情報が送信されてくると、ステップＳ３７でプリント設定された枚数の印刷が可能であるか否かを判断する（ステップＳ４０）。

その結果、印刷が可能である場合（ステップＳ４０でＹｅｓと判断された場合）には、ステップＳ３７で設定されたプリント設定をそのまま実行する（ステップＳ４２）。一方、印刷可能であるが、例えばカード残高が設定されたプリント枚数分の印刷金額より不足している場合（ステップＳ４０でＮｏと判断された場合）には、プリント設定枚数の変更を指示し（ステップＳ４１）、設定枚数がカード残高で印刷可能な枚数に設定変更された場合には、その設定変更されたプリント枚数で印刷を実行する（ステップＳ４２）。

この後、画像処理装置１０は、印刷金額の情報をプリペイドカードサーバー２００に送信する（ステップＳ４３）。

印刷金額の情報を受信したプリペイドカードサーバー２００は、そのコード番号のカードのカード残高を更新して（ステップＳ６３）、処理を終了する。

一方、ステップＳ３８に戻って、画像処理装置１０は、付加情報の中にプリペイドカードのコード番号が無いと判断（ステップＳ３８でＮｏと判断）した場合には、次に、現金で決済するか否かの情報を表示部１２に表示し（ステップＳ４４）、利用者Ｂが現金決済を選択（すなわち、印刷に必要な代金を課金装置２１に投入）して印刷開始ボタンを押すと、画像処理装置１０は、その投入代金に従って印刷を実行する（ステップＳ４５）。

一方、ステップＳ３２に戻って、画像データに付加情報が書き込まれていない場合（ステップＳ３２でＮｏと判断された場合）には、従来通り、表示部１２にポータル画面を表示し（ステップＳ４６）、この画面からログイン情報を入力して各種設定を完了する（ステップＳ４７）。この後、画像処理装置１０は、ステップＳ４４、ステップＳ４５の処理を経て印刷を実行する。

上記実施形態によれば、利用者Ａが、例えば子供の写真（画像データ）を遠く離れたおじいちゃんやおばあちゃん等の高齢者（利用者Ｂ）に、メール送信や記憶媒体ＭＣの郵送等によってプレゼントする場合、高齢者（利用者Ｂ）は、自身の携帯端末等や記憶媒体ＭＣを持って近くのコンビニに行き、設置されている画像処理装置１０に、無線通信等を利用して自身の携帯端末等から写真（画像データ）を転送するか、記憶媒体ＭＣを装着するだけでよく、後は、表示される印刷開始ボタンを押すだけで、プレゼントされた写真（画像データ）を印刷することができる。その際、画像データにプリペイドカードのコード番号が含まれている場合には、料金を支払うこともないので、プレゼント感をより出すことができる。

なお、上記実施形態では、送信するデータとして画像データを例示しているが、画像データ以外にも、例えば文書データや表データ等のＰＤＦファイルフォーマットやＯｆｆｉｃｅ（登録商標）ファイルフォーマットのデータとして、ファイル名もしくはプロパティの詳細設定部に付加情報を保存して送信することも可能である。

本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲に示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。

１ 画像処理システム
１０ 画像処理装置
１１ 制御部（画像処理部）
１２表示部
１３ 記憶部
１４ 操作入力部
１５ 印刷部
１６ 画像読取部
１７ 記憶媒体読取部
１８ データ通信部
１９ 無線通信部
２０ ファクシミリ通信部
２１ 課金装置
４０ 携帯端末
１００ ネットワークプリントサーバー（コンテンツサーバー）
２００ プリペイドカードサーバー
ＭＣ 記憶媒体

Claims (14)

1. ネットワークを介してサーバーとの間でデータ通信を行うデータ通信部を有する画像処理装置であって、
   外部の機器から画像データを読み込む読取部と、
   前記読取部が読み込んだ前記画像データに、認証に必要な付加情報を登録する画像処理部と、
   前記付加情報が登録された前記画像データを記憶する記憶部とを備え、
   前記画像処理部は、
   前記付加情報が登録された前記画像データを読み込んだ際、前記サーバーに付加情報を送信する送信処理と、
   前記サーバーから受信した指示に基づいて、前記画像データの印刷許可の可否を判断する認証処理と、
   前記データ通信部によって前記サーバーと通信し、前記画像データに対して設定された画像印刷代の支払いを行う支払処理とを行うこと
   を特徴とする画像処理装置。
2. 請求項１に記載の画像処理装置であって、
   前記外部の機器は、情報を記憶する記憶媒体とされ、
   前記読取部は、前記記憶媒体が装着される記憶媒体読取部とされ、
   前記画像処理部は、前記付加情報が登録された前記画像データを前記記憶媒体に保存させる画像保存処理を行うこと
   を特徴とする画像処理装置。
3. 請求項１に記載の画像処理装置であって、
   前記外部の機器は、無線通信を行う端末とされ、
   前記読取部は、無線回線を通じて前記端末と無線通信を行う無線通信部とされ、
   前記画像処理部は、前記付加情報が登録された前記画像データを前記端末に保存させる画像保存処理を行うこと
   を特徴とする画像処理装置。
4. 請求項１から請求項３までのいずれか１つに記載の画像処理装置であって、
   前記付加情報は、ユーザー番号、メールアドレス、パスワード、及びプリペイドカード等の情報であること
   を特徴とする画像処理装置。
5. 請求項１から請求項４までのいずれか１つに記載の画像処理装置であって、
   前記付加情報の保存は、専用ホームページ及び／または専用アプリケーションからも可能であること
   を特徴とする画像処理装置。
6. 請求項１から請求項５までのいずれか１つに記載の画像処理装置であって、
   前記付加情報を保存した前記画像データを、第三者の端末に送信する送信部を備えたこと
   を特徴とする画像処理装置。
7. 請求項１から請求項６までのいずれか１つに記載の画像処理装置であって、
   前記画像データを印刷する印刷部を備え、
   前記画像処理部は、前記サーバーで行われた照合の結果を受信して、前記認証処理で印刷を許可すると判断した場合、前記印刷部に印刷を実行させること
   を特徴とする画像処理装置。
8. 請求項７に記載の画像処理装置であって、
   前記照合の結果は、前記サーバーでの預け入れ金額及び設定枚数に基づいた印刷を許可する枚数を含んでおり、
   前記画像処理部は、前記画像印刷代を前記サーバーに返信すること
   を特徴とする画像処理装置。
9. 請求項１から請求項８までのいずれか１つに記載の画像処理装置であって、
   画像を表示する表示部を備え、
   前記画像処理部は、前記サーバーに画像データの送信を要求し、
   前記サーバーから送信された画像データを前記表示部に表示させること
   を特徴とする画像処理装置。
10. 請求項１から請求項９までのいずれか一つに記載の画像処理装置であって、
    前記付加情報は、前記画像データ以外のＰＤＦファイルフォーマットやＯｆｆｉｃｅ(登録商標)ファイルフォーマットのデータとして、ファイル名もしくはプロパティの詳細設定部に保存可能であること
    を特徴とする画像処理装置。
11. ネットワークを介してデータ通信を行う画像処理装置とサーバーとを含む画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    データ通信を行うデータ通信部と、
    外部の機器から画像データを読み込む読取部と、
    前記読取部が読み込んだ前記画像データに、認証に必要な付加情報を登録する画像処理部と、
    前記付加情報が登録された前記画像データを記憶する記憶部とを備え、
    前記画像処理部は、
    前記付加情報が登録された前記画像データを読み込んだ際、前記サーバーに付加情報を送信する送信処理と、
    前記サーバーから受信した指示に基づいて、前記画像データの印刷許可の可否を判断する認証処理と、
    前記データ通信部によって前記サーバーと通信し、前記画像データに対して設定された画像印刷代の支払いを行う支払処理とを行うこと
    を特徴とする画像処理システム。
12. ネットワークを介してサーバーとの間でデータ通信を行うデータ通信部を有する画像処理装置の画像処理方法であって、
    前記画像処理装置は、
    外部の機器から画像データを読み込む読取部と、
    前記読取部が読み込んだ前記画像データに、認証に必要な付加情報を登録する画像処理部と、
    前記付加情報が登録された前記画像データを記憶する記憶部とを備え、
    前記付加情報が登録された前記画像データを読み込んだ際、前記サーバーに付加情報を送信する送信処理ステップと、
    前記サーバーから受信した指示に基づいて、前記画像データの印刷許可の可否を判断する認証処理ステップと、
    前記データ通信部によって前記サーバーと通信し、前記画像データに対して設定された画像印刷代の支払いを行う支払処理ステップとを行うこと
    を特徴とする画像処理方法。
13. 請求項１２に記載の画像処理方法であって、
    前記画像処理装置は、
    前記画像データを印刷する印刷部を備え、
    前記画像処理部は、前記サーバーで行われた照合の結果を受信して、前記認証処理で印刷を許可すると判断した場合、前記印刷部に印刷を実行させること
    を特徴とする画像処理方法。
14. 請求項１２または請求項１３に記載の画像処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。

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