JP2004201040A - 画像印刷システム、画像印刷管理サーバ及びプリンタ - Google Patents

画像印刷システム、画像印刷管理サーバ及びプリンタ Download PDF

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尚之 榎本
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Abstract

【課題】デジタル画像の印刷サービスをネットワーク経由で提供するシステムにおいて、画像アップロード者以外の人の印刷注文を容易にする。
【解決手段】撮影者が、自宅のPC400からサーバ300に対し、撮影した画像とその印刷条件とをアップロードする。サーバ300は、その画像の縮小画像に対しその印刷条件の情報を埋め込んで注文用画像を作成し、撮影者に電子メール等で返送する。撮影者は、その注文用画像を電子メール等で知人等に配布する。この配布を受けた人は、携帯端末200aでその電子メールを受信し、その注文用画像を見て印刷が必要と判断すれば、プリンタ100aまで出向きその注文用画像を送信する。プリンタ100aがその注文用画像をサーバ300に転送すると、サーバ300はその注文用画像に対応する高解像度画像をプリンタ100aに送信し、この高解像度画像がプリンタ100aで印刷される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ等による画像データの写真プリントを、インターネット等のネットワークを介して注文し、所望のプリンタから出力することができる印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルカメラが普及し、撮影した画像を個人のプリンタで印刷するといったことも増えてきた。一方、高品質なプリントを望む場合は、デジタルカメラで撮った画像データをDPEショップ(写真の現像、プリント、引き伸ばし等のサービスを提供する業者)等に持ち込み、印刷することもできる。さらに、インターネットを利用してDPEショップにプリントを依頼し、店頭または宅配等でプリント結果を受け取るといったサービスも登場している。
【0003】
このようなネットワークを介する画像プリントサービスのための技術としては、例えば、特許文献1に開示されている技術が知られている。この従来技術では、プリントサービスの窓口のウェブサーバから顧客のPC(パーソナルコンピュータ)に、利用可能なプリンタ(例えばコンビニエンスストアに設置されている)の一覧を提供する。そして、顧客がその一覧から出力先を選び、印刷対象の画像をアップロードすると、ウェブサーバから顧客PCに受付コードが送信される。顧客が、出力先に指定したプリンタでその受付コードを入力すると、アップロードした画像が印刷出力される。
【0004】
また、特許文献2に開示されている技術は、携帯端末等からプリントサービスのウェブサーバに、所望のコンテンツ(画像に限らず)のプリント要求を行なうと、パスコードが返される。顧客が、コンビニエンスストアなどにあるプリンタにそのパスコードを入力すると、そのプリンタにて、要求したコンテンツが印刷される。
【0005】
また、どの写真を何枚プリントするかなどの注文内容をプリントサービス提供者に伝えるための従来技術として、特許文献3に開示されている技術が知られている。この従来技術では、撮影時に、画像データに対し、例えばその画像のプリント要否などの所定の注文情報を付与すると、その情報がタグとして画像データに付加され、その画像データの入った媒体を受け取ったDPEショップのプリント装置は、その注文情報に従ってプリント処理を実行する。
【0006】
また、特許文献4は、年賀状印刷等、サービス提供者が提供するテンプレートにユーザ自身の写真をレイアウトして印刷するなどのサービスをネットワークを介して提供するシステムにおいて、ネットワークや顧客コンピュータの負荷低減の仕組みを提案している。このシステムでは、プリント用の高解像度の写真画像データやテンプレート画像データはサーバに格納しておき、これに対応付けられた低解像度の写真やテンプレート画像を顧客のコンピュータに送信する。顧客は、それら低解像度の写真とテンプレートに対して加工や編集を行なうことで年賀状等の所望の画像を構成する。印刷注文の際には、顧客コンピュータからサーバに対し、低解像度写真及びテンプレートのID番号と、顧客コンピュータでそれらに加えられた加工内容を示すデータとが送信され、サーバはそれらID番号から写真及びテンプレートの高解像度画像を特定し、それらを加工内容データに従って加工して印刷する。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−078328公報
【特許文献2】
特開2002−149549公報
【特許文献3】
特開平11−149131号公報
【特許文献4】
特開平11−167594号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1及び2に開示されている技術では、ユーザはプリント出力対象を示すコードをいちいち覚えておくか、または、携帯電話やPDA等に記憶しておく必要がある。また、注文した印刷内容(画像など)を後で確認する際には、サーバへアクセスする必要がある。
【0009】
また、特許文献1及び2のいずれも、写真画像をサーバにアップロードした人(以下アップロード者と呼ぶ)自身による注文とそれに対する印刷結果の受け取りしか考慮しておらず、そのアップロードされた写真画像に対する他者の注文をネットワーク利用により実現する方式については何ら示していない。例えばグループ旅行の写真の配布を考えた場合、従来は撮影者がグループの各人からの注文をとりまとめてDPEショップに注文を行ない、ショップから得た写真を各人用に分けて配布するという繁雑な作業を行っていたが、特許文献1及び2に示される技術のみでは、そのような人手によるとりまとめ・分配の作業が必要であり、ユーザ負担軽減のための解決策とはならない。
【0010】
また、特許文献3及び4も同様に、アップロード者自身による写真の注文及び受け取りしか考慮されておらず、アップロード者以外の人の注文をネットワーク利用により実現する方式については何ら開示していない。
【0011】
仮にアップロード者以外の人がネットワークを介して注文する仕組みを、特許文献3の技術を用いて実現しようとした場合、注文情報を付加した画像データを撮影者から他者に配布する必要がある。ところが、この画像データはデジタルスチルカメラで形成された高解像度の画像データであるためサイズは通常大きく、ネットワークを介した配布には適さない。
【0012】
また特許文献4は、第0039段落に「データ自体はサービス提供者側の注文受付センタ7などで管理し、そのデータをネットワーク上でそのユーザにのみ限定公開するという方法で提供してもよい。」(ここでの「ユーザ」は、文脈上アップロード者又はラボに高解像度画像を登録した者の意味である)とあるように、アップロード者に対し低解像度画像や注文手段をネットワーク経由で提供する方式を開示しているものの、アップロード者以外の人の注文方式については言及がない。
【0013】
本発明は、上記各従来技術の問題を解決するためになされたものであり、注文した画像が容易に判断でき、アップロード者以外の人の印刷注文も容易に行なうことができる印刷システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像印刷システムは、印刷対象の高解像度画像と、この高解像度画像の属性情報とを入力する入力手段と、入力された高解像度画像を保存する画像保存手段と、入力された高解像度画像を低解像度化することにより低解像度画像を生成し、この低解像度画像に対して前記属性情報を埋め込むことにより、注文用画像を生成する注文用画像生成手段と、生成された注文用画像を、指定された送信先に送信する注文用データ送信手段と、ユーザの持つ端末装置から注文用画像を受信する注文用画像受信手段と、受信した注文用画像に対応する前記高解像度画像を前記画像保存手段から検索する検索手段と、この検索手段で検索した高解像度画像についての印刷処理を実行する印刷実行手段と、を備える。
【0015】
この構成によれば、印刷用の高解像度画像の低解像度版を含んだ注文用画像をユーザに提供することで、ユーザは画像印刷システムに保存されている印刷対象の高解像度画像を識別することができる。また、画像印刷システムは、この注文用画像に対応する高解像度画像を検索し、これを印刷出力することができるので、ユーザは注文用画像を本システムに入力するだけで、印刷の指示を行うことができる。
【0016】
また、本発明に係る画像印刷システムは、画像を所定媒体に印刷出力するプリンタと、印刷注文の対象である高解像度画像を保管し、要求に応じてこの高解像度画像を前記プリンタに提供する画像印刷管理サーバと、がネットワークを介して接続されて構成される画像印刷システムであって、前記画像印刷管理サーバは、印刷対象の高解像度画像と、この高解像度画像の属性情報とを入力する入力手段と、入力された高解像度画像を保存する画像保存手段と、入力された高解像度画像を低解像度化することにより低解像度画像を生成し、この低解像度画像に対して前記属性情報を埋め込むことにより、注文用画像を生成する注文用画像生成手段と、生成された注文用画像を、指定された送信先に送信する注文用データ送信手段と、プリンタから注文用画像を受信し、その注文用画像に対応する前記高解像度画像を前記画像保存手段から検索する検索手段と、この検索手段で検索した高解像度画像を、前記注文用画像の送信元のプリンタに対して送信する高解像度画像提供手段と、を備え、前記プリンタは、ユーザの持つ端末装置から前記注文用画像を取得する注文用画像取得手段と、取得した前記注文用画像を前記画像印刷管理サーバに送信して、該注文用画像に対応する高解像度画像の送信を要求する画像要求手段と、この要求に応じて前記画像印刷管理サーバから送信された高解像度画像を受信し、この高解像度画像に対する印刷処理を実行する印刷実行手段と、を備える。
【0017】
また、本発明に係る画像印刷管理サーバは、印刷対象の高解像度画像と、この高解像度画像の属性情報とを入力する入力手段と、入力された高解像度画像を保存する画像保存手段と、入力された高解像度画像を低解像度化することにより低解像度画像を生成し、この低解像度画像に対して前記属性情報を埋め込むことにより、注文用画像を生成する注文用画像生成手段と、生成された注文用画像を、指定された送信先に送信する注文用データ送信手段と、注文用画像を受信し、その注文用画像に対応する前記高解像度画像を前記画像保存手段から検索する検索手段と、この検索手段で検索した高解像度画像を、前記注文用画像の送信元に対して送信する高解像度画像提供手段と、を備える。
【0018】
このサーバの好適な態様では、前記検索手段は、前記注文用画像から前記属性情報を取り除くことにより低解像度画像を求め、低解像度化したときにその低解像度画像に整合する前記高解像度画像を、前記画像保存手段から検索する。
【0019】
また、好適な態様では、前記注文用データ送信手段は、前記注文用画像を、前記送信先宛の電子メールに添付して送信する。
【0020】
この態様によれば、電子メールに添付された注文用画像を受け取った人は、その添付ファイルを添付した電子メールを他の人に送ることで、容易に注文用画像を配布することができる。
【0021】
また、上記サーバの別の好適な態様では、前記画像保存手段は、前記高解像度画像に対応付けて、この高解像度画像に対応する注文用画像を保存し、前記注文用データ送信手段は、前記送信先に対して前記注文用画像を電子メールに添付して送信する第1の機能に加え、前記送信先に対して前記画像保存手段に保存された前記注文用画像へのアクセス情報を本文に含んだ電子メールを送信する第2の機能を備え、前記第1の機能及び第2の機能のうち指定された機能による送信を実行すると共に、前記画像印刷管理サーバは、プリンタから注文用画像へのアクセス情報を用いたアクセス要求を受信し、このアクセス要求に対応する注文用画像をその要求の送信元に提供する注文用画像提供手段、を更に備える。
【0022】
ここで、アクセス情報とは例えばURLである。この態様によれば、電子メールの添付ファイルを受け付け可能な端末装置と、そうでない端末装置の何れに対しても、注文用画像を取得できる環境を提供できる。
【0023】
また本発明の好適な態様では、前記注文用画像生成手段は、前記属性情報をウォーターマークとして前記低解像度画像に埋め込むことにより、前記注文用画像を生成する。
【0024】
この態様によれば、注文用画像の印刷結果を、ウォーターマークを読取可能な装置にスキャンさせることで、注文用画像を電子化することができるので、注文用画像を電子データのまま受信できる端末装置を持たないユーザに対しても、注文用画像を用いた画像印刷注文が可能になる。
【0025】
更に別の態様では、前記入力手段は、前記高解像度画像の前記属性情報の一つとして、その高解像度画像の印刷出力に関する決済情報を入力し、前記画像印刷サーバは、受信した注文用画像に決済情報が埋め込まれている場合は、その決済情報に基づいて決済処理を実行する決済手段、を更に備える。
【0026】
この態様によれば、印刷出力に対する料金の決済を、注文用画像の情報を用いて実行することができる。例えば、高解像度画像を入力した人が、他の人に写真をプレゼントする場合には、その入力者がその写真の料金を前払いし、その前払いを証明する情報を決済情報として注文用画像に埋め込んでおくことで、プレゼントを受けた人はその写真を無料で入手することができる。
【0027】
また、別の好適な態様では、前記注文用画像生成手段は、1以上の高解像度画像からなるグループの中から選ばれた代表画像の低解像度画像を生成し、この低解像度画像に対し前記属性情報を埋め込むことにより注文用画像を生成し、前記画像保存手段は、前記各高解像度画像を、当該画像が属する前記グループを識別可能な形で保存すると共に、そのグループの代表画像を識別する情報を保存し、前記検索手段は、検索した高解像度画像が属するグループに含まれる各高解像度画像に対応する各低解像度画像を前記注文用画像の送信元に送信し、これら送信した各低解像度画像に対する印刷要否の指示を該送信元から受信し、前記高解像度画像提供手段は、この指示において印刷要と指示された低解像度画像に対応する高解像度画像のみを該送信元に対して送信する。
【0028】
この態様によれば、注文用画像を当該サーバに送信した人にとって印刷が必要な画像のみの高解像度画像しかプリンタに送信されないので、ネットワークの負荷を軽減することができる。
【0029】
また、本発明に係るプリンタは、ユーザの持つ端末装置から前記注文用画像を取得する注文用画像取得手段と、取得した前記注文用画像を所定の画像印刷管理サーバに送信して、該注文用画像に対応する高解像度画像の送信を要求する画像要求手段と、この要求に応じて前記画像印刷管理サーバから送信された高解像度画像を受信し、この高解像度画像に対する印刷処理を実行する印刷実行手段とを備える。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。ここでは、ユーザが自宅内のパーソナルコンピュータ(以下PC)からインターネットDPEサービスを行なっているウェブサイトにアクセスし、写真画像をアップロードし、写真印刷を注文する、印刷システムを例に挙げて説明する。
【0031】
図1は、本実施形態のシステムの概略構成を示す図である。
【0032】
ユーザの自宅内のPC400は公衆回線網(図示せず)、インターネット・サービス・プロバイダー(図示せず)を介してインターネット500に接続されている。また、携帯端末200a、200b(以下それぞれの携帯端末を区別しない場合は単に携帯端末200または携帯端末と記述する)は、専用回線網520とゲートウェイ510を介してインターネット500に接続されている。また、インターネットDPEサービスのウェブサイトと呼ばれるサーバ300や、コンビニエンスストア(以下コンビニと略す)に設置されたプリンタ100a、DPEショップに設置されたプリンタ100bも、インターネット500に接続されている(以下それぞれのプリンタを区別しない場合は単にプリンタ100またはプリンタと記述する)。
【0033】
プリンタ100は、図2に示すように、CPU101と、ROM102と、RAM103と、ページメモリ104と、NVRAM105と、印刷部106と、U/I(ユーザインタフェース)107と、I/F(外部インタフェース)108と、ハードディスク109を備えている。
【0034】
CPU101は、ROM102と、RAM103と、ページメモリ104と、NVRAM105と、印刷部106と、U/I107と、I/F108を司る中央演算処理装置である。本プリンタ100の各種処理はこのCPU101のもとで行なわれる。
【0035】
ROM102は、読み取り専用メモリであり、プリンタ100を制御するプログラムのうち、基本的な動作を行なうためのプログラムが格納される。例えば、電源投入直後にプリンタ100の各ハードウェアを診断したり、NVRAM105に記憶された制御プログラムを起動したりするためのプログラムである。
【0036】
RAM103は、読み書き可能メモリであり、プリンタ100で動作する各プログラムが作業用として使用するデータ記憶領域である。
【0037】
ページメモリ104は、文書データを用紙に印刷可能なデータに変換した結果を記憶する領域である。
【0038】
NVRAM105は、不揮発性RAMであり、プリンタ100を制御するプログラムのほとんどが格納されるNVRAM105内のデータは、プリンタ100の電源を切った後も保持される。
【0039】
印刷部106は、ページメモリ104に格納された用紙に印刷可能なデータを用紙に印刷する手段である。印刷については公知の技術のため説明は省略する。
【0040】
U/I107は、ユーザに情報を通知したり、ユーザからの指示や入力情報を取得したりする手段である。このU/I107は、例えば液晶モニターとタッチパネルといったハードウェアと、ウェブブラウザのソフトウェアを用いて実現することができる。このプリンタ100からインターネット500上のDPEサービスのウェブサーバにアクセスすることで、ホームページ閲覧、印刷注文に用いるチケットの注文、写真印刷注文、注文画像印刷といったさまざまなサービスを簡単に享受することができる。
【0041】
I/F108は、外部インタフェースであり、本実施形態では、インターネットに接続するためのネットワークインタフェース、赤外線やブルートゥース(Bluetooth)等の無線通信を行なうための無線通信インタフェース、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、光磁気ディスクなどといった可搬性媒体とのデータ通信を行なうインタフェースを備える。それぞれのインタフェースに関しては既知技術のため、詳細は省略する。
【0042】
ハードディスク109は、外部よりI/F108を介して受信した指示情報や印刷情報、サーバ300から取得した文書データや、文書データを印刷可能なデータに変換するためのフォントや、プリンタの設定情報、状態情報等を格納しておく記憶媒体である。またハードディスク109は、一般に単位容量当たりの価格がRAMやページメモリに比べ安価なため、RAMやページメモリの補助記憶域としても使用される。
【0043】
携帯端末200は、携帯電話やPDAなどといった可搬性の小型端末である。この携帯端末200に対し、ユーザは所望の情報を記憶しておくことができ、専用回線網520経由でインターネット500にアクセスし、サービスを享受できる。携帯端末200は、ウェブブラウザ、メーラー等のソフトウェアを有する。本実施形態では、携帯端末200は、例えば、DPEサーバ300から注文情報(注文用画像)をメールで受信したり、それを友人などにメールで配布したり、サーバ300にアクセスしたり、プリンタ100に無線通信等で写真画像印刷の注文をしたりといった操作を行なうことができる。
【0044】
DPEサービスのためのサーバ300は、大容量の記憶装置(図示せず)を備え、各種情報が格納されている。本実施形態では、サーバ300は主にウェブサーバとして動作し、PC400からのユーザの写真画像印刷の注文を受け付け、この受注に応じて注文用画像(後述)を、ユーザが指定した携帯端末200に電子メールで送信する、などといった処理を行なう。
【0045】
以下、本印刷システムにおける動作について説明する。
【0046】
図3は、本実施形態のシステムでDPEサービスが提供される流れを示すフローチャートである。
【0047】
ユーザは、デジタルカメラで撮影した写真画像や、スキャナーで読み取った画像などを、PC400に保管する(図示せず)。そして、写真印刷注文サイト(サーバ300)にブラウザでアクセスする(ステップS101)。サーバ300は写真印刷注文のホームページのデータをPC400に返送する(ステップS102)。このデータにより、PC400のブラウザには、図5のような注文画面600が表示される(ステップS103)。ここで、ユーザは、予め写真印刷注文サイトにユーザ登録を行っているものとする。本システムでは、ユーザ登録によりサーバ300に登録されたユーザの個人情報は、本サイトへのアクセスのための個人認証、写真印刷の料金支払いや、宅配便などによる写真の郵送などに使用できる。
【0048】
ユーザは、ブラウザにより注文画面に対して注文操作を行ない、写真画像、注文情報をサーバ300に送信する(ステップS104)。
【0049】
この注文操作の具体例を、図5を参照して説明する。注文画面600には、PC400のローカルのハードディスク内のディレクトリ構成を表示するローカル表示欄610と、サーバ300がそのユーザに提供するディスクスペースのディレクトリ構成を表示するリモート表示欄620が含まれる。まずユーザは、ポインティングデバイスなどを用いて、所望のディレクトリをローカル表示欄610に表示させ、その中に列挙された画像ファイルの中からプリントしたいものを1つ以上選択する。次に、リモート表示欄620を操作して、サーバ300上の当該ユーザの中の所望の格納フォルダを指定し、転送ボタン615をクリックすることにより、ローカル表示欄610上で選択した画像ファイル群をサーバ300上のその格納フォルダにアップロードする。ここで、1回の転送操作で複数の画像をまとめてアップロードした場合は、その中から代表画像を選択できる。
【0050】
そして、ユーザは、注文画面600で、注文情報を指定する。図示の例では、注文情報入力ためのユーザインタフェースとして、印刷用紙指定欄631、印刷枚数指定欄632、印刷出力先ショップ指定欄633、注文用画像の返送先メールアドレス指定欄634、及び注文用画像のサイズ指定欄635などが示されている。印刷出力先のショップは、プルダウンリストや、マップボタン636で呼び出す地図で選択できる。なお、印刷出力先のショップを注文時に選択せずに済ますことも可能である。この場合、ユーザは、本システムに属するプリンタ100を備えたショップに出向き、そこで各種の操作を行なうことが可能である。
【0051】
ここで、注文用画像は、アップロードした画像ファイルから作成した縮小画像である。ただし、注文用画像は、単なる縮小画像ではなく、注文画面600を用いて入力した各種注文情報のデータが埋め込まれた画像である。1回のセッションで複数の写真画像ファイルをまとめてサーバ300に送信した場合は、それら複数の写真画像のうち、ユーザが指定した代表画像から、注文用画像を作成する。
【0052】
本システムでは、注文用画像は、印刷注文のための各種情報を含んでいるので、印刷注文用のチケットとして用いることができる。すなわち、注文用画像を他ユーザへ配布すれば、ユーザはその注文用画像をショップのプリンタ100に送信することで、そのまま注文をおこなったり、注文のための更に詳細な指定のためのユーザインタフェース画面を得たりすることができる。
【0053】
注文用画像の返送先メールアドレスには、注文用画像を格納したい携帯端末200で受信できるメールアドレスを指定する。特に携帯端末200でなく、PC400やその他で受信しても構わないが、携帯端末200に受信できれば、それを持ってプリンタ100を備えるショップに行き、その注文用画像を端末200からプリンタ100に無線等で送信することで、非常に簡単に印刷注文ができるという利点がある。携帯端末200は、PCに比べて記憶容量がはるかに少ないので、本システムでは携帯端末200に保存する可能性を考慮し、注文用画像としてサイズの小さな画像を想定している。注文用画像サイズは、注文用画像サイズ欄635にて、送信したい携帯端末200の画面サイズに合うよう指定することができるが、特にこれに限らず所望のサイズを指定しても構わない。
【0054】
これらの注文情報の内容を設定した後、決定ボタン640を押下することで、各欄に入力した注文情報項目の値がサーバ300に送信される。
【0055】
サーバ300は、PC400より送信された写真画像のファイルや、これに対応する注文情報を受信し、格納する(ステップS105)。サーバ300は、格納した写真画像及び注文情報を、図4に示すような管理テーブル700で管理する。
【0056】
この管理テーブル700には、個々の注文に付与された一意な注文番号「No.」701ごとに、注文主のユーザ名702、注文情報を指し示す注文情報番号703、当該注文の対象である写真画像の格納ファイルグループを示す格納ファイル識別情報704、それら格納ファイルグループの代表画像のファイル名705、代表画像を縮小した縮小画像のファイル名707,縮小画像の画像サイズ707、及び注文用画像返信先の電子メールアドレス708が登録される。これら各情報項目は、注文画面600からの入力情報に従って登録される。ただし、縮小画像名は、サーバ300が自動付与してもよい。なお、図示は省略しているが、注文時に出力先ショップが指定されていた場合は、そのショップの識別コードが、注文番号に対応付けて管理テーブル700に登録される。
【0057】
また、サーバ300は、この管理テーブル700に付随するテーブルとして、個々の注文情報を示す注文情報テーブル710−1,710−2,710−3(以下、符号710で総称)と、個々の格納ファイルグループの構成を示す格納ファイルテーブル720−1,720−2(以下、符号720で総称)を管理する。
【0058】
注文情報テーブル710には、当該注文で印刷対象と指定した画像ファイルのファイル数711と、それら各指定画像ファイルのファイル名712と、指定画像をプリントする用紙のサイズ713と、指定画像のプリント部数714とが含まれる。このうち、ファイル名712,用紙サイズ713,部数714は、印刷対象の画像ファイルごとに登録される。例えば、注文情報3(710−3)では、2つの画像ファイルが印刷対象に指定されており、それぞれLサイズ用紙で1部ずつ出力する指定になっている。
【0059】
格納ファイルテーブル720には、1つの格納ファイルグループに属する画像ファイルのファイル数721と、それら各画像ファイルのファイル名722とが登録される。ここで、格納ファイルグループとは、ユーザがサーバ300に対して1回のセッションでまとめてアップロードした画像ファイルのグループのことである。このような格納ファイルグループに対し、アップロードしたユーザ本人や、他のユーザから、プリント注文が行なわれる。例えば、図示の管理テーブル700の例では、注文番号No.2,3の注文は、共通の格納ファイルグループ2に対する注文である。
【0060】
再び図3を参照して処理の説明を行なうと、上記のような写真画像及び注文情報の格納の後、サーバ300は、格納した写真画像から注文用画像を生成し、格納する(ステップS106)。例えば、図4の注文番号No.1では、格納ファイルグループ“1”内の代表画像を指定に従って120×90のサイズに縮小し、その結果できた代表画像の縮小画像に注文情報を埋め込んで注文用画像を生成し、この注文用画像を、当該代表画像又は格納ファイルグループ“1”に関連付けて格納する。縮小画像への注文情報の埋め込みは、Exif(Exchangeble Image File Format)フォーマットの独自情報として埋め込んだり、ウォーターマーク(透かし)の形で埋め込んだりすることができる。なお、このとき、代表画像だけでなく、格納ファイルグループに属するすべての写真画像ファイルに対して縮小画像を作成し、元の写真画像ファイルと対応付けて保存しておけば、後でユーザから各写真画像ファイルの閲覧を要求された場合に、即座に縮小画像を提供することができるという利点がある。
【0061】
ウォーターマークで埋め込んだ場合は、注文用画像を印刷し、これをウォーターマークの検出及び解析の機能を有する複合機等でスキャンすることで、その注文情報を取得することも可能である。したがって、ウォーターマークを利用すれば、携帯端末200がない、または使えないユーザにも本システムが利用しやすくなり有効である。この場合、例えば、注文用画像を名刺程度のカードサイズに印刷すれば持ち運びに便利であり、また例えば写真付きシールの形式で印刷すれば、知人への配布も容易である。なお、ウォーターマーク埋め込み自体は、すでに従来から様々な技術が開発されており、本実施形態ではそのような従来の技術を利用すればよい。
【0062】
ただし、この場合、利用するプリンタ100はスキャン機能とウォーターマーク解析機能を有することが前提になる。
【0063】
なお、図4の管理テーブル700における縮小画像は、注文情報を埋め込む前の画像情報である。注文情報を埋め込んでいない縮小画像は、後のステップで管理テーブル700の検索のキーとして使用される。ここで、注文用画像でなく縮小画像を検索キーに用いるのは、注文用画像をキーにすると、Exif情報等の埋め込み情報が何らかの影響で変更されてしまう可能性があるためである。すなわち、埋め込み情報が変更された場合、画像ファイルのデータ内容が変わり、検索キーの用をなさなくなる可能性があるからである。もちろん、一致検索でなく近似検索を使えば、埋め込み情報を含む注文用画像を検索キーとした運用が可能であるが、セキュリティ面で危険性があるため、本システムでは縮小画像をキーとした一致検索を使う(詳細はステップS114の説明を参照)。
【0064】
次にサーバ300は、ステップS104で指定された注文用画像返送先のメールアドレスに対し、注文用画像のファイルを添付した電子メールを送信する(ステップS107)。ただし、携帯端末によっては、添付データを取得できないものもある。その場合は、サーバ300内に格納した注文用画像のURL(Uniform Resource Locator)を電子メール本文等に組み込んで送信することで、携帯端末200での注文用画像の取得が可能になる。図示はしていないが、例えば注文画面600に、「注文用画像をURLで送信する」という選択項目を追加するなどすれば、このような場合に対処できる(もちろん、URLと添付ファイルの両方を含んだ電子メールを送ってもよい)。
【0065】
この送信の結果、携帯端末200は、注文用画像の情報を含んだ電子メールを受信し、所定の格納フォルダに保存する(ステップS108)。注文用画像は、壁紙や、着信画像などにそのまま利用することもできる。ここで、携帯端末によっては、注文用画像の受信はできても、再利用、つまり、知人への配布ができないものがある。このような携帯端末の場合は前述のように、注文用画像のURLを送れば良い。
【0066】
このようにして写真画像ファイルをアップロードしたユーザの携帯端末200に保存した注文用画像は、知人にメールで送信する等の方法で簡単に配布できる。例えば、グループの旅行で撮った写真を複数枚の画像を撮影者がサーバ300にアップロードしておき、代表画像から作成した注文用画像をグループの他の人に配布すれば、グループ全員で写真画像を共有でき、グループの各人がこの注文用画像を用いてプリンタ100等から注文を行なうことで所望の写真を印刷することもできる。図4の例では、注文番号No.2とNo.3がこの例である。単に注文IDや写真画像格納場所のURLを通知するだけでは、通知を受けた人はどのような写真であるか判断しづらいが、このような注文用画像を各人に配布することによって各人は何の写真であるか判断がし易くなり、便利である。
【0067】
ステップS109で注文用画像を配布すると、受信した側の携帯端末200aや200bでそれぞれ、以下に説明するステップS110以降の処理が、送信元の携帯端末と同様に可能となる。
【0068】
また、配布先のメールアドレスをサーバ300に保管しておくようにすれば、アクセス制限といったことも実現できる。例えば、ユーザが注文用画像をメールに添付した配布先メールアドレスと、各配布先に対して与える注文関連の権限(例えば、注文用画像に組み込まれたプリント条件を変更してよいか否かなど)をそれぞれ登録するなどである。このようにすれば、配布を受けたユーザがプリンタ100に、当該ユーザのメールアドレスとその注文用画像を送信して注文を行った場合、プリンタ100は、サーバ300に対しそのメールアドレスを用いてユーザの権限を問い合わせ、そのユーザの権限に応じたサービスを提供することができる。配布先ユーザの権限を上述のように配布元ユーザが配布の都度付与する代わりに、サーバ300に登録されているユーザ登録情報内の各ユーザの権限情報を用いてもよい。
【0069】
また、注文用画像の配布先に与える権限をサーバへ登録する際の操作負担軽減のために、次のような仕組みも好適である。すなわち、サーバ300又はDPEサービス提供者の別のサーバから、ユーザに対しウェブメールサービス等の形でメール送信サービスを提供し、そのメール送信サービスに対して指定された送信先のメールアドレスを自動的にサーバ300に保管するという仕組みである。このとき、メール送信指示用のユーザインタフェース画面に各配布先への権限を設定するための入力手段を提供しておけば、配布者が配布先の権限を指定できる。また、このメール送信サービスにおいて、サーバ300に予め登録した登録ユーザのメールアドレス(登録ユーザのもの)だけしか送信先に選択できないようにしておけば、注文用画像を添付したメールの送信先を登録ユーザに限定することもできる。
【0070】
電子メール等の手段で注文用画像を受け取ったユーザは、写真印刷を行なうため、携帯端末200を持って、本システムに対応したプリンタ100のあるショップに出向く。この時、事前に注文画面600(図5)で印刷出力先のショップを指定した場合はそのショップへ行き、指定しなかった場合は、本サービスを提供している近くのショップに行く。そして、ユーザは、携帯端末200からプリンタ100aや100bに対し、注文用画像を送信する(ステップS110)。送信は、例えばBluetooth等の無線通信で行なうことができ、これによりプリンタ100は注文用画像を受信する(ステップS111)。ここで、携帯端末が無線通信に対応していなければ、例えばUSB等の有線通信(例えばシリアル通信)で行なっても良い。
【0071】
このようにプリンタ100に注文用画像を送信したあと、プリンタ100のU/I107のタッチパネルで改めて印刷情報の設定や変更が可能となる。このときプリンタ100は、タッチパネルに対し、図5に例示したような注文画面を表示し、ユーザはこの画面に対し所望の設定又は変更を行なう(ステップS112)。ここで、この画面の各入力欄には、プリンタ100が注文用画像から抽出した注文情報の各項目の値が初期値として設定され、ユーザ(写真画像をアップロードした人の場合もあれば、その人から注文用画像の配布を受けた人の場合もある)は自己の権限の範囲内でそれら各項目の値を変更できる。すなわちプリンタ100は、注文用画像から注文情報の各項目の値を抽出し、これらをセットした設定画面を作成して表示し、ユーザからの変更を受け付ける。
【0072】
このとき、前述したように携帯端末200とプリンタ100間でメールアドレスを交換すれば、この画面を表示する際の制限に使用できる。例えば、メールアカウントによっては、印刷設定はできず、注文時の設定で印刷することになる。すなわち、ユーザが携帯端末200から当該注文用画像が添付されたメールの送信先(すなわち携帯端末200を持っている人)のメールアドレスをプリンタ100に送信すれば、プリンタ100がサーバ300にそのユーザの権限を問い合わせ、入力可能項目をその権限に応じて制限したユーザインタフェース画面を提供する。
【0073】
このようにして注文用画像と印刷設定入力を受け、ユーザからプリント実行開始の確認を受けると、プリンタ100は、サーバ300に対し、注文用画像を送信することで、対応する写真画像の返送要求を行なう(ステップS113)。
【0074】
サーバ300は、プリンタ100からの写真画像返送要求を受け付けると、注文用画像に対応する写真画像を検索する(ステップS114)。
【0075】
この画像検索処理では、サーバ300は、まず注文用画像から、埋め込まれている注文情報を取り除く。そして、このように注文情報を除いた画像を、管理テーブル700に登録された各注文の縮小画像と比較し、前者の画像に一致する縮小画像を持つ注文の番号(No.)を決定する。そして、その注文に対応する格納ファイルグループから各写真画像ファイルを取り出し、要求元のプリンタ100に送信する(ステップS115)。
【0076】
プリンタ100は、サーバ300から写真画像を受信する(ステップS116)と、その写真画像の印刷を実行する(ステップS117)。ここで、サーバ300から各写真画像ファイルを受信した際、即座に印刷出力する代わりに、ユーザに対してそれら個々の写真について、印刷要否や印刷条件(サイズや枚数など)を個別に問い合わせ、この問い合わせに対して指示を受けてから印刷を開始するようにすれば、ユーザの要求にきめ細かく対応することができる。
【0077】
ここで、プリンタ100側のネットワーク環境が低速である場合には、プリンタ100にて注文用画像から注文情報を抽出し、その注文情報のファイルのみをサーバ300に送るように送信する構成も好適である。画像を送信しない分、通信負荷が減る。この場合、注文情報に写真画像のファイル名等の情報を含めておけば、サーバ300で必要な写真画像を特定することができる。
【0078】
また、ネットワーク上での写真画像の漏洩のリスクを低減したい場合には、例えば、プリンタからの注文用画像(又は注文情報のみ)に対して、すぐにサーバ300から写真画像データを返す代わりに、その注文用画像に対応する格納ファイルグループ内の全画像の縮小画像を返し、プリンタ100側でユーザがそれら縮小画像を見て印刷したいものを選択するという構成も好適である。この構成では、この後、ユーザの選択結果を含む注文情報がサーバ300に送信され、この選択された画像の写真画像のみがサーバ300からプリンタ100に送信される。この構成によれば、各注文者のニーズにきめ細かく対応できるだけでなく、サイズが極めて大きい写真画像ファイルそのものの送受信を極力減らすことができるので、写真画像漏洩のリスクを低減でき、プリンタ100の通信負荷も低減できる。
【0079】
この印刷の出力の後、印刷サービスの料金の支払いが行なわれる。この支払いは、レジにて店員により精算を受けても良いが、携帯端末100にプリペイド式等の電子決済機能を付加することで、自動的に支払いを済ますことができる。また、サーバ300にユーザ登録がされていれば、クレジットカードなどによる精算も可能である。さらに、図5の注文画面等で、予め支払い料金を先払いし(図示せず)、注文用画像にその旨の情報を埋め込み、プリンタ100はこの先払い情報を読み取ることで支払い済みと認識する、等の構成も好適であるこの構成は、写真のプレゼントといったことにも利用できる。
【0080】
以上説明したように、本実施形態のサーバ300は、高解像度の写真画像をアップロードしたユーザに対しそれを縮小(すなわち低解像度化)した注文用画像を返す。したがって、アップロードしたユーザが、印刷注文した画像を視覚的に容易に判断できるという利点がある。
【0081】
また、本実施形態では、注文用画像をプリンタ100に送信することで印刷の注文が可能なので、その注文用画像をアップロード者から他のユーザに電子メール等で配布すれば、配布を受けたユーザはその注文用画像で印刷内容を確認した上で、プリンタ100に送信して注文を行なうことができる。また、このような電子メールによる注文用画像の送信により、これを受け取った人は写真の注文が可能になるので、写真の画像をアップロードした人以外の人も容易に注文が可能になる。
【0082】
また、注文用画像は用紙サイズや枚数などの注文情報を含んでいるので、プリンタ100は、ユーザから送信された注文用画像から注文条件を抽出し、その注文情報に従って印刷処理を実行することができる。
【0083】
また、ユーザから受信した注文用画像に対し、プリンタ100が注文情報の変更のためのユーザインタフェースを提供する構成を採れば、アップロード者から注文用画像の配布を受けたユーザが、必要に応じて注文情報に変更を加えることができる。
【0084】
また、本実施形態のサーバ300は、注文用画像の画像情報(すなわち注文情報を除いた縮小画像)自体を検索キーとして、対応する高解像度の写真画像を検索するので、堅固なセキュリティが実現できると言うメリットがある。すなわち、識別番号その他のコード情報に基づき写真画像や写真画像グループを検索する構成では、トライ・アンド・エラー方式で様々な番号を試して不正な画像入手ができる余地があるが、画像を検索キーとして用いればそのような試し打ち的な方式は極めて困難になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のシステムの全体構成を示す概略図である。
【図2】実施形態のシステム構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態のシステムによる注文から印刷までの処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】サーバにおける注文管理のためのデータ構造の一例を示す図である。
【図5】ユーザに提供される注文の入力画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
100a,b プリンタ、101 CPU、102 ROM、103 RAM、104 ページメモリ、105 NVRAM、106 印刷部、107 U/I(ユーザインタフェース)部、108 I/F(ネットワークインタフェース)、109 ハードディスク、200a,b 携帯端末、300a,b サーバ、400 PC。

Claims (10)

  1. 印刷対象の高解像度画像と、この高解像度画像の属性情報とを入力する入力手段と、
    入力された高解像度画像を保存する画像保存手段と、
    入力された高解像度画像を低解像度化することにより低解像度画像を生成し、この低解像度画像に対して前記属性情報を埋め込むことにより、注文用画像を生成する注文用画像生成手段と、
    生成された注文用画像を、指定された送信先に送信する注文用データ送信手段と、
    ユーザの持つ端末装置から注文用画像を受信する注文用画像受信手段と、
    受信した注文用画像に対応する前記高解像度画像を前記画像保存手段から検索する検索手段と、
    この検索手段で検索した高解像度画像についての印刷処理を実行する印刷実行手段と、
    を備える画像印刷システム。
  2. 画像を所定媒体に印刷出力するプリンタと、印刷注文の対象である高解像度画像を保管し、要求に応じてこの高解像度画像を前記プリンタに提供する画像印刷管理サーバと、がネットワークを介して接続されて構成される画像印刷システムであって、
    前記画像印刷管理サーバは、
    印刷対象の高解像度画像と、この高解像度画像の属性情報とを入力する入力手段と、
    入力された高解像度画像を保存する画像保存手段と、
    入力された高解像度画像を低解像度化することにより低解像度画像を生成し、この低解像度画像に対して前記属性情報を埋め込むことにより、注文用画像を生成する注文用画像生成手段と、
    生成された注文用画像を、指定された送信先に送信する注文用データ送信手段と、
    プリンタから注文用画像を受信し、その注文用画像に対応する前記高解像度画像を前記画像保存手段から検索する検索手段と、
    この検索手段で検索した高解像度画像を、前記注文用画像の送信元のプリンタに対して送信する高解像度画像提供手段と、
    を備え、
    前記プリンタは、
    ユーザの持つ端末装置から前記注文用画像を取得する注文用画像取得手段と、
    取得した前記注文用画像を前記画像印刷管理サーバに送信して、該注文用画像に対応する高解像度画像の送信を要求する画像要求手段と、
    この要求に応じて前記画像印刷管理サーバから送信された高解像度画像を受信し、この高解像度画像に対する印刷処理を実行する印刷実行手段と、
    を備える、
    画像印刷システム。
  3. 印刷対象の高解像度画像と、この高解像度画像の属性情報とを入力する入力手段と、
    入力された高解像度画像を保存する画像保存手段と、
    入力された高解像度画像を低解像度化することにより低解像度画像を生成し、この低解像度画像に対して前記属性情報を埋め込むことにより、注文用画像を生成する注文用画像生成手段と、
    生成された注文用画像を、指定された送信先に送信する注文用データ送信手段と、
    プリンタから注文用画像を受信し、その注文用画像に対応する前記高解像度画像を前記画像保存手段から検索する検索手段と、
    この検索手段で検索した高解像度画像を、前記注文用画像の送信元のプリンタに対して送信する高解像度画像提供手段と、
    を備える画像印刷管理サーバ。
  4. 前記検索手段は、前記注文用画像から前記属性情報を取り除くことにより低解像度画像を求め、低解像度化したときにその低解像度画像に整合する前記高解像度画像を、前記画像保存手段から検索することを特徴とする請求項3記載の画像印刷管理サーバ。
  5. 前記注文用データ送信手段は、前記注文用画像を、前記送信先宛の電子メールに添付して送信することを特徴とする請求項3記載の画像印刷管理サーバ。
  6. 前記画像保存手段は、前記高解像度画像に対応付けて、この高解像度画像に対応する注文用画像を保存し、
    前記注文用データ送信手段は、前記送信先に対して前記注文用画像を電子メールに添付して送信する第1の機能に加え、前記送信先に対して前記画像保存手段に保存された前記注文用画像へのアクセス情報を本文に含んだ電子メールを送信する第2の機能を備え、前記第1の機能及び第2の機能のうち指定された機能による送信を実行すると共に、
    前記画像印刷管理サーバは、
    前記プリンタから注文用画像へのアクセス情報を用いたアクセス要求を受信し、このアクセス要求に対応する注文用画像を送信元のプリンタに提供する注文用画像提供手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項5記載の画像印刷管理サーバ。
  7. 前記注文用画像生成手段は、前記属性情報をウォーターマークとして前記低解像度画像に埋め込むことにより、前記注文用画像を生成することを特徴とする請求項3記載の画像印刷管理サーバ。
  8. 前記入力手段は、前記高解像度画像の前記属性情報の一つとして、その高解像度画像の印刷出力に関する決済情報を入力し、
    前記画像印刷サーバは、受信した注文用画像に決済情報が埋め込まれている場合は、その決済情報に基づいて決済処理を実行する決済手段、を更に備えることを特徴とする請求項3記載の画像印刷管理サーバ。
  9. 前記注文用画像生成手段は、1以上の高解像度画像からなるグループの中から選ばれた代表画像の低解像度画像を生成し、この低解像度画像に対し前記属性情報を埋め込むことにより注文用画像を生成し、
    前記画像保存手段は、前記各高解像度画像を、当該画像が属する前記グループを識別可能な形で保存すると共に、そのグループの代表画像を識別する情報を保存し、
    前記検索手段は、検索した高解像度画像が属するグループに含まれる各高解像度画像に対応する各低解像度画像を前記注文用画像の送信元に送信し、これら送信した各低解像度画像に対する印刷要否の指示を該送信元から受信し、
    前記高解像度画像提供手段は、この指示において印刷要と指示された低解像度画像に対応する高解像度画像のみを該送信元に対して送信する、
    ことを特徴とする請求項3記載の画像印刷管理サーバ。
  10. ユーザの持つ端末装置から前記注文用画像を取得する注文用画像取得手段と、
    取得した前記注文用画像を所定の画像印刷管理サーバに送信して、該注文用画像に対応する高解像度画像の送信を要求する画像要求手段と、
    この要求に応じて前記画像印刷管理サーバから送信された高解像度画像を受信し、この高解像度画像に対する印刷処理を実行する印刷実行手段と、
    を備えるプリンタ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012100089A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Yahoo Japan Corp コンテンツ流通方法提供システム、コンテンツ流通方法、サーバ装置及びプログラム
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