JP4917406B2 - 文献複写処理システム、文献複写処理方法及び文献複写処理プログラム - Google Patents

文献複写処理システム、文献複写処理方法及び文献複写処理プログラム Download PDF

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本発明は、図書館などにおいて管理されている書物(文献)を複写して提供する文献複写サービスに用いる文献複写処理システム、文献複写処理方法及び複写処理プログラムに関する。
近年、図書館における情報活用のために、国立情報学研究所(NII)のNACSIS−ILL(図書館間相互貸借システム)が構築されている。この図書館間貸借システムは、参加している図書館相互間において蔵書の貸出や複写を行なうために用いられるシステムである。この図書館間相互貸借システムを用いた各図書館における処理を効率的に行なう技術もある(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、図書館が所蔵しない書物について文献複写依頼があった場合には、その書物を所蔵する他の図書館に、図書館間貸借システムを介して、文献複写依頼を行なう技術が記載されている。この場合に、図書館相互貸借データベースや相互目録データベース等を連携することにより、複写又は貸借を依頼する図書館を容易に検索して選択することができる。従って、図書館相互における文献の複写又は貸借の依頼処理や受付処理を効率的に実現できる。
更に、本館や分館の図書館間において、蔵書の貸借や文献複写を効率的に行なう技術も開示されている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2に記載の文献複写処理においては、依頼館から複写依頼があった文献を間違わないように、図書館員は、印刷された受付票を見て蔵書を探す。そして、蔵書を複写して複写物を作成した後に、この受付票から複写依頼のあった文献の情報を取得し、この情報をディスプレイに表示させて、内容を確認する。その後、作成した複写物を依頼館あてに宅配便等により発送する。
特開2003−99567号公報(第11頁〜第12頁) 特開2004−110637号公報(第9頁〜第11頁)
このように、文献複写を行なう処理では、複写依頼の書物を所蔵する図書館の職員(図書館員)によって行なわれる作業が多い。このため、この作業を効率的に行ないたいというニーズがあった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされ、その目的は、文献を複写して提供する文献複写サービスを効率的に行なうことができる文献複写処理システム、文献複写処理方法及び複写処理プログラムを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複写依頼を特定する依頼識別子と複写対象の蔵書を特定する複写蔵書識別子とを関連付けて記憶した複写受付データ記憶手段と、データを表示するディスプレイ機能、スキャン機能及び読取機能を備えたスキャナ装置とに接続された管理コンピュータを用いて、文献複写処理を行なうシステムであって、前記管理コンピュータが、前記複写蔵書識別子と、前記蔵書の複写する範囲に関する複写対象範囲とを含む複写依頼に関するデータを取得して、前記依頼識別子と関連付けて、前記複写受付データ記憶手段に記録する手段、前記依頼識別子を表示コードで印字し又は貼付された記憶媒体に前記依頼識別子を記録し、かつ前記複写対象に関する情報を表示した受付票を生成して出力する手段、前記受付票に含まれる前記表示コード又は前記記憶媒体から、前記読取機能を用いて読み取った依頼識別子を取得し、これに基づいて前記複写受付データ記憶手段から前記複写蔵書識別子を抽出する手段、蔵書に添付された情報記録媒体から、前記読取機能において読み取った蔵書を特定する蔵書特定識別子を取得し、この蔵書特定識別子と、抽出した前記複写蔵書識別子とを照合する照合処理手段、及び照合ができた場合には、この複写蔵書識別子に関連付けられている複写対象範囲データを前記スキャナ装置に送信し、前記スキャナ装置に複写対象範囲に関する情報を表示させて、スキャン指示を行なって、前記蔵書特定識別子蔵書のスキャンデータを取得し、前記依頼識別子に関連付けて記録するデータ記録手段を備えたことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の文献複写処理システムにおいて、前記管理コンピュータは、スキャン回数に基づいて、複写処理に要した費用を算出する料金計算データを記憶しており、前記管理コンピュータは、前記スキャナ装置が、スキャン指示を受信してから前記蔵書のスキャンデータの取得を完了するまでに、このスキャンデータを生成するために行なったスキャン回数を取得し、このスキャン回数のデータと前記料金計算データとを用いて、文献複写処理に要した料金を算出する料金計算手段を更に備えたことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の文献複写処理システムにおいて、前記管理コンピュータは、外部からアクセス可能なファイルデータ記憶手段に接続されており、前記データ記録手段は、前記スキャンデータを、スキャン回数分に分かれた画像ファイルデータとして取得し、この画像ファイルデータを、前記依頼識別子と関連付けた1のファイルデータに変換し、これに対してパスワードを設定した後、前記ファイルデータ記憶手段に記憶するファイル登録手段を備え、前記管理コンピュータは、このファイルデータ記憶手段に登録したファイルデータのURLを通知する通知手段を更に備えたことを要旨とする。
請求項に記載の発明は、複写依頼を特定する依頼識別子と複写対象の蔵書を特定する複写蔵書識別子とを関連付けて記憶した複写受付データ記憶手段と、データを表示するディスプレイ機能、スキャン機能及び読取機能を備えたスキャナ装置とに接続された管理コンピュータを用いて、文献複写処理を行なう方法であって、前記管理コンピュータが、前記複写蔵書識別子と、前記蔵書の複写する範囲に関する複写対象範囲とを含む複写依頼に関するデータを取得して、前記依頼識別子と関連付けて、前記複写受付データ記憶手段に記録する段階、前記依頼識別子を表示コードで印字し又は貼付された記憶媒体に前記依頼識別子を記録し、かつ前記複写対象に関する情報を表示した受付票を生成して出力する段階、前記受付票に含まれる前記表示コード又は前記記憶媒体から、前記読取機能を用いて読み取った依頼識別子を取得し、これに基づいて前記複写受付データ記憶手段から前記複写蔵書識別子を抽出する段階、蔵書に添付された情報記録媒体から、前記読取機能において読み取った蔵書を特定する蔵書特定識別子を取得し、この蔵書特定識別子と、抽出した前記複写蔵書識別子とを照合する照合処理段階、及び照合ができた場合には、この複写蔵書識別子に関連付けられている複写対象範囲データを前記スキャナ装置に送信し、前記スキャナ装置に複写対象範囲に関する情報を表示させて、スキャン指示を行なって、前記蔵書特定識別子蔵書のスキャンデータを取得し、前記依頼識別子に関連付けて記録するデータ記録段階を実行することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、複写依頼を特定する依頼識別子と複写対象の蔵書を特定する複写蔵書識別子とを関連付けて記憶した複写受付データ記憶手段と、データを表示するディスプレイ機能、スキャン機能及び読取機能を備えたスキャナ装置とに接続された管理コンピュータを用いて、文献複写処理を行なうプログラムであって、前記管理コンピュータを、前記複写蔵書識別子と、前記蔵書の複写する範囲に関する複写対象範囲とを含む複写依頼に関するデータを取得して、前記依頼識別子と関連付けて、前記複写受付データ記憶手段に記録する手段、前記依頼識別子を表示コードで印字し又は貼付された記憶媒体に前記依頼識別子を記録し、かつ前記複写対象に関する情報を表示した受付票を生成して出力する手段、前記受付票に含まれる前記表示コード又は前記記憶媒体から、前記読取機能を用いて読み取った依頼識別子を取得し、これに基づいて前記複写受付データ記憶手段から前記複写蔵書識別子を抽出する手段、蔵書に添付された情報記録媒体から、前記読取機能において読み取った蔵書を特定する蔵書特定識別子を取得し、この蔵書特定識別子と、抽出した前記複写蔵書識別子とを照合する照合処理手段、及び照合ができた場合には、この
複写蔵書識別子に関連付けられている複写対象範囲データを前記スキャナ装置に送信し、前記スキャナ装置に複写対象範囲に関する情報を表示させて、スキャン指示を行なって、前記蔵書特定識別子蔵書のスキャンデータを取得し、前記依頼識別子に関連付けて記録するデータ記録手段として機能させることを要旨とする。
(作用)
請求項1、4又は5に記載の発明によれば、管理コンピュータは、複写依頼に関するデータを取得して複写受付データ記憶手段に記憶し、依頼識別子を表示コードで印字し又は貼付された記憶媒体に前記依頼識別子を記録し、かつ前記複写対象に関する情報を表示した受付票を生成して出力する。更に、管理コンピュータは、受付票に含まれる表示コード又は記憶媒体から依頼識別子を取得し、これに基づいて複写蔵書識別子を抽出する。このため、作業員は、複写依頼に関するデータに基づいて出力した受付票に基づいて、複写対象の蔵書を取得する。そして、管理コンピュータは、受付票に記録された表示コードや記憶媒体からデータを取得し、作業員の手入力によるデータは取得しないため、複写対象を特定する複写蔵書識別子のデータを正しく、かつ効率よく取得できる。また、管理コンピュータは、複写蔵書識別子と蔵書特定識別子とを照合し、照合できた場合には、蔵書特定識別子を取得した蔵書のスキャンデータを取得し、依頼識別子に関連付けて記録する。このため、スキャンを行なう予定の蔵書が複写対象であることが照合された上で、スキャンデータが取得されて記録される。従って、複写対象物を間違うことなく複写作業を行なうことができるので、文献複写に関する作業負担を軽減して、文献複写物の提供サービスを効率よく行なうことができる。
本発明によれば、管理コンピュータは、照合ができた場合には、複写蔵書識別子に関連付けられている複写対象範囲をスキャナ装置に送信し、複写対象範囲に関する情報をスキャナ装置に表示させて、スキャン指示を行なう。このため、スキャナ装置に表示された複写対象範囲に関する情報を閲覧しながら複写対象範囲をスキャンすることができる。従って、従来のように受付票を見ながら複写対象範囲を特定してスキャンする場合に比べて、複写作業を効率よく行なうことができ、複写対象範囲の間違いを少なくすることが期待できる。
請求項に記載の発明によれば、管理コンピュータは、スキャナ装置が、スキャン指示を受信してから前記蔵書のスキャンデータの取得を完了するまでに、このスキャンデータを生成するために行なったスキャン回数を取得する。更に、管理コンピュータは、このスキャン回数のデータと前記料金計算データとを用いて、文献複写処理に要した料金を算出する。このため、管理コンピュータは、スキャナ装置がスキャン機能を用いるときに自動
的にカウントするスキャン回数を用いて料金計算を行なう。従って、スキャン回数の間違いや料金計算の間違いが少ないとともに、料金計算の手間を省いて効率よく複写作業を行なうことができる。
請求項に記載の発明によれば、管理コンピュータは、スキャンデータを、スキャン回数分に分かれた画像ファイルデータとして取得し、この画像ファイルデータを、前記依頼識別子と関連付けた1のファイルデータに変換し、これに対してパスワードを設定した後、外部からアクセス可能なファイルデータ記憶手段に記憶する。そして、このファイルデータ記憶手段に登録したファイルデータのURLを通知する。例えば、他の図書館から文献複写の依頼があった場合には、このURLが他の図書館に通知されることにより、他の図書館は、この通知されたURLにアクセスして複写データを取得して、利用者に対して複写物を提供することができる。このため、文献複写を行った場所における発送作業を省略することができるので、文献複写に関する作業負担を軽減することができる。また、ファイルデータ記憶手段には、パスワードが設定された後のファイルデータが記憶されるため、パスワードを把握できない他者は、複写依頼に対応する複写データにアクセスできない。よって、複写データの流出を抑制することができる。更に、複写データを添付せずにURLだけを通知するため、複写データが保存される可能性を低減することができる。
本発明によれば、文献複写物の提供サービスを効率よく行なうことができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態では、文献として図書館の蔵書の一部を複写するサービスを行なう図書館システムに適用した文献複写処理システムを想定する。また、本実施形態では、利用者が複写を依頼したい文献が、他の図書館にある場合を想定する。
各図書館には、図書館システムが設けられている。各図書館では、利用者からの文献複写依頼の申し込みを受け付け、また、所蔵する蔵書の複写を行ない、利用者に提供する。ここでは、文献複写依頼の申し込みが行なわれた図書館を依頼館L1とする。図1に示すように、この依頼館L1に設けられた図書館サーバ10は、依頼館L1における処理を行なうために必要な機能を有するサーバとして機能する。一方、複写対象の蔵書を有し複写を行なう図書館を受付館L2する。この受付館L2に設けられた図書館サーバ30は、受付館L2における処理を行なうために必要な機能を有するサーバとして機能する。
図1に示すように、図書館サーバ10,30は、公知の図書館間相互貸借システム20に接続されている。この図書館間相互貸借システム20は、国立情報学研究所に設置されているシステムである。この図書館相互貸借システム20は、各図書館における蔵書に関するデータベースを備えている。このデータベースには、各図書館を特定するための図書館識別子と、図書館が所有する書物を共通して特定するための識別子とが関連付けて記録されている。本実施形態では、この特定識別子としてISBNを用いられる。ISBNとは、この蔵書を世界共通で特定するための識別番号(国際標準図書番号;International Standard Book Number)である。なお、以下、ISBNデータの代わりに、NCIDデータを用いることも可能である。ここで、NCIDは、国立情報学研究所の総合目録データベース(図示せず)において、その図書を特定するための識別番号である。従って、この識別子に関連付けられている図書館識別子に基づいて、各図書館が所蔵する蔵書を把握することができる。また、この図書館相互貸借システム20は、貸借や複写の依頼先である依頼館L1の図書館サーバ10と請負先である受付館L2の図書館サーバ30とを関連付けてデータの管理を行なう。
次に、文献複写依頼の申し込みが行なわれる図書館L1に設けられた図書館サーバ10について説明する。この図書館サーバ10は、図書館員が図書館業務を行なうための業務用端末11に接続されている。この業務用端末11は、ディスプレイ、キーボード及びポインティングデバイスを備えたコンピュータ端末である。ディスプレイには、文献複写依頼を登録する依頼登録画面や文献複写を紙媒体に出力するための出力画面などが表示される。キーボードやポインティングデバイスは、文献複写依頼に関するデータを入力したり、複写したファイルデータを取得するための指示を行なったりする場合に用いる。
また、この図書館サーバ10は、MFP(Multi Function Printer;複合機)15に接
続されている。このMFP15は、プリント機能を有し、依頼があった複写物を出力する装置として用いられる。具体的には、図書館サーバ10とデータの送受信を行ない、図書館サーバ10から印刷データを受信すると、このデータに基づいて紙媒体に印刷を行ない、複写物が生成される。
更に、この図書館サーバ10は、ネットワークNを介して、図書館間相互貸借システム20とデータの送受信を行なう。そして、図書館サーバ10は、図書館間相互貸借システム20が依頼館L1を特定するための図書館識別子データを記憶している。
また、この図書館サーバ10は、蔵書データベース10a、利用者データ記憶部10b及び複写依頼データ記憶部10cを備えている。
蔵書データベース10aには、図書館が所蔵する蔵書に関する目録データが記録されている。目録データは、図書館において図書や雑誌などの蔵書が受け入れ、業務用端末11を用いた操作によって、この蔵書に関する情報が登録された場合に、蔵書データベースに記録される。この目録データは、書誌データ及び所蔵データに関するデータを含む。
書誌データは、図書や雑誌の書誌(タイトル、著者情報、出版社、刊行年、分類及びISBN等)に関するデータを含んで構成される。この書誌データは、国立情報学研究所が管理する総合所蔵目録データベースから図書館サーバ10が取得することにより、蔵書データベースに登録することもできる。
タイトルデータ領域には、この蔵書の題名に関するデータが記録されている。著者情報データ領域には、この蔵書の著者に関するデータが記録されている。出版者データ領域には、この蔵書を出版した者の名前に関するデータが記録されている。刊行年データ領域には、この蔵書を刊行した年月に関するデータが記録されている。ISBNデータ領域には、この蔵書のISBNに関するデータが記録される。
一方、所蔵データは、その蔵書の所蔵に関するデータであり、1部毎に登録される。従って、図書館が、同じ書誌の蔵書を複数部、所蔵している場合には、その部数に応じた数の所蔵データが記録される。この所蔵データには、この蔵書の所在、請求記号、資料ID及びISBNに関するデータが記録されている。
ここで、所在データ領域には、図書館における蔵書の収納場所(配架位置)に関するデータが記録される。
請求記号データ領域には、図書の背に貼られたラベルに関するデータが記録される。この請求記号データは、分類番号や著者記号(著者名などの頭文字アルファベット1文字)及び巻数・年数表示などを合わせたデータから構成される。
資料IDデータ領域には、図書館においてその蔵書を特定するための識別子に関するデータが記録される。この資料IDデータは、同じ蔵書が複数ある場合にはそれぞれ別個に付与される。更に、この資料IDデータを表示したバーコード(情報記録媒体)が、各蔵書の表紙等に貼られている。
ISBNデータ領域には、この蔵書を世界共通で特定するための識別番号に関するデータが記録される。このISBNデータを介して、所蔵データと書誌データとが関連付けられる。
一方、利用者データ記憶部10bには、この依頼館L1を利用する利用者に関する利用者データが記録されている。この利用者データは、利用登録申請を行なわれた場合に記録され、利用者識別子、利用者の氏名及び連絡先に関するデータを含んで構成される。利用
者識別子データ領域には、利用者を特定するための利用者識別子に関するデータが記録されている。氏名データ領域には、この利用者の名前に関するデータが記録されている。連絡先データ領域には、この利用者の連絡先に関するデータが記録されている。この利用者連絡先には、電話番号や住所などが用いられる。
また、複写依頼データ記憶部10cには、依頼館L1において申し込みがあった複写依頼データが記憶されている。この複写依頼データには、複写対象の蔵書を特定する書誌識別子データと、依頼対象の頁に関する対象頁データと、依頼した利用者の利用者識別子に関するデータとが含まれる。
次に、受付館L2に設けられた図書館サーバ30について説明する。この図書館サーバ30は、管理コンピュータ31を備える。管理コンピュータ31は、図書館が所蔵する図書や雑誌等の蔵書について、貸出や文献複写などの図書館業務を行なうために用いられる。この管理コンピュータ31は、図示しないCPU、RAM及びROM等を有し、後述する処理(依頼受付段階、依頼処理段階、照合処理段階、データ記録段階としてのファイル登録段階、料金計算段階及び通知段階等を含む処理)を行なう。そして、このための文献複写処理プログラムを実行することにより、管理コンピュータ31は、図4に示すように、依頼受付手段311、依頼処理手段312、照合処理手段313、データ記録手段としてのファイル登録手段314、料金計算手段315及び通知手段316等として機能する。
ここで、依頼受付手段311は、複写蔵書識別子を含む複写依頼に関するデータを取得して、依頼識別子と関連付けて、複写受付データ記憶手段に記録する。依頼処理手段312は、依頼識別子を表示コードで印字し、かつ複写対象に関する情報を表示した受付票を生成して出力する。
照合処理手段313は、受付票に含まれる表示コードから、読取機能を用いて読み取った依頼識別子を取得し、これに基づいて複写受付データ記憶手段から複写蔵書識別子を抽出する手段としても機能する。この照合処理手段313は、蔵書に添付された情報記録媒体から、読取機能を用いて読み取った蔵書を特定する蔵書特定識別子を取得し、この蔵書特定識別子と、抽出した複写蔵書識別子とを照合する。この照合処理手段は、照合ができた場合には、この複写対象識別子に関連付けられている複写対象範囲データをスキャナ装置に送信し、スキャナ装置に複写対象範囲に関する情報を表示させて、スキャナ指示を行なう。
ファイル登録手段314は、照合ができた場合には、蔵書特定識別子を取得した蔵書のスキャンデータを取得し、依頼識別子に関連付けて記録する。この場合、ファイル登録手段314は、スキャンデータを、スキャン回数分に分かれた画像ファイルデータとして取得し、この画像ファイルデータを、依頼識別子と関連付けた1のファイルデータに変換し、これに対してパスワードを設定した後、ファイルデータ記憶手段に記憶する。
料金計算手段315は、スキャナ装置が、スキャン指示を受信してから蔵書のスキャンデータの取得を完了するまでに、このスキャンデータを生成するために行なったスキャン回数を取得し、このスキャン回数のデータと料金計算データとを用いて、文献複写処理に要した料金を算出する。なお、管理コンピュータ31は、料金計算手段315として機能するために、料金計算プログラムとともに、後述するスキャン回数に基づいて料金を算出するための単価や基本料金に関するデータを記憶している。通知手段316は、ファイルデータ記憶手段に登録したファイルデータのURLを通知する。
更に、管理コンピュータ31は、図1に示す図書館間相互貸借システム20とデータの
送受信を行なう。管理コンピュータ31は、図書館間相互貸借システム20が受付館L2を特定するための図書館識別子データを記憶している。
管理コンピュータ31には、蔵書データベース32、複写受付データ記憶手段としての複写受付データ記憶部33及びファイルデータ記憶手段としてのファイルデータ記憶部34が接続されている。蔵書データベース32は、図書館サーバ10の蔵書データベース10aと同じ構成をしているので、説明は省略する。なお、本実施形態では、蔵書データベース32に記憶された資料IDデータが蔵書特定識別子として機能する。
複写受付データ記憶部33には、図2に示すように、複写受付データ330が記録される。この複写受付データ330は、ネットワークNを介して、文献の複写依頼を受信した場合に生成される。この複写受付データ330には、受付識別子、書誌識別子、複写対象範囲、依頼館識別子、依頼利用者識別子、ステータス、処理年月日、スキャン回数、料金及びURLに関するデータが含まれる。
受付識別子データ領域には、受付館L2において受け付けた複写依頼を特定するための識別子が記録される。この受付識別子が依頼識別子として機能する。
書誌識別子データ領域には、複写の対象となる蔵書を特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、この書誌識別子が、複写蔵書識別子として機能し、具体的にはISBNを用いる。これにより、依頼館L1において複写依頼があった蔵書を受付館L2においても特定できる。
複写対象範囲データ領域には、依頼があった蔵書において複写の対象となっている範囲に関するデータが記録される。本実施形態では、複写の対象となっている範囲に関するデータとして、複写対象頁データを用いる。
依頼館識別子データ領域には、依頼館L1を特定するための図書館識別子に関するデータが記録される。
依頼利用者識別子データ領域には、複写依頼を行なった利用者を依頼館L1において特定するための識別子データが記録される。
ステータスデータ領域には、受け付けた複写依頼の処理のステータスに関するデータが記録される。このステータスデータとして、「未処理」又は「処理済み」に関するフラグデータが記録される。ネットワークNを介して複写依頼を受け付けた場合には「未処理」のフラグデータが記録され、後述する複写実行処理を行なった場合には「処理済み」のフラグデータが記録される。
処理年月日データ領域には、複写処理を行った年月日に関するデータが記録される。
スキャン回数データ領域には、複写処理によりスキャンを行なった回数に関するデータが記録される。
料金データ領域には、複写処理に対する料金に関するデータが記録される。
URLデータ領域には、複写処理により生成した電子データを記録したURL(Uniform Resource Locator)に関するデータが記録される。
また、図1に示すファイルデータ記憶部34は、複写処理により生成した電子ファイルデータを、このファイルデータの格納場所を示すURLと関連付けて記憶する。このファイルデータ記憶部34は、インターネットIを介しての外部からのアクセスが許容されたデータ記憶部である。なお、本実施形態では、この電子ファイルデータとして、PDF(Portable Document Format)形式の文書データを用いる。なお、電子ファイルデータは、
ファイルデータ記憶部34に記録されてから一定期間(例えば1週間)経過すると削除される。
この図書館サーバ30には、図書館業務を行なうための業務用端末41が接続されている。この業務用端末41は、ディスプレイ、キーボード及びポインティングデバイスを備えたコンピュータ端末である。ディスプレイには、複写を行なう蔵書を特定するための情報を記録した受付票の出力を指示するための出力画面などが表示される。キーボードやポインティングデバイスは、受付票を出力する指示する場合等に用いる。
更に、図書館サーバ30は、スキャナ装置としてのMFP(複合機)45に接続されている。このMFP45は、プリンタ機能、スキャナ機能及びバーコード読取機能等の機能を備える。具体的には、図3に示すように、MFP45は、制御部51と、この制御部51により制御される操作パネル処理部52、プリンタ処理部53、スキャナ処理部54、バーコード読取処理部55及びデータ記憶部56とを備える。制御部51は、制御手段(CPU)、記憶手段(RAM、ROM等)、通信手段等を有する。この制御部51の制御手段は、各処理部(52〜55)及びデータ記憶部56の制御を行なう。また、制御部51の記憶手段には、複写実行処理プログラム等のプログラムデータが記憶されている。このため、制御手段は、受付票出力指示を受けると図4に示す受付票出力手段450として機能する。更に、制御手段は、文献複写開始の指示を受けると複写実行処理プログラムを起動して処理を実行し、図4の複写対象データ取得手段451、複写処理データ取得手段452として機能する。更に、制御部51の通信手段は、図書館サーバ30とデータの送受信を行なう。
操作パネル処理部52は、図5に示す操作パネル50を備え、データの入出力手段として機能する。この操作パネル50には、タッチパネル500とともに、文献複写キー501及びスタートボタン502などの各種機能キーが設けられている。プリンタ処理部53は、図書館サーバ30から取得したデータに基づいて印刷を実行する。スキャナ処理部54は、読取台に載置された紙等からスキャンして得た電子データを生成し、データ記憶部56に記憶する。バーコード読取処理部55は、バーコードを特定するためのデータを記憶しており、スキャンしたデータからバーコードを特定できた場合には、このバーコードデータに含まれるデータを取得する。データ記憶部56は、スキャン機能により取得したスキャンデータを一時的に格納する。また、このデータ記憶部56は、MFP45において文献複写処理を実行できる図書館員のログイン識別子とパスワードとを関連付けて記憶している。
次に、上述した図書館システムにおける文献複写処理について、図4及び図5を用いて説明する。ここでは、複写依頼処理、複写対象特定処理、複写実行処理及び複写物提供処理の順に説明する。
(複写依頼処理)
まず、利用者は、依頼館L1において文献複写の申し込みを行なう。ここでは、依頼館L1において所蔵していない蔵書の文献複写の申し込みを行なう場合を想定する。
具体的には、利用者は、複写を希望する文献を含む蔵書を特定するための蔵書特定情報(書物のタイトル、巻、著者、請求記号など)と、複写対象の頁に関する情報と、申し込みを行なった利用者を特定する情報(利用者識別子)とを紙に書いて、図書館員に提出する。そして、図書館員は、業務用端末11を用いて、提供されたこれらの情報を、キーボードやポインティングデバイスを用いて入力する。
これにより、図書館サーバ10は、蔵書特定情報、複写対象頁の情報及び利用者識別子
を含めた複写申込データを取得し、複写依頼データ記憶部10cに記憶する。ここで、図書館サーバ10は、蔵書特定情報に基づいて、複写対象の蔵書を特定するためのISBNデータを蔵書データベース10aから取得して記録する。
そして、図書館サーバ10は、ネットワークNを介して図書館間相互貸借システム20に複写依頼データを送信する。この複写依頼データには、取得したISBNデータ、入力された複写対象頁データ、利用者識別子データ及びこの依頼館L1を識別するための図書館識別子データが含まれる。
図書館間相互貸借システム20においては、複写依頼の対象の書物を所蔵する図書館を検索する。具体的には、受信した複写依頼データのISBNデータによって特定される書物を所蔵する図書館の図書館識別子を特定する。そして、図書館間相互貸借システム20は、特定した図書館識別子の図書館(受付館L2)に対して複写依頼データを転送する。
これにより、受付館L2の図書館サーバ30は、図書館間相互貸借システム20から、ネットワークNを介して複写依頼データを受信する。
次に、依頼受付手段311は、複写依頼データに基づいて複写受付データ330を複写受付データ記憶部33に登録する。具体的には、依頼受付手段311は、受付識別子を付与し、これを受付識別子データ領域に記録した複写受付データ330を生成する。更に、依頼受付手段311は、受信した複写依頼データに含まれるISBNデータ、複写対象頁データ、依頼館識別子データ及び利用者識別子データを、複写受付データ330の書誌識別子データ領域、複写対象範囲データ領域、依頼館識別子データ領域及び依頼利用者識別子データ領域のそれぞれに記録する。この段階では、依頼受付手段311は、ステータスデータ領域に、「未処理」のフラグデータを記録する。なお、新たに登録された複写受付データ330には、処理年月日データ領域、スキャン回数データ領域、料金データ領域及びURLデータ領域にはデータが記録されていない。以上により、複写依頼処理が完了する。
(複写対象特定処理)
次に、複写を実行する前準備としての複写対象特定処理を行なう。この複写対象特定処理は、複写対象の蔵書を書庫から取り出すために、蔵書についての情報が表示される受付票60を出力する処理である。具体的には、まず、図書館員は、業務用端末41を用いて、受付票60を出力する指示を行なう。この場合、依頼処理手段312は、複写受付データ記憶部33に登録されている複写受付データ330のうち、ステータスデータ領域に「未処理」のフラグデータが記録されている複写受付データ330を抽出する。更に、依頼処理手段312は、抽出した複写受付データ330の書誌識別子データに一致するISBNデータを有する蔵書データを、蔵書データベース32から抽出する。
このとき、「未処理」フラグデータを有する複写受付データ330が多数抽出された場合には、依頼処理手段312は、複写受付データ330の並び換え処理を行なう。具体的には、依頼処理手段312は、抽出した複写受付データ330を、各蔵書データの所在データ及び請求記号順に並び換えを行なう。通常、所在データに応じて蔵書の棚などの位置を特定することができ、棚においては請求記号に基づいて配架がされている。従って、依頼処理手段312は、依頼処理手段312が所在データ及び請求記号などの情報に基づいて並び換えを行なうことにより、近隣に配架されている蔵書についての複写依頼をまとめることができる。
次に、依頼処理手段312は、各複写受付データに対応する受付票印刷データを生成する。具体的には、依頼処理手段312は、抽出した複写受付データ330の受付識別子を表示するバーコード表示データを生成する。そして、依頼処理手段312は、生成したバ
ーコード、受付識別子、抽出した蔵書データのタイトル、著者などの書誌情報及び所在に関するデータを含めた受付票印刷データを、抽出した複写受付データ毎に生成する。そして、生成した受付票印刷データをMFP45に送信する。
これにより、MFP45の制御部51は、受付票の出力を行なう。具体的には、受付票出力手段450は、受信した受付票印刷データに基づいてプリンタ処理部53を制御して、受付票60を印刷する。印刷された受付票60には、受付識別子としての受付番号、この受付識別子を示す表示コードとしてのバーコード、蔵書のタイトルや所在などに関する情報が表示される。その後、図書館員は、受付票に記載された情報に基づいて、複写の対象である蔵書を書架に取りに行く。
(複写実行処理)
図書館員は、書架から蔵書70を取得した場合、MFP45を用いた複写作業を開始する。具体的には、図書館員は、MFP45の操作パネル50の操作キーから文献複写キー501を選択する。これにより、MFP45の制御部51は、操作パネル処理部52を介して文献複写開始の指示を受け付け、複写実行処理プログラムを起動する。
そこで、複写対象データ取得手段451は、まず、図5に示すように、タッチパネル500にログイン画面510を表示する。このログイン画面510には、図書館員のログイン名及びパスワードをそれぞれ入力する入力欄と、ログインボタンとが表示される。ここで、図書館員が各入力欄に触れると、MFP45は、ソフトキーボード画面600を表示する。このソフトキーボード画面600に、数字や文字が入力され、OKボタンが選択されると、ログイン識別子を入力することができる。そして、ログイン画面510にログイン名及びパスワードの入力が完了し、ログインボタンが選択された場合、複写対象データ取得手段451は、データ記憶部56に登録されたログイン識別子及びパスワードに一致するデータを検索して、ユーザ認証を行なう。
一致するデータを抽出することによりユーザ認証が完了した複写対象データ取得手段451は、まず、受付識別子入力画面520をタッチパネル500に表示する。この受付識別子入力画面520には、受付票60をスキャンする場合に用いる読取ボタン又は受付番号入力欄が含まれている。
ここで、図書館員は、MFP45の読取台に受付票60を載置して、受付識別子入力画面520の読取ボタンを選択する。これにより、制御部51は、読取台の受付票60をスキャンしながら、バーコード読取処理部55を用いて、スキャン画像に含まれるバーコードを特定し、このバーコードに含まれるデータ(受付識別子データ)を取得する。
次に、制御部51は、蔵書識別子入力画面530をタッチパネル500に表示する。この蔵書識別子入力画面530には、蔵書70のバーコードをスキャンする場合に用いる読取ボタンが含まれている。
そこで、図書館員は、蔵書70のバーコードが貼付されている表紙がスキャンされるように、蔵書をMFP45の読取台に載置する。そして、図書館員は、蔵書識別子入力画面530に含まれる読取ボタンを選択する。これにより、MFP45の制御部51は、読取台の蔵書をスキャンしながら、バーコード読取処理部55を用いて、スキャン画像に含まれるバーコードを特定し、このバーコードに含まれるデータ(資料IDデータ)を取得する。そして、複写対象データ取得手段451は、取得した受付識別子データ及び蔵書の資料IDデータを、図書館サーバ30に送信する。
そして、管理コンピュータ31の照合処理手段313は、受信した資料IDデータを有
する蔵書の所蔵データを蔵書データベース32から抽出し、受信した受付識別子データを有する複写受付データ330を複写受付データ記憶部33から抽出する。次に、照合処理手段313は、抽出した所蔵データのISBNデータ領域に記録されたデータと、抽出した複写受付データ330の書誌識別子データ領域に記録されたデータとを比較する。
比較した結果、これらのデータが一致した場合には、照合処理手段313は、このISBNが記録された書誌データを蔵書データベース32から抽出し、この複写対象の蔵書のタイトルに関するデータを蔵書データベース32から取得する。そして、照合処理手段313は、受付識別子、取得した蔵書のタイトル、抽出した複写受付データ330の複写対象範囲に関するデータを含む複写対象確認データを生成し、MFP45に送信する。
これにより、MFP45の制御部51は、まず、受信した複写対象確認データに基づいてスキャン指示画面540をタッチパネル500に表示する。このスキャン指示画面540には、読取枚数と、受付識別子、蔵書のタイトル及び複写対象頁に関する情報を含む複写対象確認情報が表示される。
そこで、図書館員は、この複写対象確認情報を閲覧しながら、表示されている複写対象頁を読み取るように、蔵書を読取台に載置して、操作パネル50のスタートボタン502を選択する。これにより、制御部51の複写処理データ取得手段452は、スキャナ処理部54を用いて、読取台の蔵書をスキャンして画像ファイルデータを生成し、この画像ファイルデータをデータ記憶部56に一時的に記憶する。そして、複写処理データ取得手段452は、スキャン回数をカウントする。具体的には、複写処理データ取得手段452は、スキャン指示画面540に表示されている読取枚数を取得し、この読取枚数に「1」を加算した値をスキャン回数として取得し、この値を新たな読取枚数として表示する。
その後、図書館員は、1回のスキャンが完了する度に、残りの頁を読み取るように蔵書を載置してスタートボタン502を選択する。これにより、制御部51は、蔵書の複写対象頁を次々に画像ファイルデータを取得して記憶しながら、スキャンした回数をカウントして、読取枚数の更新を行なう。その後、図書館員が、複写対象頁を最後までスキャンした場合には、スキャン指示画面540に表示されている登録ボタンを選択する。
これにより、複写処理データ取得手段452は、複写処理データを図書館サーバ30の管理コンピュータ31に送信する。この複写処理データには、受付識別子データ、データ記憶部56に記憶された画像ファイルデータ及びカウントしたスキャン回数に関するデータが含まれる。なお、複写処理データを送信した複写処理データ取得手段452は、図書館サーバ30に文書を保存した旨の終了画面550をタッチパネルに表示する。このタッチパネル500には、処理を行なった受付識別子と確認ボタンとが含まれる。そして、この確認ボタンが選択されると、制御部51はタッチパネル500に上述した受付識別子入力画面520を再び表示する。
一方、複写処理データを取得した管理コンピュータ31は、取得した受付識別子によって特定される複写受付データ330を特定する。具体的には、ファイル登録手段314は、受付識別子データを有する複写受付データ330を複写受付データ記憶部33から抽出する。そして、ファイル登録手段314は、複写処理データを取得した現在の年月日を処理年月日データ領域に記録する。
次に、管理コンピュータ31は、画像ファイルデータの登録を行なう。具体的には、ファイル登録手段314は、複写処理データに含まれた画像ファイルデータをPDFファイルデータに変換する。そして、ファイル登録手段314は、このPDFファイルのファイル名に、この複写処理データに含まれた受付識別子を付与する。更に、ファイル登録手段
314は、このPDFファイルに対して、閲覧及び変更を行なうためのユーザパスワードと、このユーザパスワードの変更を行なうために必要なシステムパスワードを設定する。本実施形態では、ユーザパスワードとして、抽出した複写受付データ330の依頼館識別子及び依頼利用者識別子を用いる。また、システムパスワードとして、受付識別子と処理年月日とから構成されるデータを用いる。そして、ファイル登録手段314は、ファイル名、ユーザパスワード及びシステムパスワードの情報が付加されたPDFファイルをファイルデータ記憶部34に転送して記憶させる。
そして、PDFファイルをファイルデータ記憶部34に登録した管理コンピュータ31は、受信したスキャン回数に関するデータをスキャン回数データ領域に記録する。そして、管理コンピュータ31は、料金計算プログラム及び料金計算データに基づいて料金計算を行なう。具体的には、料金計算手段315は、料金計算プログラムに従って、スキャン回数と単価及び基本料に基づいて合計金額を算出する。そして、算出した料金を複写受付データ記憶部33の料金データ領域に記憶する。
次に、管理コンピュータ31は、複写データの通知を行なう。具体的には、通知手段316は、まず、ファイルデータ記憶部34に記憶させたPDFファイルのURLデータを複写受付データ330のURLデータ領域に記憶する。そして、この複写受付データ330のステータスデータ領域のデータを「処理済み」のフラグデータに更新する。
そして、通知手段316は、ネットワークNを介して図書館間相互貸借システム20に複写完了通知を送信する。この複写完了通知には、書誌識別子、依頼館識別子、依頼利用者識別子、料金及びURLに関するデータが含まれる。
図書館間相互貸借システム20は、複写完了通知に含まれる依頼館識別子から依頼館L1を特定し、この依頼館L1の図書館サーバ10に対して、書誌識別子、依頼利用者識別子及びURLに関するデータを転送する。なお、図書館相互貸借システム20は、受付館L2から取得した料金と、複写の依頼先及び請負先の図書館の情報と関連付けて記憶する。以上により、複写実行処理が完了する。
(複写物提供処理)
図書館間相互貸借システム20から、書誌識別子、依頼利用者識別子及びURLに関するデータを受信した図書館サーバ10は、依頼した複写物が到着した旨の通知を業務用端末11のディスプレイに行なう。この通知を見た図書館員は、受信したURLデータを用いてインターネットIを介してファイルデータ記憶部34にアクセスする。このとき、図書館員は、依頼館L1の図書館識別子及び文献複写依頼をした利用者の利用者識別子から構成されるユーザパスワードを入力することで、複写されたPDFファイルにアクセスすることができる。そして、PDFファイルにアクセスできた場合には、ポインティングデバイスを用いて、そのPDFファイルの印刷実行を指示する。
これにより、図書館サーバ10は、URLのデータで特定されるPDFファイルデータを印刷データに変換し、これをMFP15に送信する。MFP15は、受信した印刷データに基づいて紙媒体に印刷を実行し、複写物が生成される。
その後、図書館サーバ10は、依頼利用者識別子に基づいて利用者データ記憶部10bから、複写依頼を行なった利用者の連絡先を特定する。そして、この連絡先を業務用端末11のディスプレイに表示させて、図書館員に、依頼された文献の複写物が到着した旨を連絡するように指示を促す。その後、連絡を受けた利用者が依頼館L1に複写物を受け取ることで、複写物が利用者に提供される。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
・ 本実施形態では、図書館サーバ30の管理コンピュータ31は、複写依頼データを受信すると、複写受付データ330を複写受付データ記憶部33に登録する。管理コンピュータ31は、「未処理」のフラグデータが記録されている複写受付データ330を抽出し、この複写受付データ330の受付識別子を表示するバーコード表示データを生成し、このバーコード表示データを含む受付票印刷データを生成する。管理コンピュータ31は、受付印刷データをMFP45に送信して、受付票60を出力する。その後、管理コンピュータ31は、MFP45から、受付票60のバーコードに含まれる受付識別子と、蔵書のバーコードに含まれる資料IDデータとを取得する。このため、管理コンピュータ31は、管理コンピュータ31が、複写受付データ記憶部33に記憶したデータから出力したバーコードから受付識別子を取得し、蔵書に貼付されている資料IDを取得し、図書館員の手入力によるデータは取得しないので、正しいデータを効率よく取得することができる。そして、管理コンピュータ31は、受信した資料IDデータを有する蔵書の所蔵データのISBNデータと、受信した受付識別子データとを有する複写受付データ330のISBNデータとを照合し、照合できた場合には、MFP45にスキャン指示画面540を表示させる。MFP45の制御部51は、読取台の蔵書をスキャンして画像ファイルデータを生成して記憶し、登録ボタンが選択されると、画像ファイルデータを含む複写処理データを管理コンピュータ31に送信する。このため、スキャンを行なう予定の蔵書が複写対象であることを確認した上で、管理コンピュータ31は、複写スキャンデータを取得することができる。従って、複写対象物を間違うことなく複写作業を行なうことができるので、文献複写に関する図書館員の作業負担を軽減して、文献複写物の提供サービスを効率よく行なうことができる。
・ 本実施形態では、管理コンピュータ31は、資料IDデータを有する蔵書の所蔵データのISBNデータと、受付識別子データとを有する複写受付データ330のISBNデータとを比較した結果、これらデータが一致した場合には、複写対象確認データを生成し、MFP45に送信する。MFP45では、受信した複写対象確認データに基づいてスキャン指示画面540をタッチパネル500に表示する。このスキャン指示画面540には、読取枚数と、受付識別子、蔵書のタイトル及び複写対象頁に関する情報を含む複写対象確認情報が表示される。このため、この複写対象確認情報を閲覧しながら複写対象頁をスキャンすることができる。従って、従来のように受付票60を見ながら複写対象頁を特定してスキャンする場合に比べて、複写作業を効率よく行なうことができるともに、複写対象頁の間違いを少なくすることが期待できる。
・ 本実施形態では、MFP45は、1回のスキャンが完了する度に、画像ファイルデータを取得して記憶しながら、スキャンした回数をカウントする。その後、登録ボタンが選択されると、MFP45は、カウントしたスキャン回数に関するデータを管理コンピュータ31に送信する。管理コンピュータ31は、料金計算プログラムに従って、スキャン回数と単価及び基本料に基づいて合計金額を算出し、算出した料金を複写受付データ記憶部33の料金データ領域に記憶する。このため、MFP45がスキャン機能を用いるときに自動的にカウントするスキャン回数を用いて、管理コンピュータ31が料金計算を行なうので、スキャン回数の間違いや料金計算の間違いを少なくするとともに、料金計算の手間を省いて効率よく複写作業を行なうことができる。
・ 本実施形態では、管理コンピュータ31は、MFP45から複写処理データを取得すると、これに含まれた画像ファイルデータをPDFファイルデータに変換し、このPDFファイルに対してユーザパスワードを設定して、外部からアクセスできるファイルデータ記憶部34に記憶させる。そして、管理コンピュータ31は、ファイルデータ記憶部34に記憶したURLデータを含む複写完了通知を、図書館間相互貸借システム20を介して依頼館L1の図書館サーバ10に送信する。図書館サーバ10は、URLデータに基づ
いてPDFファイルの印刷を実行し、依頼した複写物を入手する。このため、従来において、依頼館L1への宅配便等を用いた発送作業を省略することができるので、文献複写に関する作業負担を軽減することができる。また、ファイルデータ記憶部34には、パスワードが設定された後のファイルデータが記憶されるため、パスワードを把握できない他者は、複写依頼のあったPDFファイルデータにアクセスできない。よって、複写データの流出を抑制することができる。更に、依頼館L1へはURLデータを通知するだけで、PDFファイルデータを添付しないので、不必要にファイルデータが保存されることを回避することができる。
・ 本実施形態では、ファイルデータ記憶部34に登録されるPDFファイルデータに対して設定するユーザパスワードに、依頼館L1を特定するための図書館識別子と、複写依頼を行った利用者の依頼利用者識別子とを用いる。このため、そのユーザパスワードの受け渡しを行なわなくても、依頼館L1においてはユーザパスワードを把握できるため、PDFファイルデータの流出を抑制することができる。
・ 本実施形態では、PDFファイルデータに対して、受付識別子と処理年月日とから構成されるデータをシステムパスワードとして設定する。受付識別子及び処理年月日は、受付館L2の図書館員以外では把握できないデータであるため、PDFファイルの流出を抑制することができる。
・ 本実施形態では、複写実行処理を行なう場合には、図書館員のログイン名及びパスワードを用いたユーザ認証を行なう。このため、権限のない者が、MFP45を用いて複写実行処理を行なうことを回避することができる。
・ 本実施形態では、受付票60を出力する場合には、対象となる複写受付データ330が多数抽出された場合には、管理コンピュータ31は、各蔵書データの所在データ及び請求記号に基づいて複写受付データ330の並び換えを行なう。そして、管理コンピュータ31は、写受付データに対応する受付票印刷データを生成し、MFP45を用いて受付票60を印刷する。通常、所在データに応じて蔵書の棚などの位置を特定することができ、棚においては請求記号に基づいて配架がされている。従って、依頼処理手段312は、依頼処理手段312が所在データ及び請求記号などの情報に基づいて並び換えを行なうことにより、近隣に配架されている蔵書についての複写依頼をまとめることができる。このため、近隣に配置されている蔵書の複写依頼の受付票60を固めて出力できるので、図書館員は、複写対象の蔵書を書架から効率よく持ってくることができる。
また、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態において、MFP45の制御部51は、スキャン指示画面540に登録ボタンを表示させた。ここで、制御部51は、スキャン指示画面540に、スキャンした画像の内容を確認するためのボタンを表示させてもよい。このボタンが選択された場合には、制御部51は、このスキャン指示画面540を表示してからボタンが選択されるまでに、データ記憶部56に記憶された画像ファイルデータをタッチパネル500に表示させる。これにより、図書館員は、画像ファイルデータを適宜確認することができる。
○ 上記実施形態において、図書館サーバ10は、図書館員によるデータ入力により、複写申込データを取得した。これに代えて、利用者からデータを受信することにより、文献複写依頼を受け付けてもよい。具体的には、図書館サーバ10には、利用者が利用するユーザ端末が接続される。利用者は、例えば、各図書館の蔵書データベースを用いて文献複写したい蔵書に関する情報を検索する。そして、該当する蔵書についての情報を取得した場合には、文献複写依頼をユーザ端末から送信する。
○ 上記実施形態においては、利用者が文献複写を依頼した図書館(依頼館L1)と、複写対象の蔵書を所有する図書館(受付館L2)が異なるとして説明した。これに限らず、図書館内に蔵書がある場合にも、同様に文献複写処理を行なうことができる。この場合、受付館L2の図書館サーバ30に利用者が用いるユーザ端末が接続されている。図書館サーバ30の管理コンピュータ31は、蔵書特定情報、複写対象頁及び利用者識別子を含む複写申込データを受信すると、これらのデータに基づいて複写受付データ330を登録して、以降の処理を行なう。そして、管理コンピュータ31は、利用者が図書館内のユーザ端末からアクセスした場合に、URLデータを送信する。これにより、図書館サーバ30は、他の図書館からの文献複写依頼及び自館における文献複写依頼の両方に対して同じシステムを用いて、複写実行処理を行なうことができる。また、ここで、ユーザ端末及びプリンタの代わりに、MFP45を用いることもできる。
○ 上記実施形態においては、依頼館L1の図書館サーバ10は、複写申込データとして、蔵書特定情報とともに、複写対象の頁に関する情報を取得した。また、受付館L2の図書館サーバ30は、蔵書を特定するISBNデータとともに、複写対象頁データを取得し、複写対象範囲データ領域に記憶した。これに限らず、複写範囲を特定できるデータであれば、複写対象頁データでなくてもよい。例えば、学術論文集において、その論文の内容を指定して複写の申し込みをしてもよい。この場合には、図書館サーバ30の複写受付データ330の複写対象範囲データ領域には、複写する論文の内容を特定するためのデータを記録する。
○ 上記実施形態においては、MFP45を用いた複写実行処理を行なう場合には、図書館員のログイン名及びパスワードを用いてユーザ認証を行なった。これに限らず、MFP45が図書館員しか使用できないような場所にある場合には、ユーザ認証を省略してもよい。
○ 上記実施形態において、MFP45は、受付票60に表示されたバーコードから受付識別子に関するデータを取得した。これに限らず、MFP45が受付票60から受付識別子を取得するものは、バーコード以外にも2次元コードやICタグなどであってもよい。前者の場合には、管理コンピュータ31は、バーコードの代わりに、MFP45に2次元コードを印字させる。後者の場合には、管理コンピュータ31は、ICタグ(記憶媒体)が設けられた受付票60を用い、この受付票60に複写依頼があった情報を印字するとともに、ICタグに受付識別子に関するデータを記憶する。また、上記実施形態では、蔵書を特定するための資料IDは、蔵書70に貼付されたバーコードから取得した。これに限らず、蔵書を特定するための蔵書特定識別子に関するデータは、蔵書70に設けられた2次元コードやICタグなどからデータを取得してもよい。
実施形態におけるシステムの概略図。 複写受付データ記憶部に記録されたデータの説明図。 MFPの機能ブロックの説明図。 図書館システム及びMFPにおける処理を説明する説明図。 MFPの操作パネルに表示される画面の説明図。
符号の説明
31…管理コンピュータ、33…複写受付データ記憶手段としての複写受付データ記憶部、34…ファイルデータ記憶手段としてのファイルデータ記憶部、45…スキャナ装置としての複合機(MFP)、60…受付票、70…蔵書、311…依頼受付手段、312…依頼処理手段、313…照合処理手段、314…ファイル登録手段、315…料金計算手段、316…通知手段。

Claims (5)

  1. 複写依頼を特定する依頼識別子と複写対象の蔵書を特定する複写蔵書識別子とを関連付けて記憶した複写受付データ記憶手段と、データを表示するディスプレイ機能、スキャン機能及び読取機能を備えたスキャナ装置とに接続された管理コンピュータを用いて、文献複写処理を行なうシステムであって、
    前記管理コンピュータが、
    前記複写蔵書識別子と、前記蔵書の複写する範囲に関する複写対象範囲とを含む複写依頼に関するデータを取得して、前記依頼識別子と関連付けて、前記複写受付データ記憶手段に記録する手段、
    前記依頼識別子を表示コードで印字し又は貼付された記憶媒体に前記依頼識別子を記録し、かつ前記複写対象に関する情報を表示した受付票を生成して出力する手段、
    前記受付票に含まれる前記表示コード又は前記記憶媒体から、前記読取機能を用いて読み取った依頼識別子を取得し、これに基づいて前記複写受付データ記憶手段から前記複写蔵書識別子を抽出する手段、
    蔵書に添付された情報記録媒体から、前記読取機能において読み取った蔵書を特定する蔵書特定識別子を取得し、この蔵書特定識別子と、抽出した前記複写蔵書識別子とを照合する照合処理手段、及び
    照合ができた場合には、この複写蔵書識別子に関連付けられている複写対象範囲データを前記スキャナ装置に送信し、前記スキャナ装置に複写対象範囲に関する情報を表示させて、スキャン指示を行なって、前記蔵書特定識別子蔵書のスキャンデータを取得し、前記依頼識別子に関連付けて記録するデータ記録手段
    を備えたことを特徴とする文献複写処理システム。
  2. 前記管理コンピュータは、スキャン回数に基づいて、複写処理に要した費用を算出する料金計算データを記憶しており、
    前記管理コンピュータは、前記スキャナ装置が、スキャン指示を受信してから前記蔵書のスキャンデータの取得を完了するまでに、このスキャンデータを生成するために行なったスキャン回数を取得し、このスキャン回数のデータと前記料金計算データとを用いて、文献複写処理に要した料金を算出する料金計算手段を更に備えたことを特徴とする請求項に記載の文献複写処理システム。
  3. 前記管理コンピュータは、外部からアクセス可能なファイルデータ記憶手段に接続されており、
    前記データ記録手段は、前記スキャンデータを、スキャン回数分に分かれた画像ファイルデータとして取得し、この画像ファイルデータを、前記依頼識別子と関連付けた1のファイルデータに変換し、これに対してパスワードを設定した後、前記ファイルデータ記憶手段に記憶するファイル登録手段を備え、
    前記管理コンピュータは、このファイルデータ記憶手段に登録したファイルデータのURLを通知する通知手段を更に備えたことを特徴とする請求項に記載の文献複写処理システム。
  4. 複写依頼を特定する依頼識別子と複写対象の蔵書を特定する複写蔵書識別子とを関連付けて記憶した複写受付データ記憶手段と、データを表示するディスプレイ機能、スキャン機能及び読取機能を備えたスキャナ装置とに接続された管理コンピュータを用いて、文献複写処理を行なう方法であって、
    前記管理コンピュータが、
    前記複写蔵書識別子と、前記蔵書の複写する範囲に関する複写対象範囲とを含む複写依頼に関するデータを取得して、前記依頼識別子と関連付けて、前記複写受付データ記憶手段に記録する段階、
    前記依頼識別子を表示コードで印字し又は貼付された記憶媒体に前記依頼識別子を記録し、かつ前記複写対象に関する情報を表示した受付票を生成して出力する段階、
    前記受付票に含まれる前記表示コード又は前記記憶媒体から、前記読取機能を用いて読み取った依頼識別子を取得し、これに基づいて前記複写受付データ記憶手段から前記複写蔵書識別子を抽出する段階、
    蔵書に添付された情報記録媒体から、前記読取機能において読み取った蔵書を特定する蔵書特定識別子を取得し、この蔵書特定識別子と、抽出した前記複写蔵書識別子とを照合する照合処理段階、及び
    照合ができた場合には、この複写蔵書識別子に関連付けられている複写対象範囲データを前記スキャナ装置に送信し、前記スキャナ装置に複写対象範囲に関する情報を表示させて、スキャン指示を行なって、前記蔵書特定識別子蔵書のスキャンデータを取得し、前記依頼識別子に関連付けて記録するデータ記録段階
    を実行することを特徴とする文献複写処理方法。
  5. 複写依頼を特定する依頼識別子と複写対象の蔵書を特定する複写蔵書識別子とを関連付けて記憶した複写受付データ記憶手段と、データを表示するディスプレイ機能、スキャン機能及び読取機能を備えたスキャナ装置とに接続された管理コンピュータを用いて、文献複写処理を行なうプログラムであって、
    前記管理コンピュータを、
    前記複写蔵書識別子と、前記蔵書の複写する範囲に関する複写対象範囲とを含む複写依頼に関するデータを取得して、前記依頼識別子と関連付けて、前記複写受付データ記憶手段に記録する手段、
    前記依頼識別子を表示コードで印字し又は貼付された記憶媒体に前記依頼識別子を記録し、かつ前記複写対象に関する情報を表示した受付票を生成して出力する手段、
    前記受付票に含まれる前記表示コード又は前記記憶媒体から、前記読取機能を用いて読み取った依頼識別子を取得し、これに基づいて前記複写受付データ記憶手段から前記複写蔵書識別子を抽出する手段、
    蔵書に添付された情報記録媒体から、前記読取機能において読み取った蔵書を特定する蔵書特定識別子を取得し、この蔵書特定識別子と、抽出した前記複写蔵書識別子とを照合する照合処理手段、及び
    照合ができた場合には、この複写蔵書識別子に関連付けられている複写対象範囲データ
    を前記スキャナ装置に送信し、前記スキャナ装置に複写対象範囲に関する情報を表示させて、スキャン指示を行なって、前記蔵書特定識別子蔵書のスキャンデータを取得し、前記依頼識別子に関連付けて記録するデータ記録手段
    として機能させることを特徴とする文献複写処理プログラム。
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