JP6790661B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1の画像形成装置では、帯電ロール及び現像ロールの回転周期が感光体ドラムの回転周期の整数分の1に設定されている。また、感光体ドラム、帯電ロール及び現像ロールに起因する濃度変動の形態及び周期を把握するスキャナーによって把握された濃度変動の形態及び周期に基づいて、当該濃度変動を補正するパーソナルコンピュータを有する。
特開2004−109483号公報
Nを2以上の整数として、N個の基部を周方向に接合してから該基部に感光層を含む外周面を形成した像保持部材では、中心からの半径の長さの極大がN回、極小がN回変わる形の外周面となることが確認された。この像保持部材を用いた画像形成装置では、像保持部材の1回転の周期のみに基づいて現像部材の回転周期を設定しても、像保持部材の中心からの半径の長さの極大がN回、極小がN回変わることによる画像濃度の変動が残ることになる。つまり、出力した画像内での画像濃度の高い領域と低い領域とが周期的に現れ難い。
本発明は、1回転する間に中心からの半径の長さの極大がN回、極小がN回変わる形の外周面を有する像保持部材を用いた構成において、像保持部材の1回転に対して現像部材がNの整数倍以外の数だけ回転する構成に比べて、画像濃度の高い領域と低い領域とが周期的に現れる画像を出力することを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、Nを2以上の整数として、1回転する間に中心からの半径の長さの極大がN回、極小がN回変わる形の外周面を有し、回転しながら潜像を保持する像保持部材と、前記像保持部材の潜像を現像剤で現像する現像部材と、前記像保持部材が1回転する間に前記現像部材を前記Nの整数倍の数だけ回転させる回転手段と、前記像保持部材の現像剤像を画像として記録媒体に出力させる出力手段と、を有する。
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、前記像保持部材と前記現像部材とが対向する現像領域において、前記像保持部材の中心からの半径が最も長くなるときに、前記現像部材の中心からの半径が最も短くなる。
本発明の請求項3に係る画像形成装置の前記出力手段は、前記像保持部材の前記外周面の周方向の変動と、前記現像部材の外周面の周方向の変動との位相差を複数の段階で変えて、該段階ごとに前記像保持部材から複数の画像を出力させ、前記複数の画像のうち1つを選択させる画像選択手段を有し、前記回転手段は、前記画像選択手段で選択された画像に対応する位相差で前記像保持部材及び前記現像部材を回転させる。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、前記出力手段は、前記像保持部材が1回転する間に前記現像部材を前記Nの整数倍以外の数だけ回転させ、前記像保持部材と前記現像部材との位相差情報を複数含む画像を出力させる画像出力モードと、複数の前記位相差情報のうち1つの位相差情報を選択させる位相差選択モードと、を有する。
請求項1の発明は、1回転する間に中心からの半径の長さの極大がN回、極小がN回変わる形の外周面を有する像保持部材を用いた構成において、像保持部材の1回転に対して現像部材がNの整数倍以外の数だけ回転する構成に比べて、画像濃度の高い領域と低い領域とが周期的に現れる画像を出力することができる。
請求項2の発明は、現像領域において、像保持部材の中心からの半径の長さが最も長くなるときに、現像部材の中心からの半径の長さが最も長くなる構成に比べて、1つの出力画像内での画像濃度差を低減することができる。
請求項3の発明は、ユーザが像保持部材及び現像部材を操作しなくても像保持部材と現像部材との位相差を設定することができる。
請求項4の発明は、ユーザが像保持部材及び現像部材を操作しなくても像保持部材と現像部材との位相差を設定することができる。
第1実施形態に係る画像形成装置を示す構成図である。 第1実施形態に係る感光体及び現像ロールを示す構成図である。 (A)第1実施形態に係る感光体の縦断面を模式的に示す説明図である。(B)第1実施形態に係る感光体の外周面の振れ形状を示すグラフである。 第1実施形態に係る感光体の外周面の振れの測定方法を示す説明図である。 (A)比較例の感光体の外周面の振れを模式的に示したグラフである。(B)比較例の感光体及び現像ロールを用いた場合の累積距離に対する画像濃度などの増減を示すグラフである。 (A)第1実施形態に係る画像形成装置において感光体の周期と現像スリーブの周期とが整数倍の関係に無い状態で出力した画像を示す説明図である。(B)第1実施形態に係る画像形成装置において感光体の周期と現像スリーブの周期とを整数倍の関係とした状態で出力した画像を示す説明図である。 (A)第2実施形態に係る画像形成装置において感光体の周期と現像スリーブの周期とが整数倍の関係に無い状態で出力した画像を示す説明図である。(B)第2実施形態に係る画像形成装置において比較例として感光体の振れが大きい位置と現像スリーブの振れが大きい位置とを合わせた場合の画像を示す説明図である。(C)第2実施形態に係る画像形成装置において感光体の振れが大きい位置と現像スリーブの振れが小さい位置とを合わせた場合の画像を示す説明図である。 (A)、(B)、(C)、(D)第3実施形態に係る画像形成装置において感光体の周期と現像スリーブの周期とをずらした状態で出力した画像を示す説明図である。 第4実施形態に係る画像形成装置において感光体の周期と現像スリーブの周期とをずらした状態で出力した画像及び各マーカーを示す説明図である。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。
〔全体構成〕
図1には、装置の一例としての画像形成装置10が示されている。なお、以下の説明では、図1に矢印Yで示す方向を装置高さ方向、矢印Xで示す方向を装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(Zで示す)を装置奥行き方向とする。そして、画像形成装置10を正面視して、装置高さ方向、装置幅方向、装置奥行き方向をY方向、X方向、Z方向と記載する。さらに、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、画像形成装置10を正面視して、上側をY側、下側を−Y側、右側をX側、左側を−X側、奥側をZ側、前側を−Z側と記載する。
画像形成装置10は、箱状の筐体11を有する。また、画像形成装置10は、筐体11内に、一例として、搬送部12と、操作パネル13と、画像形成部14と、定着部16と、制御部18とを有する。搬送部12は、記録媒体の一例としての用紙Pを搬送する。操作パネル13は、画像選択手段の一例として、タッチパネルで構成されており、画像形成装置10に関する各種情報やユーザが選択する選択ボタンなどを表示するようになっている。
画像形成部14は、4つの画像形成ユニット14Y、14M、14C、14Kと、転写装置15とを含んで構成されている。また、画像形成部14は、搬送部12により搬送される用紙P上にキャリアC及びトナーTを用いてトナー像Gを形成する。キャリアC及びトナーTは、現像剤の一例である。トナー像Gは、現像剤像の一例である。定着部16は、トナー像Gを加熱及び加圧して用紙Pに定着させる。
画像形成ユニット14Y、14M、14C、14Kは、使用されるトナーT(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を除いて同様の構成とされているため、画像形成ユニット14Kについて説明し、画像形成ユニット14Y、14M、14Cの説明を省略する。
画像形成ユニット14Kは、像保持部材の一例としての感光体22と、帯電ロール24と、露光部26と、現像部材の一例としての現像ロール28と、回転手段の一例としての回転部32(図2参照)とを含んで構成されている。また、画像形成ユニット14Kでは、感光体22が帯電ロール24により帯電され露光部26により露光されることで形成された潜像(図示省略)を、現像ロール28のトナーTで現像することで、トナー像Gが形成されるようになっている。
転写装置15は、中間転写ベルト15Aと、感光体22から中間転写ベルト15Aにトナー像Gを転写させる4本の1次転写ロール15Bと、中間転写ベルト15Aのトナー像Gを用紙Pに転写させる1本の2次転写ロール15Cとを含んで構成されている。そして、転写装置15は、感光体22のトナー像Gを用紙Pに転写させる。なお、転写装置15及び定着部16は、感光体22のトナー像Gを画像として用紙Pに出力させる出力手段の一例に含まれる。
制御部18は、出力手段の一例として、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶部、通信回線I/F(Interface)部及びバスを含んで構成されている。
CPUは、コンピュータの一例であり、画像形成装置10の全体的な動作を司る。ROMには、各種プログラムや各種パラメータが予め記憶されている。RAMは、CPUによる各種プログラムの実行時のワークエリアとして用いられる。記憶部は、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶部とされている。通信回線I/F部は、外部装置との通信データの送信及び受信を行う。バスは、制御部18を構成する各部を電気的に接続する。
制御部18には、バスを介して、操作パネル13、画像形成部14の各部及び画像補正部19が接続されている。そして、制御部18は、画像形成装置10の各部の動作を制御する。また、制御部18は、画像形成装置10の動作状況などを操作パネル13の一部に表示させる。
画像補正部19は、一例として、用紙Pに転写され定着部16により定着されたトナー像G(画像の一例)の画像濃度が基準濃度よりも高い場合又は低い場合に、ソフトウェアにより画像濃度を基準濃度に近づける補正を行う。画像濃度の検知は、一例として、感光体22又は中間転写ベルト15Aにトナー像Gのテストパターンを形成し、このトナー像Gの濃度を図示しない光学センサで検知することにより行われる。
〔要部構成〕
次に、感光体22、現像ロール28及び回転部32の詳細について説明する。
<感光体>
図2に示すように、感光体22は、Z方向を軸方向とする円筒状に形成されている。また、感光体22は、外周面23が帯電ロール24により帯電され露光部26(図1参照)により露光されることで形成された図示しない潜像を、回転しながら外周面23に保持する。
図3(A)に示すように、感光体22は、一例として、Z方向を軸方向とするアルミニウム製で円筒状の芯金で構成された基部42と、基部42の外周面に形成された外周部44と、後述する支持部材46、48(図4参照)とを含んで構成されている。
基部42は、一例として、それぞれ同程度の大きさで断面円弧状に湾曲された5つの板材42Aを周方向に並べて5箇所で接合することにより形成されている。言い換えると、基部42は、一例として、周方向に5箇所の接合部43を有する構成とされている。外周部44は、厚さ方向(感光体22の径方向)に積層された図示しない下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を含んで構成されている。
基部42の軸方向一端(−Z側端)の内側には支持部材46(図4参照)が嵌められ、基部42の軸方向他端(Z側端)の内側には支持部材48(図4参照)が嵌められている。なお、感光体22の軸方向をZ方向としている。
支持部材46は、円筒状の軸部46Aと、軸部46Aの径方向に延びる円板部46Bと、円板部46Bの外周部からZ方向に張出されたフランジ部46Cとを有する。支持部材48は、円筒状の軸部48Aと、軸部48Aの径方向に延びる円板部48Bと、円板部48Bの外周部からZ方向に張出されたフランジ部48Cとを有する。軸部46A及び軸部48Aは、同軸(Z軸)上に配置されている。また、軸部46A及び軸部48Aには、Z方向を軸方向とする1本の円柱状の軸部材49(図4参照)が嵌め込まれて一体化されている。
図2に示す感光体22の軸部材49は、図示しないベアリングにより回転可能に支持されており、後述する回転部32の第1モータ34により回転駆動されるようになっている。ここで、感光体22の中心OAからの設計上の半径の長さr1〔メートル〕、外周面23の周速度V1〔メートル/秒〕、円周率をπとして、感光体22の1回転の周期T1=(2×π×r1)/V1〔秒〕となる。なお、図2では、感光体22の外周面23において、接合部43(図3(A)参照)と径方向に並ぶ5箇所の部位の位置を位置A、位置B、位置C、位置D、位置Eとして示している。
<現像ロール>
図2に示す現像ロール28は、Z方向を軸方向として回転可能に配置された円筒状の現像スリーブ28Aと、現像スリーブ28Aの内側に配置されたマグネットロール28Bとを有する。
現像スリーブ28AのZ方向の両端部には、図示しないキャップ部材が嵌め込まれている。そして、該キャップ部材は、図示しないベアリングにより回転可能に支持されており、後述する回転部32の第2モータ36により回転駆動されるようになっている。具体的には、現像スリーブ28Aは、第2モータ36により回転駆動されることにより、感光体22と対向する領域である現像領域Sにおいて、感光体22の回転方向と同方向に回転するようになっている。
ここで、現像スリーブ28Aの中心OBからの設計上の半径の長さr2〔メートル〕、現像スリーブ28Aの外周面の周速度V2〔メートル/秒〕、円周率をπとして、現像スリーブ28Aの1回転の周期T2=(2×π×r2)/V2〔秒〕となる。半径の長さr2は、感光体22の半径の長さr1よりも小さい。なお、現像領域Sにおける感光体22の外周面23と現像スリーブ28Aの外周面29との距離(間隔)をL1とする。図2では、現像スリーブ28Aの外周面において、回転停止状態において、感光体22の位置Aと現像領域Sにおいて対向する位置を位置Kとして示している。
マグネットロール28Bは、Z方向を軸方向とする円柱状の部材であり、Z方向の両端部が画像形成ユニット14K(図1参照)の図示しないハウジングに固定されている。また、マグネットロール28Bは、周方向に沿って複数の磁極が着磁されており、現像スリーブ28Aの外周面にキャリアC及びトナーT(図1参照)を引き付ける、もしくは、退ける磁力を発生するようになっている。
<回転部>
回転部32は、第1モータ34と第2モータ36とを有する。第1モータ34は、図示しないギアを介して軸部材49に連結されており、感光体22を回転駆動させる。第2モータ36は、図示しないギアを介して現像スリーブ28Aの図示しないキャップ部材に連結されており、現像スリーブ28Aを回転駆動させる。第1モータ34及び第2モータ36の駆動は、制御部18により制御される。つまり、制御部18は、回転部32の一部に含まれる。
〔画像のバンディング〕
次に、画像のバンディングについて説明する。
比較例として、1つの部材で構成された基部を有する感光体を1回転させてレーザ変位計で測定すると、図5(A)に示すように、サイン波状の外周面の振れ(グラフG1)が得られる。
また、現像スリーブ28A(図2参照)を1回転させてレーザ変位計で測定すると、図5(B)に示すように、サイン波状の振れ(グラフG2)が得られる。感光体の外周面と現像スリーブ28Aの外周面との距離L1(図2参照)が変化すると、感光体の外周面に存在するトナーの量が変わり、結果として、画像形成装置から出力された画像の濃度が変わることが知られている。この画像濃度の変化を画像のバンディングと称する。つまり、画像のバンディングの高低(画像濃度の濃淡)は、感光体の振れのグラフG1と、現像ロールの振れのグラフG2とを合成した合成波(グラフG3)と相関がある。なお、感光体の外周面に供給されるトナー量が、既述の距離L1に応じて変わるのは、現像領域における電界強度E=V(電圧)/L1(距離)が変わって、電荷量qのトナーに作用する力F=qEが変わるためである。
合成波の周期性が低いと、既述の画像補正部19(図1参照)において、ソフトウェアで画像濃度を補正することが難しい。言い換えると、ソフトウェアで画像濃度を補正することが容易となるのは、画像のバンディングが周期性を有する場合である。
ここで、図1に示す画像形成装置10において、一例として、感光体22の1回転に合わせて現像スリーブ28Aを3回転させてみたところ、画像のバンディングの周期性が低く、画像補正部19(図1参照)による画像濃度の補正が難しいことが確認された。現像スリーブ28Aについては比較例の現像スリーブと同様の構成であったため、画像のバンディングの周期性が低い要因は、感光体22にあると考えられる。このため、感光体22の外周面23の振れ測定を行うことにした。
〔振れ測定方法〕
次に、感光体22の外周面23の振れ測定方法の一例について説明する。
図4に示す測定装置50は、Z方向に間隔をあけて定盤51に固定されたVブロック52、54と、図示しないレーザ変位計とを含んで構成されている。レーザ変位計は、一例として、株式会社キーエンス製LK−G5000が用いられている。感光体22は、軸部材49のZ方向の両端部がVブロック52、54により支持されている。
感光体22の−Z側の端面22AのZ軸上の位置を基準位置P0とする。また、感光体22の図示しない感光層の塗布領域の−Z側端及びZ側端からZ方向の内側に2〔mm〕入った位置を位置P1、位置P6とする。さらに、位置P1と位置P6との間を5等分する4箇所の位置を位置P2、位置P3、位置P4、位置P5とする。一例として、位置P3において感光体22の外周面23の振れを測定したところ、図3(B)に示すグラフG4が得られた。
グラフG4は、感光体22の外周面23(図2参照)の外形を誇張して表している。ここで、グラフG4を見て分かるように、感光体22の外周面23の形状は、円形状ではなく、5枚の花弁を有する花状となっていた。また、5枚の花弁の頂点に対応する周方向の位置は、感光体22の5箇所の接合部43(図3(A)参照)の周方向の位置とほぼ同じ位置となることが分かった。つまり、複数の接合部43を有する感光体22では、接合部43の数に応じて、半径の長さr1の振れの極大となる箇所及び極小となる箇所が存在する可能性が高いと考えられる。言い換えると、感光体22は、1回転する間に中心OAからの半径の長さr1(図2参照)の極大が5回、極小が5回変わる形の外周面23を有している。
本実施形態では、一例として、振れの極大値と極小値との差が4〔μm〕以上ある1つの部位を花弁1枚とみなす。以下、感光体22の花弁数が未確認の場合の花弁数の判定方法について説明する。
図3(A)に示す感光体22の基部42を軸方向に見て、接合部43の数がN箇所(Nは2以上の整数)あったとする。この場合、花弁数がN枚であると仮定する。続いて、図4に示す測定装置50の位置P2、P3、P4、P5において、それぞれ360/N〔°〕を1周期として、N周期分(感光体22の外周面23の周長分)の半径の長さr1(図2参照)の最小値(Min)と最大値(Max)を測定する。例えば、N=5枚と仮定した場合は、1周期分が72〔°〕となる。
第1周期:Min=x1、Max=y1、第2周期:Min=x2、Max=y2・・・第N周期:Min=xN、Max=yNという測定結果が得られたら、第1周期から第N周期までのMinの平均値及びMaxの平均値を算出する。そして、位置P2、P3、P4、P5の少なくとも1箇所以上で、Maxの平均値とMinの平均値との差が4〔μm〕以上となった場合は、感光体22の外形が花状であると判定する。また、この場合、花弁の数はN枚とする。接合部43の数の判別がつかない場合は、N=2からN=10程度まで同様の測定及び計算をすればよい。なお、例えば、N=3とN=6とで同様の結果が得られるような場合は、Nの値が大きい方を選択すればよい。
〔感光体及び現像スリーブの回転の周期設定〕
既述のように、感光体22は、一例として、5枚の花弁を有する振れ形状となっている。言い換えると、感光体22は、1回転する間に半径の長さr1(図2参照)が5周期分変化する。ここで、図2に示す感光体22が1回転する間に、現像スリーブ28AをN=5の整数倍で回転させれば、得られる画像濃度が周期性を有するようになると想定される。このため、本実施形態では、回転部32が、感光体22が1回転する間に現像スリーブ28AをN=5の整数倍の数(一例として5回転)で回転させるように設定されている。既述の周期T1、T2を用いると、T1=5×T2〔秒〕となる。
なお、現像スリーブ28Aの回転数を設定するにあたり、Nの整数倍には上限値、下限値が存在する。
現像スリーブ28Aの回転数が予め設定された基準となる回転数の範囲よりも少ない(回転速度が遅すぎる)と、感光体22へのトナーTの供給不足が生じる。また、現像スリーブ28Aの回転速度が遅すぎると、感光体22とトナーT及びキャリアCとの接触時間が基準となる接触時間よりも長くなり、キャリアCに電荷注入され、キャリアCが感光体22側へ飛翔する。このため、キャリアCが飛翔した場所では、トナーTが付着できず、画像抜けが生じる可能性がある。
一方、現像スリーブ28Aの回転数が予め設定された基準となる回転数の範囲よりも多い(回転速度が速すぎる)と、現像スリーブ28Aの外周面に保持されているキャリアCに作用する遠心力が大きくなる。そして、この遠心力がマグネットロール28Bの磁力(保持力)よりも大きくなった場合に、キャリアCが感光体22へ飛散して画像抜けが生じる可能性がある。また、現像スリーブ28Aの回転数が多くなることで、トリマー(規制部材)とキャリアC及びトナーTの摩擦力が大きくなり、発熱して、キャリアC及びトナーTが劣化する可能性がある。以上、説明したように、現像スリーブ28Aの回転数の設定においては、Nの整数倍の全てがよいわけではなく、上限値、下限値を考慮して設定する必要がある。
〔作用〕
図1から図6までを参照して、第1実施形態の画像形成装置10の作用を説明する。
回転部32は、感光体22が1回転する間に、現像スリーブ28Aを感光体22の外形変化のN=5周期の整数倍である5回転させる。このため、感光体22の半径の長さr1(図2参照)の変動の周期と、現像スリーブ28Aの半径の長さr2(図2参照)の変動の周期の整数倍(ここでは1倍)とが合い、感光体22と現像スリーブ28Aとの距離L1の変動が周期的(規則的)になる。
図6(A)には、比較例として、用紙Pにベタ画像(画像濃度100〔%〕で設定された全面画像)を形成した場合に、感光体22の5枚の花弁に起因して生じるバンディングが模式的に示されている。なお、現像スリーブ28Aの回転数は、感光体22の1回転に対して、一例として、3回転としている。図中のA、B、C、D、Eは、感光体22の位置A、位置B、位置C、位置D、位置Eに対応している。なお、ベタ画像の濃度が高い(濃い)領域GAをドットで表し、濃度が低い(薄い)領域GBを白で表している。
図6(A)に示すように、現像スリーブ28Aの回転数を感光体22の花弁の数の整数倍に設定していない比較例では、用紙Pの搬送方向において画像濃度の高い領域GAの幅と低い領域GBの幅とが規則的に出現し難いため、画像濃度にばらつきがある。
一方、本実施形態では、回転部32が、感光体22が1回転する間に、現像スリーブ28Aを感光体22の花弁5枚の整数倍である5回転させる。これにより、感光体22と現像スリーブ28Aとの距離L1の変動が規則的になるので、図6(B)に示すように、用紙Pの搬送方向において画像濃度の高い領域GAと低い領域GBとが規則的に並ぶようになる。つまり、画像形成装置10では、感光体22の1回転に対して現像スリーブ28AがN=5の整数倍以外の数だけ回転する構成に比べて、画像濃度の高い領域GAと低い領域GBとが周期的に現れる画像が出力される。
画像濃度の高い領域GAが規則的に並ぶことにより、画像補正部19(図1参照)では、予め画像濃度の高い領域GAの位置に合わせて、画像濃度が低い領域GBと同程度の画像濃度となるように現像バイアスを低下させるなどの画像濃度の補正が行える。現像バイアスとは、既述の現像領域Sにおいて、感光体22と現像スリーブ28Aとの間の電位差に相当する。また、他の実施例として、画像補正部19では、予め画像濃度の低い領域GBの位置に合わせて、画像濃度が高い領域GAと同程度の画像濃度となるように現像バイアスを増加させるなどの画像濃度の補正が行える。このように、感光体22と現像スリーブ28Aとの周期を合わせない構成に比べて、出力した画像内での画像濃度差の補正がし易くなる。
[第2実施形態]
図1から図7までを参照して、第2実施形態に係る画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
第2実施形態の画像形成装置10では、現像スリーブ28Aの外周面の振れを示すグラフG2(図5(B)参照)の1周期において、最も振れが小さくなる外周の位置を位置Kとしている。つまり、第2実施形態の画像形成装置10では、感光体22の外周面23の振れが最も大きくなる位置Aと、現像スリーブ28Aの外周面の振れが最も小さくなる位置Kとが、現像領域Sにおいて対向配置されている。言い換えると、感光体22の中心OAからの半径の長さr1が最も長くなるときに、現像スリーブ28Aの中心OBからの半径の長さr2が最も短くなる配置とされている。
〔作用〕
図1から図7までを参照して、第2実施形態の画像形成装置10の作用を説明する。なお、第1実施形態と同様の作用については、説明を省略する。
図7(A)には、比較例として、感光体22(図2参照)の周期と現像スリーブ28A(図2参照)の周期とが整数倍の関係に無い状態で出力した画像が示されている。
図7(B)に示すように、第1実施形態と同様に、感光体22の1回転に対して、現像スリーブ28Aの回転数を感光体22の花弁数(N=5)の整数倍(一例として1倍)に設定すると、画像濃度に周期性が現れる。なお、図7(B)では、比較例として、感光体22の位置Aに対して、現像スリーブ28Aの振れが最も大きくなる外周の位置が設定された場合の画像が示されている。つまり、この比較例では、画像濃度の変化が、感光体22の振れが最も大きくなる位置と現像スリーブ28Aの振れが最も大きくなる位置とが一致する合成波G3(図5(B)参照)として現れる。このため、合成波G3の振幅が大きくなるので、1つの出力画像内での画像濃度が高い領域GAと低い領域GBとの画像濃度差が大きくなる。
一方、第2実施形態の画像形成装置10では、感光体22の半径の長さr1が最も長くなる位置Aと、現像スリーブ28Aの半径の長さr2が最も短くなる位置Kとが、現像領域Sにおいて対向配置されている。このため、感光体22のグラフG1の山と現像スリーブ28AのグラフG2の谷とで打消し合い、合成波G3の振幅が小さくなる。これにより、図7(C)に示すように、画像濃度が高い領域GAの画像濃度と、画像濃度が低い領域GBの画像濃度との差が小さくなる。つまり、1つの出力画像内での画像濃度差が低減される。
[第3実施形態]
図1から図5まで及び図8を参照して、第3実施形態に係る現像剤収容装置及び画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1、第2実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1、第2実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
第3実施形態の画像形成装置10では、制御部18が位相差設定モードを有する。位相差設定モードでは、一例として、感光体22の半径の長さr1の振れ(周方向の変動)と、現像スリーブ28Aの半径の長さr2の振れ(周方向の変動)との位相差Δθを4段階で変えて、感光体22から4枚の画像を出力させ、ユーザに設定(選択)させる。位相差Δθの図示は省略する。なお、制御部18では、第1、第2実施形態と同様に、感光体22の1回転に対して、現像スリーブ28Aの回転数が5回転となるように予め設定されている。また、感光体22から各段階ごとに出力される4枚の画像は、画像補正部19(図1参照)による補正前の画像である。
制御部18では、感光体22の外周面23の振れが最も大きい位置と、現像スリーブ28Aの外周面の振れが最も大きい位置とが現像領域Sで対向する状態が、位相差Δθ=0〔°〕の状態として設定されている。また、制御部18では、感光体22の外周面23の振れが最も大きい位置と、現像スリーブ28Aの外周面の振れが最も小さい位置とが現像領域Sで対向する状態が、位相差Δθ=180〔°〕の状態として設定されている。
さらに、制御部18には、位相差Δθ=0〔°〕と位相差Δθ=180〔°〕との間の状態として、位相差Δθ=90〔°〕及び位相差Δθ=270〔°〕が設定されている。位相差Δθを生じさせるには、感光体22の外周面23の位置Aが現像領域Sに到達する時点と、現像スリーブ28Aの位置Kが現像領域Sに到達する時点とがずれるように、現像スリーブ28Aの回転開始の時点をずらせばよい。位置Kをずらす方法としては、図示しないロータリーエンコーダ(位置センサ)や図示しないタイマを用いて回転開始の時点をずらすなどの方法により行える。このように、制御部18では、位相差Δθが0〔°〕、90〔°〕、180〔°〕、270〔°〕の4段階で設定されている。
また、第3実施形態の画像形成装置10では、位相差を4段階で変えたときの画像の1つが、操作パネル13において選択されるようになっている。具体的には、操作パネル13には、一例として、位相差Δθ=0〔°〕、90〔°〕、180〔°〕、270〔°〕の4つの図示しないボタンが表示されている。そして、ユーザが4つの出力画像を見て、どの位相差の画像が好ましい画像であるかを選択して、該当する位相差のボタンを押すことで、制御部18に位相差Δθが設定されるようになっている。好ましい画像のサンプルは、予めユーザに提供されている。回転部32は、操作パネル13で設定(選択)された画像に対応する位相差Δθで、感光体22及び現像スリーブ28Aを回転させる。
〔作用〕
図1から図5まで及び図8を参照して、第3実施形態の画像形成装置10の作用を説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の作用については、説明を省略する。
制御部18は、操作パネル13においてユーザにより位相差設定モードが選択されたとき、位相差Δθを既述の4段階で変えて、4枚の画像を出力させる。4枚の画像は、一例として、図8(A)、(B)、(C)、(D)に示すように、位相差Δθが変わると、画像濃度の高さや、1枚の画像内での画像濃度が高い領域GAと低い領域GBとの配置(規則性)が変わる。そして、制御部18は、操作パネル13において選択された位相差Δθを記憶すると共に、次回の画像形成から、選択された位相差Δθに合わせて回転部32により感光体22及び現像スリーブ28Aを回転させる。
このように、第3実施形態の画像形成装置10では、所望の画像となるように制御部18において位相差Δθが設定(選択)されるので、ユーザが感光体22及び現像スリーブ28Aを操作しなくても、感光体22と現像スリーブ28Aとの位相差が設定される。
[第4実施形態]
図1から図5まで及び図9を参照して、第4実施形態に係る現像剤収容装置及び画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態から第3実施形態までと基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態から第3実施形態までと同一の符号を付与してその説明を省略する。
第4実施形態の画像形成装置10では、制御部18が画像出力モード及び位相差選択モードを有する。
画像出力モードは、制御部18が有しており、操作パネル13においてユーザにより選択される。また、画像出力モードは、感光体22の半径の長さr1の周方向の変動の周期Nと現像スリーブ28AのNの整数倍の回転の周期との位相がずれるように現像スリーブ28Aを回転させ、位相差情報を複数含むトナー像G(画像G)を1枚出力させるモードである。言い換えると、画像出力モードでは、感光体22が1回転する間に現像スリーブ28AがNの整数倍以外の数だけ回転される。なお、本実施形態では、周期をずらすために、現像スリーブ28Aが、一例として、設定速度の2倍の周速度で回転されるようになっている。
図9に示すように、画像Gの端部には、感光体22の外周面23(図2参照)の位置A、位置B、位置C、位置D、位置Eに対応するマーカーと、現像スリーブ28Aの外周面の位置Kに対応するマーカーとがそれぞれ1本の線状に描かれている。本実施形態では、位置A、位置B、位置C、位置D、位置Eに対する位置Kのずれ量が、それぞれ位相差情報となる。つまり、画像Gは、端部に位相差情報を複数含んでいる。
位相差選択モードは、画像出力モードの実行後に操作パネル13に自動的に表示されるモードである。また、位相差選択モードは、制御部18が、画像出力モードにより得られた画像について、複数の位相差情報のうち1つの位相差情報をユーザに選択させるモードである。
具体的には、画像出力モードにより得られた1枚の用紙Pの画像Gをユーザに目視させて、用紙Pの搬送方向における画像濃度のむらが最も低い部位(好ましい画像の部位)を選択させる。なお、ここでは一例として、ユーザが画像Gの部分画像GCを選択したものとする。さらに、選択させた部分画像GCに最も近い位置にあるマーカーの組合せをユーザに読み取らせる。ここでは、部分画像GCに最も近い位置のマーカーの組合せが、位置Kと位置Dの組合せとなる。なお、図9において、マーカー(線)上にアルファベットでA、B、C、D、E、Kが示されていてもよい。
続いて、操作パネル13において、複数の組合せの中から設定するマーカーの組合せをユーザに選択させる。操作パネル13には、例えば、K−A、K−B、K−C、K−D、K−Eの5つのボタンが選択可能に表示されている。そして、一例として、ユーザによりK−Dのボタンが押される(選択される)ことにより、現像領域Sにおいて対向する位置が、感光体22の位置Dと、現像スリーブ28Aの位置Kとに決定される。なお、回転部32が、選択された位置Dと位置Kが現像領域Sで対向するように、感光体22及び現像スリーブ28Aの回転開始の時点をずらしてもよい。
制御部18は、画像出力モード及び位相差選択モードが終了した以降は、感光体22の外周面23の周方向の変動の周期(N)と現像スリーブ28AのNの整数倍の回転の周期とが同期するように、感光体22及び現像スリーブ28Aを回転させる。
〔作用〕
図1から図5まで及び図9を参照して、第4実施形態の画像形成装置10の作用を説明する。なお、第1、第2、第3実施形態と同様の作用については、説明を省略する。
制御部18は、操作パネル13においてユーザにより画像出力モードが選択されたとき、一例として、現像スリーブ28Aが設定速度の2倍の周速度で回転されるように、回転部32を動作させる。そして、制御部18は、感光体22の位置A、位置B、位置C、位置D、位置Eに対応するマーカーと、現像スリーブ28Aの位置Kに対応するマーカーとをトナーTを用いて画像形成させ、1枚の用紙Pに画像Gとして出力させる(図9参照)。
続いて、制御部18は、用紙Pが出力された後、操作パネル13にK−A、K−B、K−C、K−D、K−Eの選択ボタンを表示させる。そして、制御部18は、ユーザによって選択された感光体22の位置(一例として位置D)と現像スリーブ28Aの位置Kとが現像領域Sで対向するように、回転部32を動作させ、位置Dと位置Kの組合せの情報を記憶する。
制御部18は、画像出力モード及び位相差選択モードが終了した以降は、感光体22の外周面23の周方向の変動の周期(N)と現像スリーブ28AのNの整数倍の回転の周期とが同期するように、感光体22及び現像スリーブ28Aを回転させる。
このように、第4実施形態の画像形成装置10では、所望の画像となるように位相差Δθが設定(選択)されるので、ユーザが感光体22及び現像スリーブ28Aを操作しなくても、感光体22と現像スリーブ28Aとの位相差が設定される。また、1枚のテストパターンである画像Gを形成することにより位相差が設定されるので、複数枚の画像を出力して位相差を設定する構成に比べて、感光体22と現像スリーブ28Aとの位相差の設定が簡単になる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されない。
画像形成装置10は、キャリアCとトナーTとを含む2成分現像剤に限らず、キャリアCを含まない1成分現像剤を用いるものであってもよい。
感光体22は、外周面23の振れがN枚の花弁を有する花状となっているものであればよく、接合部43を有するものに限らない。つまり、N枚の花弁を有する花状となる原因は、接合部43を有することに限らず、型精度などの他の要因により花状に形成されていてもよい。また、感光体22の花弁の数(N)は、5枚に限らず、2枚、3枚、4枚、あるいは6枚以上の複数枚であってもよい。さらに、感光体22の外周面23について、花弁1枚(N=1)とみなす振れの値の閾値は、4〔μm〕に限らず、他の値で設定してもよい。
現像ロール28は、非磁性の1成分現像剤を用いる場合は、マグネットロール28Bが不要となる。現像スリーブ28Aの周期(回転数)は、Nの1倍の設定に限らず、2倍以上の複数で設定されていてもよい。ただし、既述の上限の制限内で設定されることが望ましい。
回転部32は、第1モータ34と第2モータ36とを有するものに限らず、1つのモータと、複数のギヤと、接続の切り換えが可能なカップリングとを設けて、感光体22及び現像スリーブ28Aを回転させるものであってもよい。
操作パネル13は、タッチパネルに限らず、液晶画面と機械的なボタンとを組み合せたものであってもよい。
第4実施形態の画像形成装置10において、現像スリーブ28Aの外周面の振れが大きくなる位置Kではなく、振れが小さくなる他の位置を設定して、感光体22の位置Dと現像領域Sで対向するように配置してもよい。言い換えると、第4実施形態の画像形成装置10において、現像スリーブ28Aの外周面の初期位置Kの位相を180〔°〕ずらしてもよい。
10 画像形成装置
13 操作パネル(画像選択手段の一例)
15 転写装置(出力手段の一例)
16 定着部(出力手段の一例)
18 制御部(出力手段の一例)
22 感光体(像保持部材の一例)
23 外周面
28 現像ロール(現像部材の一例)
32 回転部(回転手段の一例)
S 現像領域

Claims (4)

  1. Nを2以上の整数として、1回転する間に中心からの半径の長さの極大がN回、極小がN回変わる形の外周面を有し、回転しながら潜像を保持する像保持部材と、
    前記像保持部材の潜像を現像剤で現像する現像部材と、
    前記像保持部材が1回転する間に前記現像部材を前記Nの整数倍の数だけ回転させる回転手段と、
    前記像保持部材の現像剤像を画像として記録媒体に出力させる出力手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記像保持部材と前記現像部材とが対向する現像領域において、前記像保持部材の中心からの半径が最も長くなるときに、前記現像部材の中心からの半径が最も短くなる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記出力手段は、前記像保持部材の前記外周面の周方向の変動と、前記現像部材の外周面の周方向の変動との位相差を複数の段階で変えて、該段階ごとに前記像保持部材から複数の画像を出力させ、
    前記複数の画像のうち1つを選択させる画像選択手段を有し、
    前記回転手段は、前記画像選択手段で選択された画像に対応する位相差で前記像保持部材及び前記現像部材を回転させる請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記出力手段は、
    前記像保持部材が1回転する間に前記現像部材を前記Nの整数倍以外の数だけ回転させ、前記像保持部材と前記現像部材との位相差情報を複数含む画像を出力させる画像出力モードと、
    複数の前記位相差情報のうち1つの位相差情報を選択させる位相差選択モードと、
    を有する請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
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