JP6789093B2 - 支柱の補強方法および加熱システム - Google Patents
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Description
これらの金属管柱には、その基礎構造として、基礎コンクリート内に埋込されたものや、ベースプレート構造によって基礎コンクリートにボルト止めされたものがある。
ここで、均熱板および加熱部材の面積とは、補強繊維の外周面に対して当接する面積を意味している。
ここで、均熱板および加熱部材の面積とは、補強繊維の外周面に対して当接する面積を意味している。
本実施形態において補強対象となる支柱50は、管状または柱状の構造物であって、例えば、照明柱および標識柱などの支柱構造物である。支柱50は、図1に示すように、円筒状の管柱部51と、4つのリブ52と、土台部53とを備えている。そして、支柱50は、図2に示すように、リブ52および土台部53を含む下端部分が、土やアスファルト中に埋められた状態で立設される。
本実施形態の加熱システム10は、支柱50における所定の箇所を補強するために、本支柱50の補強方法において用いられ、管柱部51の外周面51aに巻回された補強繊維20に含浸された未硬化状態のマトリックス樹脂を加熱して硬化させる。
加熱システム10は、図3および図4に示すように、固定バンド(固定部)11、角パイプ12、バンドヒータ(加熱部材)13、均熱板14を備えている。
固定バンド(固定部)11は、円筒状の固定部材であって、2つ部品に分割可能な分割構造を有している。そして、固定バンド11は、内周側に配置されるバンドヒータ13等を固定するために、加熱システム10の最外周側に配置されている。そして、固定バンド11は、図5および図6に示すように、帯状の外周面に、パッチン錠(仮止め具)11aと、締付けネジ(締付け具)11bと、を有している。
角パイプ12は、図4に示すように、断面視において略四角形の中空パイプであって、固定バンド11の内周面に溶接によって接合されている。そして、角パイプ12は、支柱50の外周面51aにおける補強部分に貼り付けられた補強繊維20の外周面に巻回されたバンドヒータ13の外周面と、固定バンド11の内周面との間に挟まれる位置において、リブ52を避けるように、周方向において90度間隔で4つ設けられている。
バンドヒータ(加熱部材)13は、内部にニクロム線等の発熱部分を含む帯状の部材であって、図4に示すように、補強繊維20の外周面に巻回される。そして、バンドヒータ13は、補強繊維20の外周面に巻回された状態で、補強繊維20に含浸されたマトリックス樹脂を加熱して硬化させる。
均熱板14は、厚さtが0.3mmで熱伝導率が372W/m・Kの銅製の板材を用いて形成されている。そして、均熱板14は、バンドヒータ13において発生させた熱を、補強繊維20に含浸されたマトリックス樹脂に対して伝達するために、図4に示すように、バンドヒータ13の内周面と補強繊維20の外周面との間に設けられている。
本実施形態の支柱50の補強方法は、上述したように、支柱50における所定の部分を補強するために、図10に示すフローチャートに従って実施される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施形態では、ステップS4において、予め内周面側に均熱板14が貼り付けられた状態のバンドヒータ13を、補強繊維20の外周面に仮固定する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、バンドヒータ13を補強繊維20の外周面に仮固定し、締め付ける工程を、仮固定具としてのパッチン錠11aと締付けネジ11bとを用いて実施する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、支柱50の外周面51aに補強繊維20を配置する際に、補強繊維20の内周面側に接着剤を塗布し、接着剤の接着力を利用して補強繊維20を支柱50の補強箇所に固定する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、均熱板14として、銅製の板材を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、固定バンド11の内周面側に溶接接合された角パイプ12を4つ用いてバンドヒータ13を締め付ける例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、支柱50の外周面51aにおける補強時の障害物として、4つのリブ52が設けられている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、補強繊維20に含浸されたマトリックス樹脂として、エポキシ系の樹脂を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
上記実施形態では、補強繊維20に含まれる繊維素材として、ガラス繊維を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
11 固定バンド(固定部)
11a パッチン錠(仮止め具)
11b 締付けネジ(締付け具)
12 角パイプ
13 バンドヒータ(加熱部材)
13a 突出部
13b 切欠き部
13c リード線
14 均熱板
14a 突出部
14b 切欠き部
20 補強繊維
50 支柱
51 管柱部
51a 外周面
52 リブ(障害物)
53 土台部
GL 地面(グランドレベル)
S ステップ
Claims (14)
- 支柱の外周部分を、補強繊維を用いて補強する方法であって、
前記支柱の前記外周部分には、複数の障害物が設置され、前記複数の障害物は、前記支柱の長手方向に延び、前記支柱の外周面に対して略直角方向に突出し、前記支柱の周方向に間隔をあけて配置されており、
前記支柱の前記外周面上に、未硬化状態の樹脂を含浸させた補強繊維を前記障害物を避けて配置する補強繊維配置工程と、
前記補強繊維の外周面に帯状の加熱部材を巻回させた状態で取り付ける加熱部材取付工程と、
前記補強繊維の外周面と前記加熱部材の内周面との間に、前記障害物の形状に合わせて前記加熱部材の端部から突出するように、熱伝導率が200W/m・K以上であって前記加熱部材から付与された熱を前記補強繊維に伝達する均熱板を配置する均熱板配置工程と、
前記加熱部材を駆動する加熱システムを駆動し、前記均熱板を介して、前記外周面上に配置されている前記補強繊維に含浸させた前記樹脂に熱を付与して硬化させる硬化工程と、
を備え、
前記均熱板が、前記補強繊維の前記外周面のうち前記障害物と前記長手方向に隣接する部位と接触する板状部と、前記板状部から前記長手方向に延伸して前記補強繊維の前記外周面のうち前記障害物と前記周方向に隣接する部位と接触する一対の突出部と、前記一対の突出部の間に形成されて前記板状部および前記突出部が前記補強繊維と接触する状態で前記障害物が挿通される切欠き部と、を有する、
支柱の補強方法。 - 前記加熱部材取付工程では、仮固定具を用いて前記加熱部材を仮止めした後、締付け具を用いて前記加熱部材を前記補強繊維の外周面を巻回した状態で締め付ける、
請求項1に記載の支柱の補強方法。 - 前記均熱板配置工程では、前記補強繊維の外周面と前記加熱部材の内周面との間に前記均熱板を挿入した後、前記締付け具を用いて前記加熱部材を前記補強繊維の外周面に向かって締め付ける、
請求項2に記載の支柱の補強方法。 - 前記補強繊維配置工程の前に、前記支柱の外周面、あるいは前記補強繊維の内周面に、接着剤を塗布する接着剤塗布工程を、さらに備えている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の支柱の補強方法。 - 前記均熱板は、前記加熱部材よりも大きい面積を有している、
請求項1から4のいずれか1項に記載の支柱の補強方法。 - 前記均熱板は、前記加熱部材における熱発生部分に対応する部分から、前記熱発生部分に対応しない部分にまで延伸している、
請求項1から5のいずれか1項に記載の支柱の補強方法。 - 前記均熱板は、前記支柱の前記周方向に分割可能な状態で構成されており、
第1の均熱板の一方の突出部と、前記第1の均熱板と前記周方向に隣接する第2の均熱板の一方の突出部との間に、前記障害物が挿通される切欠き部が形成される、
請求項1から6のいずれか1項に記載の支柱の補強方法。 - 前記均熱板の前記板状部は、前記一対の突出部それぞれに対して前記周方向の両側に突出した部分を有する、
請求項7に記載の支柱の補強方法。 - 前記加熱部材は、複数に分割可能な状態で構成されている、
請求項1から8のいずれか1項に記載の支柱の補強方法。 - 支柱の外周部分を、補強繊維を用いて補強する際に、前記補強繊維に含浸された未硬化状態の樹脂を加熱して硬化させる加熱システムであって、
前記支柱の前記外周部分には、複数の障害物が設置され、前記複数の障害物は、前記支柱の長手方向に延び、前記支柱の外周面に対して略直角方向に突出し、前記支柱の周方向に間隔をあけて配置され、前記補強繊維は、前記支柱の前記外周面上に前記障害物を避けて配置され、当該システムは、
発熱する加熱部材と、
前記支柱の外周面に前記加熱部材を巻回した状態で固定する固定部と、
前記補強繊維の外周面と前記加熱部材の内周面との間に配置され、前記障害物の形状に合わせて前記加熱部材の端部から突出するとともに、熱伝導率が200W/m・K以上であって前記加熱部材から付与された熱を前記補強繊維に伝達する均熱板と、
を備え、
前記均熱板が、前記補強繊維の前記外周面のうち前記障害物と前記長手方向に隣接する部位と接触する板状部と、前記板状部から前記長手方向に延伸して前記補強繊維の前記外周面のうち前記障害物と前記周方向に隣接する部位と接触する一対の突出部と、前記一対の突出部の間に形成されて前記板状部および前記突出部が前記補強繊維と接触する状態で前記障害物が挿通される切欠き部と、を有する、
加熱システム。 - 前記均熱板は、前記加熱部材よりも大きい面積を有している、
請求項10に記載の加熱システム。 - 前記均熱板は、前記加熱部材における熱発生部分に対応する部分から、前記熱発生部分に対応しない部分にまで延伸している、
請求項10または11に記載の加熱システム。 - 前記加熱部材は、複数に分割可能な状態で構成されている、
請求項10から12のいずれか1項に記載の加熱システム。 - 前記固定部は、前記加熱部材を前記補強繊維の外周面において仮止めする仮固定具と、前記仮固定具によって仮止めされた状態の前記加熱部材を、前記補強繊維の外周面に向かって締め付ける締付け具と、を有している、
請求項10から13のいずれか1項に記載の加熱システム。
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