JP6788707B2 - 車両の風切音低減構造 - Google Patents

車両の風切音低減構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6788707B2
JP6788707B2 JP2019123507A JP2019123507A JP6788707B2 JP 6788707 B2 JP6788707 B2 JP 6788707B2 JP 2019123507 A JP2019123507 A JP 2019123507A JP 2019123507 A JP2019123507 A JP 2019123507A JP 6788707 B2 JP6788707 B2 JP 6788707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air flow
cross
wind noise
sectional area
windshield
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019123507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019182422A (ja
Inventor
直人 渡邉
直人 渡邉
雄作 堂ヶ平
雄作 堂ヶ平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2019123507A priority Critical patent/JP6788707B2/ja
Publication of JP2019182422A publication Critical patent/JP2019182422A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6788707B2 publication Critical patent/JP6788707B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Superstructure Of Vehicle (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、フロントピラーの近傍で発生する風切音を抑制するための車両の風切音低減構造に関するものである。
自動車等の車両は、車室の前面側の上部に設けられたフロントガラスと、フロントガラスの幅方向両側に設けられたフロントピラーと、を有している。フロントピラーは、下端側から上端側に向かってフロントガラスと共に後傾しており、後側にサイドウインドウが位置している。フロントガラスの下端にはボディの車幅方向に延びるカウルが設置されており、フロントガラスから流れ落ちた雨水の車外への排出や外気の車室への導入がこのカウルを介して行われる(例えば、特許文献1参照)。
カウルは、フロントガラスとフロントフードとの間に配置されており、近年では箱状のカウルボックスに代わり樋状のカウルパネルが主流となっている。通常、カウルパネルは、樹脂射出成形によって製造されており、フロントガラスの直下にU字断面形状やV字断面形状の樋が形成され、その両端部がフロントフェンダの幅方向内側に位置している。なお、樋は、平面視におけるフロントガラス下端の湾曲に沿うように、中央から左右に向かうにしたがって後方に向かうように湾曲している(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−127365号公報 特開2000−280934号公報
自動車の走行時には、エンジン音やタイヤ音、各種風切音等が乗員にとって騒音となり、乗員の快適性を損なう要因となっている。特にフロントピラーの近傍における風切音(以下、単に風切音と記す)は、運転席や助手席の乗員の頭部に近い部位で発生するため、自動車の快適性が損なわれる原因となる。風切音は、フロントガラスの前面に沿って流通してフロントピラーから後方に流れる空気によって発生する。つまり、フロントガラスの前面に沿って流れる空気は、フロントピラーの後縁で剥離した直後に車体中心側に回り込む縦渦となり、フロントピラーの側方を流れる空気と衝突することで風切音を発生させる。
風切音の大きさは、フロントピラーから後方に流れる空気の量との間に正の相関を有する。前述したカウルパネルを備えた自動車では、フロントピラーの下部で空気の流量が大きくなるため、風切音が大きくなる。すなわち、フロントフードの前面に沿って流れる空気は、その一部がカウルパネルの樋空間に吹き込んだ後、後方に向けて湾曲した樋空間を幅方向に流れる。樋空間の幅方向両端に流れた空気は、フロントフェンダの幅方向内側面に衝突して上方に向きを変えてフロントフェンダを乗り越え、フロントガラスの前面に沿って幅方向に流通してフロントピラーの下部に流れ込む空気の流れと合流する。その結果、フロントピラーの下部の後縁で剥離する空気の流量が増大し、上述の縦渦が大きくなって風切音が大きくなる。
本発明の目的とするところは、フロントピラーの近傍の空気の流れに対するカウルパネルの樋空間を流通した空気の流れの合流を抑制し、風切音の低減を図ることのできる車両の風切音低減構造を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、メインボディの上方に設けられたフロントガラスと、前記メインボディから後方に向かって斜め上方に立ち上がるように設けられ前記フロントガラスの側縁を支持するフロントピラーと、前記フロントガラスの下方に設けられ樋空間を構成するカウルと、を備えた車両であって、前記カウルの側端には、前記樋空間に連続するとともに、前記メインボディの側面に車幅方向に向けて開口する空気流排出路が設けられ、前記空気流排出路には、流路断面積が変化する断面積変化部が設けられている。
これにより、カウルの樋空間を幅方向に流れる空気が、例えば空気流排出路を流れる際に流速が高められ、メインボディの側面から側方に離れた位置まで到達するように排出される。
本発明によれば、カウルの樋空間を幅方向に流れる空気を、例えば空気流排出路を流れる際に流速が高められ、メインボディの側面から側方に離れた位置まで到達するように排出することができるので、フロントピラーの近傍の空気の流れに対するカウルの樋空間を流通した空気の流れの合流を抑制することができ、風切音を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す自動車の全体斜視図である。 図1中A部の拡大平面図である。 図1中A部の拡大側面図である。 図2中のB−B拡大断面図である。 図3中のC−C拡大断面図である。 実施形態の作用を示す要部平面図である。 実施形態の作用を示す要部側面図である。
図1乃至図7は本発明の一実施形態を示すものである。
本発明の風切音低減構造を備えた車両としての自動車1は、セダン型乗用車であり、図1に示すように、フロントフェンダ2、フロントフード3、フロントドア4、リヤドア5、リヤフェンダ6等を外殻とするメインボディ10を有している。メインボディ10からはフロントピラー11、センタピラー12およびリヤピラー13が上方に延設され、各ピラー11〜13の上端にルーフ14が支持されている。
フロントピラー11やルーフ14には、車室の上部前面を画成するフロントガラス15の外縁が支持されている。フロントガラス15は全体が後傾した曲面形状を有しており、フロントピラー11はフロントガラス15の側端の傾斜に対応して後傾している。なお、フロントドア4およびリヤドア5にはそれぞれサイドガラス16,17が昇降自在に保持され、フロントドア4の上部にはドアミラー18が取り付けられている。
フロントガラス15の下縁前方には、車幅方向に沿って樹脂射出成形品のカウルパネル20が装着されている。カウルパネル20は、雨中走行時にフロントフード3やフロントガラス15から流れてきた雨水を排出すべく、図4に示すように、円弧断面形状の樋溝21を有している。樋溝21は、フロントガラス15の下端側の湾曲に沿うように中央から左右に向かうに連れて後方に向かうように湾曲しており、フロントフード3の後方への延長線Lとの間に略半円断面の樋空間22を画成している。
カウルパネル20には、図2に示すように、車室に外気を導入するための外気導入孔23が複数形成されるとともに、フロントフード3の下面に密着するラバーシール24が前端に装着されている。なお、カウルパネル20は、バルクヘッドに取り付けられた図示しないワイパ機構(ワイパモータやワイパーアーム)等を覆っている。
フロントフェンダ2には、図3に示すように、前後に長い長円形の開口としての空気流排出孔31が形成されている。空気流排出孔31は、前後方向でフロントピラー11の基部の直下、上下方向でメインボディ10に対するフロントピラー11の立ち上がり開始部より下方に位置している。
カウルパネル20の側端には、樋空間22とフロントフェンダ2の空気流排出孔31とを連通させるべく、樹脂射出成形品で筒状の空気流排出路としての空気流排出ダクト41が設置されている。空気流排出ダクト41は、全長にわたって略一定の上下幅を有するが、図2及び図5に示すように、内端(空気流の導入側)41aから外端(空気流の排出側)41bの手前にかけて前後幅を一律に漸減させることで、内端41aから外端41bの手前にかけて流路断面積が一律に漸減する断面積変化部41cが形成されている。なお、空気流排出ダクト41は、断面積変化部41cから外端41bにかけて前後幅が後方に向けて拡がるとともに、外端41bが空気流排出孔31に嵌め込まれている。
以上のように構成された自動車1において、前進走行を行うと、フロントフード3の上部を流通する空気の大部分は、フロントガラス15からルーフ14やフロントピラー11を経由して後方に流れ、一部がカウルパネル20の樋空間22に流入する。
フロントガラス15の前面に沿って幅方向に流通してフロントピラー11の後縁まで流通した空気は、図6及び図7中に矢印で示すように、フロントピラー11の後縁で剥離した直後に車体中心側に回り込む縦渦となり、フロントピラー11の側方を流通する空気と衝突することで風切音を発生させる。
一方、樋空間22に流入した空気は、図6及び図7に示すように、両端側が後方に向くように湾曲した樋溝21に沿って樋空間22内を幅方向の端部に向かって流通し、空気流排出ダクト41に導入された後、空気流排出ダクト41内を通過してフロントフェンダ2の空気流排出孔31から排出される。この際、空気流排出ダクト41は、流路断面積が内端41aから外端41bの手前にかけて一律に漸減する断面積変化部41cが形成されているため、空気流排出ダクト41を流通する空気は、図5に示すように、流速が徐々に高められて空気流排出孔31から斜め後方に排出される。その結果、カウルパネル20に流入した空気は、フロントドア4の表面から側方に比較的離れた位置まで到達して後方に流れることで、フロントピラー11の近傍の空気の流れに合流し難くなり、縦渦が強められることに起因する風切音の増大が効果的に抑制される。尚、空気流排出ダクト41の前後幅が断面積変化部41cから外端41bにかけて前後幅が後方に向けて拡大されているため、断面積変化部41cによって流速が高められた空気が、空気流排出孔31から斜め後方へ円滑に排出される。
このように、本実施形態の車両の風切音低減構造によれば、カウルパネル20の側端には、樋空間22に連続するとともに、フロントフェンダ2の側面に空気流排出孔31を有する空気流排出ダクト41が設けられ、空気流排出ダクト41には、流路断面積が変化する断面積変化部41cが設けられている。
また、断面積変化部41cは、空気流排出ダクト41の流路断面積が漸減する部分を有している。
これにより、カウルパネル20の樋空間22を幅方向に流れる空気を、空気流排出ダクト41を流れる際に流速が高められ、フロントフェンダ2の側面から側方に離れた位置まで到達するように排出することができるので、フロントピラー11の下部における空気の流れに対するカウルパネル20の樋空間22を流通した空気の流れの合流を抑制することができ、風切音を低減することが可能となる。
また、空気流排出ダクト41は、外端41bが後方に向けて拡大されている。
これにより、断面積変化部41cによって流速が速められた空気が、空気流排出孔31から斜め後方へ円滑に排出されるので、カウルパネル20に流入した空気をより確実にフロントドア4の表面から側方に離れた位置まで到達させることが可能となる。
尚、本発明はこの実施形態に限られるものではなく、種々に変更実施可能である。例えば、前記実施形態は、本発明をセダン型乗用車に適用したものであるが、ワンボックス型自動車やミニバン型(いわゆる、1.5ボックス型)自動車、コンバーチブル型自動車等にも当然に適用可能である。また、空気流排出孔についても、前記実施形態で例示したフロントフェンダに限らず、ボディ構成や各部寸法の差違等に応じ、フロントピラーやフロントドア、フロントフードに設置するようにしてもよい。
また、前記実施形態の空気流排出ダクト41では内端から外端に向けて流路断面積が一律に漸減する部分を断面積変化部41cとしたものを示したが、樋空間から空気流排出ダクトへの空気の円滑な導入を図るべく、内端側に向けて流路断面積が漸増する漸増型の断面積変化部を設けるようにしてもよいし、漸増型の断面積変化部と漸減型の断面積変化部との両方を設けるようにしてもよい。また、前記実施形態の空気流排出ダクト41では上下幅を略一定として前後幅を変化させるようにしたが、前後幅を略一定として上下幅を変化させるようにしてもよい。また、カウルパネルは、鋼板等のプレス成型品であってもよいし、逆3角断面の樋空間を画成するV字断面形状の樋溝を有するものであってもよい。
1…自動車、2…フロントフェンダ、3…フロントフード、10…メインボディ、11…フロントピラー、15…フロントガラス、20…カウルパネル、21…樋溝、22…樋空間、31…空気流排出孔、32…整流プレート、41…空気流排出ダクト、41b…外端、41c…断面積変化部。

Claims (4)

  1. メインボディの上方に設けられたフロントガラスと、前記メインボディから後方に向かって斜め上方に立ち上がるように設けられ前記フロントガラスの側縁を支持するフロントピラーと、前記フロントガラスの下方に設けられ樋空間を構成するカウルと、を備えた車両であって、
    前記カウルの側端には、前記樋空間に連続するとともに、前記メインボディの側面に車幅方向に向けて開口する空気流排出路が設けられ、
    前記空気流排出路には、流路断面積が変化する断面積変化部が設けられている
    ことを特徴とする車両の風切音低減構造。
  2. 前記断面積変化部は、流路断面積が漸減する部分を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両の風切音低減構造。
  3. 前記空気流排出路は、前記メインボディの側面側の端部が後方に向けて拡大されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の風切音低減構造。
  4. 前記空気流排出路の開口は、前記メインボディを構成する、フロントフェンダ、前記フロントピラー、ドア、フロントフードのいずれかに形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両の風切音低減構造。
JP2019123507A 2019-07-02 2019-07-02 車両の風切音低減構造 Active JP6788707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019123507A JP6788707B2 (ja) 2019-07-02 2019-07-02 車両の風切音低減構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019123507A JP6788707B2 (ja) 2019-07-02 2019-07-02 車両の風切音低減構造

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015192617A Division JP6634254B2 (ja) 2015-09-30 2015-09-30 車両の風切音低減構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019182422A JP2019182422A (ja) 2019-10-24
JP6788707B2 true JP6788707B2 (ja) 2020-11-25

Family

ID=68339200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019123507A Active JP6788707B2 (ja) 2019-07-02 2019-07-02 車両の風切音低減構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6788707B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019182422A (ja) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9783242B2 (en) Wind-noise reduction structure for vehicle
JP4701916B2 (ja) 自動車のバッテリ搭載構造
JPH08268080A (ja) 車両ルーフ
JP2003276638A (ja) 車両のフロントピラー構造
CN111114659B (zh) 汽车的导流板构造
JP6784807B2 (ja) 車両の風切音低減構造
JP7234515B2 (ja) 車体前部構造
JP6684560B2 (ja) 車両の風切音低減構造
JP6788707B2 (ja) 車両の風切音低減構造
JP6621635B2 (ja) 車両の風切音低減構造
EP3543095B1 (en) Vehicle-body lower face structure
JP6537182B2 (ja) 車両の風切音低減構造
JP6634254B2 (ja) 車両の風切音低減構造
CN108136883B (zh) 车辆的后部结构
JP6634253B2 (ja) 車両の風切音低減構造
JP7449740B2 (ja) 空力特性を改善する車両
JP2015174622A (ja) 乗用車のフロントガラス周縁構造
JP5428434B2 (ja) カウルトップガーニッシュのシール構造
JP4240485B2 (ja) 自動車のカウル構造
US11535311B2 (en) Vehicle structure
JP5237749B2 (ja) 車両用カウルルーバの衝撃力吸収構造
US11370270B2 (en) Air-guiding element and motor vehicle
KR0122511Y1 (ko) 자동차의 카울 구조
KR20220170185A (ko) 차량용 c-필러 가니쉬 장치
JP2009161124A (ja) 自動車のスライディングルーフ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6788707

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250