JP6788361B2 - 回転子および電動送風機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、整流子の複数の整流子片のフック部にそれぞれ巻線が引っ掛けられる回転子およびこれを備えた電動送風機に関する。
従来、電動機は、固定磁極を形成する固定子と、回転磁極を形成する回転子(電機子)とを備えている。回転子は、出力軸となる回転軸に、巻線からなるコイルと整流子とが固定され、コイルの巻線と整流子とが電気的に接続されて構成されている。
整流子は、円筒状の絶縁体の外周に、軸方向に沿って長手状の整流子片が複数、絶縁体の周方向に互いに離間されて配置されている。そして、これら整流子片のそれぞれの端部に折り返して形成されたフック部に巻線が引っ掛けられ、このフック部をスポット溶接または熱かしめ(ヒュージング)することでフック部と巻線とが電気的および機械的に接続される。
隣接する整流子片のフック部に引っ掛けられている巻線同士は互いに電気的に絶縁されている必要があるため、フック部は整流子片のその他の部分、すなわちブラシ装置と摺接する摺接部に対して細く形成されている。特に、熱かしめを用いてフック部と巻線とを接続する場合、接続の際にフック部が広がるときがあるので、例えばフック部に設けた溝部に巻線を引っ掛けることにより、フック部に引っ掛けられた巻線間の絶縁距離を確保する構成がある。
しかしながら、この構成の場合、溝部によってフック部の一部が細くなっているため、巻線を引っ掛けるとき、あるいは溶接や熱かしめを行うときに曲がりが生じないように、慎重な作業が求められる。
特開2014−110703号公報
本発明が解決しようとする課題は、整流子片の変形を抑制しつつ、隣接する整流子片にそれぞれ引っ掛けられた巻線間の絶縁性を確保できる回転子およびこれを備えた電動送風機を提供することである。
実施形態の回転子は、回転軸と、回転軸に固定される円筒状の整流子と、アーマチュアコアと、介在部とを有する。整流子は、周方向に互いに離間されて複数配置されブラシ装置と摺接する導電性の整流子片を備える。アーマチュアコアは、回転軸に固定され、整流子片に引っ掛けられて電気的に接続される巻線を備える。このアーマチュアコアは、回転に伴いブラシ装置と摺接する整流子片が切り換わることにより磁極が切り換えられる回転磁極を構成する。介在部は、絶縁性を有し、隣接する整流子片に引っ掛けられた巻線間に介在される。整流子片は、ブラシ装置と摺接する摺接部と、この摺接部に対し径方向に突出して巻線が引っ掛けられるフックと、を有する。介在部は、フック部よりも径方向への突出量が小さい。
第1の実施形態の回転子の整流子を示す平面図である。 同上整流子を示す側面図である。 同上整流子を示す斜視図である。 同上回転子のアーマチュアコアの一部を示す斜視図である。 同上回転子を備えた電動送風機の分解斜視図である。 同上電動送風機の一部を切り欠いて示す側面図である。 第2の実施形態の回転子の一部を示す側面図である。 同上回転子の絶縁部材を示す斜視図である。 同上回転子の一部の分解側面図である。 同上回転子の絶縁部材および絶縁板を示す斜視図である。 第3の実施形態の回転子の絶縁部材および絶縁板を示す斜視図である。
以下、第1の実施形態の構成を図1ないし図6を参照して説明する。
図6において、11は電動機を示し、この電動機11は、本実施形態では、例えば電動送風機12に適用されている。この電動送風機12は、例えば電気掃除機の掃除機本体に収容されて吸塵用の送風動作を行うものである。そして、この電動送風機12は、電動機11と、この電動機11により回転されるファンである遠心ファン14と、これら電動機11と遠心ファン14との間に位置する整流板であるディフューザ15と、遠心ファン14を覆って電動機11に取り付けられるファンカバー16とを備えている。
電動機11は、金属製のフレーム21と、このフレーム21に収容された電動機本体22と、フレーム21に取り付けられたブラシ装置23,23とを有している。
フレーム21は、有底円筒状のフレーム本体25と、このフレーム本体25の開口側に一体的に取り付けられるフレーム端面板26とを備えている。
フレーム本体25は、複数の排気口30と、これら排気口30間に位置しブラシ装置23が取り付けられる取付開口31とを外周面に備えている。また、このフレーム本体25には、電動機本体22を支持するためのモータヘッド部32が底部に凹設されており、このモータヘッド部32の内部には、(一方の)ベアリング33と、このベアリング33とともに電動機本体22を軸方向(スラスト方向)に付勢するためのスラストばね34とが収容されている。
フレーム端面板26は、フレーム本体25の径方向に沿って形成され、フレーム本体25の開口を横断して配置され、このフレーム本体25に対してねじ止め固定されている。したがって、このフレーム端面板26の両側は、フレーム本体25(フレーム21)の内部と連通する図示しない通気開口となっている。また、このフレーム端面板26には、フレーム本体25(フレーム21)の内部と連通する開口部37(図5)が開口されている。さらに、このフレーム端面板26の中央部には、ディフューザ15を保持する円筒状の保持部38が一体に形成されており、この保持部38の内部には、(他方の)ベアリング39が取り付けられている。
また、電動機本体22は、固定子(ステータ)としてのフィールド組立41と、回転子(ロータ)としての電機子であるアーマチュア組立42とを備えている。
フィールド組立41は、固定子鉄心としての固定子本体である枠状のフィールドコア45に対して絶縁された状態で配置された界磁巻線46によりアーマチュア組立42の回転方向である周方向に複数の固定磁極を形成する。
アーマチュア組立42は、回転中心となる出力軸である回転軸51に、回転子本体としてのアーマチュアコア52と、ブラシ装置23と摺接する整流子(コンミュテータ)53とが一体的に形成されている。また、このアーマチュア組立42は、回転軸51に取り付けられてこの回転軸51と一体に回転する防塵部材54を備えている。
回転軸51は、一端側がベアリング39により回転自在に保持され、他端側がベアリング33により回転自在に保持されている。また、この回転軸51は、一端側がディフューザ15に挿通され、このディフューザ15から突出する一端部に遠心ファン14が接続されている。
アーマチュアコア52は、回転軸51に固定されたコア部としての電機子コアをなす円柱状の積層鉄心56と、この積層鉄心56の軸方向の両端にそれぞれ取り付けられる絶縁板である絶縁端板57と、この積層鉄心56に巻き付けられた回転子コイルであるアーマチュアコイル58とを備えている。
積層鉄心56は、例えば磁性体である電磁鋼板を複数積層し結合して略円筒状に構成されている。また、この積層鉄心56の周縁部には、図示しない複数の磁極歯部が周方向に略等間隔に離間されて放射状に突設されている。さらに、この積層鉄心56の中央部には、回転軸51が圧入されている。
各絶縁端板57は、アーマチュアコイル58などと回転軸51とを絶縁するものであり、例えば硬質合成樹脂などの絶縁材料により形成されている。各絶縁端板57は、図4に示すように、円形平板状の積層板部61と、この積層板部61の中央部に突設され回転軸51(図6)が圧入される円筒状の軸部62とを一体に備えている。積層板部61は、積層鉄心56(図6)の端部に重ねて配置されている。そして、この積層板部61には、積層鉄心56(図6)の磁極歯部に対応する複数の端板突出部である歯部63が径方向に沿って放射状にそれぞれ突設されている。
図6に示すアーマチュアコイル58は、銅線などの巻線58aにより構成されており、この巻線58aに通電することにより、回転によって磁極が切り換わる回転磁極を積層鉄心56に形成するものである。このアーマチュアコイル58を構成する巻線58aは、両端が整流子53に電気的に接続され、これら両端間が対応する位置の磁極歯部の間を通って積層鉄心56に対して絶縁された状態で巻き付けられている。したがって、この巻線58aは、積層鉄心56の両端側にそれぞれ位置している。換言すれば、この巻線58aは、積層鉄心56に対して遠心ファン14側であるベアリング39(防塵部材54)側と、整流子53側であるベアリング33側とに露出して位置している。
整流子53は、アーマチュアコア52に形成される回転磁極を切り換えるものであり、回転軸51の他端部近傍に固定されている。この整流子53は、フック式のものであり、図1および図2に示すように、円筒状の絶縁体65の周囲に、巻線58aとそれぞれ電気的に接続される複数の整流子片66が互いに周方向に離間されて取り付けられている。したがって、各整流子片66は、互いに絶縁された状態で配置されている。
絶縁体65は、絶縁性の合成樹脂などにより形成されている。この絶縁体65には、中央の穴部65aに回転軸51が同軸状に圧入されて固定されている。また、この絶縁体65には、図1ないし図3に示すように、介在部としての壁部67が一体に設けられている。
壁部67は、それぞれ整流子片66の一端部であるアーマチュアコア52側(遠心ファン14側、図6)の端部の位置から、これら整流子片66の間に整流子53の径方向に沿って突設されている。これら壁部67は、整流子53の軸方向に沿って長手状のリブ状に形成されている。すなわち、これら壁部67は、隣接する整流子片66,66間の凹凸を減少させるように形成されている。また、これら壁部67の他端側であるアーマチュアコア52(図6)に対して反対側は、アーマチュアコア52(図6)側へと湾曲した湾曲部67aとなっている。そして、これら壁部67は、隣接する整流子片66,66に接続される巻線58a,58a間に介在され、これら巻線58a,58aを整流子53の周方向に隔離している(図1および図2)。
整流子片66は、導電性に優れた金属などの部材により、それぞれ細長い長方形状(短冊状)に形成されている。これら整流子片66は、絶縁体65の軸方向と略平行な方向に沿って長手方向を有して配置されている。そして、各整流子片66は、相対的に幅広の摺接部68と、相対的に幅狭のフック部69とを一体に備えている。
摺接部68は、ブラシ装置23が摺接する部分である。この摺接部68は、細長い四角形状に形成されている。また、この摺接部68は、フック部69よりも長く形成されており、絶縁体65の外周に対向する側と反対側の主面である表面68aが絶縁体65の外周と同軸の円筒面に沿って湾曲した円弧面状に形成されてブラシ装置23と摺接するようになっている。この摺接部68は、それぞれ壁部67よりも整流子53の径方向に突出していない。
フック部69は、アーマチュアコイル58の巻線58aの両端間の中間部と電気的および機械的に接続される部分である。このフック部69は、細長い四角形状に形成されており、摺接部68の一端部であるアーマチュアコア52側(遠心ファン14側)の端部から突出している。また、このフック部69は、摺接部68の幅方向両側に対して幅方向中央部側にオフセットされて幅狭となっている。すなわち、このフック部69は、幅方向の中央部が摺接部68の幅方向の中央部と略一致するように形成されている。また、このフック部69は、摺接部68の表面68a側、すなわち絶縁体65の外周面に対して離間される側である外側に折り曲げられてアーマチュアコア52に対して反対側にフック状に折り返されており、巻線58aを引っ掛けた状態で摺接部68の表面68aに巻線58aとともにスポット溶接、あるいは熱かしめ(ヒュージング)されて固定されることで、巻線58aと電気的および機械的に接続されるようになっている。そして、このフック部69は、摺接部68と略等しい厚みに形成されている。また、隣接する整流子片66,66のフック部69,69間に壁部67がそれぞれ位置している。また、このフック部69は、製造時に折り曲げられた状態、および、摺接部68の表面68aに固定された状態で、それぞれ壁部67よりも整流子53の径方向に突出している(図1)。
図5および図6に示す防塵部材54は、例えば金属により略円形板状に形成されている。この防塵部材54は、回転軸51の一端側に固定されてベアリング39の他端側に隣接して配置されている。
そして、図6に示すように、アーマチュア組立42は、回転軸51をベアリング33,39に回転自在に軸支することにより、フィールド組立41の中央部を貫通してフレーム21に取り付けられ、この取り付け状態で、整流子53が、アーマチュアコア52とベアリング33との間に位置し、防塵部材54が、アーマチュアコア52とベアリング39との間にてこのベアリング39に隣接して位置して、回転軸51がベアリング39および保持部38に挿通されてフレーム21の外部へと突出している。
各ブラシ装置23は、図示しない電源に対して電気的に接続される角柱状のカーボンブラシ71を内部に移動可能に保持しており、このカーボンブラシ71の先端側が整流子53(整流子片66の摺接部68の表面68a(図3))に圧接されて電気的に接続されている。
遠心ファン14は、電動機11のフレーム21から突出するアーマチュア組立42の回転軸51の一端部に連結されている。さらに、この遠心ファン14は、ファンカバー16に対向して、円形状の吸込口73が中央部に形成されている。そして、この遠心ファン14は、スペーサ(スリーブ)74を介してベアリング39(保持部38)に対して離間されており、ワッシャ75,76により挟まれた状態で、回転軸51の一端部に対してナット77により固定されている。
ディフューザ15は、遠心ファン14から外周方向へと吹き出された気流を静圧化して電動機11のフレーム21の内部へと案内するものであり、フレーム端面板26に対してねじ止め固定されることで、電動機11と一体的となっている。このディフューザ15は、略円形板状の整流板本体であるディフューザ本体81の一主面側に上流側静翼82が突設され、このディフューザ本体81の他主面側に下流側静翼83が突設されている。
ディフューザ本体81は、中央部にフレーム端面板26の保持部38が挿通されている。
上流側静翼82は、遠心ファン14から吹き出された空気を整流するもので、ディフューザ本体81の外縁近傍の位置にて周方向に複数配置され、ファンカバー16に圧接されて、互いに隣接する上流側静翼82間、および、各上流側静翼82とファンカバー16との間に、空気が通過する流路85を形成している。これら上流側静翼82は、遠心ファン14の外周に対して離間されて対向しているとともに、ファンカバー16の内周に対向して位置している。すなわち、これら上流側静翼82は、遠心ファン14の外周とファンカバー16の内周との間に位置している。
下流側静翼83は、上流側静翼82により整流されて流路85を通過した空気を整流しつつ回転軸51側である電動機11(フレーム21)の内部へと導くもので、上流側静翼82と交差する方向に沿ってディフューザ本体81の周方向に複数配置され、互いに隣接する下流側静翼83間に、空気が通過する通気路87を形成している。また、これら下流側静翼83は、フレーム21の通気開口およびフレーム端面板26の開口部37(図5)と対向している。したがって、通気路87を通過した空気が、通気開口および開口部37(図5)を介して電動機11(フレーム21)の内部へと流入するようになっている。
ファンカバー16は、有蓋円筒状に形成されており、外周縁部がフレーム本体25の開口縁に圧入されて固定されている。さらに、このファンカバー16の中央部には、円形状の吸気口91が形成されている。この吸気口91は、円環状のシール部材92を介して遠心ファン14の吸込口73と気密に接続される。
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
アーマチュア組立42は、回転軸51に積層鉄心56および整流子53を圧入し、積層鉄心56に絶縁端板57,57を取り付けて複数本の巻線58aをそれぞれ巻き付け、アーマチュアコア58のアーマチュアコイル58を形成する。このとき、巻線58aは、整流子53の各整流子片66の予め折り返されたフック部69に対して引っ掛けられて巻き付けられる。隣接するフック部69,69間には絶縁体65から壁部67が突出しているため、換言すれば、各フック部69の両側にはそれぞれ壁部67が突出しているため、巻線58aを各フック部69に引っ掛ける際に、巻線58aをフック部69と壁部67,67との間に通すことで、隣接するフック部69,69間にて、各フック部69に引っ掛けられる巻線58a間に壁部67が介在されて、これら巻線58a,58aが互いに離間される。この後、フック部69を整流子片66の摺接部68に溶接などすることで、巻線58aが各整流子片66に対して電気的に接続される。
そして、組み立てられたアーマチュア組立42は、フィールド組立41を別途取り付けたフレーム21に組み込まれ、ベアリング33,39によって回転自在に保持されるとともに、フレーム21に取り付けられたブラシ装置23のカーボンブラシ71の先端部が整流子53の整流子片66の摺接部68の表面68aに圧接される。
電動機11は、通電によりフィールド組立41に固定磁極が形成されるとともに、アーマチュア組立42に回転磁極が形成され、固定磁極と回転磁極との吸引・反発によって、ベアリング33,39で回転自在に保持されたアーマチュア組立42が回転する。このアーマチュア組立42の回転により、ブラシ装置23のカーボンブラシ71と摺接することで電気的に接続される整流子53の整流子片66(図1)が切り換わることにより、アーマチュアコイル58の巻線58aに流れる電流の向きが切り換わり、回転磁極が反転するため、アーマチュア組立42が連続的に回転する。
このアーマチュア組立42の回転により、電気掃除機12では、回転軸51に固定された遠心ファン14が回転する。そして、この遠心ファン14の回転により、ファンカバー16の吸気口91から空気が吸い込まれ、この空気が吸込口73を介して遠心ファン14内へと吸い込まれ、この遠心ファン14から外周方向へと吹き出される。この後、吹き出された空気はディフューザ15の上流側静翼82よって外周方向へと整流されつつ流路85を通過した後、ファンカバー16の内周側から下流側静翼83によって中心側すなわち回転軸51側へと整流されつつ通気路87を通過し、フレーム端面板26の両側の通気開口およびフレーム端面板26の開口部37(図5)などからフレーム本体25(フレーム21)内へと流入する。
この空気の流れすなわち気流は、アーマチュア組立42のアーマチュアコア52(アーマチュアコイル58)の巻線58aに吹き付けられてアーマチュアコア52(アーマチュアコイル58)を冷却するとともに、フィールド組立41、整流子53およびブラシ装置23,23などを冷却した後、排気口30から排気風として電動機11(フレーム21)の外部に排気される。
上述したように、上記第1の実施形態によれば、整流子片66が外周に周方向に互いに離間されて配置される円筒状の絶縁体65に介在部としての壁部67を一体に設けることで、隣接する整流子片66,66に引っ掛けられた巻線58a,58a間に介在される壁部67の形状を任意に設定できる。
また、フック部69の折り返された先端側の壁部67の端部を湾曲部67aとしたことで、フック部69に巻線58aを引っ掛ける際に、壁部67が巻線58aを円滑にガイドして作業性を向上できるとともに、巻線58aの皮膜などを傷付けにくい。
次に、第2の実施形態を図7ないし図10を参照して説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施形態は、上記第1の実施形態において、アーマチュア組立42が絶縁部材95を備え、この絶縁部材95に介在部96が一体に設けられているものである。
図8に示す絶縁部材95は、例えば絶縁性の合成樹脂などにより円環状に形成されている。すなわち、この絶縁部材95は、回転軸51(図9)が挿通されて一方の絶縁端板57の軸部62が挿入嵌着される円形状の挿入開口98が開口されている。また、この絶縁部材95は、一方の絶縁端板57に取り付けられた状態で整流子53(絶縁体65)のアーマチュアコア52(遠心ファン14)側の端部に密着し、図9に示す絶縁端板57と図7に示す絶縁体65との間に介在される。
図8に示す介在部96は、絶縁部材95の外周縁から径方向に沿って放射状に複数突出している。これら介在部96は、絶縁部材95の周方向に互いに略等間隔に離間されて配置されている。また、これら介在部96は、図7に示すフック部69,69が製造時に折り曲げられた状態、および、摺接部68の表面68aに固定された状態で、それぞれフック部69,69よりも整流子53の径方向に凹んで突出しておらず、先端側が壁部67の先端側と略等しい位置となっている。さらに、これら介在部96は、整流子53(絶縁体65)の壁部67と同数設けられ、一方の絶縁端板57に取り付けられた状態で整流子53(絶縁体65)の壁部67と密着するようになっている。
そして、絶縁部材95は、アーマチュア組立42を組み立てる際に一方の絶縁端板57の軸部62に圧入され、整流子53の絶縁体65と一方の絶縁端板57との間に固定される。このとき、例えば軸部62または挿入開口98に周方向および軸方向の位置決め用の切欠や凹凸などを互いに嵌合(係合)するように設けることで、絶縁部材95(介在部96)を位置決めしやすくするようにしてもよい。
この状態で、絶縁部材95は、整流子53の絶縁体65に重ねられ、壁部67に対して介在部96が一体的に密着して、互いに隣接する整流子片69,69間に位置する。このため、巻線58aを、整流子53の各整流子片66の予め折り返されたフック部69に対して引っ掛けられて巻き付ける際に、各フック部69に引っ掛けられる巻線58a間に壁部67および介在部96が介在されて、これら巻線58a,58aが互いに離間される。
このように、巻線58aを絶縁するアーマチュアコア52の一方の絶縁端板57と整流子53(絶縁体65)との間に位置する絶縁部材95に介在部96を設けることで、隣接する整流子片66,66に引っ掛けられた巻線58a,58a間に介在される介在部96の形状を任意に設定できる。
なお、上記第2の実施形態において、例えば図11に示す第3の実施形態のように、上記第2の実施形態の絶縁部材95(介在部96)を一方の絶縁端板57と一体成形してもよい。この場合には、絶縁部材95(介在部96)と絶縁端板57とを別体で成形する場合と比較して部品点数を減らすことができるとともに、絶縁部材95と絶縁端板57との位置関係が固定となるため、介在部96の位置決めがより容易になる。
また、上記第2および第3の実施形態において、壁部67を設けないようにすることもできる。
さらに、上記各実施形態において、電動機11は、電動送風機12に適用するものに限らず、その他の任意の電気機器に用いることができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、整流子片66の変形(破損)を抑制しつつ、隣接する整流子片66,66にそれぞれ引っ掛けられた巻線58a,58a間の絶縁性を確保できる。
また、壁部67および介在部96は、それぞれフック部69(整流子片66)の外径よりも突出しないように構成されているので、巻線58aをフック部69に自動巻きする際に壁部67や介在部96が邪魔にならず、巻線58aをより巻き易くなる。
そして、この電動機11を適用した電動送風機12は、整流子53の性能を確保でき、信頼性が良好になる。
また、整流子53の径方向に突出する壁部67あるいは介在部96が、互いに隣接する整流子片66,66間に位置しているため、整流子53を径方向から見たときの外形の凹凸を減少させることができ、遠心ファン14から電動機11(フレーム21)内へと吸い込まれ電動機本体22や整流子53を冷却して開口部37へと流れる空気の風損を減少させることができ、効率や静音性をより向上できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
12 電動送風機
14 ファンである遠心ファン
23 ブラシ装置
41 固定子としてのフィールド組立
42 回転子としてのアーマチュア組立
51 回転軸
52 アーマチュアコア
53 整流子
57 絶縁板である絶縁端板
58a 巻線
65 絶縁体
66 整流子片
67 介在部としての壁部
95 絶縁部材
96 介在部

Claims (7)

  1. 回転軸と、
    周方向に互いに離間されて複数配置されブラシ装置と摺接する導電性の整流子片を備え、前記回転軸に固定される円筒状の整流子と、
    前記回転軸に固定され、前記整流子片に引っ掛けられて電気的に接続される巻線を備えて回転に伴い前記ブラシ装置と摺接する前記整流子片が切り換わることにより磁極が切り換えられる回転磁極を構成するアーマチュアコアと、
    絶縁性を有し、隣接する前記整流子片に引っ掛けられた前記巻線間に介在される介在部と
    を具備し、
    前記整流子片は、
    前記ブラシ装置と摺接する摺接部と、
    この摺接部に対し径方向に突出して前記巻線が引っ掛けられるフックと、を有し、
    前記介在部は、前記フック部よりも径方向への突出量が小さい
    ことを特徴とした回転子。
  2. 回転軸と、
    周方向に互いに離間されて複数配置されブラシ装置と摺接する導電性の整流子片を備え、前記回転軸に固定される円筒状の整流子と、
    前記回転軸に固定され、前記整流子片に引っ掛けられて電気的に接続される巻線を備えて回転に伴い前記ブラシ装置と摺接する前記整流子片が切り換わることにより磁極が切り換えられる回転磁極を構成するアーマチュアコアと、
    絶縁性を有し、隣接する前記整流子片に引っ掛けられた前記巻線間に介在される介在部とを具備し、
    前記整流子片は、
    前記ブラシ装置と摺接する摺接部と、
    この摺接部に対し前記アーマチュアコアに対して反対方向に折り返され、前記巻線が引っ掛けられるフック部と、を有し、
    前記介在部は、前記整流子片間から突出する部分が前記フック部の先端部よりも前記アーマチュアコア側に位置する
    ことを特徴とした回転子。
  3. 前記フック部は、前記アーマチュアコアに対して反対方向に折り返され、
    前記介在部は、前記整流子片間から突出する部分が前記フック部の先端部よりも前記アーマチュアコア側に位置する
    ことを特徴とした請求項1記載の回転子。
  4. 前記整流子は、前記整流子片が外周に周方向に互いに離間されて配置される円筒状の絶縁体を備え、
    前記介在部は、前記絶縁体に一体に設けられている
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれか一記載の回転子。
  5. 前記アーマチュアコアは、前記整流子側に位置し、前記巻線を絶縁する絶縁板を備え、
    前記介在部は、前記絶縁板と前記整流子との間に位置する絶縁部材に設けられている
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれか一記載の回転子。
  6. 前記絶縁部材は、前記絶縁板と一体に設けられている
    ことを特徴とした請求項5記載の回転子。
  7. 請求項1ないし6いずれか一記載の回転子と、
    この回転子のアーマチュアコアにより構成される回転磁極に対して固定磁極を形成する固定子と、
    前記回転子の回転軸に接続されるファンと
    を具備したことを特徴とした電動送風機。
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