JP2014042375A - 電動送風機 - Google Patents

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剛 押切
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Abstract

【課題】巻線の巻回およびフィールドコイルの通電による発熱に起因するコイルガイド部のアーマチュア組立側への倒れを抑制しつつ、フィールドコイルを確実に支持できる電動送風機を提供する。
【解決手段】フィールドコア組立44の厚さ方向のそれぞれに取り付けるリテーナ45および端子台46は、開口部51と連通する開口、開口の内方へと突出し各本体突出部52に対応して位置する枠突出部57、枠突出部57の先端側から壁状に立ち上がるコイルガイド部58,78、および、コイルガイド部58,78の外側に突出する複数の突出部59を備える。巻線47は、フィールドコア組立44の各本体突出部52を挟むリテーナ45の各枠突出部57と端子台46の各枠突出部57とに亘ってコイルガイド部58,78に対して突出部59にて接触するように巻回してフィールドコイル48を構成する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、枠状に形成された固定子本体の厚さ方向のそれぞれに取り付けた合成樹脂製のコイル巻枠およびこれらコイル巻枠に亘って固定子本体に巻回されてコイルを構成する巻線を備えた電動送風機に関する。
従来、例えば電気掃除機などに用いられる電動送風機は、遠心ファンと、この遠心ファンを回転駆動させる電動機とを備えている。電動機は、固定子(ステータ)としてのフィールド組立と、このフィールド組立の内部に配置され遠心ファンと接続される回転子(ロータ)としての電機子であるアーマチュア組立とを有している。
フィールド組立は、アーマチュア組立が配置される開口部を中央部に有するとともに、この開口部内の互いに対向する位置に本体突出部が突設された枠状の固定子鉄心である固定子本体としてのフィールドコア組立と、このフィールドコア組立の厚さ方向のそれぞれに取り付けられたコイル巻枠としてのリテーナおよび端子台と、これらリテーナおよび端子台に亘ってフィールドコア組立に巻回されて開口部の周囲に複数の固定磁極を形成するフィールドコイルを構成する巻線とを備えている。
また、リテーナおよび端子台は、フィールドコア組立の開口部と連通する開口と、この開口内の互いに対向する位置に突設された枠突出部と、これら枠突出部から立ち上がる壁状のコイルガイド部とを備えている。
そして、巻線は、固定子本体の各本体突出部を挟むリテーナの枠突出部と端子台の枠突出部とに亘って、コイルガイド部に接触した状態で巻回される。
この巻線により構成されるフィールドコイルの巻径を小さくするために、巻線は、テンション(張力)を加えながら巻回される。そのため、このテンションの加わり具合によっては、巻線の巻回時にコイルガイド部が変形してアーマチュア組立側に倒れてしまうおそれがある。
また、巻線の巻回により構成されたフィールドコイルは、通電時に発熱するため、このフィールドコイルが面状に接触するコイルガイド部には、このフィールドコイルの発熱が直接伝わって熱変形が生じ、コイルガイド部がアーマチュア組立側に倒れてしまうおそれがある。
特開2001−145289号公報
上記特許文献1記載の構成では、例えばコイルガイド部の外側に所定の治具を宛がった状態で巻線を巻回し、フィールドコイルが巻き上がった状態で治具を抜き取ることで、フィールドコイルとコイルガイド部との間に間隙を生じさせ、巻線の巻回時のテンションによるフィールドコイルガイド部の倒れを抑制するとともに、フィールドコイルの通電時にも、フィールドコイルからコイルガイド部へと直接熱が伝わらないようにして、コイルガイド部のアーマチュア組立側への熱変形を抑制している。
しかしながら、この構成の場合、巻線の巻回後、治具を抜き取る必要があるため、この抜き取りの際に巻線を傷付けないようにするために、巻線の巻回時に加えるテンションを大きくできず、フィールドコイルの巻径を小さくすることが容易でない。また、フィールドコイルはコイルガイド部から浮いた状態となっており、支持が充分とは言えない。
本発明が解決しようとする課題は、巻線の巻回およびコイルの通電による発熱に起因するコイルガイド部の回転子側への倒れを抑制しつつ、コイルを確実に支持できる電動送風機を提供することである。
実施形態の電動送風機は、遠心ファンを有する。また、この電動送風機は、遠心ファンを回転させる電動機を有する。電動機は、固定磁極を形成する枠状の固定子を備える。また、電動機は、固定子の中央部に回転可能に位置し回転磁極を形成する回転子を備える。固定子は、開口部、および、この開口部の内方へと突出する対をなす本体突出部を備え、磁性部材により枠状に形成された固定子本体を有する。また、固定子は、固定子本体の厚さ方向のそれぞれに取り付けられた合成樹脂製のコイル巻枠を有する。これらコイル巻枠は、開口部と連通する開口、この開口の内方へと突出し各本体突出部に対応する位置に配置される枠突出部、これら枠突出部の先端側から壁状に立ち上がるコイルガイド部、および、このコイルガイド部の外側に突設された複数の突出部を備える。また、固定子は、巻線を有する。巻線は、固定子本体の各本体突出部を挟む一方のコイル巻枠の各枠突出部と他方のコイル巻枠の各枠突出部とに亘ってコイルガイド部に対して突出部にて接触するように巻回されてコイルを構成する。
一実施形態の電動送風機の固定子を示す斜視図である。 同上固定子を示す平面図である。 同上電動送風機の一方のコイル巻枠を示す斜視図である。 同上電動送風機の一方のコイル巻枠を示す平面図である。 同上電動送風機の他方のコイル巻枠を示す斜視図である。 同上電動送風機の固定子本体を示す平面図である。 同上電動送風機を一部を切り欠いて示す側面図である。
以下、一実施形態の構成を図1ないし図7を参照して説明する。
図7において、11は電動送風機を示し、この電動送風機11は、例えば電気掃除機の掃除機本体に収容されて吸塵用の送風動作を行うものである。そして、この電動送風機11は、電動機13と、この電動機13により回転されるファンである遠心ファン14と、これら電動機13と遠心ファン14との間に位置する整流板であるディフューザ15と、遠心ファン14を覆って電動機13に取り付けられるファンカバー16とを備えている。
電動機13は、金属製のフレーム21と、このフレーム21に収容された電動機本体22と、ブラシ装置23,23とを有している。
フレーム21は、有底円筒状のフレーム本体25と、このフレーム本体25の開口側に一体的に取り付けられるフレーム端面板26とを備えている。
フレーム本体25の外周面には、複数の排気口30と、これら排気口30間に位置しブラシ装置23が取り付けられる取付開口31とが開口形成されている。また、このフレーム本体25の底部には、電動機本体22を支持するためのモータヘッド部32が凹設されており、このモータヘッド部32の内部には、ベアリング33と、このベアリング33とともに電動機本体22を軸方向(スラスト方向)に付勢するためのスラストばね34とが収容されている。
また、フレーム端面板26は、フレーム本体25の径方向に沿って形成され、フレーム本体25の開口を横断して配置され、このフレーム本体25に対してねじ止め固定されている。さらに、このフレーム端面板26の中央部には、ディフューザ15を保持する円筒状の保持部36が一体に形成されており、この保持部36の内部には、ベアリング37が取り付けられている。
また、電動機本体22は、図1ないし図7に示すように、固定子(ステータ)としてのフィールド組立41と、回転子(ロータ)としての電機子であるアーマチュア組立42とを備えている。
フィールド組立41は、固定子鉄心としての固定子本体であるフィールドコア組立44と、このフィールドコア組立44の厚さ方向の両側すなわち上側および下側に取り付けられた(一方および他方の)コイル巻枠としてのリテーナ45および端子台46と、これらリテーナ45および端子台46により保持されフィールドコア組立44の上側および下側に亘って巻線47を環状に巻回して構成されたコイルとしての固定子コイルであるフィールドコイル48,48とを有している。
フィールドコア組立44は、例えば磁性体である電磁鋼板をプレス機で打ち抜いた同一形状の鉄心板を複数積層し結合して構成された積層鉄心からなり、平面視で外形形状が略四角形状の環状(枠状)に形成されており、中央部に略四角形状の開口部51が形成されている。また、この開口部51の互いに対向する一対の辺部には、突極である本体突出部52,52が内方に向けて突設されている。各本体突出部52は、先端側がアーマチュア組立42の外周に間隙を介して対向する円弧状に湾曲した平面視Y字状に形成されており、これら本体突出部52の基端側を挟んで開口部51の縁部が、各フィールドコイル48が位置するスロット53,53となっている。すなわち、これらスロット53,53は、各本体突出部52の上下方向(厚さ方向)に延びる側面と開口部51の内面とで形成されている。そして、これらスロット53,53の内部は、フィールドコア組立44とフィールドコイル48,48とを絶縁する図示しない絶縁部材により覆われている。また、このフィールドコア組立44には、リテーナ45および端子台46を固定するための保持孔部54,54が、各本体突出部52,52の基端側の位置に形成されている。
また、リテーナ45は、合成樹脂により成形されており、フィールドコア組立44の一端側である遠心ファン14側に重ねられている。また、このリテーナ45は、フィールドコア組立44の開口部51と連通する略四角形状の(一方の)開口55を中央部に備える枠状の(一方の)巻枠本体としてのリテーナ本体56と、開口55の内方に突出して本体突出部52,52に対応する(一方および他方の第1の)枠突出部57,57と、これら枠突出部57,57の先端側に壁状に立ち上がる(一方および他方の第1の)コイルガイド部58,58と、これらコイルガイド部58,58のそれぞれに突設された補強用のリブ状の複数の(一方の)突出部59とを一体に有している。
開口55は、開口部51と略同形状となっており、開口部51(スロット53,53)の縁部にそって縁部を有している。
また、リテーナ本体56には、外縁から各枠突出部57および各コイルガイド部58に亘って(一方および他方の第1の)切欠部61がそれぞれ形成されており、これら切欠部61の両側の背面側に、保持孔部54,54に圧入されてリテーナ45をフィールドコア組立44に固定するための円柱状の(一方の)突起部62,62が突設されている。また、リテーナ本体56の表面側には、各切欠部61の側縁部、および、開口55の縁部に、それぞれ巻線47を支持してフィールドコイル48とリテーナ本体56および枠突出部57の表面との間に隙間G1を形成する(一方の第1および第2の)間隙形成部としての支持部63,64が形成されている。
また、各枠突出部57は、各フィールドコイル48の中心部となる部分であり、フィールドコア組立44の各本体突出部52と平面視で同形状、すなわち先端側がアーマチュア組立42の外周に間隙を介して対向する円弧状に湾曲した平面視Y字状に形成されており、各本体突出部52上に重ねられている。
また、各コイルガイド部58は、巻線47を巻回する際のガイドとなる部分であり、各枠突出部57の先端側全体に亘って、リテーナ45をフィールドコア組立44の一端側に取り付けた状態で各本体突出部52の先端側と略面一となる壁状に形成されている。したがって、各コイルガイド部58は、平面視で円弧状に湾曲した板状となっている。また、各コイルガイド部58の先端の中央部には、フィールドコイル48の一端部(上端部)を規制する舌片状の(一方の)ストッパ部71がフィールドコイル48側へと折り返して形成されている。
また、各突出部59は、各コイルガイド部58のフィールドコイル48側、すなわちアーマチュア組立42と反対側に、上下方向に沿って、各コイルガイド部58の上下両端間に連続する直線状に形成されており、コイルガイド部58の幅方向に例えば等間隔に離間されている。したがって、各コイルガイド部58は、各突出部59の位置が他の部分よりも厚くなっており、各突出部59間に、上下方向に沿って複数の溝部72が形成されている。すなわち、これら溝部72は、フレーム21(フレーム本体25)の軸方向に沿って、換言すれば、電動送風機11の駆動によりフレーム21(フレーム本体25)内に吸い込まれた空気の流れ方向に沿って形成されている。これら溝部72は、それぞれ各枠突出部57の表面の位置で隙間G1と連続している。さらに、各突出部59は、巻線47を傷付けないように、断面視で円弧状となっている。
一方、端子台46は、合成樹脂により基本的にリテーナ45と同形状に成形されており、フィールドコア組立44の他端側であるブラシ装置23側に重ねられている。すなわち、この端子台46は、フィールドコア組立44の開口部51と連通する略四角形状の(他方の)開口75を中央部に備える枠状の(他方の)巻枠本体としての端子台本体76と、開口75の内方に突出して本体突出部52,52に対応する(一方および他方の第2の)枠突出部77,77と、これら枠突出部77,77の先端側に壁状に立ち上がる(一方および他方の第2の)コイルガイド部78,78と、これらコイルガイド部78,78のそれぞれに突設された補強用のリブ状の複数の(他方の)突出部79とを一体に有している。
また、端子台本体76には、外縁から各枠突出部77および各コイルガイド部78に亘って(一方および他方の第2の)切欠部81がそれぞれ形成されており、これら切欠部81の両側の背面側に、保持孔部54,54に圧入されて端子台46をフィールドコア組立44に固定するための円柱状の(他方の)突起部82,82が突設されている。また、端子台本体76の表面側には、各切欠部81の側縁部、および、開口75の縁部に、それぞれ巻線47を支持してフィールドコイル48と端子台本体76および枠突出部77の表面との間に隙間G2を形成する(他方の第1および第2の)間隙形成部としての支持部83,84が形成されている。さらに、この端子台本体76の表面側には、枠突出部77,77と端子台46の中心に対して90°異なる互いに対向する辺部に一対の第1の端子取付部85,85が突設されているとともに、一方の枠突出部77側の両角部の位置に一対の第2の端子取付部86,86が突設されている。これら第1の端子取付部85,85には、第1の端子87,87が取り付けられているとともに、第2の端子取付部86,86には第2の端子88,88が取り付けられている。そして、各第1の端子87と各第2の端子88とに、各フィールドコイル48の巻線47の両端が電気的に接続され、各第1の端子87に各ブラシ装置23が電気的に接続される。
また、各枠突出部77は、各フィールドコイル48の中心部となる部分であり、フィールドコア組立44の各本体突出部52と平面視で同形状、すなわち先端側がアーマチュア組立42の外周に間隙を介して対向する円弧状に湾曲した平面視Y字状に形成されており、各本体突出部52上に重ねられている。
また、各コイルガイド部78は、巻線47を巻回する際のガイドとなる部分であり、各枠突出部77の先端側全体に亘って、端子台46をフィールドコア組立44の他端側に取り付けた状態で各本体突出部52の先端側と略面一となる壁状に形成されている。したがって、各コイルガイド部78は、平面視で円弧状に湾曲した板状となっている。また、各コイルガイド部78の先端の中央部には、フィールドコイル48の他端部(下端部)を規制する舌片状の(他方の)ストッパ部91がフィールドコイル48側へと折り返して形成されている。
また、各突出部79は、各コイルガイド部78のフィールドコイル48側、すなわちアーマチュア組立42と反対側に、上下方向に沿って、各コイルガイド部78の上下両端間に連続する直線状に形成されており、コイルガイド部78の幅方向に例えば等間隔に離間されている。したがって、各コイルガイド部78は、各突出部79の位置が他の部分よりも厚くなっており、各突出部79間に、上下方向に沿って枠突出部77の表面へと連続する複数の溝部92が形成されている。これら溝部92は、それぞれ各枠突出部77の表面の位置で隙間G2と連続している。さらに、各突出部79は、巻線47を傷付けないように、断面視で円弧状となっている。
そして、各フィールドコイル48は、巻線47が、フィールドコア組立44に対して絶縁された状態でリテーナ45の枠突出部57および端子台46の枠突出部77に亘ってフィールドコア組立44の開口部51の各本体突出部52にそれぞれ巻回され、リテーナ45および端子台46のコイルガイド部58,78により保持されることにより、所定の巻き付け形状が保持されている。そして、各フィールドコイル48によって、開口部51の周囲に固定磁極であるN極およびS極がそれぞれ形成される。
一方、アーマチュア組立42は、回転子軸すなわちモータシャフトである回転軸95と、この回転軸95に固定されたコア部としての電機子コアをなす円柱状の積層鉄心96と、この積層鉄心96に対して絶縁された状態で巻線97が巻き付けられて構成された回転子コイルであるアーマチュアコイル98と、このアーマチュアコイル98の端末部と電気的に接続される整流子(コンミュテータ)99とを備えている。
積層鉄心96は、例えば磁性体である電磁鋼板を複数積層し結合して略円筒状に構成されている。また、この積層鉄心96の周縁部には、図示しない複数の磁極歯部が周方向に略等間隔に離間されて放射状に突設されている。さらに、この積層鉄心96の中央部には、回転軸95が圧入されている。
また、アーマチュアコイル98は、積層鉄心96に回転によって磁極が切り換わる回転磁極を形成するものである。このアーマチュアコイル98を構成する巻線97は、両端が整流子99に電気的に接続され、これら両端間が対応する位置の磁極歯部の間を通って積層鉄心96に対して絶縁された状態で巻き付けられている。
また、整流子99は、磁極歯部に形成される回転磁極を切り換えるものであり、回転軸95の端部近傍に固定されている。さらに、この整流子99は、磁極歯部と同数の複数の整流子片99aを有している。
そして、アーマチュア組立42は、回転軸95をベアリング33,37に回転自在に軸支することにより、フィールド組立41の開口部51を貫通してフレーム21に取り付けられ、この取り付け状態で、整流子99が、積層鉄心96とベアリング33との間に位置し、回転軸95がベアリング37および保持部36に挿通されてフレーム21の外部へと突出している。
また、各ブラシ装置23は、フレーム本体25に対して電気的に絶縁されて、このフレーム本体25の径方向に沿って例えばねじ止めなどにより取り付けられている。これらブラシ装置23は、内部にカーボンブラシ101と、このカーボンブラシ101の基端側を先端側へと付勢するコイルばね102とを有しており、このコイルばね102により付勢された状態でカーボンブラシ101の先端側が電動機13の整流子99の整流子片99aの外周面に圧接されている。さらに、各ブラシ装置23には、カーボンブラシ101と電気的に接続されているとともに各第1の端子87が挿入されて電気的に接続される導電部材103がそれぞれ配置されている。
また、遠心ファン14は、電動機13のフレーム21から突出するアーマチュア組立42の回転軸95の端部に連結されている。さらに、この遠心ファン14は、ファンカバー16に対向して、円形状の吸込口105が中央部に形成されている。
また、ディフューザ15は、遠心ファン14から外周方向へと吹き出された気流を静圧化して電動機13のフレーム21の内部へと案内するものであり、中央部にフレーム端面板26の保持部36が挿通され、この保持部36の近傍でフレーム端面板26に対してねじ止め固定されることで、電動機13と一体的となっている。
また、ファンカバー16は、有蓋円筒状に形成されており、外周縁部がフレーム本体25の開口縁に圧入されて固定されている。さらに、このファンカバー16の中央部には、円形状の吸気口107が形成されている。この吸気口107は、円環状のシール部材108を介して遠心ファン14の吸込口105と気密に接続される。
次に、上記一実施形態の作用を説明する。
フィールド組立41を組み立てる際には、まず、予め成形したフィールドコア組立44に対して、予め成形したリテーナ45および端子台46を、突起部62,62および突起部82,82を保持孔部54,54および保持孔部54,54に圧入して、これらリテーナ45および端子台46をフィールドコア組立44の厚さ方向の両端に固定する。
そして、巻線47の一端部を、端子台46の端子取付部85,86に取り付けた端子87,88のいずれか一方に固定した状態で、この巻線47を、テンション(張力)を加えつつリテーナ45の枠突出部57および端子台46の枠突出部77に亘ってフィールドコア組立44の本体突出部52の周囲に環状に巻回し、フィールドコイル48をそれぞれ形成する。このとき、巻線47は、リテーナ45(リテーナ本体56および枠突出部57)および端子台46(端子台本体76および枠突出部57)に対して、それぞれ支持部63,64および支持部83,84にて線状に接触(線接触)して支持されるとともに、コイルガイド部58,78に対して突出部59,79にて線状に接触(線接触)して支持され、フィールドコイル48がストッパ部71,91の間に構成される。したがって、各フィールドコイル48のそれぞれとコイルガイド部58,78の外側面との間に溝部72,92が上下方向に沿って形成された状態となっているとともに、各フィールドコイル48とリテーナ45(リテーナ本体56および枠突出部57)の表面および端子台46(端子台本体76および枠突出部77)の表面との間にそれぞれ溝部72,92と連通する隙間G1,G2が形成される。すなわち、各フィールドコイル48は、上下両端の内周側から溝部72,92および隙間G1,G2を介して中央部の外周側へと通気可能となっている。
この後、巻線47の他端部を端子台46の端子取付部85,86に取り付けた端子87,88の他方に接続して、フィールド組立41が完成する。
電動送風機11の組み立ての際には、完成したフィールド組立41をフレーム21のフレーム本体25内に組み込んで固定し、別途組み立てたアーマチュア組立42をフィールド組立41内に挿入して回転軸95の下端部をベアリング33に保持する。
次いで、回転軸95の上端部を、ベアリング37によって保持しつつフレーム端面板26の保持部36に挿通させてこのフレーム端面板26をフレーム本体25に固定し、このフレーム端面板26から突出する回転軸95の上端部をさらにディフューザ15に挿通させ、このディフューザ15にフレーム端面板26の保持部36を挿通させてこのディフューザ15を固定する。
さらに、このディフューザ15から突出する回転軸95の上端部に遠心ファン14を固定し、ファンカバー16をフレーム21のフレーム本体25に圧入固定することで、遠心ファン14の吸込口105とファンカバー16の吸気口107とがシール部材108により気密に接続される。
そして、ブラシ装置23,23をフレーム本体25の取付開口31に挿入固定することで、導電部材103,103が第1の端子87,87と電気的に接続されるとともに、カーボンブラシ101の先端側が整流子片99aに圧接され、電動送風機11が完成する。
このように完成した電動送風機11は、通電によりフィールド組立41に固定磁極が形成されるとともに、アーマチュア組立42に回転磁極が形成され、固定磁極と回転磁極との吸引・反発によってアーマチュア組立42が回転する。このアーマチュア組立42の回転により、ブラシ装置23のカーボンブラシ101と電気的に接続される整流子99の整流子片99aが切り換わることで、アーマチュアコイル98に流れる電流の向きが切り換わり、回転磁極が反転するため、アーマチュア組立42が連続的に回転する。
このアーマチュア組立42の回転により、回転軸95に固定された遠心ファン14が回転する。そして、この遠心ファン14の回転により、ファンカバー16の吸気口107から空気が吸い込まれ、この空気が吸込口105を介して遠心ファン14内へと吸い込まれ、この遠心ファン14から外周方向へと吹き出される。この後、吹き出された空気はディフューザ15によって上側(遠心ファン14側)で外周方向へと整流された後、下側(電動機)13側で中心側すなわち回転軸95側へと整流され、フレーム端面板26の両側などからフレーム本体25内へと流入する。
このフレーム本体25内へと流入した空気は、電動機本体22、すなわちフィールド組立41およびアーマチュア組立42などを冷却する。
このとき、この空気の一部が溝部72へと流入し、巻線47(各フィールドコイル48)および各コイルガイド部58を冷却しつつこの溝部72を通過して隙間G1へと流れ、さらに巻線47(各フィールドコイル48)、各枠突出部57およびリテーナ本体56を冷却しつつ隙間G1から外方へと出る(矢印A)。
フレーム本体25内を通過した空気は、排気口30から排気風として排気される。
以上説明した一実施形態では、各コイルガイド部58,78に複数の突出部59,79を設けることにより、これら突出部59,79によって各コイルガイド部58,78が補強される。したがって、巻線47を巻回して各フィールドコイル48を構成する際に、これらフィールドコイル48の巻径を小さくするために巻線47にテンションを加えながら巻回しても、各コイルガイド部58,78がアーマチュア組立42側へと倒れにくくなる。換言すれば、充分なテンションを加えながら巻線47を巻回できるので、各フィールドコイル48の巻径を小さくできる。
また、突出部59,79によって、各フィールドコイル48と各コイルガイド部58,78とが線接触となり、接触面積が減少されるため、電動送風機11の駆動の際の通電による各フィールドコイル48の発熱の各コイルガイド部58,78への温度の影響が抑制され、すなわち各コイルガイド部58,78に各フィールドコイル48の発熱が伝達されにくくなり、これらコイルガイド部58,78の熱変形によるアーマチュア組立42側への倒れ込みを抑制できる。
そして、各フィールドコイル48は、各コイルガイド部58,78によって確実に支持でき、電動送風機11の駆動により生じる振動などによってばらけることもない。
しかも、リテーナ45では、突出部59,59間の溝部72を電動送風機11の駆動により生じる空気が通過するので、この空気によって各フィールドコイル48および各コイルガイド部58が冷却されるため、各フィールドコイル48の放熱性がより向上するとともに、各コイルガイド部58も温度が上昇しにくくなり、コイルガイド部58,78の熱変形による倒れ込みをより確実に抑制できる。
したがって、電動送風機11の信頼性を向上できる。
本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11 電動送風機
13 電動機
14 遠心ファン
41 固定子としてのフィールド組立
42 回転子としてのアーマチュア組立
44 固定子本体であるフィールドコア組立
45 コイル巻枠としてのリテーナ
46 コイル巻枠としての端子台
47 巻線
48 コイルとしてのフィールドコイル
51 開口部
52 本体突出部
55,75 開口
57,77 枠突出部
58,78 コイルガイド部
59,79 突出部

Claims (1)

  1. 遠心ファンと、
    固定磁極を形成する枠状の固定子、および、この固定子の中央部に回転可能に位置し回転磁極を形成する回転子を備え、この回転子により前記遠心ファンを回転させる電動機とを具備し、
    前記固定子は、
    開口部、および、この開口部の内方へと突出する対をなす本体突出部を備え、磁性部材により枠状に形成された固定子本体と、
    前記開口部と連通する開口、この開口の内方へと突出し前記各本体突出部に対応する位置に配置される枠突出部、これら枠突出部の先端側から壁状に立ち上がるコイルガイド部、および、このコイルガイド部の外側に突設された複数の突出部を備え、前記固定子本体の厚さ方向のそれぞれに取り付けられた合成樹脂製のコイル巻枠と、
    前記固定子本体の各本体突出部を挟む一方の前記コイル巻枠の各枠突出部と他方の前記コイル巻枠の各枠突出部とに亘って前記コイルガイド部に対して前記突出部にて接触するように巻回されてコイルを構成する巻線とを有している
    ことを特徴とした電動送風機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015213414A (ja) * 2014-04-15 2015-11-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 回転機及びそれを用いた電気掃除機
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WO2019176409A1 (ja) 2018-03-13 2019-09-19 富士フイルム株式会社 硬化膜の製造方法、固体撮像素子の製造方法
WO2020049930A1 (ja) 2018-09-07 2020-03-12 富士フイルム株式会社 車両用ヘッドライトユニット、ヘッドライト用の遮光膜、ヘッドライト用の遮光膜の製造方法

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