JP6788140B1 - 水素ステーション - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施形態に係る水素ステーション100を説明する図である。図1に示すように、水素ステーション100は、車両10や船舶、飛行機等に搭載されたタンクに水素を充填(供給)する。なお、本実施形態では、車両10のタンクに水素を充填する構成を例に挙げて説明する。また、車両10は、燃料電池を搭載した車両であり、例えば、乗用車、バス、トラック、バイク(二輪車)である。
水素供給システム120は、サクションタンク220と、圧縮機230A、230Bと、可変圧蓄圧器240と、高圧蓄圧ユニット250と、ディスペンサー260とを含む。
続いて、上記水素ステーション100の運転処理について説明する。図3は、本実施形態の水素ステーション100の運転処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、水素ステーション100の運転処理は、運転台数決定前判定処理S110と、運転台数判定処理S120と、車両充填完了判定処理S130と、車両充填処理S140と、復圧処理S150とを含む。本実施形態において、所定の時間間隔毎に生じる割込によって運転処理が繰り返し遂行される。
中央制御部130は、ディスペンサー260の充填ノズルが車両10のタンクに接続され、かつ、圧縮機230A、230Bの運転台数の決定前であるか否かを判定する。その結果、充填ノズルが車両10のタンクに接続され、かつ、圧縮機230A、230Bの運転台数の決定前であると判定した場合(S110におけるYES)、中央制御部130は、運転台数判定処理S120に処理を移す。一方、充填ノズルが車両10のタンクに接続されていない、または、圧縮機230A、230Bの運転台数がすでに決定されていると判定した場合(S110におけるNO)、中央制御部130は、車両充填完了判定処理S130に処理を移す。
中央制御部130は、圧縮機230A、230Bの運転台数を決定する。この運転台数判定処理S120の詳細は後述する。
中央制御部130は、ディスペンサー260の充填ノズルが車両10のタンクに接続されていない、または、車両10のタンクへの水素の充填が完了したか否かを判定する。その結果、充填ノズルが車両10のタンクに接続されており、かつ、車両10のタンクへの水素の充填が完了していないと判定した場合(S130におけるNO)、中央制御部130は、車両充填処理S140に移る。一方、中央制御部130は、充填ノズルが車両10のタンクに接続されていない、または、車両10のタンクへの水素の充填が完了したと判定した場合(S130におけるYES)、中央制御部130は、開閉弁342、開閉弁354Cおよび開閉弁V2を閉弁し、復圧処理S150に処理を移す。
中央制御部130は、高圧蓄圧ユニット250の開閉弁312A〜312C、開閉弁332A〜332C、開閉弁342、開閉弁354Cを開閉制御する。この車両充填処理S140の詳細は後述する。
中央制御部130は、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方を運転させて、可変圧蓄圧器240および高圧蓄圧ユニット250のいずれか一方または両方を復圧する。この復圧処理S150の詳細は後述する。
図4は、運転台数判定処理S120の流れを示すフローチャートである。図4に示すように、運転台数判定処理S120は、タンク容量取得処理S120−1と、タンク容量判定処理S120−3と、充填必要量判定処理S120−5と、高圧蓄圧器圧力判定処理S120−7と、第1運転台数決定処理S120−9と、第2運転台数決定処理S120−11とを含む。
台数決定部132は、車両10のタンクの容量を取得する。例えば、台数決定部132は、車両10の通信手段と通信を確立し、車両10に搭載されているタンクの容量を取得する。
台数決定部132は、タンクの容量が所定値以上であるか否かを判定する。なお、所定値は、バス(車両10)またはトラック(車両10)に搭載されるタンクの容量である。その結果、タンクの容量が所定値以上であると判定した場合(S120−3におけるYES)、つまり、車両10がバスまたはトラックであると判定した場合、台数決定部132は、充填必要量判定処理S120−5に移る。一方、タンクの容量が所定値未満であると判定した場合(S120−3におけるNO)、つまり、車両10が乗用車またはバイクであると判定した場合、台数決定部132は、第1運転台数決定処理S120−9に移る。
台数決定部132は、上記タンク容量取得処理S120−1で算出した充填必要量が所定の第1閾値を上回るか否かを判定する。第1閾値は、例えば、乗用車の最大充填量(例えば、5kg)である。その結果、第1閾値を上回らないと判定した場合(S120−5におけるNO)、台数決定部132は、高圧蓄圧器圧力判定処理S120−7に移る。一方、第1閾値を上回ると判定した場合(S120−5におけるYES)、台数決定部132は、第2運転台数決定処理S120−11に移る。
台数決定部132は、高圧蓄圧ユニット250の高圧蓄圧器320A〜320Cの圧力が所定の第2閾値を上回るか否かを判定する。第2閾値は、例えば、高圧蓄圧器320A〜320Cの常用圧力である。その結果、第2閾値を上回ると判定した場合(高圧蓄圧器圧力判定処理S120−7におけるYES)、台数決定部132は、第1運転台数決定処理S120−9に移る。一方、第2閾値を上回らないと判定した場合(高圧蓄圧器圧力判定処理S120−7におけるNO)、台数決定部132は、第2運転台数決定処理S120−11に移る。
台数決定部132は、圧縮機230A、230Bの運転台数を1台に決定する。運転制御部134は、圧縮機230Aまたは圧縮機230Bを運転させる。本実施形態において、運転制御部134は、後述する可変圧蓄圧器復圧処理S150−7中に、車両10のタンクへの水素の充填を開始する際、可変圧蓄圧器復圧処理S150−7において運転されている圧縮機230Aまたは圧縮機230Bを決定する。
台数決定部132は、圧縮機230A、230Bの運転台数を2台に決定する。運転制御部134は、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bを両方とも運転させる。なお、この際、中央制御部130は、開閉弁V2および開閉弁V3を開弁する。また、中央制御部130は、開閉弁V1を閉弁する。
図5は、車両充填処理S140の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、車両充填処理S140は、低圧バンク充填処理S140−1と、第1圧力判定処理S140−3と、低圧バンク供給処理S140−5と、第1条件判定処理S140−7と、中圧バンク充填処理S140−9と、第2圧力判定処理S140−11と、中圧バンク供給処理S140−13と、第2条件判定処理S140−15と、高圧バンク充填処理S140−17と、第3圧力判定処理S140−19と、高圧バンク供給処理S140−21と、第3条件判定処理S140−23と、直接充填処理S140−25とを含む。
中央制御部130は、開閉弁332Aを開弁する。そうすると、高圧蓄圧器320A(低圧バンク)から、ディスペンサー260を通じて、車両10のタンクへ水素が充填される。なお、中央制御部130は、開閉弁332Aが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。
中央制御部130は、高圧蓄圧器320Aが所定の圧力未満であるか否かを判定する。その結果、所定の圧力未満であると判定した場合(S140−3におけるYES)、中央制御部130は、低圧バンク供給処理S140−5に移る。一方、所定の圧力未満ではないと判定した場合(S140−3におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
中央制御部130は、開閉弁312Aを開弁する。そうすると、開閉弁312Aを通じて、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方から高圧蓄圧器320Aへ、復圧のための水素が供給される。なお、中央制御部130は、開閉弁312Aが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。
中央制御部130は、所定の第1条件が成立したか否かを判定する。第1条件は、流量測定部254によって測定された送出管252を通過する水素の流量が所定の下限流量未満であること、高圧蓄圧器320Aの圧力が第2閾値未満であること、および、ディスペンサー260内の調整弁の開度が所定の第3閾値未満であることのいずれか1または複数である。その結果、第1条件が成立したと判定した場合(S140−7におけるYES)、中央制御部130は、中圧バンク充填処理S140−9に移る。一方、第1条件が成立していないと判定した場合(S140−7におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
中央制御部130は、開閉弁332Aを閉弁して、開閉弁332Bを開弁する。そうすると、高圧蓄圧器320B(中圧バンク)から、ディスペンサー260を通じて、タンクへ水素が充填される。なお、中央制御部130は、開閉弁332Bが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁332Aが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
中央制御部130は、高圧蓄圧器320Bが所定の圧力未満であるか否かを判定する。その結果、所定の圧力未満であると判定した場合(S140−11におけるYES)、中央制御部130は、中圧バンク供給処理S140−13に移る。一方、所定の圧力未満ではないと判定した場合(S140−11におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
中央制御部130は、開閉弁312Aを閉弁し、開閉弁312Bを開弁する。そうすると、開閉弁312Bを通じて、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方から高圧蓄圧器320Bへ、復圧のための水素が供給される。なお、中央制御部130は、開閉弁312Bが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁312Aが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
中央制御部130は、所定の第2条件が成立したか否かを判定する。第2条件は、流量測定部254によって測定された送出管252を通過する水素の流量が下限流量未満であること、高圧蓄圧器320Bの圧力が第2閾値未満であること、および、ディスペンサー260内の調整弁の開度が第3閾値未満であることのいずれか1または複数である。その結果、第2条件が成立したと判定した場合(S140−15におけるYES)、中央制御部130は、高圧バンク充填処理S140−17に移る。一方、第2条件が成立していないと判定した場合(S140−15におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
中央制御部130は、開閉弁332Bを閉弁して、開閉弁332Cを開弁する。そうすると、高圧蓄圧器320C(高圧バンク)から、ディスペンサー260を通じて、タンクへ水素が充填される。なお、中央制御部130は、開閉弁332Cが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁332Bが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
中央制御部130は、高圧蓄圧器320Cが所定の圧力未満であるか否かを判定する。その結果、所定の圧力未満であると判定した場合(S140−19におけるYES)、中央制御部130は、高圧バンク供給処理S140−21に移る。一方、所定の圧力未満ではないと判定した場合(S140−19におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
中央制御部130は、開閉弁312Bを閉弁し、開閉弁312Cを開弁する。そうすると、開閉弁312Cを通じて、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方から高圧蓄圧器320Cへ、復圧のための水素が供給される。なお、中央制御部130は、開閉弁312Cが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁312Bが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
中央制御部130は、所定の第3条件が成立したか否かを判定する。第3条件は、流量測定部254によって測定された送出管252を通過する水素の流量が下限流量未満であること、高圧蓄圧器320Cの圧力が第2閾値未満であること、および、ディスペンサー260内の調整弁の開度が第3閾値未満であることのいずれか1または複数である。その結果、第3条件が成立したと判定した場合(S140−23におけるYES)、中央制御部130は、直接充填処理S140−25に移る。一方、第3条件が成立していないと判定した場合(S140−23におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
中央制御部130は、開閉弁312Cを閉弁し、開閉弁332Cを閉弁して、開閉弁342および開閉弁354Cを開弁する。そうすると、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方から、直接充填管340、ディスペンサー260を通じて、タンクへ水素が充填される。なお、中央制御部130は、開閉弁342、354Cが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁312C、332Cが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
復圧処理S150は、車両10のタンクへの水素の充填が終了したら実行される。図6は、復圧処理S150の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、復圧処理S150は、高圧蓄圧ユニット満蓄判定処理S150−1と、高圧蓄圧ユニット復圧処理S150−3と、可変圧蓄圧器満蓄判定処理S150−5と、可変圧蓄圧器復圧処理S150−7と、圧縮機停止処理S150−9とを含む。
中央制御部130は、高圧蓄圧ユニット250の高圧蓄圧器320A〜320Cがすべて満蓄であるか否かを判定する。その結果、満蓄ではないと判定した場合(高圧蓄圧ユニット満蓄判定処理S150−1におけるNO)、中央制御部130は、高圧蓄圧ユニット復圧処理S150−3に移る。一方、満蓄であると判定した場合(高圧蓄圧ユニット満蓄判定処理S150−1におけるYES)、中央制御部130は、可変圧蓄圧器満蓄判定処理S150−5に移る。
中央制御部130は、上記第1運転台数決定処理S120−9または第2運転台数決定処理S120−11で決定された圧縮機230A、230Bを用いて、高圧蓄圧ユニット250を復圧する。本実施形態において、中央制御部130は、高圧蓄圧器320C、高圧蓄圧器320B、高圧蓄圧器320Aの順で復圧する。つまり、中央制御部130は、車両10のタンクに水素を充填する際に用いる高圧蓄圧器320A〜320Cの順とは逆の順で高圧蓄圧器320A〜320Cを復圧する。
中央制御部130は、可変圧蓄圧器240が満蓄であるか否かを判定する。その結果、満蓄ではないと判定した場合(可変圧蓄圧器満蓄判定処理S150−5におけるNO)、中央制御部130は、可変圧蓄圧器復圧処理S150−7に移る。一方、満蓄であると判定した場合(可変圧蓄圧器満蓄判定処理S150−5におけるYES)、中央制御部130は、圧縮機停止処理S150−9に移る。
中央制御部130は、開閉弁V1を開弁し、開閉弁V2を閉弁する。台数決定部132は、圧縮機230A、230Bの運転台数を1台に決定する。運転制御部134は、圧縮機230Aまたは圧縮機230Bを運転させて、可変圧蓄圧器240を復圧する。
運転制御部134は、運転している圧縮機230A、230Bを停止する。なお、運転制御部134は、圧縮機230A、230Bが既に停止している場合、停止状態を維持する。
110 水素製造装置
132 台数決定部
134 運転制御部
230A 圧縮機
230B 圧縮機
240 可変圧蓄圧器
320A 高圧蓄圧器
320B 高圧蓄圧器
320C 高圧蓄圧器
Claims (8)
- 水素を出力する水素製造装置と、
前記水素製造装置に吸入側が接続された、2台以上の所定台数の圧縮機と、
前記所定台数の圧縮機の吸入側および吐出側に接続された可変圧蓄圧器と、
前記所定台数の圧縮機の吐出側に接続され、前記水素製造装置および前記可変圧蓄圧器から出力され前記圧縮機によって圧縮された水素を貯留する高圧蓄圧器と、
前記可変圧蓄圧器を復圧する際、前記所定台数未満の運転台数で前記圧縮機を運転させる運転制御部と、
を備える水素ステーション。 - 前記圧縮機の運転台数を決定する台数決定部を備え、
前記台数決定部は、前記可変圧蓄圧器を復圧する際、1または複数の前記圧縮機の出力の合計が前記水素製造装置の水素製造能力以上となる台数であって最小の台数に前記圧縮機の運転台数を決定し、
前記運転制御部は、前記台数決定部によって決定された前記運転台数で前記圧縮機を運転させる請求項1に記載の水素ステーション。 - 前記台数決定部は、前記高圧蓄圧器から車両のタンクへの水素の充填を開始する際、前記タンクの容量、前記タンクにおける水素の残量、および、前記高圧蓄圧器の圧力のいずれか1または複数に基づき、前記運転台数を決定する請求項2に記載の水素ステーション。
- 前記台数決定部は、前記タンクの容量が所定値以上である場合、所定値未満である場合よりも前記運転台数を多く決定する請求項3に記載の水素ステーション。
- 前記台数決定部は、前記タンクにおける水素の残量が所定量未満である場合、前記所定量以上である場合よりも前記運転台数を多く決定する請求項3または4に記載の水素ステーション。
- 前記台数決定部は、前記高圧蓄圧器の圧力が所定圧力未満である場合、前記所定圧力以上である場合よりも前記運転台数を多く決定する請求項3から5のいずれか1項に記載の水素ステーション。
- 前記運転制御部は、前記可変圧蓄圧器の復圧中に、前記高圧蓄圧器から車両のタンクへの水素の充填を開始する際、前記可変圧蓄圧器の復圧で運転している前記圧縮機から前記高圧蓄圧器へ水素を供給する請求項1から6のいずれか1項に記載の水素ステーション。
- 前記運転制御部は、前記高圧蓄圧器を復圧する際、2台以上の前記圧縮機を運転させる請求項1から7のいずれか1項に記載の水素ステーション。
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