JP6788140B1 - 水素ステーション - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の圧縮機を効率よく運転させる。【解決手段】水素ステーション100は、水素を出力する水素製造装置110と、水素製造装置110に吸入側が接続された、2台以上の所定台数の圧縮機230A、230Bと、所定台数の圧縮機230A、230Bの吸入側および吐出側に接続された可変圧蓄圧器240と、所定台数の圧縮機230A、230Bの吐出側に接続された高圧蓄圧器(高圧蓄圧ユニット250)と、可変圧蓄圧器240を復圧する際、所定台数未満の運転台数で圧縮機230A、230Bを運転させる運転制御部134と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両等のタンクに水素を充填する水素ステーションに関する。
水素ステーションに設置される水素製造システムとして、例えば、特許文献1には、水素製造装置と、水素製造装置から出力された水素を昇圧する圧縮機と、水素製造装置から出力され圧縮機によって圧縮された水素を貯留する可変圧蓄圧器と、水素製造装置および可変圧蓄圧器から出力され圧縮機によって圧縮された水素を貯留する高圧蓄圧器とを含む構成が開示されている。
特許第6077482号公報
上記特許文献1に記載された可変圧蓄圧器および高圧蓄圧器を備える水素製造システムにおいて、圧縮機を複数備える構成が考えられる。この構成において、複数の圧縮機を効率よく運転する技術の開発が希求されている。
本発明は、複数の圧縮機を効率よく運転させることが可能な水素ステーションを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の水素ステーションは、水素を出力する水素製造装置と、水素製造装置に吸入側が接続された、2台以上の所定台数の圧縮機と、所定台数の圧縮機の吸入側および吐出側に接続された可変圧蓄圧器と、所定台数の圧縮機の吐出側に接続され、水素製造装置および可変圧蓄圧器から出力され圧縮機によって圧縮された水素を貯留する高圧蓄圧器と、可変圧蓄圧器を復圧する際、所定台数未満の運転台数で圧縮機を運転させる運転制御部と、を備える。
また、圧縮機の運転台数を決定する台数決定部を備え、台数決定部は、可変圧蓄圧器を復圧する際、1または複数の圧縮機の出力の合計が水素製造装置の水素製造能力以上となる台数であって最小の台数に圧縮機の運転台数を決定、運転制御部は、台数決定部によって決定された運転台数で圧縮機を運転させてもよい。
また、台数決定部は、高圧蓄圧器から車両のタンクへの水素の充填を開始する際、タンクの容量、タンクにおける水素の残量、および、高圧蓄圧器の圧力のいずれか1または複数に基づき、運転台数を決定してもよい。
また、台数決定部は、タンクの容量が所定値以上である場合、所定値未満である場合よりも運転台数を多く決定してもよい。
また、台数決定部は、タンクにおける水素の残量が所定量未満である場合、所定量以上である場合よりも運転台数を多く決定してもよい。
また、台数決定部は、高圧蓄圧器の圧力が所定圧力未満である場合、所定圧力以上である場合よりも運転台数を多く決定してもよい。
また、運転制御部は、可変圧蓄圧器の復圧中に、高圧蓄圧器から車両のタンクへの水素の充填を開始する際、可変圧蓄圧器の復圧で運転している圧縮機から高圧蓄圧器へ水素を供給させてもよい。
また、運転制御部は、高圧蓄圧器を復圧する際、2台以上の圧縮機を運転させてもよい。
本発明によれば、複数の圧縮機を効率よく運転させることが可能となる。
実施形態に係る水素ステーションを説明する図である。 実施形態にかかる高圧蓄圧ユニットを説明する図である。 実施形態の水素ステーションの運転処理の流れを示すフローチャートである。 充填処理の流れを示すフローチャートである。 開閉制御処理の流れを示すフローチャートである。 復圧処理の流れを示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
[水素ステーション100]
図1は、本実施形態に係る水素ステーション100を説明する図である。図1に示すように、水素ステーション100は、車両10や船舶、飛行機等に搭載されたタンクに水素を充填(供給)する。なお、本実施形態では、車両10のタンクに水素を充填する構成を例に挙げて説明する。また、車両10は、燃料電池を搭載した車両であり、例えば、乗用車、バス、トラック、バイク(二輪車)である。
図1に示すように、水素ステーション100は、水素製造装置110と、水素供給システム120と、中央制御部130とを含む。
水素製造装置110は、例えば、都市ガス、液化石油ガス(LPG:Liquefied Petroleum Gas)等の化石燃料から純度の高い水素を製造して出力する。また、水素製造装置110は、水電解装置であってもよい。水素製造装置110は、例えば、300Nm/hで水素を出力する。
水素供給システム120は、水素製造装置110によって製造された水素を、例えば、82MPaに昇圧して貯留する。そして、水素供給システム120のディスペンサー260は、貯留した水素を、車両10に設けられたタンクに充填する。
中央制御部130は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成される。中央制御部130は、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出す。中央制御部130は、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働して水素ステーション100全体を管理および制御する。
本実施形態において、中央制御部130は、台数決定部132、運転制御部134として機能する。台数決定部132および運転制御部134の詳細は後述する。
以下、水素供給システム120の具体的な構成について説明する。
[水素供給システム120]
水素供給システム120は、サクションタンク220と、圧縮機230A、230Bと、可変圧蓄圧器240と、高圧蓄圧ユニット250と、ディスペンサー260とを含む。
供給管212は、水素製造装置110とサクションタンク220とを接続する。サクションタンク220は、クッションタンクである。サクションタンク220は、水素製造装置110から出力された水素の圧力変動を吸収する。第1ヘッダ管222は、サクションタンク220と、分配管224A、分配管224Bとを接続する。
分配管224Aは、圧縮機230Aの吸入側(入口)に接続される。分配管224Bは、圧縮機230Bの吸入側(入口)に接続される。
圧縮機230Aおよび圧縮機230Bは、水素製造装置110から出力された水素、および、可変圧蓄圧器240に貯留された水素のいずれか一方または両方を昇圧(圧縮)する。本実施形態において、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bの定格出力は、水素製造装置110の水素製造能力と実質的に等しい。つまり、圧縮機230A、230Bの定格出力は、300Nm/hである。
圧縮機230Aの吐出側(出口)は、集合管232A、第2ヘッダ管234、分岐管236を介して、可変圧蓄圧器240に接続される。圧縮機230Bの吐出側(出口)は、集合管232B、第2ヘッダ管234、分岐管236を介して、可変圧蓄圧器240に接続される。
第2ヘッダ管234は、集合管232Aおよび集合管232Bと高圧蓄圧ユニット250とを接続する。分岐管236は、第2ヘッダ管234と可変圧蓄圧器240とを接続する。分岐管236には、分岐管236を開閉する開閉弁V1が設けられる。
可変圧蓄圧器240は、水素製造装置110から出力され、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方によって昇圧された水素(例えば、82MPa)を貯留する。なお、本実施形態において、可変圧蓄圧器240の常用圧力(最大許容圧力)は、例えば、40MPaである。
また、可変圧蓄圧器240は、返送管242を介してサクションタンク220に接続されている。返送管242には、返送管242を開閉する開閉弁V2、および、減圧弁RVが設けられている。
また、圧縮機230Aの吐出側は、集合管232A、第2ヘッダ管234を介して、高圧蓄圧ユニット250に接続される。圧縮機230Bの吐出側は、集合管232B、第2ヘッダ管234を介して、高圧蓄圧ユニット250に接続される。
高圧蓄圧ユニット250は、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方によって昇圧された水素(例えば、82MPa)を貯留する。
図2は、本実施形態にかかる高圧蓄圧ユニット250を説明する図である。なお、図2中、水素の流れを実線の矢印で示す。図2に示すように、高圧蓄圧ユニット250は、第1差圧充填管310A〜310Cと、開閉弁312A〜312Cと、複数の高圧蓄圧器320A〜320Cと、第2差圧充填管330A〜330Cと、開閉弁332A〜332Cと、直接充填管340と、開閉弁342と、第3ヘッダ管350と、分配管352A〜352Cと、開閉弁354A〜354Cと、保圧弁356とを含む。
第1差圧充填管310Aは、第2ヘッダ管234と高圧蓄圧器320Aとを接続する。第1差圧充填管310Bは、第2ヘッダ管234と、高圧蓄圧器320Bとを接続する。第1差圧充填管310Cは、第2ヘッダ管234と、高圧蓄圧器320Cとを接続する。
第1差圧充填管310Aには、第1差圧充填管310Aを開閉する開閉弁312Aが設けられる。第1差圧充填管310Bには、第1差圧充填管310Bを開閉する開閉弁312Bが設けられる。第1差圧充填管310Cには、第1差圧充填管310Cを開閉する開閉弁312Cが設けられる。
高圧蓄圧器320A〜320Cは、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方によって昇圧された水素を貯留する。高圧蓄圧器320A〜320Cの常用圧力(最大許容圧力)は、例えば、82MPaである。また、本実施形態において、水素ステーション100は、高圧蓄圧器320A〜320C全体で、1台の乗用車のタンクを満充填するために必要な水素を貯留するように設計される。
第2差圧充填管330Aは、高圧蓄圧器320Aと、送出管252とを接続する。第2差圧充填管330Bは、高圧蓄圧器320Bと、送出管252とを接続する。第2差圧充填管330Cは、高圧蓄圧器320Cと、送出管252とを接続する。
第2差圧充填管330Aには、第2差圧充填管330Aを開閉する開閉弁332Aが設けられる。第2差圧充填管330Bには、第2差圧充填管330Bを開閉する開閉弁332Bが設けられる。第2差圧充填管330Cには、第2差圧充填管330Cを開閉する開閉弁332Cが設けられる。
直接充填管340は、第2ヘッダ管234と、送出管252とを接続する。直接充填管340には、直接充填管340を開閉する開閉弁342が設けられる。
第3ヘッダ管350は、直接充填管340と、分配管352A〜352Cとを接続する。本実施形態において、第3ヘッダ管350は、直接充填管340における開閉弁342の下流側に接続される。
分配管352Aは、第3ヘッダ管350と、第1差圧充填管310Aとを接続する。分配管352Bは、第3ヘッダ管350と、第1差圧充填管310Bとを接続する。分配管352Cは、第3ヘッダ管350と、第1差圧充填管310Cとを接続する。
分配管352Aには、分配管352Aを開閉する開閉弁354Aが設けられる。分配管352Bには、分配管352Bを開閉する開閉弁354Bが設けられる。分配管352Cには、分配管352Cを開閉する開閉弁354Cが設けられる。
第3ヘッダ管350における分配管352A〜352Cの接続箇所の上流側には、保圧弁356が設けられる。保圧弁356は、直接充填管340の圧力が所定の保圧圧力を上回ると開弁する。保圧圧力は、例えば、高圧蓄圧器320A〜320Cの常用圧力である。
図1に戻って説明すると、高圧蓄圧ユニット250は、送出管252を介してディスペンサー260に接続される。送出管252には、送出管252を開閉する開閉弁V3が設けられている。開閉弁V3は、車両10への水素の充填開始に伴って開弁される。
したがって、高圧蓄圧ユニット250に貯留された水素は、送出管252を介してディスペンサー260に導かれる。そして、ディスペンサー260は、車両10に設けられたタンクに水素を充填する。
また、送出管252には、流量測定部254が設けられている。流量測定部254は、送出管252を通過する、単位時間当たりの水素の流量を測定する。
[水素ステーション100の運転処理]
続いて、上記水素ステーション100の運転処理について説明する。図3は、本実施形態の水素ステーション100の運転処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、水素ステーション100の運転処理は、運転台数決定前判定処理S110と、運転台数判定処理S120と、車両充填完了判定処理S130と、車両充填処理S140と、復圧処理S150とを含む。本実施形態において、所定の時間間隔毎に生じる割込によって運転処理が繰り返し遂行される。
[運転台数決定前判定処理S110]
中央制御部130は、ディスペンサー260の充填ノズルが車両10のタンクに接続され、かつ、圧縮機230A、230Bの運転台数の決定前であるか否かを判定する。その結果、充填ノズルが車両10のタンクに接続され、かつ、圧縮機230A、230Bの運転台数の決定前であると判定した場合(S110におけるYES)、中央制御部130は、運転台数判定処理S120に処理を移す。一方、充填ノズルが車両10のタンクに接続されていない、または、圧縮機230A、230Bの運転台数がすでに決定されていると判定した場合(S110におけるNO)、中央制御部130は、車両充填完了判定処理S130に処理を移す。
[運転台数判定処理S120]
中央制御部130は、圧縮機230A、230Bの運転台数を決定する。この運転台数判定処理S120の詳細は後述する。
[車両充填完了判定処理S130]
中央制御部130は、ディスペンサー260の充填ノズルが車両10のタンクに接続されていない、または、車両10のタンクへの水素の充填が完了したか否かを判定する。その結果、充填ノズルが車両10のタンクに接続されており、かつ、車両10のタンクへの水素の充填が完了していないと判定した場合(S130におけるNO)、中央制御部130は、車両充填処理S140に移る。一方、中央制御部130は、充填ノズルが車両10のタンクに接続されていない、または、車両10のタンクへの水素の充填が完了したと判定した場合(S130におけるYES)、中央制御部130は、開閉弁342、開閉弁354Cおよび開閉弁V2を閉弁し、復圧処理S150に処理を移す。
[車両充填処理S140]
中央制御部130は、高圧蓄圧ユニット250の開閉弁312A〜312C、開閉弁332A〜332C、開閉弁342、開閉弁354Cを開閉制御する。この車両充填処理S140の詳細は後述する。
[復圧処理S150]
中央制御部130は、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方を運転させて、可変圧蓄圧器240および高圧蓄圧ユニット250のいずれか一方または両方を復圧する。この復圧処理S150の詳細は後述する。
[運転台数判定処理S120の詳細]
図4は、運転台数判定処理S120の流れを示すフローチャートである。図4に示すように、運転台数判定処理S120は、タンク容量取得処理S120−1と、タンク容量判定処理S120−3と、充填必要量判定処理S120−5と、高圧蓄圧器圧力判定処理S120−7と、第1運転台数決定処理S120−9と、第2運転台数決定処理S120−11とを含む。
[タンク容量取得処理S120−1]
台数決定部132は、車両10のタンクの容量を取得する。例えば、台数決定部132は、車両10の通信手段と通信を確立し、車両10に搭載されているタンクの容量を取得する。
また、台数決定部132は、車両10のタンクの初期圧を測定し、充填必要量を算出する。充填必要量は、タンクの容量からタンクに残っている水素の量(残量)を減算した値である。充填必要量は、タンクの容量、充填プロトコル(充填技術基準)によって決定されるタンクの目標圧力、および、タンクの初期圧に基づいて算出される。
[タンク容量判定処理S120−3]
台数決定部132は、タンクの容量が所定値以上であるか否かを判定する。なお、所定値は、バス(車両10)またはトラック(車両10)に搭載されるタンクの容量である。その結果、タンクの容量が所定値以上であると判定した場合(S120−3におけるYES)、つまり、車両10がバスまたはトラックであると判定した場合、台数決定部132は、充填必要量判定処理S120−5に移る。一方、タンクの容量が所定値未満であると判定した場合(S120−3におけるNO)、つまり、車両10が乗用車またはバイクであると判定した場合、台数決定部132は、第1運転台数決定処理S120−9に移る。
[充填必要量判定処理S120−5]
台数決定部132は、上記タンク容量取得処理S120−1で算出した充填必要量が所定の第1閾値を上回るか否かを判定する。第1閾値は、例えば、乗用車の最大充填量(例えば、5kg)である。その結果、第1閾値を上回らないと判定した場合(S120−5におけるNO)、台数決定部132は、高圧蓄圧器圧力判定処理S120−7に移る。一方、第1閾値を上回ると判定した場合(S120−5におけるYES)、台数決定部132は、第2運転台数決定処理S120−11に移る。
[高圧蓄圧器圧力判定処理S120−7]
台数決定部132は、高圧蓄圧ユニット250の高圧蓄圧器320A〜320Cの圧力が所定の第2閾値を上回るか否かを判定する。第2閾値は、例えば、高圧蓄圧器320A〜320Cの常用圧力である。その結果、第2閾値を上回ると判定した場合(高圧蓄圧器圧力判定処理S120−7におけるYES)、台数決定部132は、第1運転台数決定処理S120−9に移る。一方、第2閾値を上回らないと判定した場合(高圧蓄圧器圧力判定処理S120−7におけるNO)、台数決定部132は、第2運転台数決定処理S120−11に移る。
[第1運転台数決定処理S120−9]
台数決定部132は、圧縮機230A、230Bの運転台数を1台に決定する。運転制御部134は、圧縮機230Aまたは圧縮機230Bを運転させる。本実施形態において、運転制御部134は、後述する可変圧蓄圧器復圧処理S150−7中に、車両10のタンクへの水素の充填を開始する際、可変圧蓄圧器復圧処理S150−7において運転されている圧縮機230Aまたは圧縮機230Bを決定する。
なお、この際、中央制御部130は、開閉弁V2および開閉弁V3を開弁する。また、中央制御部130は、開閉弁V1を閉弁する。
[第2運転台数決定処理S120−11]
台数決定部132は、圧縮機230A、230Bの運転台数を2台に決定する。運転制御部134は、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bを両方とも運転させる。なお、この際、中央制御部130は、開閉弁V2および開閉弁V3を開弁する。また、中央制御部130は、開閉弁V1を閉弁する。
[車両充填処理S140の詳細]
図5は、車両充填処理S140の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、車両充填処理S140は、低圧バンク充填処理S140−1と、第1圧力判定処理S140−3と、低圧バンク供給処理S140−5と、第1条件判定処理S140−7と、中圧バンク充填処理S140−9と、第2圧力判定処理S140−11と、中圧バンク供給処理S140−13と、第2条件判定処理S140−15と、高圧バンク充填処理S140−17と、第3圧力判定処理S140−19と、高圧バンク供給処理S140−21と、第3条件判定処理S140−23と、直接充填処理S140−25とを含む。
[低圧バンク充填処理S140−1]
中央制御部130は、開閉弁332Aを開弁する。そうすると、高圧蓄圧器320A(低圧バンク)から、ディスペンサー260を通じて、車両10のタンクへ水素が充填される。なお、中央制御部130は、開閉弁332Aが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。
[第1圧力判定処理S140−3]
中央制御部130は、高圧蓄圧器320Aが所定の圧力未満であるか否かを判定する。その結果、所定の圧力未満であると判定した場合(S140−3におけるYES)、中央制御部130は、低圧バンク供給処理S140−5に移る。一方、所定の圧力未満ではないと判定した場合(S140−3におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
[低圧バンク供給処理S140−5]
中央制御部130は、開閉弁312Aを開弁する。そうすると、開閉弁312Aを通じて、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方から高圧蓄圧器320Aへ、復圧のための水素が供給される。なお、中央制御部130は、開閉弁312Aが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。
[第1条件判定処理S140−7]
中央制御部130は、所定の第1条件が成立したか否かを判定する。第1条件は、流量測定部254によって測定された送出管252を通過する水素の流量が所定の下限流量未満であること、高圧蓄圧器320Aの圧力が第2閾値未満であること、および、ディスペンサー260内の調整弁の開度が所定の第3閾値未満であることのいずれか1または複数である。その結果、第1条件が成立したと判定した場合(S140−7におけるYES)、中央制御部130は、中圧バンク充填処理S140−9に移る。一方、第1条件が成立していないと判定した場合(S140−7におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
[中圧バンク充填処理S140−9]
中央制御部130は、開閉弁332Aを閉弁して、開閉弁332Bを開弁する。そうすると、高圧蓄圧器320B(中圧バンク)から、ディスペンサー260を通じて、タンクへ水素が充填される。なお、中央制御部130は、開閉弁332Bが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁332Aが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
[第2圧力判定処理S140−11]
中央制御部130は、高圧蓄圧器320Bが所定の圧力未満であるか否かを判定する。その結果、所定の圧力未満であると判定した場合(S140−11におけるYES)、中央制御部130は、中圧バンク供給処理S140−13に移る。一方、所定の圧力未満ではないと判定した場合(S140−11におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
[中圧バンク供給処理S140−13]
中央制御部130は、開閉弁312Aを閉弁し、開閉弁312Bを開弁する。そうすると、開閉弁312Bを通じて、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方から高圧蓄圧器320Bへ、復圧のための水素が供給される。なお、中央制御部130は、開閉弁312Bが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁312Aが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
[第2条件判定処理S140−15]
中央制御部130は、所定の第2条件が成立したか否かを判定する。第2条件は、流量測定部254によって測定された送出管252を通過する水素の流量が下限流量未満であること、高圧蓄圧器320Bの圧力が第2閾値未満であること、および、ディスペンサー260内の調整弁の開度が第3閾値未満であることのいずれか1または複数である。その結果、第2条件が成立したと判定した場合(S140−15におけるYES)、中央制御部130は、高圧バンク充填処理S140−17に移る。一方、第2条件が成立していないと判定した場合(S140−15におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
[高圧バンク充填処理S140−17]
中央制御部130は、開閉弁332Bを閉弁して、開閉弁332Cを開弁する。そうすると、高圧蓄圧器320C(高圧バンク)から、ディスペンサー260を通じて、タンクへ水素が充填される。なお、中央制御部130は、開閉弁332Cが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁332Bが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
[第3圧力判定処理S140−19]
中央制御部130は、高圧蓄圧器320Cが所定の圧力未満であるか否かを判定する。その結果、所定の圧力未満であると判定した場合(S140−19におけるYES)、中央制御部130は、高圧バンク供給処理S140−21に移る。一方、所定の圧力未満ではないと判定した場合(S140−19におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
[高圧バンク供給処理S140−21]
中央制御部130は、開閉弁312Bを閉弁し、開閉弁312Cを開弁する。そうすると、開閉弁312Cを通じて、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方から高圧蓄圧器320Cへ、復圧のための水素が供給される。なお、中央制御部130は、開閉弁312Cが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁312Bが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
[第3条件判定処理S140−23]
中央制御部130は、所定の第3条件が成立したか否かを判定する。第3条件は、流量測定部254によって測定された送出管252を通過する水素の流量が下限流量未満であること、高圧蓄圧器320Cの圧力が第2閾値未満であること、および、ディスペンサー260内の調整弁の開度が第3閾値未満であることのいずれか1または複数である。その結果、第3条件が成立したと判定した場合(S140−23におけるYES)、中央制御部130は、直接充填処理S140−25に移る。一方、第3条件が成立していないと判定した場合(S140−23におけるNO)、中央制御部130は、当該車両充填処理S140を終了する。
[直接充填処理S140−25]
中央制御部130は、開閉弁312Cを閉弁し、開閉弁332Cを閉弁して、開閉弁342および開閉弁354Cを開弁する。そうすると、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方から、直接充填管340、ディスペンサー260を通じて、タンクへ水素が充填される。なお、中央制御部130は、開閉弁342、354Cが既に開弁されている場合、開弁状態を維持する。また、中央制御部130は、開閉弁312C、332Cが既に閉弁されている場合、閉弁状態を維持する。
なお、この際、ディスペンサー260に設けられた不図示の流量調整弁の開度によっては、直接充填管340の圧力が、保圧圧力を上回る場合がある。この場合、保圧弁356が開弁され、第3ヘッダ管350、分配管352Cを通じて、余剰の水素が高圧蓄圧器320Cに供給されることになる。
[復圧処理S150の詳細]
復圧処理S150は、車両10のタンクへの水素の充填が終了したら実行される。図6は、復圧処理S150の流れを示すフローチャートである。図6に示すように、復圧処理S150は、高圧蓄圧ユニット満蓄判定処理S150−1と、高圧蓄圧ユニット復圧処理S150−3と、可変圧蓄圧器満蓄判定処理S150−5と、可変圧蓄圧器復圧処理S150−7と、圧縮機停止処理S150−9とを含む。
[高圧蓄圧ユニット満蓄判定処理S150−1]
中央制御部130は、高圧蓄圧ユニット250の高圧蓄圧器320A〜320Cがすべて満蓄であるか否かを判定する。その結果、満蓄ではないと判定した場合(高圧蓄圧ユニット満蓄判定処理S150−1におけるNO)、中央制御部130は、高圧蓄圧ユニット復圧処理S150−3に移る。一方、満蓄であると判定した場合(高圧蓄圧ユニット満蓄判定処理S150−1におけるYES)、中央制御部130は、可変圧蓄圧器満蓄判定処理S150−5に移る。
[高圧蓄圧ユニット復圧処理S150−3]
中央制御部130は、上記第1運転台数決定処理S120−9または第2運転台数決定処理S120−11で決定された圧縮機230A、230Bを用いて、高圧蓄圧ユニット250を復圧する。本実施形態において、中央制御部130は、高圧蓄圧器320C、高圧蓄圧器320B、高圧蓄圧器320Aの順で復圧する。つまり、中央制御部130は、車両10のタンクに水素を充填する際に用いる高圧蓄圧器320A〜320Cの順とは逆の順で高圧蓄圧器320A〜320Cを復圧する。
具体的に説明すると、中央制御部130は、開閉弁312Cを開弁して、高圧蓄圧器320Cを復圧する。そして、高圧蓄圧器320Cが常用圧力まで復圧したら、中央制御部130は、開閉弁312Cを閉弁して開閉弁312Bを開弁する。その後、中央制御部130は、高圧蓄圧器320Bが常用圧力まで復圧したら、開閉弁312Bを閉弁して、開閉弁312Aを開弁する。
そして、高圧蓄圧器320Aが常用圧力まで復圧したら、中央制御部130は、開閉弁312Aを閉弁する。
[可変圧蓄圧器満蓄判定処理S150−5]
中央制御部130は、可変圧蓄圧器240が満蓄であるか否かを判定する。その結果、満蓄ではないと判定した場合(可変圧蓄圧器満蓄判定処理S150−5におけるNO)、中央制御部130は、可変圧蓄圧器復圧処理S150−7に移る。一方、満蓄であると判定した場合(可変圧蓄圧器満蓄判定処理S150−5におけるYES)、中央制御部130は、圧縮機停止処理S150−9に移る。
[可変圧蓄圧器復圧処理S150−7]
中央制御部130は、開閉弁V1を開弁し、開閉弁V2を閉弁する。台数決定部132は、圧縮機230A、230Bの運転台数を1台に決定する。運転制御部134は、圧縮機230Aまたは圧縮機230Bを運転させて、可変圧蓄圧器240を復圧する。
そして、可変圧蓄圧器240が常用圧力まで復圧したら、中央制御部130は、開閉弁V1を閉弁する。
[圧縮機停止処理S150−9]
運転制御部134は、運転している圧縮機230A、230Bを停止する。なお、運転制御部134は、圧縮機230A、230Bが既に停止している場合、停止状態を維持する。
以上説明したように、本実施形態の水素ステーション100は、圧縮機230A、230Bを効率よく運転することができる。具体的に説明すると、上記したように、可変圧蓄圧器240を復圧する際、圧縮機230A、230Bの水素源は、水素製造装置110のみとなる。ここで、複数台の圧縮機230A、230Bが同時に運転されると、圧縮機230A、230B1台あたりの水素圧縮量は、水素製造装置110の水素製造能力を圧縮機の台数で除算した値、つまり、300/2=150(Nm/h)となってしまう。そうすると、圧縮機230A、230Bが部分負荷運転となり、水素1Nm当たりの圧縮電力費用に無駄が生じてしまう。また、圧縮機は運転時間に応じて主要部品のメンテナンスが必要となるため(例えばレシプロ式圧縮機の場合はピストンリング)、メンテナンス費用が増加してしまう。
そこで、本実施形態の台数決定部132は、可変圧蓄圧器240を復圧する際(可変圧蓄圧器復圧処理S150−7)、圧縮機230A、230Bの運転台数を1台に決定する。つまり、水素ステーション100は、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bの一方のみを運転させ、他方を停止させる。これにより、水素ステーション100は、圧縮機230A、230Bの部分負荷運転状態を解消することができる。したがって、水素ステーション100は、可変圧蓄圧器240を復圧する際に、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bを同時に運転させる比較例に比べて電力消費量(圧縮電力費用)を削減することが可能となる。
また、水素ステーション100は、保有する圧縮機230A、230Bの運転時間の合計を低減することができ、比較例に比べて圧縮機230A、230Bのメンテナンス費用を削減することが可能となる。
また、上記したように、高圧蓄圧器320A〜320Cに水素を供給する際(低圧バンク供給処理S140−5、中圧バンク供給処理S140−13、高圧バンク供給処理S140−21、高圧蓄圧ユニット復圧処理S150−3)、圧縮機230A、230Bの水素源は、水素製造装置110および可変圧蓄圧器240となる。このため、台数決定部132は、すべての圧縮機230A、230Bを同時に運転させても、圧縮機230A、230Bの圧縮能力を有効活用することができる。
そこで、台数決定部132は、車両10のタンク容量、タンクにおける水素の残量(充填必要量)、および、高圧蓄圧器320A〜320Cの圧力(蓄圧状況)に基づいて、車両10のタンクに水素を充填する際に運転させる圧縮機230A、230Bの台数を決定する。台数決定部132が第1運転台数決定処理S120−9を実行することにより、つまり、運転台数を1台に決定することにより、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bの電力消費量(圧縮電力費用)を削減することが可能となる。
また、台数決定部132は、第2運転台数決定処理S120−11を実行することにより、つまり、運転台数を2台に決定することにより、車両10のタンクへの水素の充填時間を短くすることができる。
また、台数決定部132は、タンクの容量が所定値以上である場合、所定値未満である場合よりも圧縮機230A、230Bの運転台数を多く決定する。これにより、水素ステーション100は、バス等の大容量のタンクを有する車両10へ充填する場合に充填速度を向上させることができる。
また、台数決定部132は、充填必要量が第1閾値以上である場合(タンクにおける水素の残量が所定量未満である場合)、第1閾値未満である場合(タンクにおける水素の残量が所定量以上である場合)よりも圧縮機230A、230Bの運転台数を多く決定する。これにより、水素ステーション100は、タンクにおける水素の残量が少なくても(タンクの空き具合が大きくても)、早期に水素を充填することができる。
また、台数決定部132は、高圧蓄圧器320A〜320Cの圧力が満蓄ではない場合(所定圧力未満である場合)、満蓄である場合(所定圧力以上である場合)よりも圧縮機230A、230Bの運転台数を多く決定する。これにより、水素ステーション100は、高圧蓄圧器320A〜320Cの圧力が低くても、タンクと高圧蓄圧器320A〜320Cとの差圧を大きくすることができる。
また、上記したように、高圧蓄圧ユニット復圧処理S150−3における圧縮機230A、230Bの運転台数は、第1運転台数決定処理S120−9、第2運転台数決定処理S120−11によって決定される。水素ステーション100は、圧縮機230Aまたは圧縮機230Bで高圧蓄圧ユニット250に水素を供給することにより、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bの電力消費量(圧縮電力費用)を削減することが可能となる。また、水素ステーション100は、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bの両方で高圧蓄圧ユニット250に水素を供給することにより、高圧蓄圧ユニット250の復圧に要する時間を短縮することができる。
また、上記したように、運転制御部134は、可変圧蓄圧器240の復圧(可変圧蓄圧器復圧処理S150−7)中に、車両10のタンクへの水素の充填を開始する場合、可変圧蓄圧器240の復圧で運転している圧縮機230Aまたは圧縮機230Bの運転を維持する。これにより、水素ステーション100は、圧縮機230A、230Bの起動時間を省略したり、圧縮機230A、230Bの停止によるダメージを回避したりすることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、水素供給システム120が高圧蓄圧器320A〜320Cを備える構成を例に挙げた。しかし、高圧蓄圧器の数は、1以上であれば数に限定はない。
また、上記実施形態において、台数決定部132が、車両10の通信手段と通信を確立し、車両10に搭載されているタンクの容量を取得する場合を例に挙げた。しかし、台数決定部132は、車両10に搭載されているタンクの容量を取得できれば、取得手段に限定はない。例えば、台数決定部132は、ユーザによる操作入力に応じて、タンクの容量を取得してもよい。なお、ユーザによる操作入力は、車両10の運転手や水素ステーションの充填員が、車両情報が書き込まれたカードをカードリーダに読み込ませる処理等を含む。また、台数決定部132は、所定の量の水素の供給に応じたタンクの圧力上昇幅に基づいて、タンクの容量を推定してもよい。具体的に説明すると、台数決定部132は、開閉弁V3を開弁し、所定の量の水素をタンクに供給する。続いて、台数決定部132は、初期圧と、所定の量の水素の供給後の圧力とに基づき、所定の量の水素の供給に基づくタンクの圧力上昇幅を算出する。そして、台数決定部132は、気体の状態方程式と圧力状態幅とに基づいて、タンクの容量を推定する。
また、上記実施形態において、台数決定部132は、車両10のタンクに水素を充填する際、タンクの容量、タンクにおける水素の残量、および、高圧蓄圧器の圧力に基づいて、運転台数を決定する場合を例に挙げた。しかし、台数決定部132は、車両10のタンクに水素を充填する際、タンクの容量、タンクにおける水素の残量、および、高圧蓄圧器の圧力の少なくとも1に基づき、運転台数を決定してもよい。
また、台数決定部132は、ユーザによる操作入力に応じて、運転台数を決定してもよい。同様に、運転制御部134は、ユーザによる操作入力に応じて、運転させる圧縮機230A、230Bを選択してもよい。また、台数決定部132は、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方を整備している際、運転台数を1台に決定し、運転制御部134は、他方を運転させてもよい。
また、上記実施形態の車両充填処理S140において、高圧蓄圧器320A〜320Cから車両10のタンクへ水素を充填しながら、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bのいずれか一方または両方から高圧蓄圧器320A〜320Cへ水素を供給する場合(併用充填)を例に挙げた。しかし、車両充填処理S140において、高圧蓄圧器320A〜320Cから車両10のタンクへ水素を充填する際、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bから高圧蓄圧器320A〜320Cへ水素を供給せずともよい。つまり、車両充填処理S140において、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bは、停止されていてもよい。
また、上記実施形態の高圧蓄圧ユニット復圧処理S150−3において、圧縮機230A、230Bの運転台数は、第1運転台数決定処理S120−9、第2運転台数決定処理S120−11によって決定される場合を例に挙げた。しかし、台数決定部132は、高圧蓄圧ユニット復圧処理S150−3において、圧縮機230A、230Bの運転台数を1台に固定したり、2台に固定したりしてもよい。
また、上記実施形態において、水素ステーション100は、2つの圧縮機230A、230Bを備える場合を例に挙げた。しかし、圧縮機の数に限定はない。
また、上記実施形態において、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bの定格出力が、水素製造装置110の水素製造能力と実質的に等しい場合を例に挙げた。しかし、圧縮機230Aおよび圧縮機230Bの定格出力は、水素製造装置110の水素製造能力未満であってもよい。この場合、台数決定部132は、可変圧蓄圧器240を復圧する際、1または複数の圧縮機の出力の合計が水素製造装置110の水素製造能力以上となる台数であって最小の台数に圧縮機の運転台数を決定してもよい。例えば、水素製造装置110の水素製造能力(出力)が300Nm/hであり、水素供給システム120が、定格出力100Nm/hの圧縮機を6台備える場合、台数決定部132は、可変圧蓄圧器240を復圧する際、圧縮機の運転台数を3台に決定する。また、この際、台数決定部132は、水素製造装置110の出力に応じて、圧縮機の運転台数を決定してもよい。例えば、台数決定部132は、水素製造装置110の出力が0〜100Nm/hの範囲内においては圧縮機の運転台数を1台とし、出力が100〜200Nm/hの範囲内においては2台とし、出力が200〜300Nm/hの範囲内においては3台とする。
また、上記実施形態において、水素ステーション100が台数決定部132を備える構成を例に挙げた。しかし、台数決定部132は、必須の構成ではない。台数決定部132を備えない場合、運転制御部134は、可変圧蓄圧器240を復圧する際、水素ステーション100に設けられた所定台数未満の運転台数で圧縮機を運転させる。これにより、複数の圧縮機を効率よく運転させることができる。また、この際、運転台数は、水素ステーション100の水素製造能力に基づき、予め決定されているとよい。
また、上記実施形態において、1の水素製造装置110に対し、1の水素供給システム120が接続される構成を例に挙げた。しかし、1の水素製造装置110に対し、複数の水素供給システム120が接続されてもよい。この場合、中央制御部130は、水素供給システム120ごとに上記運転処理を実行する。
本発明は、車両等のタンクに水素を供給する水素ステーションに利用することができる。
100 水素ステーション
110 水素製造装置
132 台数決定部
134 運転制御部
230A 圧縮機
230B 圧縮機
240 可変圧蓄圧器
320A 高圧蓄圧器
320B 高圧蓄圧器
320C 高圧蓄圧器

Claims (8)

  1. 水素を出力する水素製造装置と、
    前記水素製造装置に吸入側が接続された、2台以上の所定台数の圧縮機と、
    前記所定台数の圧縮機の吸入側および吐出側に接続された可変圧蓄圧器と、
    前記所定台数の圧縮機の吐出側に接続され、前記水素製造装置および前記可変圧蓄圧器から出力され前記圧縮機によって圧縮された水素を貯留する高圧蓄圧器と、
    前記可変圧蓄圧器を復圧する際、前記所定台数未満の運転台数で前記圧縮機を運転させる運転制御部と、
    を備える水素ステーション。
  2. 前記圧縮機の運転台数を決定する台数決定部を備え、
    前記台数決定部は、前記可変圧蓄圧器を復圧する際、1または複数の前記圧縮機の出力の合計が前記水素製造装置の水素製造能力以上となる台数であって最小の台数に前記圧縮機の運転台数を決定
    前記運転制御部は、前記台数決定部によって決定された前記運転台数で前記圧縮機を運転させる請求項1に記載の水素ステーション。
  3. 前記台数決定部は、前記高圧蓄圧器から車両のタンクへの水素の充填を開始する際、前記タンクの容量、前記タンクにおける水素の残量、および、前記高圧蓄圧器の圧力のいずれか1または複数に基づき、前記運転台数を決定する請求項2に記載の水素ステーション。
  4. 前記台数決定部は、前記タンクの容量が所定値以上である場合、所定値未満である場合よりも前記運転台数を多く決定する請求項3に記載の水素ステーション。
  5. 前記台数決定部は、前記タンクにおける水素の残量が所定量未満である場合、前記所定量以上である場合よりも前記運転台数を多く決定する請求項3または4に記載の水素ステーション。
  6. 前記台数決定部は、前記高圧蓄圧器の圧力が所定圧力未満である場合、前記所定圧力以上である場合よりも前記運転台数を多く決定する請求項3から5のいずれか1項に記載の水素ステーション。
  7. 前記運転制御部は、前記可変圧蓄圧器の復圧中に、前記高圧蓄圧器から車両のタンクへの水素の充填を開始する際、前記可変圧蓄圧器の復圧で運転している前記圧縮機から前記高圧蓄圧器へ水素を供給する請求項1から6のいずれか1項に記載の水素ステーション。
  8. 前記運転制御部は、前記高圧蓄圧器を復圧する際、2台以上の前記圧縮機を運転させる請求項1から7のいずれか1項に記載の水素ステーション。
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