JP2019086134A - 水素充填制御方法及び水素ステーションに配置された水素充填システム - Google Patents

水素充填制御方法及び水素ステーションに配置された水素充填システム Download PDF

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Abstract

【課題】水素ステーションにおいて、円滑なFCV車両への水素燃料ガスの供給ができるように、効率よく高圧蓄圧器を復圧可能な充填制御の方法を提供する。【解決手段】水素製造装置から電気化学式圧縮機に低圧の水素燃料ガスを供給し、圧縮された高圧の水素燃料ガスを高圧蓄圧器に蓄圧する蓄圧工程1と、水素製造装置が停止している場合、中圧蓄圧器から低圧に減圧せずに電気化学式圧縮機に供給する第1の供給ラインと中圧蓄圧器か中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧して電気化学式圧縮機に供給する第2の供給ラインとのうち、第1の供給ラインを選択する選択工程と、水素製造装置が停止している場合に、選択された第1の供給ラインを介して中圧の水素燃料ガスを電気化学式圧縮機に供給し、電気化学式圧縮機によりさらに圧縮して、圧縮された水素燃料ガスを前記高圧蓄圧器に蓄圧する蓄圧工程2と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図7

Description

本発明は、水素充填制御方法及び水素ステーションに配置された水素充填システムに関し、例えば、水素ガスを燃料とする一般車両が水素燃料を充填するための水素ステーションにおける水素燃料を蓄圧するための制御方法、及びそのシステムに関する。
自動車の燃料として、従来のガソリンを始めとした燃料油の他に、近年、クリーンなエネルギー源として水素燃料ガスが注目を浴びている。これに伴い、水素燃料ガスを動力源とする燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)の開発が進められている。かかる燃料電池自動車(FCV)を普及させるためには水素燃料ガスを急速に充填することができる水素ステーションを拡充する必要がある。水素ステーションでは、水素燃料ガスを急速にFCV車両に充填するために、圧縮機で高圧に圧縮された水素燃料ガスを蓄圧する高圧蓄圧器を配置する。そして、高圧蓄圧器内の圧力とFCV車両の燃料タンクの圧力との差圧を大きく保ち、高圧蓄圧器からディスペンサを介して燃料タンクへ差圧によって水素燃料ガスを急速充填する。或いは圧縮機からディスペンサを介して圧縮された水素燃料ガスを燃料タンクへ急速充填する。
また、FCV車両は、現状、ガソリン自動車等と比べてまだ台数が大幅に少ない。よって、水素ステーションに到来する台数も、常時、混雑するわけではない。そのため、水素ステーションでは、高圧蓄圧器及び圧縮機といった供給設備のセットを、例えば、1台分配置する。そのため、高圧蓄圧器から1台目のFCV車両に水素燃料ガスを供給してしまうと、高圧蓄圧器内の水素燃料ガスが減少してしまうので、2台目のFCV車両に充填するためには高圧蓄圧器を復圧する必要がある。1台目に水素燃料ガスを供給している最中に2台目のFCV車両が水素ステーションに到来した場合、1台目のFCV車両への充填によって減少した高圧蓄圧器への復圧が終了するまで2台目のFCV車両は待たされることになる。従って、1つの水素ステーションに充填のために到来するユーザ車両が集中すると、待ち時間も含めて充填するためにかかる時間が長くなってしまう。そのため、減少した高圧蓄圧器への復圧にかかる時間をできるだけ短縮・安定化することが求められる。
高圧蓄圧器への充填制御方法の一例として、例えば、水素製造装置で製造された水素ガスを第1の圧縮機で圧縮して、中間蓄圧器に40MPaまで充填すると共に、かかる中間蓄圧器の蓄圧された水素ガスを直列に繋がる第2の圧縮機で圧縮して、高圧蓄圧器に82MPaまで充填する方法が用いられる場合がある。そして、中間蓄圧器が40MPaまで蓄圧されると水素製造装置は徐々に製造量を落としていき、停止する。その際、第1の圧縮機で圧縮された水素ガスのうち、中間蓄圧器に蓄圧しきれず余った水素ガスを別の予備蓄圧器に蓄圧しておく。そして、水素製造装置が停止中に中間蓄圧器から高圧蓄圧器へのガス供給により中間蓄圧器の圧力が低下した場合に、予備蓄圧器の水素ガスを水素製造装置で製造された水素ガスと同じ圧力まで減圧して、第1の圧縮機に送る。そして、水素ガスを第1の圧縮機で圧縮して、中間蓄圧器に蓄圧するといった手法が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
高圧蓄圧器への充填制御方法は、上記方法に限らず、例えば、水素製造装置で製造された低圧の水素ガスを圧縮機で最終的な高圧まで圧縮して、高圧蓄圧器に、例えば、82MPaまで充填する方法が用いられる場合がある。かかる場合、途中段階のバッファとなる中間蓄圧器が無いので高圧蓄圧器のバックアップが困難になる。かかる場合でも、高圧蓄圧器への復圧にかかる時間をできるだけ短縮・安定化することが求められる。
特開2015−013759号公報
そこで、本発明の一態様は、FCV車両に水素燃料ガスを供給しながらも、効率よく高圧蓄圧器を復圧可能な充填制御の方法およびそのシステムを提供する。
本発明の一態様の水素充填制御方法は、
水素製造装置が運転している場合、水素製造装置から電気化学式圧縮機に水素製造装置により製造された低圧の水素燃料ガスを供給し、電気化学式圧縮機により水素燃料ガスを圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを高圧蓄圧器に蓄圧する蓄圧工程1と、
水素製造装置が停止している場合、中圧の水素燃料ガスが蓄圧された中圧蓄圧器から中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧せずに電気化学式圧縮機に供給する第1の供給ラインと前記中圧蓄圧器から前記中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧して電気化学式圧縮機に供給する第2の供給ラインとのうち、前記第1の供給ラインを選択する選択工程と、
前記水素製造装置が停止している場合に、選択された前記第1の供給ラインを介して中圧の水素燃料ガスを電気化学式圧縮機に供給し、電気化学式圧縮機により水素燃料ガスをさらに圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを前記高圧蓄圧器に蓄圧する蓄圧工程2と、を備えたことを特徴とする。
また、水素製造装置が運転している場合であって、水素製造装置から電気化学式圧縮機に供給される低圧の水素燃料ガスの供給量が閾値に満たない場合に、水素製造装置からの供給に加えて、さらに、中圧蓄圧器から第2の供給ラインを介して低圧に減圧された水素燃料ガスを電気化学式圧縮機に供給すると好適である。
また、高圧蓄圧器は、蓄圧された水素燃料ガスを燃料電池自動車(FCV)に充填しながら、電気化学式圧縮機により蓄圧されると好適である。
また、第2の供給ラインによって減圧される水素燃料ガスの圧力は、水素製造装置から供給される水素燃料ガスの圧力よりも低いように構成すると好適である。
また、水素製造装置から電気化学式圧縮機に水素製造装置により製造された低圧の水素燃料ガスを供給し、電気化学式圧縮機により水素燃料ガスを圧縮して、圧縮された中圧の水素燃料ガスを中圧蓄圧器に蓄圧する工程をさらに備えると好適である。
また、中圧蓄圧器から中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧せずに供給することによって、中圧蓄圧器内の圧力が閾値Th’よりも低下した場合に、燃料電池自動車への水素燃料ガスの充填完了を待ってから水素製造装置の運転を開始し、中圧蓄圧器内の圧力が中圧、あるいは中圧より低く、かつ、閾値Th’より高い閾値Tl’に到達した場合に、水素製造装置の運転を停止すると好適である。
本発明の一態様の水素ステーションに配置された水素充填システムは、
炭素燃料から水素燃料ガスを製造する、若しくは液体水素から水素燃料ガスを製造する水素製造装置と、
水素燃料ガスの供給を受け、水素燃料ガスを圧縮する電気化学式圧縮機と、
電気化学式圧縮機により圧縮された中圧の水素燃料ガスを蓄圧する中圧蓄圧器と、
電気化学式圧縮機により圧縮された高圧の水素燃料ガスを蓄圧する高圧蓄圧器と、
中圧蓄圧器から中圧の水素燃料ガスを前記低圧に減圧せずに電気化学式圧縮機に供給する第1の供給ラインと、
中圧蓄圧器から中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧して電気化学式圧縮機に供給する第2の供給ラインと、
水素製造装置と電気化学式圧縮機とを繋ぐ第3の供給ラインと、
電気化学式圧縮機と高圧蓄圧器とを繋ぐ第4の供給ラインと、
電気化学式圧縮機と中圧蓄圧器とを繋ぐ第5の供給ラインと、
水素製造装置が運転している場合に、水素製造装置から電気化学式圧縮機に水素製造装置により製造された低圧の水素燃料ガスを供給し、電気化学式圧縮機により水素燃料ガスを圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを高圧蓄圧器に蓄圧するにように制御すると共に、水素製造装置が停止している場合に、中圧蓄圧器から第1の供給ラインを介して中圧の水素燃料ガスを電気化学式圧縮機に供給し、電気化学式圧縮機により水素燃料ガスをさらに圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを高圧蓄圧器に蓄圧するように第1〜5の供給ラインを制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、FCV車両に水素燃料ガスを供給しながらも、効率よく高圧蓄圧器を充填できる。
実施の形態1における水素ステーションの水素燃料供給システムの構成を示す構成図の一例である。 実施の形態1における制御回路の内部構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1における高圧蓄圧器に水素燃料ガスを充填する方法を説明するための図である。 実施の形態1における中圧蓄圧器に水素燃料ガスを充填する方法を説明するための図である。 実施の形態1における水素燃料の充填方法の要部工程の一部を示すフローチャート図である。 実施の形態1における高圧蓄圧器の圧力とFCV車両の燃料タンク圧力とのタイムチャートの一例を示す図である。 実施の形態1における水素製造装置が停止中の場合における充填方法を説明するための図である。 実施の形態1における水素製造装置が定格運転中の場合における充填方法を説明するための図である。 実施の形態1における水素製造装置の製造負荷が閾値未満で運転中の場合における充填方法を説明するための図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における水素ステーションの水素燃料供給システムの構成を示す構成図の一例である。図1において、水素燃料供給システム500は、水素ステーション102内に配置される。水素燃料供給システム500は、中圧蓄圧器12、高圧蓄圧器14、ディスペンサ30(水素燃料充填器)、圧縮機40、水素製造装置300及び制御回路100を備えている。高圧蓄圧器14は、最大で、例えば、80〜90MPa(ここでは82MPa)といった高圧の水素燃料ガスを蓄圧する。また、高圧蓄圧器14は、図1に示すように、1つの蓄圧器によって構成させても良いし、使用下限圧力を多段にした図示しない複数の蓄圧器により構成されても構わない。高圧蓄圧器14が、例えば、3段の多段蓄圧器で構成される場合、使用下限圧力が最も低くなるまで使用するバンク1(1st バンク)として作用する第1蓄圧器と、使用下限圧力が中間のバンク2(2nd バンク)として作用する第2蓄圧器と、使用下限圧力が高いバンク3(3rd バンク)として作用する第3蓄圧器とによって構成される。一方、中圧蓄圧器12は、最大で、例えば、20〜50MPaといった中圧の水素燃料ガスを蓄圧する。また、中圧蓄圧器12は、図1に示すように、1つの蓄圧器によって構成させても良いし、高圧蓄圧器14と同様、図示しない複数の蓄圧器により構成されても構わない。
水素製造装置300は、炭素燃料から水素燃料ガスを製造する。或いは、水素製造装置300は、外部から搬送された液体水素から水素燃料ガスを製造する。水素製造装置300が炭素燃料から水素燃料ガスを製造する場合、図1の例に示す水素ステーション102は、水素製造装置300が配置されるオンサイト式水素ステーションを構成する。また、水素製造装置300が液体水素から水素燃料ガスを製造する場合、図1の例に示す水素ステーション102は、水素製造装置300が配置される液水水素ステーションを構成する。
また、実施の形態1では、圧縮機40として、電気化学式圧縮機を用いる。電気化学式圧縮機では、アノードに供給された低圧の水素ガスが、電圧が印加されることにより酸化され、プロトン(水素イオン)と電子に分離する。そして、電解質膜を介してカソードに伝導したプロトンと、外部回路を通ってアノードからカソードへと伝わった電子とが、カソードで結合して再び水素を生成することで、カソード側で水素を圧縮する。ここで、水素燃料ガスを圧縮する圧縮機としては、電気化学式圧縮機の他に、例えば、レシプロタイプとブースタータイプとが存在する。レシプロ型圧縮機では、低圧の水素ガスを高圧に圧縮することは可能であるが、圧縮率が機械的に固定されてしまうので吸込圧を可変にすることは困難である。また、ブースター式圧縮機では、吸込圧を可変にすることは可能であるが、吸込圧の変化により圧縮機の吐出流量が変動してしまう。また、圧縮率が低く、水素製造装置300から供給される低圧の水素ガスを水素ステーションに必要な高圧(例えば82MPa)に圧縮するためには圧縮機を多段に配置することが必要となる。そのため、コストが過大になるだけでなく、水素ステーション内に占める設置スペースが大きくなってしまう。これらに対して、電気化学式圧縮機では、1段の圧縮機により低圧の水素ガスを高圧に圧縮することが可能であると共に、吸込圧を可変にしても圧縮機の吐出流量を一定(例えば圧縮機定格流量)に制御することができる。そのため、設置スペースを抑えながら低圧の水素ガスを高圧に安定した流量で圧縮できる。また、中間蓄圧器12に蓄圧された中圧の水素ガスを低圧に減圧することなく高圧に圧縮できることから、圧縮する際のエネルギーロスを低減できる。もちろん、実施の形態1では、電気化学式圧縮機を多段に配置する場合を排除するものではない。
また、図1において、圧縮機40の吸込側は、水素製造装置300の吐出側と供給ライン110(第3の供給ライン)により接続される。供給ライン110は、配管途中に接続されたバルブ304と水素製造装置300の吐出側付近に配置された圧力計302を有している。同様に、圧縮機40の吸込側は、中圧蓄圧器12の一端側と供給ライン116(第2の供給ライン)及び供給ライン118(第1の供給ライン)による並列な2系統の供給ラインによって接続される。供給ライン116は、配管途中に接続されたバルブ22と同じく配管途中に接続された減圧弁23とを有している。供給ライン118は、配管途中に接続されたバルブ24を有している。供給ライン118には、減圧弁は配置されていない、或いは配置されても構わないが減圧するように制御されていない。図1の例では、水素製造装置300の吐出側から延びる供給ライン110に、中圧蓄圧器12の一端側から延びる供給ライン116がまず接続され、次に供給ライン118が接続されるように図示されているが、これに限るものではない。供給ライン110と供給ライン116と供給ライン118とが並列に圧縮機40の吸込側に接続されればよい。また、減圧弁23として、減圧制御されない全開−全閉制御と減圧制御との双方が可能な他力式減圧弁を用いても良い。かかる他力式減圧弁を用いる場合、供給ライン116と供給ライン118を共通のラインにしても構わない。
また、図1において、圧縮機40の吐出側は、高圧蓄圧器14の一端側と供給ライン112(第4の供給ライン)によって接続される。供給ライン112は、配管途中に接続されたバルブ28を有している。同様に、圧縮機40の吐出側は、中圧蓄圧器12の他端側と供給ライン114(第5の供給ライン)によって接続される。供給ライン114は、配管途中に接続されたバルブ26と中圧蓄圧器12の他端側付近に配置された圧力計13とを有している。図1に示すように、中圧蓄圧器12と圧縮機40は、水素製造装置300と高圧蓄圧器14との間で、並列に配置される。図1の例では、圧縮機40の吐出側から高圧蓄圧器14へと延びる供給ライン112が途中で分岐して供給ライン114が接続される図示されているが、これに限るものではない。供給ライン112と供給ライン114とが並列に圧縮機40の吐出側に接続されればよい。
また、図1において、高圧蓄圧器14の他端側は、ディスペンサ30吸込側と供給ライン119によって接続される。供給ライン119は、配管途中に接続されたバルブ29と高圧蓄圧器14の他端側付近に配置された圧力計15とを有している。
また、水素製造装置300の吐出圧は、圧力計302によって計測される。また、中圧蓄圧器12内の圧力は、圧力計13によって計測される。高圧蓄圧器14内の圧力は、圧力計15によって計測される。
また、ディスペンサ30内には、冷却器32(プレクーラー)、流量調整弁36、及び圧力計38が配置される。高圧蓄圧器14から供給される水素燃料ガスは、流量調整弁36によって流量が調整され、流量によって充填速度が調整される。そして、水素燃料ガスは、冷却器32によって、例えば、−40℃に冷却される。よって、ディスペンサ30は、冷却された水素燃料ガスをFCV車両200に搭載された燃料タンク202に差圧を利用して充填する。また、ディスペンサ30の出口圧力は、圧力計38によって計測される。また、ディスペンサ30内或いは近辺には、中継器34が配置され、水素ステーション102に到来したFCV車両200(水素燃料ガスを動力源とする燃料電池自動車(FCV))内の車載器204と通信可能に構成される。例えば、赤外線を用いて無線通信可能に構成される。
また、上述した各バルブの開閉、ディスペンサ30、圧縮機40、及び水素製造装置300は、制御回路100によって制御される。
図2は、実施の形態1における制御回路の内部構成の一例を示す構成図である。図2において、制御回路100内には、通信制御回路50、メモリ51、受信部52、終了圧・温度演算部54、フロー計画部56、システム制御部58、復圧制御部61、供給制御部63、圧力受信部66、判定部86、選択部87、判定部88、及び磁気ディスク装置等の記憶装置80,82,84が配置される。復圧制御部61は、バルブ制御部60、圧縮機制御部62、及び水素製造装置制御部67を有する。供給制御部63は、ディスペンサ制御部64及びバルブ制御部65を有する。受信部52、終了圧・温度演算部54、フロー計画部56、システム制御部58、復圧制御部61(バルブ制御部60、圧縮機制御部62、水素製造装置制御部67)、供給制御部63(ディスペンサ制御部64、バルブ制御部65)、圧力受信部66、判定部86、選択部87、及び判定部88、といった各「〜部」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。受信部52、終了圧・温度演算部54、フロー計画部56、システム制御部58、復圧制御部61(バルブ制御部60、圧縮機制御部62、水素製造装置制御部67)、供給制御部63(ディスペンサ制御部64、バルブ制御部65)、圧力受信部66、判定部86、選択部87、及び判定部88内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ51に記憶される。
また、記憶装置80内には、FCV車両200に搭載された燃料タンク202の圧力、温度、及び燃料タンク202の容積といったFCV情報と、FCV情報に対応する水素燃料ガスの残量と、燃料タンク202に充填すべき最終圧、及び最終温度といった充填情報との相関関係を示す変換テーブル81が格納される。また、記憶装置80内には、変換テーブル81から得られる結果を補正する補正テーブル83が格納される。
また、制御回路100内では、圧力受信部66が、通信制御回路50を介して、常時或いは所定のサンプリング間隔で、各圧力計302,13,15,38の圧力をモニタリングする。受信された各圧力計302,13,15,38の圧力データは、受信時刻の情報と共に、記憶装置84に記憶される。
FCV車両200への水素燃料ガスの充填に先立ち、まずは、そのための準備を行う。具体的には、高圧蓄圧器14と中圧蓄圧器12とに水素燃料ガスを充填する。
図3は、実施の形態1における高圧蓄圧器に水素燃料ガスを充填する方法を説明するための図である。図3において、水素製造装置制御部67による制御のもと、水素製造装置300では、1MPa未満、例えば、0.7MPaの低圧の水素燃料ガスを供給する。水素製造装置300は、定格運転時に、定格容量として、例えば、300Nm/hの流量を製造できる。各供給ラインは、制御回路100によって制御される。バルブ制御部60によりバルブ22,24,26,29が閉に制御されると共に、バルブ304,28が開に制御される。かかる動作により、水素製造装置300から圧縮機40の吸込側に供給ライン110を介して、水素製造装置300により製造された低圧の水素燃料ガスが供給される。よって、圧縮機40の吸込側の1次側圧力PINは、通常時は低圧になる。圧縮機制御部62により制御された圧縮機40では、かかる低圧の水素燃料ガスを圧縮する。圧縮機40は、水素製造装置300の定格容量、例えば、300Nm/hの水素燃料ガスを吸い込み、圧縮可能に動作する。そして、供給ライン112を介して圧縮された高圧の水素燃料ガスを高圧蓄圧器14に蓄圧する。圧縮機40は、高圧蓄圧器14内が所定の高圧(例えば、82MPa)になるまで圧縮する。言い換えれば、圧縮機40は、吐出側の2次側圧力POUTが所定の高圧(例えば、82MPa)になるまで圧縮する。さらに、言い換えれば、実施の形態1では、圧力計15が例えば、80〜90MPa(高圧)になるまで、圧縮機40は、高圧蓄圧器14に水素燃料ガスを充填する。高圧蓄圧器14に蓄圧された水素燃料ガスは、ディスペンサ30内の冷却器32によって冷却され、ディスペンサ30から水素ステーション102内に到来したFCV車両200に供給されることになる。高圧蓄圧器14に続いて、中圧蓄圧器12に水素燃料ガスを充填する。
図4は、実施の形態1における中圧蓄圧器に水素燃料ガスを充填する方法を説明するための図である。図4において、水素製造装置制御部67による制御のもと、水素製造装置300では、引き続き、低圧の水素燃料ガスを供給する。各供給ラインは、制御回路100によって制御される。具体的には、バルブ制御部60によりバルブ22,24,28,29が閉に制御されると共に、バルブ304,26が開に制御される。かかる動作により、水素製造装置300から圧縮機40に供給ライン110を介して、水素製造装置300により製造された1MPa未満、例えば、0.7MPaの低圧の水素燃料ガスが供給される。圧縮機制御部62により制御された圧縮機40では、かかる低圧の水素燃料ガスを圧縮する。圧縮機40は、水素製造装置300の定格容量、例えば、300Nm/hの水素燃料ガスを吸い込み、圧縮可能に動作する。そして、供給ライン114を介して圧縮された中圧の水素燃料ガスを中圧蓄圧器12に蓄圧する。圧縮機40は、中圧蓄圧器12内が所定の中圧(例えば、40MPa)になるまで圧縮する。言い換えれば、圧縮機40は、吐出側の2次側圧力POUTが所定の中圧(例えば、40MPa)になるまで圧縮する。さらに、言い換えれば、実施の形態1では、圧力計13が例えば、20〜50MPa(中圧)になるまで、圧縮機40は、中圧蓄圧器12に水素燃料ガスを充填する。
中圧蓄圧器12に中圧の水素燃料ガスの充填が完了或いは中圧より低く、かつ、下限の閾値Th’より高い閾値Tl’に到達すると、水素製造装置制御部67は、水素製造装置300の運転を一旦停止させる。水素製造装置300では、運転モードから停止モードに切り替わると徐々に製造量を低下させ、いずれ停止する。徐々に製造量が低下するので中圧より低い閾値Tl’で水素製造装置300の運転を停止モードに移行しても、その後に製造される水素燃料ガスを圧縮機40が圧縮することで、規定の中圧まで中圧蓄圧器12に水素燃料ガスを充填できる。そして、中圧蓄圧器12内の圧力が閾値Th’より低下した場合、水素製造装置制御部67は、水素製造装置300の運転を再開(開始)させて中圧蓄圧器12内が所定の中圧(例えば、40MPa)、あるいは中圧より低く、かつ、閾値Th’より高い閾値Tl’になるまで水素燃料ガスを製造する。水素製造装置300では、停止モードから運転モードに切り替わると徐々に製造量を増加させ、定格容量に達した時点で定格運転になる。このように、水素製造装置300の運転状況が変化する中で、FCV車両200への水素燃料ガスの充填が行われることになる。そして、水素製造装置300の運転中にFCV車両200への水素燃料ガスの充填が開始される場合には、水素製造装置300の運転が継続される。
図5は、実施の形態1における水素燃料の充填方法の要部工程の一部を示すフローチャート図である。図5において、実施の形態1における水素燃料の充填方法は、FCV情報受信工程(S102)と、充填フロー演算工程(S104)と、判定工程(S106)と、ライン選択工程(S107)と、中圧供給ライン制御工程(S108)と、判定工程(S110)と、基準供給ライン制御工程(S112)と、ライン選択工程(S113)と、基準/減圧供給ライン制御工程(S114)と、FCV充填工程(S116)と、いう一連の工程を実施する。なお、実施の形態1において、「充填」には、FCV車両200の燃料タンク202に水素燃料ガスを充填すること以外に、広義の意味において、中圧蓄圧器12に水素燃料ガスを蓄圧すること、及び高圧蓄圧器14に水素燃料ガスを蓄圧することが含まれる。
FCV情報受信工程(S102)として、受信部52は、水素燃料を動力源とするFCV車両200(燃料電池自動車)に搭載された車載器204からFCV車両200に搭載された燃料タンク202(水素貯蔵容器)に関する、圧力情報を含むFCV情報(情報)を受信する。具体的には以下のように動作する。FCV車両200が水素ステーション102内に到来し、ユーザ或いは水素ステーション102の作業員によってディスペンサ30のノズル31がFCV車両200の燃料タンク202の受け口(レセプタクル)に固定されると、車載器204と中継器34との通信が確立される。通信が確立されると、車載器204からは、燃料タンク202の現在の圧力、温度、及び燃料タンク202の容積といったFCV情報が、中継器34を介して制御回路100にリアルタイムで出力(発信)される。燃料タンク202の現在の圧力は圧力計206によって計測されている。
制御回路100内では、受信部52が、通信制御回路50を介してFCV情報を受信する。FCV情報は、車載器204と中継器34との通信が確立されている間、常時或いは所定のサンプリング間隔で、モニタリングされる。受信されたFCV情報は、受信時刻の情報と共に、記憶装置82に記憶される。また、外気温度が併せて図示しない計測器で計測される。
充填フロー演算工程(S104)として、まず、終了圧・温度演算部54は、記憶装置80から変換テーブル81を読み出し、受信された燃料タンク202の受信初期時の圧力、温度、燃料タンク202の容積、及び外気温度に対応する最終圧PFと最終温度を演算し、予測する。また、終了圧・温度演算部54は、記憶装置80から補正テーブル83を読み出し、変換テーブル81によって得られた数値を補正する。変換テーブル81のデータだけでは、得られた結果に誤差が大きい場合に、実験或いはシミュレーション等により得られた結果に基づいて補正テーブル83を設ければよい。
次に、フロー計画部56は、高圧蓄圧器14を用いて、FCV車両200の燃料タンク202に水素燃料を差圧供給(充填)するための充填制御フロー計画を作成する。
図6は、実施の形態1における高圧蓄圧器の圧力とFCV車両の燃料タンク圧力とのタイムチャートの一例を示す図である。まず、図6を用いて、例えば、1台のFCV車両200が水素ステーション102に到来し、高圧蓄圧器14を用いて水素燃料ガスの差圧充填を行う場合の充填の仕方を説明する。図6において、縦軸に圧力、横軸に時間を示す。図6の例では、高圧蓄圧器14が上述した多段蓄圧器で構成される場合を示している。多段蓄圧器を構成するバンク1,2,3の各蓄圧器は、高圧の同じ圧力P0に蓄圧されている。一方、水素ステーション102に到来したFCV車両200の燃料タンク202は圧力P1になっている。かかる状態からFCV車両200の燃料タンク202に充填を開始する場合について説明する。
まず、充填準備としてバンク1となる蓄圧器と燃料タンク202とが配管によってつながるように各バルブ等の開閉が制御される。そして、バンク1となる蓄圧器から燃料タンク202に充填を開始する。充填する際には、流量調整弁29により一定の充填速度で充填する。バンク1と燃料タンク202との差圧によって蓄圧器10内に蓄圧された水素燃料は燃料タンク202側へと移動し、燃料タンク202の圧力は徐々に上昇していく。それに伴い、バンク1となる蓄圧器の圧力は徐々に減少する。そして、バンク1と燃料タンク202との差圧が所定の値に到達する充填開始から時間T1が経過した時点で、バンク1からバンク2へと使用する蓄圧器が切り替えられる。これにより、バンク2と燃料タンク202との差圧が大きくなるため、充填速度が速い状態を維持できる。そして、バンク2と燃料タンク202との差圧によってバンク2内に蓄圧された水素燃料は燃料タンク202側へと移動し、燃料タンク202の圧力は徐々にさらに上昇していく。それに伴い、バンク2となる蓄圧器の圧力は徐々に減少する。そして、バンク2と燃料タンク202との差圧が所定の値に到達する充填開始から時間T2が経過した時点で、バンク2からバンク3へと使用する蓄圧器が切り替えられる。これにより、バンク3と燃料タンク202との差圧が大きくなるため、充填速度が速い状態を維持できる。そして、バンク3と燃料タンク202との差圧によってバンク3内に蓄圧された水素燃料は燃料タンク202側へと移動し、燃料タンク202の圧力は徐々にさらに上昇していく。それに伴い、バンク3となる蓄圧器の圧力は徐々に減少する。そして、演算された最終圧PF(例えば65〜81MPa)になるまで充填する。このようなフローに沿って充填されるように、制御目標圧力のタイムチャートによる充填制御フローが設定される。高圧蓄圧器14が多段ではなく1段で構成される場合、図6のバンク切り替えがなく、1段の高圧蓄圧器14が最終圧PFまで充填することは言うまでもない。計画された充填制御フローのデータは、記憶装置82に格納される。また、実施の形態1では、高圧蓄圧器14が多段蓄圧器である場合、及び1段の蓄圧器である場合のいずれの場合においても、後述するように、高圧蓄圧器14が圧縮機40によって復圧されながらFCV車両200の燃料タンク202に充填する構成について説明する。
判定工程(S106)として、判定部86は、受信部52がFCV情報を受信した時点(或いは、充填制御フローが計画された時点)において、水素製造装置300が運転中か否かを判定する。水素製造装置300が運転中の場合、判定工程(S110)に進む。水素製造装置300が運転中でない場合(停止中の場合)、ライン選択工程(S107)に進む。
ライン選択工程(S107)として、選択部87は、水素製造装置300が停止している場合、中圧の水素燃料ガスが蓄圧された中圧蓄圧器12から中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧せずに圧縮機40の吸込側に供給する供給ライン118(第1の供給ライン)と、中圧蓄圧器12からの中圧の水素燃料ガスを減圧弁23によって低圧に減圧する供給ライン116(第2の供給ライン)とのうち、中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧せずに圧縮機40の吸込側に供給する供給ライン118を選択する。
中圧供給ライン制御工程(S108)として、水素製造装置300が停止している場合、バルブ制御部60は、バルブ22,26,304が閉に制御されると共に、バルブ24,28が開に制御される。かかる動作により、中圧の水素燃料ガスが蓄圧された中圧蓄圧器12から中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧せずに圧縮機40の吸込側に供給する供給ライン118(第1の供給ライン)が開となる。
FCV充填工程(S116)として、制御回路100(制御部)は、供給ライン110,112,114,116,118(第1〜5の供給ライン)及び供給ライン119を制御すると共に、圧縮機40及びディスペンサ30を制御して、FCV車両200の燃料タンク202に水素燃料ガスを充填する。具体的には、システム制御部58は、記憶装置82から充填フロー計画の制御データを読み出し、かかる制御データに沿って、復圧制御部61及び供給制御部63を制御して、高圧蓄圧器14からディスペンサ30を介してFCV車両200の燃料タンク202に水素燃料ガスを充填する。
図7は、実施の形態1における水素製造装置が停止中の場合における充填方法を説明するための図である。高圧蓄圧器14からディスペンサ30を介してFCV車両200の燃料タンク202に水素燃料ガスを充填する。FCV車両200の燃料タンク202への充填に伴い、高圧蓄圧器14内の圧力が低下していく。そこで、実施の形態1では、高圧蓄圧器14に蓄圧された水素燃料ガスを燃料電池自動車(FCV)に充填しながら、圧縮機40により高圧蓄圧器14が復圧(蓄圧)されるように構成する。ここで、水素製造装置300が停止している場合、水素製造装置300が定格運転まで立ち上がるには時間がかかる。そのため、図7に示すように、中圧蓄圧器12に蓄圧された水素燃料ガスを使って高圧蓄圧器24を復圧する。かかる場合に、実施の形態1では、中圧の水素燃料ガスが蓄圧された中圧蓄圧器12から中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧せずに供給する供給ライン118(第1の供給ライン)を介して中圧の水素燃料ガスを圧縮機40に供給する。そして、圧縮機制御部62による制御のもと圧縮機40により水素燃料ガスをさらに圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを高圧蓄圧器24に一定流量(例えば、圧縮機定格容量)で蓄圧する。よって、圧縮機40の吸込側の1次側圧力PINは、中圧になる。上述したように、実施の形態1における圧縮機40は、電気化学式圧縮機を用いるため、吸込側の1次側圧力PINを可変にできる。よって、中圧で蓄圧されている水素燃料ガスをわざわざ水素製造装置300が供給する低圧(例えば0.6MPa)まで水素燃料ガスを減圧しなくても、圧縮機40によって、高圧(例えば82MPa)まで圧縮できる。さらには、電気化学式圧縮機は吸込圧が低圧(例えば、1MPa未満)であっても、1段で高圧(例えば、82MPa)まで昇圧可能であり、中間蓄圧器容量を有効に活用できるため、中間蓄圧器容量を小さく抑えることができる。このように、実施の形態1では、中圧の水素ガスを減圧せずに高圧に圧縮するので、減圧して低圧にしてから高圧に圧縮する場合よりもエネルギーロスを大幅に抑制できる。また、水素製造装置300が停止中であっても中圧蓄圧器12から水素製造装置300の定格容量の水素供給量を担保できる。さらには、中間蓄圧器の水素ガスが低圧になるまで電気化学式圧縮機に供給でき、中間蓄圧器容量を有効活用することができる。
システム制御部58は、受信部52により受信される燃料タンク202の圧力及び図示しない外気温度を監視し、燃料タンク202の圧力が最終圧PFになった時点で充填を終了するように、バルブ制御部65、及びディスペンサ制御部64を制御する。これに伴い、ディスペンサ制御部64がディスペンサ30による水素燃料の供給を停止すると共に、バルブ制御部65がバルブ29を閉じる。また、バルブ制御部60は、高圧蓄圧器14の圧力(圧力計15の圧力)が所定の高圧(例えば82MPa)まで復圧された時点でバルブ24,28を閉にする。
以上により、FCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填(供給)は終了し、ディスペンサ30のノズル31をFCV車両200の燃料タンク202の受け口(レセプタクル)から外し、ユーザは、例えば充填量に応じた料金を支払って、水素ステーション102から退場することになる。そして、FCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填が完了後、図3及び図4にて説明した内容で高圧蓄圧器14及び中圧蓄圧器12を次のFCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填のために復圧しておけばよい。なお、中圧蓄圧器12から圧縮機40を介して高圧蓄圧器14に水素燃料ガスを放出すると、中圧蓄圧器12内の圧力が閾値Th’より低下する。その結果、通常シーケンスでは、水素製造装置300の運転が開始されることになるが、ここでは、FCV車両200の燃料タンク202への水素燃料ガスの充填(供給)が終了するまで、水素製造装置300の運転開始は待機する。言い換えれば、中圧蓄圧器12から中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧せずに供給することによって、中圧蓄圧器12内の圧力が閾値Th’よりも低下した場合に、FCV車両200への水素燃料ガスの充填完了を待ってから水素製造装置300の運転を開始し、中圧蓄圧器12内の圧力が中圧、あるいは低圧より低く、かつ、閾値Th’より高い閾値Tl’に到達した場合に、水素製造装置300の運転を停止する。これにより、水素製造装置300の運転による、バルブ304が閉じた状態での供給ライン110への水素燃料ガスの供給を低減或いは抑制できる。
一方、判定工程(S106)において水素製造装置300が運転中であると判定された場合、以下のように動作する。
判定工程(S110)として、判定部88は、水素製造装置300での製造負荷が閾値L(%)以上かどうかを判定する。上述したように、水素製造装置300は、急激に定格運転まで立ち上げることは困難である。また、水素ステーション運営の効率化の観点から水素製造装置を中間負荷で運転する場合もある。そのため、水素製造装置300が運転中であっても、定格容量、例えば、300Nm/hの流量が製造できているとは限らない。そのため、供給量が不足する可能性がある。そこで判定工程(S110)では、水素製造装置300での製造負荷が閾値L(%)以上かどうかを判定する。閾値Lとして、例えば、水素製造装置300の定格容量の85〜95%に設定すると好適である。水素製造装置300での製造負荷が閾値L(%)以上の場合には、基準供給ライン制御工程(S112)に進む。水素製造装置300での製造負荷が閾値L(%)以上ではない場合には、ライン選択工程(S113)に進む。
基準供給ライン制御工程(S112)として、水素製造装置300が運転しており、かつ製造負荷が閾値L(%)以上の場合、バルブ制御部60は、バルブ22,24,26が閉に制御されると共に、バルブ304,28が開に制御される。かかる動作により、水素製造装置300から供給される低圧の水素燃料ガスを圧縮機40の吸込側に供給する供給ライン110が開となる。
そして、FCV充填工程(S116)において、制御回路100(制御部)は、供給ライン110,112,114,116,118(第1〜5の供給ライン)及び供給ライン119を制御すると共に、圧縮機40及びディスペンサ30を制御して、FCV車両200の燃料タンク202に水素燃料ガスを充填する。具体的には、システム制御部58は、記憶装置82から充填フロー計画の制御データを読み出し、かかる制御データに沿って、復圧制御部61及び供給制御部63を制御して、高圧蓄圧器14からディスペンサ30を介してFCV車両200の燃料タンク202に水素燃料ガスを充填する。
図8は、実施の形態1における水素製造装置が定格運転中の場合における充填方法を説明するための図である。上述したように、高圧蓄圧器14からディスペンサ30を介して行うFCV車両200の燃料タンク202への充填に伴い、高圧蓄圧器14内の圧力が低下していく。そこで、実施の形態1では、高圧蓄圧器14に蓄圧された水素燃料ガスを燃料電池自動車(FCV)に充填しながら、圧縮機40により高圧蓄圧器14が復圧(蓄圧)されるように構成する。ここで、水素製造装置300が定格運転中の場合(或いは閾値L以上の製造負荷で運転されている場合)、図8に示すように、水素製造装置300により製造された水素燃料ガスを使って高圧蓄圧器24を復圧する。かかる場合に、実施の形態1では、水素製造装置300から低圧の水素燃料ガスを、供給ライン110を介して圧縮機40に供給する。そして、圧縮機制御部62による制御のもと圧縮機40により水素燃料ガスをさらに圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを高圧蓄圧器14に蓄圧する。よって、圧縮機40の吸込側の1次側圧力PINは、低圧になる。上述したように、実施の形態1における圧縮機40は、電気化学式圧縮機を用いるため、吸込側の1次側圧力PINが低圧(例えば0.6MPa)であっても圧縮機40によって、高圧(例えば82MPa)まで圧縮できる。かかる場合には、もともと水素製造装置300が定格運転中の場合(或いは閾値L以上の製造負荷で運転されている場合)なので、実質的に、水素製造装置300の定格流量の水素供給量を担保できる。
システム制御部58は、受信部52により受信される燃料タンク202の圧力及び図示しない外気温度を監視し、燃料タンク202の圧力が最終圧PFになった時点で充填を終了するように、バルブ制御部65、及びディスペンサ制御部64を制御する。これに伴い、ディスペンサ制御部64がディスペンサ30による水素燃料の供給を停止すると共に、バルブ制御部65がバルブ29を閉じる。また、バルブ制御部60は、高圧蓄圧器14の圧力(圧力計15の圧力)が所定の高圧(例えば82MPa)まで復圧された時点でバルブ304,28を閉にする。
以上により、FCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填(供給)は終了し、ディスペンサ30のノズル31をFCV車両200の燃料タンク202の受け口(レセプタクル)から外し、ユーザは、例えば充填量に応じた料金を支払って、水素ステーション102から退場することになる。そして、FCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填が完了後、図3にて説明した内容で高圧蓄圧器14(及び中圧蓄圧器12)を次のFCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填のために復圧しておけばよい。
或いは、判定工程(S110)において水素製造装置300の製造負荷が閾値L未満であると判定された場合、以下のように動作する。
ライン選択工程(S113)として、選択部87は、水素製造装置300が停止している場合、中圧の水素燃料ガスが蓄圧された中圧蓄圧器12から中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧せずに圧縮機40の吸込側に供給する供給ライン118(第1の供給ライン)と、中圧蓄圧器12からの中圧の水素燃料ガスを減圧弁23によって低圧に減圧する供給ライン116(第2の供給ライン)とのうち、中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧して圧縮機40の吸込側に供給する供給ライン116を選択する。
基準/減圧供給ライン制御工程(S114)として、水素製造装置300が運転しており、かつ製造負荷が閾値L(%)以上でない場合(閾値L(%)未満の場合)、バルブ制御部60は、バルブ24,26が閉に制御されると共に、バルブ304,22,28が開に制御される。かかる動作により、水素製造装置300から供給される低圧の水素燃料ガスを圧縮機40の吸込側に供給する供給ライン110が開となる。同時に、中圧蓄圧器12からの中圧の水素燃料ガスを減圧弁23によって低圧に減圧する供給ライン116(第2の供給ライン)が開となる。
そして、FCV充填工程(S116)において、制御回路100(制御部)は、供給ライン110,112,114,116,118(第1〜5の供給ライン)及び供給ライン119を制御すると共に、圧縮機40及びディスペンサ30を制御して、FCV車両200の燃料タンク202に水素燃料ガスを充填する。具体的には、システム制御部58は、記憶装置82から充填フロー計画の制御データを読み出し、かかる制御データに沿って、復圧制御部61及び供給制御部63を制御して、高圧蓄圧器14からディスペンサ30を介してFCV車両200の燃料タンク202に水素燃料ガスを充填する。
図9は、実施の形態1における水素製造装置の製造負荷が閾値未満で運転中の場合における充填方法を説明するための図である。上述したように、高圧蓄圧器14からディスペンサ30を介して行うFCV車両200の燃料タンク202への充填に伴い、高圧蓄圧器14内の圧力が低下していく。そこで、実施の形態1では、高圧蓄圧器14に蓄圧された水素燃料ガスを燃料電池自動車(FCV)に充填しながら、圧縮機40により高圧蓄圧器14が復圧(蓄圧)されるように構成する。ここで、水素製造装置300の製造負荷が閾値未満で運転中の場合、図9に示すように、水素製造装置300により製造された水素燃料ガスだけでは、供給量が不足する場合があるため、さらに中圧蓄圧器12に蓄圧された中圧の水素燃料ガスを低圧に一旦減圧した水素燃料ガスを合わせて使って高圧蓄圧器24を復圧する。かかる場合に、実施の形態1では、水素製造装置300から低圧の水素燃料ガスを、供給ライン110を介して圧縮機40に供給する。同時に中圧蓄圧器12から減圧され低圧になった水素燃料ガスを、供給ライン116を介して圧縮機40に供給する。かかる場合、供給ライン116によって減圧される水素燃料ガスの圧力は、水素製造装置300から供給される水素燃料ガスの圧力(例えば、0.7MPa)よりも低くする。例えば、減圧弁23によって、0.6MPaに減圧する。かかる圧力バランスにより、水素製造装置300から供給される水素燃料ガスが優先して圧縮機40に流れ、不足分が中圧蓄圧器12から補充されるようにできる。そして、圧縮機制御部62による制御のもと圧縮機40により水素燃料ガスをさらに圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを高圧蓄圧器24に蓄圧する。よって、圧縮機40の吸込側の1次側圧力PINは、低圧になる。かかる構成により、実質的に、水素製造装置300の定格流量の水素供給量を担保でき、高圧蓄圧器14の復圧にかかる時間を短縮・安定化でき、FCV車両200への充填準備を円滑に行うことができる。
システム制御部58は、受信部52により受信される燃料タンク202の圧力及び図示しない外気温度を監視し、燃料タンク202の圧力が最終圧PFになった時点で充填を終了するように、バルブ制御部65、及びディスペンサ制御部64を制御する。これに伴い、ディスペンサ制御部64がディスペンサ30による水素燃料の供給を停止すると共に、バルブ制御部65がバルブ29を閉じる。また、バルブ制御部60は、高圧蓄圧器14の圧力(圧力計15の圧力)が所定の高圧(例えば82MPa)まで復圧された時点でバルブ304,22,28を閉にする。
以上により、FCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填(供給)は終了し、ディスペンサ30のノズル31をFCV車両200の燃料タンク202の受け口(レセプタクル)から外し、ユーザは、例えば充填量に応じた料金を支払って、水素ステーション102から退場することになる。そして、FCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填が完了後、図3及び図4にて説明した内容で高圧蓄圧器14及び中圧蓄圧器12を次のFCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填のために復圧しておけばよい。
以上のように、実施の形態1によれば、FCV車両200に水素燃料ガスを供給しながらも、効率よく安定して高圧蓄圧器14を復圧(充填)できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。また、中圧蓄圧器12を用いて高圧蓄圧器14を復圧する場合に、高圧蓄圧器14が完全に空(大気圧)になった状態から復圧することは通常考えにくい。よって、中圧蓄圧器12に蓄圧できる容量(Nm)が高圧蓄圧器14に蓄圧できる容量(Nm)に比べて少なくても構わない。例えば、同じ容積サイズ(m)の蓄圧器を用いて良い。但し、高圧蓄圧器14が多段で構成される場合、中圧蓄圧器12も多段で構成されることが望ましい。
また、上述した例において、充填制御フローが作成されるが、1回作成されたら、そのままずっと固定されなくても良い。FCV車両200の燃料タンク202の温度変化に応じて適切な充填速度は変化する。そのため、制御目標圧力は刻々と変動するように構成すると好適である。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての水素充填制御方法及び水素ステーションに配置された水素充填システムは、本発明の範囲に包含される。
12 中圧蓄圧器
13,15,302 圧力計
14 高圧蓄圧器
22,24,26,28,304 バルブ
23 減圧弁
30 ディスペンサ
31 ノズル
32 冷却器
34 中継器
36 流量調整弁
38 圧力計
40 圧縮機
50 通信制御回路
51 メモリ
52 受信部
54 終了圧・温度演算部
56 フロー計画部
58 システム制御部
60,65 バルブ制御部
61 復圧制御部
62 圧縮機制御部
63 供給制御部
64 ディスペンサ制御部
66 圧力受信部
67 水素製造装置制御部
80,82,84 記憶装置
81 変換テーブル
83 補正テーブル
86,88 判定部
100 制御回路
102 水素ステーション
110,112,114,116,118,119 供給ライン
200 FCV車両
202 燃料タンク
204 車載器
205 温度計
206 圧力計
300 水素製造装置
500 水素燃料供給システム

Claims (7)

  1. 水素製造装置が運転している場合、前記水素製造装置から電気化学式圧縮機に前記水素製造装置により製造された低圧の水素燃料ガスを供給し、前記電気化学式圧縮機により前記水素燃料ガスを圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを高圧蓄圧器に蓄圧する蓄圧工程1と、
    前記水素製造装置が停止している場合、中圧の水素燃料ガスが蓄圧された中圧蓄圧器から前記中圧の水素燃料ガスを前記低圧に減圧せずに前記電気化学式圧縮機に供給する第1の供給ラインと前記中圧蓄圧器から前記中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧して前記電気化学式圧縮機に供給する第2の供給ラインとのうち、前記第1の供給ラインを選択する選択工程と、
    前記水素製造装置が停止している場合に、選択された前記第1の供給ラインを介して前記中圧の水素燃料ガスを前記電気化学式圧縮機に供給し、前記電気化学式圧縮機により前記水素燃料ガスをさらに圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを前記高圧蓄圧器に蓄圧する蓄圧工程2と、
    を備えたことを特徴とする水素充填制御方法。
  2. 前記水素製造装置が運転している場合であって、前記水素製造装置から前記電気化学式圧縮機に供給される前記低圧の水素燃料ガスの供給量が閾値に満たない場合に、前記水素製造装置からの供給に加えて、さらに、前記中圧蓄圧器から前記第2の供給ラインを介して前記低圧に減圧された水素燃料ガスを前記電気化学式圧縮機に供給することを特徴とする請求項1記載の水素充填制御方法。
  3. 前記高圧蓄圧器は、蓄圧された水素燃料ガスを燃料電池自動車(FCV)に充填しながら、前記電気化学式圧縮機により蓄圧されることを特徴とする請求項1又は2記載の水素充填制御方法。
  4. 前記第2の供給ラインによって減圧される水素燃料ガスの圧力は、前記水素製造装置から供給される水素燃料ガスの圧力よりも低いことを特徴とする請求項2記載の水素充填制御方法。
  5. 前記水素製造装置から電気化学式圧縮機に前記水素製造装置により製造された低圧の水素燃料ガスを供給し、前記電気化学式圧縮機により前記水素燃料ガスを圧縮して、圧縮された中圧の水素燃料ガスを前記中圧蓄圧器に蓄圧する工程をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の水素充填制御方法。
  6. 前記中圧蓄圧器から前記中圧の水素燃料ガスを前記低圧に減圧せずに供給することによって、前記中圧蓄圧器内の圧力が閾値Th’よりも低下した場合に、前記燃料電池自動車への前記水素燃料ガスの充填完了を待ってから前記水素製造装置の運転を開始し、前記中圧蓄圧器内の圧力が前記中圧、あるいは前記中圧より低く、かつ、前記閾値Th’より高い閾値Tl’に到達した場合に、前記水素製造装置の運転を停止することを特徴とする請求項3記載の水素充填制御方法。
  7. 炭素燃料から水素燃料ガスを製造する、若しくは液体水素から水素燃料ガスを製造する水素製造装置と、
    水素燃料ガスの供給を受け、前記水素燃料ガスを圧縮する電気化学式圧縮機と、
    前記電気化学式圧縮機により圧縮された中圧の水素燃料ガスを蓄圧する中圧蓄圧器と、
    前記電気化学式圧縮機により圧縮された高圧の水素燃料ガスを蓄圧する高圧蓄圧器と、
    前記中圧蓄圧器から前記中圧の水素燃料ガスを前記低圧に減圧せずに前記電気化学式圧縮機に供給する第1の供給ラインと、
    前記中圧蓄圧器から前記中圧の水素燃料ガスを低圧に減圧して前記電気化学式圧縮機に供給する第2の供給ラインと、
    前記水素製造装置と前記電気化学式圧縮機とを繋ぐ第3の供給ラインと、
    前記電気化学式圧縮機と前記高圧蓄圧器とを繋ぐ第4の供給ラインと、
    前記電気化学式圧縮機と前記中圧蓄圧器とを繋ぐ第5の供給ラインと、
    前記水素製造装置が運転している場合に、前記水素製造装置から電気化学式圧縮機に前記水素製造装置により製造された低圧の水素燃料ガスを供給し、前記電気化学式圧縮機により前記水素燃料ガスを圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを前記高圧蓄圧器に蓄圧するにように制御すると共に、前記水素製造装置が停止している場合に、前記第1の供給ラインと前記第2の供給ラインとのうち、前記第1の供給ラインを選択し、選択された前記第1の供給ラインを介して前記中圧蓄圧器から前記中圧の水素燃料ガスを前記電気化学式圧縮機に供給し、前記電気化学式圧縮機により前記水素燃料ガスをさらに圧縮して、圧縮された高圧の水素燃料ガスを前記高圧蓄圧器に蓄圧するように前記第1〜5の供給ラインを制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする水素ステーションに配置された水素充填システム。
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