JP6786352B2 - 水素燃料供給制御方法及び水素燃料供給システム - Google Patents

水素燃料供給制御方法及び水素燃料供給システム Download PDF

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Description

本発明は、水素燃料供給制御方法及び水素燃料供給システムに関し、例えば、水素を燃料とする一般車両が水素ステーションで水素を充填するための供給システム、及びそれらの制御方法に関する。
自動車の燃料として、従来のガソリンを始めとした燃料油の他に、近年、クリーンなエネルギー源として水素燃料が注目を浴びている。これに伴い、水素燃料を動力源とする燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)の開発が進められている。かかる燃料電池自動車(FCV)を普及させるためには水素燃料を急速に充填することができる水素ステーションを拡充する必要がある。水素ステーションでは、水素燃料を急速にFCV車両に充填するために、圧縮機で高圧に圧縮された水素燃料を蓄圧する複数の蓄圧器による多段蓄圧器を配置する。そして、使用する蓄圧器を切り替えながら充填することで蓄圧器内の圧力とFCV車両の燃料タンクの圧力との差圧を大きく保ち、蓄圧器から燃料タンクへ差圧によって水素燃料を急速充填する(例えば、特許文献1参照)。
また、FCV車両は、現状、ガソリン自動車等と比べてまだ台数が大幅に少ない。よって、水素ステーションに到来する台数も、常時、混雑するわけではない。そのため、水素ステーションでは、多段の蓄圧器及び圧縮機といった供給設備のセットを、例えば、1台分配置する。そのため、多段蓄圧器から1台目のFCV車両に水素燃料を供給してしまうと、多段蓄圧器内の水素燃料が減少してしまうので、2台目のFCV車両に充填するためには蓄圧器を復圧する必要がある。従って、1つの水素ステーションに充填のために到来するユーザ車両が集中すると、待ち時間も含めて充填するためにかかる時間が長くなってしまうといった問題が考えられる。かかる問題を解決するために多段蓄圧器及び圧縮機といった供給設備のセットを水素ステーション内に複数配置することが考えられる。しかしながら、蓄圧器や圧縮機といった個々の設備を配置するだけでも高額のコストが必要になってしまう。水素ステーションに到来する台数も、常時、混雑するわけではない状況の中で、大規模なコストをかけて多段蓄圧器及び圧縮機といった供給設備のセットを水素ステーション内にさらに増やすことは費用対効果の面でも困難な状況である。そのため、供給設備のセットをいたずらに増やすのではなく、例えば、1台分の供給設備のセットを円滑に利用して、できるだけ充填するためにかかる時間が長くならないようにすることが望ましい。充填時間の短縮を図るためには、例えば、1台分の供給設備のセットから2台目以降のFCV車両の燃料タンクに充填される水素燃料の充填速度の低下を抑制することが挙げられる。
なお、水素燃料の別の供給手法として、中間圧で蓄圧器に蓄圧された水素燃料を圧縮機でさらに圧縮しながらFCV車両の燃料タンクに充填する手法が提案されている。かかる充填手法において、充填速度に関連して、急速充填によりFCV車両の燃料タンク内の温度が高温にならないように、FCV車両の燃料タンク内の温度を検知して、高温になったら圧縮機の回転数を下げて水素の供給量を減らすといった手法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2015−197700号公報 特開2012−237437号公報
上述したように、多段蓄圧器から差圧を利用してFCV車両の燃料タンクに水素燃料を充填する手法では、蓄圧器とFCV車両との間に圧縮機を介さないので、圧縮機の回転数を可変にして充填速度を上げることも困難である。仮に圧縮機があったとしても、元となる蓄圧器内の燃料が不足しているので、結局充填することが困難となる。
そこで、本発明の一態様は、FCV車両への水素燃料の充填速度の低下を抑制することが可能な供給制御方法、及び供給システムを提供する。
本発明の一態様の水素燃料供給制御方法は、
水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する工程と、
需要に応じて、水素ステーションに配置される圧縮機の吸込側における水素燃料の1次側圧力を可変に調整して、圧縮機により水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮しながら、圧縮された水素燃料を用いて、水素ステーションに配置される蓄圧器を復圧する工程と、
蓄圧器から水素燃料を動力源とする燃料電池自動車(FCV)に水素燃料を供給する工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、かかる需要として、水素ステーションに燃料電池自動車が到来するピーク時間帯を検出し、
ピーク時間帯が検出された場合に、1次側圧力が高くなるように調整されると好適である。
また、蓄圧器は、燃料電池自動車に水素燃料を供給した後、復圧され、
上述した需要として、蓄圧器の復圧が完了する前に、次の燃料電池自動車に水素燃料の供給を開始したことを検出し、
蓄圧器の復圧が完了する前に、次の燃料電池自動車に水素燃料の供給を開始したことが検出された場合に、1次側圧力が高くなるように調整されるように構成しても好適である。
或いは、需要として、燃料電池自動車に搭載される水素貯蔵容器内の水素燃料の残量が所定の値以下であることを検出し、
残量が所定の値以下であることが検出された場合に、1次側圧力が高くなるように調整されるように構成しても好適である。
また、複数の燃料電池自動車間の水素燃料を供給する間隔が所定の間隔よりも短くなる時間帯を、ピーク時間帯として検出すると好適である。
或いは、ピーク時間帯は、予め設定され、
圧縮機に水素燃料を供給する供給源の圧力が所定の圧力よりも低い場合に、設定されたピーク時間帯よりも前の時刻に1次側圧力が高くなるように調整されるように調整されるように構成しても好適である。
本発明の一態様の水素燃料供給システムは、
1次側圧力の水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮する圧縮機と、
圧縮機によって圧縮された水素燃料を蓄圧する蓄圧器と、
蓄圧器に蓄圧された水素燃料を燃料電池自動車(FCV)に供給する供給部と、
水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する検知部と、
需要に応じて、圧縮機の吸込側における水素燃料の1次側圧力を可変に調整する調整部と、
を備え、
蓄圧器は、需要に応じて可変に調整された1次側圧力から所定の2次側圧力に圧縮された水素燃料を用いて復圧され
また、前記需要として、前記水素ステーションに前記燃料電池自動車が到来するピーク時間帯を検出し、
前記ピーク時間帯が検出された場合に、前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする。
また、本発明の他の態様の水素燃料供給システムは、
1次側圧力の水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機によって圧縮された前記水素燃料を蓄圧する蓄圧器と、
前記蓄圧器に蓄圧された前記水素燃料を燃料電池自動車(FCV)に供給する供給部と、
水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する検知部と、
前記需要に応じて、前記圧縮機の吸込側における前記水素燃料の1次側圧力を可変に調整する調整部と、
を備え、
前記蓄圧器は、前記需要に応じて可変に調整された前記1次側圧力から前記所定の2次側圧力に圧縮された前記水素燃料を用いて復圧され、
前記蓄圧器は、前記燃料電池自動車に前記水素燃料を供給した後、復圧され、
前記需要として、前記蓄圧器の復圧が完了する前に、次の燃料電池自動車に前記水素燃料の供給を開始したことを検出し、
前記蓄圧器の復圧が完了する前に、次の燃料電池自動車に前記水素燃料の供給を開始したことが検出された場合に、前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする。
また、本発明の他の態様の水素燃料供給システムは、
1次側圧力の水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機によって圧縮された前記水素燃料を蓄圧する蓄圧器と、
前記蓄圧器に蓄圧された前記水素燃料を燃料電池自動車(FCV)に供給する供給部と、
水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する検知部と、
前記需要に応じて、前記圧縮機の吸込側における前記水素燃料の1次側圧力を可変に調整する調整部と、
を備え、
前記蓄圧器は、前記需要に応じて可変に調整された前記1次側圧力から前記所定の2次側圧力に圧縮された前記水素燃料を用いて復圧され、
前記需要として、前記燃料電池自動車に搭載される水素貯蔵容器内の水素燃料の残量が所定の値以下であることを検出し、
前記残量が所定の値以下であることが検出された場合に、前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、需要に応じて蓄圧器の復圧時間を短縮できる。よって、蓄圧器の圧力低下に起因するFCV車両への水素燃料の充填速度の低下を抑制できる。そのため、FCV車両の充填時間の短縮を図ることができる。
実施の形態1における水素ステーションの水素燃料供給システムの構成を示す構成図の一例である。 実施の形態1における制御回路の内部構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1における多段蓄圧器の各蓄圧器の圧力とFCV車両の燃料タンク圧力とのタイムチャートの一例を示す図である。 実施の形態1における水素燃料供給制御方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における1次圧及び復圧速度と時間との関係を示す図である。 実施の形態2における1次圧及び復圧速度と時間との関係を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における水素ステーションの水素燃料供給システムの構成を示す構成図の一例である。図1において、水素燃料供給システム500は、水素ステーション102内に配置される。水素燃料供給システム500は、多段蓄圧器101、ディスペンサ30、圧縮機40、及び制御回路100を備えている。多段蓄圧器101は、使用下限圧力を多段にした複数の蓄圧器10,12,14により構成される。図1の例では、蓄圧器10が、使用下限圧力が最も低くなるまで使用する低圧バンク(1st バンク)として作用する。蓄圧器12が、使用下限圧力が中間の中圧バンク(2nd バンク)として作用する。蓄圧器14が、使用下限圧力が高い高圧バンク(3rd バンク)として作用する。水素ステーション102内には、その他、カードル302、中間蓄圧器304、及び/或いは水素製造装置308が配置される。また、水素ステーション102内には、水素を充填して配送する水素トレーラー306が到来する。
また、図1において、圧縮機40の吸込側は、バルブ322、及びレギュレータ332を介してカードル302と配管により接続される。同様に、圧縮機40の吸込側は、バルブ324、及びレギュレータ334を介して中間蓄圧器304と配管により接続される。同様に、圧縮機40の吸込側は、バルブ326、及びレギュレータ336を介して水素トレーラー306の充填タンクと配管により接続される。同様に、圧縮機40の吸込側は、バルブ328を介して水素製造装置308の吐出側と配管により接続される。
圧縮機40の吐出側は、バルブ21を介して蓄圧器10と配管により接続される。同様に、圧縮機40の吐出側は、バルブ23を介して蓄圧器12と配管により接続される。同様に、圧縮機40の吐出側は、バルブ25を介して蓄圧器14と配管により接続される。
また、蓄圧器10は、バルブ22を介してディスペンサ30と配管により接続される。また、蓄圧器12は、バルブ24を介してディスペンサ30と配管により接続される。また、蓄圧器14は、バルブ26を介してディスペンサ30と配管により接続される。
また、カードル302内の圧力は、圧力計312によって計測される。中間蓄圧器304内の圧力は、圧力計314によって計測される。水素トレーラー306の充填タンク内の圧力は、圧力計316によって計測される。水素製造装置308の吐出圧は、圧力計318によって計測される。
また、蓄圧器10内の圧力は、圧力計11によって計測される。蓄圧器12内の圧力は、圧力計13によって計測される。蓄圧器14内の圧力は、圧力計15によって計測される。
また、ディスペンサ30内には、冷却器32(プレクーラー)が配置され、多段蓄圧器101から供給される水素燃料を、例えば、−40℃に冷却する。つまり、ディスペンサ30は、冷却された水素燃料をFCV車両200に搭載された燃料タンク202に差圧を利用して充填する。また、ディスペンサ30内或いは近辺には、中継器34が配置され、水素ステーション102に到来したFCV車両200(水素燃料を動力源とする燃料電池自動車(FCV))内の車載器204と通信可能に構成される。例えば、赤外線を用いて無線通信可能に構成される。
通常時においては、カードル302、中間蓄圧器304、或いは水素トレーラー306のタンク内に蓄圧された水素燃料は、制御回路100により制御されたそれぞれのレギュレータ332,334,336によって低圧(例えば、0.6MPa)に減圧された状態で、圧縮機40の吸込側に供給される。同様に、水素製造装置308で製造された水素燃料は、低圧(例えば、0.6MPa)の状態で圧縮機40の吸込側に供給される。よって、圧縮機40の吸込側の1次側圧力PINは、通常時(閑散時間帯)は低圧になる。圧縮機40は、制御回路100による制御のもと、カードル302、中間蓄圧器304、水素トレーラー306、或いは水素製造装置308から低圧で供給される水素燃料を圧縮しながら多段蓄圧器101の各蓄圧器10,12,14に供給する。圧縮機40は、多段蓄圧器101の各蓄圧器10,12,14内が所定の高圧(例えば、82MPa)になるまで圧縮する。言い換えれば、圧縮機40は、吐出側の2次側圧力POUTが所定の高圧(例えば、82MPa)になるまで圧縮する。圧縮機40の吸込側に水素燃料を供給する相手が、カードル302、中間蓄圧器304、水素トレーラー306、及び水素製造装置308のいずれにするかは、それぞれの配管上に配置された、対応するバルブ322,324,326,328の開閉を制御回路100が制御することによっていずれかに決定されればよい。同様に、圧縮機40が水素燃料を供給する相手が蓄圧器10,12,14のいずれにするかは、それぞれの配管上に配置された、対応するバルブ21,23,25の開閉を制御回路100が制御することによっていずれかに決定されればよい。或いは、2以上の蓄圧器に同時に供給するように制御しても良い。
多段蓄圧器101に蓄圧された水素燃料は、ディスペンサ30内の冷却器32によって冷却され、ディスペンサ30から水素ステーション102内に到来したFCV車両200に供給される。
図2は、実施の形態1における制御回路の内部構成の一例を示す構成図である。図2において、制御回路100内には、通信制御回路50、メモリ51、受信部52、終了圧・温度演算部54、フロー計画部56、システム制御部58、復圧制御部61、供給制御部63、バンク圧力受信部66、1次圧力受信部67、レギュレータ制御部69、検知部90、調整部92、磁気ディスク装置等の記憶装置80,82,84が配置される。復圧制御部61は、バルブ制御部60、及び圧縮機制御部62を有する。供給制御部63は、ディスペンサ制御部64及びバルブ制御部65を有する。検知部90は、充填間隔演算部85、タイマ86、判定部87、判定部88、判定部89、及び復圧誤差演算部91を有する。受信部52、終了圧・温度演算部54、フロー計画部56、システム制御部58、復圧制御部61(バルブ制御部60、圧縮機制御部62)、供給制御部63(ディスペンサ制御部64、バルブ制御部60)、バンク圧力受信部66、1次圧力受信部67、レギュレータ制御部69、検知部90(充填間隔演算部85、タイマ86、判定部87、判定部88、判定部89、及び復圧誤差演算部91)、及び調整部92といった各「〜部」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。受信部52、終了圧・温度演算部54、フロー計画部56、システム制御部58、復圧制御部61(バルブ制御部60、圧縮機制御部62)、供給制御部63(ディスペンサ制御部64、バルブ制御部60)、バンク圧力受信部66、1次圧力受信部67、レギュレータ制御部69、検知部90(充填間隔演算部85、タイマ86、判定部87、判定部88、判定部89、及び復圧誤差演算部91)、及び調整部92内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度図示しないメモリ51に記憶される。
また、記憶装置80内には、FCV車両200に搭載された燃料タンク202の圧力、温度、及び燃料タンク202の容積といったFCV情報と、FCV情報に対応する水素燃料の残量と、燃料タンク202に充填すべき最終圧、及び最終温度といった充填情報との相関関係を示す相関テーブル81が格納される。また、記憶装置80内には、相関テーブル81から得られる結果を補正する補正テーブル83が格納される。
FCV車両200が水素ステーション102内に到来し、ユーザ或いは水素ステーション102の作業員によってディスペンサ30のノズルがFCV車両200の燃料タンク202の受け口(レセプタクル)に固定されると、車載器204と中継器34との通信が確立される。通信が確立されると、車載器204からは、燃料タンク202の現在の圧力、温度、及び燃料タンク202の容積といったFCV情報が、中継器34を介して制御回路100にリアルタイムで出力(発信)される。
制御回路100内では、受信部52が、通信制御回路50を介してFCV情報を受信する。FCV情報は、車載器204と中継器34との通信が確立されている間、常時或いは所定のサンプリング間隔で、モニタリングされる。受信されたFCV情報は、受信時刻の情報と共に、記憶装置82に記憶される。
終了圧・温度演算部54は、記憶装置80から変換テーブル81を読み出し、受信された燃料タンク202の受信初期時の圧力、温度、及び燃料タンク202の容積に対応する最終圧と最終温度を演算し、予測する。また、終了圧・温度演算部54は、記憶装置80から補正テーブル83を読み出し、変換テーブル81によって得られた数値を補正する。変換テーブル81のデータだけでは、得られた結果に誤差が大きい場合に、実験或いはシミュレーション等により得られた結果に基づいて補正テーブル83を設ければよい。
フロー計画部56は、多段蓄圧器101を用いて、FCV車両200の燃料タンク202に水素燃料を差圧供給(充填)するための充填フロー計画を作成する。
図3は、実施の形態1における多段蓄圧器の各蓄圧器の圧力とFCV車両の燃料タンク圧力とのタイムチャートの一例を示す図である。以下、図3を用いて、多段蓄圧器101を用いた水素燃料の差圧充填の仕方を説明する。図3において、縦軸に圧力、横軸に時間を示す。多段蓄圧器101の各蓄圧器10,12,14は、同じ圧力P0に蓄圧されている。一方、水素ステーション102に到来したFCV車両200の燃料タンク202は圧力P1になっている。かかる状態から充填を開始する場合について説明する。
まず、低圧バンクとなる蓄圧器10から燃料タンク202に充填を開始する。充填する際には、図示しない流量センサにより一定の速度で充填する。蓄圧器10と燃料タンク202との差圧によって蓄圧器10内に蓄圧された水素燃料は燃料タンク202側へと移動し、燃料タンク202の圧力は点線Aに示すように徐々に上昇していく。それに伴い、蓄圧器10の圧力(「低」で示すグラフ)は徐々に減少する。そして、蓄圧器10と燃料タンク202との差圧が所定の値に到達する充填開始から時間T1が経過した時点で、蓄圧器10から中圧バンクとなる蓄圧器12に使用する蓄圧器が切り替えられる。これにより、蓄圧器12と燃料タンク202との差圧が大きくなるため、充填速度が速い状態を維持できる。そして、蓄圧器12と燃料タンク202との差圧によって蓄圧器12内に蓄圧された水素燃料は燃料タンク202側へと移動し、燃料タンク202の圧力は点線Aに示すように徐々にさらに上昇していく。それに伴い、蓄圧器12の圧力(「中」で示すグラフ)は徐々に減少する。そして、蓄圧器12と燃料タンク202との差圧が所定の値に到達する充填開始から時間T2が経過した時点で、蓄圧器12から高圧バンクとなる蓄圧器14に使用する蓄圧器が切り替えられる。これにより、蓄圧器14と燃料タンク202との差圧が大きくなるため、充填速度が速い状態を維持できる。そして、蓄圧器14と燃料タンク202との差圧によって蓄圧器14内に蓄圧された水素燃料は燃料タンク202側へと移動し、燃料タンク202の圧力は点線Aに示すように徐々にさらに上昇していく。それに伴い、蓄圧器14の圧力(「高」で示すグラフ)は徐々に減少する。そして、高圧バンクとなる蓄圧器14によって燃料タンク202の圧力が演算された最終圧PF(例えば65〜81MPa)になるまで充填する。フロー計画部56は、演算された燃料タンク202の圧力が最終圧PFになるための蓄圧器の選択と多段蓄圧器101の切り換えタイミングを含む充填フロー計画を作成する。作成された充填フロー計画の制御データは、記憶装置82に一時的に格納される。
次に、システム制御部58は、記憶装置82から充填フロー計画の制御データを読み出し、かかる制御データに沿って、復圧制御部61及び供給制御部63を制御する。具体的には、システム制御部58は、バルブ制御部60、圧縮機制御部62、ディスペンサ制御部64、及びバルブ制御部65を制御する。バルブ制御部60は、通信制御回路50を介して、バルブ21,23,25、及びバルブ322,324,326,328に制御信号を出力し、各バルブの開閉を制御する。ディスペンサ制御部64は、通信制御回路50を介してディスペンサ30と通信し、ディスペンサ30の動作を制御する。バルブ制御部65は、通信制御回路50を介して、バルブ22,24,26に制御信号を出力し、各バルブの開閉を制御する。
図3の例に沿う場合、バルブ制御部60は、バルブ21,23,25が閉じた状態に制御する。バルブ制御部65は、バルブ22,24,26を閉じた状態から、バルブ22を開にする。これにより、低圧バンクとなる蓄圧器10とディスペンサ30との間の配管内の雰囲気がつながる。そして、ディスペンサ制御部64によりディスペンサ30が制御され、蓄圧器10に蓄圧された水素燃料がFCV車両200の燃料タンク202に充填開始される。充填開始から時間T1が経過した時点で、バルブ制御部65は、バルブ22を閉じ、代わりにバルブ24を開にする。これにより、中圧バンクとなる蓄圧器12とディスペンサ30との間の配管内の雰囲気がつながる。そして、ディスペンサ制御部64により制御されたディスペンサ30によって、蓄圧器12に蓄圧された水素燃料がFCV車両200の燃料タンク202に充填開始される。充填開始から時間T2が経過した時点で、バルブ制御部65は、バルブ24を閉じ、代わりにバルブ26を開にする。これにより、高圧バンクとなる蓄圧器14とディスペンサ30との間の配管内の雰囲気がつながる。そして、ディスペンサ制御部64により制御されたディスペンサ30によって、蓄圧器14に蓄圧された水素燃料がFCV車両200の燃料タンク202に充填開始される。システム制御部58は、受信部52により受信される燃料タンク202の圧力を監視し、燃料タンク202の圧力が最終圧PFになった時点で充填を終了するように、バルブ制御部65、及びディスペンサ制御部64を制御する。これに伴い、ディスペンサ制御部64がディスペンサ30による水素燃料の供給を停止すると共に、バルブ制御部65がバルブ26を閉じる。
以上により、FCV車両200の燃料タンク202への水素燃料の充填(供給)は終了し、ディスペンサ30のノズルをFCV車両200の燃料タンク202の受け口(レセプタクル)から外し、ユーザは、例えば充填量に応じた料金を支払って、水素ステーション102から退場することになる。
一方、かかる充填によって、各蓄圧器10,12,14内の水素燃料は減少し、圧力が低下する。そのため、バンク圧力受信部66は、通信制御回路50を介して、常時、或いは所定のサンプリング周期で、各蓄圧器10,12,14の圧力を圧力計11,13,15から受信し、記憶装置84に記憶する。
そして、FCV車両200の燃料タンク202への充填によって、各蓄圧器10,12,14内の圧力が低下しているので、復圧機構104は、各蓄圧器10,12,14を復圧する。圧縮機40、バルブ21,23,25、バルブ322,324,326,328、及びレギュレータ332,334,336等が復圧機構104を構成する。まず、システム制御部58は、カードル302、中間蓄圧器304、水素トレーラー306、或いは水素製造装置308の中から圧縮機40の吸込側につなぐ水素燃料の供給元を選択する。そして、復圧制御部61は、システム制御部58による制御のもと、復圧機構104を制御して、各蓄圧器10,12,14を復圧させる。具体的には、まず、バルブ制御部60は、システム制御部58による制御のもと、カードル302、中間蓄圧器304、水素トレーラー306、或いは水素製造装置308の中から、選択された水素燃料の供給元となる1つのバルブ(バルブ322,324,326,或いは328)を閉じている状態から開の状態に制御する。これにより、圧縮機40の吸込側に低圧の水素燃料が供給される。
FCV車両200の燃料タンク202への充填に使用する蓄圧器は、低圧バンク、中圧バンク、高圧バンクの順で切り替わるので、まず、低圧バンクとなる蓄圧器10を復圧する。バルブ制御部60は、バルブ21,23,25が閉じた状態から、バルブ21を開にする。その際、バルブ22は、閉じている状態(蓄圧器10をFCV車両200の燃料タンク202への充填に使用していない状態)が望ましいが、開の状態(蓄圧器10をFCV車両200の燃料タンク202への充填に使用している状態)であっても構わない。
そして、圧縮機制御部62は、圧縮機40を駆動して、低圧(例えば0.6MPa)の水素燃料を圧縮しながら送り出し、蓄圧器10の圧力が所定の圧力P0(例えば、82MPa)になるまで蓄圧器10に水素燃料を充填することで蓄圧器10を復圧する。
次に、バルブ制御部60は、バルブ21を閉じて、代わりにバルブ23を開にする。その際、バルブ24は、閉じている状態(蓄圧器12をFCV車両200の燃料タンク202への充填に使用していない状態)が望ましいが、開の状態(蓄圧器12をFCV車両200の燃料タンク202への充填に使用している状態)であっても構わない。
そして、圧縮機制御部62は、圧縮機40を駆動して、低圧(例えば0.6MPa)の水素燃料を圧縮しながら送り出し、蓄圧器12の圧力が所定の圧力P0(例えば、82MPa)になるまで蓄圧器12に水素燃料を充填することで蓄圧器12を復圧する。
次に、バルブ制御部60は、バルブ23を閉じて、代わりにバルブ25を開にする。その際、バルブ26は、閉じている状態(蓄圧器14をFCV車両200の燃料タンク202への充填に使用していない状態)が望ましいが、開の状態(蓄圧器14をFCV車両200の燃料タンク202への充填に使用している状態)であっても構わない。
そして、圧縮機制御部62は、圧縮機40を駆動して、低圧(例えば0.6MPa)の水素燃料を圧縮しながら送り出し、蓄圧器14の圧力が所定の圧力P0(例えば、82MPa)になるまで蓄圧器14に水素燃料を充填することで蓄圧器14を復圧する。
以上により、次のFCV車両200が水素ステーション102に到来しても、同様に、水素燃料の供給が可能となる。上述したFCV車両200への充填に数分間、多段蓄圧器101の復圧に数分間かかり、充填から復圧完了までの一連のサイクルが、例えば、10〜15分程度(例えば、12分)に間に行われる。よって、1時間あたり、例えば、4〜6台ペース(例えば、5台ペース)でFCV車両200が水素ステーション102に到来しても同様のサイクルによって充填待ちなしに各FCV車両200は、水素燃料の供給を受けることができる。しかしながら、上述したように、1つの水素ステーション102に充填のために到来するユーザ車両が集中すると、待ち時間も含めて充填するためにかかる時間が長くなってしまう。ここで、多段蓄圧器101の復圧完了まで待ってから、次のFCV車両200への充填を開始する場合には、かかる復圧時間がそのまま待ち時間としてかかる。また、多段蓄圧器101の復圧完了まで待たずに、復圧しながら次のFCV車両200への充填を開始する場合には、使用する蓄圧器内の圧力が小さい(低い)状態で使用することになるので、FCV車両200の燃料タンク202の圧力との差圧が小さくなり、充填速度が低下する。よって、充填速度が低下する分、充填するためにかかる時間が長くなってしまう。また、ユーザは、通常、燃料切れにならないようにFCV車両200の燃料タンク202の残量が満タン時の例えば30%程度を割らないうちに水素ステーション102に到来する場合が多い。しかし、なかには、さらに燃料を消費した後に水素ステーション102に到来するFCV車両200も存在し得る。水素燃料の残量が少ないほど充填量が多くなるので、充填及び復圧に時間がかかる。よって、燃料タンク202の残量が通常よりも少ない状態で到来するFCV車両200に充填する場合、次のFCV車両200の充填開始が遅くなることが予想できる。そこで、実施の形態1では、上述した充填及び復圧にかかる時間のうち、復圧時間に着目し、かかる復圧時間を短縮する。
上述したように、レギュレータ332,334,336によって、圧縮機40の吸込側の圧力PINは、低圧(例えば、0.6MPa)に設定されている。よって、圧縮機40では、かかる低圧(例えば、0.6MPa)の水素燃料を所定の高圧(例えば、82MPa)まで圧縮する。そのための圧縮時間、言い換えれば、蓄圧器10,12,14の復圧時間Tがかかる。一方、圧縮機40に水素燃料を供給する供給元となるカードル302、中間蓄圧器304、或いは水素トレーラー306では、かかる低圧(例えば、0.6MPa)よりも十分に高い圧力(例えば、20MPa)で蓄圧されている。よって、圧縮機40の吸込側の圧力PINを、例えば、0.6MPaから例えば、20MPaに切り換えることで、所定の高圧(例えば、82MPa)まで圧縮する圧縮時間、言い換えれば、蓄圧器10,12,14の復圧時間Tを大幅に短縮できる。そこで、実施の形態1では、圧縮機40として、吸込側の圧力PIN(1次側圧力)を一定の圧力(例えば、0.6MPa)に固定して使用する往復圧縮機ではなく、吸込側の圧力PIN(1次側圧力)を可変に対応可能なタイプの高圧圧縮機を採用する。例えば、吸込側の圧力PIN(1次側圧力)が例えば20MPa以下のブースター多段昇圧型の圧縮機を用いると好適である。そして、水素ステーション102への到来が集中するピーク時間帯については、圧縮機40として、吸込側の圧力PIN(1次側圧力)を高めることで、復圧時間Tを短縮する。以下、具体的に説明する。
図4は、実施の形態1における水素燃料供給制御方法の要部工程を示すフローチャート図である。図4において、実施の形態1における水素燃料供給制御方法は、需要検知工程(S100)と、1次圧調整工程(S110)と、復圧工程(S116)と、水素供給(充填)工程(S118)と、いう一連の工程を実施する。需要検知工程(S100)は、その内部工程として、復圧誤差演算工程(S101)、充填間隔演算工程(S103)と、判定工程(S104)と、判定工程(S106)と、判定工程(S108)と、を実施する。また、1次圧調整工程(S110)は、内部工程として、1次圧低圧切換工程(S112)と1次圧高圧切換工程(S114)との一方が行われる。復圧誤差演算工程(S101)については、必要に応じて実施すればよい。
まず、レギュレータ制御部69は、レギュレータ332,334,336を低圧(例えば、0.6MPa)に制御しておく。
需要検知工程(S100)として、検知部90は、水素ステーション102における水素燃料の需要を検知する。需要が高い状態の1つとして、例えば、水素ステーション102にFCV車両200が到来するピーク時間帯を検出する。検知部90は、複数のFCV車両200間の水素燃料を供給する間隔が所定の間隔よりも短くなる時間帯を、ピーク時間帯として検出する。そのために、まずは、充填間隔演算工程(S103)と判定工程(S104)とを実施する。
充填間隔演算工程(S103)として、充填間隔演算部85は、水素ステーション102に充填のために到来するFCV車両200間の充填間隔を演算する。言い換えれば、水素ステーション102に充填のために到来するFCV車両200間の到来間隔を演算する。充填間隔演算部85は、例えば、受信部52が異なるFCV車両200からFCV情報を受信する間隔をFCV車両200間の充填間隔として演算する。
判定工程(S104)として、判定部87は、現在の時刻がピーク時間帯にあるかどうかを判定する。具体的には、以下のように動作する。判定部87は、例えば、演算された充填間隔が閾値以下かどうかを判定する。閾値として、上述した充填待ち時間を発生させない時間に設定すればよい。充填及び復圧のサイクルが、例えば、12分の場合、充填間隔が12分未満であれば、ピーク時間帯と判定する。
或いは、予め1日のうち、込み合う時間帯が予めわかっている場合、かかる時間帯(例えば、17時から19時の間)が到来したらピーク時間帯と判定するようにしても好適である。具体的には、タイマ86に予め、ピーク時間帯を設定しておき、判定部87は、タイマ86からピーク時間帯であることを示す信号を受信した場合に、ピーク時間帯と判定すればよい。ピーク時間帯と判定された場合には、1次圧調整工程(S110)内の1次圧高圧切換工程(S114)に進む。
次に、需要が高い状態の他の1つとして、検知部90は、蓄圧器10,12,14の復圧が完了する前に、次のFCV車両200に水素燃料の供給を開始したことを検出する。そのために、判定工程(S106)を実施する。
判定工程(S106)として、判定部88は、蓄圧器10,12,14の復圧が完了する前に、次のFCV車両200に水素燃料の供給を開始したかどうかを判定する。具体的には、例えば、判定部88は、記憶装置84に格納される、圧力計11,13,15から受信した蓄圧器10,12,14の圧力を読み出し、かかる圧力の1つでも所定の圧力P0(例えば、82MPa)まで復圧されていない段階で、バルブ制御部60或いはディスペンサ制御部64がFCV車両200に水素燃料の供給を開始する動作を実行した場合に、蓄圧器10,12,14の復圧が完了する前に、次のFCV車両200に水素燃料の供給を開始したと判定する。蓄圧器10,12,14の復圧が完了する前に、次のFCV車両200に水素燃料の供給を開始したと判定された場合には、1次圧調整工程(S110)内の1次圧高圧切換工程(S114)に進む。
次に、需要が高い状態の他の1つとして、検知部90は、FCV車両200に搭載される燃料タンク202(水素貯蔵容器)内の水素燃料の残量が所定の値以下であることを検出する。そのために、判定工程(S108)を実施する。
判定工程(S108)として、判定部89は、記憶装置80に記憶された変換テーブル81を読み出し、受信部52が受信したFCV情報における燃料タンク202の圧力、温度、及び燃料タンク202の容積の組み合わせに対応する水素燃料の残量が所定の値未満かどうかを判定する。例えば、満タン時の例えば30%程度未満かどうかを判定する。水素燃料の残量が所定の値未満と判定された場合には、1次圧調整工程(S110)内の1次圧高圧切換工程(S114)に進む。
1次圧調整工程(S110)として、調整部92は、需要に応じて、水素ステーション102に配置される圧縮機40の吸込側における水素燃料の1次側圧力PINを可変に調整する。具体的には、上述した判定工程(S104)、判定工程(S106)、及び判定工程(S108)において、いずれも需要が高い状態に相当する判定が成されていない場合には、現在の1次側圧力PINが低圧(例えば、0.6MPa)の状態を維持する。
これに対して、上述した判定工程(S104)、判定工程(S106)、及び判定工程(S108)のいずれか1つでも、需要が高い状態に相当する判定が成された場合、1次圧高圧切換工程(S114)として、調整部92は、1次側圧力PINを高くするように制御信号をレギュレータ制御部69に出力する。レギュレータ制御部69は、通信制御回路50を介して、現在、圧縮機40に水素燃料を供給するようにバルブが開になっているカードル302、中間蓄圧器304、或いは水素トレーラー306の燃料タンクのうちの1つについて、対応するレギュレータ(レギュレータ332,334,或いは336)を例えば最大圧になるように制御する制御信号を出力する。これにより、対応するレギュレータ(レギュレータ332,334,或いは336)は、最大圧になるように絞りを変更する。例えば、全開に開放する。これにより、圧縮機40の1次側圧力PINが、低圧の状態から供給元の圧力に切り替わる。
或いは、調整部92は、1次側圧力PINを高くするように制御信号をレギュレータ制御部69及びバルブ制御部60に出力する。レギュレータ制御部69は、通信制御回路50を介して、現在、圧縮機40に水素燃料を供給するようにバルブが開になっているカードル302、中間蓄圧器304、或いは水素トレーラー306の燃料タンクのうちの1つ(例えば、カードル302)とは異なる1つ(例えば、中間蓄圧器304)について、対応するレギュレータ(例えば、レギュレータ334)を例えば最大圧になるように制御する制御信号を出力する。そして、バルブ制御部60は、現在、圧縮機40に水素燃料を供給するように開になっているバルブ(例えば、バルブ322)を閉じて、代わりに、吐出圧を高めるようにレギュレータが制御されたバルブ(例えば、バルブ324)を開にする。これにより、圧縮機40につながる供給元を例えばカードル302から中間蓄圧器304に切り換えることができ、圧縮機40の1次側圧力PINが、低圧の状態から供給元の圧力に切り替わる。
或いは、常時、低圧(例えば、0.6MPa)で水素燃料を供給する水素製造装置308が圧縮機40の供給元になるようにバルブ328が開となり、その他の供給元のバルブ322,324,326を閉にしておく。そして、レギュレータ制御部69は、カードル302、中間蓄圧器304、及び/或いは水素トレーラー306の燃料タンクの対応するレギュレータ(レギュレータ332,334,或いは336)を例えば最大圧になるように制御しておく。かかる状態から、調整部92は、1次側圧力PINを高くするように制御信号をバルブ制御部60に出力する。バルブ制御部60は、バルブ328を閉じ、代わりに、最大圧で供給可能なカードル302、中間蓄圧器304、或いは水素トレーラー306の燃料タンクのバルブ(バルブ322,324,或いは326)を開にする。これにより、圧縮機40につながる供給元が水素製造装置308からカードル302、中間蓄圧器304、或いは水素トレーラー306に切り換えることができ、圧縮機40の1次側圧力PINが、低圧の状態から供給元の圧力に切り替わる。
以上のように、ピーク時間帯が検出された場合に、1次側圧力PINが高くなるように調整される。或いは、蓄圧器10,12,14の復圧が完了する前に、次のFCV車両200に水素燃料の供給を開始したことが検出された場合に、1次側圧力PINが高くなるように調整される。或いは、燃料タンク202の残量が所定の値以下であることが検出された場合に、1次側圧力PINが高くなるように調整される。
図5は、実施の形態1における1次圧及び復圧速度と時間との関係を示す図である。図5(a)では、縦軸に圧縮機40の1次側圧力PIN(単位はMPa)を示し、横軸に時間を示す。図5(b)では、縦軸に圧縮機40による復圧速度(単位はn・m/s)(或いは復圧量)を示し、横軸に時間を示す。図5(a)に示すように、水素ステーション102の需要が高い状態(例えば、ピーク時間帯)だけ、圧縮機40の1次側圧力PINを高い圧力にする。これにより、圧縮時間が短縮されるので、水素ステーション102の需要が高い状態(例えば、ピーク時間帯)だけ、圧縮機40による蓄圧器10,12,14への復圧速度を大幅に高めることができる。
そして、需要が高い状態(例えば、ピーク時間帯)以外の通常状態となる時間帯については、1次圧低圧切換工程(S112)として、圧縮機40の1次側圧力PINを高い圧力から元の低圧(例えば、0.6MPa)に戻す。戻す場合の手法は、高める場合と反対の動作を行えばよい。これにより、圧縮時間が長くなる(元にもどる)ので、圧縮機40による蓄圧器10,12,14への復圧速度も元の速度に戻る。元の低圧(例えば、0.6MPa)に戻すことで、次回のピーク時間帯に備えて高い残圧の供給元を保持しておくことができる。
復圧工程(S116)として、復圧機構104は、需要に応じて、水素ステーション102に配置される圧縮機40の吸込側における水素燃料の1次側圧力PINを可変に調整して、圧縮機40により水素燃料を所定の2次側圧力P0に圧縮しながら、圧縮された水素燃料を用いて、水素ステーション102に配置される蓄圧器10,12,14を復圧する。このように、蓄圧器10,12,14は、需要に応じて可変に調整された1次側圧力から所定の2次側圧力に圧縮された水素燃料を用いて復圧される。復圧する動作は上述した通りである。
水素供給(充填)工程(S118)として、供給部106は、蓄圧器10,12,14からFCV車両200に水素燃料を供給(充填)する。供給制御部63は、システム制御部58による制御のもと、供給部106を制御して、FCV車両200の燃料タンク202に水素燃料を供給させる。供給(充填)する動作は上述した通りである。供給部106は、上述したように、充填動作に関連する、例えば、多段蓄圧器101、バルブ22,24,26、及びディスペンサ30により構成される。
なお、多段蓄圧器101への復圧の回数が進むのに応じて、当初、例えば20MPaで蓄圧された供給元となる、カードル302、中間蓄圧器304、或いは/及び水素トレーラー306の燃料タンク内の水素燃料が減少し、圧力が低下してくる。かかる場合、圧縮機40の吸込側につなげる供給元を切り替えたとしても、予定していた高い1次側圧力PINが得られない場合も起こり得る。切り替えた圧力が低くなれば、その分、復圧速度も低下する。そこで、かかる場合には、復圧誤差演算工程(S101)を実施しても好適である。
復圧誤差演算工程(S101)として、復圧誤差演算部91は、カードル302、中間蓄圧器304、及び/或いは水素トレーラー306の燃料タンクの圧力に基づいて、復圧にかかる時間の誤差を演算する。具体的には、以下のように動作する。カードル302、中間蓄圧器304、或いは水素トレーラー306の燃料タンクの満タン時の圧力p’の水素燃料を圧縮機40で圧縮しながら多段蓄圧器101を所定の圧力P0まで復圧する場合の復圧時間をt’とする。これに対して、カードル302、中間蓄圧器304、或いは水素トレーラー306の燃料タンクから水素燃料が使用され、圧力がk%に低下した場合、圧力p’・k/100の水素燃料を圧縮機40で圧縮しながら多段蓄圧器101を所定の圧力P0まで復圧する場合の復圧時間t”はt’よりも長くなる。例えば、t”=t’・100/k必要となる。そのため、復圧誤差演算部91は、カードル302、中間蓄圧器304、及び/或いは水素トレーラー306の燃料タンクの圧力低下に伴う誤差時間Δt’=t”−t’を演算する。演算された誤差時間Δt’は、記憶装置82に格納される。
ここで、上述した判定工程(S104)において判定に用いる閾値は、例えば、記憶装置82に格納しておけばよい。そして、判定部87は、判定の都度、記憶装置82から設定されている閾値を読み出せばよい。これにより、判定に用いる閾値を更新することができる。例えば、システム制御部58は、予め設定された閾値に新たに記憶された誤差時間Δt’を加算して、新たな閾値として、記憶装置82に格納する。言い換えれば、圧縮機40に水素燃料を供給する供給元の圧力変化(例えば圧力低下)に応じて、閾値を更新する。かかる場合、上述した判定工程(S104)として、判定部87は、現在の時刻がピーク時間帯にあるかどうかを判定する際の閾値を更新された最新の閾値で判定する。これによって、当初のピーク時間帯よりも充填間隔が長い状態から充填速度を高めておくことができる。
或いは、タイマ86に予めピーク時間帯(例えば、17時から19時の間)が設定されている場合、例えば、システム制御部58は、予め設定されたピーク時間帯の開始時刻を新たに記憶された誤差時間Δt’分、前倒しする。そして、新たなピーク時間帯としてタイマ86に設定し直す。かかる場合、上述した判定工程(S104)として、判定部87は、タイマ86から更新された最新のピーク時間帯であることを示す信号を受信した場合に、ピーク時間帯と判定すればよい。これによって、当初のピーク時間帯よりも前倒しで充填速度を高めておくことができる。
以上により、圧縮機40に水素燃料を供給する供給元の圧力変化(例えば圧力低下)が生じても、蓄圧器10,12,14の復圧遅れを回避する(或いは低減する)ことができる。
以上のように、実施の形態1によれば、需要に応じて蓄圧器10,12,14の復圧時間を短縮できる。よって、蓄圧器10,12,14の圧力低下に起因するFCV車両200への水素燃料の充填速度の低下を抑制できる。そのため、FCV車両200の充填時間の短縮を図ることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、通常時、圧縮機40の吸込側につながる、カードル302、中間蓄圧器304、及び/或いは水素トレーラー306の燃料タンクの圧力をレギュレータで低圧(例えば、0.6MPa)に減圧して供給する場合を示したが、これに限るものではない。実施の形態2では、カードル302、中間蓄圧器304、及び/或いは水素トレーラー306の燃料タンクの圧力を本来蓄圧されている圧力で供給する場合について説明する。水素燃料供給システム500の構成は、図1と同様である。また、水素燃料供給制御方法は、図4と同様である。以下、特に説明しない内容については、実施の形態1と同様で構わない。
需要検知工程(S100)の内容は、実施の形態1と同様である。但し、実施の形態2では、レギュレータ制御部69が、カードル302、中間蓄圧器304、及び水素トレーラー306の燃料タンクの対応するレギュレータ(レギュレータ332,334,或いは336)を例えば最大圧になるように制御しておく。或いは、ユーザによって手動で最大圧になるように制御しておいてもよい。或いは、最大圧でなくても、上述した低圧(例えば、0.6MPa)よりも十分高い圧力に制御しておいてもよい。
図6は、実施の形態2における1次圧及び復圧速度と時間との関係を示す図である。図6(a)では、縦軸に圧縮機40の1次側圧力PIN(単位はMPa)を示し、横軸に時間を示す。図6(b)では、縦軸に圧縮機40による復圧速度(単位はn・m/s)(或いは復圧量)を示し、横軸に時間を示す。例えば、カードル302(A)が圧縮機40の吸込側につながっている状態で、通常時(ピーク時間帯以外の時間帯)において、多段蓄圧器101への復圧を行う。かかる場合、図6(a)に示すように、多段蓄圧器101への復圧の回数が進むのに応じて、当初、例えば20MPaで蓄圧されたカードル302内の水素燃料が減少し、圧力が低下してくる。よって、圧縮機40の1次側圧力PINが低下してくる。圧縮機40の1次側圧力PINが低下してくるのに応じて、図6(b)に示すように、圧縮機40による蓄圧器10,12,14への復圧速度も低下する。復圧速度が低下している状態で、ピーク時間帯に突入すると、蓄圧器10,12,14の復圧時間が長くなってしまう。そこで、実施の形態2では、図6(a)に示すように、水素ステーション102の需要が高い状態(例えば、ピーク時間帯)だけ、圧縮機40の吸込側につながっている供給元を高い圧力を維持しているものに切り換える。例えば、カードル302から、中間蓄圧器304(B)(或いは水素トレーラー306の燃料タンク)に切り換える。これにより、圧縮機40の1次側圧力PINを高い圧力にする。これにより、圧縮時間が短縮されるので、水素ステーション102の需要が高い状態(例えば、ピーク時間帯)だけ、圧縮機40による蓄圧器10,12,14への復圧速度を大幅に高めることができる。
具体的には、上述した判定工程(S104)、判定工程(S106)、及び判定工程(S108)のいずれか1つでも、需要が高い状態に相当する判定が成された場合、1次圧高圧切換工程(S114)として、調整部92は、1次側圧力PINを高くするように制御信号をバルブ制御部60に出力する。バルブ制御部60は、現在、圧縮機40に水素燃料を供給するように開になっているバルブ(例えば、バルブ322)を閉じて、代わりに、吐出圧が高いバルブ(例えば、バルブ324)を開にする。これにより、圧縮機40につながる供給元を例えばカードル302から中間蓄圧器304に切り換えることができ、圧縮機40の1次側圧力PINが、カードル302の低くなった圧力の状態から中間蓄圧器304の高い圧力に切り替わる。
そして、需要が高い状態(例えば、ピーク時間帯)以外の通常状態となる時間帯については、1次圧低圧切換工程(S112)として、圧縮機40の吸込側につなぐ供給元を圧力が高い例えば中間蓄圧器304から元々使用していたカードル302(A)に戻す。戻す場合の手法は、高める場合と反対の動作を行えばよい。これにより、圧縮時間が長くなる(元にもどる)ので、圧縮機40による蓄圧器10,12,14への復圧速度も元の速度に戻る。元々使用していた例えばカードル302(A)に戻すことで、次回のピーク時間帯に備えて高い残圧の供給元(例えば中間蓄圧器304)を保持しておくことができる。以上のように、調整部92は、需要に応じて、水素ステーション102に配置される圧縮機40の吸込側における水素燃料の1次側圧力PINを可変に調整する。
復圧工程(S116)以降の各工程は、実施の形態1と同様である。
以上のように、実施の形態2によれば、需要に応じて蓄圧器10,12,14の復圧時間を短縮できる。よって、蓄圧器10,12,14の圧力低下に起因するFCV車両200への水素燃料の充填速度の低下を抑制できる。そのため、FCV車両200の充填時間の短縮を図ることができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、圧縮機40として、複数台の圧縮機を使用して段階的に最終圧力まで高める構成にも本発明は適用できる。低圧駆動用の圧縮機の使用を省略でき、その分の圧縮時間を短縮できるので、復圧時間の短縮につなげることができる。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての水素燃料供給制御方法及び水素燃料供給システムは、本発明の範囲に包含される。
10,12,14蓄圧器
11,13,15 圧力計
21,22,23,24,25,26 バルブ
30 ディスペンサ
32 冷却器
34 中継器
40 圧縮機
50 通信制御回路
51 メモリ
52 受信部
54 終了圧・温度演算部
56 フロー計画部
58 システム制御部
60 バルブ制御部
62 圧縮機制御部
64 ディスペンサ制御部
66 バンク圧力受信部
67 1次圧力受信部
69 レギュレータ制御部
80,82,84 記憶装置
90 検知部
92 調整部
100 制御回路
101 多段蓄圧器
102 水素ステーション
104 復圧機構
106 供給部
200 FCV車両
202 燃料タンク
204 車載器
302 カードル
304 中間蓄圧器
306 水素トレーラー
308 水素製造装置
312,314,316,318 圧力計
322,324,326,328 バルブ
332,334,336 レギュレータ
500 水素燃料供給システム

Claims (8)

  1. 水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する工程と、
    前記需要に応じて、前記水素ステーションに配置される圧縮機の吸込側における前記水素燃料の1次側圧力を可変に調整して、前記圧縮機により前記水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮しながら、圧縮された前記水素燃料を用いて、前記水素ステーションに配置される蓄圧器を復圧する工程と、
    前記蓄圧器から水素燃料を動力源とする燃料電池自動車(FCV)に前記水素燃料を供給する工程と、
    を備え
    前記需要として、前記水素ステーションに前記燃料電池自動車が到来するピーク時間帯を検出し、
    前記ピーク時間帯が検出された場合に、前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする水素燃料供給制御方法。
  2. 水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する工程と、
    前記需要に応じて、前記水素ステーションに配置される圧縮機の吸込側における前記水素燃料の1次側圧力を可変に調整して、前記圧縮機により前記水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮しながら、圧縮された前記水素燃料を用いて、前記水素ステーションに配置される蓄圧器を復圧する工程と、
    前記蓄圧器から水素燃料を動力源とする燃料電池自動車(FCV)に前記水素燃料を供給する工程と、
    を備え、
    前記蓄圧器は、前記燃料電池自動車に前記水素燃料を供給した後、復圧され、
    前記需要として、前記蓄圧器の復圧が完了する前に、次の燃料電池自動車に前記水素燃料の供給を開始したことを検出し、
    前記蓄圧器の復圧が完了する前に、次の燃料電池自動車に前記水素燃料の供給を開始したことが検出された場合に、前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする水素燃料供給制御方法。
  3. 水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する工程と、
    前記需要に応じて、前記水素ステーションに配置される圧縮機の吸込側における前記水素燃料の1次側圧力を可変に調整して、前記圧縮機により前記水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮しながら、圧縮された前記水素燃料を用いて、前記水素ステーションに配置される蓄圧器を復圧する工程と、
    前記蓄圧器から水素燃料を動力源とする燃料電池自動車(FCV)に前記水素燃料を供給する工程と、
    を備え、
    前記需要として、前記燃料電池自動車に搭載される水素貯蔵容器内の水素燃料の残量が所定の値以下であることを検出し、
    前記残量が所定の値以下であることが検出された場合に、前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする水素燃料供給制御方法。
  4. 複数の燃料電池自動車間の前記水素燃料を供給する間隔が所定の間隔よりも短くなる時間帯を、前記ピーク時間帯として検出することを特徴とする請求項記載の水素燃料供給制御方法。
  5. 前記ピーク時間帯は、予め設定され、
    前記圧縮機に前記水素燃料を供給する供給源の圧力が所定の圧力よりも低い場合に、設定された前記ピーク時間帯よりも前の時刻に前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする請求項記載の水素燃料供給制御方法。
  6. 1次側圧力の水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された前記水素燃料を蓄圧する蓄圧器と、
    前記蓄圧器に蓄圧された前記水素燃料を燃料電池自動車(FCV)に供給する供給部と、
    水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する検知部と、
    前記需要に応じて、前記圧縮機の吸込側における前記水素燃料の1次側圧力を可変に調整する調整部と、
    を備え、
    前記蓄圧器は、前記需要に応じて可変に調整された前記1次側圧力から前記所定の2次側圧力に圧縮された前記水素燃料を用いて復圧され
    前記需要として、前記水素ステーションに前記燃料電池自動車が到来するピーク時間帯を検出し、
    前記ピーク時間帯が検出された場合に、前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする水素燃料供給システム。
  7. 1次側圧力の水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された前記水素燃料を蓄圧する蓄圧器と、
    前記蓄圧器に蓄圧された前記水素燃料を燃料電池自動車(FCV)に供給する供給部と、
    水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する検知部と、
    前記需要に応じて、前記圧縮機の吸込側における前記水素燃料の1次側圧力を可変に調整する調整部と、
    を備え、
    前記蓄圧器は、前記需要に応じて可変に調整された前記1次側圧力から前記所定の2次側圧力に圧縮された前記水素燃料を用いて復圧され、
    前記蓄圧器は、前記燃料電池自動車に前記水素燃料を供給した後、復圧され、
    前記需要として、前記蓄圧器の復圧が完了する前に、次の燃料電池自動車に前記水素燃料の供給を開始したことを検出し、
    前記蓄圧器の復圧が完了する前に、次の燃料電池自動車に前記水素燃料の供給を開始したことが検出された場合に、前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする水素燃料供給システム。
  8. 1次側圧力の水素燃料を所定の2次側圧力に圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機によって圧縮された前記水素燃料を蓄圧する蓄圧器と、
    前記蓄圧器に蓄圧された前記水素燃料を燃料電池自動車(FCV)に供給する供給部と、
    水素ステーションにおける水素燃料の需要を検知する検知部と、
    前記需要に応じて、前記圧縮機の吸込側における前記水素燃料の1次側圧力を可変に調整する調整部と、
    を備え、
    前記蓄圧器は、前記需要に応じて可変に調整された前記1次側圧力から前記所定の2次側圧力に圧縮された前記水素燃料を用いて復圧され、
    前記需要として、前記燃料電池自動車に搭載される水素貯蔵容器内の水素燃料の残量が所定の値以下であることを検出し、
    前記残量が所定の値以下であることが検出された場合に、前記1次側圧力が高くなるように調整されることを特徴とする水素燃料供給システム。
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