JP6785058B2 - ゴム系粘着テープ - Google Patents

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Description

本発明は、ゴム系粘着テープに関する。
金属板の表面を一時的に保護するために、粘着テープが利用されている(例えば、特許文献1)。この種の粘着テープは、金属板の加工時や保管時等に、金属板が傷付かないように金属板の表面を覆うように貼り付けられる。そして、粘着テープは、最終的に金属板から剥離される。
ところで、金属板の折り曲げ加工時において、金属板は、粘着テープで覆われた状態で粘着テープと共に加工される。そのため、この種の粘着テープには、金属板の表面形状が変化した場合であっても、表面形状に倣って密着し続けるような追従性(動的な追従性)が特に求められている。
このような事情等により、粘着テープのフィルム基材として、特許文献1に示されるように、柔軟性、延伸性等に優れるポリ塩化ビニルが使用されている。また、粘着テープの粘着剤層として、柔軟性等に優れるゴム系粘着剤が使用されている。
特開2015−20405号公報
フィルム基材としてポリ塩化ビニルを使用し、粘着剤層としてゴム系粘着剤を使用したゴム系粘着テープでは、ローラに巻き取られた状態でのテープの繰り出時等に、静電気が発生し易いという問題があった。そのため、静電気を帯びたゴム系粘着テープに作業者が触れると、作業者とゴム系粘着テープとの間で静電気放電が生じ、作業者が不快に感じることがあった。また、ゴム系粘着テープが静電気を帯びていると、埃等の異物が静電気により引き寄せられ、ゴム系粘着テープの粘着剤層と被着体(金属板等)との間に混入してしまうことがあった。
なお、粘着テープの静電気を抑制するために、粘着剤層等に帯電防止剤を添加することも考えられる。しかしながら、粘着テープの静電気を抑制するためには、帯電防止剤が粘着剤層側からフィルム基材側へ移行してしまうこと等を考慮すると、通常、多量の帯電防止剤を粘着剤層等に予め添加しなければならない。すると、多量に添加された帯電防止剤によって粘着剤層の粘着特性が変化してしまい、粘着力が低下してしまうことがあった。また、多量に帯電防止剤が添加されていると、粘着剤層の表面から帯電防止剤等が滲み出し、その滲み出た帯電防止剤等が粘着剤層から被着体表面へ移動してしまい、被着体表面を汚染することがあった。
本発明の目的は、静電気の発生が抑制されたゴム系粘着テープを提供することである。
本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意検討を行った結果、フィルム状のポリ塩化ビニル系基材と、前記ポリ塩化ビニル系基材の片面に配され、主成分としてゴム成分を含むゴム系粘着剤層とを有し、前記ゴム系粘着剤層は、前記ゴム成分として、比誘電率が4.0以上である高比誘電率ゴム成分を含み、前記ゴム成分中の前記高比誘電率ゴム成分の含有割合(質量%)は、3〜100質量%であるゴム系粘着テープが、静電気の発生が抑制されることを見出し、本発明の完成に至った。
前記ゴム系粘着テープにおいて、前記ゴム系粘着剤層の厚みが、1μm〜50μmであってもよい。
前記ゴム系粘着テープにおいて、JIS−K−7127に従って測定される前記ポリ塩化ビニル系基材の最大伸びが、100%以上であってもよい。
前記ゴム系粘着テープにおいて、前記ポリ塩化ビニル系基材の厚みが、20μm〜200μmであってもよい。
前記ゴム系粘着テープにおいて、前記ポリ塩化ビニル系基材と前記ゴム系粘着剤層との間に、下塗り層を備えても良い。
前記ゴム系粘着テープにおいて、前記ゴム系粘着剤層の0℃環境下における剥離力が、0.20N/20mm以上であってもよい。
前記ゴム系粘着テープにおいて、前記ゴム系粘着剤層における全ゴム成分の含有率は、50質量%以上であってもよい。
前記ゴム系粘着テープにおいて、金属板加工に用いられてもよい。
前記ゴム系粘着テープにおいて、前記ゴム系粘着剤層は、ゴム成分として、比誘電率が4.0未満である低比誘電率ゴム成分を含んでもよい。
本発明によれば、静電気の発生が抑制されたゴム系粘着テープを提供することができる。
ゴム系粘着テープの一例を模式的に表した説明図 ゴム系粘着テープの他の一例を模式的に表した説明図 テープ繰り出し時の帯電電位の測定方法を模式的に表した説明図
〔ゴム系粘着テープ〕
本実施形態に係るゴム系粘着テープは、フィルム状のポリ塩化ビニル系基材と、ポリ塩化ビニル系基材の片面に配されるゴム系粘着剤層(以下、粘着剤層と称する場合がある)とを備える。
図1は、ゴム系粘着テープ10の一例を模式的に表した説明図である。図1に示されるように、ゴム系粘着テープ10は、ポリ塩化ビニル系基材11と、ゴム系粘着剤層12とを備えている。
なお、一般的に「粘着テープ」は、「粘着シート」、「粘着フィルム」等と異なった名称で呼ばれることもあるが、本明細書では、表現を「粘着テープ」に統一する。また、粘着テープにおける粘着剤層の表面を、「粘着面」と称する場合がある。
(ポリ塩化ビニル系基材)
ポリ塩化ビニル系基材(以下、「PVC系基材」と称する場合がある。)は、ポリ塩化ビニルを主成分として含む基材である。PVC系基材は、単層構造であってもよいし、積層(多層)構造であってもよい。
PVC系基材中のポリ塩化ビニルの含有割合は、特に限定されないが、例えば、PVC系基材全質量(100質量%)に対して、60質量%以上が好ましく、65質量%以上がより好ましく、70質量%以上が更に好ましい。なお、ポリ塩化ビニルの含有割合の上限としては、特に限定されないが、例えば、90質量%以下が好ましく、85質量%以下がより好ましく、80質量%以下が更に好ましい。PVC系基材中のポリ塩化ビニルの含有割合が、このような範囲であると、PVC系基材の剛性が確保され、PVC系基材の応力緩和性に優れる。また、PVC系基材中のポリ塩化ビニルの含有割合が、このような範囲であると、PVC系基材に対して、可塑剤等を添加することができ、基材の柔らかさや耐溶剤性等の性質を調整することができる。
上記ポリ塩化ビニルとしては、軟質ポリ塩化ビニル(例えば、重合度が1500以下であるポリ塩化ビニル)が好ましい。上記ポリ塩化ビニルの重合度(平均重合度)は、特に限定されないが、例えば、500〜1300が好ましく、より好ましくは900〜1300である。重合度が上記範囲であることにより、PVC系基材の柔軟性が確保される。なお、ポリ塩化ビニルの重合度は、例えば、重合時の塩化ビニル含有量等により調節することができる。
本明細書において、重合度とは、JIS K 6721(1977)に準拠して測定されるものをいう。具体的には、例えば、下記の平均重合度の測定方法により測定できる。
[平均重合度の測定方法]
測定するポリ塩化ビニルを試料とし、予めデシケーター中で、常温で乾燥した試料200±1mgを量りとり、メスフラスコに移し、これに約40mlのニトロベンゼンを加えて約100℃に加熱する。試料が外見上完全に溶解したときに冷却し、更にニトロベンゼンを加えて30±0.05℃で全量を50mlとし、これを試験液とする。該試験液を用いてウッベローデ形粘度計により相対粘度(ηre1)及び比粘度(ηsp)を測定する。そして、下記式(1)により極限粘度([η])を求め、下記式(2)によって平均重合度(P)を算出する。
[η]=(√2/C)×√(ηsp−logeηre1) ・・・・・ (1)
P=500×{antilog10([η]/0.168)−1} ・・・・・ (2)
C:試験液の濃度(g/l)
PVC系基材は、本発明の目的を損なわない範囲で、ポリ塩化ビニル以外の他の樹脂を含んでいてもよい。上記ポリ塩化ビニル以外の他の樹脂としては、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、ポリアミド等が挙げられる。上記他の樹脂は、1種であってもよいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。上記ポリ塩化ビニル以外の他の樹脂の含有割合としては、特に限定されないが、例えば、PVC系基材全質量(100質量%)に対して、1.0〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは1.0〜5.0質量%である。
PVC系基材は、本発明の目的を損なわない範囲で、任意の適切な添加剤を含有し得る。このような添加剤は、1種のみを用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。このような添加剤としては、好ましくは、可塑剤が挙げられる。PVC系基材は、可塑剤を含有することにより、より優れた柔軟性、延伸性等を発揮できる。
可塑剤としては、例えば、フタル酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、アジピン酸エステル系可塑剤(アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル等)、リン酸エステル系可塑剤(リン酸トリクレシル等)、クエン酸エステル系可塑剤(アセチルクエン酸トリブチル等)、セバシン酸エステル系可塑剤、アセライン酸エステル系可塑剤、マレイン酸エステル系可塑剤、安息香酸エステル系可塑剤、ポリエーテルポリエステル系可塑剤、エポキシポリエステル系可塑剤(エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油等)、ポリエステル系可塑剤(カルボン酸とグリコールからなる低分子ポリエステル等)等が挙げられる。これらのうち、PVC系基材に用いる可塑剤としては、エステル系可塑剤が好ましい。可塑剤は、1種のみを用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
PVC系基材が可塑剤を含有する場合、可塑剤の含有割合(質量%)としては、目的に応じて適宜、設定される。このような可塑剤の含有割合(質量%)の下限値としては、PVC系基材中の樹脂成分に対して、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1.0質量%以上である。また、可塑剤の含有割合(質量%)の上限値としては、PVC系基材中の樹脂成分に対して、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下である。可塑剤の含有割合(質量%)がこのような範囲であると、PVC系基材の延伸性、柔軟性等が優れると共に、PVC系基材の追従性が良好となる。
PVC系基材には、本発明の目的を損なわない範囲で、安定剤、着色剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤等が添加されてもよい。
PVC系基材の厚みは、特に制限はなく目的に応じて適宜、設定される。例えば、PVC系基材の厚みの下限値としては、好ましくは20μm以上であり、より好ましくは40μm以上であり、更に好ましくは50μm以上である。また、例えば、PVC系基材の厚みの上限値としては、好ましくは200μm以下であり、より好ましくは150μm以下であり、更に好ましくは130μm以下である。PVC系基材の厚みが、このような範囲であると、取扱性に優れると共に、PVC系基材の延伸性、柔軟性、追従性等に優れる。
PVC系基材のJIS K 7127に従って測定される最大伸び(%)は、特に限定されないが、例えば100%以上が好ましく、より好ましくは200%以上である。なお、前記最大伸び(%)の上限値は、特に制限はないが、例えば、1000%程度が好ましい。PVC系基材の最大伸び(%)がこのような範囲であると、PVC系基材に適度な伸び性が確保され、ゴム系粘着テープの被着体に対する追従性が向上する。
PVC系基材の表面には、必要に応じて、例えば、表面処理が施されていてもよい。上記表面処理としては、特に限定されないが、例えば、コロナ放電処理、プラズマ処理、サンドマット加工処理、オゾン暴露、火炎暴露、高圧電撃暴露、イオン化放射線処理等の物理的処理、クロム酸処理等の化学的処理、コーティング剤(下塗り層形成)による易接着処理(コーティング処理)等が挙げられる。
PVC系基材の製造方法は、特に限定されないが、例えば、射出成形、押出成形(Tダイ押出成形等)、インフレーション成形、カレンダー成形、ブロー成形、キャスティング成形等の公知のフィルム(シート)成形方法が挙げられる。
(ゴム系粘着剤層)
ゴム系粘着剤層は、ゴム成分(ゴム系ポリマー)を主成分として含むゴム系粘着剤を層状に形成したものからなる。
ゴム系粘着剤層中のゴム成分の含有割合(質量%)は、50質量%以上であり、好ましくは55質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上である。また、前記含有割合(質量%)の上限値は、特に制限はないが、例えば、90質量%以下であり、好ましくは85質量%以下であり、より好ましくは80質量%以下である。ゴム系粘着剤層中のゴム成分の含有割合(質量%)が、このような範囲であると、ゴム系粘着テープに必要な粘着力が確保等される。
ゴム系粘着剤層は、ゴム成分として、比誘電率が4.0以上であるゴム成分を含んでいる。本明細書において、比誘電率が4.0以上であるゴム成分を、「高比誘電率ゴム成分」と称する。
ゴム成分中の高比誘電率ゴム成分の含有割合(質量%)は、3〜100質量%(3質量%以上100質量%以下)である。前記含有割合(質量%)の下限値は、好ましくは4質量以上である。ゴム成分中の高比誘電率ゴム成分の含有割合(質量%)が、このような範囲であると、ゴム系粘着剤層を有するゴム系粘着テープにおいて、静電気の発生が抑制される。
なお、ゴム系粘着剤層(ゴム系粘着テープ)の低温条件下での粘着力を考慮した場合、ゴム成分中の高比誘電率ゴム成分の含有割合(質量%)の上限値は、好ましくは90質量%以下であり、より好ましくは85質量%以下である。
ゴム成分中の高比誘電率ゴム成分の含有割合(質量%)の下限値が、10質量%以上であり、前記含有割合(質量%)の上限値が、90質量%以下(好ましくは85質量以下)であると、ゴム系粘着剤層を有するゴム系粘着テープにおいて、静電気の発生が更に抑制される。
高比誘電率ゴム成分としては、比誘電率が4.0以上のゴム成分(ゴム系ポリマー)であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜、選択される。具体的な高比誘電率ゴム成分としては、例えば、クロロプレン系ゴム(カルボキシル変性を含む)、アクリロニトリル−ブタジエン系共重合ゴム(カルボキシル変性を含む)、クロロスルフォン化ポリエチレン系ゴム、塩素化ポリエチレン系ゴム、多硫化ゴム等が挙げられる。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
また、ゴム系粘着剤層は、高比誘電率ゴム成分以外のゴム成分として、比誘電率が4.0未満であるゴム成分を含んでいる。本明細書において、比誘電率が4.0未満であるゴム成分を、「低比誘電率ゴム成分」と称する。
低比誘電率ゴム成分としては、比誘電率が4.0未満のゴム成分(ゴム系ポリマー)であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜、選択される。具体的な低比誘電率ゴム成分としては、例えば、天然ゴム、変性天然ゴム、イソプレン系ゴム、ポリブタジエン系ゴム、スチレン−ブタジエン系共重合ゴム、エチレン−プロピレン系共重合ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン系共重合ゴム等が挙げられる。これらは、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
変性天然ゴムは、天然ゴムに由来する構造を50質量%以上(好ましくは、60質量%以上)含むものからなる。変性天然ゴムとしては、例えば、天然ゴムに、モノマーをグラフト重合させたグラフト変性天然ゴム等が挙げられる。
天然ゴムに、グラフト重合させるモノマーとしては、アクリル系モノマー、スチレン等の天然ゴムにグラフト重合させ得るモノマーの1種又は2種以上が用いられる。
変性天然ゴムとしては、天然ゴムに、グラフト重合させるモノマーの50質量%以上が、アクリル系モノマーである、アクリル変性天然ゴムが好ましい。
アクリル変性天然ゴムにおいて、天然ゴムにグラフト重合させるアクリル系モノマーとしては、炭素数が1〜16の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸tert−ブチル、メタクリル酸メチル(MMA)、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸tert−ブチル等)、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を組み合わせて用いられてもよい。
天然ゴムにグラフト重合させるアクリル系モノマーとしては、比誘電率を制御し易い等の理由により、メタクリル酸メチル(MMA)が好ましい。
なお、天然ゴムに、アクリル系モノマー等のモノマーをグラフト重合させる方法としては、特に制限はなく、公知の重合方法が用いられる。
(比誘電率の測定方法)
ゴム成分の比誘電率は、以下に示される方法で求められる。ゴム成分をトルエンに溶解し、それを、シリコーン系離型層を設けたPETフィルム上に塗布し、その塗布物を室温環境下(23℃、50%RH)で3分間静置した後、120℃で3分間乾燥して、40μmの厚みを有するゴム層を形成する。そのゴム層のみを電極間に挟み込み、回路素子測定器(製品名「LCRハイテスタ3522−50」、日置電気株式社製)を用いてゴムの静電容量を測定する。なお、測定時の周波数は1kHzであり、電圧は0.3Vである。測定された静電容量値を用いて、下記式から比誘電率を算出する。なお、式中のεは、真空の誘電率である。
比誘電率=静電容量(nF)×サンプル厚さ(mm)}/{ε×面積(mm)}
ゴム系粘着剤層は、ゴム成分以外に、必要に応じて、他の成分を含有する。ゴム系粘着剤層が含有する他の成分としては、例えば、粘着付与剤、架橋剤、可塑剤等が挙げられる。
ゴム系粘着剤層に利用される粘着付与剤としては、特に制限されないが、公知のロジン系樹脂、ロジン誘導体樹脂、石油系樹脂(C5系、C9系等)、テルペン系樹脂、ケトン系樹脂等の各種粘着付与剤樹脂から選択される一種または二種以上を用いることができる。
上記ロジン系樹脂としては、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン等のロジンの他、安定化ロジン、重合ロジン、変性ロジン等が挙げられる。上記ロジン誘導体樹脂としては、例えば、前記ロジン系樹脂のエステル化物、フェノール変性物及びそのエステル化物等が挙げられる。上記石油系樹脂としては、例えば、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、これらの水素化物等が例示される。上記テルペン系樹脂としては、例えば、α−ピネン樹脂、β−ピネン樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂等が挙げられる。上記ケトン系樹脂としては、例えば、ケトン類とホルムアルデヒドとの縮合によるケトン系樹脂が例示される。
このような粘着付与剤は、単独で使用してもよく、二種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。なかでも好ましい粘着付与剤として、ロジン系樹脂、ロジン誘導体樹脂、脂肪族系(C5系)石油樹脂、テルペン樹脂が例示される。これらの粘着付与樹脂は、例えば、低比誘電率ゴム成分が天然ゴム、又は変性天然ゴムである場合おいて好適に使用され得る。
粘着付与剤の配合量の下限値は、目的に応じて適宜設定され、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上であり、より好ましくは15質量部以上である。また、粘着付与剤の配合量の上限値は、目的に応じて適宜設定され、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは150質量部以下であり、より好ましくは100質量部以下であり、更に好ましくは50質量部以下である。粘着付与剤の配合量が、このような範囲であると、ゴム系粘着剤層の粘着力を確保し易い。
ゴム系粘着剤層に利用される架橋剤としては、特に制限されないが、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、メラミン系架橋剤、過酸化物系架橋剤、尿素系架橋剤、金属アルコキシド系架橋剤、金属キレート系架橋剤、金属塩系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、アミン系架橋剤等が挙げられる。前記架橋剤としては、特にイソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤が好ましい。前記架橋剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて使用されてもよい。
前記イソシアネート系架橋剤としては、例えば、1,2−エチレンジイソシアネート、1,4−ブチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートなどの低級脂肪族ポリイソシアネート類;シクロペンチレンジイソシアネート、シクロへキシレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネ−ト、水素添加キシレンジイソシアネ−ト等の脂環族ポリイソシアネート類;2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート類、トリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネート3量体付加物[日本ポリウレタン工業(株)製、商品名「コロネートL」]、トリメチロールプロパン/ヘキサメチレンジイソシアネート3量体付加物[日本ポリウレタン工業(株)製、商品名「コロネートHL」]等が挙げられる。
前記エポキシ系架橋剤としては、例えば、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、ジグリシジルアニリン、1,3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、o−フタル酸ジグリシジルエステル、トリグリシジル−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、レゾルシンジグリシジルエーテル、ビスフェノール−S−ジグリシジルエーテル、分子内にエポキシ基を2つ以上有するエポキシ系樹脂等が挙げられる。
架橋剤の配合量の下限値は、目的に応じて適宜設定され、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上である。また、架橋剤の配合量の上限値は、目的に応じて適宜設定され、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは4質量部以下であり、より好ましくは3.5質量部以下であり、更に好ましくは3.0質量部以下であり、特に好ましくは2.5質量部以下である。架橋剤の配合量が、このような範囲であると、ゴム系粘着剤層の強度を確保し易い。
ゴム系粘着剤層に利用される可塑剤としては、特に制限されないが、例えば、フタル酸エステル系、トリメリット酸エステル系(大日本インキ(株)製、W−700、トリメリット酸トリオクチル等)、アジピン酸エステル系((株)ジェイ・プラス製、D620、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル等)、リン酸エステル系(リン酸トリクレシル等)、アジピン酸系エステル、クエン酸エステル(アセチルクエン酸トリブチル等)、セバシン酸エステル、アセライン酸エステル、マレイン酸エステル、安息香酸エステル、ポリエーテル系ポリエステル、エポキシ系ポリエステル(エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油等)、ポリエステル(カルボン酸とグリコールからなる低分子ポリエステル等)等が挙げられる。これらのうち、ゴム系粘着剤層に用いる可塑剤としては、エステル系可塑剤が好ましい。可塑剤は、1種のみを用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
可塑剤の配合量の下限値は、目的に応じて適宜設定され、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上であり、より好ましくは10質量部以上であり、更に好ましくは15質量部以上である。また、可塑剤の配合量の上限値は、目的に応じて適宜設定され、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは50質量部以下であり、より好ましくは40質量部以下であり、更に好ましくは30質量部以下である。可塑剤の配合量が、このような範囲であると、ゴム系粘着剤層の柔軟性等を確保し易い。
ゴム系粘着剤層は、本発明の目的を損なわない範囲において、老化防止剤、着色剤(顔料、染料等)、紫外線吸収剤、酸化防止剤、軟化剤、界面活性剤、フィラー、溶剤、触媒、ゴム系粘着剤以外の他の粘着剤、シランカップリング剤等の公知の添加剤が配合されてもよい。
ゴム系粘着剤層を形成する方法は、特に限定されないが、例えば、上記ゴム成分(高比誘電率ゴム成分、低比誘電率ゴム成分)と共に、粘着付与剤等の他の成分が所定の溶剤(例えば、トルエン)に添加されてなる粘着剤溶液を、所定の基材(例えば、PVC系基材)の表面に塗布し、その塗布物を乾燥させることでゴム系粘着剤層を形成する方法が挙げられる。
ゴム系粘着剤層の厚みは、特に限定されず、目的に応じて適宜、設定される。ゴム系粘着剤層の厚みの下限値は、例えば、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは2μm以上であり、更に好ましくは5μm以上である。また、ゴム系粘着剤層の厚みの上限値は、例えば、好ましくは50μm以下であり、より好ましくは45μm以下であり、更に好ましくは40μm以下である。ゴム系粘着剤層の厚みが、このような範囲であると、ゴム系粘着剤層の粘着力、強度等を確保し易い。
図2は、ゴム系粘着テープ10Aの他の一例を模式的に表した説明図である。図2に示されるように、このゴム系粘着テープ10Aは、ポリ塩化ビニル系基材11と、ゴム系粘着剤層12との間に、下塗り層13を備えている。このように、ゴム系粘着テープ10Aは、下塗り層13を備える構成であってもよい。
(下塗り層)
下塗り層は、ポリ塩化ビニル系基材に対する投錨性(アンカー効果)を高める等の目的で、フィルム状のポリ塩化ビニル系基材の片面に形成される。下塗り層は、主として、PVC系基材及びゴム系粘着剤層の双方に対して親和性を有する材料によって構成される。下塗り層は、例えば、PVC系基材に親和性を有する材料(基材親和性材料)と、ゴム系粘着剤層に対して親和性を有する材料(ゴム親和性材料)との混合材料、PVC系基材に親和性を有する材料(基材親和性材料)とゴム系粘着剤層に対して親和性を有する材料(ゴム親和性材料)とを、重合等により一体化した複合材料等からなる。
ポリ塩化ビニル系基材に対して親和性を有する材料(基材親和性材料)としては、ポリアクリル酸エステル類が好ましい。ポリアクリル酸エステル類としては、基材への密着性、基材変形に対する追従性、基材に形成されるゴム系粘着剤層の表面平滑性等を高める等の理由により、(メタ)アクリル酸エステル類(例えば、アクリル酸、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸シクロヘキシル等)から合成されたポリマーが好ましく、特に、ゴム系粘着剤層に対して親和性を有する材料(ゴム親和性材料)との相溶性の観点より、メタクリル酸メチル(MMA)から合成されたポリマーが好ましい。
ゴム系粘着剤層に対して親和性を有する材料(ゴム親和性材料)としては、天然ゴム、ブチル系ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、ニトリル−ブタジエン系ゴム等が挙げられる。ポリ塩化ビニル系基材に対して親和性を有する材料(基材親和性材料)との相溶性、基材が引き伸ばされた際に発生する応力に対して破断が起き難い等の理由により、特に、天然ゴムが好ましい。
ポリ塩化ビニル系基材に対して親和性を有する材料(基材親和性材料)と、ゴム系粘着剤層に対して親和性を有する材料(ゴム親和性材料)とを、一体化した複合材料としては、例えば、天然ゴムに、メタクリル酸メチルをグラフト重合させて得られる、メタクリル酸メチルグラフト天然ゴムが挙げられる。
なお、下塗り層中における基材親和性材料とゴム親和性材料との混合割合は、目的に応じて適宜設定される。下塗り層中における基材親和性材料の混合割合(質量%)の下限値は、基材親和性材料及びゴム親和性材料の合計質量に対して、好ましくは、5質量%以上であり、より好ましくは10質量%以上であり、更に好ましくは15質量%以上である。また、下塗り層中における基材親和性材料の混合割合(質量%)の上限値は、基材親和性材料及びゴム親和性材料の合計質量に対して、好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下であり、更に好ましくは30質量%以下である。下塗り層中における基材親和性材料の混合割合(質量%)が、このような範囲であると、ゴム系粘着テープにおけるゴム系粘着剤層の表面平滑性を確保しつつ、ゴム系粘着剤層とPVC系基材とが接着される。
下塗り層の厚みは、特に限定されず、目的に応じて適宜、設定される。下塗り層の厚みの下限値は、例えば、好ましくは0.1μm以上であり、より好ましくは0.2μm以上であり、更に好ましくは0.5μm以上である。また、下塗り層の厚みの上限値は、例えば、好ましくは10μm以下であり、より好ましくは5μm以下であり、更に好ましくは2μm以下である。下塗り層の厚みが、このような範囲であると、ゴム系粘着テープにおけるゴム系粘着剤層の表面平滑性を確保しつつ、ゴム系粘着剤層とPVC系基材とが接着される。
ゴム系粘着テープは、本発明の目的を損なわない範囲で、PVC系基材、ゴム系粘着剤層、下塗り層以外の他の層を備えてもよい。他の層としては、PVC系基材の背面側(ゴム系粘着剤層が形成される側の反対側)に形成される背面処理剤層(例えば、離型剤と樹脂とを含む背面処理剤からなる層)等が挙げられる。前記離型剤としては、例えば、シリコーン樹脂、長鎖アルキルアクリレート(共)重合体(長鎖アルキル系離型剤)等が挙げられる。また、前記樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル系ポリマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。
(剥離ライナー)
ゴム系粘着テープが備えるゴム系粘着剤層の粘着面には、使用前の状態において、ゴム系剥離ライナーが貼り付けられていてもよい。このような剥離ライナーとしては、例えば、シリコーン系、長鎖アルキル系、フッ素系、硫化モリブデン等の剥離剤により表面処理されたプラスチックフィルムや紙等の剥離層を有する基材;ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、クロロフルオロエチレン・フッ化ビニリデン共重合体等のフッ素系ポリマーからなる低接着性基材;オレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)等の無極性ポリマーからなる低接着性基材;等が挙げられる。
(ゴム系粘着テープの製造方法)
ゴム系粘着テープを製造する方法は、特に限定されないが、例えば、PVC系基材上に、ゴム系粘着剤を形成するための粘着剤溶液を塗布して、その塗布物を乾燥させる方法、PVC系基材上に下塗り層を形成し、その下塗り層上に、ゴム系粘着剤を形成するための粘着剤溶液を塗布して、その塗布物を乾燥させる方法、剥離ライナー上にゴム系粘着剤を形成するための粘着剤溶液を塗布し、その塗布物を乾燥させた後、その塗布物上に、PVC系基材(又は下塗り層付きPVC系基材)を貼り合わせる方法、等が挙げられる。
(ゴム系粘着テープの厚み)
ゴム系粘着テープの厚みは、特に限定されないが、取扱性や、延伸等の基材変形に対する追従性等の観点より、下限値としては、好ましくは40μm以上であり、より好ましくは50μm以上である。また、ゴム系粘着テープの厚みの上限値としては、例えば、好ましくは200μm以下であり、より好ましくは150μm以下である。
(ゴム系粘着テープの形態)
ゴム系粘着テープは、ロール状に巻回された形態のゴム系粘着テープ巻回体であってもよい。上記巻回体は、ゴム系粘着テープのみが巻回された形態のゴム系粘着テープ巻回体(巻き芯がないゴム系粘着テープ巻回体)、ゴム系粘着テープが巻芯にロール状に巻回された形態のゴム系粘着テープ巻回体等であってもよい。上記巻芯としては、特に限定されないが、例えば、プラスチック材が主構成材として用いられた巻芯(プラスチック製巻芯)、紙材が主構成材として用いられた巻芯(紙製巻芯)、金属材が主構成材として用いられた巻芯(金属製巻芯)等が挙げられる。また、ゴム系粘着テープは、平面状に広がった形態のものであってもよい。
(ゴム系粘着テープの最大伸び)
ゴム系粘着テープのJIS K 7127に従って測定される最大伸び(%)は、特に限定されないが、例えば100%以上が好ましく、より好ましくは200%以上である。なお、前記最大伸び(%)の上限値は、特に制限はないが、例えば、1000%程度が好ましい。ゴム系粘着テープの最大伸び(%)がこのような範囲であると、ゴム系粘着テープに適度な伸び性が確保され、ゴム系粘着テープの被着体に対する追従性が向上する。
(ゴム系粘着テープの静電気抑制能)
ゴム系粘着テープは、静電気が発生し難い性質を備えている。そのため、ゴム系粘着テープは、テープの繰り出し時、テープの貼付作業時等において、作業者が静電気により不快に感じることや、異物(例えば、埃等)が静電気によって引き寄せられてテープに混入すること等が抑制される。なお、ゴム系粘着テープの静電気抑制能は、後述するテープ繰り出し時の帯電電位(kV)を測定することで評価できる。
(ゴム系粘着テープの粘着力)
ゴム系粘着テープは、金属板等の被着体に対して、剥離(再剥離)可能な状態で、密着できる粘着力を備えている。ゴム系粘着テープの粘着力は、後述する方法によって測定される。
(ゴム系粘着テープのその他の機能)
ゴム系粘着テープは、平面のみならず、曲面や凹凸面等の様々な表面形状の被着体に対する追従性(静的な追従性)を備えている。また、ゴム系粘着テープは、被着体に貼り付けられた状態で、被着体と共に変形されても、被着体に対して密着し続ける機能(動的な追従性)も備えている。また、ゴム系粘着テープは、延伸性、柔軟性、作業性(取扱性)、保存安定性、加工性、等にも優れている。
(ゴム系粘着テープの用途)
ゴム系粘着テープは、例えば、表面保護用粘着テープとして用いることができる。具体的には、ステンレス、アルミニウム等の各種金属部材(例えば、金属板)の加工時の表面保護用の粘着テープ、ダイシング工程用の粘着テープ、ガラス等の表面保護用の粘着テープ等の用途に用いることができる。
ゴム系粘着テープは、特に、金属板等の金属部材の表面に貼り付ける用途で用いられることが好ましい。なお、金属部材の表面には、塗膜等が形成されていてもよい。なお、ゴム系粘着テープは、金属部材以外に、樹脂部材、ガラス等の他の部材からなる被着体に貼り付けて用いてもよい。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕
(ポリ塩化ビニル系基材の作製)
ポリ塩化ビニル(重合度P=100)100質量部に対して、DOP可塑剤(フタル酸ビス(2−エチルヘキシル)、株式会社ジェイ・プラス製)27質量部が添加されてなる軟質ポリ塩化ビニルを、カレンダー法によりフィルム状に成形して、軟質ポリ塩化ビニルフィルム(ポリ塩化ビニル系基材)を得た。得られた軟質ポリ塩化ビニルフィルムの厚みは、110μmであり、JIS−K−7127に従って測定される弾性率(MD:Machine Direction)は、250MPaであり、JIS−K−7127に従って測定される最大伸び(MD)は、400%であった。また、製造直後の軟質ポリ塩化ビニルフィルムの表面粗さ(算術平均表面粗さRa)は、0.1μmであった。なお、算術平均表面粗さRaは、非接触型表面粗さ計(WYKO NT−9100)を用いて測定した(その他の算術平均表面粗さRaについても同様)。
(下塗り層の形成)
天然ゴム(天然ゴムラテックス、「HYTEX HA」、野村貿易株式会社製、濃度62.0質量%)100質量部(固形分)、メタクリル酸メチル(MMA、三菱瓦斯化学株式会社製)37.47質量部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(界面活性剤、「ノイゲンEA−190D」、第一工業製薬株式会社製)1.01質量部、クメンハイドロパーオキサイド(重合開始剤、「パークミル H−80」、日油株式会社製)0.48質量部、及びテトラエチレンペンタミン(和光純薬工業株式会社製)0.34質量部の混合物からなる水溶液を、40℃で2時間維持して、天然ゴムにメタクリル酸メチルをグラフト重合させて、MMAグラフト天然ゴム(MMA−g−NR)を含むポリマー水溶液(1)を得た。
ポリマー水溶液(1)を、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を乾燥させて、下塗り層を形成した。下塗り層の厚みは、1.0μmであり、算術平均表面粗さRaは、0.5μmであった。
(ゴム系粘着剤層の形成)
先ず、ゴム系粘着剤層に利用するMMAグラフト天然ゴムI(MMA−g−NR−I)を以下の通り、作製した。
天然ゴム(野村貿易株式会社製、トルエン30質量%溶液)100質量部(固形分)、メタクリル酸メチル(MMA、三菱瓦斯化学株式会社製)75質量部、及びラジカル重合開始剤(「ナイパーBW」、日本油脂株式会社製)0.3質量部を混合した混合物に、適量のトルエンを加えて、トルエン濃度が25質量%の混合液を得た。そして、その混合液を80℃で12時間維持して、天然ゴムにメタクリル酸メチルをグラフト重合させて、ゴム系粘着剤層用のMMAグラフト天然ゴムI(MMA−g−NR−I)を得た。
MMAグラフト天然ゴムI(MMA−g−NR−I)85質量部、クロロプレン系ゴム(CR、クロロプレン・メタクリル酸共重合物、「スカイプレン570」、東ソー株式会社製)15質量部、テルペン系粘着付与剤(テルペン炭化水素樹脂、「YSレジンPX1150」、ヤスハラケミカル株式会社製)20質量部、イソシアネート系架橋剤(芳香族ポリイソシアネート、「コロネートL」、日本ポリウレタン工業株式会社製)2質量部、紫外線吸収剤(ペンタエリスリトール−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、「SONGNOX1010PW」、堺化学工業株式会社製)3質量部、DOTP可塑剤(テレフタル酸ビス(2−エチルヘキシル)、株式会社ジェイ・プラス製)40質量部を、所定量のトルエンに添加して粘着剤溶液Aを得た。
上記粘着剤溶液Aを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を形成した。このようにして、実施例1のゴム系粘着テープを得た。
〔実施例2〕
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意し、その片面に、ポリマー水溶液(1)からなる下塗り層(厚み:1.0μm、算術平均表面粗さRa:0.5μm)を形成した。
MMAグラフト天然ゴムI(MMA−g−NR−I)の配合量を70質量部に変更し、クロロプレン系ゴムの配合量を、30質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤溶液Bを調製した。
上記粘着剤溶液Bを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を有する実施例2のゴム系粘着テープを得た。
比較例3
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意し、その片面に、ポリマー水溶液(1)からなる下塗り層(厚み:1.0μm、算術平均表面粗さRa:0.5μm)を形成した。
MMAグラフト天然ゴムI(MMA−g−NR−I)の配合量を95質量部に変更し、クロロプレン系ゴムの配合量を、5質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤溶液Cを調製した。
上記粘着剤溶液Cを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を有する比較例3のゴム系粘着テープを得た。
〔実施例4〕
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意した。そして、その軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に、下塗り層を形成せずに、実施例1と同様の粘着剤溶液Aを直接、塗布した。その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を有する実施例4のゴム系粘着テープを得た。
〔実施例5〕
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意した。メタクリル酸メチルの配合量を、35.5質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、MMAグラフト天然ゴム(MMA−g−NR)を含むポリマー水溶液(2)を得た。
ポリマー水溶液(2)を、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を乾燥させて、下塗り層を形成した。下塗り層の厚みは、1.0μmであり、算術平均表面粗さRaは、0.5μmであった。
実施例1と同様の粘着剤溶液Aを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を有する実施例5のゴム系粘着テープを得た。
〔実施例6〕
形成するゴム系粘着剤層の厚みを8μmに変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例6のゴム系粘着テープを製造した。
比較例7
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意し、その片面に、ポリマー水溶液(1)からなる下塗り層(厚み:1.0μm、算術平均表面粗さRa:0.5μm)を形成した。
MMAグラフト天然ゴムI(MMA−g−NR−I)の配合量を0質量部に変更し、クロロプレン系ゴムの配合量を、100質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤溶液Dを調製した。
上記粘着剤溶液Dを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を有する比較例7のゴム系粘着テープを得た。
〔実施例8〕
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意した。メタクリル酸メチルの配合量を、19.1質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、MMAグラフト天然ゴム(MMA−g−NR)を含むポリマー水溶液(3)を得た。
ポリマー水溶液(3)を、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を乾燥させて、下塗り層を形成した。下塗り層の厚みは、1.0μmであり、算術平均表面粗さRaは、0.5μmであった。
実施例2と同様の粘着剤溶液Bを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を有する実施例8のゴム系粘着テープを得た。
〔実施例9〕
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意し、その片面に、実施例8と同様のポリマー水溶液(3)からなる下塗り層(厚み:1.0μm、算術平均表面粗さRa:0.5μm)を形成した。
MMAグラフト天然ゴムI(MMA−g−NR−I)の配合量を30質量部に変更し、クロロプレン系ゴムの配合量を90質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤溶液Eを調製した。
上記粘着剤溶液Eを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を有する実施例9のゴム系粘着テープを得た。
〔実施例10〕
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意し、その片面に、ポリマー水溶液(1)からなる下塗り層(厚み:1.0μm、算術平均表面粗さRa:0.5μm)を形成した。
MMAグラフト天然ゴムI(MMA−g−NR−I)の配合量を30質量部に変更し、クロロプレン系ゴムの配合量を90質量部に変更し、可塑剤をDINP可塑剤(フタル酸ビス(イソノニル))40質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤溶液Fを調製した。
上記粘着剤溶液Fを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を有する実施例10のゴム系粘着テープを得た。
〔実施例11〕
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意し、その片面に、ポリマー水溶液(1)からなる下塗り層(厚み:1.0μm、算術平均表面粗さRa:0.5μm)を形成した。
クロロプレン系ゴム15質量部に替えて、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR、「Nipol DN219」、日本ゼオン株式会社製)15質量部を用いつつ、可塑剤をDINP可塑剤(フタル酸ビス(イソノニル))40質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤溶液Gを製造した。
上記粘着剤溶液Fを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmのゴム系粘着剤層を有する実施例11のゴム系粘着テープを得た。
〔比較例1〕
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意し、その片面に、ポリマー水溶液(1)からなる下塗り層(厚み:1.0μm、算術平均表面粗さRa:0.5μm)を形成した。
MMAグラフト天然ゴムI(MMA−g−NR−I)の配合量を100質量部に変更し、クロロプレン系ゴムの配合量を0質量部に変更し、可塑剤をDINP可塑剤(フタル酸ビス(イソノニル))40質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤溶液Hを調製した。
上記粘着剤溶液Hを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmの粘着剤層を有する比較例1の粘着テープを得た。
〔比較例2〕
実施例1と同様の軟質ポリ塩化ビニルフィルムを用意し、その片面に、ポリマー水溶液(1)からなる下塗り層(厚み:1.0μm、算術平均表面粗さRa:0.5μm)を形成した。
クロロプレン系ゴム15質量部に替えて、スチレンブタジエンゴム(SBR、商品名「JSR 0061」、JSR株式会社製)15質量部を用いつつ、可塑剤をDINP可塑剤(フタル酸ビス(イソノニル))40質量部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、粘着剤溶液Iを得た。
上記粘着剤溶液Iを、下塗り層に積層する形で、上記軟質ポリ塩化ビニルフィルムの片面に塗布し、その塗布物を130℃で90秒間加熱することで乾燥させて、厚み10μmの粘着剤層を有する比較例2の粘着テープを得た。
〔評価1:テープ繰り出し時の帯電電位の測定〕
各実施例及び各比較例の粘着テープについて、以下に示される方法で、テープ繰り出し時の帯電電位を測定した。
ロール状に巻き取られた粘着テープの試験サンプルS(長さ:100m、幅:0.1m)を、5℃、45%RHの環境下で1時間放置して養生した。その後、試験サンプルSを、図3に示されるような、繰り出し装置100の回転軸(回転ローラ)101にセットし、その試験サンプルSを、他の回転軸(回転ローラ)102に巻き取らせる形で、20m/分の速度で繰り出させた。そのような状態において、繰り出す側の試験サンプルSのロール表面から、10cm離れた位置に、帯電電位測定器200(携帯用静電モニタ、「KSD−2000」、春日電機株式会社製)を配置して、試験サンプルSの帯電電位(kV)を測定した。測定結果は、表1に示した。
なお、帯電電位(kV)が、±8.0kV以下であれば、その試験サンプルは、静電気の発生が抑制されていると言える。更に帯電電位(kV)が、±5.0kV以下であれば、その試験サンプルは、特に静電気の発生が抑制されていると言える。
〔評価2:粘着テープの最大伸び(%)の測定〕
各実施例及び各比較例の粘着テープについて、JIS−K−7127に従って、MD方向の最大伸び(%)を測定した。測定結果は、表1に示した。
〔評価3:180°引き剥がし粘着力の測定(1)〕
各実施例及び各比較例で得られた粘着テープから、幅20mm×長さ100mmの試験サンプルを切り出した。試験サンプルの粘着面を、SUS板(SUS304板)に対して、23℃、50%RHの条件下で、重さ2.0kg、幅30mmのローラーを1往復させて貼り合わせた。23℃、50%RHの条件下で、30分間放置した後、引張試験機を用いて、JIS Z 0237に準拠して、引張速度0.3m/分で、180°剥離試験を行い、引き剥がし粘着力(N/20mm)を測定した。測定結果は、表1に示した。
〔評価4:180°引き剥がし粘着力の測定(2)〕
引張速度を、30m/分に変更したこと以外は、評価3の測定方法と同様にして、各実施例及び各比較例で得られた粘着テープ(試験サンプル)の引き剥がし粘着力(N/20mm)を測定した。測定結果は、表1に示した。
〔評価5:180°引き剥がし粘着力の測定(3)〕
温度条件を、0℃に変更したこと以外は、評価3の測定方法と同様にして、各実施例及び各比較例で得られた粘着テープ(試験サンプル)の引き剥がし粘着力(N/20mm)を測定した。測定結果は、表1に示した。
Figure 0006785058
なお、表1中の「部」は、質量部を意味する。また、比較例2のSBRは、比誘電率が1.0であり、低比誘電率のゴム成分に該当するものである。ただし、表1では、便宜上、比較例2のSBRは、高比誘電率のゴム成分の欄に記載されている。
実施例1,2,4〜6,8〜11及び比較例3,7のゴム系粘着テープは、表1に示されるように、何れも帯電電位(kV)が±8.0kV以下であり、静電気の発生が抑制されていることが確かめられた。
これに対し、比較例1、2の粘着テープでは、粘着剤層が何れも高比誘電率のゴム成分を含んでいないため、帯電電位(kV)が、それぞれ11.0kV、−9.0kVとなった。このように比較例1、2の粘着テープは、静電気が発生し易いことが確かめられた。
なお、低温条件下(0℃)での粘着力については、望ましくは、0.15N/20mm以上である。実施例1,2,4〜6,8〜11及び比較例3,7のうち、比較例7以外の各実施例は、何れも低温条件下(0℃)での粘着力が、15N/20mm以上であった。
また、実施例1,2,4〜6,8〜11及び比較例3,7のゴム系粘着テープのうち、実施例1,2,比較例3,実施例5,6,比較例7,実施例8〜11(つまり、実施例4以外)のゴム系粘着テープは、ポリ塩化ビニル系基材とゴム系粘着剤層との間に、下塗り層を備えている。ポリ塩化ビニル系基材は高極性であるため、非極性のゴム系粘着剤層とは通常くっ付きにくい。そこで、実施例1,2,比較例3,実施例5,6,比較例7,実施例8〜11のように、ポリ塩化ビニル系基材の上に下塗り層(ゴムとアクリルの共重合物)を設けることで、ポリ塩化ビニル系基材上にゴム系粘着剤層をくっ付けることができる。
10,10A…ゴム系粘着テープ、11…ポリ塩化ビニル系基材、12…ゴム系粘着剤層、13…下塗り層、100…繰り出し装置、101…回転軸(繰り出し側)、102…他の回転軸(巻き取り側)、200…帯電電位測定器、S…試験サンプル

Claims (7)

  1. フィルム状のポリ塩化ビニル系基材と、
    前記ポリ塩化ビニル系基材の片面に配され、主成分としてゴム成分を含むゴム系粘着剤層とを有し、
    前記ゴム系粘着剤層は、前記ゴム成分として、クロロプレン系ゴム及び/又はアクリロニトリルブタジエンからなり、かつ比誘電率が4.0以上である高比誘電率ゴム成分と、天然ゴムに由来する構造を50質量%以上含む変性天然ゴムからなり、かつ比誘電率が4.0未満である低比誘電率ゴム成分とを含み、
    前記ゴム成分中における前記高比誘電率ゴム成分及び前記低比誘電率ゴム成分の合計質量(100質量%)に対する前記高比誘電率ゴム成分の含有割合(質量%)は、10質量%以上90質量%以下であり、
    前記ゴム系粘着剤層における全ゴム成分の含有率は、50質量%以上であるゴム系粘着テープ。
  2. 前記ゴム系粘着剤層の厚みが、1μm〜50μmである請求項1に記載のゴム系粘着テープ。
  3. JIS−K−7127に従って測定される前記ポリ塩化ビニル系基材の最大伸びが、100%以上である請求項1又は2に記載のゴム系粘着テープ。
  4. 前記ポリ塩化ビニル系基材の厚みが、20μm〜200μmである請求項1〜3の何れか一項に記載のゴム系粘着テープ。
  5. 前記ポリ塩化ビニル系基材と前記ゴム系粘着剤層との間に、下塗り層を有する請求項1〜4の何れか一項に記載のゴム系粘着テープ。
  6. 前記ゴム系粘着剤層の0℃環境下における粘着力が、0.20N/20mm以上である請求項1〜5の何れか一項に記載のゴム系粘着テープ。
  7. 金属板加工に用いられる、請求項1〜6の何れか一項に記載のゴム系粘着テープ。
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