JP6783727B2 - 二酸化炭素施用装置 - Google Patents
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Description
吸着タンクに吸着された二酸化炭素は、例えば昼間に吸着タンクから脱離され、農業用ハウス内に施用される。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す二酸化炭素施用装置1は、燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を回収し、農業用ハウス内に供給するための装置である。二酸化炭素施用装置1は、農業用ハウスの内部又は外部に配置される。
また、二酸化炭素施用装置1は、排ガス流路10と、第1取込流路11と、冷却空気流路12と、第2取込流路13と、施用空気流路14と、供給流路15とを備える。
燃焼装置2は、主に夜間、重油や灯油等の燃料を燃焼させ、農業用ハウス内の空気を温
める装置である。燃焼排ガスは、煙突である排ガス流路10を介して農業用ハウス外に排出される。
第1液体貯留タンク3は、燃焼装置2から発生した燃焼排ガスの一部を液体Lによって冷却及び浄化するための装置である。本実施形態では、第1液体貯留タンク3は円筒状である。
ている。つまり、本実施形態では、遮蔽部の上面全体が傾斜面31Aとなっている。
開閉弁12Bは、冷却配管12A内に取り付けられている。開閉弁12Bは、冷却配管12Aによる冷却空気の供給時に開けられる。開閉弁12Bは、例えばソレノイド弁を用いることができる。
て、第2液体貯留タンク4内の液体L中に供給される。つまり、冷却空気流路12から供給される冷却空気は、第1液体貯留タンク3内の液体Lと第2液体貯留タンク4内の液体Lとを冷却する。
第2液体貯留タンク4は、第1液体貯留タンク3を通過した燃焼排ガスを再度冷却及び浄化するための装置である。つまり、二酸化炭素施用装置1は、燃焼排ガスを2段階で冷却及び浄化する。
ブロワ5は、供給流路15に設けられ、第1液体貯留タンク3及び第2液体貯留タンク4の液体中を通過した燃焼排ガスを液体貯留タンクの下流側に導くように構成された機器である。本実施形態では、ブロワ5は、燃焼排ガスを吸着タンク6、農業用ハウス内及び農業用ハウス外に供給する。ブロワ5は、供給流路15の第2供給配管15Bに配置されている。
吸着タンク6は、燃焼排ガス中の二酸化炭素を吸着する吸着材が内部に配置されている。二酸化炭素の吸着工程では、ブロワ5によって供給された燃焼排ガス中の二酸化炭素が吸着材によって吸着される。吸着材としては、例えば活性炭、ゼオライト等の多孔質材料などが使用できる。
用空気流路14は、施用配管14Aと、開閉弁14Bとを有する。
制御部7は、二酸化炭素施用装置1の運転を制御する装置である。具体的には、制御部7は、ブロワ5の運転及び停止の制御、ソレノイド弁の開閉の制御等を行う。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)燃焼排ガスと共に吸い上げられた液体Lが、燃焼排ガスの流路を塞ぐプレート31に付着し、液体貯留タンク内からブロワ5側に排出されることが抑制される。また、プレート31の上側に付着した液滴は、傾斜面31Aによって下方に落下する。そのため、プレート31の上に液滴が滞留してブロワ5に吸い上げられることが抑制される。その結果、液体Lの吸い上げに起因するブロワ5の故障が抑制される。また、液体貯留タンク内の液体の減少が抑えられる。
(1c)遮蔽部としてプレート31を用いることで、燃焼排ガスの流動路を確保しつつ、ブロワ5による液体の吸い上げを抑制できる。
[2−1.構成]
図5は、第2実施形態の二酸化炭素施用装置における第1液体貯留タンク3Aを示す図である。第2実施形態の二酸化炭素施用装置において、第1液体貯留タンク3A以外の構成については図1の二酸化炭素施用装置1と同様であるため、これらの構成の説明は省略する。
本実施形態では、第1液体貯留タンク3Aは、遮蔽部としてプレート34を有する。プレート34は、液体Lの液面の鉛直方向上方に配置され、第1液体貯留タンク3A内における燃焼排ガスの流路の少なくとも一部を塞ぐ。
と同様である。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)第2取込流路13(つまり排出口33)の一部を遮蔽部として構成することで、遮蔽部を設けるための部品点数の増加を抑制することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
4…第2液体貯留タンク、5…ブロワ、6…吸着タンク、7…制御部、
8…予備タンク、10…排ガス流路、11…第1取込流路、12…冷却空気流路、
12A…冷却配管、12B…開閉弁、13…第2取込流路、14…施用空気流路、
14A…施用配管、14B…開閉弁、15…供給流路、15A…第1供給配管、
15B…第2供給配管、16…排出流路、17…排水路、17A…チャッキ弁、
31…プレート、31A…傾斜面、32…プレート支持部、33…排出口、
34…プレート。
Claims (5)
- 燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を農業用ハウス内に供給する二酸化炭素施用装置であって、
液体を貯留し、燃焼排ガスが前記液体中を通過するように構成された少なくとも1つの液体貯留タンクと、
前記液体中を通過した前記燃焼排ガスを前記液体貯留タンクの下流側に供給するように構成された供給流路と、
前記供給流路に設けられ、前記液体中を通過した前記燃焼排ガスを前記液体貯留タンクの下流側に導く機器と、
を備え、
前記少なくとも1つの液体貯留タンクは、前記液体の液面の鉛直方向上方、かつ鉛直方向から視て前記少なくとも1つの液体貯留タンクにおける前記燃焼排ガスの排出口と重なる位置に配置された遮蔽部を有し、
前記遮蔽部は、前記排出口と対向すると共に、水平方向に対し傾斜した傾斜面を有し、
前記少なくとも1つの液体貯留タンクは、前記遮蔽部として、板面が水平方向に対し傾斜するように配置されたプレートを有し、
前記プレートは、前記プレートの周囲全体に前記燃焼排ガスの流路が形成されるように、前記少なくとも1つの液体貯留タンクの内面と離間して配置される、二酸化炭素施用装置。 - 請求項1に記載の二酸化炭素施用装置であって、
前記傾斜面には、貫通孔が形成されていない、二酸化炭素施用装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の二酸化炭素施用装置であって、
鉛直方向から視て、前記排出口は、前記プレートのうち前記プレートの重心よりも鉛直方向下側に位置する部分と重なり、前記プレートのうち前記プレートの重心よりも鉛直方向上側に位置する部分と重ならない、二酸化炭素施用装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の二酸化炭素施用装置であって、
前記少なくとも1つの液体貯留タンク内の前記液体に冷却空気を供給する冷却配管を備え、
前記プレートは、前記冷却配管によって支持される、二酸化炭素施用装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の二酸化炭素施用装置であって、
前記供給流路は、前記少なくとも1つの液体貯留タンク内に突出する排出管を有し、
前記プレートは、前記排出管と接続される、二酸化炭素施用装置。
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