JP6780854B2 - モータカバとアクチュエータ - Google Patents
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Description
まず、横断面形状がU字形状をなすボディがあり、このボディ内には電子部品が実装された回路基板が収容されている。上記ボディの両端開口部には固定板がそれぞれ取り付けられている。
すなわち、上記ボディの下部であって左右角部には内側に開口したC字形状溝が長手方向に延長された状態で設けられていて、その内面には雌ねじ部が形成されている。一方、上記固定板の下部であって左右角部には貫通孔が形成されている。
すなわち、組立ねじを貫通孔を通してC字形状溝の雌ねじ部に螺合させる際、摩耗粉等がボディ内に落下・飛散してしまうことがあり、収容されている回路基板、回路基板に実装されている各種電子部品に悪影響を与えてしまうという問題があった。
上記問題は組立ねじがセルフタップねじの場合に顕著である。すなわち、上記C字形状溝に予め雌ねじ部が形成されておらず、上記組立ねじによりセルフタッピングで上記C字形状溝に螺合させていくため、多量の切粉が発生してボディ内に落下・飛散してしまうからである。
又、請求項2によるモータカバは、請求項1記載のモータカバにおいて、上記略C字形状溝の開口部は、上記モータカバ本体の外側に向かって形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるモータカバは、請求項1記載のモータカバにおいて、上記略C字形状溝の開口部は、上記モータカバ本体の内側に向かって形成されていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるモータカバは、請求項1〜請求項3の何れかに記載のモータカバにおいて、上記凸部が形成された上記カバ部材には、上記略C字形状溝の開口部を狭める方向に付勢する肉盛部が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるモータカバは、請求項1〜請求項4の何れかに記載のモータカバにおいて、上記モータカバ本体には回路基板が内装されることを特徴とするものである。
又、請求項6によるアクチュエータは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のモータカバを備えたことを特徴とするものである。
又、請求項2によるモータカバによると、請求項1記載のモータカバにおいて、上記第1カバ部材の2辺と上記第2カバ部材の2辺とを係合させることで、上記モータカバ本体は、筒状に形成されるものであり、上記第1カバ部材と上記第2カバ部材の何れか一方の2辺には、上記略C字形状溝が形成され、上記第1カバ部材と上記第2カバ部材の何れか他方の2辺には、上記凸部が形成される構成になっているので、上記と同様の効果を奏することができる。
又、請求項3によるモータカバによると、請求項2記載のモータカバにおいて、上記略C字形状溝は、上記2辺の全域に形成され、上記凸部は、上記2辺の全域に形成されているので、切粉の落下・飛散により周囲が汚れてしまうことを防止することができ、特に、略C字形状溝と凸部が全域に設けられているので、切粉が周囲に飛散することを確実に防止できる。
又、請求項4によるモータカバによると、請求項1〜請求項3の何れかに記載のモータカバにおいて、上記略C字形状溝の開口部は、上記モータカバ本体の外側に向かって形成されているので、上記した効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項5よるモータカバによると、請求項1〜請求項3の何れかに記載のモータカバにおいて、上記略C字形状溝の開口部は、上記モータカバ本体の内側に向かって形成されており、このような構成でも同様の効果を奏することができる。
又、請求項6によるモータカバによると、請求項1〜請求項5の何れかに記載のモータカバにおいて、上記凸部が形成された上記カバ部材には、上記略C字形状溝の開口部を狭める方向に付勢する肉盛部が設けられているので、上記開口部を狭くしてより強固な固定状態を得ることができる。
又、請求項7によるモータカバによると、請求項1〜請求項6の何れかに記載のモータカバにおいて、上記モータカバ本体には回路基板が内装されているので、回路基板、回路基板に実装されている各種電気・電子部品が切粉によって悪影響を受けることを防止することができる。
又、請求項8によるアクチュエータによると、請求項1〜請求項6の何れかに記載のモータカバを備えているので、上記した効果を提供できるアクチュエータを得ることができる。
まず、ベース1があり、このベース1は、底壁3と、この底壁3の左右両側に立設された側壁5、7とから構成されている。上記ベース1の一端(図3中左端)にはフロントキャップ9が取り付けられているとともに、他端(図3中右端)には軸受支持部材11が取り付けられている。又、上記ベース1の上面側には開口部12が形成されている。又、上記底壁3にはストッパ用ねじ4、4が取り付けられている。
尚、図6、図8示すように、上記上側カバ部材61の内面には放熱シート96が設けられていて、回路基板91に形成された図示しない銅箔パターンに接触している。この放熱シート96は、回路基板91の一端が上記上側カバ部材61の内側に形成された凹部72に嵌め込まれることで、回路基板91と上側カバ部材61との間に挟まれるようになっている。そして、銅箔パターン、放熱シート96、モータカバ41の順に伝熱して、回路基板91上の電気・電子部品で発生する熱を放熱するように構成されている。
尚、本実施の形態における上記固定ねじ105、105は通常のセルフタップネジであるが、切粉飛散防止効果をさらに高める為に、表面に切粉飛散防止処理が施されたセルフタップねじを使用することも考えられ。そのようなものとしては、例えば、日東精工株式会社製の「CPグリップ(登録商標)」がある。
まず、アクチュエータとしての一般的な作用から説明する。
駆動モータ43が正・逆適宜の方向に回転することにより、オルダム式カップリング47を介してボールねじ軸13が同方向に回転する。このボールねじ軸13の回転によりボールねじナット21及びスライダ33が、往・復適宜の方向に移動する。それによって、スライダ33に搭載されている機器が所望の動作を行なう。
まず、モータカバ41のモータカバ本体57であるが、二本の固定ねじ101、101を、上部カバ部材61の左右のC字形状溝69、69を通して、軸受支持部材11の左右の穴99、99の雌ねじ部に螺合させることにより、上記軸受支持部材11に固定される。
又、モータカバキャップ59であるが、二本の固定ねじ105、105を、上記モータカバキャップ59の左右の貫通孔103、103を通して、上記モータカバ本体57の上側カバ部材61の左右のC字形状溝73、73に、セルフタッピングにより螺合させることにより、上記モータカバ本体57に固定される。
その際、上記モータカバ本体の下側カバ部材63の底壁77の左右の肉盛部83、83により、上記C字形状溝73、73の外向開口部75、75は閉じられる方向に付勢される。
まず、モータカバ41内における切粉の落下・飛散を防止することができ、切粉の落下・飛散により、モータ43、回路基板91、回路基板91に実装されている各種電気・電子部品が悪影響を受けることを防止することができる。これは、モータカバ本体57の上側カバ部材61の左右両端に設けられたC字形状溝73、73がその外向開口部75、75を文字通り外側に向けていて、そこに下側カバ部材63を設置することにより、上記C字形状溝73、73内で発生した切粉がモータカバ41内へ落下・飛散する可能性をなくしたからである。
又、上記外向開口部75、75には下側カバ部材63の左右側壁79、79に設けられた凸部81、81が係合されているので、上記C字形状溝73、73内で発生した切粉がモータカバ41の外側に落下・飛散することもなく、切粉の落下・飛散により周囲が汚れてしまうことを防止することができる。
特に、外向開口部75、75の全域を凸部81、81で塞いでいるので、通常のセルフタップねじを使用しても、切粉が周囲に飛散することを防止できる。
又、上記下側カバ部材63の左右両端には上記左右のC字形状凹部73、73の外向開口部75、75を閉じる方向に付勢する肉盛部83、83が設けられているので、より強固な固定状態を得ることができる。
又、上記固定ねじ105、105として、その外表面に切粉飛散防止処理が施されたものを使用すれば、より切粉の飛散を防止することができる。
又、回路基板91の取付構造において、モータカバ41の上部カバ部材61にT字型溝71を設けそこにナット97を内装する構成にしているので、回路基板91の大きさに応じてナット97の位置を適宜変更することができ、様々な大きさの回路基板91に対応することができる。
又、モータカバ41を2つの部材で構成したので、回路基板91の取付、モータ43との配線処理の作業性も向上させることができる。
まず、前記一実施の形態の場合には、スライダタイプのアクチュエータを例に挙げそのモータカバに本願発明を適用した例を説明したが、それに限定されるものではない。例えば、ロッドタイプのアクチュエータのモータカバに対しても同様に適用可能である。
又、アクチュエータのモータカバに限定されるものではなく、別の種類の機器のモータカバに対しても同様に適用可能である。
又、前記一実施の形態においては、モータカバのモータカバ本体を構成する逆U字形状の上側カバ部材の左右両端にC字形状溝を形成するようにしたが、略平板形状の下側カバ部材の左右両端にC字形状溝を形成するようにしても良い。
又、前記一実施の形態においては、モータカバ本体が横断面形状が逆U字形状の上側カバ部材と略平板上の下側カバ部材とから構成されている例を挙げて説明したが、平板上の上側カバ部材と横断面形状がU字形状の下側カバ部材から構成されているモータカバ本体でも適用可能である。
又、その際、平板上の上側カバ部材と横断面形状がU字形状の下側カバ部材の何れにC字形状溝を形成するかは任意である。
又、前記一実施の形態においては、モータカバキャップを固定ねじでモータカバ本体に共締めする形態としたが、固定ねじで上側カバに下側カバを固定し、モータカバキャップを別の固定方法でモータカバ本体に装着しても良い。
又、前記一実施の形態においては、C字形状溝の開口部がモータカバ本体の外側を向いているが、C字形状溝がモータカバ本体の内側を向いていても良い。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
43 駆動モータ
57 モータカバ本体
59 モータカバキャップ
61 上側カバ部材(第1カバ部材)
63 下側カバ部材(第2カバ部材)
73 C字形状溝(被タッピング部)
75 外向開口部(開口部)
81 凸部
83 肉盛部
91 回路基板
93 電子部品
103 貫通孔
105 固定用ねじ(タップねじ)
Claims (6)
- モータカバ本体を備えていて、
上記モータカバ本体は、第1カバ部材と第2カバ部材とからなり、
上記第1カバ部材と上記第2カバ部材とは係合部を介して一体化されるものであり、
上記係合部は、略C字形状溝と、上記略C字形状溝の開口部を閉塞する凸部とからなり、
上記第1カバ部材と上記第2カバ部材の何れか一方には上記略C字形状溝が形成され、
上記第1カバ部材と上記第2カバ部材の何れか他方には上記凸部が形成され、
上記略C字形状溝には、被タッピング部が設けられ、
上記被タッピング部にタップねじを螺合することで、
上記第1カバ部材と上記第2カバ部材の一方が他方に固定され、
上記第1カバ部材の2辺と上記第2カバ部材の2辺とを係合させることで、
上記モータカバ本体は、筒状に形成されるものであり、
上記第1カバ部材と上記第2カバ部材の何れか一方の2辺には、上記略C字形状溝が形成され、
上記第1カバ部材と上記第2カバ部材の何れか他方の2辺には、上記凸部が形成され、
上記略C字形状溝は、上記2辺の全域に形成され、
上記凸部は、上記2辺の全域に形成されることを特徴とするモータカバ。 - 請求項1記載のモータカバにおいて、
上記略C字形状溝の開口部は、上記モータカバ本体の外側に向かって形成されていることを特徴とするモータカバ。 - 請求項1記載のモータカバにおいて、
上記略C字形状溝の開口部は、上記モータカバ本体の内側に向かって形成されていることを特徴とするモータカバ。 - 請求項1〜請求項3の何れかに記載のモータカバにおいて、
上記凸部が形成された上記カバ部材には、
上記略C字形状溝の開口部を狭める方向に付勢する肉盛部が設けられていることを特徴とするモータカバ。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載のモータカバにおいて、
上記モータカバ本体には回路基板が内装されることを特徴とするモータカバ。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載のモータカバを備えたことを特徴とするアクチュエータ。
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