JP6780564B2 - 気孔解析装置及び気孔解析方法 - Google Patents
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Description
(全体構成)
図1に示す気孔解析装置10は、形状測定部12、記憶部14、入力部16、出力部18、及び演算処理部20とを備え、それらがバス22を介して接続されている。演算処理部20は、予め格納されている基本プログラムや演算処理プログラム等のアプリケーションプログラムを読み出して、これら各種プログラムに従って、気孔解析装置10全体を制御する。演算処理部20は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行できる。
演算処理部20における気孔解析処理のうち気孔径演算処理について説明する。演算処理部20は、3次元形状情報26の中から、測定点がx軸に平行に1列に並んだ第1形状データ28を読み出す(図3A)。次いで演算処理部20は、第1形状データ28の中から、両隣の測定点よりも高さ方向の情報の値が大きい(z座標の値が大きい)測定点(極大点という)を探索する。なお、第1形状データ28のうち、両端の測定点は、内側の隣の測定点よりz座標の値が大きい場合は、極大点とする。本図の場合、演算処理部20は、測定点30A〜30FをX極大点とし、第1極大点群30を求める(図3B)。演算処理部20は、第1極大点群30に基づいて、隣り合うX極大点30A,30B間の距離L1A、X極大点30B,30C間の距離L1B、X極大点30C,30D間の距離L1C、X極大点30D,30E間の距離L1D、X極大点30E,30F間の距離L1Eを、第1気孔径として算出する。ここで求めた第1気孔径は、多孔体24における最も小さい気孔の直径に相当する。本実施形態の場合、測定できる気孔径は、20μm〜4mmである。サンプリング定理により、測定できる最小の気孔径は水平方向の分解能10μmの2倍の20μmとなる。測定できる最大の気孔径は、測定視野に入る範囲で4mmとなる。
気孔解析装置10の動作及び効果について説明する。形状測定部12は、搬送中の多孔体24を上方から撮像し、3次元形状情報26を取得し、演算処理部20に出力する。演算処理部20は、形状測定部12から3次元形状情報26が入力されると、3次元形状情報26の中から、測定点が所定の間隔(例えば、10μm)でx軸に平行に1列に並んだ第1形状データ28を1つ読み出す。
演算処理部20における気孔解析処理のうち気孔体積演算処理について説明する。まず、演算処理部20は、3次元形状情報26(図2)の中から、測定点がx軸に平行に1列に並んだ第1形状データ28を読み出す(図5A)。次いで演算処理部20は、3次元形状情報26の中から、隣り合うX極大点30A,30Bの間の測定点(極小点)31を通り、測定点がy軸に平行に1列に並んだ第2形状データ32を読み出す(図5B)。演算処理部20は、X極大点30A,30Bと、測定点31の両隣のY極大点32A,32Bとによる面36、及び測定点31を外郭に含む第1気孔体積を算出する。すなわち、第1気孔体積は、X極大点30A,30Bと、Y極大点32A,32Bと、測定点31を頂点とする多面体の体積である。演算処理部20は、残りのX極大点30B〜30Fについても同様にして第1気孔体積を算出する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
実施例として上記実施形態と同様の方法で多孔体24の気孔体積を測定した。多孔体24は、直径20mm、重量12gの焼結鉱を用いた。形状測定部12は、3次元形状計(アリコナ社製、型番:IF−Sensor R25)を用いた。比較例として水銀ポロシメータ((株)島津製作所製、型番:オートポア9520)を用いて、上記実施例の測定が終わった後の多孔体24の気孔体積を測定した。その結果を図6〜図8に示す。
20 演算処理部
24 多孔体
28 第1形状データ
30A〜30F 極大点
32 第2形状データ
32A,32B 極大点
36 面
Claims (10)
- 多孔体の表面形状を測定する形状測定部と、
前記形状測定部で得られた3次元形状情報から、気孔を解析する演算処理部と
を備え、
前記演算処理部は、
前記3次元形状情報に含まれる第1形状データに基づいて、複数のX極大点を含む極大点群から、隣り合うX極大点間の距離を気孔径として算出し、前記極大点群から極小点を取り除く処理を、
前記極小点がなくなるまで繰り返す
ことを特徴とする気孔解析装置。 - 前記演算処理部は、前記気孔径の分布を算出することを特徴とする請求項1記載の気孔解析装置。
- 前記演算処理部は、
前記第1形状データに基づいて、複数のX極大点を含む極大点群から、隣り合うX極大点間の距離と、
前記X極大点間の極小点を挟んで、前記第1形状データに直交する第2形状データに基づく隣り合うY極大点間の距離の平均を、
前記気孔径として算出する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の気孔解析装置。 - 前記演算処理部は、
前記第1形状データに基づいて、複数のX極大点を含むX極大点群から隣り合うX極大点と、
前記X極大点間の極小点を挟んで前記第1形状データに直交する第2形状データに基づく隣り合うY極大点と、
前記極小点と、
を頂点とする多面体の体積を気孔体積として算出し、
前記X極大点群から極小点を取り除く処理を、
前記極小点がなくなるまで繰り返す
ことを特徴とする請求項1記載の気孔解析装置。 - 前記演算処理部は、前記気孔体積の分布を算出することを特徴とする請求項4記載の気孔解析装置。
- 多孔体の表面形状を測定する形状測定ステップと、
前記形状測定ステップで得られた3次元形状情報から、気孔を解析する演算処理ステップと
を備え、
前記演算処理ステップは、
前記3次元形状情報に含まれる第1形状データに基づいて、複数のX極大点を含む極大点群から、隣り合うX極大点間の距離を気孔径として算出し、前記極大点群から極小点を取り除く処理を、
前記極小点がなくなるまで繰り返す
ことを特徴とする気孔解析方法。 - 前記演算処理ステップは、前記気孔径の分布を算出することを特徴とする請求項6記載の気孔解析方法。
- 前記演算処理ステップは、
前記第1形状データに基づいて、複数のX極大点を含む極大点群から、隣り合うX極大点間の距離と、
前記X極大点間の極小点を挟んで、前記第1形状データに直交する第2形状データに基づく隣り合うY極大点間の距離の平均を、
前記気孔径として算出する
ことを特徴とする請求項6又は7記載の気孔解析方法。 - 前記演算処理ステップは、
前記第1形状データに基づいて、複数のX極大点を含むX極大点群から隣り合うX極大点と、
前記X極大点間の極小点を挟んで前記第1形状データに直交する第2形状データに基づく隣り合うY極大点と、
前記極小点と、
を頂点とする多面体の体積を気孔体積として算出し、
前記X極大点群から極小点を取り除く処理を、
前記極小点がなくなるまで繰り返す
ことを特徴とする請求項6記載の気孔解析方法。 - 前記演算処理ステップは、前記気孔体積の分布を算出することを特徴とする請求項9記載の気孔解析方法。
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JP2017071734A JP6780564B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 気孔解析装置及び気孔解析方法 |
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JP2017071734A JP6780564B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 気孔解析装置及び気孔解析方法 |
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JP2018173345A JP2018173345A (ja) | 2018-11-08 |
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- 2017-03-31 JP JP2017071734A patent/JP6780564B2/ja active Active
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