JP6780541B2 - 迂回推奨領域推定システム、迂回推奨領域推定プログラムおよびナビゲーション装置。 - Google Patents

迂回推奨領域推定システム、迂回推奨領域推定プログラムおよびナビゲーション装置。 Download PDF

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Description

本発明は、迂回推奨領域推定システム、迂回推奨領域推定プログラムおよびナビゲーション装置に関する。
現時点では必要ないが将来的に通行を回避する必要が予想される地域または地点に関する情報を回避エリア情報として記憶しておく技術が提案されている(特許文献1、参照)。特許文献1において、渋滞のような交通状況に関する場合のみならず、治安が悪く将来の乗員に対する安全という観点から回避エリアが設定されることが開示されている。
特開2002−156236号公報
しかしながら、将来的に治安が悪くなることを予測することは困難であり、不適切な回避エリアを案内してしまうという問題があった。一方、自治体や警察から提供された治安情報に基づいて、回避エリアすれば不適切な回避エリアを案内する可能性は低減できるが、治安情報の提供エリアが限定される問題や、治安情報の提供頻度が低いという問題があった。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、治安が悪い迂回推奨領域を早期に推定できる技術を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明の迂回推奨領域推定システムは、車両からプローブ情報を収集するプローブ情報収集部と、車両が迂回した場合に、当該迂回がなければ進行する予定であった方向である進行回避方向を、プローブ情報に基づいて取得する進行回避方向取得部と、進行回避方向の方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域として推定する迂回推奨領域推定部と、を備える。
前記の目的を達成するため、本発明の迂回推奨領域推定プログラムは、コンピュータを、車両からプローブ情報を収集するプローブ情報収集部、車両が迂回した場合に、当該迂回がなければ進行する予定であった方向である進行回避方向を、プローブ情報に基づいて取得する進行回避方向取得部、進行回避方向の方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域として推定する迂回推奨領域推定部、として機能させる。
以上説明した本発明の構成において、迂回がなければ進行する予定であった進行回避方向の方向依存度が基準値未満である領域は、どの方向から進入する場合でも通行を避けたい領域であると推定でき、治安が悪い迂回推奨領域であると推定できる。一方、渋滞や交通規制がある領域においては、進行回避方向の方向依存度が強くなる可能性が高い。渋滞や交通規制を回避する際の進行回避方向は、渋滞や交通規制が生じている道路の方向に強く依存するからである。従って、進行回避方向の方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域として推定することにより、単に渋滞や交通規制がある領域を迂回推奨領域であると誤って推定する可能性を低減できる。また、車両からプローブ情報を収集すれば迂回推奨領域できるため、迂回推奨領域を早期に推定できる。
迂回推奨領域推定システムのブロック図である。 図2Aは迂回地点の模式図、図2Bは迂回推奨道路の模式図、図2Cは迂回推奨領域の模式図である。 図3Aは迂回推奨道路推定処理のフローチャート、図3Bは迂回推奨領域推定処理のフローチャートである。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)迂回推奨領域推定システムの構成:
(2)迂回推奨領域推定システムの処理:
(3)他の実施形態:
(1)迂回推奨領域推定システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかる迂回推奨領域推定システム10の構成を示すブロック図である。迂回推奨領域推定システム10は、例えば多数の車両や当該車両に搭載された車載器に配信するための地図情報30aを作成するサーバである。迂回推奨領域推定システム10は、CPUとRAMとROM等を備える制御部20と記録媒体30と通信部40を備えており、当該記録媒体30やROMに記憶された迂回推奨領域推定プログラム21を制御部20が実行する。通信部40は、プローブカー100と通信を行うための通信回路である。
記録媒体30は、地図情報30aとプローブDB(Database)30bを経路DB(Database)30cとを記録している。地図情報30aは、迂回推奨領域情報30a1を含む。地図情報30aは、2個のノード間を接続するリンクを特定するリンクデータと、前記ノードを示すノードデータ等を含む。リンクは車両が走行可能な道路区間を意味し、ノードは道路区間の始点または終点に相当する交差点を意味する。リンクデータには、道路区間の両端の交差点のうちどちらが始点であるかを示す情報が含まれている。車両の始点の交差点から、他方の交差点、つまり終点の交差点に向けて走行することとなる。また、リンクデータには、道路区間は幅方向の中央に設定された形状補間点の座標を示す形状補間点データが含まれている。迂回推奨領域情報30a1は、迂回地点と迂回推奨道路と迂回推奨領域とを示す。迂回地点と迂回推奨道路と迂回推奨領域の詳細については後述する。
経路DB30cは、地図情報30aが示す道路区間のうち、移動予定経路上の一連の道路区間を示す経路情報を蓄積したデータベースである。本実施形態の移動予定経路は、例えばプローブカー100が出発地から目的地まで移動するための最適な経路であり、ダイクストラ法等の公知の経路探索手法によって、制御部20が予め探索した経路である。迂回推奨領域推定システム10は、経路情報をプローブカー100に配信し、当該プローブカー100では当該経路情報に基づいて経路案内が行われる。経路DB30cにおいては、経路情報ごとに当該経路情報を配信したプローブカー100の識別情報が対応付けて記録されている。
プローブDB30bは、プローブ情報を蓄積したデータベースである。プローブ情報は、プローブカー100の走行軌跡を示す情報であり、本実施形態においてプローブカー100が実際に走行した一連の道路区間を示す情報である。
ここで、プローブカー100について簡単に説明する。なお、図示しないがプローブカー100は多数存在し、それぞれが迂回推奨領域推定システム10と通信可能となっている。プローブカー100は、通信部140と測位部141と制御部120とを備え、地図情報130aと経路情報130cを記録している。地図情報130aは、迂回推奨領域推定システム10にて作成された地図情報30aがプローブカー100に配信されたものである。経路情報130cは、迂回推奨領域推定システム10の経路DB30cに蓄積された経路情報がプローブカー100に配信されたものである。制御部120は、経路情報130cに基づいて移動予定経路の経路案内を行う。経路案内は、地図上に移動予定経路を表示したり、移動予定経路上を移動するための音声案内を出力したりすることで実現できる。通信部140は、迂回推奨領域推定システム10と無線通信を行うための通信回路である。
測位部141は、プローブカー100の現在地を特定するための構成であり、GPS受信部や車速センサやジャイロセンサ等の各種センサを含む。また、制御部120は、測位部141の各種センサが出力した信号に基づいて現在地を特定する。制御部120は、地図情報130aを使用してマップマッチング処理を行い、現在地が存在する道路区間、すなわちプローブカー100が実際に走行した道路区間を順次特定する。制御部20は、プローブカー100が実際に走行した一連の道路区間を示すプローブ情報を生成する。そして、制御部120は、プローブ情報を迂回推奨領域推定システム10に送信する。例えば、制御部120は、プローブカー100が走行する道路区間が変化するごとに、プローブ情報を迂回推奨領域推定システム10に送信してもよい。
次に、迂回推奨領域推定システム10のソフトウェア構成について説明する。迂回推奨領域推定プログラム21は、プローブ情報収集モジュール21aと進行回避方向取得モジュール21bと迂回推奨領域推定モジュール21cとを含む。プローブ情報収集モジュール21aと進行回避方向取得モジュール21bと迂回推奨領域推定モジュール21cは、それぞれコンピュータとしての制御部20をプローブ情報収集部と進行回避方向取得部と迂回推奨領域推定部として機能させるプログラムモジュールである。
プローブ情報収集モジュール21aの機能により制御部20は、車両からプローブ情報を収集する。すなわち、プローブ情報収集モジュール21aの機能により制御部20は、多数のプローブカー100からプローブ情報を受信することで、当該プローブ情報を収集する。
進行回避方向取得モジュール21bの機能により制御部20は、プローブ情報に基づいて当該プローブ情報を送信した車両が迂回したと判定される場合に、当該迂回がなければ進行する予定であった方向である進行回避方向を当該プローブ情報に基づいて取得する。進行回避方向取得モジュール21bの機能により制御部20は、プローブカー100に配信した経路情報130cが示す移動予定経路と、プローブ情報が示すプローブカー100の実際の走行軌跡(一連の道路区間)とを比較する。制御部20は、経路情報130cが示す移動予定経路と、プローブカー100が実際に走行した一連の道路区間とが相違する場合、迂回が発生したと判定する。制御部20は、経路情報130cが示す移動予定経路と、プローブカー100が実際に走行した一連の道路区間とが共通している共通部分の終点に存在する交差点を迂回地点として取得する。
制御部20は、迂回地点における移動予定経路の方向、すなわち移動予定経路上において迂回地点の交差点から退出する予定であった方向を進行回避方向として取得する。また、制御部20は、プローブ情報が示す走行軌跡における迂回地点の通過時刻を迂回時刻として取得する。制御部20は、迂回地点と進行回避方向と迂回時刻とを対応付けて迂回推奨領域情報30a1に記録する。
図2Aは、迂回地点Pと進行回避方向Dとを説明するための模式図である。図2Aにおいて、交差点Xにおいて紙面左方向に直進する予定の移動予定経路Mを破線で示し、プローブカー100の実際の走行軌跡Lを実線で示している。交差点Xよりも右側の部分が移動予定経路Mと走行軌跡Lとの共通部分であり、当該交差点Xが当該共通部分の終点となる。そのため、制御部20は、交差点Xを迂回地点Pとして取得する。さらに、制御部20は、移動予定経路M上において、迂回地点Pとしての交差点Xから退出する予定であった方向を進行回避方向Dとして取得する。具体的に、制御部20は、移動予定経路上における交差点Xの次の道路区間の方向を、ノードや形状補間点の座標に基づいて導出し、当該導出した方向を進行回避方向Dとして取得する。なお、制御部20は、移動予定経路Mと走行軌跡Lとの相違を検知した場合に、プローブカー100の現在地を出発地とし、もとの目的地へと向かう新たな移動予定経路Mを探索(リルート探索)してもよい。
迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域として推定する。具体的に、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、複数の進行回避方向Dの組み合わせが予め決められた組み合わせとなった頻度に基づいて、進行回避方向の方向依存度が基準値未満であるか否かを判定する。ここで、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満であるとは、進行回避方向Dが第1レーンを進行する方向となる迂回と、進行回避方向Dが当該第1レーンの対向車線である第2レーンを進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第1閾値以上となることである。すなわち、本実施形態において、複数の進行回避方向Dの組み合わせが決められた組み合わせになるとは、複数の進行回避方向Dが互いに対向車線の方向となることを意味する。
まず、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、地図上において道なり道路を取得する。道なり道路は、例えば路線名や幅員やレーン数が一致する一連の道路区間によって形成される道路であってもよい。また、道なり道路は、順次通過する交差点における進行方向の変化が最も少なくなるように進路を取った場合に通過する一連の道路区間によって形成される道路であってもよい。
図2Bは、迂回地点Pを説明する模式図である。図2Bにおいて、それぞれ直線状の道なり道路C1〜C8が取得されていることとする。ここでは、プローブ情報に基づいて迂回地点P1が新たに取得されたこととして以下説明する。迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、新たに取得した迂回地点P1を含む道なり道路C2における他の迂回地点Pとその進行回避方向Dとを取得する。制御部20は、道なり道路C2上における迂回地点P1から第1上限距離(例えば10km)以内に存在する迂回地点Pである道なり迂回地点P1,P2等を取得する。図の簡略化のため、道なり道路C2上において迂回地点P1,P2のみを図示するが、現実には道なり道路C2上に2個以上の道なり迂回地点P1,P2等が存在する。
制御部20は、道なり迂回地点P1,P2等の進行回避方向Dを取得する。そして、制御部20は、進行回避方向Dが迂回地点P1の進行回避方向D1と同じ方向となる道なり迂回地点P1等の個数である第1レーン迂回数と、進行回避方向Dが迂回地点P1の進行回避方向D1と反対方向となる道なり迂回地点P2等の個数である第2レーン迂回数を取得する。さらに、制御部20は、第1レーン迂回数と第2レーン迂回数とのうち、少ない方を、反対方向の迂回発生頻度として取得し、当該反対方向の迂回発生頻度が第1閾値(例えば5個)以上であるか否かを判定する。すなわち、制御部20は、進行回避方向Dが道なり道路C2上の第1レーンを進行する方向となる迂回と、進行回避方向Dが当該第1レーンの対向車線である第2レーンを進行する方向となる迂回と、が対となって発生した頻度が第1閾値以上であるか否かを判定する。
第1レーン迂回数と第2レーン迂回数とのうち少ない方が第1閾値以上であると判定した場合、制御部20は、道なり道路C2上の距離が最も長くなる2個の道なり迂回地点P1,P2を取得し、道なり道路C2のうち当該2個の迂回地点P1,P2の間の区間を迂回推奨道路F(グレー)として取得する。図2Bにおいては、道なり迂回地点P1,P2が、道なり道路C2上の距離が最も長くなる道なり迂回地点P1,P2であることとする。
さらに、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満であるとは、進行回避方向Dが第1道路を進行する方向となる迂回と、進行回避方向Dが当該第1道路と交差する第2道路を進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第2閾値以上となることである。制御部20は、迂回推奨道路F上の交差点(両端の迂回地点P1,P2も含む)にて、当該迂回推奨道路Fと交差する道なり道路C4〜C8を取得する。迂回推奨道路Fと交差するとは、迂回推奨道路Fと交差する道なり道路C4〜C8とが交差する交差角の大きさが基準以上直角に近いことであり、例えば交差角が60〜120度であることであってもよい。本実施形態において、制御部20は、複数の進行回避方向Dの組み合わせが予め決められた組み合わせとなった頻度に基づいて、進行回避方向の方向依存度が基準値未満であるか否かを判定している。そして、複数の進行回避方向Dの組み合わせが決められた組み合わせとなるとは、複数の進行回避方向Dの交差角の大きさが基準以上直角に近くなることを意味する。
制御部20は、道なり道路C4〜C8のうち、迂回推奨道路Fからの距離が予め決められた第2上限距離(例えば5km)以内の区間に存在する他の迂回地点Pである交差迂回地点P3〜P8の個数を交差道路の迂回発生頻度として取得する。そして、制御部20は、交差迂回地点P3〜P8の個数が第2閾値(例えば5個)以上である場合には迂回推奨道路Fを維持し、当該交差迂回地点P3〜P8の個数が第2閾値未満である場合には迂回推奨道路Fを破棄する。
迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満であり、かつ、迂回の発生時間帯が予め決められた判定条件を満足する領域を迂回推奨領域として推定する。制御部20は、迂回推奨道路F上の道なり迂回地点P1,P2等の迂回時刻と、迂回推奨道路Fに交差する道なり道路C4〜C8上の交差迂回地点P3〜P8の迂回時刻とを取得する。そして、制御部20は、道なり迂回地点P1,P2等と交差迂回地点P3〜P8における迂回が、夜間(例えば19:00〜翌7:00)において一定の基準回数(例えば5回)以上発生している場合には、迂回の発生時間帯が判定条件を満足すると判定し、迂回推奨道路Fを確定する。一方、迂回地点P1,P2等と交差迂回地点P3〜P8における夜間の迂回が、基準回数以上発生していない場合には、迂回の発生時間帯が判定条件を満足しないと判定し、迂回推奨道路Fを破棄する。制御部20は、確定した迂回推奨道路Fを迂回推奨領域情報30a1に記録する。
迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満である複数の迂回地点Pによって囲まれた領域を迂回推奨領域として推定する。具体的に、制御部20は、迂回推奨道路Fの端点である迂回地点Pによって囲まれた領域を迂回推奨領域として推定する。むろん、迂回推奨道路Fの端点は、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満である迂回地点Pに該当する。
図2Cは、迂回推奨領域Rの模式図である。図2Cにおいて、迂回推奨領域Rは実線(8角形)内の領域であり、頂点は迂回地点Pによって構成される。制御部20は、新たに迂回推奨領域情報30a1に記録した迂回推奨道路Fの端点である迂回地点P10,P11から予め決められた第3上限距離(例えば10km)以内に存在する他の迂回推奨道路Fの端点である迂回地点P12〜P20を抽出する。そして、制御部20は、抽出した迂回推奨道路Fの端点P10〜P20から2個選んだすべての組み合わせについて、迂回地点P10〜P20が両端に存在する線分を生成する。制御部20は、生成した線分のなかから輪郭線U1〜U8を抽出し、当該輪郭線U1〜U8の内側の領域を迂回推奨領域Rとして推定する。ここで、輪郭線U1〜U8は、当該輪郭線U1〜U8を含む直線を境界に分割した2個の領域のうち、一方の領域に、抽出した迂回推奨道路Fの端点P10〜P20が1個も存在しない線分である。例えば、輪郭線U1を含む直線を境界に分割した領域のうち、当該境界よりも下方の領域に、迂回推奨道路Fの端点P10〜P20が1個も存在しない。
制御部20は、迂回推奨領域Rを示すポリゴンデータを迂回推奨領域情報30a1に記録する。なお、新たな迂回推奨領域Rが既存の迂回推奨領域Rの少なくとも一部と重なる場合、制御部20は、これらの迂回推奨領域Rを単一の迂回推奨領域Rとして併合してもうよい。制御部20は、以上のようにして、迂回推奨領域情報30a1が更新された地図情報30aに基づいて迂回推奨領域Rを回避する移動予定経路を探索し、当該移動予定経路を示す経路情報130cを車両に配信する。例えば、迂回推奨領域R内に存在する道路区間の探索コストを他の領域の探索コストよりも大きくすることにより、迂回推奨領域Rを回避する車両誘導経路が探索されてもよい。
また、経路情報130cが送信された車両は、移動予定経路上に車両を誘導するための経路案内を行う。すなわち、経路情報130cが送信された車両は、本発明のナビゲーション装置として機能する。なお、なお、車両誘導経路は、迂回推奨領域推定システム10によって探索されなくてもよく、地図情報30aが配信された車両内のナビゲーション装置が探索してもよい。さらに、迂回推奨領域推定システム10は、経路情報130cや地図情報30aだけでなく、迂回推奨領域Rに接近中の車両に警告情報を配信してもよい。
以上説明した本実施形態の構成において、迂回がなければ進行する予定であった進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満である領域は、どの方向から進入する場合でも通行を避けたい領域であると推定でき、治安が悪い迂回推奨領域Rであると推定できる。一方、渋滞や交通規制がある領域においては、進行回避方向Dの方向依存度が強くなる可能性が高い。渋滞や交通規制を回避する際の進行回避方向Dは、渋滞や交通規制が生じている道路の方向に強く依存するからである。従って、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域Rとして推定することにより、単に渋滞や交通規制がある領域を迂回推奨領域Rであると誤って推定する可能性を低減できる。また、プローブカー100からプローブ情報を収集すれば迂回推奨領域Rできるため、迂回推奨領域Rを早期に推定できる。
ここで、対向車線の双方において迂回が発生した頻度が大きい領域は、迂回した際の進行回避方向Dの方向依存度が弱く、治安が悪い迂回推奨領域Rであると推定できる。また、対向車線の双方ともにおいて、渋滞や交通規制が発生する可能性は低く、単に渋滞や交通規制がある領域を迂回推奨領域Rであると誤って推定する可能性を低減できる。そのため、制御部20は、進行回避方向Dが第1レーンを進行する方向となる迂回と、進行回避方向Dが当該第1レーンの対向車線である第2レーンを進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第1閾値以上となる場合に、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満であると判定することで、迂回推奨領域Rを精度よく推定できる。
ここで、互いに交差する2個の道路の双方において迂回が発生した頻度が大きい領域は、進行回避方向Dの方向依存度が弱く、治安が悪い迂回推奨領域Rであると推定できる。また、互いに交差する2個の道路の双方ともにおいて、渋滞や交通規制が発生する可能性は低く、単に渋滞や交通規制がある領域を迂回推奨領域Rであると誤って推定する可能性を低減できる。そのため、制御部20は、進行回避方向Dが第1道路を進行する方向となる迂回と、進行回避方向Dが当該第1道路と交差する第2道路を進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第2閾値以上となる場合に、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満であると判定することで、迂回推奨領域Rを精度よく推定できる。
さらに、制御部20は、迂回の発生時間帯が予め決められた判定条件を満足する領域を迂回推奨領域として推定することにより、治安が悪くなりそうな時間帯で迂回が生じた領域を、治安が悪い迂回推奨領域Rであると推定できる。また、渋滞や交通規制が発生しそうにない時間帯で迂回が生じた領域を、治安が悪い迂回推奨領域Rであると推定できる。
また、制御部20は、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満である複数の迂回地点Pによって囲まれた領域を迂回推奨領域Rとして推定している。これにより、複数の迂回地点で囲まれた内側の領域を迂回推奨領域Rとして推定できる。
(2)迂回推奨領域推定システムの処理:
図3Aは、迂回推奨道路推定処理のフローチャートである。迂回推奨道路推定処理は、プローブ情報を受信するごとに実行する処理である。ただし、迂回推奨道路推定処理は、プローブ情報の蓄積数が予め決められた個数以上となった場合に実行されてもよい。まず、進行回避方向取得モジュール21bの機能により制御部20は、迂回が発生したか否かを判定する(ステップS100)。すなわち、図2Aに示すように、制御部20は、経路情報130cが示す移動予定経路と、プローブ情報が示すプローブカー100の実際の走行軌跡(一連の道路区間)とが相違する場合、迂回が発生したと判定する。
迂回が発生したと判定しなかった場合(ステップS100:N)、制御部20は、迂回推奨道路推定処理の最初に戻る。すなわち、制御部20は、迂回が発生するまで待機する。一方、迂回が発生したと判定した場合(ステップS100:Y)、進行回避方向取得モジュール21bの機能により制御部20は、進行回避方向Dを取得する(ステップS105)。図2Aに示すように、制御部20は、移動予定経路M上において、迂回地点Pとしての交差点Xから退出する予定であった方向を進行回避方向Dとして取得する。また、制御部20は、進行回避方向Dとともに迂回地点Pと迂回時刻を迂回推奨領域情報30a1に記録しておく。
次に、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、進行回避方向Dが道なり道路C2上の第1レーンを進行する方向となる迂回と、進行回避方向Dが当該第1レーンの対向車線である第2レーンを進行する方向となる迂回と、が対となって発生した頻度(反対方向の迂回発生頻度)が第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS110)。すなわち、制御部20は、新たな迂回が発生した迂回地点P1が存在する道なり道路C2にて迂回が発生した際の進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満であるか否かを判定する。具体的に、制御部20は、道なり道路C2上の道なり迂回地点P1,P2等の進行回避方向Dが迂回地点P1の進行回避方向D1と同じ方向となる道なり迂回地点P1等の個数である第1レーン迂回数と、進行回避方向Dが迂回地点P1の進行回避方向D1と反対方向となる道なり迂回地点P2等の個数である第2レーン迂回数のうち、少ない方を反対方向の迂回発生頻度として取得し、当該反対方向の迂回発生頻度が第1閾値以上であるか否かを判定する。
道なり道路C2において進行回避方向Dが反対方向の迂回発生頻度が第1閾値以上であると判定しなかった場合(ステップS110:N)、制御部20は、迂回推奨道路推定処理の最初に戻る。すなわち、制御部20は、道なり道路C2上の区間を迂回推奨道路Fとして推定しない。
一方、道なり道路C2において進行回避方向Dが反対方向の迂回発生頻度が第1閾値以上であると判定した場合(ステップS110:Y)、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、交差道路の迂回発生頻度が第2閾値以上であるか否かを判定する(ステップS120)。まず、制御部20は、新たな迂回が発生した迂回地点P1が存在する道なり道路C2のうち、反対方向の迂回発生頻度が第1閾値以上となる区間(図2Bにおいて迂回地点P1〜P2)を迂回推奨道路Fとして推定する。
次に、図2Bに示すように、制御部20は、迂回推奨道路Fと交差する道なり道路C4〜C8のうち、迂回推奨道路Fからの距離が予め決められた第2上限距離(例えば5km)以内の区間に存在する他の迂回地点Pである交差迂回地点P3〜P8の個数を交差道路の迂回発生頻度として取得し、当該反対方向の迂回発生頻度が第2閾値以上であるか否かを判定する。
交差道路の迂回発生頻度が第2閾値以上であると判定しなかった場合(ステップS120:N)、制御部20は、迂回推奨道路推定処理の最初に戻る。すなわち、制御部20は、ステップS110にて推定した迂回推奨道路Fを破棄する。
一方、交差道路の迂回発生頻度が第2閾値以上であると判定した場合(ステップS120:Y)、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、迂回発生時間帯が判定条件を満足するか否かを判定する(ステップS130)。具体的に、制御部20は、道なり迂回地点P1,P2等と交差迂回地点P3〜P8における迂回が、夜間(例えば19:00〜翌7:00)において一定の基準回数(例えば5回)以上発生している場合には、迂回の発生時間帯が判定条件を満足すると判定する。
迂回発生時間帯が判定条件を満足すると判定しなかった場合(ステップS130:N)、制御部20は、迂回推奨道路推定処理の最初に戻る。すなわち、制御部20は、ステップS110にて推定した迂回推奨道路Fを破棄する。
一方、迂回発生時間帯が判定条件を満足すると判定した場合(ステップS130:Y)、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、迂回推奨道路Fを迂回推奨領域情報30a1に記録する。すなわち、制御部20は、迂回推奨道路Fを確定する。
図3Bは、迂回推奨領域推定処理のフローチャートである。迂回推奨領域推定処理は、新たに迂回推奨道路Fが記録されるごとに実行する処理である。まず、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、新たに記録した迂回推奨道路Fの端点から第3上限距離(例えば10km)以内の他の端点を抽出する(ステップS200)。図2Cに示すように、制御部20は、新たに迂回推奨領域情報30a1に記録した迂回推奨道路Fの端点P10,P11から予め決められた第3上限距離以内に存在する他の迂回推奨道路Fの端点P12〜P20を抽出する。
次に、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、新たに記録した迂回推奨道路Fの端点P10,P11、および、抽出した端点P12〜P20同士を接続する線分のなかから輪郭線U1〜U8を抽出する(ステップS210)。輪郭線U1〜U8は、当該輪郭線U1〜U8を含む直線を境界に分割した2個の領域のうち、一方の領域には迂回推奨道路Fの端点P10〜P20が1個も存在しない線分である。
次に、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、輪郭線U1〜U8によって囲まれた領域を迂回推奨領域Rとして推定する(ステップS220)。そして、迂回推奨領域推定モジュール21cの機能により制御部20は、迂回推奨領域Rを迂回推奨領域情報30a1に記録する(ステップS230)。
(3)他の実施形態:
第1実施形態では、迂回発生時刻の時間帯が判定条件を満足するか否かを判定する処理を行ったが(ステップS130)、当該処理は省略されてもよい。すなわち、本発明では、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域Rとして推定すればよく、少なくとも進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満であるか否かを判定する処理(ステップS110,S120)が行われればよい。また、ステップS110,S120のうち少なくとも一方が行われればよい。
また、迂回発生時刻の時間帯の判定条件は種々考えられる。例えば、迂回発生時刻の時間帯が、渋滞が頻発する時間帯(例えば通勤時間帯)と異なっている場合に、制御部20は、迂回発生時刻の時間帯の判定条件を満足すると判定してもよい。さらに、迂回発生時刻のばらつき(標準偏差,分散等)が閾値以上である場合に、制御部20は、迂回発生時刻の時間帯の判定条件を満足すると判定してもよい。さらに、制御部20は、外部から渋滞情報や交通規制情報を取得し、渋滞や交通規制がない領域であり、かつ、進行回避方向Dの方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域Rとして推定してもよい。
また、必ずしも道なり道路C2が迂回推奨道路Fであるか否かを判定した後に、当該迂回推奨道路Fに基づいて迂回推奨領域Rとして推定しなくてもよい。例えば、制御部20は、道なり道路C2上に限らず一定の距離以内に存在する迂回地点Pを取得し、当該迂回地点Pにおける進行回避方向Dのばらつき(標準偏差,分散等)が閾値以上である場合に、当該迂回地点Pによって囲まれた領域を迂回推奨領域Rとして推定してもよい。この場合、迂回推奨道路Fを推定しなくても済む。
さらに、進行回避方向Dは、必ずしも移動予定経路M上において迂回地点Pから退出する予定であった方向でなくてもよい。例えば、制御部20は、直進する予定であったにも拘わらず右左折した場合に迂回が発生したと判定してもよい。この場合、制御部20は、迂回地点Pの直前の車両の進行方向を、進行回避方向Dとして取得してもよい。
また、迂回が発生したか否かを、迂回推奨領域推定システム10ではなく、プローブカー100が判定してもよい。この場合、プローブカー100は、迂回が発生した場合に限り、プローブ情報を迂回推奨領域推定システム10に送信してもよい。このプローブ情報には、迂回地点Pと進行回避方向Dと特定可能な情報が含まれていればよく、例えば時系列の現在地を示す情報が含まれてもよい。さらに、プローブ情報は、少なくとも迂回が生じたことを特定可能な情報であればよく、リルート探索を要求する情報等であってもよい。また、必ずしも迂回推奨領域推定システム10が進行回避方向Dを特定しなくてもよい。すなわち、プローブカー100が移動予定経路から逸脱した際に、プローブカー100の制御部120が進行回避方向Dを特定し、当該進行回避方向Dを示すプローブ情報を迂回推奨領域推定システム10に送信してもよい。この場合、迂回推奨領域推定システム10は、各プローブカー100の移動予定経路を示す経路情報を記録しておかなくてもよく、プローブカー100が個々に移動予定経路を探索する構成も採用可能である。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。本発明の迂回推奨領域推定システムは、車両と通信可能なサーバであってもよく、通信を介して複数の車両からプローブ情報を収集してもよい。また、迂回推奨領域推定システムは、単一の車両にて実現されてもよく、単一の車両について収集されたプローブ情報に基づいて迂回推奨領域を推定してもよい。ここで、迂回するとは、走行する予定であった道路を、実際は走行することなく他の道路を走行することであってもよい。例えば、迂回するとは、予め探索された移動予定経路を案内している状態で、当該移動予定経路上の道路を走行することなく別の道路を走行することであってもよい。また、迂回するとは、ある道路を道なりに走行している状態から、道なりではない別の道路を走行することであってもよい。さらに、迂回するとは、ある道路を道なりに走行している状態から、道なりではない別の道路を走行し、またもとの道なりの道路に戻ってくることであってもよい。
進行回避方向とは、迂回することによって進行することが中止された方向である。ほとんどの迂回は交差点で行われる。そのため、交差点から退出する予定であった方向が、実際に当該交差点から退出した方向と異なる場合に、当該交差点から退出する予定であった方向が進行回避方向として取得されてもよい。交差点から退出する予定だった方向とは、移動予定経路上における交差点からの退出方向であってもよいし、道なりに走行する場合における交差点からの退出方向であってもよい。また、迂回したか否かは車両において判定されてもよいし、迂回推奨領域推定システムが判定してもよい。
迂回推奨領域推定部は、方向依存度が基準値未満であるか否かを判定してもよいし、方向"非"依存度が基準値以上であるか否かを判定してもよい。方向依存度とは、迂回した際の進行回避方向の偏りがどれぐらい大きいかを示す指標である。また、方向依存度とは、迂回した際の進行回避方向のランダムさがどれぐらい大きいかを示す指標である。迂回推奨領域は、方向依存度が基準値未満となる進行回避方向の迂回が生じた地点に基づいて推定された領域であればよく、当該地点から予め決められた距離以内の領域であってもよいし、当該地点と同一行政区画内の領域であってもよい。
迂回推奨領域推定部は、複数の進行回避方向の組み合わせが予め決められた組み合わせとなった頻度に基づいて、進行回避方向の方向依存度が基準値未満であるか否かを判定してもよい。すなわち、相対的な方向が予め決められた組み合わせとなる複数の進行回避方向が生じた頻度に基づいて、進行回避方向の方向依存度が基準値未満であるか否かを判定してもよい。進行回避方向の組み合わせに基づいて、進行回避方向が一定の方向に強く依存しているか否かを判断できる。例えば、迂回推奨領域推定部は、方向の相違が基準以上の組み合わせとなる複数の進行回避方向が生じた頻度が閾値以上である場合に、進行回避方向の方向依存度が基準値未満であると判定してもよい。
具体的に、進行回避方向の方向依存度が基準値未満であるとは、進行回避方向が第1レーンを進行する方向となる迂回と、進行回避方向が当該第1レーンの対向車線である第2レーンを進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第1閾値以上となることであってもよい。ここで、対向車線の双方において迂回が発生した頻度が大きい領域は、迂回した際の進行回避方向の方向依存度が弱く、治安が悪い迂回推奨領域であると推定できる。また、対向車線の双方ともにおいて、渋滞や交通規制が発生する可能性は低く、単に渋滞や交通規制がある領域を迂回推奨領域であると誤って推定する可能性を低減できる。
さらに、進行回避方向の方向依存度が基準値未満であるとは、進行回避方向が第1道路を進行する方向となる迂回と、進行回避方向が当該第1道路と交差する第2道路を進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第2閾値以上となることであってもよい。ここで、互いに交差する2個の道路の双方において迂回が発生した頻度が大きい領域は、進行回避方向の方向依存度が弱く、治安が悪い迂回推奨領域であると推定できる。また、互いに交差する2個の道路の双方ともにおいて、渋滞や交通規制が発生する可能性は低く、単に渋滞や交通規制がある領域を迂回推奨領域であると誤って推定する可能性を低減できる。なお、道路が交差するとは、2本の道路によって挟まれた角の大きさが一定の基準以上直角に近いことであってもよい。
また、迂回推奨領域推定部は、進行回避方向の方向依存度が基準値未満であり、かつ、迂回の発生時間帯が予め決められた判定条件を満足する領域を迂回推奨領域として推定してもよい。これにより、治安が悪くなりそうな時間帯で迂回が生じた領域を、治安が悪い迂回推奨領域であると推定できる。また、渋滞や交通規制が発生しそうにない時間帯で迂回が生じた領域を、治安が悪い迂回推奨領域であると推定できる。
さらに、迂回推奨領域推定部は、進行回避方向の方向依存度が基準値未満である複数の迂回地点によって囲まれた領域を迂回推奨領域として推定してもよい。これにより、複数の迂回地点で囲まれた内側の領域を迂回推奨領域として推定できる。複数の迂回地点によって囲まれた領域とは、多角形の領域であってもよいし、円形や楕円形の領域であってもよい。
さらに、本発明のように、車両が迂回した際の進行回避方向の方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域として推定する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような装置を備えたナビゲーションシステム、地図情報表示システムや方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…迂回推奨領域推定システム、20…制御部、21…迂回推奨領域推定プログラム、21a…プローブ情報収集モジュール、21b…進行回避方向取得モジュール、21c…迂回推奨領域推定モジュール、30…記録媒体、30a…地図情報、30a1…迂回推奨領域情報、30b…プローブDB、30c…経路DB、40…通信部、100…プローブカー、120…制御部、130c…経路情報、140…通信部、141…測位部、D…進行回避方向、F…迂回推奨道路、L…走行軌跡、M…移動予定経路、P…迂回地点、R…迂回推奨領域

Claims (8)

  1. 車両からプローブ情報を収集するプローブ情報収集部と、
    前記車両が迂回した場合に、当該迂回がなければ進行する予定であった方向である進行回避方向を、前記プローブ情報に基づいて取得する進行回避方向取得部と、
    前記進行回避方向の方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域として推定する迂回推奨領域推定部と、
    を備え、
    前記迂回推奨領域推定部は、複数の前記進行回避方向の組み合わせが予め決められた組み合わせとなった頻度に基づいて、前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満であるか否かを判定し、
    前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満であるとは、
    前記進行回避方向が第1レーンを進行する方向となる迂回と、
    前記進行回避方向が当該第1レーンの対向車線である第2レーンを進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第1閾値以上となることである、
    回推奨領域推定システム。
  2. 車両からプローブ情報を収集するプローブ情報収集部と、
    前記車両が迂回した場合に、当該迂回がなければ進行する予定であった方向である進行回避方向を、前記プローブ情報に基づいて取得する進行回避方向取得部と、
    前記進行回避方向の方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域として推定する迂回推奨領域推定部と、
    を備え、
    前記迂回推奨領域推定部は、複数の前記進行回避方向の組み合わせが予め決められた組み合わせとなった頻度に基づいて、前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満であるか否かを判定し、
    前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満であるとは、
    前記進行回避方向が第1道路を進行する方向となる迂回と、
    前記進行回避方向が当該第1道路と交差する第2道路を進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第2閾値以上となることである、
    迂回推奨領域推定システム。
  3. 前記迂回推奨領域推定部は、前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満であり、かつ、迂回の発生時間帯が予め決められた判定条件を満足する領域を前記迂回推奨領域として推定する、
    請求項1または請求項2に記載の迂回推奨領域推定システム。
  4. 前記迂回推奨領域推定部は、前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満である複数の迂回地点によって囲まれた領域を前記迂回推奨領域として推定する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の迂回推奨領域推定システム。
  5. コンピュータを、
    車両からプローブ情報を収集するプローブ情報収集部、
    前記車両が迂回した場合に、当該迂回がなければ進行する予定であった方向である進行回避方向を、前記プローブ情報に基づいて取得する進行回避方向取得部、
    前記進行回避方向の方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域として推定する迂回推奨領域推定部、
    として機能させ、
    前記迂回推奨領域推定部は、複数の前記進行回避方向の組み合わせが予め決められた組み合わせとなった頻度に基づいて、前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満であるか否かを判定するようにコンピュータを機能させ、
    前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満であるとは、
    前記進行回避方向が第1レーンを進行する方向となる迂回と、
    前記進行回避方向が当該第1レーンの対向車線である第2レーンを進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第1閾値以上となることである、
    迂回推奨領域推定プログラム。
  6. コンピュータを、
    車両からプローブ情報を収集するプローブ情報収集部、
    前記車両が迂回した場合に、当該迂回がなければ進行する予定であった方向である進行回避方向を、前記プローブ情報に基づいて取得する進行回避方向取得部、
    前記進行回避方向の方向依存度が基準値未満である領域を迂回推奨領域として推定する迂回推奨領域推定部、
    として機能させ、
    前記迂回推奨領域推定部は、複数の前記進行回避方向の組み合わせが予め決められた組み合わせとなった頻度に基づいて、前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満であるか否かを判定するようにコンピュータを機能させ、
    前記進行回避方向の方向依存度が前記基準値未満であるとは、
    前記進行回避方向が第1道路を進行する方向となる迂回と、
    前記進行回避方向が当該第1道路と交差する第2道路を進行する方向となる迂回と、が発生した頻度が第2閾値以上となることである、
    迂回推奨領域推定プログラム。
  7. 請求項1の迂回推奨領域推定システムが推定した前記迂回推奨領域を回避する移動予定経路を設定する、ナビゲーション装置。
  8. 請求項2の迂回推奨領域推定システムが推定した前記迂回推奨領域を回避する移動予定経路を設定する、ナビゲーション装置。
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