JP2021028577A - 事故通知システム及び事故通知プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが事故地点を回避し得るような通知を行う技術の提供。【解決手段】車両の移動経路を取得する取得部と、事故が発生した事故地点と、事故が発生した時点を含んだ事故時間帯と、を対応付けた事故テーブルを参照し、車両が前記移動経路を走行した場合に、事故時間帯に事故地点から所定距離の範囲に車両が到達する予定か否かの第1の判定を行う判定部と、車両が事故地点から所定距離の範囲に到達する予定と判定された場合に、表示部に表示された地図画面上に重畳して、ユーザへの通知情報を表示させる出力制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、事故通知システム及び事故通知プログラムに関する。
従来、車両が関与する交通事故防止の観点から、運転者に事故多発地点を通知する技術が知られている。例えば、特許文献1には、車両が事故発生地点に近づいていると判定された場合、事故発生地点で発生した事故の属性に応じたアラートメッセージを報知する技術が開示されている。
特開2018−55296号公報
従来は、事故多発地点の事故の履歴情報から事故属性(事故態様、日時、等)を分析し、地図上に事故多発地点を属性(事故様態、日時)と合わせて表示している。さらに、実際の車両が事故多発地点に接近した際に、車両の走行状況と前記事故属性を比較し、走行状況にあった事故の案内を行うことが開示されている。
しかし、地図上への事故多発地点の表示については、実際に車両が走行している時間帯と関係なく、すべての時間帯についての事故が表示されており、実際の走行車両にとって関係の低い事故多発地点も表示されている。このため走行中のドライバーにとって関連の高い事故多発地点がわかりづらくなっている。
本発明は、事故情報を表示する際に、ユーザに関連の低い事故情報を提供せず、必要な事故情報のみを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、事故通知システムは、車両の移動経路を取得する取得部と、事故が発生した事故地点と、前記事故が発生した時点を含んだ事故時間帯と、を対応付けた事故テーブルを参照し、前記車両が前記移動経路を走行した場合に、前記事故時間帯に前記事故地点から所定距離の範囲に前記車両が到達する予定か否かの第1の判定を行う判定部と、前記車両が前記事故地点から前記所定距離の範囲に到達する予定と判定された場合に、表示部に表示された地図画面上に重畳して、ユーザへの通知情報を表示させる出力制御部とを備える。
上記の目的を達成するため、事故通知プログラムは、コンピュータを、車両の移動経路を取得する取得部と、事故が発生した事故地点と、前記事故が発生した時点を含んだ事故時間帯と、を対応付けた事故テーブルを参照し、前記車両が前記移動経路を走行した場合に、前記事故時間帯に前記事故地点から所定距離の範囲に前記車両が到達する予定か否かの第1の判定を行う判定部と、前記車両が前記事故地点から前記所定距離の範囲に到達する予定と判定された場合に、表示部に表示された地図画面上に重畳して、ユーザへの通知情報を表示させる出力制御部として機能させる。
上記事故通知システム及び事故通知プログラムにおいては、車両が事故時間帯に事故地点から所定距離の範囲に到達する予定であると判定された場合に、表示部に表示された地図画面上に重畳して通知情報を表示させる。これによりユーザの走行状況にとって関連の高い事故多発地点での事故情報のみを提供することができる。
事故通知システムの構成を示すブロック図。 事故テーブルのデータ構成例を示す図。 地図情報の一例を示す図。 通知情報の表示例を示す図。 事故通知処理のフローチャート。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)事故通知システムの構成:
(2)事故通知処理:
(3)他の実施形態:
(1)事故通知システムの構成:
図1は、事故通知システム10の構成を示すブロック図である。事故通知システム10は、ユーザが利用する車両に搭載され、車両に事故多発地点を通知するシステムである。事故通知システム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20と記録媒体30とを備えている。
制御部20は、記録媒体30やROMに記憶された種々のプログラムを実行することができる。本実施形態の制御部20は、このプログラムの1つとして、事故通知プログラム21を実行することができる。制御部20は、事故通知プログラム21の処理により、事故地点についての警告を通知することができる。
記録媒体30は、地図情報30a及び事故テーブル30bを記憶している。地図情報30aは、道路区間の端点に対応するノードの位置を示すノードデータ、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点の位置等を示す形状補間点データ、ノード同士を接続するリンクを示すリンクデータ等を含んでいる。ここで、ノードは、交差点に対応し、リンクは、交差点から交差点までの道路区間に対応する。地図情報30aは、車両の位置の特定や目的地までの経路探索、経路案内等に利用される。
事故テーブル30bは、事故地点と、事故地点への進入経路と、事故地点からの退出経路と、事故時間帯と、を対応付けるテーブルである。図2は、事故テーブル30bのデータ構成例を示す図である。事故テーブル30bには、事故地点を示すレコードが複数登録されている。なお、本実施形態に係る事故テーブル30bには、事故が多発している地点が事故地点として記憶されているものとする。ここで、多発とは、ある地点において一定期間に発生した事故の数が閾値以上であることを示す。例えば1年など一定期間において、予め定められた距離範囲内において発生した事故が、同一地点で発生した事故と見なされるものとする。
図2において各行が1つのレコードを示している。各レコードにおいて、事故地点、事故地点座標、進入経路、退出経路及び事故時間帯が対応付けて記憶されている。なお、図2においてNiは、ノードを識別するノードIDであり、Liはリンクを識別するリンクIDである。
事故地点は、事故が多発する地点が含まれるノード又はリンクを示す情報である。例えば、事故地点がノードN11内の位置である場合には、事故地点としては、図2の1行目に示すようにN11が記憶される。事故地点がリンクL21内の位置である場合には、事故地点としては、図2の2行目に示すようにL21が記憶される。
事故地点座標は、事故地点の座標を示す情報であり、(x,y)で定義される。事故座標は、任意の座標系で定義されてよく、例えば、緯度経度座標によって定義される。このように、事故テーブル30bにおいて、事故地点を含む交差点又は道路区間に、事故地点の座標情報がさらに対応付けられている。また、進入経路は、事故地点へ進入する場合に通過するリンク、すなわち道路区間を示す情報である。退出経路は、事故地点から退出する場合に通過するリンク、すなわち道路区間を示す情報である。このように、事故テーブル30bは、事故地点のノード又はリンクを記憶する。さらに、事故テーブル30bにおいて、進入経路及び退出経路は、座標ではなく、リンクにより定義される。
事故時間帯は、事故が発生した時点を含んだ時間帯である。事故時間帯は、事故地点毎に異なる。例えば、事故地点N11から所定範囲において発生した事故が7:00〜10:00の時間帯に多発しているとする。この場合には、図2に示すように、事故地点N11に対して、7:00〜10:00が事故時間帯として対応付けられる。なお、事故時間帯は、時刻による指定に限らない。例えばある曜日に事故が多発するケースもある。この場合、例えば図2の事故地点L21のように、事故時間帯として、所定の曜日が記憶される。また、例えば、冬にスリップ事故が起きやすいケースもある。この場合、例えば、図2の事故地点L23のように、事故時間帯として、12月〜3月のように月単位での期間が記憶される。
図3は、図2に示す事故テーブル30bに対応したリンク及びノードを含んだ地図情報を示す図である。図3において、リンクは実線の直線、ノードは黒丸で示されている。Xで示す地点は、事故地点である。例えば、図3に示すリンクL13からノードN11で示された交差点に進入しリンクL14へ退出する車両がノードN11において事故を起こすケースが多発しているとする。この場合、図2に示す1行目のレコードのように、事故地点N11に対し、進入経路L13及び退出経路L14が対応付けて記憶される。このように、事故地点への進入経路と事故地点からの退出経路の両方が事故を起こした車両において共通している場合には、事故地点に対し、進入経路及び退出経路が対応付けて記憶される。
また、事故地点からの退出経路のみが共通しているようなケースも生じ得る。例えば、図3に示すリンクL21からL23に左折しようとした車両がリンクL21において事故を起こすケースが多発しているとする。このようなケースにおいてはリンクL21への進入経路に関わらず事故が発生している。このような場合には、事故地点には、退出経路の情報は対応付けられるが、進入経路の情報は対応付けられない。例えば、図2に示す事故地点L21には、退出経路の情報(L23)は対応付けられているが、進入経路の情報は対応付けられていない。事故地点に進入経路の情報が対応付けられていないことは、進入経路の指定がないことを意味する。
事故地点への進入経路のみが共通しているようなケースも生じ得る。例えば、図3に示すリンクL33において事故が多発しており、脇道であるリンクL32からの進入車両によるものがほとんどであるといったケースが挙げられる。この場合には、事故地点には、進入経路の情報は対応付けられるが、退出経路の情報は対応付けられない。例えば、図2に示す事故地点L33には、進入経路の情報(L32)は対応付けられているが、退出経路の情報は対応付けられていない。事故地点に退出経路の情報が対応付けられていないことは、退出経路の指定がないことを意味する。
車両にはさらに、GNSS受信部41と、車速センサ42と、ジャイロセンサ43と、ユーザI/F部44と、通信部45とが搭載されている。GNSS受信部41は、Global Navigation Satellite Systemの信号を受信する装置である。GNSS受信部41は、航法衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して、車両の現在位置を算出するための信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の現在位置を取得する。車速センサ42は、車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車速を取得する。ジャイロセンサ43は、車両の水平面内の旋回についての角加速度を検出し、車両の向きに対応した信号を出力する。制御部20は、この信号を取得して車両の進行方向を取得する。車速センサ42およびジャイロセンサ43等は、車両の走行軌跡を特定するために利用される。本実施形態においては、制御部20は、車両の出発地と走行軌跡とに基づいて現在位置を特定し、出発地と走行軌跡とに基づいて特定された車両の現在位置をGNSS受信部41の出力信号に基づいて補正する。
ユーザI/F部44は、ユーザの指示を入力し、また、ユーザに各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネル式のディスプレイやスイッチ等やスピーカー等を備えている。すなわち、ユーザI/F部44は画像や音声の出力部およびユーザによる指示の入力部を備えている。通信部45は、外部の装置と無線通信を行うための装置であり、制御部20は通信部45を介して事故管理サーバ装置50と通信することができる。
事故管理サーバ装置50は、最新の事故テーブルを管理する装置である。通信部45は、事故管理サーバ装置50から定期的に最新の事故テーブルを受信する。事故テーブルを受信する処理については、後に詳述する。
事故通知システム10の制御部20が実行する事故通知プログラム21は、事故多発地点を車両のユーザに通知するために、移動経路取得部21aと、判定部21bと、出力制御部21cと、更新部21dと、を備えている。
移動経路取得部21aは、車両の移動経路を取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。制御部20は、移動経路取得部21aの機能により、以下の処理を行う。すなわち、制御部20は、上述の通り、GNSS受信部41、車速センサ42及びジャイロセンサ43から取得した信号に従い、車両の現在位置を特定する。そして、制御部20は、ユーザI/F部44を介して入力されたユーザの指示に従い、現在位置から目的地までの探索経路を移動経路として取得する。すなわち、移動経路は、ユーザの指示によって探索された探索経路である。移動経路は、ノード及びリンクにより定義されているものとする。
判定部21bは、事故地点判定処理と、到達予定判定処理と、進行方向判定処理と、を行う機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。ここで、事故地点判定処理は、探索経路内に事故地点が存在するか否かを判定する処理である。到達予定判定処理は、車両が探索経路を走行した場合に、事故時間帯に事故地点に到達する予定であるか否かを判定する処理である。進行方向判定は、移動経路における車両の進行方向と、事故テーブル30bから定まる、事故地点における進行方向と、が一致するか否かの判定処理である。
制御部20は、判定部21bの機能により、以下の処理を行う。すなわち、制御部20は、まず事故地点判定処理を行い、探索経路内に事故地点が存在すると判定した場合に、探索経路内に存在する事故地点を処理対象として、到達予定判定処理を行う。そして、制御部20は、到達予定判定処理において、事故時間帯に事故地点に到達予定であると判定すると、到達予定であると判定された事故地点を処理対象として、進行方向判定を行う。そして、制御部20は、進行方向が一致すると判定された事故地点をユーザに通知する。
まず、事故地点判定処理について説明する。制御部20は、判定部21bの機能により、事故地点判定処理として、以下の処理を行う。すなわち、制御部20は、移動経路取得部21aの機能により、探索経路が得られると、探索経路内に、事故地点が含まれているか否かを判定する。具体的には、制御部20は、事故テーブル30bに事故地点として記憶されているリンク又はノードが探索経路内に含まれる場合に、探索経路内に事故地点が含まれると判定する。また、制御部20は、事故テーブル30bに事故地点として記憶されているリンク又はノードが探索経路内に含まれない場合に、探索経路内に事故地点は含まれないと判定する。そして、制御部20は、上述の通り、探索経路内に事故地点が含まれると判定された場合には、到達予定判定処理を行う。なお、制御部20は、探索経路内に事故地点が含まれないと判定された場合には、到達予定判定処理及び進行方向判定処理は行わない。
以下、到達予定判定処理について説明する。制御部20は、探索経路に含まれると判定された事故地点のうちの1つを処理対象として選択する。以下、選択された事故地点を対象事故地点と称する。制御部20は、車両が事故時間帯に対象事故時点に到達する予定であるか否かを判定する。具体的には、制御部20は、事故テーブル30bにおいて、対象事故地点に対応付けられている事故時間帯に、車両が対象事故地点から所定距離の範囲に到達する予定であると判定した場合に、車両が事故時間帯に対象事故地点に到達する予定であると判定する。また、制御部20は、事故時間帯に、車両が事故地点から所定の距離の範囲に到達する予定であると判定されなかった場合には、車両は事故時間帯に対象事故地点に到達する予定ではないと判定する。制御部20は、探索経路に含まれると判定された事故地点すべてを処理対象として選択し、上記の処理を実行する。
なお、制御部20は、車両が事故時間帯に対象事故地点から所定距離の範囲に到達する予定であるか否かを判定する際に、探索経路を取得した時刻を出発時刻として利用する。また、地図情報30aにおいて、各リンクに対応付けて、リンクの距離、リンクの道路種別が対応付けられており、制御部20は、これらの情報を利用する。道路種別とは、例えば、高速道路、国道、県道などである。また、制御部20には、各道路種別に応じた平均車速が予め設定されているものとする。そして、制御部20は、対象事故地点から所定距離の範囲の境界線と、探索経路とが重なる境界位置を求め、境界位置が含まれるリンク又はノードを特定する。次に、制御部20は、車両の境界位置への到達予定時刻を求める。
境界位置がノードに含まれる場合には、制御部20は、境界位置が含まれるノードへの到達予定時刻を、境界位置への到達予定時刻として求める。制御部20は、出発時刻に対し、対象事故地点が含まれるノードまでの移動経路上のリンクの所要時間を加算することで、対象事故地点が含まれるノードへの到達予定時刻を求める。なお、制御部20は、リンク距離をリンクの道路種別に応じた平均車速で除することにより、各リンクの所要時間を求めるものとする。
また、境界位置がリンクに含まれる場合には、制御部20は、境界位置が含まれるリンクにおける、探索経路の手前側の端点への到達予定時刻を求める。制御部20はさらに、リンクの端点から、事故テーブル30bに示される事故地点座標までの距離を、リンクの端点に対応したノードの座標と、事故地点座標から求める。そして、制御部20は、求めた距離を、リンクの道路種別に応じた平均車速で除することにより得られた時間を、先に得られた所要時間に、さらに加算することにより、境界位置への到達予定時刻を求める。
そして、制御部20は、上記の処理により得られた到達予定時刻が、事故時間帯に含まれる場合に、事故時間帯に対象事故地点から所定距離の範囲に到達する予定であると判定する。
なお、制御部20は、各リンクへの到達時刻を求める場合に、さらに道路区間毎の交通情報、例えば、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)情報を参照することにより、走行予定の時間帯における道路の渋滞状況や、交通規制などの情報に応じて、求めた到達時刻を調整することとしてもよい。また、制御部20は、道路種別に応じた平均車速を利用するのにかえて、プローブ情報から各リンクの平均車速を求め、求めた平均車速を利用してもよい。このように、車両の到達時刻を求める処理は、平均旅行時間を用いるものであればよく、実施形態に限定されるものではない。
このように、制御部20は、探索経路を車両が走行した場合に、事故時間帯に、事故地点に到達する予定であるか否かを判定する。すなわち、実際に車両が事故地点に到達するよりも前に、到達予定か否かの判定を行うことができる。
制御部20は、車両が事故時間帯に到達する予定であると判定された対象事故地点に対し、進行方向判定処理を行う。なお、制御部20は、事故時間帯に到達する予定であると判定されなかった場合には、当該対象事故地点に対しては、進行方向判定処理は行わない。
以下、進行方向判定について説明する。制御部20は、移動経路において、対象事故地点の直前に通過するリンクと、対象事故地点の直後に通過するリンクと、をそれぞれ、移動経路における進入経路及び退出経路として特定する。例えば、対象事故地点がN11であるとし、移動経路において対象事故地点N11の直前に通過するリンクがL13であるとする。この場合、制御部20は、リンクL13を移動経路における対象事故地点への進入経路として特定する。同様に、移動経路において事故地点N11の直後に通過するリンクがL14である場合には、制御部20は、リンクL14を移動経路における対象事故地点からの退出経路として特定する。
そして、制御部20は、移動経路上の対象事故地点への進入経路として特定されたリンクと、事故テーブル30bにおいて、対象事故地点に対応付けられている進入経路としてのリンクとを比較する。制御部20は、リンクが一致する場合に、車両の対象事故地点へ進入する場合の進行方向と、事故テーブル30bから定まる対象事故地点へ進入する場合の進行方向とが一致すると判定する。
同様に、制御部20は、移動経路上の対象事故地点からの退出経路として特定されたリンクと、事故テーブル30bにおいて、対象事故地点に対応付けられている退出経路としてのリンクとを比較する。制御部20は、リンクが一致する場合に、車両の対象事故地点から退出する場合の進行方向と、事故テーブル30bから定まる対象事故地点から退出する場合の進行方向とが一致すると判定する。
そして、制御部20は、進入する場合の進行方向と退出する場合の進行方向の両方が一致する場合に、移動経路における車両の進行方向と、事故テーブル30bから定まる事故地点における進行方向と、が一致する、すなわち進行方向一致という判定結果を最終判定結果とする。なお、制御部20は、進入時の進行方向及び退出時の進行方向の少なくとも一方が一致しない場合には、移動経路における車両の進行方向と、事故テーブル30bから定まる事故地点における進行方向と、が一致しない、すなわち進行方向不一致という判定結果を最終判定結果とする。
したがって、事故地点N11のように、事故地点に対し、進入経路と、退出経路と、の両方が対応付けられている場合には、制御部20は、車両の事故地点へ進入する場合の進行方向及び事故地点から退出する場合の進行方向の両方が一致する場合に、進行方向一致を最終判定結果とする。
なお、上述のように、事故テーブル30bにおいて、進入経路又は退出経路の一方のみしか対応付けられていない場合もある。例えば、事故テーブル30bに記憶された、事故地点L21や事故地点L33などである。この場合には、制御部20は、対応付けられている一方の経路において進行方向が一致すると判定された場合に、進行方向一致を最終判定結果とする。制御部20は、事故地点に対し、進入経路と退出経路のうち一方のみが対応付けられている場合において、対応付けられている一方の経路の進行方向が一致しないと判定された場合には、進行方向不一致を最終判定結果とする。そして、制御部20は、事故時間帯に到達予定であると判定され、かつ進行方向一致の最終判定結果が得られた事故地点を表示対象として選択する。
このように、制御部20は、リンクが一致するか否かの処理により進入及び退出の場合の進行方向の一致判定を行う。このため、例えば、車両の進行方向及び事故車両の進行方向を、それぞれ位置座標を用いて比較した場合に比べて、少ない演算量で、進行方向の一致判定を行うことができる。
従来は、事故車両との進行方向の一致判定において、事故データとして、事故地点が座標で定義されたデータが利用されていた。このため、事故車両との進行方向の一致判定を行うためには、事故データから定まる事故地点が移動経路上のどのリンク又はノードに属するのかを、事故地点の座標と、地図情報と、を参照して特定する必要があった。このように、従来の事故データは、移動経路に含まれるデータと比較可能な形式になっていないため、進行方向の一致判定の処理が煩雑になるという問題があった。
このような問題に対し、本実施形態の事故通知システム10においては、上述のように、事故地点の特定は、移動経路上のノード又はリンクと、事故テーブルに記憶されているノード又はリンクとの比較により簡単に行うことができる。さらに、事故通知システム10においては、移動経路上のノード又はリンクと、事故テーブルに記憶されているノード又はリンクの比較のみにより、精度よく進行方向の一致判定を行うことができる。
出力制御部21cは、ユーザへの通知情報を出力部としてのユーザI/F部44に出力させる機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。制御部20は、出力制御部21cの機能により以下の処理を行う。すなわち、制御部20は、探索経路内に事故地点が含まれており、車両が当該事故地点に事故時間帯に到達予定であって、かつ当該事故地点に対し進行方向一致の最終判定結果が得られた場合に、ユーザへの通知情報を出力部としてのユーザI/F部44に出力させる。制御部20は、具体的には、上述の判定部21bの機能により、表示対象として選択された事故地点をユーザに通知する通知情報を出力させる。
なお、制御部20は、探索経路内に事故地点が含まれない場合、及び事故時間帯に到達予定の事故地点が存在しない場合には、通知情報の出力は行わない。また、制御部20は、事故時間帯に到達予定の事故地点が存在する場合であっても、事故地点における進行方向不一致の最終判定結果が得られた場合には、通知情報の出力は行わない。
制御部20は、ユーザI/F部44としてのディスプレイに表示された地図画面上に通知情報を重畳して表示する。図4に示すようにディスプレイ100には、地図画面が表示され、事故地点であることを通知する通知情報としてのアイコン110が地図画面上に重畳して表示される。アイコン110は、地図画面上において事故地点の近傍に配置される等により、事故地点を視認可能に表示されるものとする。表示対象となる事故地点は、前述の通り、車両が探索経路を走行した場合に、事故時間帯に走行する予定の事故地点であって、かつ進行方向一致の最終判定結果が得られた事故地点である。アイコン110には、事故地点であることを示すテキスト情報が示される。アイコン110にはさらに、事故の種類、進行方向、事故時間帯が示される。
このように、事故地点であることを示すアイコン110が表示されるので、ユーザは、通知情報を見ることで、探索経路を走行した場合に、事故時間帯に通過する予定の事故地点を把握することができる。さらに、表示対象の事故地点は、車両が事故時間帯に走行する予定の事故地点であって、かつ進行方向が一致する事故地点に制限される。このように、事故通知システム10は、ユーザに対して、事故が生じる可能性がより高い事故地点について適切に通知を行うことができる。
制御部20はさらに、事故テーブル30bにおいて、事故地点に対応付けられている事故地点座標を特定する。そして、制御部20は、事故地点が含まれるリンク又はノード内における事故地点の位置を示す情報を、通知情報として表示させる(図示省略)。例えば、事故位置がリンク内に含まれる場合には、事故地点座標に基づいて、「xx交差点の2キロ先が事故多発地点です」等、リンク内における車両の進入地点からの距離が通知情報として表示される。事故位置がノード内に含まれる場合にも、同様に、ノード内における事故地点の位置を示す情報が表示されてもよい。このように、制御部20は、事故地点座標により定まる事故地点の情報を含む通知情報を出力部に出力させる。事故地点を含むリンク又はノード内における位置を表示することにより、単に事故地点を含むリンク又はノードを通知する場合に比べて、より詳しい事故位置をユーザに通知することができる。
事故が発生する可能性は、単に事故地点を通過するというだけでなく、事故地点の周囲での車両の状況が似ている場合により高くなると考えられる。そこで、事故車両と似たような状況を特定すべく、本実施形態の事故テーブル30bにおいては、上述のように、事故地点に対し、事故時間帯を対応付けることとし、さらに進入経路及び退出経路を対応付けることとした。そして、制御部20は、車両の走行予定の経路に事故地点が含まれるだけでなく、車両が事故時間帯に事故地点を通過し、かつ進行方向が一致するという最終判定結果が得られた場合に、通知情報を出力する。これにより、制御部20は、事故車両に近い状況が生じ得る場合に、適切に事故の注意喚起を行うことができる。これにより例えば、事故時間帯が夕方であるが、車両がその事故地点到達時には夜間の時間帯であるというような場合の不要な表示を避けることができる。
更新部21dは、事故管理サーバ装置50から、定期的に最新の事故テーブルを取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。具体的には、制御部20は、更新部21dの機能により以下の処理を行う。すなわち、制御部20は、通信部45を介して、事故管理サーバ装置50から最新の事故テーブルを取得する。制御部20は、最新の事故テーブルを受信すると、記録媒体30に記憶されている事故テーブル30bを新たに取得した最新の事故テーブルに更新する。なお、事故管理サーバ装置50は、事故テーブルのうち更新されたデータのみを送信するものとしてもよい。この場合には、制御部20は、更新されたデータのみを取得する。そして、制御部20は、更新されたデータを用いて、事故テーブル30bを更新すればよい。
(2)事故通知処理:
次に、事故通知プログラム21の機能により実行される事故通知処理を説明する。図5は、事故通知処理を示すフローチャートである。制御部20は、移動経路取得部21aの機能により、ユーザI/F部44を介してユーザより経路探索の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS100)。制御部20は、経路探索の指示を受け付けるまで待機する(ステップS100でN)。そして、経路探索の指示を受け付けた場合には(ステップS100でY)、制御部20は、移動経路取得部21aの機能により、経路探索を行い、探索経路を得る(ステップS105)。
次に、制御部20は、判定部21bの機能により、探索経路内に事故地点が含まれるか否かを判定する(ステップS110)。事故地点が含まれる場合には(ステップS110でY)、制御部20は、判定部21bの機能により、探索経路に含まれる事故地点のうち1つの事故地点を処理対象として選択する(ステップS115)。
そして、制御部20は、判定部21bの機能により、車両が、処理対象として選択された事故地点(対象事故地点)へ事故時間帯に到達する予定であるか否かを判定する(ステップS120)。そして、対象事故地点が事故時間帯に到達する予定であると判定された場合には(ステップS120でY)、制御部20は、判定部21bの機能により、対象事故地点における進行方向判定処理の最終判定結果が進行方向一致であるか否かを判定する(ステップS125)。判定部21bの機能により、進行方向判定処理の最終判定結果が進行方向一致である場合には(ステップS125でY)、制御部20は、対象事故地点を表示対象として選択する(ステップS130)。
次に、制御部20は、判定部21bの機能により、ステップS110において探索経路に含まれると判定された事故地点のうち、ステップS115〜ステップS130の処理が行われていない事故地点、すなわち未処理の事故地点が残っているか否かを判定する(ステップS135)。制御部20は、未処理の事故地点が残っている場合には(ステップS135でY)、処理をステップS115へ進める。この場合、制御部20は、判定部21bの機能により、ステップS115において、未処理の事故地点を対象事故地点として選択し、ステップS120以降の処理を繰り返す。
なお、対象事故地点に事故時間帯に到達する予定と判定されなかった場合(ステップS120でN)、及び進行方向の最終判定結果が進行方向不一致の場合には(ステップS125でN)、制御部20は、処理をステップS135へ進める。すなわち、事故時間帯に到達予定と判定されなかった事故地点及び進行方向不一致と判定された事故地点は、表示対象として選択されない。
一方で、未処理の事故地点が残っていない場合には(ステップS135でN)、制御部20は、出力制御部21cの機能により、通知情報を表示部としてのユーザI/F部44に表示するよう制御する(ステップS140)。ここでは、制御部20は、出力制御部21cの機能により、ステップS130において表示対象として選択された事故地点を通知する通知情報を表示するよう制御する。以上で、事故通知処理が終了する。
以下では、図3に示すノードN12、リンクL41を経由し、さらにリンク13、ノードN11、リンク14を経由し、さらにリンクL21、ノードN13、リンクL22を経由する探索経路が得られた場合を例に、事故通知処理について具体的に説明する。
当該探索経路の例においては、ステップS110において、事故地点N11,L21が探索経路に含まれると判定される。そして、ステップS115において、まずN11が対象事故地点として選択される。ステップS120において、対象事故地点N11に事故時間帯に到達予定か否かが判定される。ここで、対象事故地点N11への到達予定が8:00であるとする。この場合には、事故地点N11の事故時間帯(7:00〜10:00)に含まれるため、到達予定と判定される。さらに、上述の探索経路では、対象事故地点N11における進行方向と車両の進行方向が一致するため、ステップS125において、進行方向一致が最終判定結果となる。以上より、ステップS130において、対象事故地点N11は、表示対象として選択される。
続いて、探索経路に含まれるもう一つの事故地点であるL21が対象事故地点として選択される。ステップS120において、対象事故地点L21に事故時間帯に到達予定か否かが判定される。ここで、対象事故地点L21への到達予定が月曜日であるとする。この場合には、事故地点L12の事故時間帯(土曜日、日曜日)に含まれないため、到達予定と判定されない。したがって、対象事故地点L21については、進行方向判定処理が行われることなく、表示対象としても選択されない。すなわち、上述の探索経路の例においては、ステップS140においては、N11のみを通知する通知情報が表示される。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、事故通知システム10は、複数の装置(例えば、クライアントとサーバや、ナビゲーション装置内の制御部とユーザI/F部内の制御部等)によって実現されるシステムであっても良い。
事故通知システム10を構成する移動経路取得部21a、判定部21b、出力制御部21c及び更新部21dの少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在しても良い。むろん、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。例えば、ステップS125における進行方向の判定処理は、ステップS120における事故時間帯の判定処理の前に行われるものとしてもよい。この場合には、制御部20は、判定部21bの機能により、ステップS125の処理において進行方向一致と判定された事故地点に対し、ステップS120における事故時間帯の判定処理を実行すればよい。また、他の例としては、進行方向判定処理は省略してもよい。この場合においても、制御部20は、事故時間帯に到達予定の事故地点をユーザに通知することができる。この場合においても、ユーザは、事故地点の通過前に事故地点についての情報を得ることができるため、事故地点を走行するか否かを判断することができる。
本実施形態においては、制御部20は、移動経路取得部21aの機能により、ユーザによる探索経路を移動経路として取得した。ただし、移動経路は、探索経路に限定されるものではなく、車両が走行することが予測される経路であればよい。例えば、移動経路は、車両の走行履歴に基づいて推定された推定経路であってもよい。なお、この場合には、制御部20は、車両の走行履歴を記録媒体30に蓄積し、走行履歴を参照することで推定経路を特定するものとする。この場合、制御部20は、移動経路を予測し、出力部に表示する時刻を出発時刻として、事故地点に事故時間帯に到達予定か否かを判定すればよい。
また、上述の通り、事故テーブル30bにおいて、事故地点は、少なくとも当該事故地点を含む交差点又は道路区間によって定義されていればよく、事故地点座標は記憶されていなくてもよい。事故の事前警告のために、事故地点が案内されてもよいが、少なくとも交差点又は道路区間が案内されればユーザにとって有益である。
また、事故時間帯は、事故が発生した時点を含んだ時間軸方向の範囲であって、特定の法則で事故が多発する範囲を示していればよい。従って、1日周期、年周期、というように一定期間毎に訪れる時間幅を規定するものであってもよいし、所定期間中の特定の範囲(例えば、1週間の中の特定の曜日)であってもよい。さらに、事故時間帯は、事故が発生した時点を含み、かつ事故が発生した時点に応じて定まる範囲であればよく、具体的な時間幅は実施形態に限定されるものではない。すなわち、事故時間帯の幅及び中心点をどのように定めるかについては、任意である。例えば、事故時間帯は、所定の範囲内において発生した事故の発生時刻のうち最も早い時点から最も遅い時点までの時間幅であってもよい。また、事故時間帯は、最も早い時点から最も遅い時点までの幅よりも一定割合だけ広い時間幅であってもよい。さらに、事故時間帯は、一定期間毎(例えば、2時間毎)に区切られた期間から選択されてもよい。
また、事故テーブル30bは、上述の通り、事故地点に対し、進入経路及び退出経路の少なくとも一方を対応付けていればよく、進入経路及び退出経路の両方を対応付ける必要はない。このように、事故テーブル30bは、事故状況に応じて必要な情報を記憶すればよい。
また、事故テーブル30bに記憶される進入経路及び退出経路は、実際の事故車両の進入経路及び退出経路であってもよく、また、他の例としては、事故地点に到達するために一般の車両が走行する進行方向に応じた経路であってもよい。ここで、事故車両は、被害者側の車両であってもよいし、加害者側の車両であってもよい。
また、本実施形態においては、事故テーブル30bは、進入経路及び退出経路をいずれもリンクで定義するものとした。ただし、進入経路及び退出経路は、それぞれ事故地点への進入及び退出の場合の進行方向を特定可能な情報であればよく、実施形態に限定されるものではない。例えば、進入経路は、事故地点への進入時に通過するノード、すなわち交差点であってもよい。この場合、制御部20は、判定部21bの機能により、進入経路としてのノードと移動経路上のノードとの比較により対象事故地点への進入時の進行方向の一致判定を行うことができる。同様に、退出経路は、事故地点からの退出時に通過する予定のノード、すなわち交差点であってもよい。この場合も、制御部20は、判定部21bの機能により、退出経路としてのノードと移動経路上のノードとの比較により対象事故地点からの退出時の進行方向の一致判定を行うことができる。すなわち、この場合も、制御部20は、効率的に進行方向の一致判定を行うことができる。
さらに、進入経路及び退出経路は、ノード又はリンクに限定されるものではなく、右折、南西方向、といった方向を示す情報であってもよい。この場合には、制御部20は、車両の移動経路の情報から、同様の方向を示す情報を導くことで、両情報を比較して進行方向の一致判定を行えばよい。
また、本実施形態においては、事故テーブル30bは、事故地点として、事故多発地点を記憶するものとした。ただし、事故地点は、事故が少なくとも1回発生した地点であればよく、その発生頻度は問わないものとする。
また、事故テーブル30bは、事故管理サーバ装置50において、事故多発地点として登録されているデータを、事故地点データとして記憶する。このため、事故テーブル30bにおいては、事故の発生回数を管理することなく、事故管理サーバ装置50において事故多発地点として登録されている地点を事故地点として記憶すればよい。
また、本実施形態においては、判定部21bの機能により制御部20は、進行方向判定処理において、対象事故地点に対し、進入経路と退出経路の2つの経路が対応付けられている場合には、移動経路から定まる進入経路及び退出経路がそれぞれ、事故地点に対応付けられている進入経路及び退出経路に一致する場合に、最終判定結果を「進行方向一致」とすることとした。
ただし、制御部20は、進入経路と退出経路の2つの経路が対応付けられている場合において、少なくとも一方のみが一致する場合に、最終判定結果を「進行方向一致」としてもよい。さらに、2つの経路が一致する場合に進行方向一致と判定するのか、少なくとも一方が一致する場合に進行方向一致と判定するのかについては、管理者等が事故の程度等に応じて事故毎に設定してもよい。この場合には、進行方向一致の判定条件を、事故地点に対応付けて記憶しておき、制御部20は、判定条件に従い、進行方向一致の判定を行うものとする。
また、制御部20は、判定部21bの機能により、ユーザ指示に応じて経路探索が行われた場合に、経路探索の時点を出発時刻として、ユーザに通知すべき事故地点を選択し、これを通知することとした。制御部20は、さらに、車両が実際の走行を開始した後も、車両の現在位置を基準として、事故時間帯に到達予定で、かつ進行方向が一致する事故地点を特定する処理を繰り返すこととしてもよい。例えば、制御部20は、直前に当該処理を実行した位置から、予め設定された距離を車両が走行した場合に、車両の現在位置を基準として、事故時間帯に到達予定で、進行方向が一致する事故地点を特定する処理を実行することとしてもよい。また、他の例としては、制御部20は、車両の存在する道路区間又は交差点が変化した場合に、当該処理を実行することとしてもよい。このように、走行後も事故地点の通知を継続することにより、ユーザは、走行により、予定と異なる状況が生じた場合に対応することができる。なお、当該処理の実行タイミングは任意であり、実施形態に限定されるものではない。
さらに、車両が事故時間帯に事故地点に到達予定か否かの判定において、設定される出発時刻は、経路探索の時点に限定されるものではない。他の例としては、例えば、ユーザが、ユーザI/F部44を介して所望の時刻を出発時刻として指定可能であってもよい。
さらに、実施形態において説明したように、実際に車両が事故地点に到達するよりも前に、ユーザへの事故地点の通知が行われる。制御部20は、出力制御部21cの機能として、例えば、探索経路に応じて目的地に向けて出発する場合や、出発よりも前の段階で、通知を行うことができる。さらには、このような通知のタイミングについては、ユーザ操作に応じて設定可能としてもよい。この場合、制御部20は、設定された条件を満たす場合に、事故時間帯に到達予定で、かつ進行方向が一致する事故地点を特定する処理を実行し、適宜ユーザへの通知を行えばよい。
本実施形態においては、制御部20は、出力制御部21cの機能として、ユーザI/F部44のディスプレイに通知情報を表示することとした。ただし、他の例としては、通知情報を、ユーザI/F部44のスピーカーから音声出力してもよい。このように、出力形態は、表示に限定されるものではなく、音声出力、外部装置への送信なども含まれる。
また、通知情報は、事故に関連した情報をユーザに通知する情報であればよく、実施形態に限定されるものではない。例えば、事故地点に到達する前にその存在を通知する情報であってもよいし、事故が発生した状況を通知する情報であってもよいし、再現防止のための情報であってもよいし、推奨される走行を示す情報であってもよい。さらに、本実施形態においては、通知情報は、テキストを示すアイコンであったが、これに変えて、画像を示すアイコンであってもよい。
また、上述の通り、通知情報は、事故地点の座標から定まる情報を含むが、事故地点の座標から定まる情報は実施形態に限定されるものではない。事故地点の座標から定まる情報は、ノードやリンクで特定される事故地点よりも詳しい位置を示す情報をユーザに知らせる情報であればよい。
さらに、事故地点の座標から定まる情報については、表示しなくともよい。例えば、事故地点がリンクであって、その区間が短い場合には、リンク内における事故地点の詳細な位置は表示しなくともよい。
また、通知情報は、事故の種類に応じて異なる情報であってもよい。これにより、ユーザは、通知情報を見ることで、事故地点を把握するだけでなく、事故の種類も把握することができる。
また、事故時間帯に到達予定であって、かつ進行方向一致の最終判定結果が得られた事故地点が複数存在する場合に、制御部20は、複数の事故地点のうち少なくとも1つを通知すればよく、常にすべての事故地点を通知する必要はない。
さらに、本発明のように、事故時間帯に事故地点に到達予定である場合に、ユーザに通知を行う手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合や、複数の装置によって実現される場合が想定可能であり、各種の態様を含むものである。以上のような手段を備えた事故通知システムや方法、プログラムを提供することが可能であり、例えば、ユーザが所有するスマートフォンと事故管理サーバ装置50との協働により事故通知システムが実現されてもよい。
例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータにおいて経路探索が行われ、出発時刻が入力された場合に、スマートフォン等の表示部に、事故時間帯を考慮した事故地点を通知するシステムであってもよい。
また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
10…事故通知システム、20…制御部、21…事故通知プログラム、21a…移動経路取得部、21b…判定部、21c…出力制御部、21d…更新部、30…記録媒体、30a…地図情報、30b…事故テーブル、41…GNSS受信部、42…車速センサ、43…ジャイロセンサ、44…ユーザI/F部、45…通信部

Claims (7)

  1. 車両の移動経路を取得する取得部と、
    事故が発生した事故地点と、前記事故が発生した時点を含んだ事故時間帯と、を対応付けた事故テーブルを参照し、前記車両が前記移動経路を走行した場合に、前記事故時間帯に前記事故地点から所定距離の範囲に前記車両が到達する予定か否かの第1の判定を行う判定部と、
    前記車両が前記事故地点から前記所定距離の範囲に到達する予定と判定された場合に、表示部に表示された地図画面上に重畳して、ユーザへの通知情報を表示させる出力制御部と
    を備える、事故通知システム。
  2. 前記事故テーブルにおいて、前記事故地点には、前記事故地点への進入経路と前記事故地点からの退出経路の少なくとも一方が対応付けられており、
    前記判定部は、前記事故テーブルに基づいて、前記移動経路における前記車両の進行方向と、前記事故テーブルから定まる、前記事故地点における進行方向と、が一致するか否かの第2の判定を行い、
    前記出力制御部は、前記車両が前記事故地点から前記所定距離の範囲に到達する予定と判定され、かつ前記進行方向が一致すると判定された場合に、前記通知情報を表示させる、請求項1に記載の事故通知システム。
  3. 前記移動経路は、ユーザの指示によって探索された探索経路である、請求項1又は2に記載の事故通知システム。
  4. 前記判定部は、前記第1の判定において、ユーザが指定した時刻を出発時刻として、前記車両が前記移動経路を走行した場合に、前記事故時間帯に前記事故地点から前記所定距離の範囲に前記車両が到達する予定か否かを判定する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の事故通知システム。
  5. 前記判定部は、前記車両の存在する道路区間又は交差点が変化した場合に、前記第1の判定を行う、請求項1乃至4の何れか1項に記載の事故通知システム。
  6. 前記判定部は、直前に判定を行ったときに前記車両が存在した位置から、予め設定された距離を移動した場合に、前記第1の判定を行う、請求項1乃至4の何れか1項に記載の事故通知システム。
  7. コンピュータを、
    車両の移動経路を取得する取得部と、
    事故が発生した事故地点と、前記事故が発生した時点を含んだ事故時間帯と、を対応付けた事故テーブルを参照し、前記車両が前記移動経路を走行した場合に、前記事故時間帯に前記事故地点から所定距離の範囲に前記車両が到達する予定か否かの第1の判定を行う判定部と、
    前記車両が前記事故地点から前記所定距離の範囲に到達する予定と判定された場合に、表示部に表示された地図画面上に重畳して、ユーザへの通知情報を表示させる出力制御部と
    して機能させるための事故通知プログラム。
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