JP2021033548A - 事故地点管理システム及びプログラム - Google Patents
事故地点管理システム及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021033548A JP2021033548A JP2019151730A JP2019151730A JP2021033548A JP 2021033548 A JP2021033548 A JP 2021033548A JP 2019151730 A JP2019151730 A JP 2019151730A JP 2019151730 A JP2019151730 A JP 2019151730A JP 2021033548 A JP2021033548 A JP 2021033548A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- accident
- point
- control unit
- road section
- accident point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Traffic Control Systems (AREA)
- Instructional Devices (AREA)
- Navigation (AREA)
Abstract
【課題】事故地点を道路上の地点に対応付ける事故地点管理システム及びプログラムを提供する。【解決手段】事故管理システム1において、事故地点管理システム10の制御部120が実行する事故地点管理プログラム121は、事故地点を示す情報を取得する取得部121aと、地図情報が示す道路区間の境界地点を基準として、道路区間の特徴に応じて定まる距離範囲に、事故地点が含まれる場合に、事故が発生したことを示す事故情報を地図情報の境界地点に対応付ける対応付部121fとを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、事故地点管理システム及びプログラムに関する。
従来、事故多発地点を通知するシステムが知られている。特許文献1には、過去に発生した事故を地点毎に種別により分類し、頻度の多い事故を当該地点における警戒事故種別として特定し、車両位置に応じて警告情報を送信する技術が開示されている。
地図の表示や経路の案内などに、道路等を示す地図情報が利用されている。一方、事故が発生した事故地点(緯度及び経度)を示す事故情報は、例えば、警察などによって収集される。このように事故地点が座標によって表現されているとしても、事故地点が道路上のどの位置に対応づくか不明であると、地図情報を利用したサービスにおいて事故情報を利用することができない。すなわち、事故地点の付近に交差点や道路区間が複数個存在すると、事故地点がどの交差点や道路区間に存在するのか区別することが困難であり、事故情報を地図上での表示や経路の案内等に利用することはできない。さらに、例えば交差点の周辺の座標の事故データは、実質的には該交差点での事故に関するデータである。このため、交差点内及びその周辺の事故をまとめて該交差点に紐つけたデータとしないと、該交差点での事故頻度の判断を行うことができない。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、事故地点を道路上の地点に対応付けることを目的とする。
上記の目的を達成するため、事故地点管理システムは、事故地点を示す情報を取得する取得部と、地図情報が示す道路区間の境界地点を基準として、前記道路区間の特徴に応じて定まる距離範囲に、前記事故地点が含まれる場合に、事故が発生したことを示す事故情報を前記地図情報の前記境界地点に対応付ける対応付部とを備える。
また、上記の目的を達成するため、プログラムは、コンピュータを、事故の事故地点を示す情報を取得する取得部と、地図情報が示す道路区間の境界地点を基準として、前記道路区間の特徴に応じて定まる距離範囲に、前記事故地点が含まれる場合に、事故が発生したことを示す事故情報を前記地図情報の前記境界地点に対応付ける対応付部として機能させる。
上記事故地点管理システム及びプログラムは、事故地点を示す情報に基づいて、地図情報の境界地点に、事故が発生したことを示す事故情報を付加する。これにより、事故地点を示す情報に基づいて、事故地点を道路上の地点に対応付けることができる。さらに、同一の地点に対応付けられた事故地点の数に応じて、事故多発地点を特定することができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)事故管理システムの構成:
(2)事故多発地点登録処理:
(3)事故通知処理:
(4)他の実施形態:
(1)事故管理システムの構成:
(2)事故多発地点登録処理:
(3)事故通知処理:
(4)他の実施形態:
(1)事故管理システムの構成
図1は、事故管理システム1の構成を示すブロック図である。事故管理システム1は、事故地点管理システム10と、事故通知システム20と、を備えている。事故地点管理システム10は、地図情報に、事故が多発している事故多発地点を登録する。事故通知システム20は、車両に搭載され、車両に搭乗するユーザに事故多発地点を通知する。
図1は、事故管理システム1の構成を示すブロック図である。事故管理システム1は、事故地点管理システム10と、事故通知システム20と、を備えている。事故地点管理システム10は、地図情報に、事故が多発している事故多発地点を登録する。事故通知システム20は、車両に搭載され、車両に搭乗するユーザに事故多発地点を通知する。
まず、事故地点管理システム10について説明する。事故地点管理システム10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部120と、記録媒体130と、を備えている。制御部120は、記録媒体130やROMに記憶された種々のプログラムを実行することができる。本実施形態の制御部120は、このプログラムの1つとして、事故地点管理プログラム121を実行することができる。本実施形態の制御部120は、事故地点管理プログラム121の処理により、記録媒体130に記憶されている地図情報130aに事故多発地点を登録することができる。
地図情報130aは、道路区間の端点に対応するノードの位置を示すノードデータ、ノード間の道路の形状を特定するための形状補間点の位置等を示す形状補間点データ、ノード同士を接続するリンクを示すリンクデータ等を含んでいる。ここで、ノードは、交差点に対応し、リンクは、交差点から交差点までの道路区間に対応する。さらに、例えば、トンネルの中と外、橋の上とそれ以外、というように道路の種別が異なる場合に、道路種別が変化する地点もノードとして定義されるものとする。地図情報130aは、事故多発地点の通知の他、車両の位置の特定や目的地までの経路探索、経路案内等に利用される。
事故地点管理システム10はまた、通信部141を有している。通信部141は、外部の装置と無線通信を行うための装置であり、制御部120は、通信部141を介して事故通知システム20等と通信することができる。通信部141は、例えば、外部装置から事故地点テーブルを取得する。ここで、事故地点テーブルは、複数の事故地点情報を含んでいる。また、各事故地点情報は、事故地点を示す情報を含んでいる。すなわち、通信部141は、事故地点を示す情報を取得する。ここで、事故地点とは、事故が発生した地点であり、事故地点を示す情報は、事故地点の座標を示す情報である。事故地点の座標は、任意の座標系で定義されればよく、例えば、緯度経度座標によって定義される。
図2は、事故地点テーブル300のデータ構成例を示す図である。事故地点テーブル300は、複数の事故地点情報を含んでいる。各事故地点情報は、事故地点座標と、事故内容と、加害者情報と、被害者情報と、を含んでいる。ここで、事故地点座標は、前述の通り、事故地点の緯度経度座標系の座標を示す情報である。事故内容は、二輪車と歩行者、巻き込み事故等、事故の種類を示す情報である。加害者情報は、方向と、車両区分と、を含んでいる。方向は、加害者の車両の事故地点への進入と退出の方向の関係(進入道路から退出道路を見た方向)を示しており、右折、直進、左折及び停止のいずれかをとるものとする。車両区分は、加害者の車両の車両区分である。車両区分は、二輪車、自動車、方向者のいずれかをとる。被害者情報は、加害者情報と同様に、方向と、車両区分と、を含んでいる。
このように、事故地点情報には、事故地点座標が含まれているが、事故地点が、いずれのノードに対応するのかを示す情報は含まれていない。本実施形態の事故地点管理システム10は、これらの情報から、事故地点をノード単位でグループ化する。また、加害者及び被害者の車両の方向は、上述のとおり、事故地点への進入と退出の相対的な方向(進入と退出の方向の関係)を示しているが、進入道路及び退出道路のそれぞれを示すものではない。本実施形態の事故地点管理システム10は、これらの情報から、加害者及び被害者の車両の、進入道路及び退出道路を特定する。これらの処理については、後に詳述する。
事故地点管理システム10の制御部120が実行する事故地点管理プログラムは、取得部121aと、道路区間決定部121bと、距離範囲決定部121cと、グループ決定部121dと、方向特定部121eと、対応付部121fと、事故多発地点登録部121gと、を備えている。
以下、適宜、図3〜図6を参照しつつ、制御部120の処理について説明する。図3〜図6は、地図情報130aに対応した地図の一例を示す図である。図3〜図6において、リンクは直線、ノードは黒丸で示している。Xで示す地点は、事故地点である。また、双方向道路には、方向毎にリンクが定義されている。図3に示すリンクL11,L12,L13と、L21,L22は、それぞれ双方向道路の片側車線に対応している。
取得部121aは、事故地点を示す情報を含んだ事故地点テーブル300を外部の装置から取得する機能を実現させるプログラムモジュールである。制御部120は、取得部121aの機能により、通信部141を介して、外部の装置から事故地点テーブル300を取得する。
道路区間決定部121bは、事故地点情報に示される事故地点から最も近い位置に存在するリンクを、事故地点の最寄リンクとして決定する機能を実現させるプログラムモジュールである。本実施形態においては、道路区間としてリンクを例に説明する。制御部120は、道路区間決定部121bの機能により、事故地点の座標と、地図情報に示されるリンクとの距離を求め、事故地点の座標との距離が最も短くなるようなリンクを最寄リンクとして決定する。なお、制御部120は、リンク内の位置のうち、事故地点に最も近い位置と、事故地点との距離を、事故地点とリンクとの距離とする。制御部120の道路区間決定部121bの機能による処理は、事故地点からの距離に応じて、事故地点に対応付ける道路区間である最寄リンクを特定する道路区間決定処理の一例である。
図3の例においては、制御部120は、事故地点P1〜P5それぞれについて、最寄リンクを決定する。事故地点P1に対しては、リンクL14が最寄リンクとして決定される。事故地点P2に対しては、リンクL22が最寄リンクとして決定される。事故地点P3に対しては、リンクL31が最寄リンクとして決定される。事故地点P4に対しては、リンクL11が最寄リンクとして決定される。事故地点P5に対しては、リンクL21が最寄リンクとして決定される。
距離範囲決定部121cは、地図情報130aに含まれる各ノードに対する距離範囲を決定する機能を実現させるプログラムモジュールである。制御部120は、距離範囲決定部121cの機能により、以下の処理を行う。すなわち、制御部120は、地図情報130aに含まれる各ノードを基準とし、基準のノード(以下、基準ノードと称する)に接続するリンクの特徴に応じて距離範囲を決定する。本実施形態においては、制御部120は基準ノードに接続するリンクの幅に応じて距離範囲を決定する。具体的には、制御部120は、基準ノードに接続するリンクのうち幅の最も広いリンクを基準ノードに対応したリンクとして利用し、基準ノードに対応したリンクの幅が広いほど、より広い範囲を距離範囲として決定する。なお、リンクの幅とは、車両が走行する車道の幅であり、歩道は含まないものとする。本実施形態においては、距離範囲は、基準ノードの位置を中心とした処理距離までの円形の範囲とする。
図3の例においては、制御部120は、ノードN12,ノードN21をそれぞれ距離範囲の中心点として決定する。また、双方向道路においては、対応するノードN11とN21の中心位置Q1を距離範囲の中心点として決定する。そして、制御部120は、中心点Q1に対し距離範囲A1を決定し、中心点N12に対し距離範囲A2を決定し、中心点N31に対し距離範囲A3を決定する。
ここで、L11,L12,L13,L21,L22のリンクの幅が等しく、また、L31,L32,L33のリンクの幅が等しいものとする。また、リンクの幅は、L11,L31,L14の順に狭くなるものとする。この場合、制御部120は、基準ノードN12により定まる距離範囲A2に対しては、リンクL13及びL14を対応するリンクとして利用する。また、制御部120は、基準ノードN31により定まる距離範囲A3に対しては、リンクL32及びL33を対応するリンクとして利用する。また、制御部120は、中心点Q1に対しては、リンクL11,L12,L21及びL22を対応するリンクとして利用する。制御部120は、これらのリンクの幅の大小関係に対応し、A1,A2,A3の順に小さくなるような距離範囲A1,A2,A3を決定する。なお、他の例としては、制御部120は、基準ノード又は中心点に対し、幅が最も広いリンクが複数存在する場合には、これらのうち任意の一のリンクを基準ノード又は中心点に対応するリンクとして利用してもよい。以下、中心点Q1に対応した距離範囲A1に属する事故地点のグループをノードグループA1と称する。同様に、中心点N21,21に対応した距離範囲A2,A3に属する事故地点のグループをそれぞれノードグループA2,A3と称する。
グループ決定部121dは、事故地点に対して道路区間決定部121bにより決定された最寄リンクと、各ノードに対して決定された距離範囲と、に基づいて、事故地点が属するノードグループを決定する機能を実現させるプログラムモジュールである。ノードは、上述の通り、交差点の他、トンネルの中と外というように道路の種別が異なる場合の道路の種別が変化する地点を含む。すなわち、ノードは、道路区間の境界地点に対応する。制御部120は、グループ決定部121dの機能により、以下の処理を行う。すなわち、制御部120は、まず距離範囲に含まれる事故地点を特定する。そして、制御部120は、特定した事故地点の最寄リンクと距離範囲に対応した基準ノードが接続している場合に、距離範囲に対応したノードグループを事故地点の所属グループとして決定する。
例えば、図3に示す距離範囲A2に対しては、事故地点P1,P2が特定される。事故地点P1の最寄りリンクはL14であり、L14は、距離範囲A2に対応した基準ノードN12に接続している。したがって、事故地点P1に対しては、ノードグループA2が所属グループとして決定される。
一方、事故地点P2は、最寄りリンクがL22であり、L22は、距離範囲A2に対応した基準ノードN12に接続していない。このため、事故地点P2の所属グループは、ノードグループA2には決定されない。事故地点P2は、距離範囲A1にも含まれており、最寄りリンクL22は、距離範囲A1に対応した中心点Q1に接続している。このため、事故地点P2に対しては、距離範囲A1に対応するノードグループA2が所属グループとして決定される。
なお、中心点Q1のように、2以上のノードの中心位置が距離範囲の中心点となっている場合には、制御部120は、中心点と最寄りリンクが接続するか否かの判定に際しては、中心点を決定する際に基準となった基準ノードと接続するか否かを判定する。以上のように、制御部120は、距離範囲と、最寄りリンクと、に基づいて、各事故地点の所属するノードグループを決定する。
また、リンクの距離が短い場合には、事故地点が最寄リンクに接続する2つのノードそれぞれに対応する距離範囲の両方に含まれる場合がある。この場合には、制御部120は、事故地点からの距離がより短い方のノードに対応したグループを事故地点が属するグループとして決定するものとする。
方向特定部121eは、事故地点テーブル300の事故地点情報に含まれる加害者情報及び被害者情報に基づいて、事故車両の進行方向、すなわち事故地点に対応するノードへの進入経路及び退出経路を特定する機能を実現させるプログラムモジュールである。加害者情報及び被害者情報には、進入方向として、ノードへの進入と退出の方向の関係を示す相対的な方向の情報が含まれているものの、これらの情報から、ノードへの車両が走行したノードへの進入道路及び退出道路を特定できない場合がある。そこで、制御部120は、方向特定部121eの機能により、以下の処理を行う。すなわち、制御部120は、例えば、一方通行のように、一定の方向の進行が禁止されている場合には、禁止されている方向を事故車両の進入方向の候補から除外することで事故車両の進入方向を特定する。
以下、事故地点情報において、加害者車両の方向として右折が記録され、被害者車両の方向として直進が記録されている場合を例に説明する。この場合、図4に示すような三差路においては、制御部120は、加害者情報及び被害者情報に記録される方向から、加害者車両の進行方向は、L42からL51の方向に一意に特定することができる。また、被害者車両の進行方向は、L41からL42の方向に一意に特定することができる。
また、制御部120は、車両が事故地点を退出する側に事故地点が位置するように、事故車両の進行方向を特定する。上述のように、加害者車両が右折、被害者車両が直進の条件の下、図5に示すような四差路の場合において、ノードN51のノードグループに属する事故地点P21がリンクL71側に位置しているとする。この場合、制御部120は、加害車両のノードN51からの退出側がリンクL71になると仮定する。これにより、制御部120は、加害車両の進行方向をリンクL61からL71の方向に一意に特定することができ、被害者車両の進行方向をL71からL72の方向に一意に特定することができる。
また、制御部120は、上記の処理により車両の進行方向を一意に特定できない場合には、さらに、リンクの長さを考慮して車両方向を決定してもよい。例えば、図6に示すような5差路において加害者車両の進行方向がL91からL82の方向とL91からL84の方向のいずれかに絞り込まれたが、いずれかに特定することができなとする。この場合、制御部180は、L82とL84の長さを比較し、より長いリンクを通過する経路を加害者の進行方向として特定する。すなわち、図6の例では、L91からL84の方向が加害者車両の進行方向として特定される。
図2に戻り、対応付部121fは、地図情報において事故地点が含まれるノードグループの中心となっているノードに対し、事故が発生したことを示す事故情報を対応付ける機能を実現させるプログラムモジュールである。制御部120は、対応付部121fの機能により以下の処理を行う。すなわち、制御部120は、事故地点が含まれるノードグループの中心となっているノードの座標に対し、事故が発生したことを示す事故情報を対応付ける。具体的には、制御部120は、ノードグループの中心となっているノードの座標に対し、ノードグループに属する事故地点それぞれに対応した事故情報を対応付ける。事故情報には、事故地点に対応した事故地点情報と、方向特定部121eにより特定された事故車両(加害者車両及び被害者車両の少なくとも一方)の進行方向が含まれるものとする。すなわち、ノードグループに5つの事故地点が属している場合には、5つの事故地点それぞれに対応した事故情報がノードグループに対応したノードの座標に対応付けられる。
事故多発地点登録部121gは、ノードに対して対応付けられた事故情報に基づいて、事故多発地点を特定し、事故多発地点を地図情報に登録する。制御部120は、事故多発地点登録部121gの機能により以下の処理を行う。すなわち、制御部120は、ノードに対応付けられた事故情報の数が閾値以上のノードを事故多発地点として特定する。そして、制御部120は、事故多発地点を示す情報を、地図情報に示されるノードの座標に対応付けることで事故多発地点を登録する。ここで、閾値は任意である。
なお、事故地点管理システム10は、事故地点テーブルを取得する度に、事故地点テーブルに基づいて、事故情報及び事故多発地点の登録を行う。そして、通信部141は、定期的に地図情報130aを事故通知システム20に送信する。
以上のように、本実施形態の事故地点管理システム10は、ノードに接続するリンク、すなわち道路区間の特徴に応じて距離範囲の大きさを決定し、距離範囲単位で、事故地点を交差点等の境界地点(所定の地点)に対応付けることができる。事故地点管理システム10は、道路区間の特徴に応じて距離範囲の大きさを自動的に決定することができる。したがって、事故地点管理システム10は、ノードに接続したリンクの幅が広いほどノードに対応した距離範囲を広くするというように、ノードに適したサイズの距離範囲を自動的に設定することができる。
次に、事故通知システム20について説明する。事故通知システム20は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部220と、記録媒体230と、を備えている。制御部220は、記録媒体230やROMに記憶された種々のプログラムを実行することができる。本実施形態の制御部220は、このプログラムの1つとして、事故通知プログラム221を実行することができる。本実施形態の制御部220は、事故通知プログラム221の処理により、事故多発地点が近づいた旨の警告を通知することができる。
記録媒体230は、地図情報230aを記憶している。地図情報230aは、通信部141を介して事故地点管理システム10から受信したものであり、前述の地図情報130aと同一である。地図情報230aには、事故多発地点が登録されている。
車両にはさらに、GNSS受信部241と、車速センサ242と、ジャイロセンサ243と、ユーザI/F部244と、通信部245とが搭載されている。GNSS受信部241は、Global Navigation Satellite Systemの信号を受信する装置である。GNSS受信部241は、航法衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して、車両の現在位置を算出するための信号を出力する。制御部220は、この信号を取得して車両の現在位置を取得する。車速センサ242は、車両が備える車輪の回転速度に対応した信号を出力する。制御部220は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、車速を取得する。ジャイロセンサ243は、車両の水平面内の旋回についての角加速度を検出し、車両の向きに対応した信号を出力する。制御部220は、この信号を取得して車両の進行方向を取得する。車速センサ242およびジャイロセンサ243等は、車両の走行軌跡を特定するために利用される。本実施形態においては、制御部220は、車両の出発地と走行軌跡とに基づいて現在位置を特定し、出発地と走行軌跡とに基づいて特定された車両の現在位置をGNSS受信部241の出力信号に基づいて補正する。
ユーザI/F部244は、ユーザの指示を入力し、また、ユーザに各種の情報を提供するためのインタフェース部であり、図示しないタッチパネル式のディスプレイやスイッチ等やスピーカー等を備えている。すなわち、ユーザI/F部244は画像や音声の出力部およびユーザによる指示の入力部を備えている。通信部245は、外部の装置と無線通信を行うための装置であり、制御部220は通信部245を介して事故地点管理システム10と通信することができる。通信部245は、事故地点管理システム10から定期的に最新の地図情報130aを受信する。地図情報130aは、地図情報230aとして記録媒体230に格納される。
事故通知システム20の制御部220が実行する事故通知プログラム221は、事故多発地点を車両のユーザに通知するために、移動経路取得部221aと、判定部221bと、出力制御部221cと、更新部221dと、を備えている。
移動経路取得部221aは、車両の移動経路を取得する機能を制御部220に実現させるプログラムモジュールである。制御部220は、移動経路取得部221aの機能により、以下の処理を行う。すなわち、制御部220は、上述の通り、GNSS受信部241、車速センサ242及びジャイロセンサ243から取得した信号に従い、車両の現在位置を特定する。そして、制御部220は、ユーザI/F部244を介して入力されたユーザの指示に従い、現在位置から目的地までの探索経路を移動経路として取得する。すなわち、移動経路は、ユーザの指示によって探索された探索経路である。移動経路は、ノード及びリンクにより定義されているものとする。
判定部221bは、車両の移動経路に事故多発地点が含まれるか否かの判定を行う機能を制御部220に実現させるプログラムモジュールである。制御部220は、判定部221bの機能により、以下の処理を行う。すなわち、制御部220は、現在(処理時点)における車両の位置(現在位置)を特定し、車両の現在位置から例えば2など所定数先のリンクを特定する。そして、制御部220は、部分経路を特定する。ここで、部分経路とは、現在位置を含むリンク又はノードから所定数先のリンクまでの、移動経路上の一部分である。制御部220は、部分経路に含まれるノードについて、地図情報230aに含まれる事故多発地点(ノード)と一致するか否かを判定する。制御部220は、部分経路に含まれるノードが事故多発地点と一致する場合には、移動経路に事故多発地点が含まれると判定する。
出力制御部221cは、ユーザへの通知情報を出力部としてのユーザI/F部244に出力させる機能を制御部220に実現させるプログラムモジュールである。制御部220は、出力制御部221cの機能により以下の処理を行う。すなわち、制御部220は、移動経路に事故多発地点が含まれる場合に、ユーザに対し事故多発地点を通知する通知情報を出力部としてのユーザI/F部244に出力させる。制御部220は、例えば、ユーザI/F部244としてのディスプレイに表示された地図情報上に通知情報を重畳して表示する。これにより、ユーザに適切なタイミングで、事故多発地点を通知することができる。
更新部221dは、事故地点管理システム10から、定期的に最新の地図情報を取得する機能を制御部220に実現させるプログラムモジュールである。具体的には、制御部220は、更新部221dの機能により以下の処理を行う。すなわち、制御部220は、通信部245を介して、事故地点管理システム10から最新の地図情報130aを取得する。制御部220は、最新の地図情報を受信すると、記録媒体230に記憶されている地図情報230aを新たに取得した最新の地図情報に更新する。なお、事故地点管理システム10は、地図情報130aのうち更新されたデータのみを送信するものとしてもよい。この場合には、制御部220は、更新されたデータのみを取得する。そして、制御部220は、更新されたデータを用いて、地図情報230aを更新すればよい。
(2)最寄リンク設定処理:
次に、事故地点管理システム10の事故地点管理プログラム121の機能により実行される事故多発地点登録処理を説明する。図7は、事故多発地点登録処理を示すフローチャートである。まず、制御部120は、取得部121aの機能により、外部の装置から通信部141を介して事故地点テーブルを取得する(ステップS100)。次に、制御部120は、道路区間決定部121bの機能により、事故地点テーブルに含まれる各事故地点情報に示される事故地点に対し、最寄リンクを決定する(ステップS105)。
次に、事故地点管理システム10の事故地点管理プログラム121の機能により実行される事故多発地点登録処理を説明する。図7は、事故多発地点登録処理を示すフローチャートである。まず、制御部120は、取得部121aの機能により、外部の装置から通信部141を介して事故地点テーブルを取得する(ステップS100)。次に、制御部120は、道路区間決定部121bの機能により、事故地点テーブルに含まれる各事故地点情報に示される事故地点に対し、最寄リンクを決定する(ステップS105)。
図8は、最寄リンク決定処理(ステップS105)における詳細な処理を示すフローチャートである。本処理は、道路区間決定部121bの機能により制御部120により実行される処理である。制御部120は、事故地点テーブル300に含まれるすべての事故地点を対象として以下のループ処理を行う。すなわち、制御部120は、事故地点の座標から、事故地点を含んだメッシュを特定する(ステップS200)。ここで、メッシュは、緯度経度を縦横として正方形状に分割された地図情報の一部の範囲である。次に、制御部120は、ステップS200において特定されたメッシュに対応した部分の地図情報を取得する(ステップS205)。次に、制御部120は、ステップS205において取得した地図情報を参照し、処理対象の事故地点との距離が最も近いリンクを最寄リンクとして特定する(ステップS210)。制御部120は、事故地点テーブル300に含まれるすべての事故地点を処理対象としてステップS200〜S210の処理を実行する。すべての事故地点に対し最寄リンクを決定すると、最寄リンク決定処理が完了する。
図7に戻り、制御部120は、最寄リンク決定処理(ステップS105)が完了すると、次に、距離範囲決定部121c及びグループ決定部121dの機能により、事故地点テーブル300に含まれるすべての事故地点に対し、事故地点が属するノードグループを決定する(ステップS110)。
図9は、グループ決定処理(ステップS110)における詳細な処理を示すフローチャートである。制御部120は、地図情報に含まれるすべてのノードを対象として以下のループ処理を行う。すなわち、制御部120は、距離範囲決定部121cの機能により、処理対象のノードに対し、距離範囲を決定する(ステップS300)。次に、制御部120は、グループ決定部121dの機能により、距離範囲内に位置するすべての事故地点を取得する(ステップS305)。次に、制御部120は、グループ決定部121dの機能により、S305において取得したすべての事故地点を対象として、以下のループ処理を行う。すなわち、制御部120は、事故地点に対応した最寄リンクと処理対象のノードとが接続しているか否かを判定する(ステップS310)。制御部120は、最寄リンクと処理対象のノードが接続している場合には(ステップS310でYES)、処理対象の事故地点の属するグループを、処理対象のノードに対応したノードグループに決定する(ステップS315)。制御部120は、最寄リンクと処理対象のノードが接続していない場合には(ステップS310でNO)、処理対象の事故地点に対して、ノードグループを決定することなく、処理対象の事故地点に対する処理を終了する。
制御部120は、すべての事故地点に対し、処理対象のノードに対応したノードグループを事故地点が属するグループとして決定するか否かを判定すると、さらに、処理対象のノードを変更し、同様の処理を行う。これにより、すべてのノードに対し、ノードに含まれる事故地点の属するグループを、ノードに対応したノードグループとするか否かを決定する。制御部120は、すべてのノードに対して処理が完了すると、続いて、複数のノードグループに属することになった事故地点が存在するか否かを判定する(ステップS320)。制御部120は、複数のノードグループに属する事故地点が存在する場合には(ステップS320でYES)、複数のノードグループに属する事故地点に対し、より遠いノードグループを削除する(ステップS325)。例えば、最寄リンクが短い場合には、最寄リンクに接続する2つのノードいずれに対する距離範囲にも事故地点が含まれる場合がある。この場合には、ステップS325の処理により、事故地点は、事故地点とノードとの距離がより近い方のノードグループのみに属することになる。このように、すべての事故地点が1つのノードグループに属することになる。以上で、グループ決定処理が完了する。
図7に戻り、制御部120は、グループ決定処理(ステップS110)が完了すると、次に、方向特定部121eの機能により、すべての事故地点に対し、車両の進行方向を特定する(ステップS115)。前述の通り、制御部120は、事故地点に対応する事故地点情報に含まれる加害者及び被害者の方向に基づいて車両の進行方向を特定する。
図10は、進行方向特定処理を示すフローチャートである。本処理は、方向特定部121eの機能により実行される処理である。制御部120は、事故地点テーブル300に含まれるすべての事故地点を対象として以下のループ処理を行う。すなわち、制御部120は、加害者情報の方向から加害者の取り得るすべての進行方向(以下、加害者進行方向と称する)を仮定する(ステップS400)。例えば、加害者の方向が右折であり、事故地点に対し、図4に示すノードN41が対応付けられているとする。この場合、加害者進行方向はL42からL51又はL51からL41の2通りと仮定される。
次に、制御部120は、仮定したすべての加害者進行方向に対し、被害者情報の方向から被害者の取り得るすべての進行方向(以下、被害者進行方向と称する)が成立するか否かを確認する(ステップS405)。例えば、上記の例において、被害者の方向が直進であるとする。この場合、L42からL51の右折に対してはL41からL42の直進が成り立つが、L51からL41の右折に対しては、N41からL51へ直進して退出するようなリンクが存在しないことが確認できる。
次に、制御部120は、被害者進行方向が成り立つような、加害者進行方向と、被害者進行方向と、を特定し、これらのノードの座標に対応付けて登録する(ステップS410)。なお、事故地点に対して、ステップS405において、2以上の加害者進行方向の仮定が成立している(ステップS405において否定されずに維持されている)場合がある。この場合には、制御部120は、図6を参照しつつ説明したように、リンクの長さなどに基づいて、2以上の加害者進行方向の中から最優先となる加害者進行方向を決定し、これを加害者進行方向として登録する。制御部120は、事故地点テーブル300に含まれるすべての事故地点を処理対象としてステップS400〜410の処理を実行する。すべての事故地点に対し加害者進行方向、被害者進行方向を決定すると、車両方向特定処理が完了する。
図7に戻り、制御部120は、事故方向特定処理(ステップS115)が完了すると、次に、事故多発地点登録部121gの機能により、事故地点がノードに対応付けられた地図情報130aを参照し、事故多発地点を特定する(ステップS120)。そして、制御部120は、事故多発地点登録部121gの機能により、地図情報130aに事故多発地点を登録する。以上で、事故多発地点登録処理が完了する。
(3)事故通知処理:
次に、事故通知プログラム221の機能により実行される事故通知処理を説明する。図11は、事故通知処理を示すフローチャートである。事故通知処理は、車両の走行中に実行される処理である。
次に、事故通知プログラム221の機能により実行される事故通知処理を説明する。図11は、事故通知処理を示すフローチャートである。事故通知処理は、車両の走行中に実行される処理である。
まず、制御部220は、判定部21bの機能により、車両の現在位置を特定する(ステップS500)。すなわち、制御部220は、GNSS受信部241,車速センサ242,ジャイロセンサ243の出力信号に基づいて車両の現在位置を特定する。次に、制御部220は、判定部221bの機能により、車両の現在位置に従い、車両がノードを通過したか否かを判定する(ステップS505)。すなわち、制御部220は、ステップS500で特定された現在位置の履歴および地図情報230aを参照し、現在位置に最も近いノードを特定する。そして、制御部220は、当該ノードに現在位置が接近し、現在位置とノードとの距離が閾値以下になるまで近づいた後に現在位置がノードから遠ざかり、現在位置とノードとの距離が閾値を超えた場合に、車両がノードを通過したと判定する。
ノードを通過した場合には(ステップS505でYES)、制御部220は、判定部221bの機能により、車両の現在位置から所定数先のリンクまでの部分経路を特定する(ステップS510)。例えば、所定数が2、すなわち、現在位置を含むリンク又はノードから2つ先のリンクまでの経路が部分経路として設定されているものとする。車両がノードを通過していない場合には(ステップS505でNO)、制御部220は、処理をステップS500へ進め、再度現在位置の特定を行う。
ステップS510の処理の後、制御部220は、判定部221bの機能により、ステップS510において特定した部分経路に事故多発地点が含まれているか否かを、地図情報230aを参照することで判定する(ステップS515)。
部分経路に事故地点が含まれている場合には(ステップS515でYES)、制御部220は、出力制御部221cの機能により、通知情報を出力部としてのユーザI/F部244に出力するよう制御する(ステップS520)。以上で、事故通知処理が終了する。なお、ステップS515において、事故多発地点でないと判定された場合には(ステップS515でNO)、制御部220は、処理をステップS500へ進める。
(4)他の実施形態
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。他の例としては、事故地点管理システムは、複数の装置(例えば、クライアントとサーバ等)によって実現されるシステムであってもよい。
事故地点管理システム10を構成する取得部121a、道路区間決定部121b、距離範囲決定部121c、グループ決定部121d、方向特定部121e、対応付部121f及び事故多発地点登録部121gの少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在してもよい。むろん、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動又は省略されてもよい。
例えば、事故多発地点登録部121gは、事故地点管理システム10と異なる他の装置が有するものとしてもよい。この場合、事故地点管理システム10は、地図情報に示されるノードに対し、事故情報を対応付ける。そして、他の装置の制御部は、事故多発地点登録部121gの機能により、事故情報が対応付けられた地図情報から事故多発地点を特定し、これを地図情報に登録する。また、図7に示すステップS105の処理とステップS10の処理は、ステップS115の処理の開始前に完了していればよく、いずれが先に行われてもよく、また並行して行われてもよい。
なお、本実施形態の事故地点管理システム10は、事故地点テーブル300に含まれる事故地点座標としての緯度経度座標系の座標を利用したが、事故地点管理システム10は、事故地点を示す情報を利用すればよく、事故地点を示す情報は実施形態に限定されるものではなく、他の2次元座標系の座標値であってもよい。
また、本実施形態においては、距離範囲は、ノードの位置を基準とした円形の範囲であるものとしたが、道路区間の境界地点を基準として、道路区間の特徴に応じて定まる範囲であればよく、距離範囲の大きさ及び形は特に限定されるものではない。
また、前述の通り、本実施形態の事故地点管理システム10が事故情報を対応付けるノード(境界地点)は、道路の種別が異なる場合の道路種別が変化する地点を含む。すなわち、ノードは、3差路以上の交差点に限定されるものではなく、道路区間の種別が変化するような境界地点であればよい。
また、本実施形態の事故地点管理システム10の制御部120は、地図情報130aに対し、事故情報を対応付けるものとしたが、事故情報のデータ構成は実施形態に限定されるものではない。他の例としては、制御部120は、地図情報130aのノードの座標と事故情報とを対応付けて、地図情報とは別の情報として記憶してもよい。
また、事故地点管理システム10の制御部120は、ノードに対する事故の頻度がわかればよいことから、事故情報として単にフラグをノードの座標に対応付けるのみでもよい。この場合も、各ノードにおける事故の回数が特定できるため、事故多発地点を特定することができる。
また、事故地点管理システム10の制御部120は、事故地点からリンクとしての道路区間までの距離に応じて事故地点に対応付ける道路区間としての最寄リンクを特定すればよく、そのための具体的な処理は実施形態に限定されるものではない。他の例としては、制御部120は、すべての事故地点を処理対象として以下の処理を行ってもよい。すなわち、制御部120は、事故地点に対応した最寄リンクに接続するノードに対する距離範囲内に事故地点が含まれるか否かを判定する。そして、制御部120は、事故地点が距離範囲内に含まれる場合には、このノードに対応するノードグループを事故地点が属するグループとして決定する。なお、制御部120は、事故地点が最寄リンクに接続する2つのノードのいずれにおいても、事故地点が距離範囲内に含まれる場合には、事故地点からより近いノードに対応したノードグループを事故地点が属するグループとして決定する。
また、事故地点管理システム10の制御部120は、道路区間の幅、道路区間上の車線の幅、道路区間上の車線の数及び道路区間の属性のうち少なくとも1つに基づいて、距離範囲を決定すればよく、距離範囲を決定するための具体的な処理は実施形態に限定されるものではない。ここで、道路区間の幅とは、道路区間において定義されている道路の幅である。道路区間に含まれる車線の数が2以上の場合には、以上の車線すべての
幅の合計が道路区間の幅となる。道路区間上の車線の幅とは、道路区間に複数の車線が定義されている場合における、各車線の幅である。道路区間上の車線の数とは、道路区間に複数の車線が定義されている場合における車線の数である。道路区間の属性とは、道路区間において定義されている属性であり、例えば県道、国道といった道路の種別を示す情報である。
幅の合計が道路区間の幅となる。道路区間上の車線の幅とは、道路区間に複数の車線が定義されている場合における、各車線の幅である。道路区間上の車線の数とは、道路区間に複数の車線が定義されている場合における車線の数である。道路区間の属性とは、道路区間において定義されている属性であり、例えば県道、国道といった道路の種別を示す情報である。
例えば、制御部120は、リンク、すなわち道路区間上の車線の数に基づいて、距離範囲を決定してもよい。具体的には、制御部120は、車線の数が多いほど、より広い範囲を距離範囲として決定してもよい。また、地図情報において、双方向道路のそれぞれが1つのリンクとして定義されている場合がある。この場合、制御部120は、各リンクの幅と車線の数とに基づいて、距離範囲を決定してもよい。具体的には、制御部120は、車線の幅が広いほど、また、車線の数が多いほど、より広い範囲を距離範囲として決定してもよい。
また、制御部120は、道路区間の属性に基づいて、距離範囲を決定してもよい。具体的には、制御部120は、属性から定まる道路の規模が大きいほどより広い範囲を距離範囲として決定してもよい。例えば、属性が国道の場合には、属性が県道の場合に比べて、より広い範囲が距離範囲として決定される。また、制御部120は、属性に対応付けられた平均車速が速いほどより広い範囲を距離範囲として決定してもよい。
また、制御部120は、ユーザI/F部を備え、ユーザ操作に応じて、各ノードに対する距離範囲を決定してもよい。また、制御部120は、ユーザ操作に応じて、各ノードに対して設定された距離範囲を変更してもよい。
また、制御部120は、方向特定部121eの機能により、加害者進行方向と被害者進行方向のうち少なくとも一方を特定すればよい。
さらに、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、複数の装置で共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
1…事故管理システム、10…事故通知システム、20・・・事故地点管理システム、221a・・・取得部、221b・・・距離範囲決定部、221c・・・道路区間決定部、221d・・・方向特定部、221e・・・対応付部
Claims (6)
- 事故地点を示す情報を取得する取得部と、
地図情報が示す道路区間の境界地点を基準として、前記道路区間の特徴に応じて定まる距離範囲に、前記事故地点が含まれる場合に、事故が発生したことを示す事故情報を前記地図情報の前記境界地点に対応付ける対応付部と
を備える事故地点管理システム。 - 前記距離範囲は、前記道路区間の幅、前記道路区間上の車線の幅、前記道路区間上の車線の数及び前記道路区間の属性のうち少なくとも1つに応じて定まる、請求項1に記載の事故地点管理システム。
- 前記事故地点からの距離に応じて、前記事故地点に対応付ける前記道路区間を決定する道路区間決定部をさらに備え、
前記対応付部は、前記道路区間決定部により決定された前記道路区間の前記境界地点の前記距離範囲に前記事故地点が含まれる場合に、前記境界地点に前記事故情報を対応付ける、請求項1又は2に記載の事故地点管理システム。 - 前記取得部は、前記事故に係る事故車両の前記境界地点への進入と退出の方向の関係を示す情報をさらに取得し、
前記道路区間において一定の方向の進行が禁止されている場合に、前記禁止されている進行方向と、前記事故地点への進入と退出の方向の関係と、に基づいて、前記地図情報上における前記事故車両の進行方向を特定する方向特定部をさらに備え、
前記対応付部は、前記事故車両の進行方向を、前記境界地点に対応付ける、請求項1〜3の何れか1項に記載の事故地点管理システム。 - 前記取得部は、前記事故に係る事故車両の前記境界地点への進入と退出の方向の関係を示す情報をさらに取得し、
前記事故地点が、前記事故車両による前記境界地点の退出側となるように、前記事故車両の進行方向を特定する方向特定部をさらに備え、
前記対応付部は、前記事故車両の前記進行方向を、前記境界地点に対応付ける、請求項1〜3の何れか1項に記載の事故地点管理システム。 - コンピュータを、
事故の事故地点を示す情報を取得する取得部と、
地図情報が示す道路区間の境界地点を基準として、前記道路区間の特徴に応じて定まる距離範囲に、前記事故地点が含まれる場合に、事故が発生したことを示す事故情報を前記地図情報の前記境界地点に対応付ける対応付部と
して機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019151730A JP2021033548A (ja) | 2019-08-22 | 2019-08-22 | 事故地点管理システム及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019151730A JP2021033548A (ja) | 2019-08-22 | 2019-08-22 | 事故地点管理システム及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021033548A true JP2021033548A (ja) | 2021-03-01 |
Family
ID=74677465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019151730A Pending JP2021033548A (ja) | 2019-08-22 | 2019-08-22 | 事故地点管理システム及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021033548A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024014000A1 (ja) * | 2022-07-15 | 2024-01-18 | 日本電信電話株式会社 | 検出装置、検出方法、及び検出プログラム |
-
2019
- 2019-08-22 JP JP2019151730A patent/JP2021033548A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024014000A1 (ja) * | 2022-07-15 | 2024-01-18 | 日本電信電話株式会社 | 検出装置、検出方法、及び検出プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2017010209A1 (ja) | 周辺環境認識装置、及びコンピュータプログラム製品 | |
EP2442072B1 (en) | Route search device and route search method | |
US20120065811A1 (en) | Map data update system, map data update method, computer-readable storage medium storing map data update program | |
JP5152305B2 (ja) | 道路推定装置 | |
JP5547106B2 (ja) | 経路演算装置 | |
JP2012127770A (ja) | 経路探索方法および装置 | |
US20190316925A1 (en) | Method, apparatus and computer program product for determining likelihood of a route | |
US20090043488A1 (en) | Navigation system, server, method, and program | |
JP2006047246A (ja) | ナビゲーション装置の経路探索方法 | |
EP3452784B1 (en) | Stitching mixed-version map tiles in hybrid navigation for partial map updates | |
JP2013050413A (ja) | ナビゲーションシステム、ナビゲーションプログラム、及びナビゲーション方法 | |
US10160461B2 (en) | Drive assist system and non-transitory computer-readable medium | |
CN111309832A (zh) | 一种电子地平线构建方法及系统 | |
JP2006275647A (ja) | 車載通信ナビゲーション端末装置、ナビゲーションサーバ装置、ナビゲーションシステム、その制御方法及び制御プログラム | |
JP5686583B2 (ja) | 情報配信システム、配信サーバおよび配信方法 | |
JP2021033548A (ja) | 事故地点管理システム及びプログラム | |
US20220090919A1 (en) | System, method, and computer program product for identifying a link offset | |
JP5223938B2 (ja) | 道路推定装置 | |
JP2021028577A (ja) | 事故通知システム及び事故通知プログラム | |
JP2013050353A (ja) | ナビゲーションシステム、ナビゲーションプログラム及びナビゲーション方法 | |
JP5348159B2 (ja) | 道路推定装置 | |
US11536586B2 (en) | System, method, and computer program product for identifying a road object | |
JP6507690B2 (ja) | 運転支援システム、運転支援方法、運転支援プログラム | |
US11662746B2 (en) | System, method, and computer program product for generating maneuver data for a vehicle | |
JP3401893B2 (ja) | 車載用経路取得装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20210423 |