JP6779829B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
この防振装置では、振動の入力時に、液体が、第1液室と第2液室との間を、制限通路を通して往来することで、入力された振動が減衰、吸収される。
本発明に係る防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材、および他方に連結されるとともに前記外側取付部材の内側に配置された内側取付部材と、前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、前記外側取付部材の中心軸線に沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の本体ゴムと、前記一対の本体ゴム間の液室を、前記軸方向に第1液室と第2液室とに仕切る仕切部材と、を備え、前記外側取付部材、前記内側取付部材、または前記仕切部材に、前記第1液室と前記第2液室とを連通する制限通路が形成された防振装置であって、前記仕切部材は、前記外側取付部材および前記内側取付部材のうちのいずれか一方に連結された弾性部と、前記外側取付部材および前記内側取付部材のうちのいずれか他方に、前記軸方向に移動自在に配設された可動剛体部と、を備え、前記可動剛体部の前記軸方向の移動に伴い、前記可動剛体部が当接、および離反する固定剛体部と、前記可動剛体部を、前記固定剛体部に当接させて固定した状態に保持する保持状態、および、前記固定剛体部から離反させて前記軸方向に移動自在な状態にする開放状態に切替える切替部と、を備えることを特徴とする。
さらに、可動剛体部が前記保持状態にある場合には、振動の入力時に、可動剛体部が前記軸方向に移動しないので、第1液室および第2液室それぞれに生ずる液圧が特に増大することとなり、発生する減衰力をより一層高めることができる。
一方、可動剛体部を前記開放状態に切替えると、振動の入力時に、可動剛体部が、外側取付部材および内側取付部材のうちのいずれか他方に対して前記軸方向に移動する。したがって、振動の入力時に、第1液室および第2液室それぞれに生ずる液圧変動を、可動剛体部の前記軸方向の移動に伴って吸収することが可能になり、高ばね化が抑えられ、乗り心地性を向上させることができる。
以上より、振動発生部の駆動状況に応じて、切替部により可動剛体部を前記保持状態および前記開放状態に切替えることで、動ばねを調整することが可能になり、良好な乗り心地性を阻害することなく高い減衰性能を発揮させることができる。
図1および図2に示すように、防振装置10は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材11、および他方に連結されるとともに外側取付部材11の内側に配置された内側取付部材12と、外側取付部材11と内側取付部材12とを連結するとともに、外側取付部材11の中心軸線Oに沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の本体ゴム13と、一対の本体ゴム13間の液室17を、前記軸方向に第1液室14と第2液室15とに仕切る仕切部材16と、を備えている。液室17には、例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイル等が封入される。
この防振装置10は、例えばキャビンマウント等に適用され、前記軸方向が上下方向に向けられた状態で用いられる。
内側取付部材12は、外側取付部材11における径方向の内側に配置されている。内側取付部材12は筒状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。外側取付部材11および内側取付部材12それぞれにおける前記軸方向の中央部の位置は、互いに同等となっている。内側取付部材12における軸方向外側の両端部はそれぞれ、外側取付部材11から軸方向外側に突出している。
そして本実施形態では、仕切部材16は、外側取付部材11および内側取付部材12のうちのいずれか一方に連結された弾性部19と、外側取付部材11および内側取付部材12のうちのいずれか他方に、前記軸方向に移動自在に配設された可動剛体部20と、を備えている。
図示の例では、第1液室14と第2液室15とを連通する制限通路21が、可動剛体部20に形成されている。なお、制限通路21は、外側取付部材11若しくは内側取付部材12に形成してもよい。制限通路21、および連通隙間22それぞれの流通抵抗は、互いに同等にしてもよいし、互いに異ならせてもよい。
図示の例では、可動剛体部20が前記保持状態にあるときに、連通隙間22を通した第1液室14と第2液室15との連通が遮断され、可動剛体部20が前記開放状態にあるときに、連通隙間22を通して第1液室14と第2液室15とが連通する。なお、制限通路21は、可動剛体部20が前記保持状態にあるとき、および前記開放状態にあるときを問わず常に、第1液室14と第2液室15とを連通している。
ばね部材25は、可動剛体部20の上面(前記軸方向に沿う固定剛体部23の反対側)に連結されている。
ここで、内側取付部材12において液室17に位置する部分に、径方向の外側に向けて突出し、ばね部材25の上端部が連結された受フランジ部12aが形成されている。受フランジ部12aは、可動剛体部20の上面と前記軸方向で対向している。受フランジ部12aは、全周にわたって連続して延在している。
さらに、可動剛体部20が前記保持状態にある場合には、振動の入力時に、可動剛体部20が前記軸方向に移動しないので、第1液室14および第2液室15それぞれに生ずる液圧が特に増大することとなり、発生する減衰力をより一層高めることができる。
一方、可動剛体部20を前記開放状態に切替えると、振動の入力時に、可動剛体部20が、内側取付部材12に対して前記軸方向に移動する。したがって、振動の入力時に、第1液室14および第2液室15それぞれに生ずる液圧変動を、可動剛体部20の前記軸方向の移動に伴って吸収することが可能になり、高ばね化が抑えられ、乗り心地性を向上させることができる。
以上より、振動発生部の駆動状況に応じて、切替部24により可動剛体部20を前記保持状態および前記開放状態に切替えることで、動ばねを調整することが可能になり、良好な乗り心地性を阻害することなく高い減衰性能を発揮させることができる。
また、切替部24が電磁コイル26を備えているので、電磁コイル26に電流を流すことにより、磁性材料で形成された可動剛体部20を前記開放状態に切替えることが可能になり、構造の複雑化を抑えつつ前述の作用効果を奏する防振装置10を得ることができる。
また、可動剛体部20および固定剛体部23が、内側取付部材12に配設されるとともに、一対の本体ゴム13のうちのいずれか一方が、固定剛体部23を介して外側取付部材11と内側取付部材12とを連結しているので、固定剛体部23と可動剛体部20との距離が長くなること、構造の複雑化、およびかさ張りを抑えること等ができる。
例えば、前記実施形態では、切替部24として、ばね部材25、電磁コイル26、および永久磁石27を備える構成を示したが、これに代えて例えば、ばね部材25および永久磁石27を有さず、電磁コイル26のみを備える構成等を採用してもよいし、あるいは、流体圧シリンダ等のアクチュエータ等を採用してもよい。
切替部24は、本体ゴム13の軸方向外側に配設してもよい。
前記実施形態では、可動剛体部20を固定剛体部23の上方に配置して、可動剛体部20の下面、および固定剛体部23の上面が互いに当接、離反する構成を示したが、これに限らず例えば、可動剛体部20を固定剛体部23の下方に配置して、可動剛体部20の上面、および固定剛体部23の下面を互いに当接、離反させる等、適宜変更してもよい。
また、固定剛体部23と本体ゴム13とを互いに離反させ、一対の本体ゴム13を双方ともに、固定剛体部23を介在させずに、外側取付部材11および内側取付部材12に直接連結してもよい。
11 外側取付部材
12 内側取付部材
13 本体ゴム
14 第1液室
15 第2液室
16 仕切部材
17 液室
19 弾性部
20 可動剛体部
21 制限通路
22 連通隙間
23 固定剛体部
24 切替部
25 ばね部材
26 電磁コイル
O 中心軸線
Claims (6)
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材、および他方に連結されるとともに前記外側取付部材の内側に配置された内側取付部材と、
前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、前記外側取付部材の中心軸線に沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の本体ゴムと、
前記一対の本体ゴム間の液室を、前記軸方向に第1液室と第2液室とに仕切る仕切部材と、を備え、
前記外側取付部材、前記内側取付部材、または前記仕切部材に、前記第1液室と前記第2液室とを連通する制限通路が形成された防振装置であって、
前記仕切部材は、前記外側取付部材および前記内側取付部材のうちのいずれか一方に連結された弾性部と、前記外側取付部材および前記内側取付部材のうちのいずれか他方に、前記軸方向に移動自在に配設された可動剛体部と、を備え、
前記可動剛体部の前記軸方向の移動に伴い、前記可動剛体部が当接、および離反する固定剛体部と、
前記可動剛体部を、前記固定剛体部に当接させて固定した状態に保持する保持状態、および、前記固定剛体部から離反させて前記軸方向に移動自在な状態にする開放状態に切替える切替部と、を備えることを特徴とする防振装置。 - 前記外側取付部材および前記内側取付部材のうちのいずれか他方と、前記可動剛体部と、の間に連通隙間が設けられ、
前記可動剛体部が前記保持状態にあるときに、前記連通隙間を通した前記第1液室と前記第2液室との連通が遮断され、前記可動剛体部が前記開放状態にあるときに、前記連通隙間を通して前記第1液室と前記第2液室とが連通することを特徴とする請求項1に記載の防振装置。 - 前記切替部は、前記可動剛体部を前記軸方向に付勢するばね部材を備え、
前記ばね部材は、前記可動剛体部における前記軸方向に沿う前記固定剛体部の反対側に連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防振装置。 - 前記可動剛体部は磁性材料で形成されるとともに、前記切替部は前記固定剛体部に内蔵された電磁コイルを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の防振装置。
- 前記電磁コイルの非通電時に、前記可動剛体部が前記保持状態になり、前記電磁コイルの通電時に、前記可動剛体部が前記開放状態になることを特徴する請求項4に記載の防振装置。
- 前記固定剛体部は、前記外側取付部材および前記内側取付部材のうちのいずれか他方に連結され、
前記一対の本体ゴムのうちのいずれか一方は、前記固定剛体部を介して前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の防振装置。
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JP7264716B2 (ja) * | 2019-05-15 | 2023-04-25 | 株式会社プロスパイラ | 液封ブッシュ |
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